JP2001338992A - メモリセル、メモリセルの製造方法、半導体記憶装置及び電子機器 - Google Patents

メモリセル、メモリセルの製造方法、半導体記憶装置及び電子機器

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JP2001338992A
JP2001338992A JP2000160598A JP2000160598A JP2001338992A JP 2001338992 A JP2001338992 A JP 2001338992A JP 2000160598 A JP2000160598 A JP 2000160598A JP 2000160598 A JP2000160598 A JP 2000160598A JP 2001338992 A JP2001338992 A JP 2001338992A
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memory cell
forming
gate electrode
transistor
insulating film
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JP2000160598A
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Hidehiro Muneno
秀弘 宗野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のDRAM並みの簡素な構成であってさ
らに低消費電力化を図るメモリセル、メモリセルの製造
方法、そのメモリセルを含む半導体記憶装置及び電子機
器を提供する。 【解決手段】 ソース領域/ドレイン領域がBLとノー
ドQとに接続されゲート電極がWLに接続されたn型M
OSトランジスタ50に対し、ノードQに他端が接地さ
れたキャパシタ54とソース領域及びゲート電極が互い
に接続されドレイン領域が電源線に接続されるn型MO
Sトランジスタ52を接続する。MOSトランジスタ5
0とMOSトランジスタ52の駆動能力を、各トランジ
スタのチャネル長及びチャネル幅を制御して、ノードQ
の電位がリークにより上昇することを回避する。また、
基板上に形成した凸部の対向する両側壁の高さ方向をチ
ャネル長とするようにMOSトランジスタ50、52を
形成することで、従来のDRAM並みの面積で、リフレ
ッシュ動作の不要なメモリセルを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモリセル、メモリ
セルの製造方法、半導体記憶装置及び電子機器に関する
ものであり、さらに詳しくは低コスト化及び低消費電力
化を図るメモリセル、メモリセルの製造方法、半導体記
憶装置及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年の集
積化技術や情報処理技術の進歩に伴い、半導体記憶装置
の大容量化が進んでいる。中でも、処理すべき情報を自
由に書き込み或いは読み出すことができる半導体記憶装
置としてのランダム・アクセス・メモリ(Random Acces
s Memory:以下、RAMと略す。)の大容量化及び低消
費電力化に対する要求が強まっている。
【0003】RAMは、それぞれが1ビットの情報を記
憶する複数のメモリセルから構成されており、これらメ
モリセルがマトリックス状に配置される。RAMは、行
方向及び列方向にそれぞれワードライン及びビットライ
ンが配線され、これらラインに各メモリセルが接続され
る。各メモリセルは、ワードライン及びビットラインに
よって特定され、所望の記憶情報の書き込み或いは読み
出しが行われる。
【0004】このようなRAMは、各メモリセルにおけ
る情報の記憶の仕方によって、ダイナミックRAM(Dy
namic RAM:以下、DRAMと略す。)とスタティック
RAM(Static RAM:以下、SRAMと略す。)とに大
きく分類される。
【0005】図17は、DRAMのメモリセルの構成の
一例を示す。このメモリセルは、1トランジスタセルと
呼ばれるものであり、n型の金属酸化膜半導体(Metal-
Oxide-Semiconductor:以下、MOSと略す。)電界効
果トランジスタ(以下、単にMOSトランジスタと略
す。)10と、キャパシタ12とを有している。MOS
トランジスタ10は、スイッチ素子の機能を有する。M
OSトランジスタ10のゲート電極はワードラインWL
に接続され、ソース領域(電極)或いはドレイン領域
(電極)はビットラインBLに接続される。MOSトラ
ンジスタ10のBLに接続されない他方の領域(電極)
には、ノードQ0が接続される。このノードQ0は、他端
が接地されたキャパシタ12の一端が接続される。
【0006】このメモリセルは、キャパシタに蓄積され
る電荷の有無に応じてノードQ0の電位の高低が記憶情
報の論理レベル「H」と「L」とに対応付けられてい
る。
【0007】メモリセルへの書き込み動作は、まずWL
を活性化することによって導通状態となったMOSトラ
ンジスタ10のソース領域/ドレイン領域を介して、ノ
ードQ0が、書き込むべき情報に対応してBLに印加さ
れた電位に設定される。その後、WLを非活性化してM
OSトランジスタ10を非導通状態とすることによっ
て、キャパシタ12に蓄積された電荷が記憶情報として
保持される。
【0008】一方、メモリセルの読み出し動作は、まず
BLをあらかじめ一定の電位にプリチャージし、WLを
活性化してMOSトランジスタ10が導通状態とされ
る。これにより、MOSトランジスタ10のソース領域
/ドレイン領域を介して、ノードQ0とBLとの電荷の
再分配が行われる。再分配された電荷によってBLの電
位に生じた微小な変化は、BLに接続されたセンスアン
プで増幅される。そして、この増幅信号を保持されてい
た情報の論理レベルとして判別することで、記憶情報の
読み出しが行われる。
【0009】このようにDRAMのメモリセルは非常に
簡素な構成のため、RAMの大容量化に最適である。し
かしながら、実際にはMOSトランジスタ10のpn接
合部のリーク等によってキャパシタ12の蓄積電荷が消
失するという問題がある。したがって、DRAMでは、
消失した蓄積電荷を所定の周期で再生するためのリフレ
ッシュ動作を必要としていた。そのため、RAM周りの
制御回路の複雑化を招いていた。
【0010】これに対して、SRAMのメモリセルでは
電源電圧が供給されている限り、保持している情報が消
失することがないため、リフレッシュ動作を行う必要が
ない。
【0011】図18は、SRAMのメモリセルの構成の
一例を示す。このメモリセルは、6トランジスタセルと
呼ばれるものであり、n型のMOSトランジスタ20、
22と、2つの相補型MOS(Complementary MOS:以
下、CMOSと略す。)インバータ回路24、26によ
って構成されたフリップフロップとを有している。MO
Sトランジスタ20、22は、スイッチ素子の機能を有
する。
【0012】MOSトランジスタ20のゲート電極はワ
ードラインWLに接続され、ソース領域(電極)或いは
ドレイン領域(電極)の一方はビットラインBLに接続
され、他方の領域(電極)はCMOSインバータ回路24
の入力端子とCMOSインバータ回路26の出力端子と
の接続ノードに接続される。MOSトランジスタ22の
ゲート電極はMOSトランジスタ20のゲート電極に接
続されるものと同じワードラインWLに接続され、ソー
ス領域(電極)或いはドレイン領域(電極)の一方はビ
ットラインBL(−)に接続され、他方の領域(電極)
はCMOSインバータ回路24の出力端子とCMOSイ
ンバータ回路26の入力端子との接続ノードに接続され
る。ビットラインBL(−)は、BLと対をなしてお
り、互いに反転動作するようになっている。
【0013】SRAMのメモリセルは、CMOSインバ
ータ回路24、26によって構成されるフリップフロッ
プのうち例えばCMOSインバータ回路26の出力電位
レベルが記憶情報の論理レベル「H」と「L」とに対応
付けられている。
【0014】メモリセルへの書き込み動作は、まずWL
を活性化することによって導通状態となったMOSトラ
ンジスタ20、22のソース領域/ドレイン領域を介し
て、それぞれノードQ1、Q2が、書き込むべき情報に対
応してBLに印加された電位と、その反転した情報に対
応してBL(−)に印加された電位に設定される。その
後、WLを非活性化してMOSトランジスタ20、22
が非導通状態とされ、CMOSインバータ回路24、2
6によって構成されるフリップフロップのノードQ1
蓄積電位が記憶情報として保持される。
【0015】一方、メモリセルの読み出し動作は、WL
を活性化してMOSトランジスタ20、22が導通状態
とすると、MOSトランジスタ20、22のソース領域
/ドレイン領域を介し、ノードQ1の記憶情報の論理レ
ベルに対応した電位がBLに設定され、ノードQ2の記
憶情報の論理レベルに対応した電位がBL(−)に、そ
れぞれ設定される。BL及びBL(−)の電位に生じた
変化は、これらに接続されたセンスアンプで高速に差動
増幅される。そして、この増幅信号を保持されていた情
報の論理レベルとして判別することで、記憶情報の読み
出しが行われる。
【0016】このようにSRAMのメモリセルは電源電
圧が供給されている限り記憶情報が消失されることがな
いためリフレッシュ動作が不要となり、制御回路が簡素
化される。しかしながら、メモリセルを構成するトラン
ジスタ数が多いため、RAMの大容量化には不利とな
る。
【0017】上述したようにRAMを構成するメモリセ
ルは、大容量化と構成の簡素化とを両立することが困難
とされており、DRAM並みの大容量化を実現し、リフ
レッシュ動作が不要なメモリセルの実現が望まれる。こ
のようなメモリセルに関して種々提案がなされており、
例えば特開平8−235867号公報「2トランジスタ
ー高抵抗負荷型エスラム」にメモリセルの大容量化と構
成の簡素化に関する技術が開示されている。
【0018】図19は、特開平8−235867号公報
に開示されたメモリセルに関する技術を適用したメモリ
セルの構成の一例を示す。このメモリセルは、n型のM
OSトランジスタ30、32と、抵抗素子34とを有し
ている。MOSトランジスタ30は、スイッチ素子の機
能を有する。
【0019】MOSトランジスタ30のゲート電極はワ
ードラインWLに接続され、ソース領域(電極)或いは
ドレイン領域(電極)はビットラインBLに接続され
る。MOSトランジスタ30のBLに接続されない他方
の領域(電極)には、ノードQ 3が接続される。このノ
ードQ3は、他端が接地された抵抗素子34の一端が接
続される。MOSトランジスタ32のドレイン領域(電
極)は電源線に接続され、ゲート電極とソース領域(電
極)は共にノードQ3に接続される。
【0020】このメモリセルは、図17に示したDRA
Mのメモリセルと同様に、ノードQ 3の電位の高低が記
憶情報の論理レベル「H」と「L」とに対応付けられて
いる。
【0021】メモリセルへの書き込み動作は、まずWL
を活性化し、導通状態となったMOSトランジスタ30
のソース領域/ドレイン領域を介して、ノードQ3が、
書き込むべき情報に対応してBLに印加された電位に設
定される。その後、WLを非活性化してMOSトランジ
スタ30が非導通状態とされ、設定された電位に応じて
MOSトランジスタ32をスイッチングすることで記憶
情報が保持される。すなわち、設定された電位が記憶情
報の論理レベル「H」に対応した電位であるとき、MO
Sトランジスタ32が導通状態とされ、ノードQ3がほ
ぼ電源線に供給される電源電位レベルに設定される。ま
た、BLにより設定された電位が記憶情報の論理レベル
「L」に対応したものであるとき、MOSトランジスタ
32が非導通状態とされ、ノードQ3が抵抗素子34に
より接地レベルの電位に設定される。
【0022】メモリセルの読み出し動作は、図17に示
したDRAMのメモリセルと同様である。
【0023】このように特開平8−235867号公報
に開示されたメモリセルに関する技術を適用したメモリ
セルは、非常に簡素な構成でありながら蓄積された電荷
の消失がなくリフレッシュ動作が不要となる。しかしな
がらこのメモリセルでは、抵抗素子34の抵抗値が十分
大きな値であっても、ノードQ3が論理レベル「H」に
対応する電位に設定されている間は、抵抗素子34に電
流が流れてしまう。これは今後の大容量化に伴い、RA
Mを構成するメモリセルの数が増えれば増えるほど、各
メモリセルを構成する抵抗素子に流れる消費電流の総計
は無視できなくなる程大きくなってしまうという問題が
ある。
【0024】本発明は以上のような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、従来の
DRAM並みの簡素な構成であってさらに低消費電力化
を図るメモリセル、メモリセルの製造方法、そのメモリ
セルを含む半導体記憶装置及び電子機器を提供すること
にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ワードラインが活性化されたときビットラ
インを介して読み書き可能な1ビットの情報を保持する
メモリセルであって、ゲート電極に前記ワードラインが
接続されソース領域/ドレイン領域にビットライン若し
くは記憶ノードが接続されたn型の第1のトランジスタ
と、ゲート電極及びソース領域に前記記憶ノードが接続
されドレイン領域に電源線が接続されたn型の第2のト
ランジスタと、前記記憶ノードと接地線との間に接続さ
れたキャパシタとを含むことを特徴とするメモリセル。
【0026】本発明によれば、従来の1トランジスタセ
ルの蓄積ノードにソース領域及びゲート電極が接続され
ドレイン領域が電源線に接続されるn型トランジスタを
設けるようにした。これにより、論理レベル「H」に対
応する記憶情報を保持しているときにリーク等によって
消失する電荷を電源線から補うことができるので、リフ
レッシュ動作の不要なメモリセルであって、同一容量で
も従来のSRAMに比べて大幅に面積を削減するメモリ
セルを実現することができるようになる。
【0027】また本発明は、1ビットの情報を保持する
メモリセルであって、基板の主面上に形成された凸部の
上面に埋め込み形成された拡散層を介して電気的に接続
され前記凸部の対向する第1及び第2の側壁の高さ方向
がチャネル長となるように形成されたn型の第1及び第
2のトランジスタと、前記凸部の上面に形成され前記拡
散層と前記第2のトランジスタのゲート電極を電気的に
接続するための導電層と、前記導電層に電気的に接続さ
れたキャパシタとを含むことを特徴とする。
【0028】本発明によれば、従来の1トランジスタセ
ルの蓄積ノードにソース領域及びゲート電極が接続され
ドレイン領域が電源線に接続されるn型トランジスタを
有する2トランジスタのメモリセルを、基板の主面上に
形成された凸部の上面に形成された拡散層を介して電気
的に接続され、凸部の対向する第1及び第2の側壁の高
さ方向がチャネル長となるように形成するようにした。
これにより、リフレッシュ動作の不要なメモリセルであ
って、従来のDRAM並みの面積で同一容量のRAMを
構成することができるメモリセルを実現することができ
るようになる。
【0029】また本発明は、前記導電層はシリサイド層
であることを特徴とする。これにより、上述したリフレ
ッシュ動作の不要で、従来のDRAM並みの面積で同一
容量のRAMを構成することができるメモリセルを簡素
な工程で実現することができ、より低コスト化を図るこ
とができるようになる。
【0030】また本発明は、少なくとも前記第1のトラ
ンジスタのチャネル長は前記第2のトランジスタのチャ
ネル長より短く、若しくは前記第1のトランジスタのチ
ャネル幅は前記第2のトランジスタのチャネル幅より大
きく形成されていることを特徴とする。これにより、論
理レベル「L」に対応する記憶情報が保持している場合
に、プロセス条件によっては、各種要因に起因して発生
したリークによって記憶ノードの電位が上昇してしまう
ことを効果的に回避することができるようになる。
【0031】また本発明は、前記第1及び第2のトラン
ジスタは電界効果トランジスタであることを特徴とす
る。これにより、従来のDRAMと同じ製造ラインをそ
のまま流用することができ、効果的に低コストかつ低消
費電力を図るRAMを提供することができる。
【0032】また本発明は、1ビットの情報を保持する
メモリセルの製造方法であって、基板の主面上に凸部を
形成する工程と、前記凸部が形成された前記基板の主面
の表面上に絶縁膜を形成する工程と、前記表面上に形成
された絶縁膜の上部にゲート電極膜を形成する工程と、
異方性エッチングにより前記凸部の対向する第1及び第
2の側壁部分のゲート電極膜を第1及び第2のトランジ
スタの第1及び第2のゲート電極として形成する工程
と、前記凸部の上面と、前記凸部の第1及び第2の側壁
の近傍とに、前記第1及び第2のトランジスタのソース
領域或いはドレイン領域としての拡散層を形成する工程
と、前記拡散層が形成された基板の主面の表面上に絶縁
膜を形成する工程と、前記基板の主面の表面上に形成さ
れた絶縁膜のうち、前記凸部の上面に形成された拡散層
と前記凸部の第1及び第2の側壁の一方に形成されたゲ
ート電極膜の上側の部分の絶縁膜を除去する工程と、前
記絶縁膜を除去した部分に導電層を形成する工程とを含
むことを特徴とする。
【0033】本発明によれば、従来のRAMのメモリセ
ルの製造工程を流用して、基板の主面上に形成された凸
部の上面に形成された拡散層を介して電気的に接続さ
れ、凸部の対向する第1及び第2の側壁の高さ方向がチ
ャネル長となるように形成され、従来の1トランジスタ
セルの蓄積ノードにソース領域及びゲート電極が接続さ
れドレイン領域が電源線に接続されるn型トランジスタ
を有する2トランジスタのメモリセルを製造するように
した。これにより、設備コストを新たに投資することな
く、リフレッシュ動作が不要で従来のDRAM並みの大
容量化を図るメモリセルを容易かつ低コストで製造する
ことができるようになる。
【0034】また本発明は、1ビットの情報を保持する
メモリセルの製造方法であって、前記凸部が形成された
前記基板の主面の表面上に絶縁膜を形成する工程と、前
記表面上に形成された絶縁膜の上部にゲート電極膜を形
成する工程と、異方性エッチングにより前記凸部の対向
する第1及び第2の側壁部分のゲート電極膜を第1及び
第2のトランジスタの第1及び第2のゲート電極として
形成する工程と、前記凸部の上面と、前記凸部の第1及
び第2の側壁の近傍とに、前記第1及び第2のトランジ
スタのソース領域或いはドレイン領域としての拡散層を
形成する工程と、前記拡散層が形成された基板の主面の
表面上に絶縁膜を形成する工程と、前記基板の主面の表
面上に形成された絶縁膜のうち、前記凸部の上面に形成
された拡散層と前記凸部の第1及び第2の側壁の一方に
形成されたゲート電極膜の上側の部分の絶縁膜を除去す
る工程と、前記絶縁膜を除去した部分に導電層を形成す
る工程と、前記拡散層が形成された基板の主面の表面上
に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜をシリサイド化
することによって形成されたシリサイド層により、前記
凸部の上面に形成された拡散層と前記凸部の第1及び第
2の側壁の一方に形成されたゲート電極膜の上側の部分
を電気的に接続する工程とを含むことを特徴とする。
【0035】本発明によれば、従来のDRAM並みの面
積で同一容量のRAMを構成することができるメモリセ
ルの製造工程を簡素化することができるので、信頼性が
高く、低コストのメモリセルを提供することができるよ
うになる。
【0036】また本発明の半導体記憶装置は、上記いず
れかに記載のメモリセルからなるメモリセルアレイと、
このメモリセルアレイを構成する各メモリセルに対して
情報の読み出し或いは書き込みを行う制御回路とを含む
ことを特徴とする。これにより、リフレッシュ動作の不
要な大容量かつ低消費電力の半導体記憶装置を低コスト
で提供することができるようになる。
【0037】また本発明の半導体記憶装置は、上記記載
のメモリセルを含み、画像のフレームデータを記憶する
ビデオメモリであることを特徴とする。これにより、プ
ロセス条件によっては論理レベル「L」に対応した記憶
情報を保持している場合に記憶ノードの電位が上昇して
しまうメモリセルを含んで構成されていても、フレーム
周期で記憶情報の内容が書き換えられるため、記憶情報
が誤って読み出されてしまうといった問題を考慮する必
要がなくなる。
【0038】また本発明の半導体記憶装置は、上記記載
のメモリセルを含むキャッシュメモリであることを特徴
とする。これにより、プロセス条件によっては論理レベ
ル「L」に対応した記憶情報を保持している場合に記憶
ノードの電位が上昇してしまうメモリセルを含んで構成
されていても、処理の状況によってある周期で記憶情報
の内容が書き換えられるため、記憶情報が誤って読み出
されてしまうといった問題を考慮する必要がなくなる。
【0039】また本発明の半導体記憶装置は、論理レベ
ル「H」を書き込むことによって記憶情報が初期化され
ることを特徴とする。これにより、プロセス条件によっ
ては論理レベル「L」に対応した記憶情報を保持してい
る場合に記憶ノードの電位が上昇してしまうメモリセル
を含んで構成されていても、初期状態における記憶情報
の信頼性を高めることができる。
【0040】また本発明の電子機器は、上記記載の半導
体記憶装置と、この半導体記憶装置に記憶される記憶情
報を用いて所与の処理を行う処理装置とを含むことを特
徴とする。これにより、低消費電力で処理速度の速い電
子機器を提供することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を用いて詳細に説明する。
【0042】1.回路構成 図1は、本実施形態のメモリセルの回路構成の一例を示
す。
【0043】本実施形態のメモリセルは、n型のMOS
トランジスタ50、52と、キャパシタ54とを有して
いる。MOSトランジスタ50、52は、スイッチ素子
の機能を有する。
【0044】MOSトランジスタ50のゲート電極はワ
ードラインWLに接続され、ソース領域(電極)或いは
ドレイン領域(電極)はビットラインBLに接続され
る。MOSトランジスタ50のBLに接続されない他方
の領域(電極)には、記憶ノードとしてのノードQが接
続される。このノードQは、他端が接地線に接続されて
接地されたキャパシタ54の一端が接続される。MOS
トランジスタ52のドレイン領域(電極)は電源線に接
続され、ゲート電極とソース領域(電極)は共にノード
Qに接続される。
【0045】このメモリセルは、ノードQの電位の高低
が記憶情報の論理レベル「H」と「L」とに対応付けら
れている。
【0046】2.動作タイミング このような構成のメモリセルに対する記憶情報の書き込
み動作及び読み出し動作の概要についてタイミングチャ
ートを参照しながら説明する。
【0047】図2(A)〜(C)は、本実施形態のメモ
リセルに論理レベル「H」に対応する記憶情報を書き込
むためのタイミングチャートの一例を示す。
【0048】同図(A)は、論理レベル「H」に対応す
る記憶情報を書き込む際のBLの動作タイミングを示
す。同図(B)は、論理レベル「H」に対応する記憶情
報を書き込む際のWLの動作タイミングを示す。同図
(C)は、論理レベル「H」に対応する記憶情報を書き
込む際のノードQの様子を示す。
【0049】まず、同図(A)に示すようにBLを記憶
させる論理レベル「H」に対応した電位に設定した後、
同図(B)に示すように所望のメモリセルが接続された
WLを活性化する。これにより、MOSトランジスタ5
0は導通状態となり、ノードQは、そのソース領域/ド
レイン領域を介して、書き込むべき情報の論理レベル
「H」に対応してBLに印加された電位に設定される。
ここで、BLに印加された電位をVBL、MOSトランジ
スタ50の閾値をVth1とすると、ノードQの電位VQ0
は次の(1)式のようになる。
【0050】VQ0=VBL−Vth1 …(1) その後、同図(A)に示すようにWLを非活性化してM
OSトランジスタ50を非導通状態とする。ノードQは
(1)式に示す電位レベルVQ0に設定されるため、MO
Sトランジスタ52が導通状態となる。したがって、W
Lが非活性化された後のノードQの電位VQ1は、MOS
トランジスタ52の閾値をVth2とすると、次の(2)
式のようになる。
【0051】VQ1=Vcc−Vth2 …(2) したがって、VBLとVccが同電位レベルであり、かつ
th1とVth2とが同一の場合、論理レベル「H」に対応
した記憶情報を保持するとき、ノードQではMOSトラ
ンジスタ52を介して同電位レベルを維持することがで
きる。これにより、リフレッシュ動作を行うことなく、
論理レベル「H」に対応した記憶情報を保持し続けるこ
とができる。
【0052】また、ノードQと接地面との間に抵抗素子
が接続されていないため、論理レベル「H」に対応した
記憶情報を保持しているときに抵抗素子に流れる電流も
存在しない。これにより、大容量化に伴いRAMを構成
するメモリセルの数が多くなった場合であっても、低消
費電力化に効果的なメモリセルを提供することができ
る。
【0053】図3(A)〜(C)は、本実施形態のメモ
リセルに論理レベル「L」に対応する記憶情報を書き込
むためのタイミングチャートの一例を示す。
【0054】同図(A)は、論理レベル「L」に対応す
る記憶情報を書き込む際のBLの動作タイミングを示
す。同図(B)は、論理レベル「L」に対応する記憶情
報を書き込む際のWLの動作タイミングを示す。同図
(C)は、論理レベル「L」に対応する記憶情報を書き
込む際のノードQの様子を示す。
【0055】まず、同図(A)に示すようにBLを記憶
させる論理レベル「L」に対応した電位に設定する。こ
れは、通常ほぼ接地レベルがそのまま維持される。その
後、同図(B)に示すように所望のメモリセルが接続さ
れたWLを活性化する。これにより、MOSトランジス
タ50は導通状態となり、ノードQは、そのソース領域
/ドレイン領域を介して、書き込むべき情報の論理レベ
ル「L」に対応してBLに印加された電位“0”に設定
される。同図(C)は、ノードQが論理レベル「H」を
保持している状態で、論理レベル「L」が書き込まれた
様子を示している。
【0056】その後、同図(A)に示すようにWLを非
活性化してMOSトランジスタ50を非導通状態とす
る。したがって、ノードQは、MOSトランジスタ52
を非導通状態とする。
【0057】したがって、ノードQは論理レベル「L」
に対応した記憶情報を保持することになる。
【0058】図4(A)〜(D)は、本実施形態のメモ
リセルに論理レベル「H」に対応する記憶情報を読み出
すためのタイミングチャートの一例を示す。
【0059】同図(A)は、ノードQに保持されている
電位レベルのタイミングを示す。同図(B)は、論理レ
ベル「H」に対応する記憶情報を読み出す際のWLの動
作タイミングを示す。同図(C)は、論理レベル「H」
に対応する記憶情報を読み出す際のBLの動作タイミン
グを示す。同図(D)は、論理レベル「H」に対応する
記憶情報を読み出す際のBL(−)の動作タイミングを
示す。
【0060】ここで、BL(−)は、BLと互いに反転
動作するビットラインであり、両ビットラインの電位の
微小変化を検出することで、高速、かつ容易に大容量化
されたメモリセルの記憶情報の論理レベルを判別するこ
とができる。このBL(−)は、BLと別個に並行に配
線するようにしてもよいが、BL(−)は電位が固定さ
れていればよいので、隣接するBLを併用するようにし
てもよい。
【0061】同図(A)に示すようにノードQが論理レ
ベル「H」に対応した電位に設定されている状態で読み
出し動作を行う際には、同図(C)、(D)に示すよう
にBL及び上述したBL(−)をプリチャージしてお
く。ここでは、電源線を介して供給される電源電位レベ
ルの半分である1/2Vccにプリチャージしている。
その後、同図(B)に示すように所望のメモリセルが接
続されたWLを活性化する。これにより、MOSトラン
ジスタ50は導通状態となり、MOSトランジスタ50
のソース領域/ドレイン領域を介して、ノードQとB
L、BL(−)それぞれについて電荷の再分配をそれぞ
れ行う。再分配された電荷によってBLとBL(−)の
電位差に生じた微小な変化ΔVBL0+は、これらに接続さ
れたセンスアンプで差動増幅される。そして、この差動
増幅信号を保持されていた情報の論理レベルとして判別
することで、記憶情報の読み出しを行う。
【0062】図5(A)〜(D)は、本実施形態のメモ
リセルに論理レベル「L」に対応する記憶情報を読み出
すためのタイミングチャートの一例を示す。
【0063】同図(A)は、ノードQに保持されている
電位レベルのタイミングを示す。同図(B)は、論理レ
ベル「L」に対応する記憶情報を読み出す際のWLの動
作タイミングを示す。同図(C)は、論理レベル「L」
に対応する記憶情報を読み出す際のBLの動作タイミン
グを示す。同図(D)は、論理レベル「L」に対応する
記憶情報を読み出す際のBL(−)の動作タイミングを
示す。
【0064】同図(A)に示すようにノードQが論理レ
ベル「L」に対応した電位に設定されている状態で読み
出し動作を行う際には、同図(C)、(D)に示すよう
にBL及び上述したBL(−)をプリチャージしてお
く。ここでは、電源線を介して供給される電源電位レベ
ルの半分である1/2Vccにプリチャージしている。
その後、同図(B)に示すように所望のメモリセルが接
続されたWLを活性化する。これにより、MOSトラン
ジスタ50は導通状態となり、MOSトランジスタ50
のソース領域/ドレイン領域を介して、ノードQとB
L、BL(−)それぞれについて電荷の再分配をそれぞ
れ行う。再分配された電荷によってBLとBL(−)の
電位差に生じた微小な変化ΔVBL1-は、これらに接続さ
れたセンスアンプで差動増幅される。そして、この差動
増幅信号を保持されていた情報の論理レベルとして判別
することで、記憶情報の読み出しを行う。
【0065】3.レイアウト 次に、このような本実施形態のメモリセルの構造につい
て説明する。
【0066】図6は、このような本実施形態のメモリセ
ルのレイアウトの一例を示す。なお、ここではキャパシ
タについては図示を省略している。
【0067】Si(シリコン)基板上に形成されたn型
の第1〜第3の拡散領域60、62、64が配置されて
いる。これら拡散領域間がチャネル領域66、68とな
るようにゲート酸化膜を介してゲート電極70、72が
配置される。n型の第1〜第3の拡散領域60、62、
64には、それぞれコンタクト74、76、78が設け
られている。
【0068】コンタクト74はn型の第1の拡散領域6
0とBLとを電気的に接続する。コンタクト76はn型
の第2の拡散領域62とゲート電極72を電気的に接続
する。ゲート電極66は、WLに接続される。コンタク
ト78はn型の第3の拡散領域64と電源線Vccとを
電気的に接続する。
【0069】これにより、ゲート電極72と第2の拡散
領域62(ソース領域)とが接続され第3の拡散領域6
4(ドレイン領域)が電源線Vccに接続されたMOS
トランジスタ71と、WLをゲート電極としドレイン領
域若しくはソース領域がBLに接続され、他方の領域が
上述したMOSトランジスタのソース領域と接続された
MOSトランジスタ73とが形成される。
【0070】図7は、図6に示したA−A´線に沿った
断面構造を示す。ただし、図6に示したレイアウト部分
と同一部分には同一符号を付している。
【0071】本実施形態のメモリセルは、Si基板80
上に例えばボロンのイオン注入によって形成されたpウ
ェル82に、例えばSiO2からなるゲート酸化膜8
4、86を介して例えば多結晶シリコン(polycrystall
ine silicon:以下、ポリシリコンと略す。)からなる
ゲート電極70、72が配置されている。さらにpウェ
ル82には、ゲート電極70、72をゲート電極とする
n型のMOSトランジスタ71、73が形成され、それ
ぞれソース領域若しくはドレイン領域となるn型の第1
〜第3の拡散領域(n+)60、62、64が形成され
ている。さらに、pウェル82には、さらに高濃度のボ
ロン等の不純物がイオン注入されて形成されたp型の拡
散領域(p+)88が形成され、このp型の拡散領域
(p+)88は接地されている。
【0072】第1の拡散領域60は、BLと電気的に接
続される。ゲート電極70は、WLと電気的に接続され
る。第2の拡散領域62は、ゲート電極72と電気的に
接続される。第3の拡散領域64は、電源電位Vccが
供給される電源線と接続される。
【0073】このように構成することで、ゲート電極7
0の下部をチャネル領域とするMOSトランジスタ73
を図1に示すMOSトランジスタ50に、ゲート電極7
2の下部をチャネル領域とするMOSトランジスタ71
を図1に示すMOSトランジスタ52に、それぞれ相当
する本実施形態のメモリセルを実現することができる。
なお、図1に示すキャパシタ54に相当するキャパシタ
は、第2の拡散領域62及びゲート電極72と電気的に
接続すればよい。
【0074】4.複数のメモリセル 本実施形態のメモリセルにおいて、複数のメモリセル同
士で電源線を共有化することによって、レイアウト面積
を削減することができるようになる。
【0075】図8は、本実施形態の2つのメモリセルで
電源線及び電源線に接続される拡散領域を共有化した場
合の回路構成の一例を示す。
【0076】すなわち、図1に示した本実施形態の2つ
のメモリセルを構成するn型のMOSトランジスタ9
0、92、94、96と、キャパシタ98、100とを
有している。MOSトランジスタ90、96は、スイッ
チ素子の機能を有し、ゲート電極はそれぞれワードライ
ンWL0、WL1に接続される。
【0077】MOSトランジスタ90、96のソース領
域(電極)或いはドレイン領域(電極)はそれぞれビッ
トラインBL0、BL1に接続される。MOSトランジ
スタ90、96のBL0、BL1に接続されない他方の
領域(電極)には、各メモリセルの記憶情報が電荷とし
て蓄積される記憶ノードとしてのノードQA、QBが接続
される。このノードQA、QBは、それぞれ他端が接地さ
れたキャパシタ98、100の一端が接続される。MO
Sトランジスタ92、94のドレイン領域(電極)は同
一の電源線に接続され、それぞれゲート電極とソース領
域(電極)は共にノードQA、QBに接続される。
【0078】このような構成のメモリセルの動作は、そ
れぞれ図1に示した構成のメモリセルと同様であるため
説明を省略する。
【0079】図9は、図8に示した構成のメモリセルの
レイアウトの一例を示す。
【0080】Si基板上に形成されたn型の第4〜第8
の拡散領域110、112、114、116、118が
配置されている。これら拡散領域間がチャネル領域12
0、122、124、126となるようにゲート酸化膜
を介してゲート電極128、130、132、134が
配置される。n型の第4〜第8の拡散領域110、11
2、114、116、118には、コンタクト136、
138、140、142、144が設けられている。
【0081】コンタクト136はn型の第4の拡散領域
110とBL0とを電気的に接続する。コンタクト13
8はn型の第5の拡散領域112とゲート電極130を
電気的に接続する。ゲート電極128は、WL0に接続
される。
【0082】コンタクト140はn型の第6の拡散領域
114と電源線Vccとを電気的に接続する。
【0083】コンタクト142はn型の第7の拡散領域
116とゲート電極132を電気的に接続する。コンタ
クト144は、n型の第8の拡散領域118とBL1と
を電気的に接続する。ゲート電極134は、WL1に接
続される。
【0084】これにより、ゲート電極128の下部をチ
ャネル領域とするMOSトランジスタ129を図8に示
すMOSトランジスタ90に、ゲート電極130の下部
をチャネル領域とするMOSトランジスタ131を図8
に示すMOSトランジスタ92に、それぞれ相当するメ
モリセルを実現することができる。同様に、ゲート電極
132の下部をチャネル領域とするMOSトランジスタ
133を図8に示すMOSトランジスタ94に、ゲート
電極134の下部をチャネル領域とするMOSトランジ
スタ135を図8に示すMOSトランジスタ96に、そ
れぞれ相当するメモリセルを実現することができる。
【0085】なお、図8に示すキャパシタ98、100
に相当するキャパシタは、第5及び第7の拡散領域11
2、116と電気的に接続するようにすればよい。
【0086】以上説明したように本実施形態におけるメ
モリセルは、従来の1トランジスタセルの蓄積ノードに
ソース領域及びゲート電極が接続されドレイン領域が電
源線に接続されるn型MOSトランジスタを設けるよう
にしたことを第1の特徴としている。これにより、RA
Mに用いるメモリセルとして構成を簡素化すると共に、
論理レベル「H」に対応する記憶情報を保持している場
合であっても電流が消費することがないため、低消費電
力化を図ることができるようになる。
【0087】5.メモリセルを構成するトランジスタ ところで、図1に示した本実施形態のメモリセルでは、
各MOSトランジスタの構造について特に考慮しなけれ
ば、プロセス条件によっては、論理レベル「L」を保持
している間にpn接合間のリークによって蓄積ノードの
電位が次第に上昇してしまう場合がある。そこで、本実
施形態のメモリセルは、各MOSトランジスタの構造に
ついて工夫することで、上述したノードの電位上昇を回
避することを第2の特徴とする。
【0088】次に、この第2の特徴について説明する。
【0089】図10(A)、(B)は、各論理レベルの
記憶情報を保持しているときの本実施形態のメモリセル
の状態を説明するための断面構造を示す。
【0090】同図(A)は、論理レベル「H」に対応す
る記憶情報を保持しているときのメモリセル各部の状態
を示す。同図(B)は、論理レベル「L」に対応する記
憶情報を保持しているときのメモリセル各部の状態を示
す。ただし、図7に示したメモリセルの断面構造図と同
一部分には同一符号を付している。
【0091】本実施形態のメモリセルは、図2乃至5で
説明したように論理レベル「H」に対応する記憶情報を
保持しているとき、BL及びWLの電位は“0V”に設
定される。したがって、図10(A)に示すように、M
OSトランジスタ50は“off”となって非導通状態
となるが、MOSトランジスタ52は“on”となって
導通状態となる。これにより、MOSトランジスタ52
の閾値をVthとすると、ゲート電極72と第2の拡散
領域62の電位は“Vcc−Vth”に設定される。
【0092】一方、本実施形態のメモリセルは、図2乃
至5で説明したように論理レベル「L」に対応する記憶
情報を保持しているときも、BL及びWLの電位は“0
V”に設定される。したがった、図10(B)に示すよ
うにMOSトランジスタ50、52は、それぞれ“of
f”となって非導通状態となる。
【0093】一般に、記憶情報に関わらず、第1〜第3
の拡散領域(n+)60、62、64では、pウェル8
2との間で形成されるpn接合の逆バイアスによる層間
リークが発生する。同図(A)に示したように、第2の
拡散領域62とゲート電極72の電位が論理レベル
「H」に対応する記憶情報が保持されているときは、導
通状態となったMOSトランジスタ52を介して電荷が
供給されるため、保持される電位レベルは変化しない。
これに対して、同図(B)に示したように、第2の拡散
領域62とゲート電極72の電位が論理レベル「L」に
対応する記憶情報が保持されているときは、上述したよ
うな層間リーク150によって電位が上昇してしまう。
したがって、ある電位に達したとき、MOSトランジス
タ52を“on”状態にして、第2の拡散領域62とゲ
ート電極72の電位が導通状態となったMOSトランジ
スタ52を介して電荷が供給されて、論理レベル「H」
に対応する記憶情報に電位が設定されてしまう可能性が
生ずる。
【0094】そこで、本実施形態のメモリセルでは、図
1に示したMOSトランジスタ50のチャネル長をMO
Sトランジスタ52のチャネル長より短くし、あるいは
MOSトランジスタ50のチャネル幅をMOSトランジ
スタ52のチャネル幅より大きくする。これにより、電
源線に接続されたMOSトランジスタ52のリークを、
MOSトランジスタ50より小さくして、電源線からの
リークによる電位上昇を回避すると共に、上昇した電位
に伴うリークをできるだけBLに方向に逃がすようにし
ている。このような各MOSトランジスタのチャネル領
域については、チャネル長及びチャネル幅の両方につい
て制御してリーク制御することで、より効果的に電位上
昇を回避することができる。
【0095】したがって、上述したように各MOSトラ
ンジスタの駆動能力を制御することで、完全スタティッ
クのRAMを実現することができるので、本実施形態の
メモリセルからなるRAMを従来のSRAMに置き換え
ることが可能となる。また、このような各MOSトラン
ジスタの駆動能力を制御しなくても、例えばキャッシュ
メモリやビデオメモリといった、ある時間間隔ごとに頻
繁に記憶情報が置き換わる半導体記憶装置として好適で
ある。その場合、初期化として論理レベル「H」に対応
する電位に設定されるように記憶情報を書き込むことに
よって、上述した電荷の上昇に伴う問題を回避すること
ができる。
【0096】6.メモリセルの構造 さらに本実施形態のメモリセルは、図17に示したDR
AMのメモリセルよりトランジスタが1個増える構成と
なるため、このままではメモリセルの面積が増加してし
まう。そこで、本実施形態のメモリセルは、2トランジ
スタからなる構造を縦型とすることで、面積増加を抑え
る点を第3の特徴としている。
【0097】図11(A)、(B)は、本実施形態のメ
モリセルの縦型構造を説明するために、従来のDRAM
のメモリセルとともにその断面構造を示す。
【0098】同図(A)は、例えば図17に示した従来
のDRAMのメモリセルの断面構造を示す。同図(B)
は、本実施形態のメモリセルの縦型に形成したときの断
面構造を示す。
【0099】同図(A)に示すように基板160上にS
iO2からなるゲート酸化膜162を介してポリシリコ
ンからなるゲート電極164の下部がチャネル領域とな
るように、拡散層としての第9及び第10の拡散領域
(n+)166、168が埋め込み形成されている。特
に、第10の拡散領域(n+)168は、トレンチ構造
の断面に沿って埋め込み形成される。トレンチ170に
は、例えばポリシリコンからなる電極172が埋め込ま
れ、これが接地される。第9の拡散領域166は、BL
に接続される。ゲート電極164は、WLに接続され
る。
【0100】これに対して、同図(B)に示すように基
板180にエッチングにより形成された凸部182の上
面に拡散層としての第2の拡散領域(n+)184が埋
め込み形成される。この第2の拡散領域(n+)184
は、図1に示したMOSトランジスタ52のソース領域
となる。凸部182の対向する両側壁の高さ方向にSi
2からなる酸化膜186、188を介して形成された
ポリシリコンからなるゲート電極190、192は、そ
れぞれ両側壁の高さ方向をチャネル長とする図1に示し
たMOSトランジスタ50、52のゲート電極となる。
【0101】凸部182の近傍領域のうち、ゲート電極
192が形成された側壁近傍には、第3の拡散領域(n
+)194が形成される。凸部182の近傍領域のう
ち、ゲート電極190が形成された側壁近傍には、第1
の拡散領域196が形成される。
【0102】凸部182の上面に形成された第2の拡散
領域184は、金属膜198により電気的に接続され
る。
【0103】第1の拡散領域196はBLに接続し、ゲ
ート電極190をWLに接続し、金属膜198をキャパ
シタ199に接続し、第3の拡散領域194をVccに
接続する。これにより、図1に示すメモリセルを、図1
1(A)に示す従来のSRAMセルよりは大幅に面積を
削減するとともに、DRAMのメモリセル並みの面積で
実現することができる。本実施形態のメモリセルは、2
トランジスタを凸部の対向する両側壁の高さ方向をチャ
ネル長とするように形成し、凸部の上面でキャパシタに
接続する必要があるため、トレンチ構造ではその構成が
非常に困難となる。
【0104】7.メモリセルの製造方法 以下、このような本実施形態の縦型構造のメモリセルの
製造工程について説明する。
【0105】図12(A)〜(E)及び図13(A)〜
(D)は、図11(B)に示した本実施形態の縦型構造
のメモリセルの一連の製造工程を示す。
【0106】まず、図12(A)に示すようにSi基板
200に、レジスト202によりパターニングを行う。
【0107】同図(B)に示すように、Siエッチング
を行って凸部を形成する。
【0108】その後同図(C)に示すように全面を酸化
して酸化膜204を形成する。
【0109】さらに、同図(D)に示すように全面に、
例えばCVD法によりポリシリコン206を形成する。
【0110】そして、同図(E)に示すように、異方性
エッチングによりポリシリコン206を除去すること
で、凸部の対向する両側壁部分のポリシリコン208、
210を残す。
【0111】続いて、図13(A)に示すようにレジス
ト220、222を配置して、例えばリンをドーピング
することで、第1〜第3の拡散領域(n+)228、2
24、226を形成する。
【0112】次に、同図(B)に示すように、例えばC
VD法によりSiO2からなる酸化膜230を形成す
る。
【0113】次に、同図(C)に示すように凸部の上面
の絶縁膜のうち、第2の拡散領域224の一部とポリシ
リコン210からなるゲート電極210の上側の部分の
酸化膜230をエッチングにより除去し、開口部232
を形成する。
【0114】次に、同図(D)に示すように開口部23
2に金属膜234を形成する。
【0115】ここで、第1の拡散領域228は図1に示
すMOSトランジスタ50におけるBLに接続される。
ポリシリコン208からなるゲート電極は、MOSトラ
ンジスタ50においてWLが接続される。第2の拡散領
域224は、ノードQ及びMOSトランジスタ52のソ
ース領域に相当する。ポリシリコン210からなるゲー
ト電極は、MOSトランジスタ52におけるゲート電極
に相当する。第3の拡散領域226には、電源線Vcc
が接続される。なお、実際には金属膜234にキャパシ
タが接続される。
【0116】なお、ここでは基板の主面上に形成した凸
部の上面に形成した拡散層と、凸部の側壁に形成したゲ
ート電極とを金属膜で電気的に接続するようにしたが、
これに限定されるものではない。例えば、シリサイド層
によって、基板の主面上に形成した凸部の上面に形成し
た拡散層と、凸部の側壁に形成したゲート電極とを金属
膜で電気的に接続するようにしてもよい。このため、例
えば図13の(B)に続いて、凸部の上面に形成された
SIO2上にチタン、コバルト、タングステン等の金属
膜をスパッタリングし、熱処理が施されるシリサイド処
理を行う。これにより、マスク処理が不要となって、熱
処理工程による工程の簡素化を図り、低コストのメモリ
セルを提供することができるようになる。
【0117】これまで説明したメモリセルは、次のよう
な半導体記憶装置を構成するメモリセルとして適用する
ことができる。
【0118】図14は、本実施形態の半導体記憶装置の
ハードウェアのブロック図の一例を示す。
【0119】半導体記憶装置300は、本実施形態のメ
モリセルがマトリックス状に配置されたメモリセルアレ
イ302を含んで構成されており、アクセス対象のメモ
リセルを特定するためのカラムアドレスバッファ30
4、ロウアドレスバッファ306、カラムアドレスデコ
ーダ308、ロウアドレスデコーダ310、センスアン
プ312及びこれら各部を制御する制御回路314等を
含む。
【0120】本実施形態のメモリセルを半導体記憶装置
に適用することによって、リフレッシュ動作の不要な大
容量かつ低消費電力の半導体記憶装置を提供することが
できる。
【0121】なお、本実施形態を利用できる半導体記憶
装置としては、図15に示すもの以外にも、上述したよ
うにキャッシュメモリやビデオメモリ等の種々の半導体
記憶装置を考えることができる。
【0122】さらに本実施形態のメモリセルを次のよう
な電子機器に適用することができる。
【0123】図15は、本実施形態の電子機器のブロッ
ク図の一例を示す。本電子機器800は、マイクロコン
ピュータ(またはASIC)810、入力部820、メ
モリ830、電源生成部840、画像出力部850、音
出力860を含む。
【0124】本マイクロコンピュータ(またはASI
C)810或いはメモリ830は、本実施形態のメモリ
セルから構成されるRAMを有する半導体記憶装置を含
んでいる。
【0125】ここで、入力部820は、種々のデータを
入力するためのものである。マイクロコンピュータ81
0は、この入力部820により入力されたデータに基づ
いて種々の処理を行うことになる。メモリ830は、マ
イクロコンピュータ810等の作業領域となるものであ
る。電源生成部840は、電子機器800で使用される
各種電源を生成するためのものである。画像出力部85
0は、電子機器が表示する各種の画像(文字、アイコ
ン、グラフィック等)を出力するためのものであり、そ
の機能は、LCDやCRT等のハードウェアにより実現
できる。音出力部860は、電子機器800が出力する
各種の音(音声、ゲーム音等)を出力するためのもので
あり、その機能は、スピーカ等のハードウェアにより実
現できる。
【0126】図16(A)に、電子機器の1つである携
帯電話950の外観図の例を示す。この携帯電話950
は、入力部として機能するダイヤルボタン952や、画
像出力部として機能し電話番号や名前やアイコン等を表
示するLCD954や、音出力部として機能し音声を出
力するスピーカ956を備える。
【0127】図16(B)に、電子機器の1つである携
帯型ゲーム装置960の外観図の例を示す。この携帯型
ゲーム装置960は、入力部として機能する操作ボタン
962、十字キー964や、画像出力部として機能しゲ
ーム画像を表示するLCD966や、音出力部として機
能しゲーム音を出力するスピーカ968を備える。
【0128】図16(C)に、電子機器の1つであるパ
ーソナルコンピュータ970の外観図の例を示す。この
パーソナルコンピュータ970は、入力部として機能す
るキーボード972や、画像出力部として機能し文字、
数字、グラフィック等を表示するLCD974,音出力
部976を備える。
【0129】本実施形態のメモリセルからなるRAMを
含む半導体記憶装置を図16(A)〜図16(C)の電
子機器に組み込むことにより、低消費電力で処理速度の
速い電子機器を提供することができる。
【0130】なお、本実施形態を利用できる電子機器と
しては、図16(A)、(B)、(C)に示すもの以外
にも、携帯型情報端末、ページャ、電子卓上計算機、タ
ッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセ
ッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテ
ープレコーダ、カーナビゲーション装置、プリンタ等、
種々の電子機器を考えることができる。
【0131】なお、本発明は本実施形態に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0132】なおまた、本実施の形態では、MOSトラ
ンジスタとして電界効果トランジスタについて説明した
が、これに限定されるものではない。
【0133】なおさらに、本実施形態の縦型構造のメモ
リセルは、記憶ノードに論理レベル「H」に対応した記
憶情報が保持している場合に消費電流が流れないため低
消費電力化と面積の削減という点で最適であるが、これ
に限定されるものではない。例えば、図19に示した記
憶ノードに抵抗素子が接続されている場合であっても、
2トランジスタの縦型構造により面積の削減という効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のメモリセルの回路構成の一例を示
す構成図である。
【図2】図2(A)〜(C)は本実施形態のメモリセル
に論理レベル「H」に対応する記憶情報を書き込むため
のタイミングを示すタイミング図である。
【図3】図3(A)〜(C)は本実施形態のメモリセル
に論理レベル「L」に対応する記憶情報を書き込むため
のタイミングを示すタイミング図である。
【図4】図4(A)〜(D)は本実施形態のメモリセル
に論理レベル「H」に対応する記憶情報を読み出すため
のタイミングを示すタイミング図である。
【図5】図5(A)〜(D)は本実施形態のメモリセル
に論理レベル「L」に対応する記憶情報を読み出すため
のタイミングを示すタイミング図である。
【図6】本実施形態のメモリセルのレイアウトの一例を
示すレイアウト図である。
【図7】A−A´線に沿った断面構造を示す断面図であ
る。
【図8】本実施形態の2つのメモリセルで電源線を共有
化した場合の回路構成の一例を示す回路構成図である。
【図9】本実施形態の2つのメモリセルで電源線を共有
化した場合のレイアウトの一例を示すレイアウト図であ
る。
【図10】図10(A)、(B)は、各論理レベルの記
憶情報を保持しているときの本実施形態のメモリセルの
状態を説明するための断面図である。
【図11】図11(A)、(B)は、従来のDRAMの
メモリセルと本実施形態のメモリセルの縦型構造の断面
構造を示す断面図である。
【図12】図12(A)〜(E)は、本実施形態の縦型
構造のメモリセルの一連の製造工程の前半部を説明する
ための説明図である。
【図13】図13(A)〜(D)は、本実施形態の縦型
構造のメモリセルの一連の製造工程の後半部を説明する
ための説明図である。
【図14】本実施形態の半導体記憶装置の構成の概要を
示すブロック図である。
【図15】半導体記憶装置を含む電子機器の一例を示す
ブロック図である。
【図16】図16(A)〜(C)は、種々の電子機器の
一例を示す外観図である。
【図17】従来のDRAMのメモリセルの回路構成の一
例を示す構成図である。
【図18】従来のSRAMのメモリセルの回路構成の一
例を示す構成図である。
【図19】特開平8−235867号公報に開示された
メモリセルに関する技術を適用したメモリセルの回路構
成の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
50、52 MOSトランジスタ 54、199 キャパシタ 60、196、228 n型の第1の拡散領域(n+)
(拡散層) 62、184、224 n型の第2の拡散領域(n+)
(拡散層) 64、194、226 n型の第3の拡散領域(n+)
(拡散層) 66、68 チャネル領域 70、72、190、192、206、208、210
ゲート電極(ポリシリコン) 74、76、78 コンタクト 80、200 Si基板 82 pウェル 84、86 ゲート酸化膜 88 p型の拡散領域(p+) 182 凸部 186、188、204、230 酸化膜 198、234 金属膜 202、220、222 レジスト 232 開口部 300 半導体記憶装置 302 メモリセルアレイ 304 カラムアドレスバッファ 306 ロウアドレスバッファ 308 カラムアドレスデコーダ 310 ロウアドレスでコーダ 312 センスアンプ 314 制御回路 800 電子機器 810 マイクロコンピュータ(ASIC) 820 入力部 830 メモリ 840 電源生成部 850 画像出力部 860、976 音出力部 950 携帯電話 952 ダイヤルボタン 954、966、974 LCD 956、968 スピーカ 960 携帯型ゲーム装置 962 操作ボタン 964 十字キー 970 パーソナルコンピュータ 972 キーボード

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワードラインが活性化されたときビット
    ラインを介して読み書き可能な1ビットの情報を保持す
    るメモリセルであって、 ゲート電極に前記ワードラインが接続されソース領域/
    ドレイン領域にビットライン若しくは記憶ノードが接続
    されたn型の第1のトランジスタと、 ゲート電極及びソース領域に前記記憶ノードが接続され
    ドレイン領域に電源線が接続されたn型の第2のトラン
    ジスタと、 前記記憶ノードと接地線との間に接続されたキャパシタ
    と、 を含むことを特徴とするメモリセル。
  2. 【請求項2】 1ビットの情報を保持するメモリセルで
    あって、 基板の主面上に形成された凸部の上面に埋め込み形成さ
    れた拡散層を介して電気的に接続され前記凸部の対向す
    る第1及び第2の側壁の高さ方向がチャネル長となるよ
    うに形成されたn型の第1及び第2のトランジスタと、 前記凸部の上面に形成され前記拡散層と前記第2のトラ
    ンジスタのゲート電極を電気的に接続するための導電層
    と、 前記導電層に電気的に接続されたキャパシタと、 を含むことを特徴とするメモリセル。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記導電層はシリサイド層であることを特徴とするメモ
    リセル。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 少なくとも前記第1のトランジスタのチャネル長は前記
    第2のトランジスタのチャネル長より短く、若しくは前
    記第1のトランジスタのチャネル幅は前記第2のトラン
    ジスタのチャネル幅より大きく形成されていることを特
    徴とするメモリセル。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記第1及び第2のトランジスタは電界効果トランジス
    タであることを特徴とするメモリセル。
  6. 【請求項6】 1ビットの情報を保持するメモリセルの
    製造方法であって、 基板の主面上に凸部を形成する工程と、 前記凸部が形成された前記基板の主面の表面上に絶縁膜
    を形成する工程と、 前記表面上に形成された絶縁膜の上部にゲート電極膜を
    形成する工程と、 異方性エッチングにより前記凸部の対向する第1及び第
    2の側壁部分のゲート電極膜を第1及び第2のトランジ
    スタの第1及び第2のゲート電極として形成する工程
    と、 前記凸部の上面と、前記凸部の第1及び第2の側壁の近
    傍とに、前記第1及び第2のトランジスタのソース領域
    或いはドレイン領域としての拡散層を形成する工程と、 前記拡散層が形成された基板の主面の表面上に絶縁膜を
    形成する工程と、 前記基板の主面の表面上に形成された絶縁膜のうち、前
    記凸部の上面に形成された拡散層と前記凸部の第1及び
    第2の側壁の一方に形成されたゲート電極膜の上側の部
    分の絶縁膜を除去する工程と、 前記絶縁膜を除去した部分に導電層を形成する工程と、 を含むことを特徴とするメモリセルの製造方法。
  7. 【請求項7】 1ビットの情報を保持するメモリセルの
    製造方法であって、 前記凸部が形成された前記基板の主面の表面上に絶縁膜
    を形成する工程と、 前記表面上に形成された絶縁膜の上部にゲート電極膜を
    形成する工程と、 異方性エッチングにより前記凸部の対向する第1及び第
    2の側壁部分のゲート電極膜を第1及び第2のトランジ
    スタの第1及び第2のゲート電極として形成する工程
    と、 前記凸部の上面と、前記凸部の第1及び第2の側壁の近
    傍とに、前記第1及び第2のトランジスタのソース領域
    或いはドレイン領域としての拡散層を形成する工程と、 前記拡散層が形成された基板の主面の表面上に絶縁膜を
    形成する工程と、 前記基板の主面の表面上に形成された絶縁膜のうち、前
    記凸部の上面に形成された拡散層と前記凸部の第1及び
    第2の側壁の一方に形成されたゲート電極膜の上側の部
    分の絶縁膜を除去する工程と、 前記絶縁膜を除去した部分に導電層を形成する工程と、 前記拡散層が形成された基板の主面の表面上に絶縁膜を
    形成する工程と、 前記絶縁膜をシリサイド化することによって形成された
    シリサイド層により、前記凸部の上面に形成された拡散
    層と前記凸部の第1及び第2の側壁の一方に形成された
    ゲート電極膜の上側の部分を電気的に接続する工程と、 を含むことを特徴とするメモリセルの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5のいずれかに記載のメモ
    リセルからなるメモリセルアレイと、 このメモリセルアレイを構成する各メモリセルに対して
    情報の読み出し或いは書き込みを行う制御回路と、 を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至5のいずれかに記載のメモ
    リセルを含み、画像のフレームデータを記憶するビデオ
    メモリであることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5のいずれかに記載のメ
    モリセルを含むキャッシュメモリであることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、 論理レベル「H」を書き込むことによって記憶情報が初
    期化されることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれかに記載の
    半導体記憶装置と、 この半導体記憶装置に記憶される記憶情報を用いて所与
    の処理を行う処理装置と、 を含むことを特徴とする電子機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018142719A (ja) * 2011-05-17 2018-09-13 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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