JP2708674B2 - 動力装置におけるバイパス装置の保護方法及びその保護装置 - Google Patents

動力装置におけるバイパス装置の保護方法及びその保護装置

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JP2708674B2
JP2708674B2 JP4227311A JP22731192A JP2708674B2 JP 2708674 B2 JP2708674 B2 JP 2708674B2 JP 4227311 A JP4227311 A JP 4227311A JP 22731192 A JP22731192 A JP 22731192A JP 2708674 B2 JP2708674 B2 JP 2708674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温ガス発生装置と、
圧縮機と、膨張タービンと等を備えた動力装置におい
て、装置や機器のトラブル時に圧縮機からの圧縮空気を
高温ガス発生装置を通さずに膨張タービンにバイパスす
るバイパス装置であって、そのバイパス装置を冷却保護
する保護方法及び保護装置に係り、特に低温側(圧縮機
側)と高温側(膨張タ−ビン側)とを冷却用連通手段に
より連通させて、そのバイパス装置の低温側の冷却用流
体を高温側に通して、バイパス装置の低温側と高温側と
の温度差を減少させ、バイパス装置を冷却保護するのに
好適な保護方法及び保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバイパス装置を装備した動力装置
を図6乃至図8を参照して説明する。図において、4は
大気圧以上の圧力下で仕事を行なう高温ガス発生装置で
ある。図において、2は膨張タービンである。この膨張
タービン2は、前記高温ガス発生装置4に第1配管91
を介して連結され、前記高温ガス発生装置4からの高温
ガスにより駆動するものである。図において、1は圧縮
機である。この圧縮機1は、前記膨張タービン2に連結
され、かつ前記高温ガス発生装置4に第2配管92を介
して連結され、前記膨張タービン2の駆動により駆動し
て圧縮空気を前記高温ガス発生装置4に供給するもので
ある。図において、3は前記圧縮機1と膨張タ−ビン2
と一軸に連結されている発電機である。図において、6
及び5は前記第1配管91及び第2配管92の途中にそ
れぞれ設置された第1弁及び第2弁である。図におい
て、7はバイパス装置である。このバイパス装置7は、
図8に示すように、本体70の側部に設けた流入側(上
流側、すなわち低温側)の接続管部71と、本体70の
下部に設けた流出側(下流側、すなわち高温側)の接続
管部72と、本体70内部の流入側と流出側との間に設
けた弁座73と、本体70内部に進退可能に設けた弁棒
74と、その弁棒74の先端に設けた弁体75と、前記
弁棒74を介して前記弁体75を前記弁座73に対して
開閉する開閉操作器(例えばソレノイド)76と、前記
流出側の接続管部72に張設した断熱材77とからな
る。かかるバイパス装置7の流入側の接続管部71に、
前記圧縮機1の出口側と前記第2弁5との間の第2配管
92を、流入側の接続管78を介して接続する。一方、
前記バイパス装置7の流出側の接続管部72に、前記膨
張タービン2の入口側と前記第1弁6との間の第1配管
91を、流出側の接続管79を介して接続する。
【0003】以下、上述の動力装置の作動について説明
する。まず、通常運転時には、図6及び図8に示すよう
に、第1弁6及び第2弁5を開き(全開し)、かつバイ
パス装置7の弁体75を弁座73に当接させて閉じ(全
閉し)ておく。すると、大気圧以上の圧力下で仕事を行
なう高温ガス発生装置4において発生した高温ガスが、
第1配管91及び第1弁6を経て膨張タ−ビン2に供給
され、その膨張タ−ビン2を駆動させる。その膨張ター
ビン2の駆動により、圧縮機1が駆動し、この圧縮機1
において発生した圧縮空気が、第2配管92及び第2弁
5を経て前記高温ガス発生装置4に供給され、この高温
ガス発生装置4において高温ガスが発生する。以下、上
述の仕事サイクルを繰り返して行なう。一方、前記圧縮
機1及び膨張タ−ビン2と一軸に結ばれている発電機3
が駆動して発電の仕事を行なう。なお、この通常運転時
においては、前記バイパス装置7の弁体75が弁座73
に当接して閉じているので、前記バイパス装置7の流出
側の接続管部72側が高温となるが、その流出側の接続
管部72に張設した断熱材77により、外部との断熱を
行なっている。そして、上述の動力装置の中の高温ガス
発生装置4か又は、圧縮機1又は、膨張タ−ビン2等の
何れかが異常状態となった時、すなわちトラブル時に
は、図7に示すように、第1弁6及び第2弁5を閉じ
(全閉し)て、圧縮機1から高温発生装置4に供給され
る圧縮空気を遮断すると共に、高温ガス発生装置4から
膨張タービン2に供給される高温ガスを遮断する。それ
と同時に、バイパス装置7の弁体75を弁座73から離
して開く(全開する)。すると、圧縮機1からの圧縮空
気は、高温ガス発生装置4を通らずに、バイパス装置7
を経て膨張タ−ビン2へバイパスする。すなわち、圧縮
機1からの圧縮空気は、第2配管92、流入側の接続管
78、接続管部71、さらに流出側の接続管部72、接
続管79、第1配管91を経て膨張タービン2へバイパ
スする。すなわち、上述の動力装置において、これらの
システムのエネルギ−のバランスが崩れることや、各々
の機器がトラブルを発生した時は、非常に重大な問題と
なる。例えば、高温ガス発生装置4から膨張タ−ビン2
へのエネルギ−供給が異常に増加した場合、膨張タ−ビ
ン2は急激な速度変化又は、負荷の変化の原因となるた
めに、高温ガス発生装置4と膨張タ−ビン2の間の第1
配管91に第1弁6を設けており、そして、万一、高温
ガス発生装置4で異常が発生した時に、この第1弁6を
閉じて高温ガス発生装置4からのエネルギ−供給を遮断
している。また、高温ガス発生装置4自身が異常の場
合、前記膨張タ−ビン2により駆動され、高温ガス発生
装置4に圧縮空気を供給するための圧縮機1と高温ガス
発生装置4との間の第2配管92に第2弁5を設けてお
り、そして、万一、高温ガス発生装置4で異常が発生し
た時に、この第2弁5を閉じて高温ガス発生装置4への
圧縮空気の供給を遮断する。この時、急激に第2弁5を
閉じると、圧縮空気の行き場所がなくなるため、圧縮機
1と高温ガス発生装置4とを結ぶ第2配管92、及び高
温ガス発生装置4と膨張タ−ビン2を結ぶ第1配管91
を、バイパスさせるためのバイパス装置7を設置し、こ
のバイパス装置7の弁体75を開いて、この圧縮空気を
膨張タ−ビン2にバイパスさせている。かかる動力装置
におけるバイパス装置としては、例えば、特開昭62−
178731号公報に記載のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
動力装置におけるバイパス装置7は、上述の動力装置が
通常運転時には閉じているため、圧縮機1の出口側(す
なわち、バイパス装置7の流入側の接続管78及び接続
管部71側の低温側)と、膨張タ−ビン2の入口側(す
なわち、バイパス装置7の流出側の接続管79及び接続
管部72側の高温側)との間では、かなりの温度差が発
生している。例えば、バイパス装置7の低温側は約35
0°であるのに対して、バイパス装置7の高温側は約8
50°であり、このバイパス装置7は常時低温流体と高
温流体とに晒されていることとなる。このために、バイ
パス装置7は、この温度差のために熱変形を起こし易く
なる。また、バイパス装置7の局部では熱応力が発生す
る可能性も出て、バイパス装置7の信頼性が問題にな
る。また、熱変形が起こると、バイパス装置7の内部に
ある弁体5のシ−ル性が悪くなり圧縮機1からの圧縮空
気が必要以上に膨張タ−ビン2に常時流入することにな
って、低温側から高温側への大量のリーク量が生じるこ
ととなる。すなわち、膨張タ−ビン2の入口のガス温度
を下げるために膨張タ−ビン2の効率を下げることにな
る。
【0005】本発明の目的は、動力装置におけるバイパ
ス装置であって、そのバイパス装置の低温側と高温側と
の温度差を少なくして、さらに信頼性の高いバイパス装
置が得られるバイパス装置の保護方法及び保護装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、第1の発明と称する。)は、上記の目的を達成
するために、バイパス装置の低温側と高温側とを連通さ
せて、そのバイパス装置の低温側の冷却用流体を高温側
に通して、バイパス装置の低温側と高温側との温度差を
減少させるようにしたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
の発明と称する。)は、トラブル時に高温ガス発生装置
中のガスをバイパス装置を経て膨張タービン側に逃すよ
うにしたことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明(以下、第3の発明
と称する。)は、上記の目的を達成するために、バイパ
ス装置の低温側と高温側とを連通させて、そのバイパス
装置の低温側の冷却用流体を高温側に通して、バイパス
装置の低温側と高温側との温度差を減少させる冷却用連
通手段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載の発明(以下、第4
の発明と称する。)は、バイパス装置の低温側であって
高温ガス発生装置と第2弁との間の第2配管と、バイパ
ス装置の高温側の配管とに、少なくとも1本の冷却用連
通管をそれぞれ連結したことを特徴とする。
【0010】
【作用】第1の発明は、バイパス装置の低温側(圧縮機
側)と高温側(膨張タ−ビン側)とを連通することによ
り、動力装置が通常の運転状態にあるとき(すなわち、
第1弁及び第2弁は開状態にあり、一方バイパス装置の
弁体は閉状態にあるとき。)には、そのバイパス装置の
低温側の冷却用流体を高温側に通して、バイパス装置の
高温側を常時パージ冷却することができる。この結果、
バイパス装置の低温側と高温側との温度差を減少させ、
そのバイパス装置に熱変形や熱応力が発生するのを防ぐ
ことができ、バイパス装置を冷却保護し、かつそのバイ
パス装置の信頼性を向上させることができる。
【0011】また、第2の発明は、トラブル時に高温ガ
ス発生装置中の流体をバイパス装置を経て膨張タービン
側に逃すようにしたので、トラブル時に圧縮機から膨張
タービンに供給される圧縮空気が減少しても、高温ガス
発生装置における比較的温度の低い流体をバイパス装置
を経て膨張タービンに供給して、その膨張タービンを冷
却することができる。
【0012】第3の発明は、バイパス装置の低温側(圧
縮機側)と高温側(膨張タ−ビン側)とを連通する冷却
用連通手段により、動力装置が通常の運転状態にあると
き(すなわち、第1弁及び第2弁は開状態にあり、一方
バイパス装置の弁体は閉状態にあるとき。)には、その
バイパス装置の低温側の冷却用流体を高温側に通して、
バイパス装置の高温側を常時パージ冷却することができ
る。この結果、そのバイパス装置の低温側の冷却用流体
を高温側に通して、バイパス装置の低温側と高温側との
温度差を減少させ、そのバイパス装置に熱変形や熱応力
が発生するのを防ぐことができ、バイパス装置を冷却保
護し、かつそのバイパス装置の信頼性を向上させること
ができる。
【0013】また、第4の発明は、バイパス装置の低温
側であって高温ガス発生装置と第2弁との間の第2配管
と、バイパス装置の高温側の配管とに、それぞれ連結し
た少なくとも1本の冷却用連通管により、トラブル時に
高温ガス発生装置中の流体をバイパス装置を経て膨張タ
ービン側に逃すことができるので、トラブル時に圧縮機
から膨張タービンに供給される圧縮空気が減少しても、
高温ガス発生装置における比較的温度の低い流体をバイ
パス装置を経て膨張タービンに供給して、その膨張ター
ビンを冷却することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の動力装置におけるバイパス装
置の保護方法の具体例のうちの2例について、また本発
明の動力装置におけるバイパス装置の保護装置の実施例
のうちの4例について、図1乃至図5を参照して説明す
る。図1及び図2は本発明の動力装置におけるバイパス
装置の保護装置の第1の実施例を示し、図1は本発明の
保護装置を装備したバイパス装置の断面図、図2は図1
の本発明の保護装置を装備したバイパス装置を有する動
力装置の通常運転状態を示した系統説明図である。図
中、図6乃至図8と同符号は同一のものを示す。図にお
いて、80は冷却用連通手段としての冷却用連通管であ
る。この冷却用連通管80の両端を、バイパス装置7の
低温側であって流入側の接続管78と、バイパス装置7
の高温側であって流出側の接続管79とに、それぞれ接
続して、バイパス装置7の低温側(圧縮機側)と高温側
(膨張タ−ビン側)とを連通させる。図において、8は
上述の冷却用連通管80の途中に設けた流量制御弁であ
る。この流量制御弁8は、バイパス装置7の低温側の冷
却用流体を前記冷却用連通管80を経てバイパス装置7
の高温側に供給する流量を制御するものである。この実
施例の本発明の動力装置におけるバイパス装置の保護装
置は、以上の如き構成からなり、以下その作動につい
て、本発明の動力装置におけるバイパス装置の保護方法
の具体例と併せて説明する。まず、流量制御弁8を適宜
の開度に制御する。そして、図2に示すように、動力装
置が通常運転時にあるとき、すなわち第1弁6及び第2
弁5は開状態にあり、一方バイパス装置7の弁体75は
閉状態にあるときには、そのバイパス装置7の低温側の
冷却用流体を高温側に通して、バイパス装置7の高温側
を常時パージ冷却することができる。この結果、そのバ
イパス装置7の低温側の冷却用流体を高温側に通して、
高温ガス発生装置4より膨張タ−ビン2へ流れる高温ガ
スの熱が、バイパス装置7に伝熱又は、熱伝達すること
を減少させ、バイパス装置7の低温側と高温側との間で
多大な温度差がなくなり、そのバイパス装置7に熱変形
や熱応力が発生するのを防ぐことができ、バイパス装置
7を冷却保護し、かつそのバイパス装置7の信頼性を向
上させることができる。
【0015】特に、この実施例においては、冷却用連通
管80の途中に流量制御弁8を設けたので、冷却用連通
管80を通る冷却用流体の流量を制限して、バイパス装
置7の低温側と高温側との温度差を制御することができ
る。
【0016】図3は本発明の動力装置におけるバイパス
装置の保護装置の第2の実施例であって、本発明の保護
装置を装備したバイパス装置を有する動力装置の通常運
転状態を示した系統説明図である。図中、図1及び図2
及び図6乃至図8と同符号は同一のものを示す。図にお
いて、81は冷却用連通手段としての冷却用連通管であ
る。この冷却用連通管81の両端を、バイパス装置7の
低温側であって第2弁5と高圧ガス発生装置4との間の
第2配管92と、バイパス装置7の高温側であって流出
側の接続管79とに、それぞれ接続して、バイパス装置
7の低温側(圧縮機側)と高温側(膨張タ−ビン側)と
を連通させる。
【0017】この実施例の本発明の動力装置におけるバ
イパス装置の保護装置は、以上の如き構成からなり、以
下その作動について、本発明の動力装置におけるバイパ
ス装置の保護方法の具体例と併せて説明する。まず、流
量制御弁8を適宜の開度に制御する。そして、図3に示
すように、動力装置が通常運転時にあるとき、すなわち
第1弁6及び第2弁5は開状態にあり、一方バイパス装
置7の弁体75は閉状態にあるときには、そのバイパス
装置7の低温側の冷却用流体を高温側に通して、バイパ
ス装置7の高温側を常時パージ冷却することができる。
この結果、上述の実施例と同様に、バイパス装置7を冷
却保護し、かつそのバイパス装置7の信頼性を向上させ
ることができる。
【0018】特に、この実施例においては、バイパス装
置7の低温側であって高温ガス発生装置4と第2弁5と
の間の第2配管92と、バイパス装置7の高温側であっ
て流出側の接続管79とに、冷却用連通管81をそれぞ
れ接続したので、トラブル時において、第1弁6及び第
2弁5が閉じられ、かつバイパス装置7の弁体75が開
かれて、圧縮機1から膨張タービン2に供給される圧縮
空気が減少しても、高温ガス発生装置4における比較的
温度の低い流体をバイパス装置7を経て膨張タービン2
に供給して、その膨張タービン2を冷却することができ
る。
【0019】なお、上述の第1の実施例及び第2の実施
例において、流量制御弁8の代りにオリフィスを設けて
も良い。または、この流量制御弁8やオリフィス等の冷
却用流体の流量調整手段を設けなくても良い。また、上
述の第1の実施例及び第2の実施例において、冷却用連
通管80及び81は、1本若しくは2本以上設けても良
い。
【0020】図4は本発明の動力装置におけるバイパス
装置の保護装置の第3の実施例であって、本発明の保護
装置を装備したバイパス装置の断面図である。図中、図
1乃至図3及び図6乃至図8と同符号は同一のものを示
す。図において、82はバイパス装置7の弁体75に小
透孔を開設して設けた冷却用連通手段としての冷却用連
通路である。この冷却用連通路82は、バイパス装置7
の低温側であって流入側の接続管78と、バイパス装置
7の高温側であって流出側の接続管79とを連通するも
のである。この実施例における本発明のバイパス装置の
保護装置は、冷却用連通路82を介して、バイパス装置
7の低温側の冷却用流体をバイパス装置7の高温側に供
給して、その高温側を常時パージ冷却することができ、
上述の第1の実施例と同様の作用効果を達成することが
できる。
【0021】図5は本発明の動力装置におけるバイパス
装置の保護装置の第4の実施例であって、本発明の保護
装置を装備したバイパス装置の断面図である。図中、図
1乃至図4及び図6乃至図8と同符号は同一のものを示
す。図において、83はバイパス装置7の弁座73に小
透孔を開設して設けた冷却用連通手段としての冷却用連
通路である。この冷却用連通路83は、バイパス装置7
の低温側であって流入側の接続管78と、バイパス装置
7の高温側であって流出側の接続管79とを連通するも
のである。この実施例における本発明のバイパス装置の
保護装置は、冷却用連通路83を介して、バイパス装置
7の低温側の冷却用流体をバイパス装置7の高温側に供
給して、その高温側を常時パージ冷却することができ、
上述の第1の実施例及び第3の実施例と同様の作用効果
を達成することができる。
【0022】なお、上述の第3の実施例及び第4の実施
例において、冷却用連通路82及び83は、1本若しく
は2本以上設けても良い。
【0023】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の動力
装置におけるバイパス装置の保護方法及び保護装置は、
バイパス装置の低温側(圧縮機側)と高温側(膨張タ−
ビン側)とを連通するものであるから、動力装置が通常
の運転状態にあるときには、そのバイパス装置の低温側
の冷却用流体を高温側に通して、バイパス装置の高温側
を常時パージ冷却することができる。この結果、バイパ
ス装置の低温側と高温側との温度差を減少させ、そのバ
イパス装置に熱変形や熱応力が発生するのを防ぐことが
でき、バイパス装置を冷却保護し、かつそのバイパス装
置の信頼性を向上させることができる。
【0024】また、本発明の動力装置におけるバイパス
装置の保護方法及び保護装置は、トラブル時に高温ガス
発生装置中の流体をバイパス装置を経て膨張タービン側
に逃すようにしたので、トラブル時に圧縮機から膨張タ
ービンに供給される圧縮空気が減少しても、高温ガス発
生装置における比較的温度の低い流体をバイパス装置を
経て膨張タービンに供給して、その膨張タービンを冷却
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力装置におけるバイパス装置の保護
装置の第1の実施例を示し、本発明の保護装置を装備し
たバイパス装置の断面図である。
【図2】図1の本発明のバイパス装置を装備した動力装
置の通常運転状態を示した系統説明図である。
【図3】本発明の動力装置におけるバイパス装置の保護
装置の第2の実施例であって、本発明の保護装置を装備
した動力装置の通常運転状態を示した系統説明図であ
る。
【図4】本発明の動力装置におけるバイパス装置の保護
装置の第3の実施例を示し、本発明の保護装置を装備し
たバイパス装置の断面図である。
【図5】本発明の動力装置におけるバイパス装置の保護
装置の第4の実施例を示し、本発明の保護装置を装備し
たバイパス装置の断面図である。
【図6】従来のバイパス装置を装備した動力装置の通常
運転状態を示した系統説明図である。
【図7】従来のバイパス装置を装備した動力装置のトラ
ブル時の状態を示した系統説明図である。
【図8】従来の動力装置におけるバイパス装置の断面図
である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…膨張タ−ビン、3…発電機、4…高温
ガス発生装置、5…第2弁、6…第1弁、7…バイパス
装置、70…本体、71…流入側の接続管部(低温
側)、72…流出側の接続管部(高温側)、73弁座、
74…弁棒、75…弁体、76…開閉操作器、77…断
熱材、78…流入側の接続管、79…流出側の接続管、
8…流量制御弁、80及び81…冷却用連通管(冷却用
連通手段)、82及び83…冷却用連通路(冷却用連通
手段)、91…第1配管、92…第2配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 純志 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 佐藤 知 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 町田 雅人 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 平1−195928(JP,A) 特開 昭62−178731(JP,A) 実開 平2−34732(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧以上の圧力下で仕事を行なう高温
    ガス発生装置と、 その高温ガス発生装置に第1配管を介して連結され、前
    記高温ガス発生装置からの高温ガスにより駆動する膨張
    タービンと、 その膨張タービンに連結され、かつ前記高温ガス発生装
    置に第2配管を介して連結され、前記膨張タービンの駆
    動により駆動して圧縮空気を前記高温ガス発生装置に供
    給する圧縮機と、 前記第1配管及び第2配管中にそれぞれ設置された第1
    弁及び第2弁と、 前記圧縮機の出口側と前記膨張タービンの入口側とにそ
    れぞれ連結され、装置や機器のトラブル時に前記第1弁
    及び第2弁を閉じて前記圧縮機からの圧縮空気を前記高
    温ガス発生装置を通さずに前記膨張タービンにバイパス
    するバイパス装置と、を備えた動力装置において、 前記バイパス装置の低温側と高温側とを連通させて、そ
    のバイパス装置の低温側の冷却用流体を高温側に通し
    て、バイパス装置の低温側と高温側との温度差を減少さ
    せるようにしたことを特徴とする動力装置におけるバイ
    パス装置の保護方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、トラブル時に高温ガ
    ス発生装置中の流体をバイパス装置を経て膨張タービン
    側に逃すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    動力装置におけるバイパス装置の保護方法。
  3. 【請求項3】 大気圧以上の圧力下で仕事を行なう高温
    ガス発生装置と、 その高温ガス発生装置に第1配管を介して連結され、前
    記高温ガス発生装置からの高温ガスにより駆動する膨張
    タービンと、 その膨張タービンに連結され、かつ前記高温ガス発生装
    置に第2配管を介して連結され、前記膨張タービンの駆
    動により駆動して圧縮空気を前記高温ガス発生装置に供
    給する圧縮機と、 前記第1配管及び第2配管中にそれぞれ設置された第1
    弁及び第2弁と、 前記圧縮機の出口側と前記膨張タービンの入口側とにそ
    れぞれ連結され、装置や機器のトラブル時に前記第1弁
    及び第2弁を閉じて前記圧縮機からの圧縮空気を前記高
    温ガス発生装置を通さずに前記膨張タービンにバイパス
    するバイパス装置と、を備えた動力装置において、 前記バイパス装置の低温側と高温側とを連通させて、そ
    のバイパス装置の低温側の冷却用流体を高温側に通し
    て、バイパス装置の低温側と高温側との温度差を減少さ
    せる冷却用連通手段を備えたことを特徴とする動力装置
    におけるバイパス装置の保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の冷却用連通手段は、バ
    イパス装置の低温側の配管と、バイパス装置の高温側の
    配管と、にそれぞれ連結した少なくとも1本の冷却用連
    通管であることを特徴とする請求項3に記載の動力装置
    におけるバイパス装置の保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の冷却用連通手段は、バ
    イパス装置の低温側であって高温ガス発生装置と第2弁
    との間の第2配管と、バイパス装置の高温側の配管と、
    にそれぞれ連結した少なくとも1本の冷却用連通管であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の動力装置における
    バイパス装置の保護装置。
  6. 【請求項6】 冷却用連通管の途中に、冷却用流体の流
    量を調整する手段を設置したことを特徴とする請求項4
    又は5に記載の動力装置におけるバイパス装置の保護装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の冷却用流体の流量調整
    手段は、流量制御弁であることを特徴とする請求項6に
    記載の動力装置におけるバイパス装置の保護装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の冷却用流体の流量調整
    手段は、オリフィスであることを特徴とする請求項6に
    記載の動力装置におけるバイパス装置の保護装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の冷却用連通手段は、バ
    イパス装置の内部の弁体に、バイパス装置の低温側と高
    温側とを連通するように設けた少なくとも1本の冷却用
    連通路であることを特徴とする請求項3に記載の動力装
    置におけるバイパス装置の保護装置。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の冷却用連通手段は、
    バイパス装置の内部の弁座に、バイパス装置の低温側と
    高温側とを連通するように設けた少なくとも1本の冷却
    用連通路であることを特徴とする請求項3に記載の動力
    装置におけるバイパス装置の保護装置。
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