JP2001340925A - パンチ加工方法及びその方法の実施に直接使用するパンチ加工装置 - Google Patents

パンチ加工方法及びその方法の実施に直接使用するパンチ加工装置

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JP2001340925A
JP2001340925A JP2000166062A JP2000166062A JP2001340925A JP 2001340925 A JP2001340925 A JP 2001340925A JP 2000166062 A JP2000166062 A JP 2000166062A JP 2000166062 A JP2000166062 A JP 2000166062A JP 2001340925 A JP2001340925 A JP 2001340925A
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punch
die
punching
hydraulic cylinder
work
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JP2000166062A
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Ichiro Egashira
一郎 江頭
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンチとダイが共に上下動するパンチプレス
において、パンチとダイのヒットレートを向上させるこ
とにより、高速化に対応できるようにする。 【解決手段】 パンチPを下降・ダイDを上昇させるこ
とにより、パンチPとダイDでワークWを挟んで所定の
パンチ加工を施し、パンチ加工後、パンチPを上昇・ダ
イDを下降させる場合に、パンチPとダイDを同期して
上下動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンチとダイのヒッ
トレートを向上させることにより高速化に対応できるよ
うにしたパンチ加工方法及びその方法の実施に直接使用
するパンチ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来より、パンチプレス、例えば、図6
(A)に示すタレットパンチプレスにおいては、パンチ
Pが上部タレット60に、ダイDが下部タレット70に
それぞれ取り付けられていると共に、上部フレーム62
には、ラムシリンダ61が設置されている。
【0004】この構成により、ラムシリンダ61の直下
に所定のパンチPとダイDが配置されるように、上部タ
レット60と下部タレット70を回転させ、該ラムシリ
ンダ61を作動してパンチPを打圧すれば、ダイD上に
戴置されたワークWに例えば打抜き加工が施される。
【0005】この場合,よく知られているように、パン
チPは上部タレット60にパンチガイドとスプリングを
介して上下動自在に支持されているが、ダイDは下部タ
レット70に固定され、しかもパスラインPLに接触し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】ところが、このようなダイ固定方式を成形
加工用のダイにも適用した場合には、図6(B)に示す
ように、ダイDがパスラインPLより上方に突出してい
るので、ワークWを位置決め時に移動させると、このダ
イDにより該ワークWの裏面に傷が付く。
【0008】そのため、従来は、成形加工用のダイDを
(図6(B))下部タレット70の中央側(矢印A側)
に取り付け、ワークWを移動させる場合には、プログラ
ム制御により、該ワークWをこの成形加工ダイDに近づ
けないようにし裏傷を回避している。
【0009】しかし、このような裏傷回避対策は、プロ
グラム作成が面倒であり、またワークWの打抜き加工時
にも、下部タレット70の回転により上記成形加工ダイ
DがワークWの裏面に位置決めされて傷を付けることも
ある。更に、ワークWが成形加工ダイDを迂回するため
に、余分な時間を要し全体の加工時間が長引く。
【0010】この問題を解決するための手段として現在
用いられている方式が、図6(C)に示すダイ上下動方
式であり、ダイDは、待機時にはパスラインPLより下
方に隠れているが、加工時にはパスラインPLより上方
に突出するようになっている。
【0011】例えば、図7のt7において、下降端Lに
あるダイDが上昇を開始し、t8において上昇端Uに到
達すると、t8から一定の応答時間T1を経過した後t
9において、上昇端UにあるパンチPが下降を開始し、
t10において下降端Lに到達する。
【0012】従って、既に上昇端Uに到達したダイD
と、上記下降端Lに到達したパンチPとに挟まれたワー
クWにt10からt11までパンチ加工、例えば成形加
工が施される。
【0013】そして、パンチ加工後、t11において、
下降端LにあるパンチPが上昇を開始し、t12におい
て上昇端Uに到達すると、t12から一定の応答時間T
2を経過した後t13において、上昇端UにあるダイD
が下降を開始し、t14において下降端Lに到達し、1
つのパンチ工程が完了する。
【0014】しかし、従来のダイ上下動方式において
は、前記したように、1つのパンチ工程時間内に、応答
時間T1、T2(図7)が介在し、その分パンチPとダ
イDのヒットレートが低下し、高速化に対応できないこ
とがある。
【0015】例えば、パンチPと(図6(A))ダイD
の駆動源が異なり、パンチPはラムシリンダ61で駆動
するが、ダイDがカム(図示省略)で駆動する場合があ
る。
【0016】この場合には、ダイDが上昇端Uに(図
7)到達したときには、ダイDの駆動源であるカム側か
らパンチPの駆動源であるラムシリンダ61側にダイ上
昇終了信号が送出され、その信号を受信してからラムシ
リンダ61がパンチPを下降させる。
【0017】そのため、前記したように、ダイDがt8
で(図7)上昇端Uに到達してから応答時間T1経過
後、t9においてパンチPが下降する。
【0018】また、パンチPが上昇端Uに(図7)到達
したときには、パンチPの駆動源であるラムシリンダ6
1側からダイDの駆動源であるカム側にパンチ上昇終了
信号が送出され、その信号を受信してからカムがダイD
を下降させる。
【0019】そのため、前記したように、パンチPがt
12で(図7)上昇端Uに到達してから応答時間T2経
過後、t13においてダイDが下降する。
【0020】このように、パンチPとダイDの駆動源が
異なる場合には、応答時間T1、T2があるため、前記
したように、パンチPとダイDのヒットレートが低下
し、高速化に対応できないことがある。
【0021】本発明の目的は、パンチとダイが共に上下
動するパンチプレスにおいて、パンチとダイのヒットレ
ートを向上させることにより、高速化に対応できるよう
にする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、パンチPを下降・ダイDを上昇させるこ
とにより、パンチPとダイDでワークWを挟んで所定の
パンチ加工を施し、パンチ加工後、パンチPを上昇・ダ
イDを下降させる場合に、パンチPとダイDを同期して
上下動させることを特徴とするパンチ加工方法と、共に
上下動するパンチPとダイDにより挟んだワークWに所
定のパンチ加工を施すパンチ加工装置において、パンチ
PとダイDの各アクチュエータ2、8(40、50)を
共通の駆動エネルギ供給源5(54)に結合し、パンチ
PとダイDを同期して上下動可能としたことを特徴とす
るパンチ加工装置という技術的手段を講じている。
【0023】従って、本発明の構成によれば、t1(図
3)からt6までの1つのパンチ工程時間内に加工精度
を上げるための若干の遅延時間d1、d2を付加するだ
けで、パンチPとダイDを同期して上下動させることが
できるので、従来(図7)と比べると、応答時間T1、
T2が無くなり、そのためパンチPとダイDが共に上下
動するパンチプレスにおいて、パンチPとダイDのヒッ
トレートを向上させることが可能となり、高速化に対応
できるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態を示す全体図で
あり、図示するパンチ加工装置は、例えば油圧式のタレ
ットパンチプレスにより構成され、後述するパンチP、
ダイDが油圧シリンダ2、8で駆動する。
【0026】このタレットパンチプレスの上部フレーム
1には(図2)、上部タレット6が、下部フレーム15
には、下部タレット7がそれぞれ回転可能に取り付けら
れている。
【0027】この構成により、上部タレット6と下部タ
レット7を回転させることにより、後述する所定のパン
チPとダイDを加工位置Kに位置決めし、ワークWに所
望のパンチ加工を施すことができる。
【0028】上部タレット6には(図1の下図)、リフ
トスプリング36を介してパンチガイド37が支持さ
れ、該パンチガイド37には、ストリッパスプリング3
2を介して、パンチPが支持されている。
【0029】また、下部タレット7には、ダイガイド3
1内にスプリング33を介してダイDが支持されてい
る。
【0030】この構成により、パンチPとダイDが共に
上下動自在に取り付けられている。
【0031】そして、加工位置K(図2)において、パ
ンチPの上方であって上部フレーム1には、該パンチP
を駆動するアクチュエータである油圧シリンダ2が、ダ
イDの下方であって下部フレーム15には、該ダイDを
駆動するアクチュエータである油圧シリンダ8がそれぞ
れ設置されている。
【0032】上記パンチP用の油圧シリンダ2とダイD
用の油圧シリンダ8は、図1に示すように、共に共通の
駆動エネルギ供給源である油圧ポンプ5に方向切替弁3
を介して連通している。
【0033】また、パンチP側油圧シリンダ2と方向切
替弁3の間には、パンチ下降遅延弁21が、ダイD側油
圧シリンダ8と方向切替弁3の間には、ダイ下降遅延弁
22がそれぞれ取り付けられている。
【0034】この構成により、後述するNC装置20の
油圧シリンダ駆動制御部20Bにより、油圧ポンプ5と
方向切替弁3とパンチ下降遅延弁21とダイ下降遅延弁
22を制御すれば、図3に示すように、ダイDを上昇さ
せると共にその上昇開始から一定時間d1経過後パンチ
Pを下降させることにより、該下降したパンチPと上昇
したダイDでワークWを挟んで所定のパンチ加工を施
し、パンチ加工後、パンチPを上昇させると共にその上
昇開始から一定時間d2経過後ダイDを下降させること
ができる。
【0035】従って、前記したように、本発明によれ
ば、t1からt6までの1つのパンチ工程時間内に加工
精度を上げるための若干の遅延時間d1、d2を付加す
るだけで、パンチPとダイDを同期して上下動させるこ
とができる。
【0036】このため、従来(図7)と比べると、応答
時間T1、T2が無くなり、パンチPとダイDが共に上
下動するパンチプレスにおいて、パンチPとダイDのヒ
ットレートを向上させることが可能となり、高速化に対
応できるようになる。
【0037】一方、前記タレットパンチプレスの下部フ
レーム15上には、図2に示すように、Y軸LMガイド
レール17が敷設され、該Y軸LMガイドレール17に
は、サポートブラケット16が滑り結合しており、該サ
ポートブラケット16上には、キャリッジべース11が
戴置されている。
【0038】そして、キャリッジべース11には、上部
フレーム1に設けられたY軸モータMyのボールねじ1
4が螺合している。
【0039】また、キャリッジべース11には、クラン
プ13が取り付けられているキャリッジ12が、X軸L
Mガイドレール(図示省略)に滑り結合しており、該キ
ャリッジ12には、X軸モータMx(図1)のボールね
じが螺合している。
【0040】更に、タレットパンチプレスの中央には、
テーブル10が固定され、該固定テーブル10上にワー
クWが搬入されるようになっている。
【0041】この構成により、NC装置20(図1)の
ワーク移動制御部20Eにより、X軸モータMxを回転
させると、キャリッジ12が、キャリッジべース11上
をX軸方向に移動し、またY軸モータMyを回転させる
と、サポートブラケット16に支持されたキャリッジべ
ース11が、Y軸方向に移動する。
【0042】従って、キャリッジべース11とキャリッ
ジ12とクランプ13から成るワーク移動位置決め装置
25(図1)により、ワークWを、加工位置Kに位置決
めすることができる(図5のステップ101)。
【0043】NC装置20は、CPU20Aと、油圧シ
リンダ駆動制御部20Bと、タイマ20Cと、メモリ2
0Dと、ワーク移動制御部20Eにより構成されてい
る。
【0044】CPU20Aは、メモリ20Dに格納され
た本発明の動作手順を表すプログラム(例えば図5に相
当)に従って、油圧シリンダ駆動制御部20Bやタイマ
20Cなどに指示を与え、図1に示す装置全体を制御す
る。
【0045】油圧シリンダ駆動制御部20Bは、前記油
圧ポンプ5と方向切替弁3とパンチ下降遅延弁21とダ
イ下降遅延弁22を制御することにより、パンチP側油
圧シリンダ2とダイD側油圧シリンダ8を駆動制御す
る。
【0046】例えば、パンチPを下降・ダイDを上昇さ
せることにより、パンチPとダイDでワークWを挟んで
所定のパンチ加工を施す場合には、油圧シリンダ駆動制
御部20Bが、先ず方向切替弁3を制御し、油タンク4
の油圧ポンプ5側、即ち出口4A側をパンチP側油圧シ
リンダ2のピストン19の上側とダイD側油圧シリンダ
8のピストン23の下側にそれぞれ結合し、油タンク4
の入口4BをパンチP側油圧シリンダ2のピストン19
の下側とダイD側油圧シリンダ8のピストン23の上側
にそれぞれ結合する。
【0047】このとき、油圧シリンダ駆動制御部20B
は、パンチ下降遅延弁21を閉じ、ダイ下降遅延弁22
を開いた状態にしておく。
【0048】この状態で、油圧シリンダ駆動制御部20
Bが油圧ポンプ5を作動すると、パンチ下降遅延弁21
か閉じているので、油タンク4から出口4Aを通って吐
出された作動油は(矢印)ダイD側油圧シリンダ8の
ピストン23の下側に供給されて、該ピストン23を押
し上げ、そのピストン23の上側の作動油は、開いてい
るダイ下降遅延弁22と方向切替弁3を通って入口4B
から油タンク4に戻る(矢印)。
【0049】その結果、ピストンロッド18の先端の押
し上げ部18Aが、下降端L(図3)にあるダイD(図
1)の下面を押し上げるので、該ダイDがスプリング3
3の復元力に抗してガイド31に沿って上昇し(図5の
ステップ102)上昇端U(図3)に到達し、該ダイD
は(図1)パスラインPLから上方に突出する。
【0050】また、このダイDが上昇を開始したt1
(図3)において、タイマ20C(図1)が起動して時
間を計測し、一定時間d1が経過したことを(図5のス
テップ103のYES)前記油圧シリンダ駆動制御部2
0Bが検知すると、該油圧シリンダ駆動制御部20Bが
パンチ下降遅延弁21を開くと同時にダイ下降遅延弁2
2を閉じる。
【0051】それにより、ダイDがt1で上昇を開始し
てから一定時間d1経過後のt2において、油タンク4
(図1)から出口4Aを通って吐出された作動油は(矢
印)、前記開いたパンチ下降遅延弁21を通ってパン
チP側油圧シリンダ2のピストン19の上側に供給さ
れ、ピストン19を押し下げ、そのピストン19の下側
の作動油は、直接方向切替弁3を通って入口4Bから油
タンク4に戻る(矢印)。
【0052】その結果、ピストンロッド9の先端のスト
ライカ9Aが、上昇端U(図3)にあるパンチPのヘッ
ドを打圧するので、先ず低弾性のリフトスプリング36
が撓んでパンチ全体が下降し(図5のステップ10
4)、パンチガイド37がワークWの上面に当接し、次
に高弾性のストリッパスプリング32が撓み、パンチP
がパンチガイド37に沿って下降しt3(図3)におい
て下降端Lに到達する。
【0053】これにより、t3からt4まで所定のパン
チ加工(図5のステップ105)、例えば成形加工が行
われる。
【0054】そして、パンチ加工後、パンチPを上昇・
ダイDを下降させる場合には、油圧シリンダ駆動制御部
20Bが、先ず方向切替弁3を制御し、油タンク4の油
圧ポンプ5側、即ち出口4A側をパンチP側油圧シリン
ダ2のピストン19の下側とダイD側油圧シリンダ8の
ピストン23の上側にそれぞれ結合し、油タンク4の入
口4BをパンチP側油圧シリンダ2のピストン19の上
側とダイD側油圧シリンダ8のピストン23の下側にそ
れぞれ結合する。
【0055】このとき、油圧シリンダ駆動制御部20B
は、パンチ下降遅延弁21を開いたまま、ダイ下降遅延
弁22を閉じたままにしておく。
【0056】この状態で、油圧シリンダ駆動制御部20
Bが油圧ポンプ5を作動すると、ダイ下降遅延弁22か
閉じているので、油タンク4から出口4Aを通って吐出
された作動油は(矢印)パンチP側油圧シリンダ2の
ピストン19の下側に供給されて、該ピストン19を押
し上げ、そのピストン19の上側の作動油は、開いてい
るパンチ下降遅延弁21と方向切替弁3を通って入口4
Bから油タンク4に戻る(矢印)。
【0057】その結果、ピストンロッド9の先端のスト
ライカ9Aが、下降端L(図3)にあるパンチPのヘッ
ドから離れるので、先ず高弾性のストリッパスプリング
32の復元力によりパンチPがパンチガイド37に沿っ
て上昇し(図5のステップ106)、次に低弾性のリフ
トスプリング36の復元力によりパンチガイド37がワ
ークWの上面から離れてパンチ全体が上昇し、上昇端U
(図3)に到達する。
【0058】また、このパンチPが上昇を開始したt4
(図3)において、タイマ20Cが再起動して時間を計
測し、一定時間d2が経過したことを(図5のステップ
107のYES)前記油圧シリンダ駆動制御部20Bが
検知すると、該油圧シリンダ駆動制御部20Bがパンチ
下降遅延弁21を閉じると同時にダイ下降遅延弁22を
開く。
【0059】それにより、パンチPがt4で上昇を開始
してから一定時間d2経過後のt5において、油タンク
4(図1)から出口4Aを通って吐出された作動油は
(矢印)、前記開いたダイ下降遅延弁22を通ってダ
イD側油圧シリンダ8のピストン23の上側に供給さ
れ、ピストン23を押し下げ、そのピストン23の下側
の作動油は、直接方向切替弁3を通って入口4Bから油
タンク4に戻る(矢印)。
【0060】その結果、ピストンロッド18の先端の押
し上げ部18Aが、上昇端U(図3)にあるダイDの下
面から離れるので、スプリング33の復元力によりダイ
Dがダイガイド31に沿って下降し(図5のステップ1
08)t6(図3)において下降端Lに到達する。
【0061】図4は、本発明の他の実施形態を示す全体
図であり、図示するパンチ加工装置は、例えば電動式の
タレットパンチプレスにより構成され、パンチP、ダイ
Dがサーボモータ40、50で駆動する。
【0062】この場合、パンチP用のサーボモータ40
とダイD用のサーボモータ50は、共に共通の駆動エネ
ルギ供給源である電源54に電源切替スイッチ55を介
して接続されている。
【0063】上記パンチPを駆動するアクチュエータで
あるサーボモータ40は、加工位置K(図2)における
パンチPの上方であって上部フレーム1に、また、ダイ
Dを駆動するアクチュエータであるサーボモータ50
は、加工位置K(図2)におけるダイDの下方であって
下部フレーム15にそれぞれ設置されている。
【0064】上記パンチP側サーボモータ40には(図
4)、ボールねじ41が結合され、該ボールねじ41に
は、ナット42を介してピストンロッド43が螺合して
いる。
【0065】また、ダイD側サーボモータ50には、ボ
ールねじ51が結合され、該ボールねじ51には、ナッ
ト52を介してピストンロッド53が螺合している。
【0066】この構成により、後述するNC装置24の
サーボモータ駆動制御部24Bにより、電源切替スイッ
チ55及びサーボモータ40、50を制御すれば、図1
の場合と同様に、パンチPとダイDは図3の動作を行
い、本発明によれば、t1からt6までの1つのパンチ
工程時間内に加工精度を上げるための若干の遅延時間d
1、d2を付加するだけで、パンチPとダイDを同期し
て上下動させることができる。
【0067】従って、図1の場合と同様に、従来(図
7)と比べると、応答時間T1、T2が無くなり、パン
チPとダイDが共に上下動するパンチプレスにおいて、
パンチPとダイDのヒットレートを向上させることが可
能となり、高速化に対応できるようになる。
【0068】この場合、サーボモータ駆動制御部24B
は、電源切替スイッチ55を制御して、該電源切替スイ
ッチ55の接点aを接点cに接続し、又はその接点aを
接点bに接続する。
【0069】これにより、電源54がダイD側サーボモ
ータ50に接続され、又は電源54がパンチP側サーボ
モータ40に接続される。
【0070】換言すれば、電源切替スイッチ55によ
り、電源54の接続がダイD側サーボモータ50に切り
替わることにより、該電源54を介して所定の電圧がダ
イD側サーボモータ50に印加され、又は電源54の接
続がパンチP側サーボモータ40に切り替わることによ
り、該電源54を介して所定の電圧がパンチP側サーボ
モータ50に印加される。
【0071】また、サーボモータ駆動制御部24Bは、
前記所定の電圧が印加されたサーボモータ40、50を
制御して、その正転・逆転動作を制御する。
【0072】例えば、パンチPを下降・ダイDを上昇さ
せることにより、パンチPとダイDでワークWを挟んで
所定のパンチ加工を施す場合には、サーボモータ駆動制
御部24Bが、先ず、電源切替スイッチ55とダイD側
サーボモータ50を制御することにより、電源54を介
してダイD側サーボモータ50に所定の電圧を印加する
と同時に該ダイD側サーボモータ50を正転させる。
【0073】これにより、ダイD側サーボモータ50の
ボールねじ51に螺合したピストンロッド53が上昇す
る。
【0074】その結果、ピストンロッド53の先端の押
し上げ部53Aが、下降端L(図3)にあるダイDの下
面を押し上げるので、該ダイDがスプリング33の復元
力に抗してガイド31に沿って上昇し(図5のステップ
102)上昇端U(図3)に到達し、該ダイDはパスラ
インPL(図4)から上方に突出する。
【0075】また、このダイDが上昇を開始したt1
(図3)において、タイマ24C(図5)が起動して時
間を計測し、一定時間d1が経過したことを(図5のス
テップ103のYES)前記サーボモータ駆動制御部2
4Bが検知すると、該サーボモータ駆動制御部24B
が、今度は、電源切替スイッチ55とパンチP側サーボ
モータ50を制御することにより、電源54を介してパ
ンチP側サーボモータ40に所定の電圧を印加すると同
時に該パンチP側サーボモータ40を正転させる。
【0076】それにより、ダイDがt1で上昇を開始し
てから一定時間d1経過後のt2(図3)において、パ
ンチP側サーボモータ40(図4)のボールねじ41に
螺合したピストンロッド43が下降する。
【0077】その結果、ピストンロッド43の先端のス
トライカ43Aが、上昇端U(図3)にあるパンチPの
ヘッドを打圧するので、先ず低弾性のリフトスプリング
36が撓んでパンチ全体が下降し(図5のステップ10
4)、パンチガイド37がワークWの上面に当接し、次
に高弾性のストリッパスプリング32が撓み、パンチP
がパンチガイド37に沿って下降しt3(図3)におい
て下降端Lに到達する。
【0078】これにより、t3からt4まで所定のパン
チ加工(図5のステップ105)、例えば成形加工が行
われる。
【0079】そして、パンチ加工後、パンチPを上昇・
ダイDを下降させる場合には、サーボモータ駆動制御部
24Bが、電源切替スイッチ55とパンチP側サーボモ
ータ40を制御することにより、電源54を介してパン
チP側サーボモータ40に所定の電圧を印加すると同時
に該パンチP側サーボモータ40を逆転させる。
【0080】これにより、パンチP側サーボモータ40
のボールねじ41に螺合したピストンロッド43が上昇
する。
【0081】その結果、ピストンロッド43の先端のス
トライカ43Aが、下降端L(図3)にあるパンチPの
ヘッドから離れるので、先ず高弾性のストリッパスプリ
ング32の復元力によりパンチPがパンチガイド37に
沿って上昇し(図5のステップ106)、次に低弾性の
リフトスプリング36の復元力によりパンチガイド37
がワークWの上面から離れてパンチ全体が上昇し、上昇
端U(図3)に到達する。
【0082】また、このパンチPが上昇を開始したt4
(図3)において、タイマ24Cが(図4)再起動して
時間を計測し、一定時間d2が経過したことを(図5の
ステップ107のYES)前記サーボモータ駆動制御部
24Bが検知すると、該サーボモータ駆動制御部24B
が、今度は、電源切替スイッチ55とダイD側サーボモ
ータ50を制御することにより、電源54を介してダイ
D側サーボモータ50に所定の電圧を印加すると同時に
該ダイD側サーボモータ50を逆転させる。
【0083】それにより、パンチPがt4で上昇を開始
してから一定時間d2経過後のt5において、ダイD側
サーボモータ50のボールねじ51に螺合したピストン
ロッド53が下降する。
【0084】その結果、ピストンロッド53の先端の押
し上げ部53Aが、上昇端U(図3)にあるダイDの下
面から離れるので、スプリング33の復元力によりダイ
Dがダイガイド31に沿って下降し(図5のステップ1
08)t6(図3)において下降端Lに到達する。
【0085】図4において、CPU24A、メモリ24
D、ワーク移動制御部24Eの各機能は、図1の場合と
同様であり、その説明は省略する。
【0086】以下、上記構成を有する本発明の動作を、
図5に基づいて説明する。
【0087】(1)パンチ加工までの動作。
【0088】先ず、図5のステップ101において、ワ
ークWを位置決めし、ステップ102において、ダイD
を上昇させ、ステップ103において、一定時間経過し
たか否かを判断し、経過していない場合には(NO)ス
テップ102に戻って同じ動作を繰り返し、経過した場
合には(YES)、ステップ104において、パンチP
を下降させ、ステップ105において、パンチ加工が行
われる。
【0089】例えば、図1のNC装置20を構成するC
PU20Aが、ワーク移動制御部20Eを介してワーク
移動位置決め装置25を制御することにより、クランプ
13に把持されたワークWを加工位置K(図2)に位置
決めする。
【0090】この状態で、CPU20Aは、油圧シリン
ダ駆動制御部20Bを介して油圧ポンプ5と方向切替弁
3とパンチ下降遅延弁21とダイ下降遅延弁22を制御
し、前記したように、図3のt1において、先ず下降端
LにあるダイDだけを上昇させ、t2において上昇端U
に到達させる。
【0091】そして、CPU20Aは、タイマ20Cを
介して、ダイDの上昇開始時点t1から一定時間d1が
経過したことを検知すると、油圧シリンダ駆動制御部2
0Bを介して再度油圧ポンプ5と方向切替弁3とパンチ
下降遅延弁21とダイ下降遅延弁22を制御することに
より、図3のt2において、上昇端UにあるパンチPを
下降させ、t3において下降端Lに到達させる。
【0092】これにより、既に上昇端Uに到達したダイ
Dと、下降端Lに到達したパンチPによりワークWが挟
まれ、該ワークWに所定のパンチ加工、例えば成形加工
が図3のt3からt4まで行われる。
【0093】(2)パンチ加工後の動作。
【0094】次に、図5のステップ106において、パ
ンチPを上昇させ、ステップ107において、一定時間
経過したか否かを判断し、経過していない場合には(N
O)ステップ106に戻って同じ動作を繰り返し、経過
した場合には(YES)、ステップ108において、ダ
イDを下降させる。
【0095】即ち、パンチ加工後、CPU20Aは、油
圧シリンダ駆動制御部20Bを介して油圧ポンプ5と方
向切替弁3とパンチ下降遅延弁21とダイ下降遅延弁2
2を制御し、今度は、図3のt4において、先ず下降端
LにあるパンチPだけを上昇させ、t5において上昇端
Uに到達させる。
【0096】そして、CPU20Aは、タイマ20Cを
介して、パンチPの上昇開始時点t4から一定時間d2
が経過したことを検知すると、油圧シリンダ駆動制御部
20Bを介して再度油圧ポンプ5と方向切替弁3とパン
チ下降遅延弁21とダイ下降遅延弁22を制御すること
により、図3のt5において、上昇端UにあるダイDを
下降させ、t6において下降端Lに到達させる。
【0097】これにより、このパンチ工程は終了し、再
度ワークWを加工する場合には、図5のステップ101
に戻って、CPU20Aは、再度ワーク移動制御部20
Eを介してワーク移動位置決め装置25を制御すること
により、ワークWを加工位置K(図2)に位置決めした
後、油圧シリンダ駆動制御部20Bを介して油圧ポンプ
5などを制御することにより、ステップ102以降の動
作を繰り返す。
【0098】尚、図5の動作説明に際しては、図1の油
圧式タレットパンチプレスを使用した場合について詳述
したが、図4の電動式タレットパンチプレスを使用した
場合も同様に図5の動作が行われる。
【0099】また、上記図1と図4の実施形態において
は、パンチPが上方に、ダイDが下方に取り付けられて
いる場合について詳述したが、本発明はこれに限定する
ことなく、パンチPが下方に、ダイDが上方に取り付け
られていて、パンチPを上昇・ダイDを下降させること
により、パンチPとダイDでワークWを挟んで所定のパ
ンチ加工を施し、パンチ加工後、パンチPを下降・ダイ
Dを上昇させる場合ににも適用可能であり、同様の効果
を奏することは勿論である。
【0100】更に、図1と図4の実施形態においては、
遅延時間d1、d2(図3)の制御に関し、タイマ20
C(図1)、24C(図4)による時間計測制御を行っ
たが、他の制御方法、例えば各アクチュエータ2、8
(40、50)(図1、図4)の位置ゲインによる制御
を行っても本発明の本質には変わりがなく、同様の効果
が期待できる。
【0101】
【発明の効果】上記のとおり、本発明の構成によれば、
パンチとダイを同期して上下動させることができるの
で、従来と比べると、応答時間が無くなり、そのためパ
ンチとダイが共に上下動するパンチプレスにおいて、パ
ンチとダイのヒットレートを向上させることが可能とな
り、高速化に対応できるようになるという効果を奏し、
実験によれば、従来に比べて約3倍のヒットレートの向
上が期待できる。
【0102】また、本発明の構成によれば、パンチとダ
イの各アクチュエータが共通の駆動エネルギ供給源に結
合されているので、同期制御が極めて容易になり、ミス
ヒットが少なくなり、更に、ダイが上下動するために、
ワーク裏面に傷がつかないという効果もある。
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】本発明の具体例を示す図である。
【図3】本発明の作用説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図6】従来技術の構成を説明する図である。
【図7】従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 上部フレーム 2、8 油圧シリンダ 3 方向切替弁 4 油タンク 5 油圧ポンプ 6 上部タレット 7 下部タレット 9、18 ピストンロッド 19、23 ピストン 20 油圧式タレットパンチプレスのNC装置 20A CPU 20B 油圧シリンダ駆動制御部 20C タイマ 20D メモリ 20E ワーク移動制御部 21 パンチ下降遅延弁 22 ダイ下降遅延弁 24 電動式タレットパンチプレスのNC装置 24A CPU 24B サーボモータ駆動制御部 24C タイマ 24D メモリ 24E ワーク移動制御部 25 ワーク移動位置決め装置 31 ダイガイド 32 ストリッパスプリング 33 スプリング 36 リフトスプリング 37 パンチガイド D ダイ P パンチ W ワーク
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B30B 15/14 B30B 15/14 Q 15/18 15/18 G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチを下降・ダイを上昇させることに
    より、パンチとダイでワークを挟んで所定のパンチ加工
    を施し、パンチ加工後、パンチを上昇・ダイを下降させ
    る場合に、パンチとダイを同期して上下動させることを
    特徴とするパンチ加工方法。
  2. 【請求項2】 上記ダイを上昇させると共にその上昇開
    始から一定時間経過後パンチを下降させることにより、
    該下降したパンチと上昇したダイでワークを挟んで所定
    のパンチ加工を施し、パンチ加工後、パンチを上昇させ
    ると共にその上昇開始から一定時間経過後ダイを下降さ
    せる請求項1記載のパンチ加工方法。
  3. 【請求項3】 共に上下動するパンチとダイにより挟ん
    だワークに所定のパンチ加工を施すパンチ加工装置にお
    いて、 パンチとダイの各アクチュエータを共通の駆動エネルギ
    供給源に結合し、パンチとダイを同期して上下動可能と
    したことを特徴とするパンチ加工装置。
  4. 【請求項4】 上記アクチュエータが油圧シリンダによ
    り構成され、各油圧シリンダが方向切替弁を介して共通
    の油圧ポンプに連通している請求項3記載のパンチ加工
    装置。
  5. 【請求項5】 上記各油圧シリンダのうちのパンチ側油
    圧シリンダと方向切替弁の間にはパンチ下降遅延弁が、
    ダイ側油圧シリンダと方向切替弁の間にはダイ下降遅延
    弁がそれぞれ取り付けられている請求項4記載のパンチ
    加工装置。
  6. 【請求項6】 上記アクチュエータがサーボモータによ
    り構成され、各サーボモータが電源切替スイッチを介し
    て共通の電源に接続されている請求項3記載のパンチ加
    工装置。
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