JP2001341289A - 印刷物の品質監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイを見るだけで、印刷物上の監視
ポイントを容易に把握できるようにする。 【解決手段】 版胴により印刷された印刷物が走行する
印刷ラインに近接配置され、該印刷物上の任意位置にお
ける印刷品質を監視する品質監視手段を備えた印刷物の
品質監視装置において、ディスプレイに表示されている
全体画像上の前記品質監視手段により監視中のポイント
に監視マークＭを表示するマーク表示手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、印刷物の品質監視
装置、特に印刷物上の品質監視ポイントを視覚的に把握
する際に適用して好適な印刷物の品質監視装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】印刷機により印刷され、ライン上を走行
する印刷物について印刷品質を監視することが行われて
いる。その際に用いられる印刷物の品質監視装置として
は、印刷機上に設置されているカメラにより走行中の印
刷物を瞬時に撮影し、その画像をディスプレイ上に静止
画として表示することにより、オペレータが画面上で印
刷物の品質を確認することができるようにした静止画像
装置がある。

【０００３】このような静止画像装置では、できるだけ
詳細に品質を監視し、確認できるようにするために、カ
メラの撮影視野が印刷物の全体サイズに対して、極めて
狭い範囲に設定されている。更に、印刷物上の任意の位
置を監視できるようにするために、印刷物の走行方向に
直交する幅方向にカメラを移動機構を用いて移動させる
ことができると共に、走行方向に関してはタイミングセ
ンサにより印刷物の走行に同期させて同方向の所定位置
を撮影できるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の印刷物の品質監視装置では、前述のように撮影され
る監視ポイントの領域が狭いために、ディスプレイ上に
表示されている撮影画像を見ただけでは、その監視ポイ
ントが印刷物上のどの位置に当るか分かり難いという問
題があった。

【０００５】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、ディスプレイを見るだけで印刷物上
の監視ポイントを容易に把握することができる印刷物の
品質監視装置を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、版胴により印
刷された印刷物が走行する印刷ラインに近接配置され、
該印刷物上の任意位置における印刷品質を監視する品質
監視手段を備えた印刷物の品質監視装置において、前記
印刷物について前記品質監視手段による監視ポイントを
含む広範囲領域を撮影する広範囲撮影手段と、該広範囲
撮影手段により撮影された広範囲画像を表示するディス
プレイと、該ディスプレイに表示されている広範囲画像
上の前記品質監視手段により監視中のポイントに、監視
マークを表示するマーク表示手段とを備えたことによ
り、前記課題を解決したものである。

【０００７】即ち、本発明においては、ディスプレイに
広範囲画像を表示すると共に、該画像上に監視中のポイ
ントをマークで表示できるようにしたので、現在印刷物
上のどの位置を監視しているかが視覚的に容易に把握す
ることができるようになる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。

【０００９】図１は、本発明に係る一実施形態の印刷物
の品質監視装置の概要を示す、イメージ図を含むブロッ
ク図である。

【００１０】本実施形態の品質監視装置は、輪転印刷機
（図示せず）の版胴により、所定の絵柄（図では三角
形）が印刷された印刷物Ｗが矢印方向に走行する印刷ラ
インに近接して配置され、該印刷物Ｗ上の任意位置にお
ける印刷品質を監視するエリアセンサカメラ（品質監視
手段）１０を備えていると共に、前記印刷物Ｗについて
前記エリアセンサカメラ１０による監視ポイントを含む
広範囲領域を撮影するラインセンサカメラ（広範囲撮影
手段）１２とを備えている。

【００１１】上記エリアセンサカメラ１０は、印刷物Ｗ
の走行方向に直交する方向に配設された一軸移動機構１
４に取付けられ、該印刷物Ｗの幅方向の任意位置に移動
可能になっている。又、上記ラインセンサカメラ１２
は、印刷物Ｗの幅全体を撮影できる位置に配設され、後
述するロータリエンコーダからのパルス信号に基づくタ
イミング制御により、所定の間隔でスキャンニングして
画像を入力することにより印刷物Ｗ上の絵柄全体を撮影
できるようになっている。

【００１２】本実施形態の品質監視装置は、装置全体を
制御する全体制御部１６を備え、該制御部１６には前記
エリアセンサカメラ１０による撮影タイミング等を制御
する第１カメラ制御部１８と、前記エリアセンサカメラ
１０による幅方向の撮影位置を決めるために該カメラ１
０を含む入力ユニット（図示せず）を前記一軸移動機構
１４により移動させる入力ユニット移動制御部２０と、
印刷物Ｗの移動に同期して回転するロータリエンコーダ
２２から出力されるパルス信号をカウントするエンコー
ダカウンタ２４、前記ロータリエンコーダ２２から入力
されるパルス信号を基に前記ラインセンサカメラ１２に
よる撮影タイミング等を制御する第２カメラ制御部２６
を介して撮影した画像を入力するための画像入力部２８
と、前記ラインセンサカメラ１２により撮影された印刷
物の全体画像（広範囲画像）を表示する印刷物全体画像
表示部（ディスプレイ）３０と、該全体画像表示部３０
上で印刷物Ｗ上の次の監視ポイントの位置を指定する監
視ポイント指定部３２と、前記エリアセンサカメラ１０
により撮影した監視ポイントの画像を表示する品質監視
画像表示部３４が接続されている。

【００１３】本実施形態においては、前記エリアセンサ
カメラ１０により印刷物Ｗ上の印刷品質を監視したい場
合、例えば手動で該カメラ１０を一軸移動機構１４によ
り幅方向の目標位置に移動させ、且つ前記ロータリエン
コーダ２２から版胴１回転に付き出力されるパルス信号
の数を基に、所定のタイミングで該カメラ１０により撮
影することにより目標位置の品質監視画像を入力するこ
とができ、それを前記品質監視画像表示部３４に表示す
ると、例えば図２にイメージを示すような表示画像が得
られる。

【００１４】又、前記ラインセンサカメラ１２により、
同じくロータリエンコーダ２２から入力される版胴の１
回転毎に出力されるＺ相のパルス信号を起点に、次のＺ
相まで所定のパルスタイミングでスキャンニングするこ
とにより、版胴１回転に付き印刷される１周期分の絵柄
である印刷物の全体画像を撮影することができ、該全体
画像を前記全体画像表示部３０に表示すると図３に示す
ような表示画面が得られる。

【００１５】本実施形態では、又、この図３に示した全
体画像上に、前記エリアセンサカメラ１０により撮影し
た監視ポイントが、同図に符号Ｍを付した矩形で示した
監視ポイントマークが重ねて表示することができるよう
になっている。このマークＭの位置は、絵柄１周期分の
印刷物の全体画像についてｘｙ座標を設定し、ｘ方向の
座標値を前記一軸移動機構１４による前記エリアセンサ
カメラ１０の移動距離で、ｙ方向のそれを該カメラによ
る撮影タイミングを規定するパルス数を基に容易に決定
することができる。

【００１６】本実施形態では、更に、監視画像自動入力
装置（監視情報自動入力装置）が備えられ、この装置に
より、同じくこの図３に示す全体画像上で、タッチパネ
ルやマウス等の前記監視ポイント指定部３２により、図
中矢印で示すカーソルにより別の監視ポイントを指定す
ると、該ポイントに相当する印刷物上の位置から品質監
視画像（監視情報）を自動的に入力することができるよ
うになっている。

【００１７】この監視画像自動入力装置は、前記エリア
センサカメラ１０を印刷物Ｗの走行方向に直交する方向
に移動させる前記一軸移動機構１４と共に、前記エリア
センサカメラ１０が前記移動機構１４上に設定された原
点上にあるときに、該カメラ１０により入力可能なポイ
ントの全体画像（広範囲画像）上の位置と、全体画像上
に設定された幅方向基準点との関係から、該全体画像上
の幅方向位置と前記移動機構上の幅方向位置を対応付け
る手段と、全体画像上で、エリアセンサカメラ１０によ
り監視すべき監視ポイントを幅方向に位置決めして設定
する手段と、全体画像上で、設定された監視ポイントと
前記幅方向基準点との間の幅方向画素数を算出する手段
と、算出された幅方向画素数に、前記全体画像の幅方向
解像度を乗算して前記移動機構上の幅方向移動量を算出
する手段と、前記エリアセンサカメラ１０を、前記幅方
向移動量に対応する目標位置まで、前記移動機構により
移動させる手段と、該目標位置に移動させたエリアセン
サカメラ１０により、任意のタイミングで監視画像を入
力する手段とを備えている。以上の各手段は、前記全体
制御部１６にソフトウェアにより構築されている。これ
により、エリアセンサカメラ１０で入力したい監視ポイ
ントを、全体画像上で幅方向の所定位置に設定するだけ
で、簡単に該ポイントの監視画像を幅方向について自動
入力することができる。

【００１８】又、この監視画像自動入力装置は、前記ラ
インセンサカメラ１２とエリアセンサカメラ１０との流
れ方向の離間距離及び版胴周長に基づいて、全体画像上
の流れ方向基準点に位置する絵柄部分を、エリアセンサ
カメラ１０で入力可能な基準入力タイミングを算出する
手段と、全体画像上で、エリアセンサカメラ１０により
入力すべき監視ポイントを前記幅方向以外に流れ方向に
も位置決めして設定する手段と、全体画像上で、指定さ
れた監視ポイントと前記流れ方向基準点との間の流れ方
向画素数を算出する手段と、算出された流れ方向画素数
に、全体画像の流れ方向解像度を乗算して求められる実
際の距離に基づいて、前記基準入力タイミングからの待
ち時間を算出する手段と、前記移動機構により前記目標
位置に移動させたエリアセンサカメラ１０により、前記
基準入力タイミングから前記待ち時間が経過したタイミ
ングで監視画像を入力する手段とを備えている。以上の
各手段も、前記全体制御部１６にソフトウェアにより構
築されている。これにより、監視ポイントを流れ方向に
も設定できるようになり、監視画像を完全に自動入力す
ることができる。

【００１９】次に、前記監視画像自動入力装置の作用を
詳述する。但し、以下の説明では、便宜上、前記エリア
センサカメラ１０を部分入力カメラ１０と、前記ライン
センサカメラ１２を全体入力カメラ１２とも表記する。

【００２０】本実施形態においては、走行する原反（印
刷物）Ｗに印刷された絵柄を検査対象として、前記移動
機構１４により原反Ｗの幅方向に移動可能な部分入力カ
メラ１０により絵柄の一部を画像入力した監視画像に基
づいて印刷品質を監視する際に用いられる。

【００２１】本実施形態では、初めに前記部分入力カメ
ラ１０から、原反Ｗの流れ方向に所定距離隔てて設置さ
れた前記全体入力カメラ１２により、絵柄全体を含む全
体画像を入力し、図示しないメモリに保存する。図４に
は、幅方向移動機構（一軸移動機構）１４に幅方向に移
動可能に支持されている部分入力カメラ１０と、全体入
力カメラ１２、原反Ｗ、該原反Ｗ上の三角形を含む絵柄
全体との関係を模式的に示した。但し、便宜上、ここで
は全体入力カメラ１２が２台で構成されているとする。

【００２２】次いで、上記メモリから前記全体画像（基
準画像）を、他のデータと共に読み出し、前記全体制御
部１６で、以下に詳述する制御演算を実行するようにな
っている。

【００２３】まず、前記移動機構１４上に設定されてい
る原点（幅方向移動機構原点）上に上記部分入力カメラ
１０があるときに、該カメラ１０から入力可能な部分画
像（監視画像）の全体画像上の位置と、該全体画像上に
予め設定してある幅方向基準点Ｓとの関係から、該全体
画像上の幅方向位置と前記移動機構１４上の幅方向位置
を対応付ける。

【００２４】上記図４には、この対応付けが行われた状
態が概念的に併記されており、前記移動機構１４上の原
点にある部分入力カメラ１０から入力可能な部分画像の
中心が、全体画像上の幅方向基準点Ｓから幅方向オフセ
ットΔＳだけ離れた位置に対応付けられている。従っ
て、このオフセット（距離）ΔＳを登録しておくことに
より、上記幅方向基準点Ｓを全体画像上のカメラ原点と
して、前記移動機構１４により部分入力カメラ１０を幅
方向の正確な位置に移動させることが可能となる。

【００２５】次いで、前記全体入力カメラ１２と部分入
力カメラ１０との間の流れ方向の離間距離及び版胴周長
に基づいて、全体画像上の流れ方向基準点に位置する部
分画像を、該部分入力カメラ１０で入力可能な基準入力
タイミングを算出する。

【００２６】図５には、本実施形態において設定する上
記基準入力タイミングの算出方法を概念的に示した。こ
こでは、部分入力カメラ１０が全体入力カメラ１２より
上流側に配設されており、図５に示した全体入力カメラ
１２の視野中心に実質上位置する絵柄（流れ方向基準
点）と同一の絵柄を、部分入力カメラ１０で正確に部分
入力するためには、全体入力カメラ１２で入力するタイ
ミングが前記ロータリエンコーダ２２の位相Ｚに対応し
ているとすると、該位相Ｚから基準オフセットｂに当る
長さの原反を余分に送るに要する位相分だけ遅れた位相
Ｚ′のタイミング（基準入力タイミング）で画像入力す
ればよいことになる。

【００２７】このように入力することにより、上記両カ
メラ１０、１２間には離間距離Ｌに相当する長さの原反
Ｗが存在し、その原反Ｗ上には版胴周長Ｔの整数（Ｎ）
倍に当る周期分の絵柄と、ＬをＴで割った余り：Ｌmod
Ｔの長さ分の絵柄が存在していることになるため、全
体入力カメラ１２で上記位相Ｚで入力したとすると、入
力した流れ方向基準点の絵柄から、整数（Ｎ＋１）倍の
絵柄周期離れた同一の絵柄を正確に入力することができ
る。

【００２８】但し、ここでは、上記基準入力タイミング
を、前記ロータリエンコーダ２２から出力されるパルス
数で設定するため、次の（１）式により、基準オフセッ
トｂ、即ち（Ｔ−Ｌmod Ｔ）を基準オフセットパルス
Ｂに変換して設定する。

【００２９】 Ｂ＝（Ｔ−Ｌmod Ｔ）÷Ｒ …（１） ここで、Ｒ：ロータリエンコーダのパルス解像度（ｍｍ
／パルス）

【００３０】次いで、全体画像上で、部分入力カメラ１
０により入力すべき撮影ポイントを、幅方向と共に流れ
方向に位置決めして設定する。図６は、撮影ポイントを
Ｐ2に設定する場合の例を概念的に示したもので、図中
Ｐ1は、全体画像上の前記幅方向基準点を中心にして、
前記図５に示した流れ方向基準点Ｚ′に対応する前記基
準タイミングで、部分入力カメラ１０により入力するこ
とが可能な部分画像を示している。

【００３１】上記図６の全体画像上で、上記撮影ポイン
トＰ2と前記幅方向基準点との間の幅方向画素数Δｘ及
び該撮影ポイントＰ2と前記流れ方向基準点との間の流
れ方向画素数Δｙをそれぞれ算出する。

【００３２】算出された上記幅方向画素数Δｘに、全体
画像の水平解像度（幅方向解像度）を乗算して、全体画
像上の幅方向基準点に対応付けられた前記移動機構１４
上の幅方向移動量を算出する。即ち、次の（２）式によ
り、実際の幅方向の移動量を算出する。

【００３３】 幅方向移動量＝画素数Δｘ×水平解像度 …（２）

【００３４】又、算出された上記流れ方向画素数Δｙ
に、全体画像の垂直解像度（流れ方向解像度）を乗算し
て実際の距離（原反Ｗの長さ）を求め、該距離に基づい
て、前記基準オフセットパルスＢから実際に入力するま
での待ち時間を算出する。但し、ここでは、待ち時間
を、前記ロータリエンコーダ２２からのパルス数で設定
するため、次の（３）式で算出される、前記基準オフセ
ットパルスＢからの流れ方向シフトパルス数として設定
する。

【００３５】 流れ方向シフトパルス数＝画素数Δｙ×垂直解像度÷Ｒ …（３）

【００３６】前記全体制御部１６で、以上の計算が終了
した後、その計算結果が前記移動制御部２０に出力され
る。出力された計算結果は、相当するモータコントロー
ル信号の値に変更され、上記移動機構１４により前記部
分入力カメラ１０が、前記幅方向移動量に対応する目標
位置まで移動される。

【００３７】次いで、前記部分入力カメラ１０により、
前記基準オフセットパルスＢから前記シフトパルス数
（待ち時間）が経過したタイミングで部分画像を入力す
る。

【００３８】以上詳述した如く、本実施形態において
は、前記図６に示したように、全体画像上で、監視した
い監視ポイントＰ2を、例えばその中心の座標値で指示
（設定）するだけで、部分入力カメラ１０が対応する適
切な幅方向位置に移動し、しかも、適切なタイミングで
画像入力することにより、対応する部分画像を自動的に
正確に入力することができる。

【００３９】その際、監視ポイントの設定は、タッチパ
ネル等を利用して手動で行うこともできるし、又、予め
１以上のポイントを座標値を用いてメモリに登録してお
き、順次その座標値を読み出すことにより自動設定する
こともできる。

【００４０】なお、図７に示すように、部分入力カメラ
１０を、全体入力カメラ１２より下流側に配置する場合
には、前記（１）式で設定した基準オフセットパルスＢ
を、次の（４）式で設定するだけで、前記図５に示した
場合と実質的に同一の方法で部分画像（監視画像）を自
動入力することができる。

【００４１】Ｂ＝（ＬmodＴ）÷Ｒ …（４）

【００４２】以上詳述した本実施形態によれば、品質監
視装置に印刷物Ｗの絵柄全体を撮影するラインセンサカ
メラ１２を併設し、その撮影画像を表示したディスプレ
イ３０上で監視中のポイントをマークＭで表示すること
により、印刷物全体の中におけるその監視位置が容易に
把握できるようになる。又、このディスプレイ３０に表
示した全体画像上で、次に監視するポイントを指定する
手段を有し、その指定ポイントに相当する印刷物上の位
置から監視画像を撮影する作業を自動的にできるように
したので、従来は監視したい領域に監視ポイントを移動
する際の調整がし難く、且つ時間がかかっていた作業を
即座にできるようになる。

【００４３】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。

【００４４】例えば、前記実施形態では、広範囲画像と
して全体画像を使用する場合を示したが、これに限定さ
れず、エリアセンサカメラ１０の撮影範囲より広く、且
つ位置決めに利用できる広さの画像であれば任意であ
る。

【００４５】又、前記実施形態では、品質監視手段とし
てエリアセンサを示したが、測色センサであっても、更
に両者を併用するようにしてもよい。

【００４６】又、印刷物の品質監視装置の具体的な構成
は、前記実施形態に示したものに限定されない。

【００４７】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
ディスプレイを見るだけで、印刷物上の監視ポイントを
容易に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一実施形態の品質監視装置の概要
を示すブロック図

【図２】本実施形態の品質監視画像の表示例を示すイメ
ージ図

【図３】本実施形態の印刷物全体画像の表示例を示すイ
メージ図

【図４】全体入力するラインセンサカメラと部分入力す
るエリアセンサカメラの幅方向位置関係とを示す説明図

【図５】ラインセンサカメラとエリアセンサカメラの流
れ方向位置関係を示す説明図

【図６】全体画像と監視画像の関係を示す説明図

【図７】ラインセンサカメラとエリアセンサカメラの流
れ方向位置関係の変形例を示す説明図

【符号の説明】

１０…エリアセンサカメラ １２…ラインセンサカメラ １４…一軸移動機構 １６…全体制御部 １８…第１カメラ制御部 ２０…入力ユニット移動制御部 ２２…ロータリエンコーダ ２６…第２カメラ制御部 ３０…全体画像表示部 ３２…監視ポイント指定部 ３４…品質監視画像表示部

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】版胴により印刷された印刷物が走行する印
   刷ラインに近接配置され、該印刷物上の任意位置におけ
   る印刷品質を監視する品質監視手段を備えた印刷物の品
   質監視装置において、 前記印刷物について前記品質監視手段による監視ポイン
   トを含む広範囲領域を撮影する広範囲撮影手段と、 該広範囲撮影手段により撮影された広範囲画像を表示す
   るディスプレイと、 該ディスプレイに表示されている広範囲画像上の前記品
   質監視手段により監視中のポイントに、監視マークを表
   示するマーク表示手段とを備えていることを特徴とする
   印刷物の品質監視装置。
2. 【請求項２】更に、前記ディスプレイに表示されている
   広範囲画像上で、次に監視するポイントを指定する指定
   手段と、 指定された次の監視ポイントに相当する印刷物上の位置
   から監視情報を自動的に入力する監視情報自動入力装置
   とを備えていることを特徴とする請求項１に記載の印刷
   物の品質監視装置。
3. 【請求項３】前記広範囲撮影手段がラインセンサカメラ
   で、前記品質監視手段がエリアセンサカメラであること
   を特徴とする請求項１に記載の印刷物の品質監視装置。
4. 【請求項４】前記広範囲撮影手段がラインセンサカメラ
   で、前記品質監視手段が測色センサであることを特徴と
   する請求項１に記載の印刷物の品質監視装置。
5. 【請求項５】前記広範囲撮影手段がラインセンサカメラ
   で、前記品質監視手段がエリアセンサカメラと測色セン
   サであることを特徴とする請求項１に記載の印刷物の品
   質監視装置。
6. 【請求項６】前記監視情報自動入力装置が、 前記品質監視手段を印刷物の走行方向に直交する方向に
   移動させる移動機構と、 前記品質監視手段が前記移動機構上に設定された原点上
   にあるときに、該品質監視手段により入力可能なポイン
   トの広範囲画像上の位置と、広範囲画像上に設定された
   幅方向基準点との関係から、該広範囲画像上の幅方向位
   置と前記移動機構上の幅方向位置を対応付ける手段と、 広範囲画像上で、品質監視手段により監視すべき監視ポ
   イントを幅方向に位置決めして設定する手段と、 広範囲画像上で、設定された監視ポイントと前記幅方向
   基準点との間の幅方向画素数を算出する手段と、 算出された幅方向画素数に、広範囲画像の幅方向解像度
   を乗算して、前記移動機構上の幅方向移動量を算出する
   手段と、 前記品質監視手段を、前記幅方向移動量に対応する目標
   位置まで、前記移動機構により移動させる手段と、 該目標位置に移動させた品質監視手段により、任意のタ
   イミングで監視情報を入力する手段と、を備えているこ
   とを特徴とする請求項２に記載の印刷物の品質監視装
   置。
7. 【請求項７】前記広範囲撮影手段と品質監視手段との流
   れ方向の離間距離及び版胴周長に基づいて、広範囲画像
   上の流れ方向基準点に位置する絵柄部分を、品質監視手
   段で入力可能な基準入力タイミングを算出する手段と、 広範囲画像上で、品質監視手段により入力すべき監視ポ
   イントを前記幅方向以外に流れ方向にも位置決めして設
   定する手段と、 広範囲画像上で、指定された監視ポイントと前記流れ方
   向基準点との間の流れ方向画素数を算出する手段と、 算出された流れ方向画素数に、広範囲画像の流れ方向解
   像度を乗算して求められる実際の距離に基づいて、前記
   基準入力タイミングからの待ち時間を算出する手段と、 前記移動機構により前記目標位置に移動させた品質監視
   手段により、前記基準入力タイミングから前記待ち時間
   が経過したタイミングで監視情報を入力する手段と、を
   備えていることを特徴とする請求項６に記載の印刷物の
   品質監視装置。
8. 【請求項８】前記品質監視手段を前記広範囲撮影手段よ
   り上流に配置し、前記基準入力タイミングを、原反の流
   れ方向移動量を検出するロータリエンコーダから出力さ
   れるパルス数で設定する場合、該基準入力タイミング
   を、次式 Ｂ＝（Ｔ−Ｌmod Ｔ）÷Ｒ （Ｔ：版胴周長、Ｌmod Ｔ：広範囲撮影手段と品質監
   視手段の離間距離ＬをＴで除した余り、Ｒ：ロータリエ
   ンコーダのパルス分解能）により算出される基準シフト
   パルスＢで設定することを特徴とする請求項７に記載の
   印刷物の品質監視装置。
9. 【請求項９】前記品質監視手段を前記広範囲撮影手段よ
   り下流に配置し、前記基準入力タイミングを、原反の流
   れ方向移動量を検出するロータリエンコーダから出力さ
   れるパルス数で設定する場合、該基準入力タイミング
   を、次式 Ｂ＝（Ｌmod Ｔ）÷Ｒ （Ｔ：版胴周長、Ｌmod Ｔ：広範囲撮影手段と品質監
   視手段の離間距離ＬをＴで除した余り、Ｒ：ロータリエ
   ンコーダのパルス分解能）により算出される基準シフト
   パルスＢで設定することを特徴とする請求項７に記載の
   印刷物の品質監視装置。