JP2001342806A - タービングランド蒸気減温水供給設備 - Google Patents

タービングランド蒸気減温水供給設備

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JP2001342806A
JP2001342806A JP2000165546A JP2000165546A JP2001342806A JP 2001342806 A JP2001342806 A JP 2001342806A JP 2000165546 A JP2000165546 A JP 2000165546A JP 2000165546 A JP2000165546 A JP 2000165546A JP 2001342806 A JP2001342806 A JP 2001342806A
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Takashi Niwa
高史 丹羽
Haruki Yajima
春喜 矢嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービングランド蒸気減温水供給設備に関
し、停電時においてもグランド蒸気減温水をグランド蒸
気に供給でき、安全性を確保する。 【解決手段】 通常運転時には復水器からの水は、逆止
弁43、復水ブースタポンプ44、逆止弁45、開閉弁
46を通ってライン61へ流れ、手動開閉弁41を開放
し、逆止弁42を通ってライン12を通り、ライン47
から低圧タービングランド蒸気減温水とし、又、ライン
48から給水ポンプタービングランド蒸気減温水とし
て、供給する。停電が発生すると、制御装置11が非常
用電源10を駆動し、開閉弁52を開くので、蒸溜水タ
ンク49からの水がライン47,48へ供給され、低圧
タービンと給水ポンプタービングランド蒸気減温水が確
保されるのでグランド蒸気が高温とならず、安全性が確
保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタービングランド蒸
気減温水供給設備に関し、停電時においてもタービング
ランド蒸気の減温水が確保できるようにしてタービンの
安全性を確保するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】高圧、中圧、低圧及び給水ポンプタービ
ンは回転軸がタービン車室を貫通する部分が存在し、回
転軸は回転するため隙間を有しており、この部分はグラ
ンド部と称されている。このグランド部は外部からの空
気の侵入、又はタービン内部から外部への蒸気の流出を
防止するためにラビリンスフィン構造となっており、こ
の部分をシールするために外部からグランド蒸気が供給
されている。このグランド蒸気は、特に復水器が真空状
態である間は、必ず供給する必要があり、万一供給がな
くなると、グランド部から低温の大気がタービン内へ流
入し、タービンが急冷され、熱伸び差の影響により回転
部と静止部とが接触し、タービンを損傷する恐れがあ
る。従って送電、受電系統の故障等による停電時や、特
殊な運転時においても、グランド蒸気は必ず確保されな
ければならない。
【0003】図5はタービングランド蒸気減温水供給系
統図であり、グランド蒸気母管20には、ライン21よ
り低温再熱蒸気が、ライン22より補助蒸気が、ライン
23より主蒸気が、それぞれ流入する。母管20の蒸気
はライン26より減温器25を通り低圧タービングラン
ド部へグランド蒸気が供給されるが、母管20内の蒸気
は高温であり、高温蒸気がそのまま低圧タービンのグラ
ンド部に流入すると、変形等を起こす恐れがあるのでグ
ランド部入口で蒸気温度が一定温度、例えば150℃程
度となるように減温しなければならない。減温器25で
は、制御弁24を介して復水ブースタポンプ系統40か
ら水を導き、水の流量を制御して減温器25内へスプレ
イし、蒸気に水を混入し蒸気温度を適温にして低圧ター
ビングランド部へ供給している。
【0004】一方、母管20からはライン29を通り、
減温器28を経由して給水ポンプタービングランド部へ
蒸気が供給されるが、低圧タービンのグランド蒸気と同
様に、制御弁27により流量が制御された水が復水ブー
スタポンプ系統40から減温器28に導かれ、減温器2
8内へスプレイされ、蒸気に水を混入し蒸気温度を適温
に調整して給水ポンプタービングランド部へ供給してい
る。又、ライン30からの母管20の蒸気は高・中圧タ
ービングランド部へも供給されるが、高・中圧タービン
では蒸気温度が高いので減温しないで直接グランド部へ
供給される。
【0005】図6は復水ブースタポンプ系統を示す図で
あり、図2に示す復水ブースタポンプ系統40の詳細な
系統図である。図において、通常運転時には復水器から
の水はライン60を通り、複数系統(図では2系統)の
流路を通りライン61へ流入する。即ち、開閉弁43を
通り復水ブースタポンプ44で昇圧され、逆止弁45、
開放された電動開閉弁46を通り、図中点線で示すよう
にライン61へ流れ、ライン47から低圧タービングラ
ンド蒸気減温水系統へ、ライン48から給水ポンプター
ビングランド蒸気減温水系統へ、それぞれ供給される。
又、手動弁41、逆止弁42を通ってライン61からの
水はライン54から給水ポンプのシール水として供給さ
れる。
【0006】一方、停電が発生すると、復水ブースタポ
ンプ44が停止してしまい、復水器からの水がライン6
1へ送水されなくなり、グランド蒸気減温水がライン4
7,48へ送水されなくなる。この時には、蒸溜水タン
ク49よりポンプ50を非常用電源で駆動して逆止弁5
1、開閉弁52を通り給水ポンプのシール水は、図中、
2点鎖線で示すようにライン54より供給されるが、ラ
イン47,48には逆止弁42が存在するので水は供給
されない。この結果、停電時には給水ポンプのシール水
は供給されるが、低圧タービングランド蒸気減温水、給
水ポンプタービングランド蒸気減温水は停止してしま
う。
【0007】図7は上記で述べた給水ポンプシール水系
統を示す図であり、給水ポンプ70は給水ブースタポン
プより水が71で示しように供給されポンプで加圧され
て72で示すように高圧ヒータへ給水するものである。
給水ポンプ70は軸周速が速く内部流体圧力が高いた
め、スロットルブッシュシールが採用されており、ポン
プ内部からの漏洩水をシール、減温するためにシール水
が供給されている。このシール水は図6に示すライン5
4より供給され、ライン73、制御弁75を介して一端
のシール部へ、ライン74、制御弁76を介して他端の
シール部へ、それぞれ供給され、ライン77,78を経
由してライン79を通って回収され、それぞれ軸両端部
をシールしている。シール水は常時、図6に示す復水ブ
ースタポンプ44から供給されているが、復水ブースタ
ポンプ44が停電により全台数停止しても、前述のよう
に非常用電源により作動する給水ポンプシール水ポンプ
50で蒸溜水タンク49からの水が供給されている。こ
のように給水ポンプにおいては、復水ブースタポンプ4
4が全台停止してもシール部からの水の漏洩を防止でき
るようにシール水が供給されるようになっており、一
方、給水ポンプ70を駆動する給水ポンプタービンのグ
ランド蒸気減温水は供給されない構成である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように低圧ター
ビンと給水ポンプタービンではグランド部をシールする
ためにグランド蒸気が供給されており、このグランド蒸
気は減温水により温度が適温に調節されて供給されてい
る。減温水は復水ブースタポンプにより復水系から供給
されているが、送電系統の事故や電源系統が停電する
と、ポンプが停止するため、減温水を供給できなくな
る。停電となってもグランド蒸気は補助蒸気系統等から
供給されているため減温水が停止するとタービンのグラ
ンド部に高温の蒸気が流入してグランド部の温度が上昇
し、回転部と静止部との接触や熱応力により寿命が短く
なる原因となってしまう。従って、停電時にもグランド
蒸気減温水は必ず供給されなければならない。
【0009】そこで本発明は、停電が発生し、グランド
蒸気が供給され続けていてもグランド蒸気減温水を引き
続き供給し、グランド蒸気によるシール機能を正常に維
持できるように非常用電源で作動する系統から減温水を
供給できるタービングランド蒸気減温水供給設備を提供
することを課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、次の(1)〜(6)の手段を提供する。
【0011】(1)復水器からの水をブースタポンプで
加圧し、その水をタービン回転軸が車室を貫通するグラ
ンド部へ供給されるグランド蒸気に注入しグランド蒸気
を減温する設備において、前記グランド蒸気減温水の供
給系統には前記ブースタポンプからの供給系統に加え、
非常用電源で駆動される給水ポンプのシール水供給系統
から開閉弁を介して導く系統が接続され、前記減温水は
通常運転時には前記ブースタポンプ水供給系統から供給
され、停電時には前記シール水供給系統から供給される
ことを特徴とするタービングランド蒸気減温水供給設
備。
【0012】(2)前記シール水供給系統は補助の蒸溜
水タンクに接続されていることを特徴とする(1)記載
のタービングランド蒸気減温水供給設備。
【0013】(3)前記停電時に給水ポンプシール水供
給系統から供給される減温水は、前記給水ポンプシール
水供給系統のシール水ポンプから分岐して別系統に開閉
弁を設けて供給されることを特徴とする(1)記載のタ
ービングランド蒸気減温水供給設備。
【0014】(4)前記ブースタポンプからの水供給系
統には、開閉弁を介した給水ポンプシール水供給系統と
逆止弁を介したグランド蒸気減温水供給系統が並列に接
続されると共に、前記非常用電源で停電時に駆動される
シール水供給系統は前記逆止弁の後流側で前記グランド
蒸気減温水供給系統に接続されていることを特徴とする
(1)記載のタービングランド蒸気減温水供給設備。
【0015】(5)前記ブースタポンプからの水供給系
統出口には逆止弁が接続され、同逆止弁を介して前記給
水ポンプシール水供給系統と前記グランド蒸気減温水供
給系統が並設されると共に、前記非常用電源で停電時に
駆動されるシール水供給系統は前記逆止弁の後流側で前
記グランド蒸気供給系統に接続されることを特徴とする
(1)記載のタービングランド蒸気減温水供給設備。
【0016】(6)前記ブースタポンプからの水供給系
統出口には逆止弁が接続され、同逆止弁の後流側に前記
給水ポンプ水供給系統が接続され、前記逆止弁の後流側
に前記グランド蒸気減温水供給系統が接続されると共
に、前記非常用電源で停電時に駆動されるシール水供給
系統は前記逆止弁の後流側で前記グランド蒸気供給系統
に接続されることを特徴とする(1)記載のタービング
ランド蒸気減温水供給設備。
【0017】本発明の(1)においては、通常運転時で
は、減温水系統には、ブースタポンプより復水器からの
水が供給されグランド蒸気に注入されるが、停電が発生
するとブースタポンプが停止してしまい、復水器からの
水がグランド蒸気減温水の系統に供給できなくなる。こ
の時には、非常用電源で停止時に作動する給水ポンプの
シール水系統から水を減温水系統に供給する。停電時に
おいてもタービンのグランド蒸気は補助蒸気系統から供
給されており、減温水が供給されないと高温の蒸気がグ
ランドへ供給され、グランド部の温度が上昇して熱伸び
の影響により回転部と静止部とが接触したり、大きな熱
応力が発生し故障の原因となるが、本発明の(1)では
停電時にも引続き減温水をグランド蒸気に注入し、蒸気
を適温に調整できるので、このような不具合が防止さ
れ、安全性を向上させることができる。
【0018】本発明の(2)においては、停電時に供給
される給水ポンプのシール水は補助の蒸溜水タンクから
供給され、減温水もこの補助の蒸溜水タンクから供給さ
れるので減温水を停電時に確実に供給することができ
る。
【0019】本発明の(3)においては、減温水供給系
統は給水ポンプのシール水供給系統のシール水ポンプか
ら分岐し、給水ポンプシール水系統とは別系統で開閉弁
を介して供給されるので供給の安全性、信頼性が確保さ
れる。
【0020】本発明の(4)においては、グランド蒸気
減温水供給系統には逆止弁が接続され、逆止弁の後流側
へ停止時に作動するシール水供給系統が接続されている
ので、通常運転時には逆止弁を通りブースタポンプ水供
給系統から、又、停電時には非常用電源によりシール水
供給系統から、それぞれ減温水を供給できる。
【0021】本発明の(5)においては、通常運転時に
は逆止弁を通ってグランド蒸気減温水供給系統へ減温水
が、又、停電時には逆止弁の後流側からグランド蒸気減
温水供給系統へ減温水が、それぞれ供給することがで
き、又、本発明の(6)においても、逆止弁の位置は
(5)の発明とは異なるが同様に通常運転時と停電時に
おいても減温水を供給することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係るタービングランド蒸気減温水供給設
備の系統図である。図において、本発明の特徴部分は、
低圧タービンと給水ポンプの両グランド蒸気減温水のラ
インを非常用電源で作動する給水ポンプシール水供給系
統から供給するようにしたものであり、その他の系統は
図6に示すものと同じであり、以下に詳しく説明する。
【0023】図1において、通常運転時には、復水器か
らの水はライン60より開閉弁43、復水ブースタポン
プ44、逆止弁45、開閉弁46を通って、図中点線で
示すようにライン61へ流れ、手動開閉弁41を開放し
て逆止弁42を通り、ライン12を通って、ライン47
から低圧タービングランド蒸気減温水とし、又、ライン
48から給水ポンプグランド蒸気減温水として、それぞ
れ供給される。
【0024】停電が発生すると、復水ブースタポンプ4
4の全台数が停止し、復水器からの水はライン61へは
流れなくなり、ライン47,48からはグランド蒸気減
温水が供給されない。この時には制御装置11は、電源
系統の信号Sを入力しているので停電を検知し、非常用
電源10を作動させるように制御する。この制御によ
り、給水ポンプシール水供給ポンプ50が作動し、蒸溜
水タンク49からの水が逆止弁51、開閉弁52を通
り、図中2点鎖線で示すようにライン54から給水ポン
プのシール水として給水ポンプに供給する。
【0025】同時に、ライン12を通りライン47から
低圧タービングランド蒸気減温水とし、又、ライン48
より給水ポンプタービングランド蒸気減温水として、そ
れぞれ供給することができる。従って、停電時に復水ブ
ースタポンプ44が停止したとしても、蒸溜水タンク4
9からの水が給水ポンプへのシール水が供給されると共
に、低圧タービンと給水ポンプを駆動するタービンのグ
ランド蒸気減温水も継続してグランド部へ供給すること
ができる。
【0026】又、図示省略しているが、給水ポンプシー
ル水供給ポンプ50から別系統を分岐させ、開閉弁を設
けて低圧タービングランド蒸気及び給水ポンプタービン
の各グランド蒸気減温水供給ライン47,48へ接続
し、給水ポンプタービンシール水系統とは別に、制御装
置11で停電時に開閉弁を開けるように制御するように
しても良い。
【0027】以上説明の実施の第1形態によれば、停電
時においても、タービングランド蒸気減温水が供給され
るので、停電時にはグランド蒸気が補助蒸気源から供給
されるにもかかわらず、グランド蒸気減温水がポンプの
停止により供給されず高温蒸気により温度が上昇し回転
部と静止部とが接触するような事態が回避され、安全性
を向上することができる。
【0028】図2は本発明の実施の第2形態に係るター
ビングランド蒸気減温水供給設備の系統図である。本実
施の第2形態においては、従来の低圧タービンと給水ポ
ンプの両グランド蒸気減温水のライン47,48に逆止
弁70,71を追加し、非常用電源10で作動する給水
ポンプシール水ポンプ50、逆止弁51、開閉弁52か
らなるシール水供給系統からのシール水をライン13か
ら低圧タービングランド蒸気減温水のライン47へ、
又、ライン14から給水ポンプタービングランド蒸気減
温水系統48へ、それぞれ供給するようにしたものであ
る。
【0029】図2において、通常運転時には、復水器か
らの水はライン60より開閉弁43、復水ブースタポン
プ44、逆止弁45、開閉弁46を通って、図中点線で
示すようにライン61へ流れ、逆止弁70,71を通
り、ライン47から低圧タービングランド蒸気減温水と
し、又、ライン48から給水ポンプグランド蒸気減温水
として、それぞれ供給される。
【0030】停電が発生すると、復水ブースタポンプ4
4の全台数が停止し、復水器からの水はライン61へは
流れなくなり、ライン47,48からはグランド蒸気減
温水が供給されない。この時には制御装置11は、電源
系統の信号Sを入力しているので停電を検知し、非常用
電源10を作動させるように制御する。この制御によ
り、給水ポンプシール水供給ポンプ50が作動し、蒸溜
水タンク49からの水が逆止弁51、開閉弁52を通
り、図中2点鎖線で示すようにライン54から給水ポン
プのシール水として給水ポンプに供給する。
【0031】同時に、ライン13,14を通りライン4
7から低圧タービングランド蒸気減温水とし、又、ライ
ン48より給水ポンプタービングランド蒸気減温水とし
て、それぞれ供給することができる。従って、停電時に
復水ブースタポンプ44が停止したとしても、蒸溜水タ
ンク49からの水が給水ポンプへのシール水が供給され
ると共に、低圧タービンと給水ポンプを駆動するタービ
ンのグランド蒸気減温水も継続してグランド部へ供給す
ることができる。
【0032】図3は本発明の実施の第3形態に係るター
ビングランド蒸気減温水供給設備の系統図である。本実
施の第3形態においては、従来の系統にライン15を設
けると共に、給水ポンプシール水供給系統から逆止弁4
2を取り除き、ライン61に逆止弁72を設け、非常用
電源10で作動する給水ポンプシール水供給ポンプ5
0、逆止弁51、開閉弁52からなるシール水供給系統
から停電時にシール水をライン47,48へ供給するよ
うにしたものである。
【0033】上記構成の実施の第3形態において、通常
運転時には、復水器からの水はライン60より開閉弁4
3、復水ブースタポンプ44、逆止弁45、開閉弁46
を通って、図中点線で示すようにライン61へ流れ、逆
止弁72を通り、ライン47から低圧タービングランド
蒸気減温水とし、又、ライン48から給水ポンプグラン
ド蒸気減温水として、それぞれ供給される。
【0034】停電が発生すると、制御装置11は、電源
系統の信号Sを入力しているので停電を検知し、非常用
電源10を作動させるように制御し、給水ポンプシール
水供給ポンプ50が作動し、蒸溜水タンク49からの水
が逆止弁51、開閉弁52を通り、図中2点鎖線で示す
ようにライン54から給水ポンプのシール水として給水
ポンプに供給する。
【0035】同時に、ライン5を通りライン47から低
圧タービングランド蒸気減温水とし、又、ライン48よ
り給水ポンプタービングランド蒸気減温水として、それ
ぞれ供給することができる。従って、停電時に復水ブー
スタポンプ44が停止したとしても、蒸溜水タンク49
からの水が給水ポンプへのシール水が供給されると共
に、低圧タービンと給水ポンプを駆動するタービンのグ
ランド蒸気減温水も継続してグランド部へ供給すること
ができる。
【0036】図4は本発明の実施の第4形態に係るター
ビングランド蒸気減温水供給設備の系統図である。本発
明の実施の第4形態においては、従来の停電時のシール
水供給系統にライン15を設けてライン47,48へシ
ール水を供給できるようにし、更に、ライン61の給水
ポンプシール水のライン54とライン15の各接続点と
の間に逆止弁73を設けた構成である。
【0037】上記構成の実施の第4形態において、通常
運転時には、復水器からの水はライン60より開閉弁4
3、復水ブースタポンプ44、逆止弁45、開閉弁46
を通って、図中点線で示すようにライン61へ流れ、逆
止弁73を通り、ライン47から低圧タービングランド
蒸気減温水とし、又、ライン48から給水ポンプグラン
ド蒸気減温水として、それぞれ供給される。
【0038】停電が発生すると、制御装置11は、電源
系統の信号Sを入力しているので停電を検知し、非常用
電源10を作動させるように制御し、給水ポンプシール
水供給ポンプ50が作動し、蒸溜水タンク49からの水
が逆止弁51、開閉弁52を通り、図中2点鎖線で示す
ようにライン54から給水ポンプのシール水として給水
ポンプに供給する。
【0039】同時に、ライン15を通りライン47から
低圧タービングランド蒸気減温水とし、又、ライン48
より給水ポンプタービングランド蒸気減温水として、そ
れぞれ供給することができる。従って、停電時に復水ブ
ースタポンプ44が停止したとしても、蒸溜水タンク4
9からの水が給水ポンプへのシール水が供給されると共
に、低圧タービンと給水ポンプを駆動するタービンのグ
ランド蒸気減温水も継続してグランド部へ供給すること
ができる。
【0040】
【発明の効果】本発明のタービングランド蒸気減温水供
給設備は、(1)復水器からの水をブースタポンプで加
圧し、タービン回転軸が車室を貫通するグランド部へ供
給されるグランド蒸気に注入しグランド蒸気を減温する
設備において、前記減温水の供給系統には前記ブースタ
ポンプからの供給系統に加え、非常用電源で駆動される
給水ポンプのシール水供給系統から開閉弁を介して導く
系統が接続され、前記減温水は通常運転時には前記ブー
スタポンプ供給系統から供給されることを特徴としてい
る。
【0041】このような構成により、停電が発生すると
ブースタポンプが停止してしまい、復水器からの水がグ
ランド蒸気減温水の系統に供給できなくなる。この時に
は開閉弁が開かれ、非常用電源で停止時に作動する給水
ポンプのシール水系統から水を減温水系統に供給する。
停電時においてもタービンのグランド蒸気は補助蒸気系
統から供給されており、減温水が供給されないと高温の
蒸気がグランドへ供給され、グランド部の温度が上昇し
て熱伸びの影響により回転部と静止部とが接触したり、
大きな熱応力が発生し故障の原因となるが、本発明の
(1)では停電時にも引続き減温水をグランド蒸気に注
入し、蒸気を適温に調整できるので、このような不具合
が防止され、安全性を向上させることができる。
【0042】本発明の(2)においては、停電時に供給
される給水ポンプのシール水は補助の蒸溜水タンクから
供給され、減温水もこの補助の蒸溜水タンクから供給さ
れるので減温水を停電時に確実に供給することができ
る。
【0043】本発明の(3)においては、減温水供給系
統は給水ポンプのシール水供給系統のシール水ポンプか
ら分岐し、給水ポンプシール水系統とは別系統で開閉弁
を介して供給されるので供給の安全性、信頼性が確保さ
れる。
【0044】又、本発明の(4),(5),(6)にお
いては逆止弁の配設する位置を変えることにより通常運
転時にはブースタポンプ水供給系統から、停電時には非
常用電源で駆動されるシール水供給系統から、それぞれ
減温水を供給することができ、上記(1)の発明と同様
の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るタービングラン
ド蒸気減温水供給設備の系統図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係るタービングラン
ド蒸気減温水供給設備の系統図である。
【図3】本発明の実施の第3形態に係るタービンブラン
ド蒸気減温水供給設備の系統図である。
【図4】本発明の実施の第3形態に係るタービンブラン
ド蒸気減温水供給設備の系統図である。
【図5】タービングランド蒸気減温水供給系統を示す系
統図である。
【図6】従来のタービングランド蒸気減温水供給設備の
復水ブースタポンプ及び給水ポンプタービンシール水の
供給系統図である。
【図7】給水ポンプタービンの一般的なシール水供給系
統図である。
【符号の説明】
10 非常用電源 11 制御装置 12,13,14 ライン 20 グランド蒸気母管 25,28 減温器 24,27,43,46,52 開閉弁 44 復水ブースタポンプ 49 蒸溜水タンク 50 給水ポンプシール水
ポンプ 70,71,72,73 逆止弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水器からの水をブースタポンプで加圧
    し、その水をタービン回転軸が車室を貫通するグランド
    部へ供給されるグランド蒸気に注入しグランド蒸気を減
    温する設備において、前記グランド蒸気減温水の供給系
    統には前記ブースタポンプからの水供給系統に加え、非
    常用電源で駆動される給水ポンプのシール水供給系統か
    ら開閉弁を介して導く系統が接続され、前記減温水は通
    常運転時には前記ブースタポンプ水供給系統から供給さ
    れ、停電時には前記シール水供給系統から供給されるこ
    とを特徴とするタービングランド蒸気減温水供給設備。
  2. 【請求項2】 前記シール水供給系統は補助の蒸溜水タ
    ンクに接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    タービングランド蒸気減温水供給設備。
  3. 【請求項3】 前記停電時と給水ポンプシール水供給系
    統から供給される減温水は、前記給水ポンプシール水供
    給系統のシール水ポンプから分岐して別系統に開閉弁を
    設けて供給されることを特徴とする請求項1記載のター
    ビングランド蒸気減温水供給設備。
  4. 【請求項4】 前記ブースタポンプからの水供給系統に
    は、開閉弁を介した給水ポンプシール水供給系統と逆止
    弁を介したグランド蒸気減温水供給系統が並列に接続さ
    れると共に、前記非常用電源で停電時に駆動されるシー
    ル水供給系統は前記逆止弁の後流側で前記グランド蒸気
    減温水供給系統に接続されていることを特徴とする請求
    項1記載のタービングランド蒸気減温水供給設備。
  5. 【請求項5】 前記ブースタポンプからの水供給系統出
    口には逆止弁が接続され、同逆止弁を介して前記給水ポ
    ンプシール水供給系統と前記グランド蒸気減温水供給系
    統が並設されると共に、前記非常用電源で停電時に駆動
    されるシール水供給系統は前記逆止弁の後流側で前記グ
    ランド蒸気供給系統に接続されることを特徴とする請求
    項1記載のタービングランド蒸気減温水供給設備。
  6. 【請求項6】 前記ブースタポンプからの水供給系統出
    口には逆止弁が接続され、同逆止弁の後流側に前記給水
    ポンプ水供給系統が接続され、前記逆止弁の後流側に前
    記グランド蒸気減温水供給系統が接続されると共に、前
    記非常用電源で停電時に駆動されるシール水供給系統は
    前記逆止弁の後流側で前記グランド蒸気供給系統に接続
    されることを特徴とする請求項1記載のタービングラン
    ド蒸気減温水供給設備。
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