JP2001340992A - 球状体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

球状体の製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JP2001340992A
JP2001340992A JP2000164198A JP2000164198A JP2001340992A JP 2001340992 A JP2001340992 A JP 2001340992A JP 2000164198 A JP2000164198 A JP 2000164198A JP 2000164198 A JP2000164198 A JP 2000164198A JP 2001340992 A JP2001340992 A JP 2001340992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat medium
temperature
raw material
melting point
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000164198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4405645B2 (ja
Inventor
Nobuyoshi Tsukaguchi
信芳 塚口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Mining Co Ltd filed Critical Dowa Mining Co Ltd
Priority to JP2000164198A priority Critical patent/JP4405645B2/ja
Publication of JP2001340992A publication Critical patent/JP2001340992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4405645B2 publication Critical patent/JP4405645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田ボールなどの球状体の製造において,連
続的に原料を球形化処理することができ,高い真球度の
球状体を安定して製造できる手段を提供する。 【解決手段】 球状体の原料aと不活性な熱媒b中に原
料aの融点未満の温度から原料aの融点以上の温度にな
る温度勾配を形成し,予め所定量に分離された原料aを
熱媒に対して相対的に移動させることにより,融液の状
態で原料aを表面張力により球形化させ,その後,原料
aを冷却して球形のまま固化させるに際し,熱媒bの流
れを生じさせることにより,温度勾配を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばBGA(B
all Grid Array)やCSP(Chip
Size Package)等の半導体パッケージのバ
ンプ材料に用いられる半田ボールのごとき球状体を製造
する方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属球などの球状体を製造する場合,従
来より原料を融点以上の温度に保つことにより,表面張
力によって融液を球状化させる方法が,特に低融点金属
の球形化に関して提唱されている。例えば,特開平7−
252510や特開平11−129094には,半田ボ
ール等の微細金属球を作るに当たって,あらかじめ大き
さを整えた微細金属片を,これに対して不活性で上下方
向に温度分布を持たせた液体中において,上部で融点以
上に加熱して表面張力により球形化させ,沈降させなが
ら下部で冷却させて固化させる方法が記されている。
【0003】
【発明が解決する課題】しかしながら,これらの方法で
は,上部で加熱された原料が沈降する際に下部の低温域
に熱を持ち込んだり,沈降する原料に引きずられて液体
が下部に移動するなどの現象を生ずる。このため,長時
間にわたり連続的に原料を球形化処理したときに,当初
に設定した液体の温度分布が乱され,球形化処理ができ
なくなることがあった。例えば極端な場合,経時的に下
部の液体が高温になり,最終的に原料が容器底面に到着
した時点でも原料が固化せず,連続して底面に降り積も
る原料のため変形を生じ,また相互の癒着が起こる心配
がある。そのため,従来は温度勾配を初期設定にもどす
ために球形化処理はしばしばバッチ操作となり,生産性
が低下する原因の一つとなっていた。
【0004】従って本発明の目的は,半田ボールなどの
球状体の製造において,連続的に原料を球形化処理する
ことができ,高い真球度の球状体を安定して製造できる
手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に,請求項1によれば,球状体の原料と不活性な熱媒中
に原料の融点未満の温度から原料の融点以上の温度にな
る温度勾配を形成し,予め所定量に分離された原料を熱
媒に対して相対的に移動させることにより,融液の状態
で原料を表面張力により球形化させ,その後,原料を冷
却して球形のまま固化させる方法において,熱媒の流れ
を生じさせることにより,前記温度勾配を維持すること
を特徴とする,球状体の製造方法が提供される。
【0006】この請求項1の製造方法によって製造され
る球状体としては,例えばBGAやCSP等の半導体パ
ッケージのバンプ材料に用いられる半田ボールのごとき
球状体が例示される。また,請求項5に記したように球
状体の原料は例えば金属であり,一例として半田(例え
ばSn−Pb共晶半田など)が例示される。更に,金属
以外の材料を球状体の原料として用いることも可能であ
る。熱媒は球状体の原料と不活性なものであれば液体,
気体のいずれを用いても良い。例えば球状体の原料が半
田などの金属である場合は,植物油,鉱油,高沸点溶剤
等の液体またはアルゴンなどの気体が熱媒として例示さ
れる。
【0007】この請求項1の製造方法にあっては,ヒー
ター,熱交換器,放熱器などの加熱手段や冷却手段など
を適宜利用し,熱媒を適宜加熱及び/又は冷却すること
により,熱媒が原料の融点未満の温度となる冷却領域
と,熱媒が原料の融点以上の温度となる成形領域を形成
し,これら冷却領域と成形領域の間に渡って原料の融点
未満の温度から原料の融点以上の温度になる温度勾配を
熱媒中に形成する。そして,予め所定量に分離された原
料を熱媒中に供給する。この場合,原料の融点以上の温
度となっている成形領域の熱媒中に投入等することによ
り,成形領域の熱媒内において原料を融点以上の温度下
におく。なお,成形領域の熱媒中に供給する原料は,固
体でも液体(融液)であっても良い。いずれにせよ,成
形領域では熱媒中に供給された原料は原料の融点以上の
温度下におかれることによって融液の状態となる。こう
して,先ず原料は,成形領域にて融点以上の温度下にお
かれて融液の状態を維持し,その表面張力により球状に
成形される。
【0008】次に,こうして成形領域にて球状に成形し
た原料を,その形状(球形)を維持させながら熱媒に対
して相対的に移動させ,熱媒中に形成された温度勾配の
低い方向に向かって原料を移動させることにより,熱媒
内において原料を冷却領域に移す。こうして原料は融点
未満の温度の熱媒中におかれたことにより冷却され,冷
却領域にて球形を維持したまま原料が固化することとな
る。なお,原料を熱媒に対して相対的に移動させる場
合,熱媒中で原料を移動させることによって原料を成形
領域から冷却領域に移しても良いし,原料を固定してお
き,熱媒を移動させることによって原料を成形領域から
冷却領域に移すようにしても良い。また原料と熱媒の両
方を移動させることによって原料を成形領域から冷却領
域に移すようにしても良い。
【0009】このように成形領域にて融点以上の温度下
で融液の状態で表面張力により球状に成形させた原料
を,冷却領域にて融点未満の温度下で冷却し,球形のま
ま固化させることにより,例えば半田ボールのごとき球
状体を製造することが可能となる。しかしながら,この
ような球状体の製造を連続して行うと,冷却領域の熱媒
は,原料を冷却したことにより次第に加熱されていく。
また,熱媒に対する原料の相対的な移動に伴って,加熱
領域の熱媒が冷却領域中に流れ込み,冷却領域の熱媒の
温度が次第に高くなっていく。かかる現象を放置したま
ま長時間にわたって連続的に処理すると,熱媒中に形成
された温度勾配が次第に乱れ,円滑な球形化処理が阻害
される心配がある。例えば極端な場合,経時的に冷却領
域の熱媒の温度が融点以上の温度にまで上昇し,冷却領
域で原料が充分に固化できなくなってしまう。そうする
と,球状体が変形したり,相互に癒着したりする心配が
ある。
【0010】そこで,この請求項1の製造方法にあって
は,熱媒の流れを生じさせることにより,熱媒中に形成
された温度勾配を維持する。この場合,請求項2に記載
したように,原料の相対的な移動と逆向きの流れを熱媒
中に生じさせることが好ましく,例えば冷却領域から加
熱領域に向かう方向に熱媒を流すのが良い。また請求項
3に記載したように,熱媒中には1つの流れを生じさせ
ても良いし,2以上の流れを生じさせても良い。そし
て,このように原料の相対的な移動と逆向きの流れを熱
媒中に生じさせた場合,予め原料の融点未満の温度にさ
せた熱媒を冷却領域に適宜供給してやると良い。そうす
れば,熱媒の流れに伴って熱媒が減っていく冷却領域に
熱媒を適宜補うことが可能となる。
【0011】原料の相対的な移動と逆向きの流れを熱媒
中に生じさせることにより,原料を冷却したことによっ
て加熱された熱媒や,原料の相対的な移動に伴って冷却
領域中に流れ込もうとする熱媒は,冷却領域から加熱領
域に向かう方向に流れることなる。また,冷却領域には
予め原料の融点未満の温度にされた熱媒が供給されるこ
とにより,冷却領域では熱媒は常に原料の融点未満の温
度に保たれ,冷却領域と成形領域の間に渡って原料の融
点未満の温度から原料の融点以上の温度になる温度勾配
を熱媒中に安定して形成することができるようになる。
これにより,成形領域では融点以上の温度下で融液の状
態で表面張力により原料を球状に成形させることがで
き,一方,冷却領域では原料を融点未満の温度に確実に
冷却して原料を球形のまま固化させることができ,例え
ば半田ボールのごとき球状体を連続的に製造することが
可能となる。冷却領域では原料を融点未満の温度に確実
に冷却できるので,球状体の変形や相互での癒着も防止
できる。また適当な加熱手段や冷却手段などを利用する
ことによって,成形領域では熱媒を加熱し,冷却領域で
は熱媒を冷却する場合などにおいては,冷却領域から加
熱領域に向かう方向に熱媒を流すことにより,原料を冷
却したことによって加熱された熱媒が加熱領域に流れ込
むこととなり,また冷却領域には予め原料の融点未満の
温度にされた熱媒を供給することにより,加熱や冷却に
要するエネルギーを削減できるようになる。なお,原料
の相対的な移動と逆向きの流れを熱媒中に生じさせるこ
とにより,原料に対してより多くの熱媒が熱的に接触し
て原料を加熱,冷却でき,処理時間の短縮化や省スペー
ス化を図ることも可能となる。
【0012】なお,冷却領域に原料の融点未満の温度に
された熱媒を供給する場合,請求項4に記載したよう
に,系内の熱媒を一旦系外に取り出し,その後,再び系
内循環供給することが望ましい。そうすれば,熱媒を繰
り返し利用でき,有効利用がはかれる。なお,成形領域
にて系外に取り出した熱媒を冷却領域に供給する場合
は,予め原料の融点未満の温度に冷却してから熱媒を系
内に供給すると良い。
【0013】請求項6によれば,球状体の原料と不活性
な熱媒を充填した容器と,熱媒の流れを生じさせる送液
手段と,熱媒中に原料の融点未満の温度から原料の融点
以上の温度になる温度勾配を形成させる温度調節手段を
備えることを特徴とする,球状体の製造装置が提供され
る。
【0014】この請求6の製造装置によれば,先に説明
した請求項1〜5の製造方法を好適に実施することが可
能となる。この請求6の製造装置において,温度調節手
段とは,ヒーター,熱交換器,放熱器などの加熱手段及
び/又は冷却手段などである。例えば容器の上部に加熱
手段を装着して所望の温度に加熱することにより,容器
内の上部に熱媒が原料の融点以上の温度となる成形領域
を形成する。また,例えば容器の下部では加熱を行わ
ず,熱媒が原料の融点未満の温度となる冷却領域を容器
内の下部に形成する。この場合,放熱器などの冷却手段
を用いて容器の下部を積極的に冷却しても良い。そし
て,これら冷却領域と成形領域の間に渡って(容器内の
下部から上部に渡って)原料の融点未満の温度から原料
の融点以上の温度になる温度勾配を熱媒中に形成する。
この請求6の製造装置において,熱媒の流れを生じさせ
る送液手段は,例えば容器内の上部に形成された成形領
域から熱媒を容器外(系外)に一旦取り出し,その取り
出した熱媒を熱媒が原料の融点以下の温度に冷却した
後,容器内の下部に形成された冷却領域(系内)に熱媒
を循環供給する構成が例示される。この場合,送液手段
は,容器内の上部から熱媒を取り出して,容器内の下部
に熱媒を循環供給する回路にポンプや冷却手段を設けた
ような構成であっても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照にして説明する。図1は本発明の実施に
かかる球状体の製造装置1の内部構造を示す断面図であ
る。この実施の形態では,球状体の一例としてBGAや
CSP等の半導体パッケージのバンプ材料に用いられる
半田ボールa’を製造する製造装置について説明する。
【0016】内部が中空の筒形状をなす容器10の中心
軸が鉛直方向となるように,容器10が垂直に配置され
ている。容器10の内部には,半田ボールa’の原料で
ある半田(例えばSn−Pb共晶半田など)aと不活性
な熱媒bが充填されている。熱媒bは,原料と不活性な
ものであれば液体,気体のいずれを用いても良いが,こ
の実施の形態では,一例として半田aと不活性な植物油
が用いられる。後述するように,容器10の内部におい
て,上方には熱媒bの温度が半田aの融点(例えば約1
83゜C)以上の温度となる成形領域25が形成されて
おり,下方には熱媒bの温度が半田aの融点未満の温度
となる冷却領域26が形成されている。
【0017】容器10の最上部と最下部には,熱媒bを
容器10の外部において流通させる回路11の両端が接
続されており,この回路11にはポンプ12と冷却手段
としての熱交換器13が設けられている。そして,ポン
プ12の稼働により,容器10の最上部から熱媒bを容
器10外(系外)に一旦取り出し,回路11にて下方に
向かって熱媒bを送液して熱交換器13で熱媒bを半田
aの融点未満の温度(例えば20〜40゜C)に冷却し
た後,再び容器10の最下部から熱媒bを容器10内
(系内)に循環供給する構成になっている。このように
容器10の最上部から取り出した熱媒bを回路11を経
て容器10の最下部に循環供給することにより,容器1
0内では,最下部から最上部に向かう熱媒bの流れ(上
昇流)が発生している。
【0018】容器10の周囲には,複数のヒーターが上
下方向に連続して装着されており,この実施の形態で
は,4段のヒーター15,16,17,18が容器10
の周囲に上から順に装着されている。これら各ヒーター
15,16,17,18は,互いに独立して加熱温度を
調節することが可能であり,各ヒーター15,16,1
7,18によって加熱することにより,各ヒーター1
5,16,17,18の装着箇所において,容器10の
内部の熱媒bをそれぞれ所望の温度に昇温させるように
なっている。各ヒーター15,16,17,18の装着
箇所には,熱電対からなる温度センサー20,21,2
2,23が配置されており,容器10内部の熱媒bの温
度は,各ヒーター15,16,17,18の装着箇所に
おいてそれぞれ検出されている。そして,これら各温度
センサー20,21,22,23の検出に基づいて各ヒ
ーター15,16,17,18の出力を適宜制御するこ
とにより,熱媒bの温度が容器10の内部において上方
ほど高温になるように制御されている。
【0019】この実施の形態では,上から一番目のヒー
ター15の装着箇所における熱媒bの温度(温度センサ
ー20の検出温度)が190℃,上から二番目のヒータ
ー16の装着箇所における熱媒bの温度(温度センサー
21の検出温度)が185℃,上から三番目のヒーター
17の装着箇所における熱媒bの温度(温度センサー2
2の検出温度)が180℃,上から四番目のヒーター1
8の装着箇所における熱媒bの温度(温度センサー23
の検出温度)が172℃となるように,各ヒーター1
5,16,17,18の出力が制御されている。一方,
容器10の下部には,ヒーターを装着せずに容器10の
周面が露出した箇所が形成されており,容器10の下部
では,容器10の内部の熱媒bが加熱されないようにな
っている。
【0020】このように容器10の下部では熱媒bの加
熱が行われず,また各ヒーター15,16,17,18
の装着箇所ではそれぞれ所定の目標温度をなるように加
熱が行われることにより,容器10の内部においては,
上方に熱媒bの温度が半田aの融点(例えば約183゜
C)以上の温度となる成形領域25が形成されており,
下方には熱媒bの温度が半田aの融点未満の温度となる
冷却領域26が形成されている。また,各ヒーター1
5,16,17,18の加熱温度は,上方のセンサーほ
ど高温に制御されているので,容器10内部の熱媒中に
は,これら冷却領域26と成形領域の間に渡って半田a
の融点未満の温度から半田aの融点以上の温度になる温
度勾配(下方から上方に向かって温度が高くなる温度勾
配)が形成されている。
【0021】そして,前述のように容器10内において
熱媒bの流れ(上昇流)が発生していることにより,最
下部から容器10内に供給された熱媒bは,容器10内
を上向きに流れる間に,温度勾配に従って次第に昇温さ
れるようになっている。こうして加熱された熱媒bは,
容器10の最上部において容器10外(系外)に抜き出
され,回路11を送液される間に半田aの融点未満の温
度に冷却された後,再び容器10の最下部から容器10
内(系内)に循環供給されている。
【0022】容器10の上端には,適当な時間間隔で原
料である半田aを所定量に分離して容器10内の熱媒b
中に供給する原料投入器30が設けられている。この原
料投入機30によって熱媒b中に供給された半田aは,
容器10内において自重で熱媒b中を沈降して下降する
ようになっている。なお,原料投入器30によって熱媒
b中に供給する半田aは固体でも液体(融液)でも良
い。いずれにせよ,原料投入器30から熱媒b中に供給
された半田aは,先ず成形領域25にて融点以上に昇温
された熱媒b中におかれ,融液の状態となって自重で落
下していくこととなる。なおこの実施の形態において
は,原料投入器30は容器10の上端に取り付けられた
ケーシング31の内部に設置されており,ケーシング3
1内には,容器10の内部において半田aの融点以上の
温度まで昇温された熱媒bが充填されている。これによ
り,原料投入器30は半田aの融点以上の温度に加熱さ
れており,原料投入器30は半田aを融液の状態で所定
量に分離して容器10内の熱媒b中に供給するようにな
っている。
【0023】容器10の下端には,開閉弁35が取り付
けてある。この開閉弁35を開くことにより,容器10
内から熱媒bをドレイン管36を通じて排液できるよう
になっている。また,後述するように,容器10内にて
製造された半田ボールa’をドレイン管36を通じて排
出することも可能である。
【0024】さて,以上のように構成された製造装置1
において,各ヒーター15,16,17,18によって
加熱を行い,容器10の内部において,上方に熱媒bの
温度が半田aの融点以上の温度となる成形領域25を形
成し,下方に熱媒bの温度が半田aの融点未満の温度と
なる冷却領域26を形成する。その際,各ヒーター1
5,16,17,18の出力を適宜制御することによ
り,上から一番目のヒーター15の装着箇所における熱
媒bの温度が190℃,上から二番目のヒーター16の
装着箇所における熱媒bの温度が185℃,上から三番
目のヒーター17の装着箇所における熱媒bの温度が1
80℃,上から四番目のヒーター18の装着箇所におけ
る熱媒bの温度が172℃となるように加熱を行い,容
器10内部の熱媒b中に,冷却領域26と成形領域の間
に渡って半田aの融点未満の温度から半田aの融点以上
の温度になる温度勾配(下方から上方に向かって温度が
高くなる温度勾配)を形成する。
【0025】また一方,ポンプ12の送液により,容器
10の最上部から熱媒bを回路11に抜き出し,熱交換
器13で半田aの融点未満の温度に冷却し熱媒bを再び
容器10の最下部から容器10内に循環供給する。こう
して,容器10内において,最下部から最上部に向かう
熱媒bの流れ(上昇流)を発生させる。なお,このよう
に回路11から容器10の最下部に供給された熱媒b
は,冷却領域26では半田aの融点未満の温度を維持す
るが,容器10内を上昇する間に各ヒーターによって次
第に加熱され,成形領域25では半田aの融点以上の温
度に昇温させられる。
【0026】そして,容器10の上端に設けられた原料
投入器30からは,適当な時間間隔で半田aが所定量に
分離されて容器10内の熱媒b中に供給される。この実
施の形態では,原料投入器30は半田aを融液の状態で
所定量に分離して容器10内の熱媒b中に供給する。
【0027】こうして容器10上端において熱媒b中に
供給された半田aは,容器10内において自重で熱媒b
中を沈降して下降していく。そして,熱媒b中を沈降し
ていく半田aは,先ず成形領域25にて融点以上に昇温
された熱媒b中におかれて融液の状態を維持し,その表
面張力により球状に成形されることとなる。
【0028】次に,こうして成形領域25にて球状に成
形された半田aは,その形状(球形)を維持したまま熱
媒b中を沈降していくが,熱媒b中に下方から上方に向
かって温度が高くなる温度勾配が形成されているため,
下降に伴って半田aは徐々に冷却されていく。そして,
半田aが冷却領域26まで下降してくると,半田aは融
点未満の温度に冷却されて,球形を維持したまま固化す
ることとなる。こうして製造された半田ボールa’が,
容器10の底部に溜められることとなる。そして,製造
された半田ボールa’は,容器10下端の開閉弁35を
開くことにより,ドレイン管36を通じて排出すること
が可能である。
【0029】ここで,以上に説明した半田ボールa’の
製造を連続して行うに伴い,冷却領域26の熱媒bは,
半田aを冷却したことにより次第に加熱され,また半田
aの沈降に伴って加熱領域25の熱媒bが冷却領域26
中に流れ込込もうとするため,冷却領域26の熱媒bの
温度が次第に高くなっていく懸念が生ずる。しかるに,
この実施の形態においては,容器10内を下降していく
半田aと逆向きの流れ(上昇流)を熱媒b中に生じさせ
ることにより,半田aを冷却したことによって加熱され
た熱媒bや,半田aの下降に伴って冷却領域26に流れ
込もうとする熱媒bを,冷却領域26から加熱領域25
に向って流すことができる。そして冷却領域26には,
予め熱交換器13で半田aの融点未満の温度に冷却され
た熱媒bが,容器10の最下部を通じて供給されること
となり,また容器10の下部では熱媒bの加熱が行われ
ないため,冷却領域26では熱媒bは常に半田aの融点
未満の温度に保たれる。こうして,容器10内において
は,下方の冷却領域26と上方の成形領域25の間に渡
って,半田aの融点未満の温度から半田aの融点以上の
温度になる温度勾配が熱媒b中に安定して形成されるこ
ととなる。これにより,容器10内の成形領域25では
融点以上の温度下で融液の状態で表面張力により半田a
を球状に成形させることができ,一方,冷却領域26で
は半田aを融点未満の温度に確実に冷却して球形のまま
固化させることができ,半田ボールa’のごとき球状体
を連続的に製造することが可能となる。冷却領域26で
は半田aを融点未満の温度に確実に冷却できるので,半
田ボールa’の変形や相互での癒着も防止できるように
なる。また上昇流によって,加熱領域26には半田aを
冷却したことによって加熱された熱媒bが流れ込むの
で,各ヒーター15,16,17,18は,加熱に要す
るエネルギーを削減できるようになる。更にこの実施の
形態では,容器10内を沈降していく半田aの移動方向
と逆向きの流れ(上昇流)を熱媒b中に生じさせている
ので,熱媒bが停止している場合に比べて,半田aに対
してより多くの熱媒bが熱的に接触するので,半田aを
効率よく冷却でき,処理時間の短縮化がはかれ,容器1
0の高さも短縮できるので省スペース化を図ることも可
能となる。
【0030】以上,本発明の好ましい実施の形態の一例
を説明したが,本発明はここで説明した形態に限定され
ない。例えば図1で説明した実施の形態では,容器10
内において熱媒b中に1つの流れを生じさせた例を示し
たが,容器10内において熱媒b中に2以上の流れを生
じさせても良い。例えば図示の例について言えば,各ヒ
ーター15,16,17,18の装着箇所毎に熱媒b中
に流れを生じさせても良い。また各ヒーター15,1
6,17,18の装着箇所の対応させずに,任意の箇所
に複数の熱媒bの流れを生じさせても良い。またいずれ
の場合も,容器10内から抜き出した熱媒bを,再び容
器10内に循環供給すれば,熱媒bを繰り返し利用で
き,有効利用がはかれるようになる。なお熱媒bの流量
は,長時間わたり連続的に多量の原料(例えば半田a)
を球形化処理した場合でも,容器10内に所定の温度分
布を継続して形成できるように設定すると良い。熱媒b
の流量が小さすぎると,冷却領域26での熱媒bの温度
上昇が押さえきれず,目的を果たせない。一方,熱媒b
の流量が多すぎると熱媒bの加熱に要するエネルギーが
無駄に増えてしまう。
【0031】また,各ヒーター15,16,17,18
を4段に装着する例を説明したが,ヒーターの数や設置
個所は変更可能である。例えば,容器10の下部におい
て放熱器などの冷却手段を用いて熱媒bを積極的に冷却
しても良い。また,容器10の最下部より供給された熱
媒bの温度が低すぎるような場合は,図1に示したヒー
ター18の下方に予備ヒーター40などを設置して,熱
媒bを予め加熱しても良い。また,回路11中を送液さ
れる間に熱媒bが充分に冷却されるのであれば,熱交換
器13は省略しても良い。またポンプ12は,極端な脈
動を伴わないものであれば,ローラーポンプ,ダイヤフ
ラムポンプ等任意に選択可能である。
【0032】また以上の実施の形態では,球状体の一例
として半田ボールa’を製造する例について説明した
が,球状体の原料は,半田a以外の金属や金属以外の材
料などでも良い。また,熱媒bは植物油に限らず他の液
体や気体であっても良く,各種の植物油,鉱油,高沸点
溶剤等の液体またはアルゴンなどの気体を利用すること
ができる。
【0033】
【実施例】(実施例1)図1の製造装置1にて,所定の
温度分布に設定し循環させた熱媒b中に63Sn−37
Pb共晶半田の融液を60g/分の割合で原料投入器3
0より連続的に滴下し,半田ボールa’を製造した。原
料投入器30からは,融液の状態で半田aを所定量毎に
滴下することにより供給した。熱媒bとしては食用大豆
油を用い,136mリットル/分の流量(上昇流)で流
した。容器10は高さ約1.5m,内径36φの管を用
い,これに上方より31cm間隔でリボンヒーターを巻
いて各ヒーター15,16,17,18とした。各ヒー
ター15,16,17,18の設置個所の温度を各温度
センサー20,21,22,23で測定してフィードバ
ック制御し,各部位の温度が目標値になるよう各ヒータ
ー15,16,17,18の出力を制御した。各部位の
温度目標値は,温度センサー20位置で190℃,温度
センサー21位置で185℃,温度センサー22位置で
180℃,温度センサー23位置で172℃とした。回
路11には内径5φのシリコーンチューブを用い,ポン
プ12としてはベローズポンプを用いた。回路11を送
液中に熱媒bを自然冷却させ,熱交換器13は省略し,
強制冷却は行わなかった。なお,ヒーター18の下方に
リボンヒーターからなる予備ヒーター40を15cmの
幅で巻いた。製造開始から1時間経過しても,各温度セ
ンサー20,21,22,23で測定された温度は,表
1に示すとおり目標温度に保つことができた。半田の融
液量が60g/分の場合でも熱媒を循環することで温度
勾配制御は可能であった。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例2)半田融液の切り出しに際し,
0.25φのノズルより半田融液を吐出し,かつ,固化
時に0.80φ球となるように5.2g/分の割合で吐
出した。また熱媒の循環流量を190mリットル/分と
した。その他は実施例1と同条件で行った。その結果,
各ヒーター15,16,17,18の設置個所の温度
は,ほぼ目標温度となった。実際の温度勾配は,温度セ
ンサー20位置で190℃,温度センサー21位置で1
85℃,温度センサー22位置で179℃,温度センサ
ー23位置で171℃で安定した。製造された半田ボー
ルを回収し,計測したところ,粒径0.80φ,真球度
98%(n=10)の半田ボールが得られた。図2は得
られた半田ボールの粒子画像のスケッチである。なお真
球度は下記の式によって算出した。 真球度(%)=(1−(長径−短径)/((長径+短
径)/2))×100
【0036】(比較例)比較例では,図1において回路
11を省略し,所定の温度分布に設定した静止熱媒b中
に63Sn−37Pb共晶半田aの融液を5.2g/分
の割合で原料投入器より連続的に滴下して,半田ボール
a’を製造した。その他の条件は,実施例と同様であ
る。製造開始から1時間経過後に,各温度センサー2
0,21,22,23で測定された温度を,目標温度と
共に表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】各ヒーター15,16,17,18の設置
個所の温度は,目標温度から大きくずれてしまい温度勾
配が維持できなくなった。
【0039】
【発明の効果】請求項1〜6によれば,高い真球度の球
状体を製造することができ,長時間にわたり連続的に原
料を球形化処理した場合でも,熱媒が球形化に必要な所
定の温度勾配を安定して維持し,長時間にわたって高い
真球度の球状体を製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる球状体の製造装置
の説明図である。
【図2】実施例で製造された半田ボールの粒子画像のス
ケッチである。
【符号の説明】 a 半田 a’ 半田ボール b 熱媒 1 製造装置 10 容器 11 回路 12 ポンプ 13 熱交換器 15,16,17,18 ヒーター 20,21,22,23 温度センサー 30 原料投入器 31 ケーシング 35 開閉弁 36 ドレイン管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状体の原料と不活性な熱媒中に原料の
    融点未満の温度から原料の融点以上の温度になる温度勾
    配を形成し,予め所定量に分離された原料を熱媒に対し
    て相対的に移動させることにより,融液の状態で原料を
    表面張力により球形化させ,その後,原料を冷却して球
    形のまま固化させる方法において,熱媒の流れを生じさ
    せることにより,前記温度勾配を維持することを特徴と
    する,球状体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記原料の相対的な移動と逆向きの流れ
    を熱媒中に生じさせることを特徴とする,請求項1の球
    状体の製造方法。
  3. 【請求項3】 熱媒中に1もしくは2以上の流れを生じ
    させることを特徴とする,請求項1又は2の球状体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 熱媒を系外に一旦取り出した後,再び系
    内に循環供給することを特徴とする,請求項1,2又は
    3のいずれかの球状体の製造方法。
  5. 【請求項5】 原料が金属であることを特徴とする,請
    求項1,2,3又は4のいずれかの球状体の製造方法。
  6. 【請求項6】 球状体の原料と不活性な熱媒を充填した
    容器と,熱媒の流れを生じさせる送液手段と,熱媒中に
    原料の融点未満の温度から原料の融点以上の温度になる
    温度勾配を形成させる温度調節手段を備えることを特徴
    とする,球状体の製造装置。
JP2000164198A 2000-06-01 2000-06-01 球状体の製造方法及び製造装置 Expired - Fee Related JP4405645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000164198A JP4405645B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 球状体の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000164198A JP4405645B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 球状体の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001340992A true JP2001340992A (ja) 2001-12-11
JP4405645B2 JP4405645B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=18667850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000164198A Expired - Fee Related JP4405645B2 (ja) 2000-06-01 2000-06-01 球状体の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4405645B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1309529C (zh) * 2004-12-08 2007-04-11 云南锡业集团有限责任公司研究设计院 Ic封装用焊锡球“熔融机电整合”一次成型工艺及装置
CN1328774C (zh) * 2005-01-12 2007-07-25 哈尔滨工业大学 双电热丝熔切法锡球制备机
CN115592122A (zh) * 2022-12-15 2023-01-13 西安稀有金属材料研究院有限公司(Cn) 一种铟珠的制备筛分收集装置及制备筛分收集方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103157962B (zh) * 2013-03-27 2015-04-08 云南锡业锡材有限公司 一种斜轧锡球的制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1309529C (zh) * 2004-12-08 2007-04-11 云南锡业集团有限责任公司研究设计院 Ic封装用焊锡球“熔融机电整合”一次成型工艺及装置
CN1328774C (zh) * 2005-01-12 2007-07-25 哈尔滨工业大学 双电热丝熔切法锡球制备机
CN115592122A (zh) * 2022-12-15 2023-01-13 西安稀有金属材料研究院有限公司(Cn) 一种铟珠的制备筛分收集装置及制备筛分收集方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4405645B2 (ja) 2010-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3211754B2 (ja) 半溶融成形用金属の製造装置
CN106925783B (zh) 一种金属3d打印设备和方法
US6106614A (en) Method and apparatus for fabricating near spherical semiconductor single crystal particulate and the spherical product produced
US6742567B2 (en) Apparatus for and method of producing slurry material without stirring for application in semi-solid forming
CN104550822B (zh) 成形装置、半凝固金属的制造装置、成形方法及制造方法
JP4405645B2 (ja) 球状体の製造方法及び製造装置
US6003587A (en) Casting furnace, a casting method and a turbine blade made thereby
JP2009078931A (ja) 球状体製造装置および球状体の製造方法
JP4253419B2 (ja) 球状体の製造方法
JP2007512146A (ja) 半凝固金属スラリー製造方法及び装置
KR100386893B1 (ko) 고정밀도 및 고수율의 엔지니어링 볼의 제조방법과 그 장치
JP2002226903A (ja) 微細金属球製造装置
JP2008261057A (ja) 球状体の製造方法
KR100726448B1 (ko) 미세 볼 제조장치 및 제조방법
US20240066593A1 (en) Metallic powders and methods therefor
JP2000332047A (ja) はんだボールの製造方法
CN115213418A (zh) 一种银粉制造装置
JP3426361B2 (ja) 微小金属球の製造方法及びその製造装置
CN108691010A (zh) 通过将液体进给到成形的锭上生长成形的硅锭
JP2010106321A (ja) 微小粒の製造装置及び製造方法
JP3536491B2 (ja) 半溶融金属スラリの温度管理方法および温度管理装置
JP4902119B2 (ja) 金属シリコン粒子の製造方法
JPH0474801A (ja) 球状低融点合金粒体の製造方法
RU2089348C1 (ru) Способ получения гранул из алюминия и его сплавов
JPS6211944B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees