JP2001339376A - 同期回路 - Google Patents

同期回路

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JP2001339376A
JP2001339376A JP2000156288A JP2000156288A JP2001339376A JP 2001339376 A JP2001339376 A JP 2001339376A JP 2000156288 A JP2000156288 A JP 2000156288A JP 2000156288 A JP2000156288 A JP 2000156288A JP 2001339376 A JP2001339376 A JP 2001339376A
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data signal
time
flop
synchronization
flip
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JP2000156288A
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Yoichi Koseki
陽一 小関
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NEC Yamagata Ltd
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NEC Yamagata Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データを同期化するフリップフロップにおける
セットアップ時間違反およびホールド時間違反の発生を
自動的に回避できる同期回路を提供する。 【解決手段】 遅延回路10を用いて入力データ信号D
Iを遅延させ、遅延させたデータ信号DA,DBに対し
てそれぞれホールド時間分位相の早い信号DAh,DB
h、セットアップ時間分位相の遅い信号DAs,DBs
を生成し、クロックCLKの立ち上がりエッジにおける
論理値の一致を見てホールド時間/セットアップ時間違
反を監視し、セットアップ時間/ホールド時間違反の可
能性がある場合にはこれを検出して、例えば遅延値の小
さい遅延データ信号DAから遅延値の大きい遅延データ
信号DBへのように位相の異なるデータ信号に切り替え
て同期化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期回路に関し、
特に、クロック信号に対するデータ信号のセットアップ
時間およびホールド時間の違反を自動的に回避すること
のできる同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】データ信号のみが与えられ、PLL(Pha
se-locked loop) を用いてデータ信号から個々のデータ
を取り込むためのクロック信号を抽出する場合には、P
LLでは、データの変化点であるデータエッジに位相同
期したクロックエッジを持つクロック信号を生成する。
生成されたクロック信号は、クロックエッジとデータエ
ッジとの位相の定常的なシフト量と、ジッタによる位相
ゆらぎとを持つ。
【0003】PLLのループゲインの変更や製造バラツ
キ、動作条件などにより生成したクロック信号の位相の
定常的シフト量およびジッタ量が変化するために、生成
したクロック信号により入力データ信号を取り込む入力
段の同期用フリップフロップ(以下、FFと略す)にお
いて、セットアップ時間/ホールド時間違反が起きる可
能性が生じる。また、クロック信号を生成するPLLと
同期用FFとの配置が離れている場合には、ゲート遅延
や配線負荷による遅延などにより、同期用FFにおける
クロック信号とデータ信号の位相関係がPLLで生成し
たものとは異なってしまうために、これによっても同期
用FFにおいてセットアップ時間/ホールド時間違反が
起きる可能性がある。
【0004】LSIへのデータ信号の入力段である同期
用FFにおけるセットアップ時間/ホールド時間違反の
発生を防止するためには、データ信号とクロック信号と
の位相関係を検査し、クロック信号またはデータ信号の
いずれかの位相をセットアップ時間/ホールド時間違反
が発生しないように変化させればよい。
【0005】図8は、特開平2−56111号公報に記
載された第1の従来例の回路図である。クロック調整回
路71にはクロック信号CLKと切り換えモード信号A
DJが入力され、ADJが論理値0のときにはCLKが
同期用FF72のクロック入力端に供給され、ADJが
論理値1のときにはCLKの反転信号が同期用FF72
のクロック入力端に供給される。外部から入力データ信
号DIとクロック信号CLKの位相関係を観測して切り
換えモード信号ADJの論理値を操作することにより、
入力データ信号DIに対してセットアップ時間/ホール
ド時間違反が発生しない信号を同期用FF72のクロッ
ク入力端に与えることができる。
【0006】第1の従来例では、セットアップ時間およ
びホールド時間のいずれをも満足する位相関係に設定す
ることが可能であるが、クロック信号とデータ信号の位
相関係の適否の判断を自動で行うものではないので、デ
ータ取り込みのエラーレートや同期用FFにおけるデー
タ信号とクロック信号の位相を観測して手動で設定せざ
るをえなかった。
【0007】図9は、特開平9−102780号公報に
記載された第2の従来例の回路図およびタイミング図で
ある。第2の従来例では、クロック信号の立ち上がりエ
ッジが予め設定された禁止期間に含まれるときにはこれ
を自動的に検出し、位相の異なるクロック信号に自動的
に切り換える。
【0008】図9(a)において、クロック信号CLK
は、これを遅延させた遅延クロックCL1〜CL3とと
もにセレクタ81に入力され、選択クロックSCLが選
択される。データDIは、モノステーブルマルチバイブ
レータ(以下、MSMVと略す)82に入力され、図9
(b)に示すように、MSMV82でt1時間遅らせ、
MSMV83でt2時間の幅を持ったパルスを生成して
FF84に入力される。時間t2は、同期用FF86に
おけるデータ読み込みを禁止する禁止期間となるので、
選択クロックSCLの立ち上がり変化点が禁止期間内に
入らないように制御される。例えば、選択クロックSC
Lとして遅延クロックCL1が選ばれており、時間t2
の禁止期間内に選択クロックSCL(すなわち遅延クロ
ックCL1)の立ち上がり変化点があるならば、FF8
4の出力が論理値1となり、カウンタ85をカウントア
ップするので、セレクタ81により次の遅延クロックC
L2が新たな選択クロックSCLとして選択する。選択
クロックSCLの立ち上がり変化点が禁止期間内にない
ならば、同期用FF86でデータ信号が読み込まれて同
期化されたデータ信号DOがLSIの内部回路へ出力さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、ク
ロック、データの位相関係の適否の判断を自動で行うも
のではないので、セットアップ時間/ホールド時間違反
が生じない位相関係に手動で設定しなければならないた
めに煩雑な作業を必要とし、また、データの位相に変動
が生じた場合には対応できないという問題点があった。
【0010】また、第2の従来例では、セットアップ時
間を満たすように自動的にクロックの位相を変更する点
において、第1の従来例の問題点を部分的には解決して
いるものの、ホールド時間違反については検出できず、
また、セットアップ時間違反であっても違反を検出しな
い不感時間t1が存在するという問題点があった。
【0011】本発明の目的は、クロック信号に対するデ
ータ信号のセットアップ時間およびホールド時間違反を
自動的に精度よく検出し、違反を回避することのできる
同期回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明の同
期回路は、入力データ信号を遅延させ第1の遅延データ
信号と、該第1の遅延データ信号より第1の所定時間だ
け遅延量が大きい第1の後行データ信号と、前記第1の
遅延データ信号より第2の所定時間だけ遅延量が小さい
第1の先行データ信号と、前記第1の遅延データ信号よ
り第3の所定時間だけ遅延量が大きい第2の遅延データ
信号と、該第2の遅延データ信号より前記第1の所定時
間だけ遅延量が大きい第2の後行データ信号と、前記第
2の遅延データ信号より前記第2の所定時間だけ遅延量
が小さい第2の先行データ信号とを出力する遅延データ
生成部と、クロック信号の立ち上がり時に前記第1の後
行データ信号と前記第1の先行データ信号との論理の不
一致を検出したときには選択信号を第1の論理状態とし
て出力し、前記クロック信号の立ち上がり時に前記第2
の後行データ信号と前記第2の先行データ信号との論理
の不一致を検出したときには前記選択信号を第2の論理
状態として出力する違反検出部と、前記第1の遅延デー
タ信号と前記第2の遅延データ信号とを入力し前記選択
信号が第1の論理状態のときには選択データ信号として
第1の遅延データ信号を選択し前記選択信号が第2の論
理状態のときには選択データ信号として第2の遅延デー
タ信号を選択するセレクタと、前記選択データ信号を前
記クロック信号の立ち上がりに同期して読み込み同期デ
ータ信号として出力する同期用フリップフロップとを有
する同期データ生成部とを備え、前記第1の所定時間が
前記同期用フリップフロップのセットアップ時間以上で
あり、前記第2の所定時間が前記同期用フリップフロッ
プのホールド時間以上であり、前記第1の所定時間と前
記第2の所定時間とを加算した値である禁止時間が前記
第3の所定時間よりも小であり且つ前記禁止時間が前記
クロック信号の周期時間から前記第3の所定時間を減算
した値よりも小となるように設定されている。
【0013】前記違反検出部が、前記第1の後行データ
信号と前記第1の先行データ信号との論理値が一致した
ときに論理値1を出力する第1のENOR回路と、前記
第2の後行データ信号と前記第2の先行データ信号との
論理値が一致したときに論理値1を出力する第2のEN
OR回路と、クロック信号の立ち上がりに同期して前記
第1のENOR回路の出力を読み込む第1の違反検出用
フリップフロップと、前記クロック信号の立ち上がりに
同期して前記第2のENOR回路の出力を読み込む第2
の違反検出用フリップフロップと、前記第1の違反検出
用フリップフロップの出力の反転信号をセット入力端に
入力し前記第2の違反検出用フリップフロップの出力の
反転信号をリセット入力端に入力して前記選択信号を出
力するリセットセットラッチ回路とを備えて構成され、
特に、前記第1の所定時間が、前記同期用フリップフロ
ップのセットアップ時間に略等しい時間であり、前記第
2の所定時間が、前記同期用フリップフロップのホール
ド時間に略等しい時間であるように設定されるか、また
は、特に、前記第1の所定時間が、前記同期用フリップ
フロップのセットアップ時間と前記第1または第2の違
反検出用フリップフロップのホールド時間とを加算した
時間に略等しい時間であり、前記第2の所定時間が前記
同期用フリップフロップのホールド時間と前記第1また
は第2の違反検出用フリップフロップのセットアップ時
間とを加算した時間に略等しい時間であるように設定さ
れてもよい。
【0014】または、前記違反検出部が、前記第1の後
行データ信号と前記第1の先行データ信号との論理値が
不一致のときに論理値1を出力する第1のEOR回路
と、前記第2の後行データ信号と前記第2の先行データ
信号との論理値が不一致のときに論理値1を出力する第
2のEOR回路と、クロック信号の立ち上がりに同期し
て前記第1のEOR回路の出力を読み込む第1の違反検
出用フリップフロップと、前記クロック信号の立ち上が
りに同期して前記第2のEOR回路の出力を読み込む第
2の違反検出用フリップフロップと、前記第1の違反検
出用フリップフロップの出力をセット入力端に入力し前
記第2の違反検出用フリップフロップの出力をリセット
入力端に入力して前記選択信号を出力するリセットセッ
トラッチ回路とを備えて構成され、特に、前記第1の所
定時間が、前記同期用フリップフロップのセットアップ
時間に略等しい時間であり、前記第2の所定時間が、前
記同期用フリップフロップのホールド時間に略等しい時
間であるように設定されるか、または、特に、前記第1
の所定時間が、前記同期用フリップフロップのセットア
ップ時間と前記第1または第2の違反検出用フリップフ
ロップのホールド時間とを加算した時間に略等しい時間
であり、前記第2の所定時間が前記同期用フリップフロ
ップのホールド時間と前記第1または第2の違反検出用
フリップフロップのセットアップ時間とを加算した時間
に略等しい時間であるように設定されてもよい。
【0015】第2の発明の同期回路は、入力データ信号
をそれぞれ異なる時間遅延させたn(nは正整数)個の
遅延データ信号と、前記n個の遅延データ信号のそれぞ
れに対応させて、遅延データ信号よりも第1の所定時間
だけ遅延量が大きいn個の後行データ信号と、遅延デー
タ信号より第2の所定時間だけ遅延量が小さいn個の先
行データ信号とを生成して出力する遅延データ生成部
と、前記n個の後行データ信号から1個を選択して出力
する第1のセレクタと、前記n個の先行データ信号から
1個を選択して出力する第2のセレクタと、前記第1の
セレクタの出力論理値と前記第2のセレクタの出力論理
値とが異なるときに論理値1を出力するEOR回路と、
該EOR回路の出力をクロック信号の立ち上がりに同期
して読み込む違反検出用フリップフロップと、該違反検
出用フリップフロップの出力が論理値0から論理値が1
に変化する毎にカウント値をインクリメントするととも
に前記カウント値をmビット(m≧log2(n)の整
数)の選択信号として出力するカウンタとを有する違反
検出部と、前記n個の遅延データ信号から1個を選択し
て選択データ信号として出力する第3のセレクタと、前
記選択データ信号を前記クロック信号の立ち上がりに同
期して読み込み同期データ信号として出力する同期用フ
リップフロップとを有する同期データ生成部とを備え、
前記カウンタの出力の前記選択信号により前記第3のセ
レクタで前記選択データ信号に選択される遅延データ信
号に対応する後行データ信号および先行データ信号を前
記第1のセレクタおよび前記第2のセレクタで選択さ
れ、前記第1の所定時間が前記同期用フリップフロップ
のセットアップ時間以上であり、前記第2の所定時間が
前記同期用フリップフロップのホールド時間以上であ
り、前記第1の所定時間と前記第2の所定時間とを加算
してn倍した値が前記クロック信号の周期時間より小と
なるように設定されている。特に、前記第1の所定時間
が、前記同期用フリップフロップのセットアップ時間に
略等しい時間であり、前記第2の所定時間が、前記同期
用フリップフロップのホールド時間に略等しい時間であ
るように設定されてもよい。または、特に、前記第1の
所定時間が、前記同期用フリップフロップのセットアッ
プ時間と前記違反検出用フリップフロップのホールド時
間とを加算した時間に略等しい時間であり、前記第2の
所定時間が前記同期用フリップフロップのホールド時間
と前記違反検出用フリップフロップのセットアップ時間
とを加算した時間に略等しい時間であるように設定され
てもよい。
【0016】第3の発明の同期回路は、入力データ信号
を遅延させ遅延データ信号と、該遅延データ信号より第
1の所定時間だけ遅延量が大きい後行データ信号と、前
記遅延データ信号より第2の所定時間だけ遅延量が小さ
い先行データ信号とを出力する遅延データ生成部と、前
記後行データ信号と前記先行データ信号との論理値が不
一致であるときに論理値1を出力するEOR回路と、選
択クロック信号の立ち上がりに同期して前記EOR回路
の出力を読み込む第1の違反検出用フリップフロップ
と、自身の出力である選択信号の反転信号を前記第1の
違反検出用フリップフロップの出力の立ち上がりに同期
して読み込む第2の違反検出用フリップフロップとを備
える違反検出部と、クロック信号とその反転信号とを入
力し前記選択信号の論理値に基づいて一方を前記選択ク
ロック信号として出力するセレクタと、前記遅延データ
信号を前記選択クロック信号の立ち上がりに同期して読
み込み同期データ信号として出力する同期用フリップフ
ロップとを有する同期データ生成部とを備え、前記第1
の所定時間が前記同期用フリップフロップのセットアッ
プ時間以上であり、前記第2の所定時間が前記同期用フ
リップフロップのホールド時間以上であり、前記第1の
所定時間と前記第2の所定時間とを加算した値が前記ク
ロック信号の周期時間の半分よりも小であるように設定
されて構成されている。特に、前記第1の所定時間が、
前記同期用フリップフロップのセットアップ時間に略等
しい時間であり、前記第2の所定時間が、前記同期用フ
リップフロップのホールド時間に略等しい時間であるよ
うに設定されてもよい。または、特に、前記第1の所定
時間が、前記同期用フリップフロップのセットアップ時
間と前記第1の違反検出用フリップフロップのホールド
時間とを加算した時間に略等しい時間であり、前記第2
の所定時間が前記同期用フリップフロップのホールド時
間と前記第1の違反検出用フリップフロップのセットア
ップ時間とを加算した時間に略等しい時間であるように
設定されてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に関わる第1の実施例の回路図である。同期回路1
は、遅延回路10を含む遅延データ生成部2と、遅延デ
ータ生成部からの各信号に基づいてセットアップ時間/
ホールド時間違反の可能性がある場合を検出する違反検
出部3と、同期用FFのセットアップ時間/ホールド時
間違反を回避して同期データを生成する同期データ生成
部4とを有している。
【0018】遅延データ生成部2は、入力データ信号D
Iを遅延させ、第1の遅延データ信号DAと、第1の遅
延データ信号より第1の所定時間s1だけ遅延量が大き
い第1の後行データ信号DAsと、第1の遅延データ信
号DAより第2の所定時間h1だけ遅延量が小さい第1
の先行データ信号DAhと、第1の遅延データ信号DA
より第3の所定時間T0だけ遅延量が大きい第2の遅延
データ信号DBと、DBより第1の所定時間s1だけ遅
延量が大きい第2の後行データ信号DBsと、第2の遅
延データ信号DBより第2の所定時間h1だけ遅延量が
小さい第2の先行データ信号DBhとを出力する。
【0019】違反検出部3は、クロック信号CLKの立
ち上がり時に第1の後行データ信号DAsと前記第1の
先行データ信号DAhとの論理の不一致を検出したとき
には選択信号を第1の論理状態として出力し、前記クロ
ック信号の立ち上がり時に前記第2の後行データ信号と
前記第2の先行データ信号との論理の不一致を検出した
ときには前記選択信号を第2の論理状態として出力す
る。
【0020】違反検出部3は、具体的には、第1の後行
データ信号DAsと第1の先行データ信号DAhとの論
理値が一致したときに論理値1を出力する第1のENO
R回路11と、第2の後行データ信号DBsと第2の先
行データ信号DBhとの論理値が一致したときに論理値
1を出力する第2のENOR回路12と、クロック信号
CLKの立ち上がりに同期して第1のENOR回路11
の出力を読み込む第1の違反検出用FF13と、クロッ
ク信号の立ち上がりに同期して第2のENOR回路12
の出力を読み込む第2の違反検出用FF14と、第1の
違反検出用FF13の出力の反転信号をセット入力端に
入力し、第2の違反検出用FF14の出力の反転信号を
リセット入力端に入力し、選択信号SELを出力するリ
セットセットラッチ回路15とを有している。
【0021】同期データ部4は、第1の遅延データ信号
DAと第2の遅延データ信号DBとを入力し、選択信号
が第1の論理状態として論理値1であるときには、選択
データ信号SDとして第2の遅延データ信号DBを選択
し、選択信号SELが第2の論理状態の論理値0である
ときには、選択データ信号SDとして第1の遅延データ
信号DAを選択するセレクタ16と、選択データ信号S
Dをクロック信号CLKの立ち上がりに同期して読み込
んで同期データ信号DOとして出力する同期用FF17
とを有している。
【0022】図2は、遅延データ生成部2からの各遅延
信号の位相関係を示す図である。図2(a)を参照する
と、遅延データ生成部2内の遅延データ回路10は、遅
延素子18を縦列接続し、第1の先行データ信号DA
h、第1の遅延データ信号DA、第1の後行データ信号
DAs、第2の先行データ信号DBh、第2の遅延デー
タ信号DBおよび第2の後行データ信号DBsのそれぞ
れの取り出し端が、遅延回路10の中間の所定位置に設
けられている。図2(b)に示すクロック信号CLK
は、入力データ信号DIのデータ変化点の抽出により、
入力データ信号DIの1データ分の時間がクロック信号
CLKの周期時間Tに等しくなるように、PLLにより
生成されているものとする。図2(a)において遅延回
路10のDI入力端に入力データDIが入力されると、
時間の経過にしたがって入力データ信号DIが遅延され
て、図2(c)に示すように、先ず遅延回路10のDA
h出力端から第1の先行データ信号DAhとして出力さ
れ、さらに第2の所定時間h1の経過後にDA出力端か
ら第1の遅延データ信号DAとして出力され、さらに第
1の所定時間s1の経過後にDAs出力端から第1の後
行データ信号DAsとして出力される。また、遅延され
た入力データ信号DIは、第1の後行データ信号DAs
の出力から(T0−(h1+s1))時間後にDBh出
力端から第2の先行データ信号DBhとして出力され、
さらに第2の所定時間h1の経過後にDB出力端から第
2の遅延データ信号DBとして出力され、さらに第1の
所定時間s1の経過後にDBs出力端から第2の後行デ
ータ信号DBsとして出力される。
【0023】図3は、図1の第1の実施例の動作タイミ
ング図である。最初にリセット信号RSにより、第1の
違反検出用FF13は論理値1(ハイレベル)出力と
し、第2の違反検出用FF14は論理値0(ローレベ
ル)出力とする。セットリセットラッチ15の出力は論
理値0であり、セレクタ16は選択データ信号SDとし
て第1の遅延データ信号DAを選択しているとする。す
なわち、この初期状態においては、同期用FF17で
は、データ入力端に第1の遅延データ信号DAが入力さ
れ、クロック信号CLKで同期化されて同期データ信号
DOとして出力されている。
【0024】第1の遅延データ信号DAがクロック信号
CLKの立ち上がりエッジに対してセットアップ時間/
ホールド時間違反の可能性が発生したときには、第1の
先行データ信号DAhと第1の後行データ信号DAsと
が異なる論理値にある状態でクロック信号CLKが立ち
上がることになる。図3の例はセットアップ時間違反が
生じたときであるが、第1の先行データ信号DAhが論
理値1で、第1の後行データ信号DAsが論理値0の期
間内で且つ第1の遅延データ信号DAの変化点より後の
時刻にクロック信号CLKが立ち上がり変化している。
したがって、第1のENOR回路11の出力が論理値0
で第2のENOR回路12の出力が論理値0のときに、
クロック信号CLKが立ち上がって第1の違反検出用F
F13および第2の違反検出用FF14の読み込みが行
われるため、第1の違反検出用FF13の出力は論理値
0に変化し、セットリセットラッチ15のセット入力端
には論理値1が入力されるので出力である選択信号SE
Lは論理値1に変化する。その結果、セレクタ16は、
選択データ信号SDとして第2の遅延データ信号DBが
選択され、同期用FF17のデータ入力端に入力され、
クロック信号CLKの立ち上がりに同期して読み込まれ
て同期データ信号DOとしてLSIの内部回路へ出力さ
れる。図3のように第1の遅延データ信号DAの変化時
刻と第1の後行データ信号DAsの変化時刻との間の時
刻にクロック信号CLKの立ち上がりエッジが位置する
ときにはセットアップ時間違反の可能性があると判断さ
れ、第1の先行データ信号DAhの変化時刻と第1の遅
延データ信号DAの変化時刻との間の時刻にクロック信
号CLKの立ち上がりエッジが位置するときにはホール
ド時間違反の可能性があると判断される。
【0025】図3とは、逆の場合、すなわち第2の遅延
データ信号DBがクロックエッジに対してセットアップ
時間/ホールド時間違反の可能性があるときには、同様
にしてENOR回路12が論理値0にあるときにクロッ
ク信号CLKが立ち上がることになり、セットリセット
ラッチ15の出力が論理値0となって同期用FF17の
データ入力端には第1の遅延データ信号DAが入力され
る。
【0026】なお、同期用FF17のセットアップ時間
違反が生じる可能性を排除するためには、第1の所定時
間s1としては、同期用FF17のセットアップ時間以
上の時間が必要であり、同様に、同期用FF17のホー
ルド時間違反が生じる可能性を排除するためには、第2
の所定時間h1としては、同期用FF17のホールド時
間以上の時間が必要である。また、選択データ信号SD
の切換後に、再度のセットアップ時間/ホールド時間違
反が発生することなく確実にセットアップ時間/ホール
ド時間違反の発生が防止できるためには、第1の所定時
間s1、第2の所定時間h1、第3の所定時間T0およ
びクロック信号の周期時間Tが、 T0>(s1+h1) で且つ (T−T0)>(s1+h1) となるように設定される。
【0027】なお、実用上は、第1の所定時間s1を同
期用FF17のセットアップ時間に略等しい値とし、第
2の所定時間h1を同期用FF17のホールド時間に略
等しい値とすることにより、第3の所定時間T0を短く
することが可能となり、遅延回路10を構成する遅延素
子18の必要数を低減することができるのでより好まし
い。
【0028】次に、第2の実施例として、図1の第1の
違反検出用FF13または第2の違反検出用FF14の
セットアップ時間をs2とし、第1の違反検出用FF1
3または第2の違反検出用FF14のホールド時間をh
2として、第1の実施例における第1の所定時間をs1
から(s1+h2)に変更し、同様に第1の実施例にお
ける第2の所定時間をh1から(h1+s2)に変更し
た実施例における各遅延信号の位相関係の図を図4に示
す。第2の実施例の回路は第1の実施例の図1と同一で
あり、遅延回路10のデータ信号の遅延時間のみが異な
る。
【0029】第1の実施例では、同期用FF17のセッ
トアップ時間/ホールド時間に対して、第1の違反検出
用FF13または第2の違反検出用FF14のセットア
ップ時間/ホールド時間が無視できない大きさであると
きには、同期用FF17のセットアップ時間/ホールド
時間に違反検出用FF13,14のセットアップ時間/
ホールド時間が上乗せされるために、同期回路1全体で
のセットアップ/ホールド違反による誤動作の回避とい
う点では不十分な場合があり得るが、第2の実施例を用
いることによって、同期用FF17と違反検出用FF1
3,14のいずれにもセットアップ時間/ホールド違反
が発生しないようにできるので、違反検出用FF13,
14のセットアップ時間/ホールド時間が無視できない
大きさであるときにおいても、同期回路1全体でのセッ
トアップ/ホールド違反による誤動作を回避することが
できる。
【0030】なお、第2の実施例においても、s1を同
期用FF17のセットアップ時間に略等しい値とし、h
1を同期用FF17のホールド時間に略等しい値とする
ことが、遅延回路10の遅延素子数低減の点でより好ま
しい。
【0031】図5は、第3の実施例の回路図である。違
反検出部3aのみが図1の第1の実施例の回路図と異な
り、他は同一である。
【0032】図5において、違反検出部3aは、第1の
後行データ信号DAsと第1の先行データ信号DAhと
の論理値が不一致のときに論理値1を出力する第1のE
OR回路21と、第2の後行データ信号DBsと第2の
先行データ信号DBhとの論理値が不一致のときに論理
値1を出力する第2のEOR回路22と、クロック信号
CLKの立ち上がりに同期して第1のEOR回路21の
出力を読み込む第1の違反検出用FF23と、クロック
信号の立ち上がりに同期して第2のEOR回路22の出
力を読み込む第2の違反検出用FF24と、第1の違反
検出用FF23の出力をセット入力端に入力し、第2の
違反検出用FF24の出力をリセット入力端に入力し、
選択信号SELを出力するリセットセットラッチ回路2
5とを有している。
【0033】第1の遅延データ信号DAがクロックエッ
ジに対してセットアップ時間/ホールド時間違反の可能
性が発生したときには、第1のEOR回路21の出力が
論理値1で第2のEOR回路22の出力が論理値1のと
きに、クロック信号CLKが立ち上がって読み込まれる
ので第1の違反検出用FF23の出力は論理値1に変化
し、セットリセットラッチ25のセット入力端には論理
値1が入力されて選択信号SELは論理値1に変化す
る。その結果、セレクタ16は、選択データ信号SDと
して第2の遅延データ信号DBを選択する。
【0034】第3の実施例においても、第1の所定時間
s1、第2の所定時間h1、第3の所定時間T0および
クロック信号の周期時間Tが、 T0>(s1+h1) で且つ (T−T0)>(s1+h1) となるように設定されることは、第1の実施例と同様で
ある。また、第1の所定時間s1を同期用FF17のセ
ットアップ時間に略等しい値とし、第2の所定時間h1
を同期用FF17のホールド時間に略等しい値とするこ
とにより、第3の所定時間T0を短くして遅延素子数を
低減できることも同様である。
【0035】さらに、第2の実施例と同様に、第1の所
定時間を同期用FF17のセットアップ時間と違反検出
用FF23,24のホールド時間とを加算した値に略等
しく設定し、第2の所定時間として同期用FF17のホ
ールド時間と違反検出用FF23,24のセットアップ
時間とを加算した値に略等しく設定することにより、違
反検出用FF13,14のセットアップ時間/ホールド
時間が無視できない大きさであるときにおいても、同期
回路1全体でのセットアップ/ホールド違反による誤動
作の回避することが可能である。
【0036】図6は、本発明の第2の実施の形態に関わ
る第4の実施例の回路図である。第1,第2,第3の実
施例においては、入力データ信号を遅延させて生成した
二つの位相の異なる遅延データ信号DA,DBの一方を
選択するものであったが、本実施例では入力データ信号
を遅延させてn個の位相の異なる遅延データ信号を生成
し選択することにより、セットアップ/ホールド違反発
生時に違反回避のためのデータ信号の位相変化を小さく
することができる。
【0037】図6は、n=4の場合の実施例であり、同
期回路31は、入力データ信号DIをそれぞれ異なる時
間遅延させた4個の遅延データ信号DA,DB,DC,
DDと、遅延データ信号DA,DB,DC,DDのそれ
ぞれに対応させて、遅延データ信号よりも第1の所定時
間s1だけ遅延量が大きい4個の後行データ信号DA
s,DBs,DCs,DDsと、遅延データ信号より第
2の所定時間だけ遅延量が小さい4個の先行データ信号
DAh,DBh,DCh,DDhとを生成して出力する
遅延回路40を有する遅延データ生成部32を備えてい
る。
【0038】同期回路31は、また、4個の後行データ
信号DAs,DBs,DCs,DDsから1個を選択し
て出力する第1のセレクタ41と、4個の先行データ信
号DAh,DBh,DCh,DDhから1個を選択して
出力する第2のセレクタ42と、第1のセレクタ41の
出力の論理値と第2のセレクタ42の出力の論理値とが
異なるときに論理値1を出力するEOR回路43と、E
OR回路43の出力をクロック信号CLKの立ち上がり
に同期して読み込む違反検出用FF44と、違反検出用
FF44の出力が論理値0から論理値が1に変化する毎
にカウント値をインクリメントするとともにカウント値
をmビット(m≧log2(n)の整数。n=4のとき
はm≧2)の選択信号SELとして出力するカウンタ4
5とを有する違反検出部33を備えている。
【0039】同期回路31は、さらに、4個の遅延デー
タ信号DA,DB,DC,DDから1個を選択して選択
データ信号SDとして出力する第3のセレクタ46と、
選択データ信号SDをクロック信号CLKの立ち上がり
に同期して読み込み同期データ信号DOとして出力する
同期用FF47とを有する同期データ生成部34とを備
えている。
【0040】カウンタ45の出力の選択信号SELによ
り第3のセレクタ46で選択データ信号SDに選択され
る遅延データ信号が第3の遅延データ信号DCであると
きには、同時に第3の遅延データ信号DCに対応する第
3の後行データ信号DCsおよび第3の先行データ信号
DChが第3のセレクタ41および第2のセレクタ42
により選択される。
【0041】次に、第4の実施例の同期回路の動作につ
いて説明する。リセット後の状態では、第1のセレクタ
41は第1の後行データ信号DAsを選択し、第2のセ
レクタ42は第1の先行データ信号DAhを選択し、第
3のセレクタ46は第1の遅延データ信号DAを選択し
ているものとすると、第1の遅延データ信号DAが同期
データ信号DOとして出力される。
【0042】この初期状態からクロック信号CLKの位
相またはデータ入力信号DIの位相が変化し、クロック
信号の立ち上がりエッジに対して第1の遅延データ信号
DAがセットアップ時間/ホールド時間違反の可能性が
ある位相関係にあるときには、クロック信号CLKの立
ち上がりエッジにおいて第1の後行データ信号DAsの
論理値と第1の先行データ信号DAhの論理値とが異な
るものとなるので、EOR回路43の出力が論理値1と
なり、違反検出用FF44にの出力が論理値0から論理
値1に変化する。これによりカウンタ45の2ビットの
出力信号SELが(00)から(01)へと変化し、第
1のセレクタ41は第2の後行データ信号DBsを選択
するように切り替わり、第2のセレクタ42は第2の先
行データ信号DBhを選択するように切り替わり、第3
のセレクタ46は第2の遅延データ信号DBを選択する
ように切り替わる。その結果、同期データ信号DOは第
2の遅延データ信号DBに切り替わる。
【0043】同様に、クロック信号の立ち上がりエッジ
に対して第2の遅延データ信号DBがセットアップ時間
/ホールド時間違反の可能性がある位相関係にあるとき
には、第1のセレクタ41は第3の後行データ信号DC
sを選択するように切り替わり、第2のセレクタ42は
第3の先行データ信号DChを選択するように切り替わ
り、第3のセレクタ46は第3の遅延データ信号DCを
選択するように切り替わる。その結果、同期データ信号
DOは第3の遅延データ信号DCに切り替わる。すなわ
ち、クロック信号の立ち上がりエッジに対して、その時
点で選択している遅延データ信号がセットアップ時間/
ホールド時間違反の可能性がある位相関係にあるときに
は、入力データ信号DIからの遅延量の大きい遅延デー
タ信号を順次選択して行く。
【0044】なお、カウンタ45は、(00),(0
1),(10),(11)とカウントアップしてから
(00)へと戻って巡回カウントするので、入力データ
信号DIのジッタが一時的に大きくなるなどした後で
も、同期データ信号を生成する同期用FF47において
セットアップ時間/ホールド時間違反が発生しない遅延
データ信号が選択される。
【0045】また、クロック信号CLKの周期時間Tを
n分割してそれぞれ(T/n)時間間隔で遅延させたn
個の遅延データ信号を用いて、第1の所定時間s1が同
期用FF47のセットアップ時間以上であり、第2の所
定時間h1が同期用FF47のホールド時間以上であ
り、且つ、 T>n×(s1+h1) となるように設定することにより、選択データ信号SD
の切換後に、再度のセットアップ時間/ホールド時間違
反が発生することなく確実にセットアップ時間/ホール
ド時間違反の発生が防止できるのでより好ましい。
【0046】さらに、第2の実施例と同様に、第1の所
定時間を同期用FF47のセットアップ時間と違反検出
用FF44のホールド時間とを加算した値に略等しく設
定し、第2の所定時間として同期用FF47のホールド
時間と違反検出用FF44のセットアップ時間とを加算
した値に略等しく設定することにより、違反検出用44
のセットアップ時間/ホールド時間が無視できない大き
さであるときにおいても、同期回路31全体でのセット
アップ/ホールド違反による誤動作の回避することが可
能となる。
【0047】図7は、本発明の第3の実施の形態に関わ
る第5の実施例の回路図とタイミング図である。本実施
例は、同期クロックとしてクロック信号CLKを用いる
かまたは反転クロックを用いるかを選択するように構成
することにより、遅延回路の遅延素子数を大幅に低減す
るものである。
【0048】図7(a)において、同期回路51は、入
力データ信号DIを遅延させ遅延データ信号DAと、遅
延データ信号DAより第1の所定時間s1だけ遅延量が
大きい後行データ信号DAsと、遅延データ信号DAよ
り第2の所定時間h1だけ遅延量が小さい先行データ信
号DAhとを出力する遅延回路61を有する遅延データ
生成部52を備えている。
【0049】また、同期回路51は、後行データ信号D
Asと先行データ信号DAhとの論理値が不一致である
ときに論理値1を出力するEOR回路63と、選択クロ
ック信号SCLKの立ち上がりに同期してEOR回路6
3の出力を読み込む第1の違反検出用FF64と、第1
の違反検出用FF65の出力の立ち上がりに同期して入
力を読み込み選択信号SELCを出力する第2の違反検
出用FF65と、選択信号SELCを入力して反転信号
を第2の違反検出用FF65の入力端へ出力する第1の
インバータ回路66とを有する違反検出部53を備えて
いる。第2の違反検出用FF65とインバータ回路66
とは第2の違反検出用FF65のクロック入力端の入力
信号の立ち上がり毎に第2の違反検出用FF65FF1
2の出力が反転するトグルFFを形成している。
【0050】さらに、同期回路51は、クロック信号C
LKを入力してその反転信号を出力する第2のインバー
タ回路68と、クロック信号CLKと第2のインバータ
回路68の出力とを入力し選択信号SELCの論理値に
基づいて一方を選択クロック信号SCLKとして出力す
るセレクタ67と、遅延データ信号DAを選択クロック
信号SCLKの立ち上がりに同期して読み込み同期デー
タ信号DOとして出力する同期用FF62とを有する同
期データ生成部54とを備えている。
【0051】次に、第5の実施例の動作について図7
(b)を参照しながら説明する。リセット後の初期状態
では、第2の違反検出用FF65の出力すなわち選択信
号SELCは論理値0(ローレベル)であり、このとき
セレクタ67はクロック信号CLKそのものを選択して
いるものとする。選択クロック信号SCLKとして選択
されているクロック信号CLKの立ち上がりエッジに対
して遅延データ信号DAがセットアップ時間/ホールド
時間違反の可能性がある位相関係にあるときには、選択
クロック信号SCLK(すなわちクロック信号CLKそ
のもの)の立ち上がりエッジにおいて先行データ信号D
Ahの論理値と後行データ信号DAsの論理値とが異な
るものとなるので、EOR回路63の出力の論理値1
(ハイレベル)のが第1の違反検出用FF64に読み込
まれる。このため、第1の違反検出用FF64の出力
は、それまでの論理値0の状態から論理値1の状態に変
化し、この変化に同期して第2の違反検出用FF65の
出力が反転して論理値1となり、セレクタ67は選択ク
ロックSCLKとしてそれまで選択していたクロック信
号CLKからクロック信号CLKの反転信号に切り替え
る。すなわち、その時点で選択クロック信号SCLKと
して選択しているクロックの立ち上がりエッジにおい
て、入力データ信号DIを遅延させた遅延データ信号D
Aがセットアップ時間/ホールド時間違反の可能性があ
る位相関係にあるときには、その時点で選択しているク
ロックからその反転クロックに切り替えてデータの同期
を行うものである。
【0052】なお、第1の所定時間s1が前記同期用F
Fのセットアップ時間以上であり、第2の所定時間h1
が前記同期用FFのホールド時間以上であり、クロック
信号の周期時間をTとして (T/2)>(s1+h1) であるように設定することが、選択クロック信号SCL
Kの切換後に、再度のセットアップ時間/ホールド時間
違反が発生することなく確実にセットアップ時間/ホー
ルド時間違反の発生が防止できるのでより好ましい。
【0053】さらに、第2の実施例と同様に、第1の所
定時間を同期用FF62のセットアップ時間と第1の違
反検出用FF64のホールド時間とを加算した値に略等
しく設定し、第2の所定時間として同期用FF62のホ
ールド時間と第1の違反検出用FF64のセットアップ
時間とを加算した値に略等しく設定することにより、第
1の違反検出用64のセットアップ時間/ホールド時間
が無視できない大きさであるときにおいても、同期回路
51全体でのセットアップ/ホールド違反による誤動作
の回避することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遅延回
路を用いてデータ信号を遅延させ、遅延させたデータ信
号に対してホールド時間分位相の早い信号、セットアッ
プ時間分位相の遅い信号を生成し、クロックエッジにお
ける論理値の一致を見てホールド時間/セットアップ時
間違反を監視し、セットアップ時間/ホールド時間違反
の可能性がある場合にはこれを検出し、位相の異なるデ
ータ信号または位相の異なるクロックに切り替えて同期
化するので、データの位相に変動が生じた場合に自動的
にセットアップ時間違反およびホールド時間違反の発生
を回避することができるという効果が得られる。また、
第2の従来例のように不感時間が存在しないので、違反
検出および回避の信頼度の高い同期回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関わる第1の実施
例の回路図である。
【図2】遅延データ生成部2からの各遅延信号の位相関
係を示す図である。
【図3】第1の実施例の動作タイミング図である。
【図4】第2の実施例における各遅延信号の位相関係を
示す図である。
【図5】第3の実施例の回路図である。
【図6】第2の実施の形態に関わる第4の実施例の回路
図である。
【図7】第3の実施の形態に関わる第5の実施例の回路
図およびタイミング図である。
【図8】第1の従来例の回路図である。
【図9】第2の従来例の回路図およびタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1,31,51 同期回路 2,32,52 遅延データ生成部 3,33,53 違反検出部 4,34,54 同期データ生成部 10,40,61 遅延回路 11,12 ENOR回路 21,22,43,63 EOR回路 13,14,17,23,24,44,47,62,6
4,65,72,84,86 フリップフロップ 15,25 セットリセットラッチ 16,41,42,46,67,81 セレクタ 45,85 カウンタ 71 クロック調整回路 82,83 モノステーブルマルチバイブレータ CLK クロック信号 DI 入力データ信号 DO 同期データ信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データ信号を遅延させ第1の遅延デ
    ータ信号と、該第1の遅延データ信号より第1の所定時
    間だけ遅延量が大きい第1の後行データ信号と、前記第
    1の遅延データ信号より第2の所定時間だけ遅延量が小
    さい第1の先行データ信号と、前記第1の遅延データ信
    号より第3の所定時間だけ遅延量が大きい第2の遅延デ
    ータ信号と、該第2の遅延データ信号より前記第1の所
    定時間だけ遅延量が大きい第2の後行データ信号と、前
    記第2の遅延データ信号より前記第2の所定時間だけ遅
    延量が小さい第2の先行データ信号とを出力する遅延デ
    ータ生成部と、 クロック信号の立ち上がり時に前記第1の後行データ信
    号と前記第1の先行データ信号との論理の不一致を検出
    したときには選択信号を第1の論理状態として出力し、
    前記クロック信号の立ち上がり時に前記第2の後行デー
    タ信号と前記第2の先行データ信号との論理の不一致を
    検出したときには前記選択信号を第2の論理状態として
    出力する違反検出部と、 前記第1の遅延データ信号と前記第2の遅延データ信号
    とを入力し前記選択信号が第1の論理状態のときには選
    択データ信号として第2の遅延データ信号を選択し前記
    選択信号が第2の論理状態のときには選択データ信号と
    して第1の遅延データ信号を選択するセレクタと、前記
    選択データ信号を前記クロック信号の立ち上がりに同期
    して読み込み同期データ信号として出力する同期用フリ
    ップフロップとを有する同期データ生成部とを備え、 前記第1の所定時間が前記同期用フリップフロップのセ
    ットアップ時間以上であり、前記第2の所定時間が前記
    同期用フリップフロップのホールド時間以上であり、前
    記第1の所定時間と前記第2の所定時間とを加算した値
    である禁止時間が前記第3の所定時間よりも小であり且
    つ前記禁止時間が前記クロック信号の周期時間から前記
    第3の所定時間を減算した値よりも小となるように設定
    されたことを特徴とする同期回路。
  2. 【請求項2】 前記違反検出部が、 前記第1の後行データ信号と前記第1の先行データ信号
    との論理値が一致したときに論理値1を出力する第1の
    ENOR回路と、 前記第2の後行データ信号と前記第2の先行データ信号
    との論理値が一致したときに論理値1を出力する第2の
    ENOR回路と、 クロック信号の立ち上がりに同期して前記第1のENO
    R回路の出力を読み込む第1の違反検出用フリップフロ
    ップと、 前記クロック信号の立ち上がりに同期して前記第2のE
    NOR回路の出力を読み込む第2の違反検出用フリップ
    フロップと、 前記第1の違反検出用フリップフロップの出力の反転信
    号をセット入力端に入力し前記第2の違反検出用フリッ
    プフロップの出力の反転信号をリセット入力端に入力し
    て前記選択信号を出力するリセットセットラッチ回路と
    を備える請求項1記載の同期回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の所定時間が、前記同期用フリ
    ップフロップのセットアップ時間に略等しい時間であ
    り、 前記第2の所定時間が、前記同期用フリップフロップの
    ホールド時間に略等しい時間であるように設定された請
    求項1または2記載の同期回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の所定時間が、前記同期用フリ
    ップフロップのセットアップ時間と前記第1または第2
    の違反検出用フリップフロップのホールド時間とを加算
    した時間に略等しい時間であり、前記第2の所定時間が
    前記同期用フリップフロップのホールド時間と前記第1
    または第2の違反検出用フリップフロップのセットアッ
    プ時間とを加算した時間に略等しい時間であるように設
    定された請求項2記載の同期回路。
  5. 【請求項5】 前記違反検出部が、 前記第1の後行データ信号と前記第1の先行データ信号
    との論理値が不一致のときに論理値1を出力する第1の
    EOR回路と、 前記第2の後行データ信号と前記第2の先行データ信号
    との論理値が不一致のときに論理値1を出力する第2の
    EOR回路と、 クロック信号の立ち上がりに同期して前記第1のEOR
    回路の出力を読み込む第1の違反検出用フリップフロッ
    プと、 前記クロック信号の立ち上がりに同期して前記第2のE
    OR回路の出力を読み込む第2の違反検出用フリップフ
    ロップと、 前記第1の違反検出用フリップフロップの出力をセット
    入力端に入力し前記第2の違反検出用フリップフロップ
    の出力をリセット入力端に入力して前記選択信号を出力
    するリセットセットラッチ回路とを備える請求項1記載
    の同期回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の所定時間が、前記同期用フリ
    ップフロップのセットアップ時間に略等しい時間であ
    り、 前記第2の所定時間が、前記同期用フリップフロップの
    ホールド時間に略等しい時間であるように設定された請
    求項1または5記載の同期回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の所定時間が、前記同期用フリ
    ップフロップのセットアップ時間と前記第1または第2
    の違反検出用フリップフロップのホールド時間とを加算
    した時間に略等しい時間であり、前記第2の所定時間が
    前記同期用フリップフロップのホールド時間と前記第1
    または第2の違反検出用フリップフロップのセットアッ
    プ時間とを加算した時間に略等しい時間であるように設
    定された請求項5記載の同期回路。
  8. 【請求項8】 入力データ信号をそれぞれ異なる時間遅
    延させたn(nは正整数)個の遅延データ信号と、前記
    n個の遅延データ信号のそれぞれに対応させて、遅延デ
    ータ信号よりも第1の所定時間だけ遅延量が大きいn個
    の後行データ信号と、遅延データ信号より第2の所定時
    間だけ遅延量が小さいn個の先行データ信号とを生成し
    て出力する遅延データ生成部と、 前記n個の後行データ信号から1個を選択して出力する
    第1のセレクタと、前記n個の先行データ信号から1個
    を選択して出力する第2のセレクタと、前記第1のセレ
    クタの出力論理値と前記第2のセレクタの出力論理値と
    が異なるときに論理値1を出力するEOR回路と、該E
    OR回路の出力をクロック信号の立ち上がりに同期して
    読み込む違反検出用フリップフロップと、該違反検出用
    フリップフロップの出力が論理値0から論理値が1に変
    化する毎にカウント値をインクリメントするとともに前
    記カウント値をmビット(m≧log2(n)の整数)
    の選択信号として出力するカウンタとを有する違反検出
    部と、 前記n個の遅延データ信号から1個を選択して選択デー
    タ信号として出力する第3のセレクタと、前記選択デー
    タ信号を前記クロック信号の立ち上がりに同期して読み
    込み同期データ信号として出力する同期用フリップフロ
    ップとを有する同期データ生成部とを備え、 前記カウンタの出力の前記選択信号により前記第3のセ
    レクタで前記選択データ信号に選択される遅延データ信
    号に対応する後行データ信号および先行データ信号を前
    記第1のセレクタおよび前記第2のセレクタで選択さ
    れ、 前記第1の所定時間が前記同期用フリップフロップのセ
    ットアップ時間以上であり、前記第2の所定時間が前記
    同期用フリップフロップのホールド時間以上であり、前
    記第1の所定時間と前記第2の所定時間とを加算してn
    倍した値が前記クロック信号の周期時間より小となるよ
    うに設定されたことを特徴とする同期回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の所定時間が、前記同期用フリ
    ップフロップのセットアップ時間に略等しい時間であ
    り、 前記第2の所定時間が、前記同期用フリップフロップの
    ホールド時間に略等しい時間であるように設定された請
    求項8記載の同期回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の所定時間が、前記同期用フ
    リップフロップのセットアップ時間と前記違反検出用フ
    リップフロップのホールド時間とを加算した時間に略等
    しい時間であり、前記第2の所定時間が前記同期用フリ
    ップフロップのホールド時間と前記違反検出用フリップ
    フロップのセットアップ時間とを加算した時間に略等し
    い時間であるように設定された請求項8記載の同期回
    路。
  11. 【請求項11】 入力データ信号を遅延させ遅延データ
    信号と、該遅延データ信号より第1の所定時間だけ遅延
    量が大きい後行データ信号と、前記遅延データ信号より
    第2の所定時間だけ遅延量が小さい先行データ信号とを
    出力する遅延データ生成部と、 前記後行データ信号と前記先行データ信号との論理値が
    不一致であるときに論理値1を出力するEOR回路と、
    選択クロック信号の立ち上がりに同期して前記EOR回
    路の出力を読み込む第1の違反検出用フリップフロップ
    と、自身の出力である選択信号の反転信号を前記第1の
    違反検出用フリップフロップの出力の立ち上がりに同期
    して読み込む第2の違反検出用フリップフロップとを備
    える違反検出部と、 クロック信号とその反転信号とを入力し前記選択信号の
    論理値に基づいて一方を前記選択クロック信号として出
    力するセレクタと、前記遅延データ信号を前記選択クロ
    ック信号の立ち上がりに同期して読み込み同期データ信
    号として出力する同期用フリップフロップとを有する同
    期データ生成部とを備え、 前記第1の所定時間が前記同期用フリップフロップのセ
    ットアップ時間以上であり、前記第2の所定時間が前記
    同期用フリップフロップのホールド時間以上であり、前
    記第1の所定時間と前記第2の所定時間とを加算した値
    が前記クロック信号の周期時間の半分よりも小であるよ
    うに設定されたことを特徴とする同期回路。
  12. 【請求項12】 前記第1の所定時間が、前記同期用フ
    リップフロップのセットアップ時間に略等しい時間であ
    り、 前記第2の所定時間が、前記同期用フリップフロップの
    ホールド時間に略等しい時間であるように設定された請
    求項11記載の同期回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の所定時間が、前記同期用フ
    リップフロップのセットアップ時間と前記第1の違反検
    出用フリップフロップのホールド時間とを加算した時間
    に略等しい時間であり、前記第2の所定時間が前記同期
    用フリップフロップのホールド時間と前記第1の違反検
    出用フリップフロップのセットアップ時間とを加算した
    時間に略等しい時間であるように設定された請求項11
    記載の同期回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532946B1 (ko) * 2001-12-24 2005-12-02 주식회사 하이닉스반도체 입력신호를 클록신호에 대해 차별적으로 지연시키는 회로
JP2016528813A (ja) * 2013-07-22 2016-09-15 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 多相クロック生成方法
CN111429826A (zh) * 2020-04-15 2020-07-17 京东方科技集团股份有限公司 一种同步电路及其同步方法、显示装置

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