JP2001341537A - 燃料タンクの給油装置 - Google Patents

燃料タンクの給油装置

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JP2001341537A
JP2001341537A JP2000269619A JP2000269619A JP2001341537A JP 2001341537 A JP2001341537 A JP 2001341537A JP 2000269619 A JP2000269619 A JP 2000269619A JP 2000269619 A JP2000269619 A JP 2000269619A JP 2001341537 A JP2001341537 A JP 2001341537A
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fuel
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cam
gasket
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JP2000269619A
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English (en)
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Hiroyuki Hagano
博之 波賀野
Masayuki Nakagawa
正幸 中川
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Closures For Containers (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料キャップ10の開閉時の操作性に優れる
とともに、燃料タンクの外気に対するシール性を高めた
燃料タンクの給油装置を提供する。 【解決手段】 給油機構は、インレットパイプIPの燃
料通路IPaを通じて、燃料を貯留するタンク本体へ給
油するためのものであり、燃料注入管に着脱可能に装着
されるケーシング本体20と、ケーシング本体20に設
けられ、燃料通路を開閉可能に操作するための蓋体40
と、ケーシング本体20とインレットパイプIPのシー
ト面との間に介在するガスケットGSと、ケーシング本
体20とガスケットGSとの間に介在して、上記蓋体4
0による閉じる方向への操作により付勢力を増大しつつ
ガスケットGSをシート面に押圧するスプリング98を
有する付勢手段と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料注入管の注入
口に着脱可能に装着される燃料キャップを備えた燃料タ
ンクの給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料タンクの給油装置で
は、燃料注入管を通じて燃料を供給する際に、燃料キャ
ップを開閉する。燃料キャップは、燃料タンク内の燃料
蒸気が大気に放出されるのを防止するために、燃料注入
管の開口部(フィラーネック)に対してシール手段を押
圧することによりシールしている。すなわち、燃料キャ
ップは、筒状のケーシングの外周にシール手段を装着し
ている。このシール手段は、燃料キャップがフィラーネ
ックの注入口に螺着されるときに、フィラーネックに対
して捻り力を受けながら密着してシール力を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の燃料キ
ャップは、フィラーネックに装着する際に回転操作を行
なって注入口を閉じているので、シール手段がフィラー
ネックとの摩擦力に伴う捻れ力を受ける。このような捻
れ力は、シール手段の全体にわたって均一とすることが
難しく、シール性を高める場合の支障になっていること
が、本願発明者により見いだされた。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、燃料キャップの開閉時の操作性に優れる
とともに、燃料タンクの外気に対するシール性を高めた
燃料タンクの給油装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1発明は、燃料注入
管の燃料通路を通じて、燃料を貯留するタンク本体へ給
油するための燃料タンクの給油装置において、燃料注入
管に着脱可能に装着されるケーシング本体と、ケーシン
グ本体に設けられ、燃料通路を開閉可能に操作するため
の操作部と、ケーシング本体と燃料注入管のシート面と
の間に介在するシール手段と、シール手段をシート面に
対して付勢するように配置されたスプリングと、上記操
作部による閉じる方向への操作力を、スプリングを介し
て、シール手段がシート面に対して押圧するシール力に
変換するカム手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】第1発明にかかる燃料タンクの給油装置で
は、操作部によりケーシング本体を開く操作をして、ケ
ーシング本体を燃料注入管から外すことにより、燃料が
燃料注入管の燃料通路を通じてタンク本体へ送られる。
一方、ケーシング本体を燃料注入管に装着して、操作部
を閉じる方向へ操作すると、カム手段は、操作部の回転
力を、スプリングを介してシール部材に対して押圧する
力に変換する。これにより、スプリングは、シール手段
をシート面に対して押圧してケーシング本体と燃料注入
管との間をシールする。シール手段は、スプリングの付
勢力による押圧力によりケーシング本体と燃料注入管と
の間をシールするので、従来の技術で説明したよりも、
捻られる力を受ける区間を短くすることができ、均一な
シール力を得ることができるとともに、耐久性に優れて
いる。
【0007】ここで、給油機構は、燃料注入管の内壁
に、上記ケーシング本体を該燃料注入管に対して回転可
能かつ抜止可能に支持するガイド部材を装着する構成を
とることができる。
【0008】上記ケーシング本体の好適な態様として、
上記操作部を有し、かつ上記ガイド部材により回転自在
に支持される回転ケーシングと、上記シール手段を装着
し、かつ上記ガイド部材により回転ケーシングに対して
軸方向へ摺動可能に配置された摺動ケーシングと、を備
え、上記回転ケーシングと摺動ケーシングとの間にスプ
リングを配置する構成をとることができる。
【0009】本発明の好適な態様として、カム手段は、
操作部を閉じる方向へ回転操作したときに、この回転力
を、スプリングを介してシール部材に対して押圧する力
に変換する構成をとることができる。すなわち、上記カ
ム手段は、ケーシング本体を回転ケーシングと摺動ケー
シングとから分割して構成した場合において、回転ケー
シングと摺動ケーシングとの間に介在し、回転ケーシン
グの回転力を、摺動ケーシングがシール手段を介してシ
ールする方向への力に変換するカム面を有する構成をと
ることができる。
【0010】上記カム面は、上記燃料注入管のタンク本
体内から外部へ通じる経路であって、上記シール手段か
ら離れた位置に配置する構成をとることができる。これ
により、カム手段でカム面に、別のシール手段を設ける
必要がなく、構成を簡単にすることができる。
【0011】また、上記カム面は、上記スプリングを縮
めてスプリング力を蓄積した状態にてシール手段により
シート面をシールしない係止位置と、操作部の回転によ
り、上記スプリングに蓄積された付勢力を釈放すること
で、回転ケーシングに対して摺動ケーシングを軸方向に
移動させることによりシール手段によりシート面をシー
ルするシール位置とを有する構成をとることができる。
【0012】ここで、シール部材は、スプリングの付勢
力によりシール力を高めることができる方向にシールす
る構成であればよく、ケーシング本体に装着するほか、
燃料注入管に装着してもよい。
【0013】さらに、シール手段は、スプリングにより
シート面に対して押圧されて高いシール力を得ることが
できる。したがって、従来の技術で説明したように、摩
擦力、捻られる力を受けず、シール部材の材質、表面処
理(状態)、形状の自由度が大きく、シール性の高い設
計が可能である。
【0014】上記スプリングは、ケーシング本体の外周
に装着されたコイルスプリングをも適用することができ
る。
【0015】また、給油装置の好適な態様として、ケー
シング本体内に、タンク本体の圧力を所定範囲内に調整
する調圧弁を収納する構成をとることができ、この構成
により調圧弁をコンパクトに設けることができる。
【0016】第2の発明(請求項9)は、インレットパ
イプの燃料通路を通じて、燃料を貯留するタンク本体へ
給油するための燃料タンクの給油装置において、インレ
ットパイプに着脱可能に装着されるケーシング本体と、
ケーシング本体に設けられ、燃料通路を開閉可能に操作
するための操作部と、ケーシング本体の上部に装着さ
れ、インレットパイプのシート面に対してシールするガ
スケットと、ケーシング本体に装着され、ガスケットを
シート面に対して押圧するように付勢するスプリング
と、インレットパイプの内壁に形成されたネック係合突
条と、ケーシング本体の外周に回転可能に、かつガスケ
ットの下方に配置され、ネック係合突条に回転止めされ
る上カムリングと、ケーシング本体の外周部に軸方向へ
移動可能に装着された下カムリングと、を備え、下カム
リングは、操作部の回転操作における初期にて上カムリ
ングに倣ってガイドされ、初期の回転に続く回転操作に
より軸方向へ移動した後にネック係合突条に位置決めさ
れ、該位置決めされた状態にてスプリングを付勢してガ
スケットがシート面にシールするようにガイドされる構
成を備えたこと、を特徴とする。
【0017】また、第3の発明(請求項10または請求
項11)は、インレットパイプの燃料通路を通じて、燃
料を貯留するタンク本体へ給油するための燃料タンクの
給油装置において、燃料通路を開閉可能に操作するため
の操作部を有し、インレットパイプの開口に着脱かつ回
転可能に支持され、支持端を有する回転ケーシングと、
回転ケーシングに対し軸方向へ摺動可能に支持され、ガ
イド突起を有する摺動ケーシングと、摺動ケーシングの
下部に装着され、インレットパイプのシート面に対して
シールするガスケットと、回転ケーシングと摺動ケーシ
ングとの間に介在し、ガスケットをシート面に対して押
圧するように付勢するスプリングと、インレットパイプ
の内壁に設けられ、支持端を挿入するための挿入切欠を
有し、支持端に係合することで回転ケーシングをインレ
ットパイプから抜止するとともに回転可能に支持する環
状係止部と、インレットパイプの内壁に設けられ、摺動
ケーシングのガイド突起と係合して該摺動ケーシングを
回転止めして軸方向にガイドする回転係止部と、回転ケ
ーシングと摺動ケーシングとの間に介在し、回転係止部
により摺動ケーシングの回転が規制された状態にて、回
転ケーシングが所定角度回転したときに、ガスケットが
スプリングを介してシート面に対してシールするよう
に、摺動ケーシングを軸方向へ移動させるカム面を有す
るカムリングと、を備えたことを特徴とする。
【0018】第3の発明の好適な態様として、上記カム
面は、90〜180゜の操作部による操作角度のうち、
初期の5〜90゜にて、スプリングの付勢力でシール手
段を押圧する構成をとることができる。このような小さ
い角度で高いシール性を得ることができるから、操作性
に優れている。しかも、このような小さな角度でシール
手段を圧縮しても、シール手段の反力も小さく、確実に
シール性を得ることができる。すなわち、シール手段の
反力は、初期の圧縮量では緩やかに増加するが、圧縮量
の増加につれて急激に立ち上がる。このため、シール手
段を急激に圧縮した場合には、反力が大きすぎて十分な
シール性を確保することができないか、燃料キャップを
回転するためのトルクの上昇を招く。しかし、本発明で
は、カム手段が初期の段階にて、スプリングに対する付
勢力を加えるようにしても、スプリングの付勢力が徐々
に釈放されて、シール手段を圧縮する。よって、シール
手段の反力も小さく、燃料キャップを回転するための大
きなトルクも必要とせずに、高いシール性を得ることが
できる。
【0019】さらに第3の発明の好適なカム面の態様と
して、90〜180゜の操作部による操作角度のうち、
初期の5゜を越えて初めてスプリングの付勢力を生じる
ように構成することができる。この構成により、初期の
5゜を越えないと節度感を得られず、操作部を95゜を
越えて回転操作するので、ケーシング本体をインレット
パイプに確実に装着することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる
燃料キャップ10を備えた給油機構を示す断面図であ
る。図1において、燃料キャップ10は、図示しない燃
料タンクに燃料を補給するインレットパイプIPのフィ
ラーネックFNに装着されており、ポリアセタール等の
合成樹脂材料から形成されたケーシング本体20と、こ
のケーシング本体20の上部に装着されナイロン等の合
成樹脂材料から形成された蓋体40と、ケーシング本体
20の上部開口を閉じて弁室23を形成する内蓋50
と、弁室23に収納された調圧弁としての正圧弁60及
び負圧弁70と、ケーシング本体20とフィラーネック
FNとの間にわたって設けたカム手段と、ケーシング本
体20の上部外周に装着されてフィラーネックFNとの
間をシールするガスケットGSと、を備えている。
【0022】次に、本実施の形態にかかる燃料キャップ
10の各部の構成について詳細に説明する。図2は燃料
キャップ10の正圧弁60および負圧弁70の周辺を拡
大して示す断面図である。図2において、ケーシング本
体20は、ほぼ円筒状の外管体21と、外管体21の内
側に設けられた弁室形成体22とを備えている。弁室形
成体22は、弁室23を備えており、この弁室23に上
記正圧弁60及び負圧弁70を収納している。
【0023】上記外管体21と弁室形成体22は、水平
連結部28及び垂直連結部29で一体的に連結されてい
る。水平連結部28は、弁室形成体22の中程から外周
側へ円板状に設けられ、燃料タンク側と大気側とを閉じ
るとともに、外管体21と弁室形成体22との間隙を肉
抜き部27としている。また、垂直連結部29は、外管
体21と弁室形成体22との間を連結するとともに水平
連結部28とともに肉抜き部27を形成するために縦方
向に配置された垂直壁であり、半径方向に等間隔で4カ
所設けられている。また、弁室形成体22の下端には、
後述するカム手段を支持するための下延設部34(図1
参照)が延設されている。
【0024】また、弁室形成体22は、上側壁部24
と、この上側壁部24より小径の下側壁部25と、下側
壁部25の下部に形成された底部26とを備え、これら
を一体的に形成することにより弁室23を形成してい
る。弁室23は、正圧弁60を収納している上室23a
と、負圧弁70を収納している下室23bとを備えてい
る。弁室形成体22の上部は、開口部24aとなってお
り、この開口部24aは内蓋50により被せられてい
る。なお、上側壁部24と下側壁部25との間には、傾
斜面30aが形成され、この傾斜面30aの一端部にシ
ート部30が形成されている。シート部30は、正圧弁
60の弁体61が着離する部位である。
【0025】上記内蓋50は、弁室形成体22の開口部
24aの周縁部に超音波溶着されることにより該開口部
24aを覆っている。内蓋50は、内蓋本体51の中央
部に中央凹所52を備えており、中央凹所52の外周部
に沿って円筒支持部53が突設されている。円筒支持部
53は、弁室形成体22の開口部24aに挿入可能な円
筒状に形成されている。さらに内蓋本体51の外周部
は、外円板部54となっており、この外円板部54の外
周部に、周方向に等間隔に4カ所の位置決めリブ57が
形成されている。この位置決めリブ57は、肉抜き部2
7に挿入可能に下方に向けて突設されている。また、内
蓋50には、流路孔58が穿設されており、弁室23と
外部とを連通している。
【0026】次に、弁室23に収納された正圧弁60及
び負圧弁70について説明する。正圧弁60は、開閉す
るフッ素ゴム等からなる弁体61と、弁保持部材68
と、コイルばね69とを備えている。弁体61は、下面
にシート面62を有する円板状であり、その中心部に弁
流路孔63を有する嵌合部65が形成されている。嵌合
部65の側部には、側部支持凹所66が形成されてお
り、弁保持部材68の嵌合孔68aに嵌挿されることに
より、弁体61が弁保持部材68に取り付けられてい
る。弁保持部材68の上面には、ばね支持部68bが形
成されており、このばね支持部68bはコイルばね69
の一端部を支持し、その他端部を内蓋50の下面で支持
することにより内蓋50との間でコイルばね69を支持
している。
【0027】上記構成における正圧弁60による燃料タ
ンク内の調圧は、以下の動作により行われる。すなわ
ち、燃料キャップ10をフィラーネックFN(図1参
照)に装着した状態にて、タンク圧が大きくなって所定
圧を超えると、コイルばね69の付勢力に抗して弁体6
1及び弁保持部材68が上昇し、燃料タンク内が弁室2
3内を経て外気に連通する。この状態にて、燃料タンク
内が所定圧以下になると、コイルばね69の付勢力によ
り弁体61が下げられて閉弁する。このように弁体61
に加わる差圧が所定以下になるように弁体61が開閉す
る。
【0028】一方、負圧弁70は、樹脂からなる弁体7
1と、弁体71のばね支持段部72と底部26との間に
掛け渡されて弁体71に付勢するコイルばね78とを備
えている。弁体71の上部には、正圧弁60の弁体61
に着離するシート部76が形成されている。
【0029】上記構成による負圧弁70による燃料タン
ク内の調圧は、以下の動作により行なわれる。すなわ
ち、燃料タンク内が大気圧に対して負圧になり、弁体7
1に加わっている差圧が所定以上になると、弁体71は
コイルばね78の付勢力に抗して下方へ移動し、弁体7
1が弁体61のシート面62から離れる。このとき、弁
体61は、シート部30に着座しており、その状態を維
持するために、弁体71と弁体61との間に通路が形成
される。これにより、弁体71と下側壁部25との間の
通路、底部26の連通孔26aを通じて燃料タンクが大
気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ
向かう。そして、弁体71に加わっている差圧がコイル
ばね78の付勢力を下回ると、弁体71が閉じる。
【0030】このように、タンク圧が大きくなって正圧
弁60の弁体61に加わる差圧が所定圧を越えると、弁
体61がコイルばね69の付勢力に抗して上方へ移動し
て正圧弁60が開き、一方、タンク圧が低くなって負圧
弁70の弁体71に加わる差圧が所定圧を越えると、弁
体71が下方へ移動して負圧弁70が開く。つまり、燃
料タンクのタンク圧が大気圧に対して正圧または負圧に
なり、その値が所定以上となったとき正圧弁60または
負圧弁70が開いて大気圧に対して所定範囲内に調圧す
る。
【0031】図1に戻り、ケーシング本体20の上部の
フランジ22aの下面には、ガスケットGSが外装され
ている。ガスケットGSは、フランジ22aのシール保
持部21aとフィラーネックFNの注入口FNbとの間
に介在しており、その間のシール作用を果たす。
【0032】蓋体40は、ケーシング本体20に装着さ
れるとともに、上板41と、側板42を備え、上板41
と側板42とにより囲まれたカップ状に構成されてい
る。側板42の内側には、ケーシング本体20のフラン
ジ22aの上部係合部22bに係合して、ケーシング本
体20に取り付けるための係合段部42aが形成されて
いる。この構成により、蓋体40は、係合段部42aお
よびフランジ22aの上部係合部22bを介してケーシ
ング本体20の上部に装着されている。また、上板41
の上部には、燃料キャップ10を開閉操作するための操
作部43が設けられている。
【0033】図3および図4はケーシング本体20の側
部に設けられたカム手段の周辺を拡大して示し、図3が
シールする前の状態、図4がシールしている状態を示
す。また、図5はカム手段の周辺を示す側面図である。
図3ないし図5において、カム手段は、ケーシング本体
20の側壁に外嵌されている上カムリング80および下
カムリング90と、フィラーネックFNの内壁に形成さ
れたネック係合突条NE(図4)とを主要な構成として
いる。ケーシング本体20と下カムリング90との間に
は、スプリング98が架設されている。
【0034】すなわち、図5に示すように、上カムリン
グ80は、ケーシング本体20の外周壁に回動可能に装
着された円筒状の上リング本体81を備えている。上リ
ング本体81の外周面には、矩形状に突出した係止突部
82が形成されており、その側端部が該上カムリング8
0の回動を止めるための係止端82aとなっている。ま
た、図6は上カムリング80と下カムリング90との関
係を展開して説明する説明図である。上カムリング80
の下辺に沿って、第1カム溝84Aおよび第2カム溝8
4Bが形成されている。第1カム溝84Aは、垂直方向
に切欠された垂直面84Aaと、この垂直面84Aaの
上端から斜め下方に連続した傾斜面84Abとを備えて
いる。一方、第2カム溝84Bにも傾斜面84Ba、垂
直面84Bbが形成されている。
【0035】図3に戻り、下カムリング90は、下リン
グ本体91を備え、ケーシング本体20の下部の下延設
部34に支持されている。すなわち、下延設部34の下
端には、支持端35が形成されている。支持端35は、
下カムリング90の上下動はさせるが、回転は規制する
ように取り付けている。また、下カムリング90の上端
には、カム突起92(図5)が突設されており、このカ
ム突起92が第1カム溝84Aを倣うように形成されて
いる。さらに、下カムリング90の外壁には、ネック係
合突条NEに倣うカム突台93(図5)が三角形状に突
設されている。
【0036】さらに、上記下延設部34と下カムリング
90の内壁との間のスペースには、スプリング98が収
納されている。スプリング98は、下カムリング90の
収納凹所94の上端と支持端35との間に架設されてい
る。
【0037】図5に示すように、ネック係合突条NE
は、フィラーネックFNの内壁に、下カムリング90の
カム突台93をガイドするように突設されている。ネッ
ク係合突条NEは、周方向かつ内側に向かって山脈状に
突設されるとともに、上下方向に曲がって形成されてお
り、つまり上下方向に形成された導入壁NE1と、谷状
のガイド傾斜壁NE2と、水平方向に形成された係止壁
NE3と、上下方向に形成されたストップ壁NE4とを
備えている。ネック係合突条NEは、下カムリング90
の移動に伴って、その下縁に沿って、カム突台93が倣
うように形成されている。
【0038】次に、燃料キャップ10の開閉動作および
これに伴うガスケットGSのシール作用について説明す
る。図1に示すように、手で蓋体40の操作部43をも
って、ケーシング本体20をフィラーネックFNの注入
口FNbから挿入すると、図3に示す位置まで挿入され
る。このときのカム手段の位置関係は、図7で示され
る。そして、蓋体40の操作部43をもって時計方向へ
回転すると、蓋体40と一体に、ケーシング本体20、
下カムリング90、スプリング98がフィラーネックF
Nに対して一体に回転する。そして、蓋体40の回転に
つれて、図8を経て図9に示すように、上カムリング8
0と下カムリング90との関係となる。
【0039】すなわち、上カムリング80は、その係止
端82aがネック係合突条NEの導入壁NE1に当接す
ると、その回転が規制されるが、ケーシング本体20、
下カムリング90、ガスケットGSが回転し続ける。そ
して、下カムリング90が回転を継続すると、図8に示
すように、カム突起92が上カムリング80の傾斜面8
4Abに倣い、さらに頂点84Bcを乗り越える。そし
て、カム突起92は、頂点84Bcを乗り越えると、第
2カム溝84Bに突入する。この場合において、第2カ
ム溝84Bは、カム突起92と離れて、下カムリング9
0をガイドする部材は、上カムリング80からネック係
合突条NEへ移行する。つまり、カム突台93がネック
係合突条NEに倣うように移動する。そして、下カムリ
ング90のカム突台93がネック係合突条NEのガイド
傾斜壁NE2を乗り越えて、ネック係合突条NEのスト
ップ壁NE4で当接して、下カムリング90の回転が規
制される。この状態にて、カム突台93が係止壁NE3
で位置決めされる(図9の状態)。
【0040】下カムリング90は、ネック係合突条NE
によりガイドされることにより、下方へ移動するが、こ
れによりさらに図4に示すように、スプリング98を下
方へ押し下げ、さらにスプリング98の付勢力でケーシ
ング本体20が下方へ移動する。これにより、ケーシン
グ本体20に装着されているガスケットGSがフィラー
ネックFNの内壁に押しつけられて、この間をシール
し、フィラーネックFN内が外部に対して遮断される。
【0041】一方、図4の状態から、燃料キャップ10
をフィラーネックFNから外すには、上述したような閉
じる動作と逆の動作を行う(図9→図8→図7)。すな
わち、蓋体40を反時計方向へ回転すると、蓋体40と
一体に、ケーシング本体20、スプリング98、下カム
リング90も反時計方向へ回転する。この状態では、上
カムリング80は、下カムリング90と離れているか
ら、ケーシング本体20や下カムリング90からの回転
力を受けず、停止している状態を維持する。そして、ケ
ーシング本体20と一体に回転する下カムリング90の
回転に伴って、カム突台93がガイド傾斜壁NE2を乗
り越えると、カム突起92も頂点84Bcを乗り越え
る。これにより、下カムリング90は、ネック係合突条
NEから上カムリング80へガイドされるように移行す
るから、カム突起92が頂点84Bcを乗り越えた後に
傾斜面84Abに倣って垂直面84Aaまで移動する。
このように、下カムリング90が上方へ移動すると、ス
プリング98によるケーシング本体20への付勢力が弱
くなるから、ケーシング本体20が上方へ移動する。こ
のケーシング本体20の移動により、ガスケットGSに
よるシール力が弱まる。この状態にて、燃料キャップ1
0がフィラーネックFNから抜ける位置になる。
【0042】この位置にて、蓋体40を軸方向へ引き上
げることによりケーシング本体20がインレットパイプ
IPから外され、注入口FNbが開かれる。そして、注
入口FNbに、給油ガン(図示省略)を挿入すると、給
油ガンからの燃料は、燃料通路IPaを通じて燃料タン
クへ供給可能となる。
【0043】上記燃料キャップ10を備えた給油機構に
よれば、以下の作用効果が得られる。
【0044】(1) 給油する際に、燃料キャップ10
を回動することにより注入口FNbを閉じれば、ケーシ
ング本体20の回転力が、カム手段により軸方向への力
に変換され、スプリング98の力によりガスケットGS
がシート面に対して強く押圧してシールするので、燃料
タンク内と外部との間に高いシール性を得ることができ
る。しかも、ガスケットGSは、カム手段により上下方
向への均一の圧縮力を受け、従来のよりもねじれる力を
受ける区間が短いので、均一なシール力を得ることがで
きる。しかも、ガスケットGSは、スプリング98の力
により押圧されるので、回転力が異なってもその付勢力
がほぼ一定になり、締付け過剰になることもない。
【0045】(2) 燃料キャップ10を閉じる際に、
ガスケットGSは、スプリング98の付勢力でシート面
に押圧されてシールし、つまり、大きな捻れ力を受ける
区間が少なく、耐久性に優れている。
【0046】(3) 燃料キャップ10の開閉時に、ガ
スケットGSから大きな滑り抵抗力を受けず、押圧する
力だけであるので、燃料キャップ10を操作するときに
必要な回転トルクが小さくなり、操作性に優れている。
【0047】(4) ガスケットGSは、スプリング9
8によりシール部材をシート面に対して押圧するように
圧縮されて高いシール力を得ることができることから、
従来の技術で説明したように、摩擦力、捻られる力を受
けるガスケットと比べて、シール部材の材質、表面処理
(状態)、形状の自由度が大きく、シール性の高い設計
が可能である。
【0048】(5) また、ガスケットGSは、カム手
段より上流側の注入口FNbに設けられているので、カ
ム手段の摺動する箇所に別のシール手段を設ける必要が
なく、その構成を簡単にできる。
【0049】次に、第2の実施の形態にかかる燃料キャ
ップ100を備えた給油機構を説明する。図10および
図11は第2の実施の形態にかかる燃料キャップ100
を含む給油機構を示し、図10が燃料キャップ100で
閉じた状態を示し、図11が燃料キャップ100を外し
た状態を示す。図10および図11において、給油機構
は、フィラーネックFN内に保持されたガイド部材21
0に、燃料キャップ100を着脱することにより注入口
FNbを開閉するものである。燃料キャップ100は、
ケーシング本体112を回転ケーシング120と摺動ケ
ーシング130との2つの部材から構成し、蓋体140
とともに回転ケーシング120を回転することにより摺
動ケーシング130を上下方向に移動してガスケットG
S1でシールする構成に特徴を有している。
【0050】以下、給油機構の各部の構成について説明
する。図11に示すように、インレットパイプIPは、
その上部にフィラーネックFNを有し、このフィラーネ
ックFNから燃料通路IPaを介して図示しないタンク
本体に接続されている。フィラーネックFNの下部の段
部には、シート面IPdが環状に形成されており、この
シート面IPdが燃料キャップ100のガスケットGS
1によりシールされる。また、フィラーネックFN内に
は、燃料キャップ100を着脱可能に装着するガイド部
材210が保持されている。
【0051】図12はフィラーネックFNおよびガイド
部材210の周辺を示す斜視図である。図12に示すよ
うに、ガイド部材210は、樹脂製筒状である管本体2
11を備えている。この管本体211の内壁には、摺動
ケーシング130(図11)の回転を規制するための回
転係止部212が4カ所形成されている。また、管本体
211の開口部には、環状に張り出した環状係止部21
3が形成されており、この環状係止部213の一部にケ
ーシングを挿入するための挿入切欠214が形成されて
いる。
【0052】図13は燃料キャップ100を分解して示
す断面図である。燃料キャップ100は、ケーシング本
体112と、蓋体140と、カムリング190と、スプ
リング200とを主要な構成としている。ケーシング本
体112は、回転ケーシング120と摺動ケーシング1
30を備え、回転ケーシング120が回転すると、摺動
ケーシング130が上下方向に摺動するように構成され
ている。回転ケーシング120は、円筒状であり、その
上部に蓋体140を保持するための係合部122aを有
するフランジ122を備えており、この係合部122a
を蓋体140の係合段部142aに係合することにより
回転ケーシング120に蓋体140を取り付けている。
また、フランジ122の下部には、上ストッパ123お
よび支持端126が突設されている。上ストッパ123
は、燃料キャップ100がフィラーネックFN内に没入
するのを防止するものである。また、支持端126は、
燃料キャップ100がガイド部材210に装着された状
態から、ガイド部材210から回転ケーシング120を
抜止するための凸起であり、周方向に所定幅で2カ所形
成されている。また、回転ケーシング120の内周側に
は、カムリング190の下端およびスプリング200の
上端を支持するためのカム突起124が突設されてい
る。
【0053】一方、摺動ケーシング130は、回転ケー
シング120の内周側に配置されており、外筒体131
と、内筒体132と、底壁133とに囲まれかつ上部を
開放した弁室134を形成しており、この弁室134に
正圧弁160および負圧弁170を収納している。正圧
弁160および負圧弁170は、上述した第1の実施の
形態と同様であるので、その説明を省略する。上記外筒
体131の上部には、上部係合爪131aが上方に向け
て延設されている。上部係合爪131aは、カムリング
190の上面に係合している。また、摺動ケーシング1
30の外周部には、ガイド突起135が外側に向けてL
字形に突設されている。ガイド突起135は、回転ケー
シング120の挿入凹所125に突入することにより摺
動ケーシング130を回転ケーシング120に対してガ
イド可能にしている。また、ガイド突起135の基部に
は、スプリング係止端131bが設けられており、この
スプリング係止端131bは、回転ケーシング120の
カム突起124との間でスプリング200を架設してい
る。スプリング200は、回転ケーシング120に対し
て摺動ケーシング130を下方に押し下げるように付勢
しているが、上部係合爪131aがカムリング190を
介して回転ケーシング120に対して係合しているか
ら、摺動ケーシング130は、回転ケーシング120に
対してスプリング200を付勢された状態で、摺動可能
になっている。さらに、摺動ケーシング130のガイド
突起135の下面には、シール保持部137が形成され
ており、このシール保持部137にガスケットGS1が
保持されている。
【0054】図14はカムリング190を展開して説明
する説明図である。図14において、カムリング190
は、回転ケーシング120の回転につれて回転ケーシン
グ120に対して摺動ケーシング130を上下方向へ摺
動させるように作用をする部材であり、上下方向に厚み
を異にした円環状で、その下面がカム面191となって
いる。カム面191は、回転ケーシング120のカム突
起124が倣う面であり、傾斜角度が緩やかな緩斜面1
92と、この緩斜面192に連なって傾斜角度が急な急
斜面193とを備えている。さらに、急斜面193の端
部には、カム突起194が形成され、このカム突起19
4を乗り越えた位置にカム凹所195が形成されてい
る。このカム凹所195は、カム突起124を位置決め
する凹所である。
【0055】次に、燃料キャップ100が注入口FNb
を開閉する動作およびこれに伴うガスケットGS1のシ
ール作用について説明する。図11に示すように燃料キ
ャップ100がフィラーネックFNに装着されていない
状態では、図14(A)に示すカム突起124が、カム
リング190の厚さが一番大きいカム凹所195に位置
するので、回転ケーシング120に対して摺動ケーシン
グ130が一番上方の位置になっている。
【0056】そして、図15に示すように、蓋体140
の操作部143を手にもち、回転ケーシング120の支
持端126を、ガイド部材210の挿入切欠214(図
12参照)に位置あわせして、ケーシング本体112を
ガイド部材210内に挿入すると、図15に示す位置ま
で挿入される。この状態にて、摺動ケーシング130の
ガイド突起135が、図12に示すガイド部材210の
環状係止部213に当接して位置決めされているから、
摺動ケーシング130は、ガイド部材210に対して回
転を規制される状態になる。
【0057】続いて、蓋体140を時計方向へ回転する
と、蓋体140と一体に回転ケーシング120が時計方
向に回転し、図14(A)の状態から、カム突起124
がカムリング190のカム突起194を乗り越え、図1
4(B)に示すように、急斜面193から緩斜面192
に沿って移動する。このとき、図15に示すように、回
転ケーシング120は、支持端126で環状係止部21
3に当接し、かつスプリング200により付勢されて上
方向への移動が規制されているから、スプリング200
に蓄積されたスプリング力により摺動ケーシング130
が下方へ移動する。つまり、カムリング190が介在し
ている上部係合爪131aとカム突起124との距離が
短くなるから、スプリング200により摺動ケーシング
130が下方へ移動する。そして、図14(C)に示す
ようにカム突起124が図示左端まで移動すると、摺動
ケーシング130の移動により、シール保持部137に
装着されたガスケットGS1がシート面IPdに押圧さ
れて、その間がシールされ、図10の状態になる。
【0058】次に燃料キャップ100をガイド部材21
0から外す動作について説明する。図10の状態から、
蓋体140を反時計方向へ回転すると、図14(C)か
ら図14(A)のようにカム突起124が移動し、つま
りカム突起124が緩斜面192、急斜面193に倣っ
て、カム突起194を乗り越え、カム凹所195に位置
決めされる。このとき、カム突起124は、カムリング
190の軸方向の厚みが大きくなるので、スプリング係
止端131bをスプリング200の付勢力に抗して押し
上げ、摺動ケーシング130が回転ケーシング120に
対して上方へ移動する。これにより、摺動ケーシング1
30の下部に装着されたガスケットGS1がシート面I
Pdから離れる。この状態にて、回転ケーシング120
の支持端126が挿入切欠214に位置あわせされ、燃
料キャップ100が抜ける位置になる。燃料キャップ1
00を上方へ持ち上げることにより、燃料キャップ10
0を外すことができる。これにより、注入口FNbから
給油ガンを挿入することにより給油できる。
【0059】上記燃料キャップ100を備えた給油機構
によれば、以下の作用効果が得られる。
【0060】(1) 燃料キャップ100を回動して注
入口FNbを閉じれば、回転ケーシング120の回転に
より摺動ケーシング130が下方へ移動して、ガスケッ
トGS1によりシールするが、ガスケットGS1は、ス
プリング200により上下方向への均一の圧縮力を受
け、従来のようにねじれる力を受けないので、均一なシ
ール力を得ることができる。
【0061】(2) 燃料キャップ100を閉じる際
に、ガスケットGS1は、スプリング200により押圧
されてシート面IPdをシールし、つまり、圧縮力を受
けるだけで、大きなねじれ力を受けず、よって耐久性に
優れている。
【0062】(3) 燃料キャップ100の開閉時に、
ガスケットGS1から大きな滑り抵抗力を受けず、押圧
する力だけであるので、燃料キャップ100を操作する
ときに必要な回転トルクが小さくなり、操作性に優れて
いる。
【0063】(4) また、ガスケットGS1は、カム
手段よりタンク本体側の通路に設けられているので、カ
ム手段の摺動する箇所に別のシール手段を設ける必要が
なく、その構成を簡単にできる。
【0064】図16は本発明の第3の実施の形態にかか
る燃料キャップ310をフィラーネックFNに装着した
状態を示す断面図、図17が燃料キャップ310を分解
した断面図である。図16および図17において、給油
機構は、フィラーネックFN内に、燃料キャップ310
を着脱することにより注入口FNbを開閉するものであ
る。燃料キャップ310は、ケーシング312を回転ケ
ーシング320と摺動ケーシング330との2つの部材
から構成し、蓋体340とともに回転ケーシング320
を回転することにより摺動ケーシング330を上下方向
に移動してガスケットGS2でシールする構成に特徴を
有している。
【0065】以下、給油機構の各部の構成について説明
する。図16に示すように、インレットパイプIPは、
その上部にフィラーネックFNを有し、このフィラーネ
ックFNから燃料通路IPaを介して図示しないタンク
本体に接続されている。フィラーネックFNの下部の段
部には、シート面IPdが環状に形成されており、この
シート面IPdが燃料キャップ310のガスケットGS
2によりシールされる。また、フィラーネックFN内に
は、燃料キャップ310を抜止めおよび回転止めする手
段が設けられている。
【0066】図18は燃料キャップ310とフィラーネ
ックFNの抜止め手段および回転止め手段との係合関係
を説明する説明図である。図18に示すように、フィラ
ーネックFNの内壁には、ケーシング312の抜止め手
段および回転止め手段として作用するネック側ガイド部
GN,GNが軸対称に2カ所形成されている。ネック側
ガイド部GNは、上ストッパ壁GNaと、横壁GNb
と、下壁GNcとによりコ字形に囲まれており、その間
をガイド溝GNdとしている。また、フィラーネックF
Nの開口部であって、ネック側ガイド部GN,GNの間
には、軸方向に開口しケーシング312を挿入するため
の挿入切欠GNe,GNeが形成されている。さらに、
下壁GNcの側部には、回転係止部GNfが形成されて
いる。一方、回転ケーシング320の外周には、支持端
326が形成され、さらに摺動ケーシング330の外周
部には、ガイド突起335が突設されている。この支持
端326およびガイド突起335は、ケーシング312
の軸を中心に反対側にも突設されている。支持端326
およびガイド突起335は、ネック側ガイド部GNの挿
入切欠GNeに挿入可能である。支持端326は、ガイ
ド溝GNdに回転ケーシング320が回転することによ
り挿入可能に設けられている。ガイド突起335は、回
転係止部GNf(図27参照)に当接して回り止めとし
て作用する。
【0067】図17に戻り、燃料キャップ310は、ケ
ーシング312と、蓋体340と、カムリング390
と、スプリング400とを主要な構成としている。ケー
シング312は、回転ケーシング320と摺動ケーシン
グ330を備え、回転ケーシング320が回転すると、
摺動ケーシング330が上下方向に摺動するように構成
されている。回転ケーシング320は、円筒状であり、
その上部に蓋体340を保持するための係合部322a
を有するフランジ322を備えており、この係合部32
2aを蓋体340の係合段部342aに係合することに
より回転ケーシング320に蓋体340を取り付けてい
る。
【0068】また、フランジ322の下部には、上スト
ッパ323および支持端326が突設されている。上ス
トッパ323は、燃料キャップ310がフィラーネック
FN内に没入するのを防止するものである。また、支持
端326は、燃料キャップ310がフィラーネックFN
に装着された状態から、フィラーネックFNから回転ケ
ーシング320を抜止するための凸起であり、周方向に
所定幅で2カ所形成されている。また、回転ケーシング
320の内周側には、カムリング390の下端およびス
プリング400の上端を支持するためのカム突起324
が突設されている。
【0069】一方、摺動ケーシング330は、回転ケー
シング320の内周側に配置されており、外筒体331
と、内筒体332と、底壁333とに囲まれかつ上部を
開放した弁室334を形成している。弁室334には、
正圧弁360および負圧弁370が収納されている。弁
室334の開口は、内蓋350により被せられている。
すなわち、内蓋350は、その外周部に係合爪350a
を有し、この係合爪350aが外筒体331の中程の係
合穴331cに係合することにより弁室334の開口を
覆っている。また、内蓋350は、内蓋本体351の中
央部に中央凹所352を備えており、この中央凹所35
2に、上部に湾曲したフィルタ353が装着されて、弁
室334と外部とを連通させている。
【0070】図19は図16の燃料キャップ310の正
圧弁360および負圧弁370の周辺を拡大して示す断
面図である。正圧弁360は、フッ素ゴム等からなる弁
体361と、弁保持部材368と、コイルばね69とを
備えている。弁体361は、下面にシート面362を有
する円板状であり、その中心部に弁流路孔363を有す
る嵌合部365が形成されている。嵌合部365の側部
には、側部支持凹所366が形成されており、弁保持部
材368の嵌合孔368aに嵌挿されることにより、弁
体361が弁保持部材368に取り付けられている。弁
保持部材368の上面には、ばね支持部368bが形成
されており、このばね支持部368bは、コイルばね6
9の一端部を支持し、その他端部を内蓋350の外周下
面で支持することにより内蓋350との間でコイルばね
69を支持している。
【0071】上記構成における正圧弁360による燃料
タンク内の調圧は、以下の動作により行われる。すなわ
ち、燃料キャップ310をフィラーネックFN(図16
参照)に装着した状態にて、タンク圧が大きくなって所
定圧を超えると、コイルばね69の付勢力に抗して弁体
361及び弁保持部材368が上昇し、燃料タンク内が
弁室334内を経て外気に連通する。この状態にて、燃
料タンク内が所定圧以下になると、コイルばね69の付
勢力により弁体361が下げられて閉弁する。このよう
に弁体361に加わる差圧が所定以下になるように弁体
361が開閉する。
【0072】一方、負圧弁370は、樹脂からなる弁体
371と、弁体371のばね支持段部372と底壁33
3との間に掛け渡されて弁体371に付勢するコイルば
ね78とを備えている。弁体371の上部には、正圧弁
360の弁体361に着離するシート部376が形成さ
れている。
【0073】上記構成による負圧弁370による燃料タ
ンク内の調圧は、以下の動作により行なわれる。すなわ
ち、燃料タンク内が大気圧に対して負圧になり、弁体3
71に加わっている差圧が所定以上になると、弁体37
1はコイルばね78の付勢力に抗して下方へ移動し、弁
体371が弁体361のシート面362から離れる。こ
のとき、弁体361は、シート部330aに着座してお
り、その状態を維持するために、弁体371と弁体36
1との間に通路が形成される。これにより、弁体371
と内筒体332との間の通路、底壁333の連通孔33
3aを通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内
の負圧状態が解消する方向へ向かう。そして、弁体37
1に加わっている差圧がコイルばね78の付勢力を下回
ると、弁体371が閉じる。
【0074】このように、タンク圧が大きくなって正圧
弁360の弁体361に加わる差圧が所定圧を越える
と、弁体361がコイルばね69の付勢力に抗して上方
へ移動して正圧弁360が開き、一方、タンク圧が低く
なって負圧弁370の弁体371に加わる差圧が所定圧
を越えると、弁体371が下方へ移動して負圧弁370
が開く。つまり、燃料タンクのタンク圧が大気圧に対し
て正圧または負圧になり、その値が所定以上となったと
き正圧弁360または負圧弁370が開いて大気圧に対
して所定範囲内に調圧する。なお、正圧弁360の弁体
361が開くとき、負圧弁370の弁体371も同時に
上昇するが、このとき、弁体371の側方の流路をとっ
て外部と連通するように動作する。
【0075】図17に戻り、上記外筒体331の上部に
は、上部係合爪331aが形成されている。上部係合爪
331aは、カムリング390の内側上面に係合してい
る。すなわち、カムリング390の外周部には、係合穴
390aが周方向にそって4カ所(図示では2カ所)貫
通形成されている。係合穴390aに、上部係合爪33
1aがそれぞれ貫通するとともに、カムリング390の
上面の係合凹所390bに係合することにより、外筒体
331の上部にカムリング390が装着されている。こ
れにより、摺動ケーシング330は、カムリング390
と一体的に上下動する。
【0076】ガイド突起335の基部には、スプリング
係止端331bが設けられている。スプリング係止端3
31bは、回転ケーシング320のカム突起324との
間でスプリング400を架設している。スプリング40
0は、回転ケーシング320に対して摺動ケーシング3
30を下方に押し下げるように付勢している。摺動ケー
シング330は、上部係合爪331aがカムリング39
0を介して回転ケーシング320に対して係合している
から、回転ケーシング320に対してスプリング400
を付勢された状態で、摺動可能になっている。さらに、
摺動ケーシング330のガイド突起335の下面には、
シール保持部337が形成されており、このシール保持
部337にガスケットGS2が保持されている。
【0077】図20はカム手段を構成するカムリング3
90を展開して説明する説明図である。カムリング39
0は、図17に示す回転ケーシング320の回転につれ
て摺動ケーシング330を上下方向へ移動させるように
作用をする部材であり、上下方向に厚みを異にした円環
状で、その下面がカム面391となっている。カム面3
91は、回転ケーシング320と一体のカム突起324
が倣う面であり、山部392と、この山部392の間に
形成されかつほぼ水平の平坦部393とを備えている。
山部392の頂部には、カム凹所392aが形成され、
また、山部392から周方向に離れた位置に、カム凹所
393aが形成されている。これらのカム凹所392
a,393aは、カム突起324を位置決めする凹所で
ある。ここで、上述したように、スプリング400は、
カムリング390と回転ケーシング320との距離を短
くする方向へ付勢している。よって、カム突起324
は、カム凹所392aに位置決めされている図20の状
態から、図示右側から左側へ移動すると、山部392の
斜面を下り、さらに平坦部393上を移動し、カム凹所
393aに達したときに位置決めされる。なお、燃料キ
ャップ310の開閉動作とカム手段との関係について
は、後述する。
【0078】図17に示すように、蓋体340とフラン
ジ322とにわたって、クラッチ345およびクラッチ
スプリング347から構成されるクラッチ手段が設けら
れている。図21および図22はクラッチ手段を説明す
る説明図であり、図21がクラッチ345の非係合状態
を示し、図22がクラッチ345の係合状態を示す。図
21(A)に示すようにクラッチ345は、蓋体340
の下面から下方に突設された上部歯体346Uと、回転
ケーシング320の上面から上方に突設された下部歯体
346Lとを備えている。また、クラッチ手段は、図2
1(B)に示すように、クラッチ345の外周に配置さ
れたクラッチスプリング347を備えている。クラッチ
スプリング347は、フランジ322の上面から斜め上
方へ突設された板ばねとしての片持ち片から形成されて
おり、その自由端で蓋体340の下面に押圧している。
【0079】図21に示すクラッチスプリング347の
自由端が蓋体340の下面を押している状態では、上部
歯体346Uと下部歯体346Lとは互いに非形状状態
にある。非係合状態からクラッチスプリング347の付
勢力に抗して、蓋体340を押し下げると、上部歯体3
46Uと下部歯体346Lとが係合状態になる。この係
合状態では、蓋体340を回転すると、回転ケーシング
320も一体に回転することになる。
【0080】次に、燃料キャップ310が注入口FNb
を開閉する動作およびこれに伴うガスケットGS2のシ
ール作用について説明する。図23ないし図26は燃料
キャップ310で注入口FNbを閉じる一連の動作を示
す断面図、図27ないし図29はカム手段による動作を
説明する説明図である。
【0081】図23に示すように燃料キャップ310が
フィラーネックFNに装着されていない状態では、図2
0に示すカム突起324が、カムリング390の厚さが
一番大きい山部392のカム凹所392aに位置決めさ
れているので、摺動ケーシング330が回転ケーシング
320に対して一番上方の位置になっている。
【0082】そして、図23に示す蓋体340の操作部
343を手にもち、回転ケーシング320の支持端32
6および摺動ケーシング330のガイド突起335を、
フィラーネックFNの挿入切欠GNe(図18参照)に
位置あわせして、ケーシング312をフィラーネックF
N内に挿入する(図24の状態)。これにより、図27
に示すように、ガイド突起335が、回転係止部GNf
の端部で位置決めされるから、摺動ケーシング330
は、フィラーネックFNに対して回転を規制された状態
になる。
【0083】続いて、図25に示すように、蓋体340
をクラッチスプリング347の付勢力に抗して押し下げ
て、クラッチ345を係合状態にし(図22の状態)、
蓋体340を時計方向へ回転すると、蓋体340と一体
に回転ケーシング320が時計方向に回転する(図26
の状態)。このとき、カム手段は、図27の状態から、
図28の状態へ移行する。すなわち、カム突起324が
カムリング390のカム凹所392aから係脱し、山部
392の傾斜面を下って、平坦部393へ移動する。こ
のとき、支持端326は、ガイド溝GNdにガイドされ
て上ストッパ壁GNaにより上方への移動を規制されて
いるから、スプリング400(図26参照)に蓄積され
たスプリング力により摺動ケーシング330が下方へ移
動する。つまり、カムリング390とカム突起324と
の距離が短くなり、スプリング400の付勢力により摺
動ケーシング330が下方へ移動する。これにより、ガ
スケットGS2がシート面IPdに押圧されて、その間
をシールする。蓋体340をさらに回転すると、図29
に示すように、カム突起324は、平坦部393を倣い
つつ移動するとともに、支持端326がガイド溝GNd
を移動し、カム突起324がカム凹所393aに位置決
めされた状態にて、燃料キャップ310は、回転を停止
し、閉じ操作が終了する(図16の状態)。
【0084】次に燃料キャップ310をフィラーネック
FNから外す動作について説明する。図16の状態から
図26の状態となるように、蓋体340を押し下げて、
クラッチ345を係合させて反時計方向へ回転すると、
カム突起324は、図29、図28を経て図27のよう
に、カム凹所393aから係脱してから平坦部393を
移動し、山部392のカム凹所392aに位置決めされ
る。このとき、カム突起324は、山部392に乗り上
げることで、スプリング400の付勢力に抗して摺動ケ
ーシング330を押し上げる。これにより、摺動ケーシ
ング330の下部に装着されたガスケットGS2がシー
ト面IPdから離れる。この状態にて、図27に示すよ
うに、回転ケーシング320の支持端326が挿入切欠
GNeに位置合わせされ、燃料キャップ310が抜ける
位置になる。そして、燃料キャップ310を上方へ持ち
上げることにより、燃料キャップ310を外せば、注入
口FNbから給油ガンを挿入することにより給油でき
る。
【0085】上記燃料キャップ310を備えた給油機構
によれば、以下の作用効果が得られる。
【0086】(1) 燃料キャップ310は、注入口F
Nbを閉じれば、回転ケーシング320の回転により摺
動ケーシング330が下方へ移動して、ガスケットGS
2によりシールする。ガスケットGS2は、スプリング
400により上下方向への均一の圧縮力を受け、従来の
ようにねじれる力を受けないので、均一なシール力を得
ることができる。
【0087】(2) 燃料キャップ310を閉じる際
に、ガスケットGS2は、スプリング400により押圧
されてシート面IPdをシールし、つまり、ねじる力を
受けることがなく、耐久性に優れている。
【0088】(3) 燃料キャップ310の開閉時に、
ガスケットGS2から大きな滑り抵抗力を受けず、燃料
キャップ310を操作するときに必要な回転トルクが小
さくなり、操作性に優れている。
【0089】(4) また、ガスケットGS2は、カム
手段よりタンク本体側の通路に設けられているので、カ
ム手段の摺動する箇所に別のシール手段を設ける必要が
なく、その構成を簡単にできる。
【0090】(5) 本発明の燃料キャップ310にお
いて、開閉動作する際に、操作部343をクラッチスプ
リング347の付勢力に抗して押圧することによりクラ
ッチ345を係合状態にし、このクラッチ345の係合
状態にて、操作部343を回転操作することができる。
一方、燃料キャップ310が注入口FNbを閉じている
状態では、クラッチスプリング347の付勢力により、
クラッチ345が非係合状態にされている。このため、
操作部343が不測の外力により回転方向への力を受け
た場合にも、クラッチ345が係合状態であるから、操
作部343は、ケーシングに対して空回りする。よっ
て、ケーシング312は、操作部343に加わった外力
を回転力として受けず、注入口FNbを閉めている状態
を維持することができる。したがって、燃料キャップ3
10に不測の外力が加わっても燃料キャップ310が緩
むことなく、シールを維持することができる。
【0091】(6) クラッチ345の非係合状態に
て、操作部343を空回りさせて位置合わせすることが
できる。よって、使用者は、クラッチ345の非係合状
態にて操作部343を好みの位置に回転させることがで
きるので、開閉操作性が向上する。
【0092】(7) クラッチ手段を構成するスプリン
グ400は、回転ケーシング320の上面から一体に突
設された片持ち片で形成されているので、部品点数を増
加させることがない。
【0093】(8) 燃料キャップ310を開閉するた
めの操作角度は、90〜180゜であるが、図20に示
すように、カム突起324がカム凹所392aから外れ
るまでの係脱角度αは、山部392の傾斜面をおりる5
〜10゜という少ない角度である。したがって、このよ
うな小さい角度でシール性を得ることができるから、操
作性に優れている。しかも、このような小さな操作角度
でガスケットGS2を圧縮しても、確実にシール性を得
ることができる。すなわち、図30はガスケットを押し
潰したときの圧縮量(締め代)とガスケットの反力との
関係を説明するグラフである。図30にて、ガスケット
の反力は、初期の圧縮量では緩やかに増加しているが
(y1)、圧縮量の増加につれて急激に立ち上がってい
る(y2)。すなわち、ガスケットは、初期の段階では
大きな圧縮量を得るのに小さな力でよいが、ある程度圧
縮された段階では圧縮するのに大きな力を必要とする。
初期の圧縮段階(y1)であっても、ガスケットを急激
に圧縮した場合には、反力が大きすぎて十分なシール性
を確保することができないか、燃料キャップ310を回
転するためのトルクの上昇を招く。しかし、上記実施の
形態では、カム突起324が山部392を下った後に、
スプリング400の付勢力が徐々に釈放されて、ガスケ
ットGS2を圧縮する。よって、ガスケットGS2の反
力も小さく、燃料キャップ310を回転するための大き
なトルクも必要とせずに、高いシール性を得ることがで
きる。ここで、カム突起324が山部392を下るまで
の角度αは、上述した角度5〜90゜であることが好ま
しく、特に好ましくは、5〜45゜である。
【0094】(9) また、ガスケットGS2は、カム
手段で摺動する箇所を除いたタンク本体側に設けている
ので、カム手段で摺動する箇所に、別のシール手段を設
ける必要がなく、構成を簡単にすることができる。
【0095】図31は他の実施の形態にかかる燃料キャ
ップ310Bの上部を示す断面図である。図31におい
て、クラッチ手段は、蓋体340Bの側壁の下端から突
設されたクラッチスプリング347Bを備えている。蓋
体340Bおよびクラッチスプリング347Bは、導電
性樹脂から形成されている。クラッチスプリング347
Bの自由端は、フィラーネックFNの上面に接触するよ
うに延設されている。クラッチスプリング347Bは、
蓋体340Bに蓄積された電荷をフィラーネックFNに
逃がすアース経路として作用する。よって、クラッチス
プリング347Bは、スプリングの作用とともに、アー
ス経路としても作用するから、他のアース経路を設ける
必要がなく、構成を簡単にすることができる。
【0096】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0097】(1) シール手段は、ケーシング本体に
装着するほか、インレットパイプの内壁面に装着するな
ど、その位置、形状は種々の形状を採ることができる。
【0098】(2) 上記実施の形態では、クラッチ手
段を構成するスプリングは、板スプリングにより蓋体3
40に一体に形成したが、この構成に限らず、操作部と
ケーシングとの間に付勢する構成であれば、コイルスプ
リングなどの各種の手段を用いることができ、また一体
に形成するほか、別部材により形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる燃料キャップ1
0を備えた給油機構を示す半断面図である。
【図2】燃料キャップ10の正圧弁60および負圧弁7
0の周辺を拡大して示す断面図である。
【図3】燃料キャップ10のカム手段の周辺を示す断面
図である。
【図4】ガスケットGSをカム手段によりシールした状
態を示す断面図である。
【図5】カム手段の周辺を説明する説明図である。
【図6】上カムリング80と下カムリング90との関係
を展開して説明する説明図である。
【図7】カム手段の動作を説明する説明図である。
【図8】図7に続く動作を説明する説明図である。
【図9】図8に続く動作を説明する説明図である。
【図10】第2の実施の形態にかかる給油機構を示す断
面図である。
【図11】燃料キャップ100を外した状態を示す断面
図である。
【図12】フィラーネックFNおよびガイド部材210
の周辺を示す斜視図である。
【図13】燃料キャップ100を分解して示す断面図で
ある。
【図14】カムリング190を展開して説明する説明図
である。
【図15】燃料キャップ100をフィラーネックFNに
挿入した直後の状態を示す断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態にかかる燃料キャップ
310をフィラーネックFNに装着した状態を示す断面
図である。
【図17】燃料キャップ310を分解して示す断面図で
ある。
【図18】燃料キャップ310とフィラーネックFNの
ネック側ガイド部GNとの係合関係を説明する説明図で
ある。
【図19】燃料キャップ310の正圧弁360および負
圧弁370の周辺を拡大して示す断面図である。
【図20】カム手段を構成するカムリング390を展開
して説明する説明図である。
【図21】クラッチ手段の非係合状態を説明する説明図
である。
【図22】クラッチ手段の係合状態を説明する説明図で
ある。
【図23】燃料キャップ310のフィラーネックFNに
装着する前の状態を示す断面図である。
【図24】図23に続く動作を説明する半断面図であ
る。
【図25】図24に続く動作を説明する半断面図であ
る。
【図26】図25に続く動作を説明する半断面図であ
る。
【図27】燃料キャップの開閉動作を説明する説明図で
ある。
【図28】図27に続く開閉動作を説明する説明図であ
る。
【図29】図28に続く開閉動作を説明する説明図であ
る。
【図30】ガスケットを押し潰したときの圧縮量(締め
代)とガスケットの反力との関係を説明するグラフであ
る。
【図31】他の実施の形態にかかる燃料キャップ310
Bの上部を示す断面図である。
【符号の説明】
10…燃料キャップ 20…ケーシング本体 21…外管体 21a…シール保持部 22…弁室形成体 22a…フランジ 22b…上部係合部 23…弁室 23a…上室 23b…下室 24…上側壁部 24a…開口部 25…下側壁部 26…底部 26a…連通孔 27…肉抜き部 28…水平連結部 29…垂直連結部 30…シート部 30a…傾斜面 34…下延設部 35…支持端 40…蓋体 41…上板 42…側板 42a…係合段部 43…操作部 50…内蓋 51…内蓋本体 52…中央凹所 53…円筒支持部 54…外円板部 57…リブ 58…流路孔 60…正圧弁 61…弁体 62…シート面 63…弁流路孔 65…嵌合部 66…側部支持凹所 68…弁保持部材 68a…嵌合孔 68b…支持部 69…コイルばね 70…負圧弁 71…弁体 72…支持段部 76…シート部 78…コイルばね 80…上カムリング 81…上リング本体 82…係止突部 82a…係止端 84A…第1カム溝 84B…第2カム溝 84Aa…垂直面 84Ab…傾斜面 84Ba…傾斜面 84Bb…垂直面 84Bc…頂点 90…下カムリング 91…下リング本体 92…カム突起 93…カム突台 94…収納凹所 98…スプリング 100…燃料キャップ 112…ケーシング本体 120…回転ケーシング 122…フランジ 122a…係合部 123…上ストッパ 124…カム突起 125…挿入凹所 126…支持端 130…摺動ケーシング 131…外筒体 131a…上部係合爪 131b…スプリング係止端 132…内筒体 133…底壁 134…弁室 135…ガイド突起 137…シール保持部 140…蓋体 142a…係合段部 143…操作部 160…正圧弁 170…負圧弁 190…カムリング 191…カム面 192…緩斜面 193…急斜面 194…カム突起 195…カム凹所 200…スプリング 210…ガイド部材 211…管本体 212…回転係止部 213…環状係止部 214…挿入切欠 310…燃料キャップ 310B…燃料キャップ 312…ケーシング 320…回転ケーシング 322…フランジ 322a…係合部 323…上ストッパ 324…カム突起 326…支持端 330…摺動ケーシング 330a…シート部 331…外筒体 331a…上部係合爪 331b…スプリング係止端 331c…係合穴 332…内筒体 333…底壁 333a…連通孔 334…弁室 335…ガイド突起 337…シール保持部 340…蓋体 340B…蓋体 342a…係合段部 343…操作部 345…クラッチ 346L…下部歯体 346U…上部歯体 347…クラッチスプリング 347B…クラッチスプリング 350…内蓋 350a…係合爪 351…内蓋本体 352…中央凹所 353…フィルタ 360…正圧弁 361…弁体 362…シート面 363…弁流路孔 365…嵌合部 366…側部支持凹所 368…弁保持部材 368a…嵌合孔 368b…支持部 370…負圧弁 371…弁体 372…支持段部 376…シート部 390…カムリング 390a…係合穴 390b…係合凹所 391…カム面 392…山部 392a,393a…カム凹所 393…平坦部 400…スプリング FN…フィラーネック FNb…注入口 GN…ネック側ガイド部 GNa…上ストッパ壁 GNb…横壁 GNc…下壁 GNd…ガイド溝 GNe…挿入切欠 GNf…回転係止部 GS…ガスケット GS1…ガスケット GS2…ガスケット IP…インレットパイプ IPa…燃料通路 IPd…シート面 NE…ネック係合突条 NE1…導入壁 NE2…ガイド傾斜壁 NE3…係止壁 NE4…ストップ壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D038 CA22 CA25 CA32 CC14 CC15 CD14 3E084 AA12 AA22 AB03 BA03 CA01 CB04 CC03 DA01 DB14 DC03 FD07 GA02 GB02 HA05 HB09 HC03 HD01 KB01 LA17 LB02 LB07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料注入管の燃料通路を通じて、燃料を
    貯留するタンク本体へ給油するための燃料タンクの給油
    装置において、 燃料注入管に着脱可能に装着されるケーシング本体と、 ケーシング本体に設けられ、燃料通路を開閉可能に操作
    するための操作部と、 ケーシング本体と燃料注入管のシート面との間に介在す
    るシール手段と、 シール手段をシート面に対して付勢するように配置され
    たスプリングと、 上記操作部による閉じる方向への操作力を、スプリング
    を介して、シール手段がシート面に対して押圧するシー
    ル力に変換するカム手段と、 を備えたことを特徴とする燃料タンクの給油装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の燃料タンクの給油装置におい
    て、 上記燃料注入管の内壁に、上記ケーシング本体を該燃料
    注入管に対して回転可能かつ抜止可能に支持するガイド
    部材を装着した燃料タンクの給油装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の燃料タンクの給油装置
    において、 上記ケーシング本体は、 上記操作部を有し、かつ上記ガイド部材により回転自在
    に支持される回転ケーシングと、 上記シール手段を装着し、かつ上記ガイド部材により回
    転ケーシングに対して軸方向へ摺動可能に配置された摺
    動ケーシングと、 を備え、上記回転ケーシングと摺動ケーシングとの間に
    スプリングを配置した燃料タンクの給油装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の燃料タンクの給油装置におい
    て、 上記カム手段は、回転ケーシングと摺動ケーシングとの
    間に介在し、回転ケーシングの回転力を、摺動ケーシン
    グがシール手段を介してシールする方向への力に変換す
    るカム面を有する燃料タンクの給油装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の燃料タンクの給油装置におい
    て、 上記カム面は、上記燃料注入管のタンク本体内から外部
    へ通じる経路であって、上記シール手段から離れた位置
    に配置した燃料タンクの給油装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5の燃料タンクの
    給油装置において、 上記カム面は、 上記スプリングを縮めてスプリング力を蓄積した状態に
    てシール手段によりシート面をシールしない係止位置
    と、 操作部の回転により、上記スプリングに蓄積された付勢
    力を釈放することで、回転ケーシングに対して摺動ケー
    シングを軸方向に移動させることによりシール手段によ
    りシート面をシールするシール位置とを有する燃料タン
    クの給油装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかの燃
    料タンクの給油装置において、 上記スプリングは、ケーシング本体の外周に装着された
    コイルスプリングである燃料タンクの給油装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかの燃
    料タンクの給油装置において、 上記ケーシング本体内に、タンク本体の圧力を所定範囲
    内に調整する調圧弁を収納した燃料タンクの給油装置。
  9. 【請求項9】 インレットパイプ(IP)の燃料通路
    (IPa)を通じて、燃料を貯留するタンク本体へ給油
    するための燃料タンクの給油装置において、 インレットパイプ(IP)に着脱可能に装着されるケー
    シング本体(20)と、 ケーシング本体(20)に設けられ、燃料通路(IP
    a)を開閉可能に操作するための操作部(43)と、 ケーシング本体(20)の上部に装着され、インレット
    パイプ(IP)のシート面に対してシールするガスケッ
    ト(GS)と、 ケーシング本体(20)に装着され、ガスケット(G
    S)をシート面に対して押圧するように付勢するスプリ
    ング(98)と、 インレットパイプ(IP)の内壁に形成されたネック係
    合突条(NE)と、 ケーシング本体(20)の外周に回転可能に、かつガス
    ケット(GS)の下方に配置され、ネック係合突条(N
    E)に回転止めされる上カムリング(80)と、 ケーシング本体(20)の外周部に軸方向へ移動可能に
    装着された下カムリング(90)と、 を備え、 下カムリング(90)は、操作部(43)の回転操作に
    おける初期にて上カムリング(80)に倣ってガイドさ
    れ、初期の回転に続く回転操作により軸方向へ移動した
    後にネック係合突条(NE)に位置決めされ、該位置決
    めされた状態にてスプリング(98)を付勢してガスケ
    ット(GS)がシート面にシールするようにガイドされ
    る構成を備えたこと、 を特徴とする燃料タンクの給油装置。
  10. 【請求項10】 インレットパイプ(IP)の燃料通路
    (IPa)を通じて、燃料を貯留するタンク本体へ給油
    するための燃料タンクの給油装置において、 燃料通路(IPa)を開閉可能に操作するための操作部
    (143)を有し、インレットパイプ(IP)の開口に
    着脱かつ回転可能に支持され、支持端(126)を有す
    る回転ケーシング(120)と、 回転ケーシング(120)に対し軸方向へ摺動可能に支
    持され、ガイド突起(135)を有する摺動ケーシング
    (130)と、 摺動ケーシング(130)の下部に装着され、インレッ
    トパイプ(IP)のシート面(IPd)に対してシール
    するガスケット(GS1)と、 回転ケーシング(120)と摺動ケーシング(130)
    との間に介在し、ガスケット(GS1)をシート面(I
    Pd)に対して押圧するように付勢するスプリング(2
    00)と、 インレットパイプ(IP)の内壁に設けられ、支持端
    (126)を挿入するための挿入切欠(214)を有
    し、支持端(126)に係合することで回転ケーシング
    (120)をインレットパイプ(IP)から抜止すると
    ともに回転可能に支持する環状係止部(213)と、 インレットパイプ(IP)の内壁に設けられ、摺動ケー
    シング(130)のガイド突起(135)と係合して該
    摺動ケーシング(130)を回転止めして軸方向にガイ
    ドする回転係止部(212)と、 回転ケーシング(120)と摺動ケーシング(130)
    との間に介在し、回転係止部(212)により摺動ケー
    シング(130)の回転が規制された状態にて、回転ケ
    ーシング(120)が所定角度回転されたときに、ガス
    ケット(GS1)がスプリング(200)を介してシー
    ト面(IPd)に対してシールするように、摺動ケーシ
    ング(130)を軸方向へ移動させるカム面(191)
    を有するカムリング(190)と、 を備えたことを特徴とする燃料タンクの給油装置。
  11. 【請求項11】 インレットパイプ(IP)の燃料通路
    (IPa)を通じて、燃料を貯留するタンク本体へ給油
    するための燃料タンクの給油装置において、 燃料通路(IPa)を開閉可能に操作するための操作部
    (343)を有し、インレットパイプ(IP)の開口に
    着脱かつ回転可能に支持され、支持端(326)を有す
    る回転ケーシング(320)と、 回転ケーシング(320)に対し軸方向へ摺動可能に支
    持され、ガイド突起(335)を有する摺動ケーシング
    (330)と、 摺動ケーシング(330)の下部に装着され、インレッ
    トパイプ(IP)のシート面(IPd)に対してシール
    するガスケット(GS2)と、 回転ケーシング(320)と摺動ケーシング(330)
    との間に介在し、ガスケット(GS2)をシート面(I
    Pd)に対して押圧するように付勢するスプリング(4
    00)と、 インレットパイプ(IP)の内壁に設けられ、支持端
    (326)を挿入するための挿入切欠(GNe)を有
    し、支持端(326)に係合することで回転ケーシング
    (320)をインレットパイプ(IP)から抜止すると
    ともに回転可能に支持する上ストッパ壁(GNa)と、 インレットパイプ(IP)の内壁に設けられ、摺動ケー
    シング(330)のガイド突起(335)と係合して該
    摺動ケーシング(330)を回転止めして軸方向にガイ
    ドする回転係止部(GNf)と、 回転ケーシング(320)と摺動ケーシング(330)
    との間に介在し、回転係止部(GNf)により摺動ケー
    シング(330)の回転が規制された状態にて、回転ケ
    ーシング(320)が所定角度回転されたときに、ガス
    ケット(GS2)がスプリング(400)を介してシー
    ト面(IPd)に対してシールするように、摺動ケーシ
    ング(330)を軸方向へ移動させるカム面(391)
    を有するカムリング(390)と、 を備えたことを特徴とする燃料タンクの給油装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11の燃料タ
    ンクの給油装置において、 上記カム面(191),(391)は、90〜180゜
    の操作部(143),(343)による操作角度のう
    ち、初期の5〜90゜にて、スプリング(200),
    (400)の付勢力でガスケット(GS2),(GS
    2)を押圧するように構成した燃料タンクの給油装置。
  13. 【請求項13】 請求項11の燃料タンクの給油装置に
    おいて、 上記カム面(391)は、90〜180゜の操作部(3
    43)による操作角度のうち、初期の5゜を越えて初め
    てスプリング(400)の付勢力を生じるように構成し
    た燃料タンクの給油装置。
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JP2015071408A (ja) * 2013-09-20 2015-04-16 本田技研工業株式会社 燃料補給システムおよびその組立方法

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