JP2001343383A - 育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価法および脱毛症モデル - Google Patents

育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価法および脱毛症モデル

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JP2001343383A JP2000162609A JP2000162609A JP2001343383A JP 2001343383 A JP2001343383 A JP 2001343383A JP 2000162609 A JP2000162609 A JP 2000162609A JP 2000162609 A JP2000162609 A JP 2000162609A JP 2001343383 A JP2001343383 A JP 2001343383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱毛症の生理を考慮した育毛剤や養毛剤の候
補物質の評価法および該評価法に用いることができる脱
毛症モデルを提供することを課題とする。 【解決手段】 動物、動物の毛周辺組織、動物の毛関連
細胞のいずれかに、線維芽細胞成長因子5を投与して脱
毛症モデルを作製する。そして育毛剤又は養毛剤成分の
候補物質を該脱毛症モデルに投与し、該候補物質の投与
後の該脱毛症モデルにおける育毛・養毛効果を判定する
ことにより、育毛剤又は養毛剤成分の候補物質を評価す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育毛剤又は養毛剤
成分の候補物質の評価法および脱毛症モデルに関する。
より詳しくは、実使用に於ける効果を的確に予想しうる
育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価法および該評価
法に用いることができる脱毛症モデルに関する。
【0002】
【従来の技術】育毛剤や養毛剤の市場における需要は高
く、育毛・養毛効果を有する物質の新規探索について、
研究開発がなされてきている。その結果、新規の育毛剤
や養毛剤に関する特許出願は膨大な件数に上っている
が、これらの内で実際に商品化されるものは極めて少な
い。これは、実効性を有する新規の育毛剤又は養毛剤が
それ程多くはないことを示唆している。
【0003】この原因としては、育毛・養毛剤成分の候
補物質をスクリーニングする際の評価法が適切でないこ
とが挙げられる。通常、この様なスクリーニング系で
は、マウスの剃毛部分に該候補物質を投与した群と、投
与しない群を作製し、各群における毛成長を指標として
比較を行い、その効果を評価している。したがって、上
述したスクリーニング系では、正常な試験対象における
育毛・養毛効果について評価を行っていることとなり、
脱毛症における毛周期異常等は考慮されていない。以上
のことから、より的確に育毛・養毛効果を予想し得る脱
毛症の生理を考慮した評価法の確立が望まれているが、
未だ開発されていない。
【0004】一方、線維芽細胞成長因子5は毛成長への
関与が知られており、またそのアミノ酸配列およびmR
NAの塩基配列は、例えばヒト、マウス及びラットにお
いて明かにされている(Zhan X. et al. Mol. Cell. Bi
ol 8:3487-3495, 1988;HaubO. et al. Proc. Natl. Ac
ad. USA 87:8022-8026, 1990;Hattori Y. et al. Bioc
him. Biophys. Acta 1306:31-33, 1996)。しかしなが
ら、毛成長への関与についての詳細は未だ知られておら
ず、また、線維芽細胞成長因子5を使用して脱毛症モデ
ルを作製できることも、またこれを育毛剤・養毛剤成分
の候補物質の評価法に利用することも知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下行われたものであり、脱毛症の生理を考慮した育毛
剤や養毛剤の候補物質の評価法および該評価法に用いる
ことができる脱毛症モデルを提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは鋭意研究努力を重ねた結果、線維芽細胞成
長因子5(以下、FGF-5と称する場合がある)を動物に
投与することにより、投与された部位において毛周期異
常が誘発され、脱毛症モデルとなりうることを見いだし
た。さらに、この脱毛症モデルを用いて育毛・養毛剤成
分の候補物質の評価を行うことで、該候補物質のスクリ
ーニングが可能となることを見いだし、本発明を完成さ
せるに至った。即ち、本発明は、以下に示すものであ
る。
【0007】(1)動物(ヒトを除く)、動物の毛周辺
組織、および動物の毛関連細胞のいずれかに、線維芽細
胞成長因子5を投与して脱毛症モデルを作製し、育毛剤
又は養毛剤成分の候補物質を該脱毛症モデルに投与し、
該候補物質の投与後の該脱毛症モデルにおける育毛・養
毛効果を判定することを特徴とする、育毛剤又は養毛剤
成分の候補物質の評価法。 (2)前記脱毛症モデルは、毛周期の成長期における毛
成長が抑制される毛周期異常および/または毛周期の成
長期から退行期への移行が促進される毛周期異常を有す
る、(1)記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評
価法。 (3)前記動物を除毛し、該除毛部位に線維芽細胞成長
因子5を投与することを特徴とする、(1)または
(2)記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価
法。 (4)前記動物に、線維芽細胞成長因子5を複数回投与
し、線維芽細胞成長因子5を投与する毎に、育毛剤又は
養毛剤成分の候補物質を投与することを特徴とする、
(1)〜(3)のいずれか一に記載の育毛剤又は養毛剤
成分の候補物質の評価法。 (5)動物を用いて作製された脱毛症モデルにおいては
毛の生育を、動物の毛周辺組織を用いて作製された脱毛
症モデルにおいては毛周辺組織の生育を、毛関連細胞を
用いて作製された脱毛症モデルにおいては毛関連細胞の
生育を、指標として効果を判定することを特徴とする、
(1)〜(4)のいずれか一に記載の育毛剤又は養毛剤
成分の候補物質の評価法。 (6)前記動物はマウスである、(1)〜(5)のいず
れか一に記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価
法。 (7)前記動物は有色動物である、(1)〜(6)のい
ずれか一に記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評
価法。 (8)動物(ヒトを除く)、動物の毛周辺組織、および
動物の毛関連細胞のいずれかに、線維芽細胞成長因子5
を投与することにより作製された脱毛症モデル。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の育毛剤又は養毛剤成分の
評価法(以下本発明の評価法と称する)は、動物、動物
の毛周辺組織、および動物の毛関連細胞の内のいずれか
に、線維芽細胞成長因子5(FGF-5)を投与して脱毛症
モデルを作製し、育毛剤又は養毛剤成分の候補物質を該
脱毛症モデルに投与し、該候補物質の投与後の育毛・養
毛効果を判定することを含むことを特徴とする。また、
本発明の脱毛症モデルは、動物、動物の毛周辺組織、お
よび動物の毛関連細胞の内のいずれかに、FGF-5を投与
することによって作製される。
【0009】本発明において、脱毛症モデルを作製する
際にはFGF-5が使用される。FGF-5は、毛周期の成長期に
おける毛成長を遅滞させ、退行期への移行を促進させる
といった機能を有しており、この機能を利用して毛周期
異常を有する脱毛症モデルを作製することができる。こ
こで本発明の評価法は、動物を用いて脱毛症モデルを作
製した場合にはイン・ビボ系で、動物の毛周辺組織また
は動物の毛関連細胞を用いて脱毛症モデルを作製した場
合にはイン・ビトロ系で評価を行うことができる。
【0010】本発明においては、FGF-5は、動物、動物
の毛周辺組織、動物の毛関連細胞に投与したとき、これ
らにおいて毛周期を調節し、毛周期異常を誘発すること
が可能であれば、特に限定されるものではない。したが
って、この様に毛周期異常を誘発することが可能であれ
ば、FGF-5のフラグメント、FGF-5の機能的領域を含む組
み換えタンパク質、FGF-5に化学修飾がされたタンパク
質、FGF-5と高い相同性を有するタンパク質、例えばFGF
-5のアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸の
置換、欠失、挿入、付加、又は逆位を有するタンパク質
等についても本発明のFGF-5として使用することができ
る。
【0011】また、本発明で使用できるFGF-5は、Sigma
社等からの市販の試薬として購入できる。さらに、本発
明で使用できるFGF-5は、以下の方法で調製することが
できる。FGF-5のcDNAフラグメントは、FGF-5のopen rea
ding frameを含んだpLTR122から、5'-CGGAATTCCATATGGG
TGAAAAGCGTCTCGCCCCCAAA-3' (sense)、5'-CGCCATATGTTT
ATCCAAAGCGAAACTT-3' (anti-sense)というプライマーセ
ットを用い増幅させる(Zhan et al. 1988)。増幅された
フラグメントはpBluescript SK+でクローニングし、塩
基配列を確認し、制限酵素 NdeIで切断した後、pET-3c
ベクターのNdeI部位に挿入する (Studier et al. 199
0)。この組み換えプラスミドを組み込んだBL21(DE3)pLy
sS系大腸菌を培養することにより、目的とするタンパク
を発現させ、抽出することができる (Clements et al.
1993)。
【0012】本発明における脱毛症モデルは、動物(ヒ
トを除く)、動物の毛周辺組織、動物の毛関連細胞の内
のいずれかに、FGF-5を投与することによって作製され
る。脱毛症モデルを作製する際に用いることのできる動
物(ヒトを除く)、動物の毛周辺組織、動物の毛関連細
胞としては、この様な実験で使用されているものでであ
れば、特段の制限が無く使用することができる。
【0013】動物としては、例えば、マウス、ラット、
モルモット、ウサギなどの齧歯類や犬、猫或いは猿など
が例示できる。これらの内で特に好ましいものは、例数
が多く取り扱える齧歯類であり、中でもマウスが特に好
ましい。また動物としては、個体差をある程度コントロ
ールできることから純系のものを使用するのが好まし
く、特に純系のマウスが好ましい。さらに、毛の成長を
色差などでトレースすることが出来ることから、有色動
物であることが好ましく、有色マウスがさらに好まし
い。この様な有色の純系マウスとしては、C3H/Heマウス
が好ましく例示できる。動物の毛周辺組織としては、上
述した動物などの毛包や毛乳頭を含む髭周辺組織や体毛
周辺組織などが好ましく例示できる。動物の毛関連細胞
としては、上述した動物などの毛乳頭細胞や毛包ケラチ
ノサイトが好ましく例示できる。
【0014】動物、動物の毛周辺組織、動物の毛関連細
胞にFGF-5を投与する方法としては、これらにFGF-5を投
与して毛周期異常を誘発できる方法であれば特に限定さ
れるものではない。
【0015】動物にFGF-5を投与する方法としては、例
えば皮下注射、皮内注射、又は経皮注射等により投与す
る方法が挙げられる。動物へのFGF-5の投与量は、その
投与経路により投与量が異なるが、1〜1000ng/
動物1個体程度が好ましい。使用するベヒクルとして
は、通常動物試験で使用できる水性ベヒクルを使用する
ことが出来、例えばリン酸緩衝生理食塩水などが好まし
く例示できる。また動物における投与は、1回でも数回
に分けて行ってもよいが、育毛剤又は養毛剤成分の候補
物質を長期間継続して投与した場合の効果を評価したい
場合には、その間脱毛症モデルにおいても継続して毛周
期の異常が誘発されるように、例えば一定期間毎に投与
することが好ましい。
【0016】さらに、動物におけるFGF-5の投与部位に
ついては、FGF-5投与により毛周期の異常が誘発される
限り特に限定されるものではないが、本発明の評価法に
おける操作を容易にする観点より、動物の背部周辺が好
ましい。また該投与部位は、後の育毛・養毛効果の判定
が容易となるように、剃毛、抜毛等により除毛されてい
ることが好ましい。中でも抜毛による除毛は、脱毛した
部位の毛包において毛周期の成長期が誘導されることよ
り、FGF-5の投与により毛周期異常が誘発されやすく、
育毛・養毛効果の判定がさらに容易となる。
【0017】動物の毛周辺組織または動物の関連細胞に
FGF-5を投与する方法としては、これらの細胞又は組織
を周知の培養方法により培養し、かかる培養液にFGF-5
を添加する方法が挙げられる。投与するFGF-5のドーズ
としては、使用する細胞、組織、培養条件等により異な
るが、培養液中の濃度として1〜100ng/ml程度
となるように添加することが好ましい。
【0018】尚、上述したFGF-5の投与により各脱毛症
モデルが確立したか否かは、例えばFGF-5投与後の各脱
毛症モデルにおける、毛、毛周辺組織、毛関連組織の生
育を見ることによって確認できる。この際に、FGF-5を
投与しない対照群を作製しておくと、この確認は容易と
なる。
【0019】育毛剤又は養毛剤成分の候補物質を各脱毛
症モデルに投与する方法としては、投与後の育毛・養毛
効果を判定することができる限り、特に限定されるもの
ではない。
【0020】動物の脱毛症モデルに育毛剤又は養毛剤成
分の候補物質を投与する方法としては、実使用に準じた
ものが好ましく、通常は経皮投与が好ましい。具体的な
例としては、上述したFGF-5の投与により毛周期異常が
誘発された部位に、該候補物質を含む溶液を塗布する方
法が挙げられる。これら育毛剤・養毛剤成分の候補物質
のドーズは1ng〜10mg/動物1個体/1回程度が
好ましい。この作業は1回のみでも、数回繰り返しても
良い。
【0021】動物の毛周辺組織又は毛関連細胞の脱毛症
モデルに、育毛剤又は養毛剤成分の候補物質を投与する
方法としては、例えば、これら組織または細胞が培養さ
れているFGF-5含有培養液に、該候補物質を添加するこ
とによって行うことができる。ここで添加する育毛剤・
養毛剤成分の候補物質のドーズとしては、使用する細
胞、組織、培養条件等により異なるが、培養液中の濃度
として1〜100ng/mlが好ましく、育毛剤・養毛
剤成分の候補物質のドーズは数点設定するのが好まし
い。これは添加効果を的確に判定するためにはドーズデ
ペンデンスを検討することが好ましいからである。
【0022】各脱毛症モデルにおける育毛・養毛効果を
判定する方法としては、特に限定されるものではなく、
この様な効果を判定する方法として通常知られている方
法、例えば育毛剤・養毛剤成分の候補物質の投与群と該
候補成分の非投与群の比較をすることにより、効果を判
定する方法が挙げられる。ここで比較する際の指標とし
ては、動物を用いて作製された脱毛症モデルにおいては
毛の生育を、動物の毛周辺組織を用いて作製された脱毛
症モデルにおいては毛周辺組織の生育を、毛関連細胞を
用いて作製された脱毛症モデルにおいては毛関連細胞の
生育を、指標とすることが好ましい。ここで毛、毛周辺
組織、毛関連細胞の生育とは、それぞれ毛、毛周辺組
織、毛関連細胞の生育に関係する様々な生理現象を含む
ものである。
【0023】動物の脱毛症モデルにおける育毛・養毛効
果を判定する方法としては、具体的には、毛の量、毛の
長さ、毛の直径、毛の成長率、毛の発毛率、脱毛本数、
目視、写真、又は組織分析等による観察、毛周期等を指
標として比較し、効果を判定することができる。上述し
た毛周期を指標として比較し、効果を判定する方法とし
ては、以下に示される方法が挙げられる。毛周期の成長
期に入ると、毛包メラノサイトにおいてメラニン生産が
開始され、成長期の進行に伴ってメラニン産生量が増加
し、皮膚の暗色化が進行する。従ってかかる皮膚の明度
を測定することによって成長期の進行の程度の比較を行
い、効果を判定することができる。
【0024】動物の毛周辺組織の脱毛症モデルにおける
育毛・養毛効果を判定する方法としては、具体的には以
下に示される方法が挙げられる。ラットやマウス等の動
物の体毛・髭を毛包・毛乳頭が残るように外科的に切り
取り、顕微鏡下で余分な組織を除去した後約一週間培養
する。ここにFGF-5を加えたものは毛の成長が抑制され
脱毛症モデルとなり、さらに育毛・養毛剤成分の候補物
質を加え毛成長が昂進されたかどうかを見ることによ
り、育毛・養毛効果を判定することができる。判定の方
法は、画像解析装置につないだ実体顕微鏡などを利用し
て、培養後の組織を観察し、毛の長さ、あるいは毛包の
長さ等を比較する方法が望ましい。また、培養初日に上
述した方法で個々の毛あるいは毛包の長さを測定し、一
定期間培養した後再度、毛あるいは毛包の長さを測るこ
とにより個々の組織の成長度合いを比較し、効果を判定
することもできる。
【0025】動物の毛関連細胞の脱毛症モデルにおける
育毛・養毛効果を判定する方法としては、具体的には以
下に示される方法が挙げられる。ラットやマウス等の動
物の体毛・髭を毛包・毛乳頭が残るように外科的に切り
取り、顕微鏡下で余分な組織を除去した後、毛乳頭・毛
包をメスで分ける。その後それぞれの組織を酵素処理な
どでばらばらにし、毛乳頭細胞・毛包ケラチノサイトを
培養する。脱毛症モデルとしては、毛乳頭細胞にFGF-5
を加え成長を抑制したものが挙げられる。また毛乳頭細
胞の培養上清を加えたり、毛乳頭細胞と共存培養した毛
包ケラチノサイトは成長が促進され、毛成長のモデルと
することができることから、この時あらかじめ毛乳頭細
胞にFGF-5を加えておけば毛包ケラチノサイトの成長は
加えないものに比べ抑制されて、脱毛症モデルとなる。
この時、毛乳頭細胞にFGF-5とともに育毛剤候補物質を
加え、毛乳頭細胞の生育が昂進されたかどうかを見るこ
とにより、あるいは毛乳頭細胞の培養上清を加えたり、
毛乳頭細胞と共存培養した毛包ケラチノサイトの生育が
昂進されたかどうかを見ることにより、育毛・養毛効果
を判定することができる。効果の判定としては、それぞ
れの細胞数を数えたり、あるいはそれぞれの細胞に細胞
増殖の指標となる物質(チミジンなど)を加え、その取
り込みを見ることが挙げられる。チミジンなどの取り込
みを指標とする場合には、3Hなどであらかじめ放射線ラ
ベルしておくことが望ましい。
【0026】本発明の評価方法は、上述した各脱毛症モ
デルにおける効果の判定結果をもとに評価することがで
きるが、各脱毛症モデルにおける判定結果を合わせて評
価を行うことにより、さらに的確な評価を行うことがで
きる。
【0027】
【実施例】以下実施例等により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定されない
ことは言うまでもない。 <参考例1> FGF-5の調製方法 本実施例で使用したFGF-5は以下の方法で調整した。FGF
-5のcDNAフラグメントは、FGF-5のopen reading frame
を含んだpLTR122から、5'-CGGAATTCCATATGGGTGAAAAGCGT
CTCGCCCCCAAA-3' (sense)、5'-CGCCATATGTTTATCCAAAGCG
AAACTT-3' (anti-sense)というプライマーセットを用い
増幅させた。増幅されたフラグメントはpBluescript SK
+にクローニングし、塩基配列を確認し、制限酵素 NdeI
で切断した後、pET-3cベクターのNdeI部位に挿入し
た。この組換えプラスミドを組み込んだBL21(DE3)pLysS
系大腸菌を培養し、目的とするタンパクを発現させ、抽
出した。
【0028】<実施例1> (方法)以下に示す手順によって、各群5匹のマウスか
らなる、FGF-5非投与マウス群(以下、対照正常群と称
する)、育毛・養毛作用を有する物質が塗布されないFG
F-5投与マウス群(以下、対照脱毛症モデル群と称す
る)、および育毛・養毛作用を有する物質であるミノキ
シジルが塗布されるFGF-5投与マウス群(以下、ミノキ
シジル塗布脱毛症モデル群と称する)を作製した。
【0029】(a)各群のマウスとして8週齢のC3H/He
雄性マウスを使用し、これらマウスの背部を抜毛し、同
部位の毛包を成長期に誘導した。 (b)翌日、各群において以下の操作を行った。対照正
常群のマウスにおいては、リン酸緩衝生理食塩水を、50
μl/個体で抜毛した背部皮下に注射を行った。対照脱毛
症モデル群のマウスにおいては、FGF-5含有リン酸緩衝
生理食塩水(FGF-5濃度;50μg/ml)を、50μl/個体で
抜毛した背部に皮下注射により投与し、その直後にアル
コール水溶液(50%エタノール水溶液)を該投与部位
に塗布した。ミノキシジル塗布脱毛症モデル群のマウス
においては、FGF-5含有リン酸緩衝生理食塩水(FGF-5濃
度;50μg/ml)を、50μl/個体で抜毛した背部に皮下注
射により投与し、その直後にミノキシジル含有アルコー
ル水溶液(5重量%のミノキシジルを含有する50%エ
タノール水溶液)を該投与部位に塗布した。 (c)上記(b)の操作を1日1回、計7日間繰り返し
た。尚、皮下注射する位置は毎回同じ場所となるように
した。
【0030】上記の操作を終了した後、その翌日に各群
のマウスの背部を観察し、さらにミノルタ CR-200を使
用して明度(L*値)を測定した。また、各群のマウスの
注射針を刺した部位周辺の皮膚組織を顕微鏡観察し、さ
らに顕微鏡下で毛包の長さを測定した。
【0031】(結果)各群のマウス背部の写真図を図1
に示す。対照正常群のマウス(図1上)は、脱毛した背
部の皮膚全体が黒っぽく見えた。対照脱毛症モデル群の
マウス(図1中)では、FGF-5の毛成長阻害作用により
毛包メラノサイトが十分なメラニンを作らず、投与部位
周辺の皮膚が白かった。これに対し、ミノキシジル塗布
脱毛症モデル群のマウス(図1下)は、対照脱毛症モデ
ル群のマウスに比べ投与部位周辺の皮膚が黒化してい
た。これは、FGF-5の毛成長阻害作用にも関わらず毛包
メラノサイトが十分なメラニンを作製していることを示
している。
【0032】各群のマウスの投与部位の明度を表1に示
す。対照脱毛症モデル群のマウスは、対照正常群のマウ
スに比べ投与部位の明度が高く、同部位の皮膚色が白い
ことが示された。一方、ミノキシジル塗布脱毛症モデル
群のマウスでは、対照脱毛症モデル群のマウスに比べ明
度が明らかに低く、対照正常群のマウスと同等なレベル
まで同部位の皮膚色が黒くなっていることが示された。
尚、表1において、**は対照正常群におけるマウスに対
し危険率1%未満で有為差有りを示すものである。
【0033】
【表1】
【0034】各群のマウスにおける投与部位周辺の皮膚
切片写真図を図2に示す。尚、図2におけるスケールバ
ーは100μmを示している。図2における皮膚切片は、
各群のマウスの皮膚を採取後10%ホルマリン固定および
パラフィン包埋し、4μm切片を作成し、脱パラフィン
およびエタノール浸水系列で処理後、ヘマトキシリン・
エオジン染色を施したものである。対照正常群のマウス
(図2上)では毛包の成長が進んでいたが、対照脱毛症
モデル群のマウス(図2中)は対照正常群のマウスに比
べ毛包が短かくなっていた。これに対し、ミノキシジル
塗布脱毛症モデル群のマウス(図2下)は、毛包の長さ
が対照脱毛症モデル群のマウスに比べ長くなっていた。
【0035】各群のマウスにおける投与部位の平均毛包
長を表2に示す。対照脱毛症モデル群のマウスは対照正
常群のマウスに比べ、投与部位の毛包が短いことが示さ
れた。一方、ミノキシジル塗布脱毛症群のマウスでは、
投与部位の毛包は対照脱毛症モデル群のマウスに比べ明
らかに長く、対照正常群のマウスと同等なレベルまで毛
包が成長していることが示された。尚、表2において、
**は対照正常群におけるマウスに対し危険率1%未満で有
為差有りを示すものである。
【0036】
【表2】
【0037】この様に、本発明によれば、育毛剤又は養
毛剤成分の候補物質の育毛・養毛効果を評価することが
できる。さらに本発明によれば、臨床試験において有効
性が認められた育毛剤や養毛剤の効果を的確に評価でき
ることもわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、脱毛の生理を考慮した
育毛剤や養毛剤成分の候補物質の評価法を提供すること
ができる。
【0039】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> ポーラ化成工業株式会社(POLA CHEMICAL INDUSTRIES,INC.) <120> 育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価法および脱毛症モデル <130> P-7387 <160> 2 <170> PatentIn Ver. 2.0
【0040】 <210> 1 <211> 38 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:primer(sense) <400> 1 cggaattcca tatgggtgaa aagcgtctcg cccccaaa 38
【0041】 <210> 2 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:primer(anti-sense) <400> 2 cgccatatgt ttatccaaag cgaaactt 28
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における各群のマウス背部の写真。
それぞれ、FGF-5非投与マウス群(図1上)、育毛・養
毛作用を有する物質が塗布されなかったFGF-5投与マウ
ス群(図1中)、および育毛・養毛作用を有する物質で
あるミノキシジルが塗布されたFGF-5投与マウス群(図
1下)を示している。
【図2】 実施例1における各群のマウスの投与部位周
辺皮膚切片の顕微鏡写真。それぞれ、FGF-5非投与マウ
ス群(図2上)、育毛・養毛作用を有する物質が塗布さ
れなかったFGF-5投与マウス群(図2中)、および育毛
・養毛作用を有する物質であるミノキシジルが塗布され
たFGF-5投与マウス群(図2下)を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (74)上記2名の代理人 100089244 弁理士 遠山 勉 (外2名) (72)発明者 今村 亨 茨城県つくば市東1丁目1番3 工業技術 院生命工学工業技術研究所内 (72)発明者 太田 豊 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 斉藤 優子 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 鈴木 聡 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 Fターム(参考) 2G045 AA29 AA40 CB01 CB16 CB17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物(ヒトを除く)、動物の毛周辺組
    織、および動物の毛関連細胞のいずれかに、線維芽細胞
    成長因子5を投与して脱毛症モデルを作製し、育毛剤又
    は養毛剤成分の候補物質を該脱毛症モデルに投与し、該
    候補物質の投与後の該脱毛症モデルにおける育毛・養毛
    効果を判定することを特徴とする、育毛剤又は養毛剤成
    分の候補物質の評価法。
  2. 【請求項2】 前記脱毛症モデルは、毛周期の成長期に
    おける毛成長が抑制される毛周期異常および/または毛
    周期の成長期から退行期への移行が促進される毛周期異
    常を有する、請求項1記載の育毛剤又は養毛剤成分の候
    補物質の評価法。
  3. 【請求項3】 前記動物を除毛し、該除毛部位に線維芽
    細胞成長因子5を投与することを特徴とする、請求項1
    または2記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補物質の評価
    法。
  4. 【請求項4】 前記動物に、線維芽細胞成長因子5を複
    数回投与し、線維芽細胞成長因子5を投与する毎に、育
    毛剤又は養毛剤成分の候補物質を投与することを特徴と
    する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の育毛剤又は
    養毛剤成分の候補物質の評価法。
  5. 【請求項5】 動物を用いて作製された脱毛症モデルに
    おいては毛の生育を、動物の毛周辺組織を用いて作製さ
    れた脱毛症モデルにおいては毛周辺組織の生育を、毛関
    連細胞を用いて作製された脱毛症モデルにおいては毛関
    連細胞の生育を、指標として効果を判定することを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の育毛剤又
    は養毛剤成分の候補物質の評価法。
  6. 【請求項6】 前記動物はマウスである、請求項1〜5
    のいずれか一項に記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補物
    質の評価法。
  7. 【請求項7】 前記動物は有色動物である、請求項1〜
    6のいずれか一項に記載の育毛剤又は養毛剤成分の候補
    物質の評価法。
  8. 【請求項8】 動物(ヒトを除く)、動物の毛周辺組
    織、および動物の毛関連細胞のいずれかに、線維芽細胞
    成長因子5を投与することにより作製された脱毛症モデ
    ル。
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