JP2001342666A - 水洗トイレ用薬剤供給具 - Google Patents
水洗トイレ用薬剤供給具Info
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Abstract
量で薬剤を溶解させ、さらには薬剤の希釈化を防止する
ことのできる水洗トイレ用薬剤供給具を提供する。 【解決手段】 嵌合部材74がボス部51に外嵌し、導
出孔71は水密状態で支持体5の貫通孔52に連通す
る。このように薬剤容器7を供給具本体2にセットした
ならば、貯水タンク式水洗トイレの貯水タンク上蓋上に
配置することにより、水洗トイレ用薬剤供給具1が使用
状態となる。この使用状態において、含浸体4に含浸し
ている薬剤は、通気口36を介して外部へ自在に揮散す
る。放水タップからの水は、タンク貯水タンク上蓋の表
面に沿って流動する際に、流入用開口部31から供給具
本体2内に流入し、含浸体4に含浸されている薬剤を溶
解させ、流出用開口部32から流出し、貯水タンク内に
流下して貯水タンク内に貯留する。
Description
トイレの貯水タンク上蓋に載置して使用される水洗トイ
レ用薬剤供給具に関する。
は、例えば図3に示すように液状の薬剤を用いるものが
提案されている(特開平2−229333号公報)。す
なわち、水洗トイレ用薬剤供給具101は、補助台10
2と、この補助台102上に配置された含浸体103、
この含浸体103上に配置された薬剤容器104とを有
している。薬剤容器104には、その内部に液状の薬剤
が収容され、下端部に導出孔105が設けられている。
トイレ用薬剤供給具101を貯水タンク式水洗トイレの
貯水タンク上蓋106上であって、放水タップ107の
直下に配置しておく。そして、放水タップ107から水
を放出させると、水が含浸体103上を流下して含浸さ
れている薬剤を溶解させた後、上蓋106に設けられて
いる穴108から貯水タンク内に流入する。この貯水タ
ンク内に流入した薬剤を溶解した水は、次のフラッシュ
時に便器内に供給されて洗浄に供される。
出孔105から導出した薬剤が含浸体103に含浸した
後揮散することにより、周囲空間に薬剤効果を発生させ
ることもできる。
うな従来の水洗トイレ用薬剤供給具にあっては、放水タ
ップ107から水を含浸体103上に直接流下させるこ
とから、1回の放水によって、含浸体103から流失さ
れる薬剤が多量となり、所定の使用可能期間を満了する
前に薬剤容器104内の薬剤が早期に消失してしまう。
る薬剤の減少に伴って負圧となる。あるいは、周囲温度
が高くこれに伴って薬剤容器104の内部温度が高い条
件下においては、これより低温である放水タップ107
からの水が薬剤容器104に流下することにより、薬剤
容器104内が負圧となる。このため、含浸体103上
に水が直接流下すると、この含浸体103上の水が薬剤
容器104の負圧により、該薬剤容器104内に吸引さ
れてしまう。その結果、薬剤容器104内の薬剤が使用
期間の経過に伴って希釈され、その濃度を使用終期まで
適正に維持することができない。
うに、含浸体103を薬剤容器104よりも遙かに小径
にしてその下部に配置するとともに、貯水タンク上蓋1
06の穴108に遊嵌させた構成も提案されるに至って
いる。かかる構成によれば、放水タップ107から水が
含浸体103上に直接流下することはない。
8よりタンク内に挿入されていることから、含浸体10
3から周囲空間への薬剤揮散量が少なく、周囲空間に薬
剤効果を発生させることができない。しかも、放水タッ
プ107からの水は全て必ず穴108を通過することか
ら、放水タップ107からの全ての水が含浸体103と
接触することとなる。このため、前述と同様に、1回の
放水によって、含浸体103から流失される薬剤が多量
となり、所定の使用可能期間を満了する前に薬剤容器1
04内の薬剤が早期に消失してしまう。
なされたものであり、周囲空間へ十分に薬剤を揮散させ
つつ、適正量で薬剤を溶解させ、さらには薬剤の希釈化
を防止することのできる水洗トイレ用薬剤供給具を提供
することを目的とするものである。
に本発明にあっては、貯水タンク式水洗トイレの貯水タ
ンク上蓋上に配置可能な供給具本体と、この供給具本体
の底面部上に配置された薬剤保持体と、液状の薬剤を収
容するとともにこの薬剤を導出する導出孔が設けられた
薬剤容器とを備え、この薬剤容器を前記供給具本体に支
持して前記導出孔から薬液を導出し、前記薬剤保持体に
供給する水洗トイレ用薬剤供給具であって、前記供給具
本体の底面部に、放水タップから前記貯水タンク上蓋上
に流下した水が入出する開口部が設けられ、周面部に通
気口が設けられるとともに、上面部に前記薬剤保持体を
その上方にて覆うカバー手段が設けられている。
れて薬剤保持体に導出された薬剤は、供給具本体の周部
に設けられている通気口から外部に揮散し、これにより
周囲空間に十分な薬剤効果が発生する。
体をその上方にて覆うカバー手段が設けられていること
から、放水タップからの水が薬剤保持体に直接流下する
ことはなく、水の直接流下による過剰な薬剤の流失は防
止される。
上蓋上に流下した後、底面部に設けられている開口部か
ら流入し、薬剤保持体に導出されている薬剤を溶解させ
る。したがって、必ずしも全ての水が開口部から流入す
るとは限らず、開口部の面積に応じて流入する水の量を
制御することができる。よって、流入する水の量によ
り、溶解する薬剤の量を制御して、適正に維持すること
ができる。
薬剤保持体上に流下することはないことから、薬剤容器
の内部が収容されている薬剤の減少に伴って負圧となっ
たり、放水タップからの水により冷却されて負圧となっ
ても、薬剤保持体上に流下した水が薬剤容器内に吸引さ
れてしまう現象が発生することもない。よって、薬剤容
器内の薬剤が使用期間の経過に伴って希釈されることは
なく、その濃度は使用終期まで適正に維持される。
案内するガイド部材がさらに設けられている。したがっ
て、開口部の面積のみならず、このガイド部材の大きさ
や角度より、微妙に流入する水の量を制御することがで
きる。よって、流入する水量の微妙な制御により、溶解
する薬剤の量をより適正に維持することができる。
とを備える。したがって、薬剤の揮散により芳香効果が
得られ、水への溶解により便器洗浄効果が得られる。
いて図にしたがって説明する。すなわち、図1、2に示
すように、水洗トイレ用薬剤供給具1は、供給具本体
2、含浸体4、支持体5、カバー部材6、及び薬剤容器
7とで構成されている。供給具本体2は、貯水タンク式
水洗トイレの貯水タンク上蓋106上に配置可能な大き
さであって、平面視において略矩形であり、底面部2
1、前面部22、背面部23及び左右側面部24、25
を一体的に有する。
に流出用開口部32が形成されており、背面部23との
間に一対の流入用開口部31が形成されている。流入用
開口部31には、ガイド部材としての邪魔板30が設け
られており、この邪魔板30は、基端部を底面部21に
結合され先端部側が徐々に下降した傾斜状に形成されて
いる。さらに底面部21には、周部に上方へ突出した縁
部を有する一対の係合孔34、34が形成されており、
この係合孔34、34は、左右側面部24、25寄りに
位置している。
通気口36が設けられている。また、左右側面部24、
25の内面には、仕切リブ37、37が上下方向に形成
され、この仕切リブ37と前面部22との間に、一対の
突起33、33が形成されている。さらに、左右側面部
25には、流入用開口部31の側方に両側開口部35が
設けられている。
部31と流出用開口部32上に及ぶ大きさの板体であっ
て、液体を含浸し得る合成樹脂、あるいは濾紙からな
り、前記係合孔34に対応する両側に組付穴41、41
が形成されている。
持体として含浸体4を用いるようにしたが、フィルム等
の含浸機能を具備しない部材を薬剤保持体として用いる
ようにしてもよい。
状のボス部51を有し、ボス部51の中心部には貫通孔
52が設けられている。また、両側部には、前記係合孔
34に対応する位置に、下方に突出するフック53、5
3が設けられている。
せて、含浸体4を供給具本体2の底面部21上に配置
し、その上に支持体5を配置して、フック53を組付穴
41に遊挿して係合孔34に係合させることにより、含
浸体4は支持体5により供給具本体2の底面部21に固
定されている。
37、37から背面部23側の空間部分をを覆い得る大
きさであって、薬液容器7と相俟って本実施の形態にお
いてカバー手段を構成するものである。このカバー部材
6は、左右側面部24、25の仕切リブ37、37より
も背面側の上縁部と、背面部23の上縁部とに周部を接
合して固定されている。
容器であって、下端部中央に導出孔71を有し、供給具
本体2の前面部22と仕切リブ37、37との間に配置
可能な厚さを有している。薬剤容器7の前面及び左右両
側面の下部には、供給具本体2の前面部22上縁と左右
側面部24、25上縁とに係合する段部72が形成され
ている。さらに、薬剤容器7の左右両側面の下部には、
前記突起33、33に係合可能な凹部73が設けられて
いる。また、前記導出孔71は周部に下方へ突出する突
縁を有し、この突縁には軟質樹脂からなり前記ボス部5
1に外嵌可能な嵌合部材74が取り付けられている。
されており、この薬剤は、各種洗浄剤、漂白剤、酸素
剤、殺菌剤、忌避剤、殺虫剤、空気洗浄剤、消臭剤、脱
臭剤、芳香剤、ブルー染料等が適宜選択されて混入され
てなる。また、使用開始前の状態において薬剤容器の導
出孔71は、剥離可能なシールにより閉鎖されている。
て、水洗トイレ用薬剤供給具1の使用を開始するに際し
ては、薬剤容器7の導出孔71からシールを除去した
後、導出孔71を支持体5のボス部51に合致させて押
圧する。すると、嵌合部材74がボス部51に外嵌し、
導出孔71は水密状態で支持体5の貫通孔52に連通す
る。したがって、薬剤容器7内の薬剤は、導出孔71及
び貫通孔52を通流して含浸体4に含浸する。また、嵌
合部材74とボス部51とが嵌合すること、段部72が
供給具本体2の前面部22上縁と左右側面部24、25
上縁とに係合すること、及び凹部73が突起33に係合
することにより、薬剤容器7は供給具本体2に固定され
てセットされる。
体2にセットされたならば、貯水タンク上蓋106であ
って適宜の位置、例えば穴108上に、水洗トイレ用薬
剤供給具1を配置することにより、水洗トイレ用薬剤供
給具1が使用状態となる。この使用状態において、含浸
体4に含浸している薬剤は、通気口36を介して外部へ
自在に揮散し、これにより周囲空間に十分な薬剤効果を
発生させることができる。
(図3参照)から水を放出させると、放水タップ107
が穴108の直上にある場合には、放水タップ107か
らの水が直接水洗トイレ用薬剤供給具1に流下する。し
かし、含浸体4の上部は、その前面側部分を薬剤容器7
によって覆われ、背面側部分をカバー部材6によって覆
われている。したがって、放水タップ107から水が水
洗トイレ用薬剤供給具1に直接流下しても、含浸体4に
直接流下することはなく、水の直接流下による過剰な薬
剤の流失は防止される。
の水が含浸体4上に流下することはないことから、薬剤
容器7の内部が収容されている薬剤の減少や放水タップ
107からの水による冷却に伴って負圧となっても、含
浸体4上に流下した水が薬剤容器内に吸引されてしまう
現象が発生することもない。よって、薬剤容器7内の薬
剤が使用期間の経過に伴って希釈されることはなく、そ
の濃度を使用終期まで適正に維持することができる。
タンク貯水タンク上蓋106の表面に沿って穴108方
向に流動する際に、邪魔板30により流動を阻害され
て、流入用開口部31から供給具本体2内に流入する。
この供給具本体2内に流入した水は、含浸体4に含浸さ
れている薬剤を溶解させ、しかる後に、流出用開口部3
2から流出し、穴108より貯水タンク内に流下して、
貯水タンク内に貯留する。
水は、必ずしもその全てが流入用開口部31から供給具
本体2内に流入するとは限らず、該供給具本体2内への
流入量は、流入用開口部3の面積、邪魔板30の大きさ
や角度に応じた量となる。したがって、流入用開口部3
の面積、邪魔板30の大きさや角度をチューニングしつ
つ設計を行うことにより、流入する水の量を制御するこ
とができる。よって、流入する水の量により、含浸体4
から溶解する薬剤の量を制御して、適正に維持すること
ができる。
たりの放水量が多い場合には、水は流入用開口部31か
ら流入して流出用開口部32から流出するのみならず、
両側開口部35から流入しあるいは流出する。したがっ
て、この場合には、供給具本体2内への水の流入量が増
大し、含浸体4からの薬剤の溶解量も増大する。よっ
て、ユーザが放水タップ107からの単位時間当たりの
放水量を調整することにより、ユーザ各々が含浸体4か
らの薬剤の溶解量を調整することもできる。
2に通気口36を設けるようにしたが、背面部23や左
右側面部24、25に設けるようにしてもよい。また、
本実施の形態においては、薬剤容器7とカバー部材6と
によって、カバー手段を構成するようにしたが、薬剤容
器7のみによりカバー手段を構成するようにしてもよ
い。
たことから、放水タップからの水が薬剤保持体に直接流
下することを回避して、水の直接流下による過剰な薬剤
の流失を防止することができる。 放水タップからの水が薬剤保持体に直接流下するこを
回避できる結果、薬剤容器の内部が収容されている薬剤
の減少や放水タップからの水による冷却に伴って負圧と
なっても、水が薬剤容器内に吸引されてしまう現象が発
生なく、薬剤容器の薬剤濃度を使用終期まで適正に維持
することができる。 供給具本体の周部に通気口を設けるようにしたことか
ら、の効果を得つつ、浸体に含浸した薬剤を外部に揮
散させて、周囲空間に十分な薬剤効果を発生させること
ができる。 供給具本体の底面部に、放水タップから貯水タンク上
蓋上に流下した水が入出する開口部を設けるようにした
ことから、開口部の面積に応じて流入する水の量を制御
することができ、流入する水の量により溶解する薬剤の
量を制御して、該溶解する薬剤の量を適正に維持するこ
とができる。
十分に薬剤を揮散させつつ、適正量で薬剤を溶解させ、
さらには薬剤の希釈化を防止することが可能となる。
流下した水を前記開口部内に案内するガイド部材がさら
に設けるようにしたことから、開口部の面積のみなら
ず、ガイド部材の大きさや角度より、微妙に流入する水
の量を制御することができる。よって、流入する水の量
の微妙な制御により、溶解する薬剤の量をより一層適正
に維持することができる。
る。
おける図1a−a線矢示断面図である。
ある。
断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 貯水タンク式水洗トイレの貯水タンク上
蓋上に配置可能な供給具本体と、この供給具本体の底面
部上に配置された薬剤保持体と、液状の薬剤を収容する
とともにこの薬剤を導出する導出孔が設けられた薬剤容
器とを備え、この薬剤容器を前記供給具本体に支持して
前記導出孔から薬液を導出し、前記薬剤保持体に供給す
る水洗トイレ用薬剤供給具であって、 前記供給具本体の底面部に、放水タップから前記貯水タ
ンク上蓋上に流下した水が入出する開口部と設けられ、
周面部に通気口が設けられるとともに、上面部に前記薬
剤保持体をその上方にて覆うカバー手段が設けられたこ
とを特徴とする水洗トイレ用薬剤供給具。 - 【請求項2】 前記水を前記開口部内に案内するガイド
部材がさらに設けられたことを特徴とする請求項1記載
の水洗トイレ用薬剤供給具。 - 【請求項3】 前記薬剤は、少なくとも芳香性と洗浄性
とを備えることを特徴とする請求項1記載の水洗トイレ
用薬剤供給具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000163596A JP4737729B2 (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 水洗トイレ用薬剤供給具 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001342666A true JP2001342666A (ja) | 2001-12-14 |
JP4737729B2 JP4737729B2 (ja) | 2011-08-03 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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JP (1) | JP4737729B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005061128A (ja) * | 2003-08-18 | 2005-03-10 | Kao Corp | 薬液吐出容器 |
JP2013213327A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-17 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 薬液供給装置 |
-
2000
- 2000-05-31 JP JP2000163596A patent/JP4737729B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005061128A (ja) * | 2003-08-18 | 2005-03-10 | Kao Corp | 薬液吐出容器 |
JP2013213327A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-17 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 薬液供給装置 |
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JP4737729B2 (ja) | 2011-08-03 |
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