JP2001343191A - 高温連続炉および高温連続炉用の搬送ベルト用材料 - Google Patents
高温連続炉および高温連続炉用の搬送ベルト用材料Info
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- JP2001343191A JP2001343191A JP2000164916A JP2000164916A JP2001343191A JP 2001343191 A JP2001343191 A JP 2001343191A JP 2000164916 A JP2000164916 A JP 2000164916A JP 2000164916 A JP2000164916 A JP 2000164916A JP 2001343191 A JP2001343191 A JP 2001343191A
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- Tunnel Furnaces (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1200℃以上の高温で長い時間にわたって
使用することができる高温連続炉用の搬送ベルト材料を
実現すること、およびそれを使用した高温連続炉を提供
すること。 【解決手段】 帯状をした炭素繊維の布(11)の表面
に、溶射により耐熱性酸化物の層(12)を形成してな
る搬送ベルト用材料(1)を使用する。高温連続炉は、
耐火物(31)で内張りしたトンネル形状の内部断面を
有し、加熱手段(4)を備えた炉体(3)、このトンネ
ル内を移動する、耐熱性材料で製造された無端ベルト型
の搬送ベルト(2)、トンネル内で搬送ベルトの下にあ
ってこれを支持するトレー(5)、ならびに、無端ベル
トの両端の位置を規定するとともに搬送ベルトを駆動す
る一対のロール(6)、およびその回転駆動手段からな
る。
使用することができる高温連続炉用の搬送ベルト材料を
実現すること、およびそれを使用した高温連続炉を提供
すること。 【解決手段】 帯状をした炭素繊維の布(11)の表面
に、溶射により耐熱性酸化物の層(12)を形成してな
る搬送ベルト用材料(1)を使用する。高温連続炉は、
耐火物(31)で内張りしたトンネル形状の内部断面を
有し、加熱手段(4)を備えた炉体(3)、このトンネ
ル内を移動する、耐熱性材料で製造された無端ベルト型
の搬送ベルト(2)、トンネル内で搬送ベルトの下にあ
ってこれを支持するトレー(5)、ならびに、無端ベル
トの両端の位置を規定するとともに搬送ベルトを駆動す
る一対のロール(6)、およびその回転駆動手段からな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1150℃を超え
る高温、とくに1200℃またはそれを超える温度で被
加熱物を連続的に加熱する高温連続炉と、それに使用す
る搬送ベルト材料に関する。
る高温、とくに1200℃またはそれを超える温度で被
加熱物を連続的に加熱する高温連続炉と、それに使用す
る搬送ベルト材料に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば粉末冶金法による金属部品の製
造において、圧粉成型品の焼結や熱処理を行なう加熱炉
にはバッチ式と連続式があり、小型の製品が対象である
場合は連続式が有利であるが、加熱温度は1200℃、
実用上は1150℃が限界である。その理由は、より高
い温度で長時間の使用に耐える搬送ベルトがないという
ことである。
造において、圧粉成型品の焼結や熱処理を行なう加熱炉
にはバッチ式と連続式があり、小型の製品が対象である
場合は連続式が有利であるが、加熱温度は1200℃、
実用上は1150℃が限界である。その理由は、より高
い温度で長時間の使用に耐える搬送ベルトがないという
ことである。
【0003】発明者等は、難加工性金属の薄板を製造す
ることを意図して、粉末圧延に焼結を組み合わせた技術
を開発し、すでに開示した(特願平11−37235
1)。この技術の実施に当たって、焼結処理は、コイル
状に巻いた粉末圧延製品を、1200℃程度の温度に3
0〜60分間加熱することによって行なうが、加熱は、
バッチ炉によるしかない。この加熱操作には、加熱中に
コイルが変形してして板の形状が保てなくなることや、
焼き付きを防ぐ対策をとらなければならないことなど、
きびしい問題がある。
ることを意図して、粉末圧延に焼結を組み合わせた技術
を開発し、すでに開示した(特願平11−37235
1)。この技術の実施に当たって、焼結処理は、コイル
状に巻いた粉末圧延製品を、1200℃程度の温度に3
0〜60分間加熱することによって行なうが、加熱は、
バッチ炉によるしかない。この加熱操作には、加熱中に
コイルが変形してして板の形状が保てなくなることや、
焼き付きを防ぐ対策をとらなければならないことなど、
きびしい問題がある。
【0004】連続炉において、コイルでなく延べ板の形
で加熱することができれば、上記の問題は原理的に解消
する。しかし、加熱炉が不相当に長いものになっては、
設備および運転のコストが高くなる。一方、加熱温度を
1200℃から、たとえば1350℃に高めることがで
きれば、加熱時間は15分以内で済み、連続炉はあまり
大きくしなくてよい。
で加熱することができれば、上記の問題は原理的に解消
する。しかし、加熱炉が不相当に長いものになっては、
設備および運転のコストが高くなる。一方、加熱温度を
1200℃から、たとえば1350℃に高めることがで
きれば、加熱時間は15分以内で済み、連続炉はあまり
大きくしなくてよい。
【0005】耐熱性の高い搬送ベルト用材料として、炭
素質または黒鉛質の繊維で強化した炭素を使用すること
が、特公平4−11786号に開示されている。ところ
が、この種の搬送ベルトをそなえた連続炉は、高温で炭
素と反応する金属を加熱の対象として使用することがで
きない。金属が鋼であれば、炭素と接触した部分は融点
が低下して、溶融してしまう。
素質または黒鉛質の繊維で強化した炭素を使用すること
が、特公平4−11786号に開示されている。ところ
が、この種の搬送ベルトをそなえた連続炉は、高温で炭
素と反応する金属を加熱の対象として使用することがで
きない。金属が鋼であれば、炭素と接触した部分は融点
が低下して、溶融してしまう。
【0006】金属メッシュコンベアベルトにおいて、幅
方向の連結手段として、炭素繊維強化炭素複合材料を基
材とし、その上にセラミックスからなる中間層を介して
耐熱性金属層を積層した部材を使用したものが提案され
ている(特開平7−196117号)。このベルトは、
酸化性雰囲気下で600〜1200℃という高温で使用
可能であるというが、実施例に記載の温度は1150℃
までである。
方向の連結手段として、炭素繊維強化炭素複合材料を基
材とし、その上にセラミックスからなる中間層を介して
耐熱性金属層を積層した部材を使用したものが提案され
ている(特開平7−196117号)。このベルトは、
酸化性雰囲気下で600〜1200℃という高温で使用
可能であるというが、実施例に記載の温度は1150℃
までである。
【0007】連続炉内の搬送ベルトとして、多数のリン
クを連結棒で連結して無端ベルトを構成したものも使用
されており、炉内雰囲気が浸食性である場合に、搬送ベ
ルトの浸食をさけるため、鉄系の金属でリンクを製造
し、これを溶融アルミナに浸漬して表面にアルミナ層を
形成してから、無端ベルトを組み立てることも提案され
た(特開平8−333620号)。この場合は、雰囲気
による浸食の防止が目的であるから、使用温度を高める
ことには関心がない。
クを連結棒で連結して無端ベルトを構成したものも使用
されており、炉内雰囲気が浸食性である場合に、搬送ベ
ルトの浸食をさけるため、鉄系の金属でリンクを製造
し、これを溶融アルミナに浸漬して表面にアルミナ層を
形成してから、無端ベルトを組み立てることも提案され
た(特開平8−333620号)。この場合は、雰囲気
による浸食の防止が目的であるから、使用温度を高める
ことには関心がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、連続
炉の技術における隘路を打開して、1200℃以上の高
温で長い時間にわたって使用することができる高温連続
炉用の搬送ベルト材料を実現し、それを使用した高温連
続炉を提供することにある。
炉の技術における隘路を打開して、1200℃以上の高
温で長い時間にわたって使用することができる高温連続
炉用の搬送ベルト材料を実現し、それを使用した高温連
続炉を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高温連続炉用の
搬送ベルト用材料は、図1に示すように、帯状をした炭
素繊維の布(11)の表面に、溶射により耐熱性金属酸
化物の層(12)を形成してなる搬送ベルト用材料
(1)である。
搬送ベルト用材料は、図1に示すように、帯状をした炭
素繊維の布(11)の表面に、溶射により耐熱性金属酸
化物の層(12)を形成してなる搬送ベルト用材料
(1)である。
【0010】この搬送ベルト材料を使用した本発明の高
温連続炉は、図2に示すように、耐火物(31)で内張
りしたトンネル形状の内部断面を有し、加熱手段(4)
を備えた炉体(3)、このトンネル内を移動する、耐熱
性材料で製造された無端ベルト型の搬送ベルト(2)、
トンネル内で搬送ベルトの下にあって、これを支持する
トレー(5)、ならびに、無端ベルトの両端の位置を規
定するとともに搬送ベルトを支持する一対のロール
(6)、および搬送ベルトの駆動手段(図示してない)
を本質的な構成要素とする高温連続炉において、搬送ベ
ルト(2)を構成する材料として、図1に示すように、
帯状をした炭素繊維の布(11)の表面に、溶射により
耐熱性金属酸化物の層(12)を形成してなる搬送ベル
ト用材料(1)を使用したことを特徴とする高温連続炉
である。
温連続炉は、図2に示すように、耐火物(31)で内張
りしたトンネル形状の内部断面を有し、加熱手段(4)
を備えた炉体(3)、このトンネル内を移動する、耐熱
性材料で製造された無端ベルト型の搬送ベルト(2)、
トンネル内で搬送ベルトの下にあって、これを支持する
トレー(5)、ならびに、無端ベルトの両端の位置を規
定するとともに搬送ベルトを支持する一対のロール
(6)、および搬送ベルトの駆動手段(図示してない)
を本質的な構成要素とする高温連続炉において、搬送ベ
ルト(2)を構成する材料として、図1に示すように、
帯状をした炭素繊維の布(11)の表面に、溶射により
耐熱性金属酸化物の層(12)を形成してなる搬送ベル
ト用材料(1)を使用したことを特徴とする高温連続炉
である。
【0011】搬送ベルトの駆動は、これを支持するロー
ルの回転駆動によってもよいし、別に搬送ベルトに接す
る駆動キャタピラを設けて、それを通して行なってもよ
い。
ルの回転駆動によってもよいし、別に搬送ベルトに接す
る駆動キャタピラを設けて、それを通して行なってもよ
い。
【0012】
【発明の実施形態】搬送ベルト用材料とする、帯状をし
た炭素繊維の布は、アクリル樹脂のように炭素繊維化す
ることが容易な合成繊維の糸を、織るなり、編むなりし
て布にしたものを加熱加圧して、炭化と同時に強固な布
の形に変えることによって製造することができる。厚さ
が不足であれば、2枚以上重ねて加熱加圧することで、
厚いものを製造することができる。このような炭素繊維
の布は、すでに市販されていて、本発明の搬送ベルト用
材料として好適なものを、それらの中から選択すること
ができよう。
た炭素繊維の布は、アクリル樹脂のように炭素繊維化す
ることが容易な合成繊維の糸を、織るなり、編むなりし
て布にしたものを加熱加圧して、炭化と同時に強固な布
の形に変えることによって製造することができる。厚さ
が不足であれば、2枚以上重ねて加熱加圧することで、
厚いものを製造することができる。このような炭素繊維
の布は、すでに市販されていて、本発明の搬送ベルト用
材料として好適なものを、それらの中から選択すること
ができよう。
【0013】耐熱性の金属酸化物は、前記のようにアル
ミナAl2O3、ジルコニアZrO2およびイットリアY2
O3、ならびにそのいずれかとシリカSiO2との混合物
(混合割合は、前三者が少なくとも60%を占めていれ
ばよい)からえらぶが、これらの中ではアルミナまたは
アルミナとシリカの混合物が、廉価であって使いやす
く、有利である。金属酸化物の層は、平均厚さが10〜
200μm、とりわけ20〜50μmが適当である。薄
すぎると、使用中に摩耗して炭素が露出してしまうが、
あまり厚くしようとしても、使用中のベルトの屈曲や熱
膨張率の差のため、形成された溶射層がかえって剥離し
やすくなるので、不利になる。
ミナAl2O3、ジルコニアZrO2およびイットリアY2
O3、ならびにそのいずれかとシリカSiO2との混合物
(混合割合は、前三者が少なくとも60%を占めていれ
ばよい)からえらぶが、これらの中ではアルミナまたは
アルミナとシリカの混合物が、廉価であって使いやす
く、有利である。金属酸化物の層は、平均厚さが10〜
200μm、とりわけ20〜50μmが適当である。薄
すぎると、使用中に摩耗して炭素が露出してしまうが、
あまり厚くしようとしても、使用中のベルトの屈曲や熱
膨張率の差のため、形成された溶射層がかえって剥離し
やすくなるので、不利になる。
【0014】帯状をした炭素繊維の布の表面に耐熱性金
属酸化物の溶射層を設ける方法は、プラズマ溶射法が好
適である。金属酸化物は、粒径1〜10μm、好適には
2〜3μmの微粒子が好ましい。炭素繊維の布は、プラ
ズマのガス流がほどほどに通り抜け、その表面に固体粒
子が濾過されたように残るので、有利に溶射を行なうこ
とができる。プラズマガスの透過を許さない平面は、か
えって吹き返しがあって溶射がやりにくいことがある。
炭素繊維の布は表面に凹凸があり、溶射された金属酸化
物が凹部へ入り込んでアンカーの働きをするから、溶射
層は強固に炭素繊維の布に固着する。
属酸化物の溶射層を設ける方法は、プラズマ溶射法が好
適である。金属酸化物は、粒径1〜10μm、好適には
2〜3μmの微粒子が好ましい。炭素繊維の布は、プラ
ズマのガス流がほどほどに通り抜け、その表面に固体粒
子が濾過されたように残るので、有利に溶射を行なうこ
とができる。プラズマガスの透過を許さない平面は、か
えって吹き返しがあって溶射がやりにくいことがある。
炭素繊維の布は表面に凹凸があり、溶射された金属酸化
物が凹部へ入り込んでアンカーの働きをするから、溶射
層は強固に炭素繊維の布に固着する。
【0015】搬送ベルトは、上述した搬送ベルト用材料
を無端ベルトに形成したものが、最も構造が簡単であ
る。別の態様は、図3Aおよび3Bに示したように、両
端に孔をあけた多数の炭素質耐火物製のリンク(71)
を連結棒(72)で連結して、キャタピラ型の無端ベル
ト状支持体(7)を構成し、その上に、上述の搬送ベル
ト用材料の短い帯(8)を複数、各々の一端(81)を
無端ベルト状支持体(7)に固定して、自由な他端(8
2)を次の短い帯の一端と重なり合うようにした構造の
ものも可能である。後者の態様は、搬送ベルト用材料の
一部が損耗した場合に、修理が容易であるという利点を
もつ。
を無端ベルトに形成したものが、最も構造が簡単であ
る。別の態様は、図3Aおよび3Bに示したように、両
端に孔をあけた多数の炭素質耐火物製のリンク(71)
を連結棒(72)で連結して、キャタピラ型の無端ベル
ト状支持体(7)を構成し、その上に、上述の搬送ベル
ト用材料の短い帯(8)を複数、各々の一端(81)を
無端ベルト状支持体(7)に固定して、自由な他端(8
2)を次の短い帯の一端と重なり合うようにした構造の
ものも可能である。後者の態様は、搬送ベルト用材料の
一部が損耗した場合に、修理が容易であるという利点を
もつ。
【0016】本発明の高温連続炉は、雰囲気制御手段を
備えることにより、たとえば不活性ガス雰囲気にするな
どの雰囲気制御が可能な炉とすることができる。すなわ
ち、図2において、炉体の入り口(32)および出口
(33)を被焼成物の出入に必要な最小限度の大きさと
し、炉内部への雰囲気ガス供給手段(図示してない)を
設け、炉内を与圧に保つことができるようにすればよ
い。
備えることにより、たとえば不活性ガス雰囲気にするな
どの雰囲気制御が可能な炉とすることができる。すなわ
ち、図2において、炉体の入り口(32)および出口
(33)を被焼成物の出入に必要な最小限度の大きさと
し、炉内部への雰囲気ガス供給手段(図示してない)を
設け、炉内を与圧に保つことができるようにすればよ
い。
【0017】
【実施例】図3に示したような形状のカーボンコンポジ
ット製のリンクをカーボン棒で接続し、幅60cm、延べ
長さ110mの無端ベルト型の支持体を構成した。それ
と別に、炭素繊維の布を幅60cm、長さ30cmに切断し
た短い帯を12枚用意し、それぞれの片面に、アルゴン
ガスのプラズマにのせたアルミナ粒子(平均粒径2μ
m)の溶射を行なって、平均厚さ100μmのアルミナ
溶射層を設けた。この短い帯のそれぞれの一端を上記の
支持体に取りつけ、自由端が5cmずつ重なるようにし
て、搬送ベルトを構成した。
ット製のリンクをカーボン棒で接続し、幅60cm、延べ
長さ110mの無端ベルト型の支持体を構成した。それ
と別に、炭素繊維の布を幅60cm、長さ30cmに切断し
た短い帯を12枚用意し、それぞれの片面に、アルゴン
ガスのプラズマにのせたアルミナ粒子(平均粒径2μ
m)の溶射を行なって、平均厚さ100μmのアルミナ
溶射層を設けた。この短い帯のそれぞれの一端を上記の
支持体に取りつけ、自由端が5cmずつ重なるようにし
て、搬送ベルトを構成した。
【0018】図2に示す構造の高温連続炉を構成した。
トンネルの断面は、炭素質レンガの内張りを有し、幅6
0cm、実効高さ50mmであって、上下に炭素質の発熱体
を備えている。入口側10mが昇温ゾーン、出口側10
mが冷却ゾーンであって、間の30mの部分が加熱ゾー
ンである。
トンネルの断面は、炭素質レンガの内張りを有し、幅6
0cm、実効高さ50mmであって、上下に炭素質の発熱体
を備えている。入口側10mが昇温ゾーン、出口側10
mが冷却ゾーンであって、間の30mの部分が加熱ゾー
ンである。
【0019】この高温連続炉を、まず前掲の特願平11
−372351に記載した高Si含有量の珪素鋼板の薄
板製造に使用した。Fe粉末とFe−18%Si粉末と
を、最終的な合金組成がFe−6.5%Siとなるよう
な割合で混合した粉末混合物を圧延し、厚さ0.105
mmの粉末圧延帯を製造した。この帯を上記の連続炉の中
に送り込み、1300℃に8分間加熱して焼結をさせる
とともに、拡散焼鈍をした。雰囲気はアルゴンガスであ
る。焼結体を冷間で圧延して厚さ0.10mmとし、張力
下に焼鈍する(温度750℃×2分間、張力3kg/mm2)
平坦化処理を施して製品とした。
−372351に記載した高Si含有量の珪素鋼板の薄
板製造に使用した。Fe粉末とFe−18%Si粉末と
を、最終的な合金組成がFe−6.5%Siとなるよう
な割合で混合した粉末混合物を圧延し、厚さ0.105
mmの粉末圧延帯を製造した。この帯を上記の連続炉の中
に送り込み、1300℃に8分間加熱して焼結をさせる
とともに、拡散焼鈍をした。雰囲気はアルゴンガスであ
る。焼結体を冷間で圧延して厚さ0.10mmとし、張力
下に焼鈍する(温度750℃×2分間、張力3kg/mm2)
平坦化処理を施して製品とした。
【0020】比較のため、同じ粉末圧延帯を、真空下、
バッチ炉で1200℃×2時間の焼結兼拡散焼鈍処理
し、その後は同じ条件で仕上げ圧延した。これら2種の
珪素鋼板の電磁気的特性を測定して、同等の結果を得
た。
バッチ炉で1200℃×2時間の焼結兼拡散焼鈍処理
し、その後は同じ条件で仕上げ圧延した。これら2種の
珪素鋼板の電磁気的特性を測定して、同等の結果を得
た。
【0021】続く例では、SUS316鋼の焼結体であ
って、自販機のコイン投入口を製造するのに、上記の連
続炉を使用した。1300℃×10分間の加熱で、従来
のバッチ炉で行なっていた、1200℃×2時間の加熱
による製品と、焼結密度、耐食性および機械的強度の諸
点において同等の製品が得られた。
って、自販機のコイン投入口を製造するのに、上記の連
続炉を使用した。1300℃×10分間の加熱で、従来
のバッチ炉で行なっていた、1200℃×2時間の加熱
による製品と、焼結密度、耐食性および機械的強度の諸
点において同等の製品が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明の搬送ベルト材料を使用すれば、
1200℃以上の高温で長い時間にわたって操業するこ
とができる高温連続炉が実現する。この搬送ベルト材料
は耐久性に富み、長時間の使用に耐えるが、消耗したと
きの交換も容易である。本発明の搬送ベルト材料の製造
は、既製のカーボンクロスにアルミナの溶射を行なうこ
とからなるから、コストは低廉である。
1200℃以上の高温で長い時間にわたって操業するこ
とができる高温連続炉が実現する。この搬送ベルト材料
は耐久性に富み、長時間の使用に耐えるが、消耗したと
きの交換も容易である。本発明の搬送ベルト材料の製造
は、既製のカーボンクロスにアルミナの溶射を行なうこ
とからなるから、コストは低廉である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高温連続炉に使用する搬送ベルト用
材料の構造を示す拡大断面図。
材料の構造を示す拡大断面図。
【図2】 本発明の高温連続炉の構成を示す縦断面図。
【図3】 本発明の高温連続炉に使用する搬送ベルトの
一部である、搬送ベルト材料支持構造体を示す図であっ
て、Aは一部の平面図、Bは側面図。
一部である、搬送ベルト材料支持構造体を示す図であっ
て、Aは一部の平面図、Bは側面図。
1 搬送ベルト用材料 11 炭素繊維の布 12 耐熱性の金属酸化物の層 2 搬送ベルト 3 炉体 31 耐火物 32 入口 33 出口 4 加熱手段 5 トレー 6 ロール 7 無端ベルト状支持体 71 リンク 72 連結棒 8 搬送ベルト用材料の短い帯 81 一端 82 他端
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 9/24 F27B 9/24 E 4K063 F27D 3/12 F27D 3/12 Z 7/02 7/02 Z Fターム(参考) 3F024 AA07 CA04 CA08 CB01 CB09 4K018 BC04 DA33 DA43 4K034 AA16 BA05 CA05 DB08 EA11 EC09 4K050 AA04 BA01 CA04 CC07 4K055 HA08 HA29 4K063 AA07 BA02 BA03 CA06 DA22
Claims (6)
- 【請求項1】 帯状をした炭素繊維の布の表面に、溶射
によりアルミナ、ジルコニアおよびイットリア、ならび
にそのいずれかとシリカとの混合物からえらんだ耐熱性
酸化物の層を形成してなる高温連続炉用の搬送ベルト用
材料。 - 【請求項2】 耐熱性酸化物がアルミナであり、その層
の平均厚さが10〜200μmである請求項1の搬送ベ
ルト用材料。 - 【請求項3】 耐火物で内張りしたトンネル形状の内部
断面を有し、加熱手段を備えた炉体、このトンネル内を
移動する、耐熱性材料で製造された無端ベルト型の搬送
ベルト、トンネル内で搬送ベルトの下にあってこれを支
持するトレー、ならびに、無端ベルトの両端の位置を規
定するとともに搬送ベルトを支持する一対のロール、お
よびその搬送ベルトの駆動手段を本質的な構成要素とす
る高温連続炉において、搬送ベルトを構成する材料とし
て、請求項1または2に記載の搬送ベルト用材料を使用
したことを特徴とする高温連続炉。 - 【請求項4】 搬送ベルトが、請求項1または2に記載
の搬送ベルト用材料を無端ベルトに形成したものである
請求項3の高温連続炉。 - 【請求項5】 搬送ベルトが、炭素質耐火物製のリンク
を多数連結して無端ベルト状支持体を構成したものに対
し、請求項1または2に記載の搬送ベルト用材料の短い
帯を複数、各々の一端を無端ベルト状支持体に固定し
て、自由な他端を次の短い帯の一端と重なり合うように
して構成したものである請求項3の高温連続炉。 - 【請求項6】 被焼成物の出入に必要な最小限度の出入
り口を有し、炉内部に雰囲気ガスを供給して与圧に保つ
ことができる雰囲気制御手段を備えた請求項3ないし5
のいずれかの高温連続炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164916A JP2001343191A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 高温連続炉および高温連続炉用の搬送ベルト用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164916A JP2001343191A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 高温連続炉および高温連続炉用の搬送ベルト用材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001343191A true JP2001343191A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18668469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000164916A Pending JP2001343191A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 高温連続炉および高温連続炉用の搬送ベルト用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001343191A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103471383A (zh) * | 2013-09-25 | 2013-12-25 | 南京威安新材料科技有限公司 | 用于催化剂制备的网带式焙烧炉 |
CN103743232A (zh) * | 2014-01-14 | 2014-04-23 | 湖南顶立科技有限公司 | 连续式碳化设备及其物料输送装置 |
CN113804004A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-12-17 | 上海富乐华半导体科技有限公司 | 提高烧结炉传送带表面氧化层可靠性的方法 |
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2000
- 2000-06-01 JP JP2000164916A patent/JP2001343191A/ja active Pending
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CN113804004B (zh) * | 2021-08-12 | 2024-03-19 | 上海富乐华半导体科技有限公司 | 提高烧结炉传送带表面氧化层可靠性的方法 |
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