JP2001343639A - 表示装置および電子時計 - Google Patents

表示装置および電子時計

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JP2001343639A
JP2001343639A JP2001097572A JP2001097572A JP2001343639A JP 2001343639 A JP2001343639 A JP 2001343639A JP 2001097572 A JP2001097572 A JP 2001097572A JP 2001097572 A JP2001097572 A JP 2001097572A JP 2001343639 A JP2001343639 A JP 2001343639A
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light
layer
polarized light
polarization
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Application number
JP2001097572A
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English (en)
Inventor
Yasuo Arikawa
康夫 有川
Takeshi Matsui
剛 松井
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部光を利用して視認性の高い表示を行うこ
とができ、かつ、多様な質感や色調の組合せで反射型表
示を行うことができる表示装置、およびそれを用いた電
子時計を実現すること。 【解決手段】 第1方向を向く直線偏光成分を透過させ
る第1の偏光分離部材2と、透過偏光軸を変化させる状
態および変化させない状態に選択可能な透過偏光軸可変
手段3と、第2方向を向く直線偏光成分を透過させ、そ
れと直交する直線偏光成分を鏡面反射する第2の偏光分
離部材4と、反射手段5とをこの順に配置する。第2の
偏光分離部材4の表面41または裏面42には、着色層
71、72や光拡散層91、92を形成しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字、数字、模様
等を表示する表示装置に関するものである。また、この
表示装置を使った腕時計、ストップウオッチ等のような
電子時計に関するものである。特に、液晶素子のように
透過する直線偏光成分の透過偏光軸を変化させる状態と
変化させない状態とに選択されることにより情報の表示
を行う表示技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外部光を用いて表示を行う装置として
は、液晶素子を用いたデジタル表示式の時計が最も一般
的である。このような電子時計としては、従来、第1の
偏光板と、透過する直線偏光成分の透過偏光軸を変化さ
せる状態と変化させない状態とのいずれかを選択できる
液晶素子などの透過偏光軸可変光学素子(透過偏光軸可
変手段)と、第2の偏光板と、反射板とがこの順に積層
されたものが知られている。液晶素子では、例えば、T
N(Twisted Nematic)液晶、STN(Super-Twisted
Nematic)液晶、ECB( Electrically Controlled Bi
refringence)液晶等が用いられる。
【0003】このように構成した電子時計(表示装置)
において、第1および第2の偏光板はいずれも、入射し
た光のうち透過偏光軸方向の直線偏光成分を透過させる
一方、この透過偏光軸方向と直交する吸収軸方向の直線
偏光成分を吸収する。従って、外部光が第1の偏光板に
入射して第1方向の透過偏光軸の直線偏光成分のみが透
過偏光軸可変光学素子に入射した際に、透過偏光軸を変
化させる領域を通過した直線偏光成分、および透過偏光
軸を変化させない領域を通過した直線偏光成分のうちの
一方の直線偏光成分が第2の偏光板に吸収され、他方の
直線偏光成分が第2の偏光板を透過して反射板に到達す
る。それ故、反射板で反射された光のみ、すなわち、透
過偏光軸可変光学素子における透過偏光軸を変化させる
領域、および透過偏光軸を変化させない領域のうちの一
方の領域を透過した光のみが透過偏光軸可変光学素子お
よび第1の偏光板を透過してくるので、この光により時
刻を視認できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
子時計では、透過偏光軸可変光学素子における透過偏光
軸を変化させる領域、および透過偏光軸を変化させない
領域のうちの一方の領域を透過した光のみが反射板で反
射して、透過偏光軸可変光学素子および偏光板を透過し
て表示に寄与する。これに対して、他方の領域を透過し
た光は第2の偏光板で吸収され、あるいは偏光分離素子
を透過してしまい、表示に寄与しない。従って、従来の
電子時計では、セグメント部分あるいはその背景部分は
暗い表示になってしまうという問題点がある。また、従
来の電子時計では、同じ理由から、セグメント部分ある
いは背景部分の双方をミラー状、梨子地状、あるいはカ
ラー化することがことが困難であるなど、電子時計の意
匠性を高めることが技術的に容易でないという問題点が
ある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
透過偏光軸を変化させる領域、および透過偏光軸を変化
させない領域のいずれの領域を透過した直線偏光成分で
あっても、利用者の側に出射されるように構成すること
によって、外部光を利用して視認性の高い表示を行うこ
とができ、かつ、多様な質感や色調の組合せで反射型表
示を行うことができる表示装置、およびそれを用いた電
子時計を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明では、図1に示すように、ま
ず、表示装置10において、入射した光のうち第1方向
を向く直線偏光成分を透過させ、それと直交する直線偏
光成分を透過させない第1の偏光分離部材2と、入射し
た直線偏光成分が透過する際に透過偏光軸を変化させる
第1の状態および変化させない第2の状態のいずれかの
状態に選択可能な透過偏光軸可変手段3と、入射した直
線偏光成分のうち第2方向の直線偏光成分を透過させ、
当該第2方向と直交する第3方向の直線偏光成分を反射
する第2の偏光分離部材4と、該第2の偏光分離部材4
を透過してきた直線偏光成分を該第2の偏光分離部材4
に向けて反射可能な反射手段5とをこの順に配置するこ
とを第1の特徴とする。また、本発明では、前記第2の
偏光分離部材4の前記透過偏光軸可変手段3の側に向く
表面41、および前記反射手段5の側に向く裏面42の
うちの少なくとも一方の面には、当該第2の偏光分離部
材4に入射した光の光学的特性を変えて出射する修飾層
(たとえば、裏面側着色層71、表面側着色層72、裏
面側光拡散層91、表面側光拡散層92)を形成するこ
とを第2の特徴とする。
【0007】このように構成した表示装置10では、前
記第1の偏光分離部材2に対して前記透過偏光軸可変手
段3とは反対側から入射した光のうち、前記反射手段5
によって反射されて前記第2の偏光分離部材4、前記透
過偏光軸可変手段3および前記第1の偏光分離部材2を
透過してくる第1の戻り光と、前記第2の偏光分離部材
4によって反射されて前記透過偏光軸可変手段3および
前記第1の偏光分離部材2を透過してくる第2の戻り光
とによって所定の情報をすることができる。
【0008】すなわち、本発明では、透過偏光軸可変手
段3における透過偏光軸を変化させる第1の状態の領
域、および透過偏光軸を変化させない第2の状態の領域
を透過したそれぞれの光が、反射手段5によって反射さ
れて前記第2の偏光分離部材4、前記透過偏光軸可変手
段3および前記第1の偏光分離部材2を透過してくる直
線偏光成分(第1の戻り光)と、前記第2の偏光分離部
材4によって反射されて前記透過偏光軸可変手段3およ
び前記第1の偏光分離部材2を透過してくる直線偏光成
分(第2の戻り光)として出射され、表示に寄与する。
従って、たとえば、電子時計などにおいて背景部分およ
びセグメント部分の双方について明るく表示でき、か
つ、コントラストがよいので、視認性が高いという利点
がある。
【0009】また、本発明では、第2の偏光分離部材4
の透過偏光軸可変手段3の側に向く表面41、および反
射手段5の側に向く裏面42のうちの少なくとも一方の
面には、当該第2の偏光分離部材4に入射した光の光学
的特性を変えて出射する修飾層(たとえば、裏面側着色
層71、表面側着色層72、裏面側光拡散層91、表面
側光拡散層92)が形成されているので、第1および第
2の戻り光のうちの一方、あるいは双方の戻り光に対し
て修飾層が色相あるいは拡散性を付与する。それ故、第
1および第2の戻り光によって表示される各領域、たと
えば電子時計の背景部分およびセグメント部分の双方を
色付きにできるなど、多様な質感、色調の組合せを実現
でき、表示形態の組合せの自由度が高い。たとえば、背
景部分およびセグメント部分の双方を色付きのミラー状
に表示した形態、背景部分およびセグメント部分の双方
を梨子地模様状に表示した形態、背景部分およびセグメ
ント部分の一方を色付きのミラー状に表示し他方を梨子
地模様状に表示した形態などを実施できるので、高級感
や楽しさが増す。しかも、修飾層は第2の偏光分離部材
4に対して形成されているので、部品点数が増えること
もない。
【0010】請求項2に係る発明では、請求項1におい
て、前記修飾層は、前記第2の偏光分離部材の表面に形
成された表面側修飾層(たとえば、表面側着色層72、
表面側光拡散層92)であることを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明では、請求項1におい
て、前記修飾層は、前記第2の偏光分離部材の裏面に形
成された裏面側修飾層(たとえば、裏面側着色層71、
裏面側光拡散層91)であることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明では、請求項2または
3において、前記修飾層は、少なくとも、前記第2の偏
光分離部材に入射した光の色相を変えて出射する着色層
(裏面側着色層71、表面側着色層72)を備えている
ことを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明では、請求項2または
3において、前記修飾層は、少なくとも、前記第2の偏
光分離部材に入射した光を拡散させて出射する光拡散層
(裏面側光拡散層91、表面側光拡散層92)を備えて
いることを特徴とする。
【0014】請求項6に係る発明では、請求項2または
3において、前記修飾層は、前記第2の偏光分離部材に
入射した光の色相を変えて出射する着色層(裏面側着色
層71、表面側着色層72)と、前記第2の偏光分離部
材に入射した光を拡散させて出射する光拡散層(裏面側
光拡散層91、表面側光拡散層92)とを備える複合層
であることを特徴とする。
【0015】請求項7に係る発明では、請求項1におい
て、前記修飾層は、前記第2の偏光分離部材の表面およ
び裏面の双方に表面側修飾層(たとえば、表面側着色層
72、表面側光拡散層92)および裏面側修飾層(たと
えば、裏面側着色層71、裏面側光拡散層91)として
形成され、当該表面側修飾層および当該裏面側修飾層は
互いに、前記第2の偏光分離部材に入射した光を光学的
特性を異なる形態に変えて出射することを特徴とする。
このように構成すると、反射手段5によって反射されて
第2の偏光分離部材4、透過偏光軸可変手段3および第
1の偏光分離部材2を透過してくる直線偏光成分(第1
の戻り光)については表面側修飾層および裏面側修飾層
の双方によって色相や拡散性が付与される一方、第2の
偏光分離部材4によって反射されて透過偏光軸可変手段
3および第1の偏光分離部材2を透過してくる直線偏光
成分(第2の戻り光)については表面側修飾層のみによ
って色相や拡散性が付与される。それ故、表示形態の組
合せの自由度が高い。
【0016】請求項8に係る発明では、請求項7におい
て、前記表面側修飾層および前記裏面側修飾層はそれぞ
れ、少なくとも、前記第2の偏光分離部材に入射した光
を互いに異なる色相に変えて出射する表面側着色層72
および裏面側着色層71を備えていることを特徴とす
る。
【0017】請求項9に係る発明では、請求項7におい
て、前記表面側修飾層および前記裏面側修飾層はそれぞ
れ、少なくとも、前記第2の偏光分離部材に入射した光
を互いに異なる拡散パターンに変えて出射する表面側光
拡散層92および裏面側光拡散層91を備えていること
を特徴とする。
【0018】請求項10に係る発明では、請求項7にお
いて、前記表面側修飾層および前記裏面側修飾層のうち
の少なくとも一方は、前記第2の偏光分離部材に入射し
た光の色相を変えて出射する着色層(裏面側着色層7
1、表面側着色層72)と、前記第2の偏光分離部材に
入射した光を拡散させて出射する光拡散層(裏面側光拡
散層91、表面側光拡散層92)とを備える複合層であ
ることを特徴とする。
【0019】請求項11に係る発明では、請求項2、
7、8、9または10において、前記表面側修飾層は、
前記第2の偏光分離部材4の表面41全体に形成されて
いることを特徴とする。
【0020】請求項12に係る発明では、請求項2、
7、8、9または10において、前記表面側修飾層は、
前記第2の偏光分離部材4の表面41の所定領域のみに
形成されていることを特徴とする。このように構成する
と、透過偏光軸可変手段3における透過偏光軸を変化さ
せる領域、および透過偏光軸を変化させない領域のうち
のいずれの領域を透過したかにかかわらず、表面側修飾
層が形成されている領域を透過した光には表面側修飾層
によって色相や拡散性が付与される。それ故、表面側修
飾層を第2の偏光分離部材の表面に模様やマークなどと
して形成すれば、第1の戻り光と第2の戻り光によって
形成される表示に対して、表面側修飾層によって色相や
拡散性が付与された模様やマークを重ねて表示できる。
それ故、表示形態の組合せの自由度がさらに高いものと
なる。
【0021】請求項13に係る発明では、請求項3、
7、8、9または10において、前記裏面側修飾層は、
前記第2の偏光分離部材の裏面42全面に形成されてい
ることを特徴とする。
【0022】請求項14に係る発明では、請求項3、
7、8、9または10において、前記裏面側修飾層は、
前記第2の偏光分離部材4の裏面42の所定領域のみに
形成されていることを特徴とする。このように構成する
と、反射手段5によって反射されて前記第2の偏光分離
部材4、前記透過偏光軸可変手段3および前記第1の偏
光分離部材2を透過してくる直線偏光成分(第1の戻り
光)のうち、裏面側修飾層が形成されている領域を透過
する光には、裏面側修飾層によって色相や拡散性が付与
される。それ故、裏面側修飾層を第2の偏光分離部材の
裏面に模様やマークなどとして形成すれば、第1の戻り
光によって形成される表示に対して、裏面側修飾層によ
って色相や拡散性が付与された模様やマークを重ねて表
示できる。それ故、表示形態の組合せの自由度がさらに
高いものとなる。
【0023】請求項15に係る発明では、請求項1ない
し14のいずれかにおいて、前記反射手段は、入射した
直線偏光成分の一部を反射し、残りの光を透過させる部
分反射光学素子であるとともに、前記第2の偏光分離部
材との間に前記反射手段を挟むような位置で当該反射手
段に向けて光を出射可能なバックライト用の光源を有
し、該バックライト用の光源から出射されて前記反射手
段、前記第2の偏光分離部材、前記透過偏光軸可変手段
および前記第1の偏光分離部材を透過した直線偏光成分
を用いて所定の情報を表示可能に構成されていることを
特徴とする。
【0024】請求項16に係る発明では、請求項4また
は8において、前記着色層は、前記第2の偏光分離部材
に付されたカラーフィルタ層および染色層のうちのいず
れかであることを特徴とする。
【0025】請求項17に係る発明では、請求項6また
は9において、前記光拡散層は、前記第2の偏光分離部
材に付された凹凸、および前記第2の偏光分離部材に付
された光散乱性の塗膜のうちのいずれかであることを特
徴とする。
【0026】請求項18に係る発明では、請求項1ない
し17のいずれかにおいて、前記透過偏光軸可変手段は
液晶素子を含むことを特徴とする。
【0027】請求項19に係る発明では、請求項1ない
し18のいずれかに規定する表示装置を用いて電子時計
を構成することを特徴とする。すなわち、本発明では、
前記透過偏光軸可変手段において、前記第1の偏光分離
部材を透過してきた直線偏光成分の透過偏光軸を変化さ
せて透過する状態、および変化させずに透過する状態に
選択された各領域によって時刻や時の計測結果のデジタ
ル表示、あるいはアナログ表示を行う。
【0028】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
た実施形態を説明する。
【0029】[電子時計の概略構成]図2ないし図4は
それぞれ、本発明に係る電子時計の一実施形態である電
子時計の断面図、平面図、およびムーブメント12の断
面図である。
【0030】図2ないし図4において、この電子時計
は、たとえばプラスチック製のケース11と、このケー
ス11の内部に格納されたムーブメント12と、ケース
11に固定されていてムーブメント12の上に位置する
ガラス板13と、ムーブメント12を固定する裏蓋14
とを含んで構成されている。ムーブメント12には、図
4に示すように、以下に各形態毎に説明する表示装置1
0が構成されており、必要に応じてバックライト用の光
源6が配置される。また、電池19が図示のように配置
される。なお、ムーブメント12は、それ自身が有する
枠体17に支持されている。
【0031】なお、図3に示す例では、表示装置10に
おいて時刻をデジタル表示するように構成されている
が、指針に相当する表示パターンで時刻をアナログ表示
するように構成してもよい。
【0032】[表示装置10に用いる各部材の説明]各
実施の形態について説明する前に、図1を参照して、本
件発明において使用する各部材の説明を行う。
【0033】図1に示すように、本発明を適用した表示
装置10では、入射した光のうち第1方向を向く直線偏
光成分を透過させ、それと直交する直線偏光成分を透過
させない第1の偏光分離部材2と、入射した直線偏光成
分が透過する際に透過偏光軸を変化させる第1の状態お
よび変化させない第2の状態のいずれかの状態に選択可
能な透過偏光軸可変手段3と、入射した直線偏光成分の
うち第2方向の直線偏光成分を透過させ、当該第2方向
と直交する第3方向の直線偏光成分を反射する第2の偏
光分離部材4と、該第2の偏光分離部材4を透過してき
た直線偏光成分を該第2の偏光分離部材4に向けて反射
可能な反射手段5とをこの順に配置することを第1の特
徴とする。また、本発明を適用した表示装置10では、
第2の偏光分離部材4の透過偏光軸可変手段3の側に向
く表面41、および反射手段5の側に向く裏面42のう
ちの少なくとも一方の面には、当該第2の偏光分離部材
4に入射した光の光学的特性を変えて出射する修飾層
(たとえば、裏面側着色層71、表面側着色層72、裏
面側光拡散層91、表面側光拡散層92)を形成するこ
とを第2の特徴とする。
【0034】第1の偏光分離部材2は、それ自体周知の
偏光板を用いることができる。この偏光板では、自然光
が入射すると、所定方向(例えば、紙面平行方向/第1
方向)の直線偏光成分に関しては透過する一方、これと
直角方向する紙面垂直方向の直線偏光成分が入射する場
合は、吸収しそれを透過させない。
【0035】透過偏光軸可変手段3としては、それ自体
周知の液晶パネル(液晶素子)を用いることができる。
液晶パネルは、図示を省略するが、互いに対向する一対
の透明ガラス基板を有し、それらのガラス基板の間に形
成された間隙、いわゆるセルギャップ内に液晶、例えば
TN液晶が封入される。ガラス基板のそれぞれには、た
とえば、図3に示すように数字、文字等の情報を表示す
るための複数のセグメント電極(透明電極)が両基板間
で互いに対向するように形成される。図3に示す液晶パ
ネルでは、1桁の数字を表示するための透明電極として
7セグメントに分割された透明電極を用いている。ここ
で、互いに対向するこれら一対のセグメント電極の間に
は所定の電圧を印加でき、そのように電圧を印加(O
N)するか、あるいは電圧を印加しない(OFF)かに
よって、液晶の配向を2つの状態のうちのいずれかに設
定できる。その結果、本形態では、セグメント電極がO
FF状態のときにその液晶を通過する直線偏光の透過偏
光軸を90゜だけ捻るように設定される(第1の状
態)。これに対して、セグメント電極がON状態のとき
にその液晶を通過する直線偏光の透過偏光軸を変化させ
ずに透過させる(第2の状態)。
【0036】第2の偏光分離部材4としては、国際公開
番号WO95/17692またはWO95/27919
に係る国際出願で開示された偏光分離フィルムを用いる
ことができる。この偏光分離フィルムでは、ある一方向
の直線偏光を透過させ、それ以外の直線偏光を吸収等で
はなくて鏡面反射するように構成されている。また、こ
の偏光分離フィルムでは、透過偏光軸と直角方向の直線
偏光の全部を鏡面反射する。
【0037】この偏光分離フィルムは、例えば図5に示
すように、A層、B層を交互に積層して形成される複数
層構造を有している。A層のX方向における屈折率nAX
とY方向の屈折率nAYとは異なる。B層のX方向の屈折
率nBXとY方向の屈折率nBYとは等しい。また、A層の
Y方向の屈折率nAYとB層のY方向の屈折率nBYとは等
しい。
【0038】従って、この偏光分離フィルム1の上面1
aにその面に対して垂直な方向から偏光分離フィルムに
光が入射すると、その光のうちY方向の直線偏光はこの
偏光分離フィルム1を透過して下面1bからY方向の直
線偏光の光として出射する。逆に、偏光分離フィルム1
の下面1bにその面に対して垂直な方向から偏光分離フ
ィルム1に光が入射すると、その光のうちY方向の直線
偏光の光はこの偏光分離フィルム1を透過して上面1a
からY方向の直線偏光の光として出射する。ここで、透
過する方向であるY方向のことを透過偏光軸(透過軸)
という。
【0039】一方、A層のZ方向における厚みをtA
し、B層のZ方向の厚みをtB とし、入射光の波長をλ
とすると、光学的特性が下式 tA ・nAX + tB ・nBX = λ/2 ・・・
(1)となるように設定することにより、偏光分離フィ
ルム1の上面1aにその面と垂直な方向から波長λの光
を入射させたとき、その光うち、X方向の直線偏光の光
は、この偏光分離フィルム1によってX方向の直線偏光
の光として反射される。また、波長λの光であって、偏
光分離フィルムの下面1bにその面に対して垂直な方向
から入射した直線偏光の光は、この偏光分離フィルム1
によってX方向の直線偏光の光として反射される。ここ
で、反射する方向であるX方向のことを反射軸という。
【0040】また、偏光分離フィルム1では、A層のZ
方向における厚みtA およびB層のZ方向における厚み
B を種々変化させて、可視光のある波長範囲にわたっ
て上式(1)が成り立つようにすれば、ある波長領域の
光(Δλ)だけが反射し、その他の波長領域(−Δλ)
の光は透過するようにできる。すなわち、Y方向の直線
偏光成分をY方向の直線偏光として透過させ、X方向の
直線偏光成分であって、かつ、前記のその他の波長領域
(−Δλ)の光をX方向の直線偏光として透過すること
ができる。
【0041】反射手段5は反射するものであれば、たと
えば、入射した直線偏光成分の全てを鏡面反射する全反
射光学素子、あるいは、入射した光の一部を鏡面反射
し、残りの光を透過させる部分反射光学素子を用いるこ
とができる。
【0042】ここで、全反射光学素子としては、全反射
ミラーを用いることができる。また、全反射光学素子と
しては、入射してくる光が特定の方向に透過偏光軸が揃
えられた直線偏光成分であれば、この方向の光を反射
し、この方向とは直交する方向を向く直線偏光成分を透
過する偏光分離フィルムなどを用いることもできる。
【0043】これに対して、部分反射光学素子は、たと
えば、光透過性の基材表面に金属薄膜層(アルミニウム
薄膜)が成膜されたハーフミラーである。このハーフミ
ラーは、光透過性を有するフィルムにアルミニウムなど
が蒸着によって形成されたものである。
【0044】また、部分反射光学素子としては、入射し
てくる光が特定の方向(たとえば第2方向)に透過偏光
軸が揃えられた直線偏光成分であれば、この方向に所定
の角度をなす方向を向く直線偏光成分を透過し、この方
向と直交する方向を向く直線偏光成分を反射する第3の
偏光分離部材を利用できる。この第3の偏光分離部材
も、図5を参照して説明した偏光分離フィルム1を用い
ることができる。この第3の偏光分離部材では、透過方
向である方向と、この第3の偏光分離部材に入射してく
る直線偏光成分の透過偏光軸の方向である第2方向とが
所定の角度分ずれていることにより、第3の偏光分離部
材は、入射した直線偏光成分の一部を鏡面反射し、一部
の光を透過させる部分反射光学素子として利用できる。
すなわち、2枚の偏光分離フィルムの透過偏光軸方向を
わずかにずらすことにより、部分反射光学素子を構成す
ることができる。
【0045】本発明において、第2の偏光分離部材4の
裏面42または表面41に形成する修飾層としては、た
とえば、図6(A)に示すように、第2の偏光分離部材
4の裏面42または表面41に付した裏面側または表面
側の着色層71、72を利用できる。この裏面側および
表面側の着色層71、72としては、第2の偏光分離部
材4(偏光分離フィルム1)の表面全体にインクジェッ
トプリンタ、スクリーン印刷、スプレー法、浸漬法など
の方法により印刷、塗装したカラーフィルタが最も一般
的で、安価である。これらの方法のうち、水性インクを
使う場合、特にインクジェットプリンタを使う場合に
は、予め、第2の偏光分離部材4の裏面42または表面
41に対して親水性処理を施しておくことが好ましい。
本発明では、第2の偏光分離部材4として用いる偏光分
離フィルム1を構成する樹脂層に付した染色層を裏面側
または表面側の着色層71、72として利用してもよ
い。すなわち、前記の偏光分離フィルム1はポリエステ
ル樹脂(polyester resin )で構成されているので、こ
のポリエステル樹脂を、アニオン系活性剤(anionic su
rface-active agent)配合の特殊なグリコールエーテル
(glycolether )を用いた低粘性(low-viscosity )の
分散染料(dispersion-dye)である樹脂用染料(dye fo
r resin )で染色する。この染色工程においては、樹脂
用染料の原液に対して、水20ccを加え、それを染色
液として、温度を70±10℃に保つ。そして、片方の
保護シートのみを剥がした偏光分離フィルム1を染色液
に浸漬し、5分から8分間、攪拌する。このようにして
染色を施した偏光分離フィルムを水洗いして乾燥させ
る。このように構成したものを着色層として用いると、
カラーフィルタを用いた場合と比較し、カラーフィルタ
に起因する透過偏光軸の回転を考慮せずに済むという利
点がある。また、カラーフィルタ表面における散乱反射
がなくなるので、表示が明るいという利点もある。しか
も、染め方次第で色々な質感の表示をつくることができ
るので、高級感があるものをつくることができる。
【0046】本発明において、第2の偏光分離部材4の
裏面42または表面41に形成する修飾層としては、た
とえば、図6(B)に示すように、第2の偏光分離部材
4の裏面42または表面41に付した裏面側および表面
側の光拡散層91、92も利用できる。裏面側および表
面側の光拡散層91、92としては、第2の偏光分離部
材4(偏光分離フィルム1)の表面全体に梨子地状や同
心円状の凹凸模様(テクスチャー/texture )を付した
ものを利用できる。また、光拡散層91、92について
は、第2の偏光分離部材4(偏光分離フィルム1)の表
面41または裏面42にインクジェットプリンタ、スク
リーン印刷、スプレー法、浸漬法などの方法により印
刷、塗装した光散乱性の塗膜を利用してもよい。さら
に、裏面側および表面側の光拡散層91、92は、光が
拡散すればよいので、透かし模様が付されているもので
あってもよい。いずれの場合でも、光拡散させる度合い
については、以下の式 ヘイズ率(%)=(散乱光線透過率)÷(全光線透過
率)×100 で表されるヘイズ率として10%〜60%程度が好まし
い。
【0047】また、本発明では、図6(C)、(D)に
表面側着色層72および表面側光拡散層92をそれぞれ
示すように、修飾層(着色層、光拡散層)は、第2の偏
光分離部材4の裏面42全体または表面41全体ではな
く、その所定領域に模様、マークなどとして形成するこ
ともある。
【0048】本発明において、反射手段5として、入射
した直線偏光成分の一部を反射し、残りの光を透過させ
る部分反射光学素子を用いた場合には、第2の偏光分離
部材4との間に反射手段5を挟むような位置で反射手段
5に向けて光を出射可能なバックライト用の光源を配置
すれば、外部光がない場所でも表示を行うことができ
る。このバックライト用の光源としては、EL(エレク
トロルミネセンス)素子、冷陰極管型、LED(Light
Emitting Diode)等を使用することができる。
【0049】このような光学部品を用いて構成した各表
示装置を以下に説明する。なお、以下に説明するいずれ
の形態を表す図面においても、各構成要素は離間して表
してあるが、各構成要素を密着させて使用する。
【0050】[第1の実施形態]図7は、本発明の第1
の実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
【0051】図7において、本形態の表示装置10で
は、入射した光のうち第1方向を向く直線偏光成分を透
過させる第1の偏光分離部材2と、入射した直線偏光成
分が透過する際に透過偏光軸を変化させる第1の状態お
よび変化させない第2の状態のいずれかの状態に選択可
能な透過偏光軸可変手段3と、入射した直線偏光成分の
うち第2方向を向く直線偏光成分を透過させ、当該第2
方向と直交する第3方向を向く直線偏光成分を反射する
第2の偏光分離部材4と、前記透過偏光軸可変手段3と
の間に前記第2の偏光分離部材4を挟むような位置で当
該第2の偏光分離部材4を透過してきた直線偏光成分を
該第2の偏光分離部材4に向けて鏡面反射可能な反射手
段5とがこの順に配置されている。ここで、反射手段5
は、入射した光の全部あるいは大部分を鏡面反射する全
反射光学素子である。
【0052】また、第2の偏光分離部材4の反射手段5
の側に向く裏面42には、入射した光を着色して出射す
る裏面側着色層71が形成されている。
【0053】従って、第1の偏光分離部材2に対して透
過軸可変手段3とは反対側から入射した外部光のうち、
反射手段5によって反射されて第2の偏光分離部材4、
透過偏光軸可変手段3および第1の偏光分離部材2を透
過してくる第1の戻り光と、前記第2の偏光分離部材4
によって反射されて前記透過偏光軸可変手段3および前
記第1の偏光分離部材2を透過してくる第2の戻り光と
によって所定の情報を表示可能に構成されている。
【0054】このような表示動作を詳述する。まず、電
子時計は、外部光がある場所ではその外部光の反射を利
用した反射型の表示を行う。また、電子時計の表示面に
背景地を表示したい場合にはその領域の液晶素子(透過
偏光軸可変手段3)をOFF状態とし、表示面に数字等
の情報をセグメント表示する場合にはその領域の液晶素
子をON状態とする。
【0055】この状態で電子時計に外部光が入射する
と、その外部光のうち紙面平行方向の直線偏光成分は第
1の偏光分離部材2を透過するが、紙面垂直方向の直線
偏光成分は第1の偏光分離部材2で吸収される。
【0056】次に、透過偏光軸可変手段3における電圧
無印加(OFF)領域においては、紙面平行方向の直線
偏光は、TN液晶によって偏光方向が90゜捻られて紙
面垂直方向の直線偏光となる。この直線偏光は第2の偏
光分離部材4に到達する。
【0057】この紙面垂直方向の直線偏光は第2の偏光
分離部材4を透過し、裏面側着色層71を通って反射手
段5に至る。
【0058】次に、反射手段5で反射した紙面垂直方向
の直線偏光は第2の偏光分離部材4を透過し、透過偏光
軸可変手段3に入射する。そして、透過偏光軸可変手段
3に入射した直線偏光成分は、透過偏光軸可変手段3で
再度、TN液晶によって偏光方向が90゜捻られて紙面
平行方向の直線偏光となる。従って、反射手段5を反射
してきた第1の戻り光は、紙面平行方向の直線偏光とし
て第1の偏光分離部材2から出射される。それ故、背景
部分は裏面側着色層71で規定される有彩色(第1の色
相)でミラー状に表示される。
【0059】これに対して、電圧印加(ON)領域にお
いては、外部光のうち第1の偏光分離部材2を透過した
紙面平行方向の直線偏光は、透過偏光軸可変手段3にお
いてTN液晶によって偏光方向が変化せずに出射され、
第2の偏光分離部材4に到達する。この紙面平行方向の
直線偏光は第2の偏光分離部材4で反射する。ここで、
第2の偏光分離部材4は、図5を参照して説明した偏光
分離フィルム1で構成されているので、透過偏光軸可変
手段3から出射された光を鏡面反射することになる。
【0060】この第2の偏光分離部材4で反射した紙面
平行方向の直線偏光(第2の戻り光)は透過偏光軸可変
手段3に入射する。そして、透過偏光軸可変手段3に入
射した直線偏光成分は、偏光方向が変化せずに紙面平行
方向の直線偏光として出射される。従って、第2の偏光
分離部材4を反射してきた第2の戻り光は、紙面平行方
向の直線偏光として第1の偏光分離部材2から出射され
る。それ故、セグメント部分は無彩色のミラー状に表示
される。
【0061】このように、本形態では、透過偏光軸可変
手段3における透過偏光軸を変化させる領域、および透
過偏光軸を変化させない領域を透過したそれぞれの光
が、反射手段5によって反射されて第2の偏光分離部材
4、透過偏光軸可変手段3および第1の偏光分離部材2
を透過した直線偏光成分(第1の戻り光)と、第2の偏
光分離部材4によって反射されて透過偏光軸可変手段3
および第1の偏光分離部材2を透過してきた直線偏光成
分(第2の戻り光)として利用者の目に届くので、たと
えば、電子時計などにおいて背景部分およびセグメント
部分の双方について明るく表示できる。それ故、表示の
視認性が高いという利点がある。また、第2の偏光分離
部材4、透過偏光軸可変手段3および第1の偏光分離部
材2を透過してくる直線偏光成分は、反射手段5で鏡面
反射してくるので、電子時計などにおいて背景部分ある
いはセグメント部分をミラー状に表示できる。
【0062】さらに、第2の偏光分離部材4、透過偏光
軸可変手段3および第1の偏光分離部材2を透過してく
る直線偏光成分は、第2の偏光分離部材4の裏面側着色
層71で着色されるので、電子時計などにおいて背景部
分を色付きのミラー状に表示できる。しかも、裏面側着
色層71は第2の偏光分離部材4に付されているので、
部品点数が増えることもない。
【0063】[第2の実施形態]図8は、本発明の第2
の実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
【0064】第1の実施形態1では、透過偏光軸可変手
段3において電圧印加(ON)された領域に相当するセ
グメント部分は、無彩色のミラー状に表示されたが、図
7に示すように、第2の偏光分離部材4の透過偏光軸可
変手段3の側に向く表面41に表面側着色層72を形成
しておけば、セグメント部分は、表面側着色層72によ
って決定された色相(第2の色相)をもってミラー状に
表示される。このとき、透過偏光軸可変手段3において
電圧無印加(OFF)された領域に相当する背景部分
は、裏面側着色層71が付した色相と表面側着色層72
が付した色相が合成された合成色相をもってミラー状に
表示される。
【0065】[第3の実施形態]図9は、本発明の第3
の実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
【0066】図9からわかるように、本形態では、第2
の偏光分離部材4の反射手段5の側に向く裏面42には
裏面側光拡散層91が形成され、第1および第2の実施
形態と違って、着色層が形成されていない。このような
構成では、セグメント部分は無彩色のミラー状に表示さ
れる。これに対して、背景領域では、直線偏光成分が第
2の偏光分離部材4を透過して反射手段5で鏡面反射さ
れた後、第2の偏光分離部材4、透過偏光軸可変手段3
および第1の偏光分離部材2を透過してくる間に、第2
の偏光分離部材4の裏面側光拡散層91によって光拡散
を受けるので、電子時計などにおいて背景部分を、ミラ
ー状ではなく、テクスチャーなどの裏面側光拡散層91
によって微細な第1の模様が付された状態で表示される
ことになる。また、裏面側光拡散層91は第2の偏光分
離部材4に形成されているので、部品点数が増えること
がない。
【0067】[第4の実施形態]図10は、本発明の第
4の実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
【0068】第3の実施形態では、透過偏光軸可変手段
3において電圧印加(ON)された領域に相当するセグ
メント部分は、無彩色のミラー状に表示されたが、図1
0に示すように、第2の偏光分離部材4の透過偏光軸可
変手段3の側に向く表面41に表面側光拡散層92を形
成しておけば、セグメント部分も、表面側光拡散層92
としてのテクスチャーなどによって微細な第2の模様が
付された状態で表示されることになる。また、透過偏光
軸可変手段3において電圧無印加(OFF)された領域
に相当する背景部分は、裏面側光拡散層91と表面側光
拡散層92に付されていた第1および第2の模様が合成
された状態に表示される。
【0069】[第5の実施形態]図11は、本発明の第
5の実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
【0070】第2の実施形態では、透過偏光軸可変手段
3において電圧印加(ON)された領域に相当するセグ
メント部分は、表面側着色層72によって規定された色
相をもってミラー状に表示されたが、図11に示すよう
に、第2の偏光分離部材4の透過偏光軸可変手段3の側
に向く表面41の側に表面側着色層72と表面側光拡散
層92とを形成しておけば、セグメント部分は、表面側
着色層72によって決定された第2の色相で、かつ、表
面側光拡散層92として形成されていた第2の模様をも
って表示される。これに対して、透過偏光軸可変手段3
において電圧無印加(OFF)とされた領域に相当する
背景部分は、裏面側着色層71が付した第1の色相と表
面側着色層72が付した第2の色相とが合成された色相
で、かつ、裏面側光拡散層91に付されていた第1の模
様と表面側光拡散層92に付されていた第2の模様とが
合成された形態で表示される。
【0071】なお、裏面側着色層71と裏面側光拡散層
91とを重ねる順番は逆であってもよい。同様に、表面
側着色層72と表面側光拡散層92とを重ねる順番も逆
であってもよい。
【0072】[第6の実施形態]図12は、本発明の第
6の実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
【0073】第1ないし第5の実施形態に係る表示装置
10では、反射手段5は、入射した直線偏光成分の全部
あるいはほとんどを鏡面反射する全反射光学素子であっ
たが、本形態において、図12に示すように、反射手段
5として、入射した直線偏光成分の一部を鏡面反射し、
残りの光を透過させる部分反射光学素子が用いられてい
る。このような構成は、実施の形態1ないし5のいずれ
の形態をベースにしても構成することができるが、ここ
では、第5の実施形態に係る表示装置10において、反
射手段5を部分反射光学素子とした例を説明する。
【0074】本形態でも、入射した光のうち第1方向を
向く直線偏光成分を透過させる第1の偏光分離部材2
と、入射した直線偏光成分が透過する際に透過偏光軸を
変化させる第1の状態および変化させない第2の状態の
いずれかの状態に選択可能な透過偏光軸可変手段3と、
入射した直線偏光成分のうち第2方向を向く直線偏光成
分を透過させ、当該第2方向と直交する第3方向を向く
直線偏光成分を反射する第2の偏光分離部材4と、前記
透過偏光軸可変手段3との間に前記第2の偏光分離部材
4を挟むような位置で当該第2の偏光分離部材4を透過
してきた直線偏光成分を該第2の偏光分離部材4に向け
て鏡面反射可能な反射手段5とがこの順に配置されてい
る。さらに、反射手段5に対して、第2の偏光分離部材
4とは反対側にはバックライト用の光源6が配置されて
いる。
【0075】ここで、反射手段5は、たとえば、光透過
性の基材表面に金属薄膜層が成膜されたハーフミラー
(部分反射光学素子)である。また、第2の偏光分離部
材4に対して透過偏光軸(透過軸)がわずかにずれるよ
うに配置した偏光分離フィルム1(第3の偏光分離部
材)を用いることもできる。
【0076】また、本形態では、第2の偏光分離部材4
の裏面42には裏面側着色層71および裏面側光拡散層
91が形成され、かつ、第2の偏光分離部材4の表面4
1には表面側着色層72および表面側光拡散層92が形
成されている。従って、外部光によって表示する場合に
は、第5の実施形態と同様な形態で表示される。
【0077】すなわち、外部光を利用して反射型の表示
を行う際に、反射手段5がハーフミラーなどの部分反射
光学素子であるので、反射手段5に入射した光の一部
は、光源6の方に透過するが、光源6の方に透過してき
た光は、光源6の表面で反射手段5に向けて十分な光量
で反射して表示に利用される。
【0078】ここで、表示装置10では、外部光を利用
した反射型の表示を行うための反射手段5として部分透
過光学素子を用い、この部分透過光学素子の背後にはバ
ックライト用の光源6が配置されている。従って、外部
光は十分でない場所や夜間には光源6を利用した透過型
の表示を行うことができる。
【0079】すなわち、本形態の表示装置10では、図
13に示すように、光源6を点灯させると、光源6から
の出射光は、まず、ハーフミラーなどで構成された半透
過型の反射手段5を透過し、裏面側着色層71および裏
面側光拡散層91を透過して第2の偏光分離部材4に入
射する。第2の偏光分離部材4は、入射した直線偏光成
分のうち第2方向を向く直線偏光成分を透過偏光軸可変
手段3に向けて透過させ、この第2方向と直交する方向
を向く直線偏光成分を鏡面反射する。すなわち、第2の
偏光分離部材4に入射した紙面平行方向の直線偏光およ
び紙面垂直方向の直線偏光のうち、紙面垂直方向の直線
偏光成分が第2の偏光分離部材4を透過する。従って、
紙面垂直方向の直線偏光成分は、表面側着色層72およ
び表面側光拡散層92を透過して透過偏光軸可変手段3
に入射する。
【0080】ここで、電子時計の表示面において背景部
分となるべき領域はOFF状態になっており、数字等の
情報を表示すべきセグメント部分はON状態になってい
る。従って、電圧印加(ON)領域に入射した紙面垂直
方向の直線偏光は、透過偏光軸可変手段3を透過しても
紙面垂直方向のままなので、第1の偏光分離部材2を透
過しない。従って、セグメント部分は、外部光の反射に
よる表示ができない暗い状態においては、黒に近い暗色
となる。
【0081】これに対して、電子時計の背景部分となる
べき領域はOFF状態になっている。従って、電圧無印
加(OFF)部に入射した紙面垂直方向の直線偏光は、
TN液晶によって偏光方向が90゜捻られて紙面平行方
向の直線偏光となるので、第1の偏光分離部材2を透過
する。それ故、背景部分は、裏面側着色層71が付した
色相と表面側着色層72が付した色相が合成された色相
で、かつ、裏面側光拡散層91に付されていた第1の模
様と表面側光拡散層92に付されていた第2の模様とが
合成された模様で表示される。
【0082】[第7の実施形態]図14および図15は
それぞれ、本発明の第7の実施形態に係る表示装置の表
示形態を示す平面図、および概略構成図である。
【0083】第1ないし第6の実施形態に係る表示装置
10では、第2の偏光分離部材4の表面41全体または
裏面42全体に修飾層(たとえば、裏面側着色層71、
表面側着色層72、裏面側光拡散層91、表面側光拡散
層92)を形成した構成であったが、本形態の表示装置
では、図14および図15に示すように、第2の偏光分
離部材4の表面41では、所定領域のみに表面側着色層
72が形成されている。なお、第2の偏光分離部材4の
裏面42では、その全面に裏面側着色層71が形成され
ている。
【0084】このような構成の表示装置では、透過偏光
軸可変手段3における透過偏光軸を変化させる領域、お
よび透過偏光軸を変化させない領域のうちのいずれの領
域を透過したかにかかわらず、表面側着色層72が形成
されている領域を透過した光には表面側着色層72によ
って第2の色相が付与される。表面側着色層72を第2
の偏光分離部材4の表面41に模様やマークなどとして
描いておけば、第1の戻り光と第2の戻り光によって形
成される表示に対して、表面側着色層72が付与した色
彩によって模様やマークを重ねて表示できる。
【0085】すなわち、図14および図15に示す例で
は、電圧印加(OFF)領域(背景)のうち、表面側着
色層72が形成されていない領域を透過した光には裏面
側着色層71によって色彩が付与されるだけであるが、
表面側着色層72が形成されている領域を透過した光に
は表面側着色層72および裏面側着色層71の双方によ
って色相が付与される。また、電圧印加(ON)領域
(セグメント)のうち、表面側着色層72が形成されて
いない領域において第2の偏光分離部材4の表面41で
反射した光には表面側着色層72によって色相が付与さ
れないので、無彩色であるが、表面側着色層72が形成
されている領域において第2の偏光分離部材4の表面4
1で反射した光には表面側着色層72によって第2の色
相が付与される。それ故、図14に示すように、セグメ
ントによって時刻が表示されるとともに、セグメントと
背景領域とに跨がるように、表面側着色層72が形成さ
れた領域が模様やマークとして浮き上がるように表示さ
れる。
【0086】なお、本形態では、表面側着色層72と裏
面側着色層71とを組み合わせた形態を説明したが、表
面側着色層72と裏面側着色層71とに代えて、表面側
光拡散層92と裏面側光拡散層91とを第2の偏光分離
部材4に形成した形態、あるいは、表面側着色層72お
よび裏面側着色層71と表面側光拡散層92および裏面
側光拡散層91とを組み合わせた形態においても、基本
的な同様な効果を得ることができる。
【0087】[第8の実施形態]図16および図17は
それぞれ、本発明の第8の実施形態に係る表示装置の表
示形態を示す平面図、および概略構成図である。
【0088】本形態は、基本的には第7の実施形態と同
様、図16および図17に示すように、修飾層が第2の
偏光分離部材4の所定領域のみに形成されている形態で
ある。すなわち、第2の偏光分離部材4の裏面41で
は、その全体に裏面側光拡散層91が形成され、この裏
面側光拡散層91に対して、裏面側着色層71が部分的
に形成されている。
【0089】このように構成した表示装置10では、電
圧印加(ON)領域(セグメント)では無彩色のミラー
状に表示される。すなわち、偏光分離部材4の表面41
のうち、裏面側着色層71が形成されている領域、およ
び形成されていない領域のいずれの領域で反射した光に
も色相が付与されることがない。これに対して、電圧印
加(OFF)領域(背景)では、裏面側着色層71が形
成されていない領域を透過した光には裏面側光拡散層9
1によって梨子地模様などの第1の模様が付与されるだ
けであるが、裏面側着色層71が形成されている領域を
透過した光には、裏面側光拡散層91によって梨子地模
様などの第1の模様が付与されるとともに、裏面側着色
層71によって第1の色相も付与される。従って、図1
7に示すように、セグメントによって時刻が表示される
とともに、背景には裏面側着色層71が形成された領域
が模様やマークとして浮き上がるように表示される。
【0090】なお、本形態では、裏面側光拡散層91を
所定領域に形成し、裏面側着色層72を全面に形成した
が、それらを入れ換えても、基本的な同様な効果を得る
ことができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表示
装置および電子時計では、反射手段によって反射されて
第2の偏光分離部材、透過偏光軸可変手段および第1の
偏光分離部材を透過してくる直線偏光成分(第1の戻り
光)と、第2の偏光分離部材によって反射されて透過偏
光軸可変手段および第1の偏光分離部材を透過してくる
直線偏光成分(第2の戻り光)の双方が表示に寄与す
る。従って、たとえば、電子時計などにおいて背景部分
およびセグメント部分の双方について明るく表示でき、
かつ、コントラストがよいので、視認性が高い。また、
第2の偏光分離部材の表面または裏面には、入射した光
の光学的特性を変えて出射する修飾層が形成されている
ので、第1および第2の戻り光のうちの一方、あるいは
双方の戻り光に対して修飾層が色相あるいは拡散性を付
与する。それ故、第1および第2の戻り光によって表示
される各領域、たとえば電子時計の背景部分およびセグ
メント部分の双方を色付きにできるなど、多様な質感、
色調の組合せを実現でき、表示形態の組合せの自由度が
高い。このため、人間の美的感覚に訴えうる表示形態を
つくり出せるようになる。しかも、修飾層は第2の偏光
分離部材に形成されているので、部品点数が増えず、表
示装置が厚くなることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の基本的な構成を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に係る表示装置を搭載した電子時計の一
例を示す断面図である。
【図3】図2に示す電子時計の平面図である。
【図4】図2に示す電子時計に内蔵のムーブメントを示
す断面図である。
【図5】本発明において偏光分離部材に用いた偏光分離
フィルムの説明図である。
【図6】(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、
図5に示す偏光分離フィルムに対して着色層(修飾層)
を全面に形成した様子を示す説明図、図5に示す偏光分
離フィルムに対して光拡散層(修飾層)を全面に形成し
た様子を示す説明図、図5に示す偏光分離フィルムに対
して着色層(修飾層)を部分的に形成した様子を示す説
明図、および図5に示す偏光分離フィルムに対して光拡
散層(修飾層)を部分的に形成した様子を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る表示装置の概略
構成図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る表示装置の概略
構成図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る表示装置の概略
構成図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る表示装置の概
略構成図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係る表示装置の概
略構成図である。
【図12】本発明の第6の実施形態に係る表示装置の概
略構成図である。
【図13】図12に示す表示装置において、バックライ
ト用の光源を用いて透過型の表示を行う動作を示す説明
図である。
【図14】本発明の第7の実施形態に係る表示装置にお
ける表示形態を示す説明図である。
【図15】本発明の第7の実施形態に係る表示装置の概
略構成図である。
【図16】本発明の第8の実施形態に係る表示装置にお
ける表示形態を示す説明図である。
【図17】本発明の第8の実施形態に係る表示装置の概
略構成図である。
【符号の説明】
1 偏光分離フィルム 2 第1の偏光分離部材 3 透過偏光軸可変手段 4 第2の偏光分離部材 5 反射手段 6 バックライト用の光源 8 第4の偏光分離部材 10 表示装置 11 ケース 12 ムーブメント 13 ガラス板 14 裏蓋 19 電池 17 枠体 41 第2の偏光分離部材の表面 42 第2の偏光分離部材の裏面 71 裏面側着色層(裏面側修飾層) 72 表面側着色層(表面側修飾層) 91 裏面側光拡散層(裏面側修飾層) 92 表面側光拡散層(表面側修飾層)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G04G 9/06 G04G 9/06 G09F 9/00 313 G09F 9/00 313 324 324 336 336F

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光のうち第1方向を向く直線偏
    光成分を透過させ、それと直交する直線偏光成分を透過
    させない第1の偏光分離部材と、 入射した直線偏光成分が透過する際に透過偏光軸を変化
    させる第1の状態および変化させない第2の状態のいず
    れかの状態に選択可能な透過偏光軸可変手段と、 入射した直線偏光成分のうち第2方向の直線偏光成分を
    透過させ、当該第2方向と直交する第3方向の直線偏光
    成分を反射する第2の偏光分離部材と、 該第2の偏光分離部材を透過してきた直線偏光成分を該
    第2の偏光分離部材に向けて反射可能な反射手段とがこ
    の順に配置されていることにより、前記第1の偏光分離
    部材に対して前記透過偏光軸可変手段とは反対側から入
    射した光のうち、前記反射手段によって反射されて前記
    第2の偏光分離部材、前記透過偏光軸可変手段および前
    記第1の偏光分離部材を透過してくる第1の戻り光と、
    前記第2の偏光分離部材によって反射されて前記透過偏
    光軸可変手段および前記第1の偏光分離部材を透過して
    くる第2の戻り光とによって所定の情報を表示可能に構
    成され、 前記第2の偏光分離部材の前記透過偏光軸可変手段の側
    に向く表面、および前記反射手段の側に向く裏面のうち
    の少なくとも一方の面には、当該第2の偏光分離部材に
    入射した光の光学的特性を変えて出射する修飾層が形成
    されていることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記修飾層は、前記
    第2の偏光分離部材の表面に形成された表面側修飾層で
    あることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記修飾層は、前記
    第2の偏光分離部材の裏面に形成された裏面側修飾層で
    あることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記修飾層
    は、少なくとも、前記第2の偏光分離部材に入射した光
    の色相を変えて出射する着色層を備えていることを特徴
    とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3において、前記修飾層
    は、少なくとも、前記第2の偏光分離部材に入射した光
    を拡散させて出射する光拡散層を備えていることを特徴
    とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または3において、前記修飾層
    は、前記第2の偏光分離部材に入射した光の色相を変え
    て出射する着色層と、前記第2の偏光分離部材に入射し
    た光を拡散させて出射する光拡散層とを備える複合層で
    あることを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記修飾層は、前記
    第2の偏光分離部材の表面および裏面の双方に表面側修
    飾層および裏面側修飾層として形成され、 当該表面側修飾層および当該裏面側修飾層は互いに、前
    記第2の偏光分離部材に入射した光を光学的特性を異な
    る形態に変えて出射することを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記表面側修飾層お
    よび前記裏面側修飾層はそれぞれ、少なくとも、前記第
    2の偏光分離部材に入射した光を互いに異なる色相に変
    えて出射する表面側着色層および裏面側着色層を備えて
    いることを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記表面側修飾層お
    よび前記裏面側修飾層はそれぞれ、少なくとも、前記第
    2の偏光分離部材に入射した光を互いに異なる拡散パタ
    ーンに変えて出射する表面側光拡散層および裏面側光拡
    散層を備えていることを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記表面側修飾層
    および前記裏面側修飾層のうちの少なくとも一方は、前
    記第2の偏光分離部材に入射した光の色相を変えて出射
    する着色層と、前記第2の偏光分離部材に入射した光を
    拡散させて出射する光拡散層とを備える複合層であるこ
    とを特徴とする表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項2、7、8、9または10にお
    いて、前記表面側修飾層は、前記第2の偏光分離部材の
    表面全体に形成されていることを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項2、7、8、9または10にお
    いて、前記表面側修飾層は、前記第2の偏光分離部材の
    表面の所定領域のみに形成されていることを特徴とする
    表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項3、7、8、9または10にお
    いて、前記裏面側修飾層は、前記第2の偏光分離部材の
    裏面全面に形成されていることを特徴とする表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項3、7、8、9または10にお
    いて、前記裏面側修飾層は、前記第2の偏光分離部材の
    裏面の所定領域のみに形成されていることを特徴とする
    表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかにおい
    て、前記反射手段は、入射した直線偏光成分の一部を反
    射し、残りの光を透過させる部分反射光学素子であると
    ともに、前記第2の偏光分離部材との間に前記反射手段
    を挟むような位置で当該反射手段に向けて光を出射可能
    なバックライト用の光源を有し、 該バックライト用の光源から出射されて前記反射手段、
    前記第2の偏光分離部材、前記透過偏光軸可変手段およ
    び前記第1の偏光分離部材を透過した直線偏光成分を用
    いて所定の情報を表示可能に構成されていることを特徴
    とする表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項4または8において、前記着色
    層は、前記第2の偏光分離部材に付されたカラーフィル
    タ層および染色層のうちのいずれかであることを特徴と
    する表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項6または9において、前記光拡
    散層は、前記第2の偏光分離部材に付された凹凸、およ
    び前記第2の偏光分離部材に付された光散乱性の塗膜の
    うちのいずれかであることを特徴とする表示装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれかにおい
    て、前記透過偏光軸可変手段は液晶素子を含むことを特
    徴とする表示装置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかに規定
    する表示装置を備える電子時計であって、前記透過偏光
    軸可変手段において、前記第1の偏光分離部材を透過し
    てきた直線偏光成分の透過偏光軸を変化させて透過する
    状態、および変化させずに透過する状態に選択された各
    領域によって時刻や時の計測結果を表示するように構成
    されていることを特徴とする電子時計。
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