JP2001341833A

JP2001341833A - 容器の搬送経路二分配装置

Info

Publication number: JP2001341833A
Application number: JP2000165396A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Ono; 篤小野
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 2000-06-02
Filing date: 2000-06-02
Publication date: 2001-12-11

Abstract

(57)【要約】【課題】搬送する容器の破損などの不具合の発生を防
止し、ネックグリッパーを交互に設けることで容器の搬
送間隔を最小とした二分配を可能とした容器の搬送経路
二分配装置を提供すること。【解決手段】回転体から送り出される容器１０を受け
る分配回転体３と、該分配回転体３の下流側に設けられ
た複数経路のコンベア５，６とを備え、上記分配回転体
３の周縁部に、容器１０の胴部１０ｂを保持するポケッ
ト部２０ａを一定間隔で設けるとともに、容器１０の首
部１０ａを挟持するネックグリッパー２４を容器搬送ピ
ッチの2ピッチ毎に配設し、該ネックグリッパー２４に
係合しない容器１０を、第一コンベア５上に送り出し、
ネックグリッパー２４に係合挟持された容器１０を、第
二コンベア６上に送り出すことにある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、飲料のボトリング
ライン等において直立した容器を搬送する装置に関し、
特に、複数の回転体を介して容器を二経路の搬送経路に
分配する容器の搬送経路二分配装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、飲料を壜等の容器に充填する
ためのボトリングラインでは、高能力の充填機やラベル
貼付機械等の出口部において、後工程で容器内の検査等
の為に経路を分割して搬送する場合が多くあり、その一
例として特公平5-59008号に開示された直立容器の分配
装置の概要を説明する。

【０００３】図１０に示すように、レッテル貼付機械の
出口には回転テーブル５３が設けられており、該回転テ
ーブル５３よりびん５１を受け取り分配するロータ５２
は、回転軸に固定された二枚の星形板６０で構成されて
いる。該星形板６０は形状の相違する星形歯を有するポ
ケット６１，６２を交互に形成してあり、ポケット６１
には押え板６３が、ポケット６２にはクランプ６４が配
設されている。前記二枚の星形板６０を支持する回転軸
上端には、板カム６５，６６が非回転状態に挿入支持さ
れ、この板カム６５の外周カム面には、押え板６３に設
けられたカムローラが当接し、板カム６６の外周カム面
には、クランプ６４に設けられたカムローラが当接して
作動するようになっている。

【０００４】上記ロータ５２の後方には、２個の運搬星
形車７０，７１が配設され、各運搬星形車７０，７１の
ポケット７３には1個置きにクランプレバー７４が配設
されている。それぞれの駆動軸の上端には、板カム７５
が非回転状態に挿入支持され、板カム７５の外周カム面
には、クランプレバー７４に設けられたカムローラが当
接して作動するようになっている。

【０００５】ロータ５２と運搬星形車７０との間に形成
される第1の引渡し位置でのロータ５２及び運搬星形車
７０におけるびんの誘導及び保持、同様にロータ５２と
運搬星形車７１との間に形成される第２の引渡し位置で
のロータ５２及び運搬星形車７１におけるびんの誘導及
び保持は、第1の固定案内機構７６および第2の固定案内
機構７７との協働で行われ、各運搬星形車７０，７１の
後方にはベルトコンベア７８が配設されている。

【０００６】上記のように構成された装置によると、レ
ッテル貼付が完了したびん５１は、連続回転する回転テ
ーブル５３からロータ５２のポケット６１，６２内に入
り、固定案内機構７６とクランプ６４及び押え板６３に
よって保持されて回転移送される。押え板６３を有する
ポケット６１に保持されたびん５１は、第1の引渡し位
置において、押え板６３の作動によって運搬星形車７０
のポケット７３内に送り込まれ案内機構７７によって回
転移送される。ポケット６２内にクランプ６４で保持さ
れたびん５１は、固定された状態で第1の引渡し位置を
通過し、第３の固定案内機構７９の作動領域に到達し、
クランプ６４の作動によって運搬星形車７１のポケット
７３内に送り込まれ、案内機構７９によって回転移送さ
れる。

【０００７】運搬星形車７０，７１のポケット７３に送
り込まれたびん５１は、一個置きにクランプレバー７４
で固持され、クランプレバー７４の作動によってコンベ
ア７８上に列を変えて排出される。また、ＰＥＴ容器の
首部挟持装置として特願平１０−１２０６８５号が開示
されている。

【０００８】

【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、従来の
直立容器の分配装置は上述したように構成されているた
め、次のような課題を持っていた。容器の胴部を回転体
ポケット６１，６２，７３に、クランプ６４及び押え板
６３、クランプレバー７４等の挟持手段を用いて押さえ
て挟持するため、ＰＥＴ容器のように胴部の形状・強度
の不安定な容器には、搬送工程でのＰＥＴ容器の変形・
破損・損傷などの不具合が発生する虞があり、サイズ
（胴）が相違する兼用ラインでは交換部品点数が多く、
メンテナンスに多くの工数が必要となる。

【０００９】また、容器挟持装置（特開平１０−１２０
６８５）は自己開閉手段を必要としないが、一対のレバ
ーが同期開閉であり、容器の挿入・離脱時に容器の首部
が片当たりするので、容器首部に局部的摩擦による損傷
を付ける虞がある。

【００１０】本発明は、上記課題を解決するため、容器
（ＰＥＴびん）の形状・強度が安定している首を挟持す
ることで、搬送する容器の破損などの不具合の発生を防
止し、ネックグリッパーを交互に設けることで容器の搬
送間隔を最小とした二分配を可能とした容器の搬送経路
二分配装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】このため、本発明はボト
リングラインの充填機・キャッパーにより、飲料等の液
詰め・封緘されたＰＥＴ容器を、回転体の周縁部に形成
されたポケット部と、回転体の周囲に設けられたガイド
部とによってコンベア上に容器を交互に送り出す、直立
搬送される液入りＰＥＴ容器の二分配装置である。そし
て、上記回転体から送り出される容器を受ける分配回転
体と、該分配回転体の下流側に設けられた複数経路のコ
ンベアとを備え、上記分配回転体の周縁部に、容器の胴
部を保持するポケット部を一定間隔で設け、これらポケ
ット部の一つ置きに、容器の首部を挟持するネックグリ
ッパーを配設し、該ネックグリッパーに係合しない容器
を、第一コンベア上に送り出し、ネックグリッパーに係
合挟持された容器を、第二コンベア上に送り出すことに
ある。搬送手段としては、ＰＥＴ容器胴部を保持するポ
ケット部を複数個有する回転体で形成される、中継回転
体，シンクロ回転体，分配回転体と排出回転体で構成す
る。そして、分配回転体にＰＥＴ容器の首部を挟持する
ネックグリッパーを、回転体に容器搬送ピッチの2ピッ
チ毎に配設し、該ネックグリッパーに係合しない容器を
分配回転体より第一コンベア上に送り出し、ネックグリ
ッパーに係合挟持された容器を、分配回転体より排出回
転体を介して第二コンベア上に送り出すことで課題解決
の手段としている。上記ネックグリッパーは、一端を支
点として、他端を開閉自在に支持された一対の挟持部材
をスプリングの付勢力で常時閉状態とし、他端に形成さ
れた円弧部によって容器の胴部を保持するポケット部を
形成している。上記ネックグリッパーは、一対の挟持部
材相互間に互いに対向する半円溝を形成し、これら半円
溝相互間に、上記回転体に固定された位置決めピンを配
設したことにある。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の、ＰＥＴ容器（びん）の
ボトリングラインにおけるキャッパー等の出口部に設け
た回転体によって搬送される、ＰＥＴ容器を二つのコン
ベアへ交互に分配するPET容器の二分割装置を下記の図
面に基いて説明する。図１は本実施例容器の二分割装置
の全体構成をを示す模式図、図２はネックグリッパーの
構成を示す斜視図、図３はネックグリッパーの上面図、
図4はネックグリッパーの側面図、図５は位置(P2)の上
面模式図、図６は図５のＭ−Ｍ断面図、図７は位置(P4)
の上面模式図、図８は図６のＮ−Ｎ断面図、図９はネッ
クグリッパーと容器の関係を示す上面模式図である。

【００１３】図1に示すように、本実施例のネックフラ
ンジを有するＰＥＴ容器の搬送経路二分配装置の搬送手
段は、中継回転体１，シンクロ回転体２，分配回転体
３，排出回転体４と第一コンベア５，第二コンベア６で
構成されている。中継回転体１は、回転軸１１にスター
ホイール１２が二段に固着されて反時計方向に回転し、
スターホイール１２の外周に沿ってガイド１３が固設さ
れている。ガイド１３の下流側先端は、中継回転体１と
シンクロ回転体２の軸心を結ぶ位置(P1)の線上まで伸び
ている。スターホイール１２の外周には、容器(ＰＥＴ
びん)１０の胴部１０ｂが係合するポケット１２ａが複
数個（本実施例では１８個）設けられている。

【００１４】シンクロ回転体２は、回転軸１５に、回転
体としてスターホイール１６が二段に固着され、該スタ
ーホイール１６の上部にネック円盤１７が固着されて時
計方向に回転し、スターホイール１６の外周に沿ってガ
イド１８が固設されている。ガイド１８の上流側先端
は、中継回転体１とシンクロ回転体２の軸心を結ぶ位置
(P1)の線上まで伸び、下流側先端は、シンクロ回転体２
と分配回転体３の軸心を結ぶ位置(P2)の線上まで伸びて
いる。前記スターホイール１６の外周には、容器１０の
胴部１０ｂが係合するポケット１６ａが複数個（本実施
例では１２個）設けられている。

【００１５】分配回転体3は、回転軸１９にスターホイ
ール２０が二段に固着され、該スターホイール２０の上
部に円盤２１が固着されて反時計方向に回転するもので
ある。スターホイール２０の外周側には、外周に沿って
ガイド２２とガイド２３が互いに対向するように固設さ
れている。該ガイド２２の上流側先端は、シンクロ回転
体２と分配回転体３の軸心を結ぶ位置(P2)の線上まで伸
び、下流側先端は、分配回転体３と第一コンベア５が直
交する位置(P3)まで曲線状に伸び、それより下流側は第
一コンベア５に沿って直線状に形成されている。

【００１６】前記ガイド２３はガイド２２の直線ガイド
部２２ｂと平行な直線ガイド部２３ｂと、ガイド２２の
曲線状ガイド部２２ａに対向する曲線状ガイド部２３ａ
によって形成されている。前記スターホイール２０の外
周には、容器１０の胴部１０ｂが係合するポケット部２
０ａが複数個（本実施例では１２個）設けられている。
前記円盤２１の上面には、スターホイール２０のポケッ
ト２０ａの中心ピッチで形成される容器搬送間隔の2ピ
ッチ毎に、後述するネックグリッパー２４がポケット２
０ａ中心と回転軸１９の軸心を結ぶ線上に配設されてい
る。ネックグリッパー２４は、支点軸４０と位置決めピ
ン４１（各６個）を介してポケット２０ａの中心ピッチ
で２ピッチ毎に装着されている。該支点軸４０にネック
グリッパー２４を挿入支持してスターホイール２０のポ
ケット２０ａに係合する容器１０の首部１０ａを挟持す
る。

【００１７】前記排出回転体４は、回転軸２５にスター
ホイール２６が二段に固着されて時計方向に回転するも
ので、該スターホイール２６の外周に沿ってガイド２７
とネックガイド２８（図７，８参照）が固設されてい
る。該ガイド２７の上流側先端は、分配回転体３と排出
回転体４の軸心を結ぶ位置(P4)線上まで伸び、下流側
は、排出回転体４と第二コンベア６が直交する位置(P5)
まで曲線状に伸び、それより下流側は第二コンベア６に
沿って直線状となっている。ガイド２９はガイド２７の
直線部に対向して配設されている。前記ネックガイド２
８は、図７，８に示すように分配回転体３と排出回転
体４の軸心を結ぶ位置(P4)の線上より、略３０度の角度
の曲線状部を有するもので、容器１０の首部１０ａに当
接して、ネックグリッパー２４より容器１０の首部１０
ａを離脱させる目的で設けられている。

【００１８】該スターホイール２６の外周には、容器１
０の胴部が係合するポケット２６ａが複数個（本実施例
では６個）設けられている。上記スターホイール１２，
１６，２０に形成される容器位置決めのポケットピッチ
（容器の搬送間隔）は同一の円周ピッチで、スターホイ
ール２５のポケットピッチは、上記スターホイール１
２，１５，２０のポケットピッチの2倍であり、それぞ
れのポケット形状は同一で、ポケット中心である容器搬
送経路の周速度は同じである。それぞれのポケットピッ
チ円周の接線上において、ポケット中心が一致するよう
図示されない駆動手段によつて同期回転する。

【００１９】また、各スターホィール１２，１６，２
０，２６と、各ガイド１３，１８，２２，２３，２７，
２９の高さ方向の関係位置は、図６，図８に示すように
なっている。上記ネックグリッパー２４は、図２，図
３，図４に示すように、一対の可動レバー３１、３２で
構成され、可動レバー３１は、平面で、その一端にボス
３３が一体的に固着され，可動レバー３２は、平面の一
端に段差を設けてボス３４が一体的に固着されている。
可動レバー３１，３２の先端には、容器１０の首部１０
ａを挟持する爪３１a，３２aが形成され、かつ中央部に
は、スプリング３５の係合ピン３６が固着され、その後
方側内側縁には、位置決め用の半円溝３１ｂ，３２ｂが
形成されている。

【００２０】上記可動レバー３１，３２の爪３１ａ，３
２ａは、円弧状をした挟持面３１ｃ，３２ｃを有してお
り、該挟持面３１ｃ，３２ｃは、ガイド２２，２３と協
働して容器１０の首部１０ａを保持するものである。該
挟持面３１ｃ，３２ｃは容器１０の首部１０ａの円筒部
が係合し、半径Ｒ1は円筒部K寸度の半径に相当する寸度
であり、１／４周よりＫ1寸度大きくなっている。可動
レバー３１，３２の内側面は、容器１０を挟持したとき
H寸度の間隔を有するように形成することで、スプリン
グ３５の付勢力によって容器１０の首部１０ａを挟持可
能に形成している。

【００２１】可動レバー３１，３２の後方側内側縁に形
成された半円溝３１ｂ，３２ｂは、内側面を中心として
半径Ｒ2の形状で、半円溝３１ｂ，３２ｂと間隔Ｈによ
って長孔を形成している。ネックグリッパー２４は、半
円溝３１ｂ，３２ｂを前記円盤２１に固定された位置決
めピン４１に挿入支持され、かつボス３３，３４に設け
られた支点孔を前記円盤２１に固定された支点軸４０に
回転自在に挿入支持されている。こうして、該支点軸４
０を支点として首振りするネックグリッパー２４の揺動
範囲が規制される。また、図６および図８に示すよう
に、高さ方向を規制するＳ字状の滑り板４３が中継回転
体１から位置(P3)までの搬送経路に、Ｓ字状の滑り板４
４が位置(P3)から(P5)の搬送経路に設けられている。

【００２２】上記のように構成された本装置の作用につ
いて説明する。図１に示したように、上流工程の液詰め
封緘機器において処理された容器１０は、図示されない
排出手段によって液詰め封緘機器と同期駆動される中継
回転体１を構成するスターホイール１２のポケット１２
ａによって、容器１０の胴部を保持することでセンタリ
ングされ、ガイド１３の内周面で搬送経路を規制されて
滑り板上４３を滑りながら位置(P1)へ搬送される。

【００２３】位置(P1)において、シンクロ回転体２に受
け渡される容器１０の胴部１０ｂは、スターホイール１
２よりスターホイール１６のポケット１６ａに保持さ
れ、センタリングされた容器１０の首部１０ａはネック
円盤１７の外周に当接して、ガイド１８の内周面で搬送
経路を規制されて滑り板４３上を滑りながら位置(P2)へ
搬送される（図６参照）。

【００２４】位置(P2)において、分配回転体４に受け渡
される容器１０の胴部１０ｂは、スターホイール１６よ
りスターホイール２０のポケット２０ａに保持され、容
器１０の首部１０ａがネックグリッパー２４に挟持され
ないものと挟持されるものとなる。

【００２５】ネックグリッパー２４に挟持されない容器
１０は、スターホィール２０のポケット２０ａに保持さ
れ、ガイド２２の内周面によって搬送経路を規制されて
滑り板４３上を滑りながら、分配回転体３の軸芯と第一
コンベア５が直交する位置(P3)に搬送され、滑り板４３
上より第一コンベア５上に乗り移り、第一コンベア５の
走行によってスターホィール２０のポケット２０ａより
離脱し後工程へと搬送される。

【００２６】ネックグリッパー２４に首部１０ａを挟持
される容器１０は、図９に示すように、位置(P2)の直前
よりネックグリッパー２４は、回転遠心力によって右方
向に首振りし、可動レバー３２の半円溝３２ｂが位置決
めピン４１に当接して位置決めされている。ネックグリ
ッパー２４の爪３２ａが容器１０の首部１０ａ外周に当
接し、回動して相対位置の変動するネック円盤１７の当
接押力によって、ネックグリッパー２４のスプリング３
５の付勢力に抗し、図９（ｂ）→図９（ｃ）の順で対向
する可動レバー３１，３２を開き、図９（ｄ）に示す位
置において挟持面３１ｃ，３２ｃに首部１０ａを押込み
を完了し、スプリング３５の付勢力によって容器１０の
首部１０ａを挟持して搬送する。

【００２７】尚、ネックグリッパー２４の挟持面３１
ｃ，３２ｃは、支点軸４０を支点として容器１０の押込
み軌跡Ｌに対向するように首振り可能な機構の為、可動
レバー３１，３２に均等な力が加わりスムーズに行われ
る。

【００２８】ネックグリッパー２４により容器首部１０
ａを挟持された容器１０は、スターホィール２０のポケ
ット２０ａに保持され、ガイド２２の内周面によって搬
送経路を規制されて滑り板４３上を滑りながら、分配回
転体３の軸芯と第一コンベア５が直交する位置(P3)を通
過し、ガイド２３によって搬送経路を規制されて滑り板
４４上を滑りながら、排出回転体４と接する位置(P4)に
搬送される。

【００２９】位置(P4)において、排出回転体４に受け渡
される容器１０は、図７，８に示すように、容器１０の
胴部がスターホイール２０よりスターホイール２６ポケ
ット２６ａに移り、ガイド２７の内周面によって搬送経
路を規制されて滑り板４４上を滑りながら時計方向に搬
送される。位置(P4)よりの搬送に伴って容器10の首部１
０ａはネックガイド２８の内側面に当接し、スターホイ
ール２６のポケット２６ａに保持されて移動する搬送力
によって、相対位置関係が変わるグリッパー２４のスプ
リングの付勢力を抗して、ネックグリッパー２４の挟持
面３１ｃ，３２ｃより離脱し（この離脱作用と軌跡Ｒは
図９に示す押込み作用と対称となる）位置(P5)へ搬送さ
れる。位置(P５)に搬送された容器１０は、走行する第
二コンベア６の搬送力によってスターホィール２６のポ
ケット２６ａより離脱し、ガイド２７，２９に案内され
て後工程へと搬送される。

【００３０】上記説明の作用によって、高速で運転され
るボトリングライン上を連続搬送される容器（ＰＥＴび
ん）を、分配回転体３により2列のコンベア５，６に交
互分配することで生産稼動率の向上が図られる。

【００３１】なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限
定されるものではなく、例えば、首部のある容器であれ
ば、どの様な容器に対しても適用する事が出来、また、
ネックグリッパーとしては、容器の首部を保持すること
ができるものであれば、種々の構成のものを使用するこ
ともできる。

【００３２】

【発明の効果】以上述べたように本発明による容器の搬
送経路二分配装置によると、以下の効果を奏する。飲料
等の液詰め・封緘された容器を直立させた状態で、回転
体の周縁部に形成されたポケット部と、回転体の周囲に
設けられたガイド部とによって順次搬送するとともに、
該回転体から送り出される容器を、二経路のコンベア上
に交互に送り出す容器の搬送経路二分配装置において、
上記回転体から送り出される容器を受ける分配回転体
と、該分配回転体の下流側に設けられた複数経路のコン
ベアとを備え、上記分配回転体の周縁部に、容器の胴部
を保持するポケット部を一定間隔で設けるとともに、容
器の首部を挟持するネックグリッパーを容器搬送ピッチ
の2ピッチ毎に配設し、該ネックグリッパーに係合しな
い容器を、第一コンベア上に送り出し、ネックグリッパ
ーに係合挟持された容器を、第二コンベア上に送り出す
ので、容器（ＰＥＴびん）の形状・強度が安定している
首を挟持することにより、搬送する容器の破損などの不
具合の発生を防止し、ネックグリッパーを交互に設ける
ことで容器の搬送間隔を最小とした二分配を可能とし
た。また、飲料等の液詰め・封緘された容器を直立させ
た状態で、回転体の周縁部に形成されたポケット部と、
回転体の周囲に設けられたガイド部とによって順次搬送
するとともに、該回転体から送り出される容器を、二経
路のコンベア上に交互に送り出す容器の搬送経路二分配
装置において、上記容器の胴部を保持するポケット部を
周縁部に所定間隔で形成した回転体で構成される、中継
回転体，シンクロ回転体，分配回転体と排出回転体を順
次配設して搬送手段を構成し、上記分配回転体に容器の
首部を挟持するネックグリッパーを、回転体上部に設け
た円盤に容器搬送ピッチの2ピッチ毎に配設し、該ネッ
クグリッパーに係合しない容器を分配回転体より第一コ
ンベア上に送り出し、ネックグリッパーに係合挟持され
た容器を、分配回転体より前記排出回転体を介して第二
コンベア上に送り出すので、容器（ＰＥＴびん）の形状
・強度が安定している首を挟持することにより、搬送す
る容器の破損などの不具合の発生を防止し、ネックグリ
ッパーを交互に設けることで容器の搬送間隔を最小とし
た二分配を可能とした。さらに、上記ネックグリッパー
は、一対の挟持部材をスプリングの付勢力で常時閉状態
とし、容器の押付力によって開く構造であって、分配回
転体の円盤に固設された軸を支点とした首振り式とし、
容器の挿入・離脱軌跡に対向追従して、容器の押付力を
一対の挟持部材に均等に与えることが可能な構造とした
ので、支点軸を支点として容器の押込み軌跡に対向する
ように首振り可能な機構の為、可動レバーに均等な力が
加わりスムーズに行われる。またさらに、ネックグリッ
パーは、一端を支点として、他端を開閉自在に支持され
た一対の挟持部材をスプリングの付勢力で常時閉状態と
し、他端に形成された円弧部によって容器の胴部を保持
するポケット部を形成したので、容器の挿入力・離脱力
を一対の可動レバーに均等配分することにより、容器へ
の傷付きを最小限とし、装置のメンテナンスなどの作業
を簡素化した。よって、生産稼動率の向上改善を図ると
共に、製品品質の確保を図ることが出来る。また、上記
ネックグリッパーは、一対の挟持部材相互間に互いに対
向する半円溝を形成し、これら半円溝相互間に、上記回
転体に固定された位置決めピンを配設したので、支点軸
を支点として首振りするネックグリッパーの揺動範囲が
規制される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態による容器の搬送経路二分配
装置の全体構成を示す模式図である。

【図２】本発明の容器のネックグリッパーの構成を示す
斜視図である。

【図３】図２のネックグリッパーの平面図である。

【図４】図２の使用状態のネックグリッパーの側面図で
ある。

【図５】図１の位置(P2)の平面図である。

【図６】図５のＭ−Ｍ線断面図である。

【図７】図１の位置(P4)の平面図である。

【図８】図７のＮ−Ｎ線断面図である。

【図９】本発明の実施形態のネックグリッパーと容器の
関係を示す上面模式図である。

【図１０】従来技術の二分割装置の全体構成を示す模式
図である。

【符号の説明】

１中継回転体（回転体）２シンクロ回転体（回転体）３分配回転体（回転体）４排出回転体（回転体）５第一コンベア６第二コンベア１０ＰＥＴ容器（容器）１２，１６，２１，２６スターホイール（回転体）１７ネック円盤２４ネックグリッパー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】飲料等の液詰め・封緘された容器を直立
させた状態で、回転体の周縁部に形成されたポケット部
と、回転体の周囲に設けられたガイド部とによって順次
搬送するとともに、該回転体から送り出される容器を、
二経路のコンベア上に交互に送り出す容器の搬送経路二
分配装置において、上記回転体から送り出される容器を
受ける分配回転体と、該分配回転体の下流側に設けられ
た複数経路のコンベアとを備え、上記分配回転体の周縁
部に、容器の胴部を保持するポケット部を一定間隔で設
けるとともに、容器の首部を挟持するネックグリッパー
を容器搬送ピッチの2ピッチ毎に配設し、該ネックグリ
ッパーに係合しない容器を、第一コンベア上に送り出
し、ネックグリッパーに係合挟持された容器を、第二コ
ンベア上に送り出すことを特徴とする容器の搬送経路二
分配装置。
【請求項２】飲料等の液詰め・封緘された容器を直立
させた状態で、回転体の周縁部に形成されたポケット部
と、回転体の周囲に設けられたガイド部とによって順次
搬送するとともに、該回転体から送り出される容器を、
二経路のコンベア上に交互に送り出す容器の搬送経路二
分配装置において、上記容器の胴部を保持するポケット
部を周縁部に所定間隔で形成した回転体で構成される、
中継回転体，シンクロ回転体，分配回転体と排出回転体
を順次配設して搬送手段を構成し、上記分配回転体に容
器の首部を挟持するネックグリッパーを、回転体上部に
設けた円盤に容器搬送ピッチの2ピッチ毎に配設し、該
ネックグリッパーに係合しない容器を分配回転体より第
一コンベア上に送り出し、ネックグリッパーに係合挟持
された容器を、分配回転体より前記排出回転体を介して
第二コンベア上に送り出すことを特徴とする容器の搬送
経路二分配装置。
【請求項３】上記ネックグリッパーは、一対の挟持部
材をスプリングの付勢力で常時閉状態とし、容器の押付
力によって開く構造であって、分配回転体の円盤に固設
された軸を支点とした首振り式とし、容器の挿入・離脱
軌跡に対向追従して、容器の押付力を一対の挟持部材に
均等に与えることが可能な構造としたことを特徴とする
請求項１または２に記載の容器の搬送経路二分配装置。
【請求項４】上記ネックグリッパーは、一端を支点と
して、他端を開閉自在に支持された一対の挟持部材をス
プリングの付勢力で常時閉状態とし、他端に形成された
円弧部によって容器の胴部を保持するポケット部を形成
したことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項
に記載の容器の搬送経路二分配装置。
【請求項５】上記ネックグリッパーは、一対の挟持部
材相互間に互いに対向する半円溝を形成し、これら半円
溝相互間に、上記回転体に固定された位置決めピンを配
設したことを特徴とする請求項３または４に記載の容器
の搬送経路二分配装置。