JP2001343810A - カラー画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像形成装置において、簡単な金型構
造で現像材収納容器の誤装着を防止する。 【解決手段】 現像色に対応して設けられ、静電潜像が
形成される複数の感光体ドラムと、感光体ドラム上に形
成された静電潜像に現像材を供給してこれを顕画化する
現像ローラが備えられた複数の現像器１７と、前面に色
ごとに相互に異なる位置に溝２５，２５ａ，２５ｂ，２
５ｃ，２５ｄが形成され、現像器１７に現像材５を補給
する複数の現像材収納容器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄと、
現像材収納容器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄが正規に装着さ
れている状態において溝２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５
ｄとそれぞれ嵌合するリブ２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２
１ｄが内側に形成されて装置本体１に設けられ、現像材
収納容器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの交換の際に開閉され
るドア２１とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体にカラー
画像を記録するカラー画像形成装置に関し、特に、カラ
ー画像形成装置の現像材収納容器の誤装着防止に適用し
て有効な技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機やプリンタなどの画像形成装置と
しては、近年ではカラー画像形成装置が普及し始めてい
る。

【０００３】ここで、カラー画像形成装置は、イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック
（Ｋ）の各色のトナー像をそれぞれ形成するための画像
形成ユニットが一列に配置されている。各画像形成ユニ
ットは像担持体である感光体ドラムを有しており、この
感光体ドラムの上方には、感光体ドラム上に静電潜像を
形成するレーザユニットが配置されている。また、各画
像形成ユニットには、静電潜像を顕像化する現像ローラ
が備えられている。そして、感光体ドラムおよび現像ロ
ーラ等により現像器が構成されている。現像器の上部に
は、現像材を現像器へ供給する現像材収納容器が取り付
けられている。

【０００４】カラー画像形成装置は、感光体ドラム上に
形成された各色トナー像が重ね転写される無端状の中間
転写体ベルトと、中間転写体ベルト７上のトナー像を用
紙に転写する転写ローラと、転写されたトナー像を用紙
に定着させる定着器とを備えている。

【０００５】このような構成のカラー画像形成装置にお
いて、たとえば先ずイエローの画像形成ユニットの感光
体ドラム上にイエロー成分色の静電潜像が形成される。
この静電潜像はイエロー用の現像ローラにより可視像化
され、中間転写体ベルト上に転写される。この間にマゼ
ンタ成分色の静電潜像が形成され、マゼンタ用の現像ロ
ーラにより顕像化される。そして、イエロートナー像の
転写が終了した中間転写体ベルトにマゼンタトナー像が
転写され、イエロートナー像と重ね合わされる。以降、
シアントナー像、ブラックトナー像についても同様にし
て画像形成が行われ、中間転写体ベルトに４色のトナー
像の重ね合わせが終了する。

【０００６】このような画像形成が行われたならば、用
紙に中間転写体ベルト上のトナー像が転写ローラにより
転写され、用紙は定着器を通過することで現像材が定着
されて排紙される。

【０００７】ここで、このような印字動作を行うたびに
現像材が消費されるため、現像材を適宜補給する必要が
ある。現像材の補給は、現像材を使い切ってしまった現
像材収納容器を現像器から抜き取り、現像材が入ってい
る新たな現像材収納容器を現像器に装着するという行為
によって行われる。

【０００８】カラー画像形成装置においては４色の現像
材収納容器と現像器とがあるため、現像材収納容器を異
なる色の現像器に装着した場合には現像材の混色が発生
するため、現像器の誤装着を防止する手段が必要にな
る。この誤装着防止手段には、たとえば特公平４−７５
５０９号公報に示されるような技術が開示されている。

【０００９】次に、このように構成された従来の現像材
収納容器の誤装着防止について説明する。

【００１０】図８は従来の画像形成装置において現像器
に現像材収納容器を装着した状態を示す斜視図、図９は
図８の現像器における現像容器を示す斜視図、図１０は
図８の現像器における現像器カバーを各色ごとに示す斜
視図、図１１は図８の現像器における装着部を各色ごと
に示す斜視図、図１２は図８の現像器における現像材収
納容器を各色ごとに示す斜視図、図１３は図８の現像器
における現像材収納容器の係合関係を示す斜視図であ
る。

【００１１】図８に示すように、現像器２０は、現像容
器１９と、現像容器１９内に装着された現像材収納容器
６と、現像容器１９の前面を閉塞して現像材収納容器６
の脱落を防止する現像器カバー１８とから構成されてい
る。

【００１２】図９に示すように、現像容器１９の内面に
は、長手方向に延びる５本の溝１９ａ，１９ｂ，１９
ｃ，１９ｄ，１９ｅが形成されている。また、図１０に
示すように、現像器カバー１８（１８−１，１８−２，
１８−３，１８−４）には各色ごとに内側の溝位置が異
なっており、各色に共通な１本の溝１８ａと、各色ごと
に位置の異なる溝１８ｂ，１８ｃ，１８ｄ，１８ｅを有
している。そして、このように各色共通の現像容器１９
と各色で異なる形状の現像器カバー１８とを組み合わせ
ることによって各色で異なる形状の現像器２０−１，２
０−２，２０−３，２０−４が構成される。すなわち、
この組み合わせた状態で溝１９ａと溝１８ａ、溝１９ｂ
と溝１８ｂ、溝１９ｃと溝１８ｃ、溝１９ｄと溝１８
ｄ、溝１９ｅと溝１８ｅとが同位置となるようにし、図
１１に示すように、現像器２０として溝２０ａ，２０
ｂ，２０ｃ，２０ｄが形成される。なお、図１２に示す
ように、現像材収納容器６は、各色で共通な１つのリブ
６ａと、各色ごとに位置の異なるリブ６ｂ，６ｃ，６
ｄ，６ｅを有している。

【００１３】そして、図１３に示すように、現像器２０
と現像材収納容器６に、各色で共通な溝２０ａとリブ６
ａの組み合わせと、各色で異なる溝２０ｂとリブ６ｂ、
溝２０ｃとリブ６ｃ、溝２０ｄとリブ６ｄ、溝２０ｅと
リブ６ｅとの組み合わせにより、現像器２０には異なる
色の現像材収納容器６が入らないようになっている。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した従来の技術では、現像容器の内側の長手方向に溝
を４本も設ける必要があるため、複雑な金型構造が要求
されるという問題点を有していた。

【００１５】そこで、本発明は、簡単な金型構造で現像
材収納容器の誤装着を防止することができるカラー画像
形成装置を提供することを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のカラー画像形成装置は、現像色に対応して
設けられ、静電潜像が形成される複数の感光体と、感光
体上に形成された静電潜像に現像材を供給してこれを顕
画化する現像手段が備えられた複数の現像器と、前面に
色ごとに相互に異なる位置に溝が形成され、現像器に現
像材を補給する複数の現像材収納容器と、現像材収納容
器が正規に装着されている状態において溝とそれぞれ嵌
合するリブが内側に形成されて装置本体に設けられ、現
像材収納容器の交換の際に開閉されるドアとを有する構
成としたものである。

【００１７】これにより、現像材収納容器が誤装着され
た場合には現像材収納容器の溝とドアのリブとが干渉し
てドアが閉まらなくなる。そして、このような溝は、入
れ子交換により一種類の金型で形成されるので、簡単な
金型構造で現像材収納容器の誤装着を防止することが可
能になる。

【００１８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、現像色に対応して設けられ、静電潜像が形成される
複数の感光体と、感光体上に形成された静電潜像に現像
材を供給してこれを顕画化する現像手段が備えられた複
数の現像器と、前面に色ごとに相互に異なる位置に溝が
形成され、現像器に現像材を補給する複数の現像材収納
容器と、現像材収納容器が正規に装着されている状態に
おいて溝とそれぞれ嵌合するリブが内側に形成されて装
置本体に設けられ、現像材収納容器の交換の際に開閉さ
れるドアとを有するカラー画像形成装置であり、現像材
収納容器が誤装着された場合には現像材収納容器の溝と
ドアのリブとが干渉してドアが閉まらなくなり、このよ
うな溝は、入れ子交換により一種類の金型で形成される
ので、簡単な金型構造で現像材収納容器の誤装着を防止
することが可能になるという作用を有する。

【００１９】以下、本発明の実施の形態について、図１
から図７を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。

【００２０】図１は本発明の一実施の形態である現像器
を備えたカラー画像形成装置を示す概略図、図２は図１
のカラー画像形成装置の外観斜視図、図３は図１のカラ
ー画像形成装置のドアを開いた状態を示す外観斜視図、
図４は図１のカラー画像形成装置における各色の現像材
収納容器を示す斜視図、図５は図１のカラー画像形成装
置における現像器を示す斜視図、図６は図１のカラー画
像形成装置におけるドアに設けられリブの配置を示す説
明図、図７は図１のカラー画像形成装置におけるドアに
設けられたリブと現像材収納容器との係合関係を示す説
明図である。

【００２１】図１に示すように、カラー画像形成装置
は、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、
ブラック（Ｋ）の各色のトナー像をそれぞれ形成するた
めの画像形成ユニットが一列に配置されており、各画像
形成ユニットは、表面に光導電層が形成された像担持体
である感光体ドラム（感光体）３を有している。感光体
ドラム３の上方には、ポリゴンモータやレンズ等が設け
られて画像信号を出力し、感光体ドラム３上に静電潜像
を形成するレーザユニット（露光手段）２が配置されて
いる。また、各画像形成ユニットには、レーザユニット
２により各感光体ドラム３上に形成された静電潜像を顕
像化する現像ローラ（現像手段）４を有する現像器１７
が備えられている。

【００２２】現像器１７の上部には現像材収納容器６が
取り付けられており、この現像材収納容器６に収納され
たトナーである現像材５が現像器１７へ補給される。な
お、カラー画像形成装置では現像材５が４色必要なた
め、各色に対応した現像器１７と現像材収納容器６とが
設けられている。

【００２３】さらに、カラー画像形成装置は、第１転写
ローラ８が圧接することで感光体ドラム３上に形成され
た各色トナー像が重ね転写される無端状の中間転写体ベ
ルト７と、中間転写体ベルト７をクリーニングするクリ
ーニング部材１０と、供給用カセット１２から供給され
た用紙（記録媒体）１３に中間転写体ベルト７上のトナ
ー像を転写する第２転写ローラ９と、転写されたトナー
像を用紙１３に定着させる定着器１１とを備えている。
そして、供給用カセット１２からピックアップされて第
２転写ローラ９に至る用紙１３の走行経路上には、中間
転写体ベルト７上に形成されたトナー像の用紙１３への
転写タイミングをとって用紙１３を送るレジストローラ
１４が配置されている。

【００２４】なお、中間転写体ベルト７は、この中間転
写体ベルト７を周回動させる駆動ローラ２８ａと第２転
写ローラ９に対向する位置に配置された転写対向ローラ
２８ｂとに閉ループ状に掛け渡されて、一列に配置され
た感光体ドラム３に当接するようにして設けられてい
る。

【００２５】このような構成のカラー画像形成装置にお
いて、たとえば先ずイエローの画像形成ユニットの感光
体ドラム３上にレーザユニット２によって画像情報のイ
エロー成分色の静電潜像が形成される。この静電潜像は
イエロー用の現像ローラ４によりイエロートナー像とし
て可視像化され、中間転写体ベルト７上に転写される。
この間にマゼンタ成分色の静電潜像が形成され、マゼン
タ用の現像ローラ４でマゼンタトナーによるマゼンタト
ナー像が顕像化される。そして、イエロートナー像の転
写が終了した中間転写体ベルト７にマゼンタトナー像が
転写され、イエロートナー像と重ね合わされる。以降、
シアントナー像、ブラックトナー像についても同様にし
て画像形成が行われ、中間転写体ベルト７に４色のトナ
ー像の重ね合わせが終了する。

【００２６】このような画像形成が行われている一方
で、供給用カセット１２から用紙１３が供給される。こ
の用紙１３はレジストローラ１４にその先端が挟まれた
状態で停止する。

【００２７】その後、供給用カセット１２から搬送され
る用紙１３に中間転写体ベルト７上のトナー像が第２転
写ローラ９により転写された後、用紙１３は定着器１１
を通過することで現像材５が定着されて排紙される。

【００２８】なお、用紙１３に転写が終了した中間転写
体ベルト７上に残留した現像材５はクリーニング部材１
０によってクリーニングされる。

【００２９】ここで、図２に示すように、装置本体１の
前面には、用紙詰まりや消耗品交換の際に開閉して内部
を開放するドア２１が設けられており、上面前方には、
用紙詰まりや消耗品交換の報知、ドア２１の開放状態等
の表示を行う表示パネル２７が設置されている。また、
図３に示すように、ドア２１を開くことによって、現像
器１７、現像材収納容器６、定着器１１、中間転写体ベ
ルト７および第１転写ローラ８がユニット化された中間
転写体ユニット２２が挿抜できるようになっている。

【００３０】図４に示すように、現像材収納容器６ａ，
６ｂ，６ｃ，６ｄは、現像材収納部２３と、現像材収納
部２３の前面を閉塞する現像材収納カバー２４（２４
ａ，２４ｂ，２４ｃ，２４ｄ）とから構成されている。
現像材収納部２３が各色共通なのに対し、現像材収納カ
バー２４は色ごとに異なる位置に溝２５ａ，２５ｂ，２
５ｃ，２５ｄが形成されている。このような現像材収納
カバー２４の金型は、溝２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５
ｄを入れ子交換できるようにしておくことにより１つの
金型で異なる４つの形状を成形することができるように
なっている。そして、このような各色共通な現像材収納
部２３と各色で異なる形状の現像材収納カバー２４とを
組み合わせることにより、各色で異なる形状の現像材収
納容器６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄが構成される。

【００３１】図５に示すように、現像器１７は各色共通
で用いられており、現像材収納容器６ａ，６ｂ，６ｃ，
６ｄの挿抜時のガイドとなるリブ２６を有している。

【００３２】また、図３、図６および図７に示すよう
に、ドア２１の内側にはリブ２１ａ，リブ２１ｂ，リブ
２１ｃ，リブ２１ｄが形成されている。これらのリブ２
１ａ，リブ２１ｂ，リブ２１ｃ，リブ２１ｄは、ドア２
１に対して相互に異なる高さ位置に形成されており、正
しい色の配置で装着された現像材収納容器６ａ，６ｂ，
６ｃ，６ｄの溝２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄと嵌合
するようになっている。

【００３３】次に、このように構成された現像材収納容
器６の誤装着防止機構について説明する。

【００３４】ある色の現像材５がなくなったことが表示
パネル２７上に表示されると、使用者は、ドア２１を開
いて現像材５が入っていない現像材収納容器６を画像形
成装置から抜き取り、同色の現像材５が入っている新し
い現像材収納容器６を現像器１７のリブ２６に沿わせて
挿入してドア２１を閉じるという交換作業を行う。

【００３５】このときに、異なる色の現像材５の入った
現像材収納容器６が画像形成装置に装着された場合、現
像器１７が各色共通なため画像形成装置には装着され
る。しかしながら、ドア２１を閉じようとすると、現像
材収納容器６の溝２５とドア２１のリブ２２とが干渉し
てドア２１が閉まらなくなるとともに表示パネル２７に
ドア２１がしまっていないことが表示される。そのため
に、使用者は異なる色の現像材収納容器６が装着されて
いることに気付き、正しい色の現像材収納容器６を装着
し直すことができる。

【００３６】このように、本実施の形態によれば、現像
材収納容器６が誤装着された場合には、現像材収納容器
６の溝２５とドア２１のリブ２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，
２１ｄとが干渉してドア２１が閉まらなくなるので、現
像材収納容器６の誤装着を未然に防止することができ
る。そして、現像材収納容器６における色ごとに相互に
異なる位置の溝２５は、入れ子交換により一種類の金型
で形成されるので、簡単な金型構造で現像材収納容器６
の誤装着を防止することが可能になる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、現像材
収納容器が誤装着された場合には、現像材収納容器の溝
とドアのリブとが干渉してドアが閉まらなくなる。そし
て、現像材収納容器における色ごとに相互に異なる位置
の溝は、入れ子交換により一種類の金型で形成されるの
で、簡単な金型構造で現像材収納容器の誤装着を防止す
ることが可能になるという有効な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である現像器を備えたカ
ラー画像形成装置を示す概略図

【図２】図１のカラー画像形成装置の外観斜視図

【図３】図１のカラー画像形成装置のドアを開いた状態
を示す外観斜視図

【図４】図１のカラー画像形成装置における各色の現像
材収納容器を示す斜視図

【図５】図１のカラー画像形成装置における現像器を示
す斜視図

【図６】図１のカラー画像形成装置におけるドアに設け
られリブの配置を示す説明図

【図７】図１のカラー画像形成装置におけるドアに設け
られたリブと現像材収納容器との係合関係を示す説明図

【図８】従来の画像形成装置において現像器に現像材収
納容器を装着した状態を示す斜視図

【図９】図８の現像器における現像容器を示す斜視図

【図１０】図８の現像器における現像器カバーを各色ご
とに示す斜視図

【図１１】図８の現像器における装着部を各色ごとに示
す斜視図

【図１２】図８の現像器における現像材収納容器を各色
ごとに示す斜視図

【図１３】図８の現像器における現像材収納容器の係合
関係を示す斜視図

【符号の説明】

１ 装置本体 ３ 感光体ドラム（感光体） ４ 現像ローラ（現像手段） ５ 現像材 ６，６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ 現像材収納容器 １７ 現像器 ２１ ドア ２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ リブ ２５，２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄ 溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】現像色に対応して設けられ、静電潜像が形
   成される複数の感光体と、 前記感光体上に形成された静電潜像に現像材を供給して
   これを顕画化する現像手段が備えられた複数の現像器
   と、 前面に色ごとに相互に異なる位置に溝が形成され、前記
   現像器に前記現像材を補給する複数の現像材収納容器
   と、 前記現像材収納容器が正規に装着されている状態におい
   て前記溝とそれぞれ嵌合するリブが内側に形成されて前
   記装置本体に設けられ、前記現像材収納容器の交換の際
   に開閉されるドアとを有することを特徴とするカラー画
   像形成装置。