JP2001336802A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP2001336802A
JP2001336802A JP2000160343A JP2000160343A JP2001336802A JP 2001336802 A JP2001336802 A JP 2001336802A JP 2000160343 A JP2000160343 A JP 2000160343A JP 2000160343 A JP2000160343 A JP 2000160343A JP 2001336802 A JP2001336802 A JP 2001336802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
illuminance
outside air
detected
heating operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000160343A
Other languages
English (en)
Inventor
Isaya Morishita
偉作矢 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2000160343A priority Critical patent/JP2001336802A/ja
Publication of JP2001336802A publication Critical patent/JP2001336802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外の実際の状況を正確に把握した制御、特
に早朝の放射冷却による冷え込みに対応した運転制御を
行う。 【解決手段】 外気温度を検出する外気温度検出センサ
22と、室外の照度を検出する照度検出センサ23とを
備え、運転制御部24は、外気温度検出センサ22によ
って検出された外気温度が、あらかじめ設定された一定
時間である20分の間に一定温度である3℃以上低下
し、かつ、照度検出センサ23によって検出された室外
の照度が一定照度(日の出を示す照度)に達したとき、
放射冷却による冷え込みが発生したと判断して、放射冷
却対応の暖房運転モードを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定した運転条件
に従って空気調和運転を行う運転制御手段を有する空気
調和機に係り、より詳細には、冬場の日の出頃に起きる
放射冷却による冷え込みに対応して暖房運転を開始する
空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、気象条件に合わせて運転条件
の設定を変更する空気調和機(特開平8−178389
号公報等)が提案されている。この空気調和機は、所定
の通信媒体を介して機外から供給される予報を含む気象
情報を受信し、この受信した気象情報に応じて運転条件
を設定し、または補正するようになっている。例えば、
暖房運転モードでタイマー運転を行うときに、朝の冷え
込みが予測されるときには、設定時刻に対して運転を開
始する時刻を早めるといった運転補正を行うようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の空気調和機は、所定の通信媒体を介して機外か
ら供給される気象情報に基づく制御であり、あくまで予
測に基づく制御であるため、室外の実際の状況を正確に
把握した制御とはなっていないといった問題があった。
つまり、予測制御であるため、実際には朝の冷え込みが
なかったにも係わらず、取得した気象情報では朝の冷え
込みを予測しているため、タイマー運転を早めに開始し
てしまうといった無駄な制御を行うことになる。
【0004】また、上記した従来の空気調和機では、機
外から気象情報を得るために、テレコントローラを介し
て電話回線に接続する必要があり、またテレコントロー
ラ自体にも、電話回線を介して送られてくる音声、符号
等を認識し、あらかじめ設定している符号コードに変換
して空気調和機のリモコンに送信する機能を付加する必
要があるため、システム自体が大がかり、かつ複雑な構
成となるといった問題があった。本発明はかかる問題点
を解決すべく創案されたもので、その目的は、室外の実
際の状況を正確に把握した制御、特に早朝の放射冷却に
よる冷え込みに対応した運転制御を行うことのできる空
気調和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の空気調和機は、設定した運転条件に従って
空気調和運転を行う運転制御手段を有する空気調和機に
おいて、外気温度を検出する外気温度検出手段と、室外
の照度を検出する照度検出手段とを備え、前記運転制御
手段は、前記外気温度検出手段によって検出された外気
温度が、あらかじめ設定された一定時間の間に一定温度
以上低下し、かつ、前記照度検出手段によって検出され
た室外の照度が一定照度に達したとき、放射冷却対応の
暖房運転モードを実行することを特徴とする。
【0006】このような特徴を有する本発明によれば、
外気温度検出手段によって検出された外気温度が、あら
かじめ設定された一定時間(例えば、20分)の間に一
定温度(例えば、3℃)以上低下し、かつ、照度検出手
段によって検出された室外の照度が一定照度(すなわ
ち、日の出を示す照度)に達したとき、運転制御手段は
早朝の放射冷却による冷え込みが発生したと判断して、
放射冷却に対応した暖房運転モードを実行する。
【0007】具体的には、この暖房運転を開始する所定
時間(例えば、30分)前の室内温度を設定温度とし
て、暖房運転を開始する。30分前の室内温度は、室外
が放射冷却によって低下し始める前の温度であり、通常
は快適な睡眠環境が維持されている時間帯である。朝方
になって睡眠中に寒さを感じるのは、この放射冷却によ
る室内温度の低下が原因であるので、本発明では、この
室内温度を、快適な睡眠環境であった30分前の温度に
戻すことによって、起床までの快適な睡眠環境を維持す
るものである。そのために、30分前の室内温度を設定
温度として、室内の温度を低下させない程度の緩やかな
暖房運転を行うようになっている。
【0008】また、本発明の空気調和機は、設定した運
転条件に従って空気調和運転を行う運転制御手段を有す
る空気調和機において、室内温度を検出する室内温度検
出手段と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、室
外の照度を検出する照度検出手段とを備え、前記運転制
御手段は、前記室内温度検出手段によって検出された室
内温度が所定温度以下となったとき、前記外気温度検出
手段によって検出された外気温度が、あらかじめ設定さ
れた一定時間の間に一定温度以上低下し、かつ、前記照
度検出手段によって検出された室外の照度が一定照度に
達した場合に、放射冷却対応の暖房運転モードを実行す
ることを特徴とする。
【0009】このような特徴を有する本発明によれば、
室内温度検出手段によって検出された室内温度が所定温
度(例えば、16℃)以下となったとき、外気温度検出
手段によって検出された外気温度が、あらかじめ設定さ
れた一定時間(例えば、20分)の間に一定温度(例え
ば、3℃)以上低下し、かつ、照度検出手段によって検
出された室外の照度が一定照度(すなわち、日の出を示
す照度)に達した場合に、運転制御手段は放射冷却によ
る冷え込みが発生したと判断して、放射冷却に対応した
暖房運転モードを実行する。すなわち、本発明では、室
内温度検出手段によって検出された室内温度が所定温度
(例えば、16℃)以下となった場合にのみ、外気温度
検出手段による外気温度と照度検出手段による照度とが
一定の条件を満たした場合に、放射冷却対応の暖房運転
モードを実行するようになっている。つまり、外気温度
検出手段による外気温度と照度検出手段による照度とが
一定の条件を満たした場合でも、室内温度が快適な睡眠
環境を妨げるほどには低下していない場合には、放射冷
却に対応した暖房運転モードを行う必要はないので、こ
のような場合には、暖房運転モードを実行しないように
条件設定したものである。
【0010】ただし、この条件では、室内温度が16℃
以下になってから放射冷却の検出を開始することになる
ので、室内温度が16℃以下になったとき、すでに放射
冷却が始まっていて、外気温度がすでに1〜2℃低下し
ており、その後の外気温度の低下が2℃程度に留まった
場合には、放射冷却を検出できないといった不具合が残
されている。
【0011】そこで、このような事態の発生を防止する
ため、本発明の空気調和機は、設定した運転条件に従っ
て空気調和運転を行う運転制御手段を有する空気調和機
において、室内温度を検出する室内温度検出手段と、外
気温度を検出する外気温度検出手段と、室外の照度を検
出する照度検出手段とを備え、前記運転制御手段は、前
記外気温度検出手段によって検出された外気温度が、あ
らかじめ設定された一定時間の間に一定温度以上低下す
るとともに、前記照度検出手段によって検出された室外
の照度が一定照度に達した場合であって、かつ、前記室
内温度検出手段によって検出された室内温度が所定温度
以下となったとき、放射冷却対応の暖房運転モードを実
行することを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する本発明によれば、
外気温度検出手段によって検出された外気温度が、あら
かじめ設定された一定時間(例えば、20分)の間に一
定温度(例えば、3℃)以上低下するとともに、照度検
出手段によって検出された室外の照度が一定照度(日の
出を示す照度)に達した場合に初めて、室内温度検出手
段によって検出された室内温度を確認する。そして、そ
のときの室内温度が所定温度(例えば、16℃)以下と
なったとき、放射冷却対応の暖房運転モードを実行す
る。つまり、放射冷却による冷え込みが発生しても、室
内温度がある所定温度以上に保たれている場合には、快
適な睡眠環境が維持されていると判断できるので、その
時点ではすぐに放射冷却に対応した暖房運転モードを実
行せず、放射冷却の影響で室内温度が所定温度以下に低
下したと判断したときに初めて、放射冷却に対応した暖
房運転モードを実行するようになっている。これによ
り、上記の発明で残されていた不具合を完全に解消する
ことができる。
【0013】なお、暖房運転を開始する30分前の室内
温度が、すでに暖房運転開始条件温度(室内温度をこれ
以下には設定できない最低限の温度のこと)以下である
場合には、これ以下に温度設定しても、その温度には制
御できないので、この場合には、空気調和機の基本的機
能である暖房運転開始条件温度(例えば、16℃)を設
定温度として、暖房運転を行うようになっている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の空気調和
機の系統図(冷凍サイクル)である。同図において、冷
媒圧縮機(以下、単に圧縮機という)1の吐出口11及
び吸入口12は、四方弁2を介して室内側ファン31を
有する室内側熱交換機3の一方の接続口と、室外側ファ
ン51を有する室外側熱交換機5の一方の接続口とに接
続されており、室内側熱交換機3の他方の接続口と室外
側熱交換機5の他方の接続口とが、減圧機4を介して接
続されている。また、室内側熱交換機3には、内部に設
けられた導管(図示省略)内を流れる冷媒の温度(実質
的には導管温度)を検出する導管温度検出センサ7が取
り付けられている。また、図示しない室内側ユニットの
空気吸込口近傍には、吸込空気の温度(すなわち、室内
温度)を検出する室内温度検出センサ21(図2参照)
が配置されており、室外には、外気温度を検出する外気
温度検出センサ22(図2参照)と、室外の照度を検出
する照度検出センサ23(図2参照)とが配置された構
成となっている。
【0015】そして、暖房運転時には、四方弁2の切り
換えにより、圧縮機1の吐出口11と室内側熱交換機3
の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と
室外側熱交換機5の一方の接続口とが接続されることか
ら、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、図中に実線で示
す矢符の如く流れて室内を暖房する。
【0016】すなわち、圧縮機1で圧縮された高温冷媒
は、四方弁2を通って室内側熱交換機3に供給され、こ
こで室内側ファン31によって強制的に熱交換して室内
を暖房する。室内側熱交換機3により熱交換を終わって
凝縮された冷媒は、減圧機4により減圧されて室外側熱
交換機5に供給され、ここで室外側ファン51によって
強制的に熱交換して室外側熱交換機5の表面温度を低下
させる。室外側熱交換機5により熱交換を終わって気化
された冷媒は、四方弁2を通って再び圧縮機1に循環さ
れる。
【0017】一方、冷房運転時には、四方弁2の切り換
えにより、圧縮機1の吐出口11と室外側熱交換機5の
一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室
内側熱交換機3の一方の接続口とが接続されることか
ら、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、図中に破線で示
す矢符の如く流れて室内を冷房する。
【0018】図2は、本発明の空気調和機の電気的構成
を示すブロック図である。室内側熱交換機3の導管温度
を検出する導管温度検出センサ7の出力、室内側ユニッ
トの空気吸込口の吸込空気の温度(すなわち、室内温
度)を検出する室内温度検出センサ21の出力、外気温
度を検出する外気温度検出センサ22の出力、および室
外の照度を検出する照度検出センサ23の出力は、図1
に示す冷凍サイクルを制御する運転制御部24に導かれ
ている。
【0019】また、運転制御部24には、タイマー部2
5が双方向に接続されているとともに、暖房運転時や冷
房運転時の室内設定温度等を入力する各種スイッチ(図
示省略)が設けられた入力部26が接続された構成とな
っている。タイマー部25は、運転制御部24によって
設定された任意の時間(例えば、運転開始から40分間
の強制運転時間や、後述する各実施形態での一定時間で
ある20分、所定時間である30分等)を計測する。
【0020】運転制御部24は、マイクロコンピュータ
上で動作するソフトウエアを含む構成となっており、図
示しない内部メモリに格納された各種運転モード(暖房
運転モード、冷房運転モード、除霜運転モード等)を実
行するプログラムに従って、図1に示す冷凍サイクルを
制御するブロックである。
【0021】また、運転制御部24は、外気温度検出セ
ンサ22によって検出された外気温度が、あらかじめ設
定された一定時間(例えば、20分)の間に一定温度
(例えば、3℃)以上低下し、かつ、照度検出センサ2
3によって検出された室外の照度が一定照度(すなわ
ち、日の出を示す照度)に達したとき、放射冷却による
冷え込みが発生したと判断して、放射冷却に対応した暖
房運転モードを実行する。すなわち、この暖房運転を開
始する所定時間前(例えば、30分前)の室内温度を設
定温度として、暖房運転を開始する。
【0022】また、運転制御部24は、室内温度検出セ
ンサ21によって検出された室内温度が所定温度(例え
ば、16℃)以下となったとき、外気温度検出センサ2
2によって検出された外気温度が、あらかじめ設定され
た一定時間(例えば、20分)の間に一定温度(例え
ば、3℃)以上低下し、かつ、照度検出センサ23によ
って検出された室外の照度が一定照度(すなわち、日の
出を示す照度)に達した場合に、放射冷却による冷え込
みが発生したと判断して、放射冷却に対応した暖房運転
モードを実行する。すなわち、この暖房運転を開始する
所定時間前(例えば、30分前)の室内温度を設定温度
として、暖房運転を開始する。
【0023】また、運転制御部24は、外気温度検出セ
ンサ22によって検出された外気温度が、あらかじめ設
定された一定時間(例えば、20分)の間に一定温度
(例えば、3℃)以上低下するとともに、照度検出セン
サ23によって検出された室外の照度が一定照度(すな
わち、日の出を示す照度)に達した場合であって、か
つ、室内温度検出センサ21によって検出された室内温
度が所定温度(例えば、16℃)以下となったとき、放
射冷却対応の暖房運転モードを実行する。すなわち、こ
の暖房運転を開始する所定時間前(例えば、30分前)
の室内温度を設定温度として、暖房運転を開始する。
【0024】なお、運転制御部24は、暖房運転を開始
する30分前の室内温度が、すでに暖房運転開始条件温
度(室内温度をこれ以下には設定できない最低限の温度
のこと)以下である場合には、これ以下に温度設定して
も、その温度には制御できないので、この場合には、空
気調和機の基本的性能である暖房運転開始条件温度(例
えば、16℃)を設定温度として、暖房運転を行う。
【0025】次に、上記構成の空気調和機において、放
射冷却に対応した暖房運転モード時の動作について、図
3ないし図5に示すフローチャートを参照して説明す
る。ただし、図3は実施形態1の動作を示すフローチャ
ート、図4は実施形態2の動作を示すフローチャート、
図5は実施形態3の動作を示すフローチャートである。
以下、それそれの実施形態について説明する。
【0026】[実施形態1]本実施形態1の動作の特徴
は、外気温度検出センサ22による検出結果と照度検出
センサ23による検出結果とに基づいて放射冷却が発生
したか否かを判断する点にある。以下、図3に示すフロ
ーチャートを参照して実施形態1の動作を説明する。
【0027】本実施形態1の空気調和機では、運転制御
部24は、外気温度検出サンセ22によって検出される
外気温度と、照度検出センサ23によって検出される照
度とを常に監視して、放射冷却の検出動作を実行してい
る。また、室内温度検出センサ21によって検出される
室内温度も常に監視しており、少なくとも30分前まで
の室内温度を温度履歴データとして、運転制御部24の
図示しないRAM等に記憶するようになっている。
【0028】このような放射冷却の検出動作において、
運転制御部24は、外気温度検出センサ22によって検
出された外気温度が、あらかじめ設定された一定時間
(20分)の間に一定温度(3℃)以上低下したか否か
を監視するとともに(ステップS1)、照度検出センサ
23によって検出された室外の照度が一定照度(すなわ
ち、日の出を示す照度)に達したか否かを監視している
(ステップS2)。
【0029】そして、外気温度が20分間に3℃以上低
下し(ステップS1でYesと判断され)、かつ室外が
日の出を示す照度になったとき(ステップS2でYes
と判断されたとき)、運転制御部24は、放射冷却によ
る冷え込みが発生したと判断して、放射冷却に対応した
暖房運転モードを実行する(ステップS3)。すなわ
ち、ステップS1およびステップS2でともにYesと
判断された時点から30分前(時刻t1とする)の室内
温度を、RAM等に記憶している温度履歴データから読
み出し、この読み出した室内温度を暖房運転時の設定温
度として、暖房運転を開始する。
【0030】例えば、放射冷却による冷え込みが発生し
たと判断された時点の室内温度が15℃であり、時刻t
1の室内温度が17℃であった場合には、運転制御部2
4は、この時刻t1の時の室内温度である17℃を設定
温度として、暖房運転を開始する。これにより、室内温
度を、快適な睡眠環境であった30分前の温度に戻すこ
とができるので、早朝の冷え込みから起床までの間、放
射冷却の影響を受けることなく、快適な睡眠環境を維持
することができる。
【0031】[実施形態2]本実施形態2の動作の特徴
は、外気温度検出センサ22による検出結果と照度検出
センサ23による検出結果とに基づいて放射冷却が発生
したか否かを判断する処理動作を、室内温度検出センサ
21によって所定温度(16℃)を検出した後に行う点
にある。以下、図4に示すフローチャートを参照して実
施形態2の動作を説明する。
【0032】本実施形態2の空気調和機では、運転制御
部24は、室内温度検出センサ21によって検出される
室内温度を常に監視しており(ステップS11)、少な
くとも30分前までの室内温度を温度履歴データとし
て、運転制御部24の図示しないRAM等に記憶するよ
うになっている。このような室内温度の検出動作におい
て、室内温度検出センサ21によって検出された室内温
度が所定温度である16℃以下になったとき(ステップ
S11でYesと判断されたとき)、運転制御部24
は、外気温度検出サンセ22によって検出される外気温
度と、照度検出センサ23によって検出される照度との
監視を開始する(ステップS12,S13)。
【0033】すなわち、運転制御部24は、外気温度検
出センサ22によって検出された外気温度が、あらかじ
め設定された一定時間(20分)の間に一定温度(3
℃)以上低下したか否かを監視するとともに(ステップ
S12)、照度検出センサ23によって検出された室外
の照度が一定照度(すなわち、日の出を示す照度)に達
したか否かを監視している(ステップS13)。
【0034】そして、外気温度が20分間に3℃以上低
下し(ステップS12でYesと判断され)、かつ室外
が日の出を示す照度になったとき(ステップS13でY
esと判断されたとき)、運転制御部24は、放射冷却
による冷え込みが発生したと判断して、放射冷却に対応
した暖房運転モードを実行する(ステップS14)。す
なわち、ステップS12およびステップS13でともに
Yesと判断された時点から30分前(時刻t2とす
る)の室内温度を、RAM等に記憶している温度履歴デ
ータから読み出し、この読み出した室内温度を暖房運転
時の設定温度として、暖房運転を開始する。
【0035】例えば、放射冷却による冷え込みが発生し
たと判断された時点の室内温度が15℃であり、時刻t
2の室内温度が17℃であった場合には、運転制御部2
4は、この時刻t2の時の室内温度である17℃を設定
温度として、暖房運転を開始する。これにより、室内温
度を、快適な睡眠環境であった30分前の温度に戻すこ
とができるので、早朝の冷え込みから起床までの間、放
射冷却の影響を受けることなく、快適な睡眠環境を維持
することができる。
【0036】また、本実施形態2では、室内温度検出セ
ンサ21によって検出された室内温度が所定温度(16
℃)以下となった場合にのみ、外気温度検出センサ22
による外気温度と照度検出センサ23による照度とによ
って放射冷却の有無を検出するようになっている。つま
り、外気温度検出センサ22による外気温度と照度検出
センサ23による照度とが一定の条件を満たした場合で
も、室内温度が快適な睡眠環境を妨げるほどには低下し
ていない場合には、放射冷却に対応した暖房運転モード
を行わないようになっている。これにより、無駄な暖房
運転を防止することができる。
【0037】[実施形態3]本実施形態3の動作の特徴
は、外気温度検出センサ22による検出結果と照度検出
センサ23による検出結果とに基づいて放射冷却が発生
したと判断した場合でも、室内温度が所定温度以上であ
る場合には放射冷却に対応した暖房運転モードを実行し
ないようにした点にある。すなわち、上記実施形態2の
動作では、室内温度が16℃以下になってから放射冷却
の検出を開始することになるので、室内温度が16℃以
下になったとき、すでに放射冷却が始まっていて、外気
温度がすでに1〜2℃低下しており、その後の外気温度
の低下が2℃程度に留まった場合には、放射冷却を検出
できないといった不具合が残されている。本実施形態3
は、この不具合を解消した動作となっている。以下、図
5に示すフローチャートを参照して本実施形態3の動作
を説明する。
【0038】本実施形態3の空気調和機では、運転制御
部24は、外気温度検出サンセ22によって検出される
外気温度と、照度検出センサ23によって検出される照
度とを常に監視して、放射冷却の検出動作を実行してい
る。また、室内温度検出センサ21によって検出される
室内温度も常に監視しており、少なくとも30分前まで
の室内温度を温度履歴データとして、運転制御部24の
図示しないRAM等に記憶するようになっている。
【0039】このような放射冷却の検出動作において、
運転制御部24は、外気温度検出センサ22によって検
出された外気温度が、あらかじめ設定された一定時間
(20分)の間に一定温度(3℃)以上低下したか否か
を監視するとともに(ステップS21)、照度検出セン
サ23によって検出された室外の照度が一定照度(すな
わち、日の出を示す照度)に達したか否かを監視してい
る(ステップS22)。
【0040】そして、外気温度が20分間に3℃以上低
下し(ステップS21でYesと判断され)、かつ室外
が日の出を示す照度になったとき(ステップS22でY
esと判断されたとき)、運転制御部24は、次に、室
内温度検出センサ21によって検出された室内温度が所
定温度である16℃以下になったか否かを判断する(ス
テップS23)。この判断の結果、室内温度が16℃以
下になっていない場合には、室外で放射冷却による冷え
込みが発生しているにも係わらず、室内は16℃以上に
保たれており、快適な睡眠環境が維持されているので、
この時点では放射冷却に対応した暖房運転モードは実行
しないで、運転保留状態となる。そして後、室外の放射
冷却の影響を受けて室内の温度が16℃以下になったと
き(ステップS23でYesと判断されたとき)、運転
制御部24は、放射冷却に対応した暖房運転モードを実
行する(ステップS24)。すなわち、ステップS23
でYesと判断された時点から30分前(時刻t3とす
る)の室内温度を、RAM等に記憶している温度履歴デ
ータから読み出し、この読み出した室内温度を暖房運転
時の設定温度として、暖房運転を開始する。
【0041】例えば、時刻t3の室内温度が17℃であ
る場合には、運転制御部24は、この時刻t3時の室内
温度である17℃を設定温度として、暖房運転を開始す
る。これにより、室内温度を、快適な睡眠環境であった
30分前の温度に戻すことができるので、起床するまで
の間、放射冷却の影響を受けることなく、快適な睡眠環
境を維持することができる。なお、図5には示していな
いが、ステップS21およびステップS22でともにY
esと判断されてから、任意の時間(例えば、1時間
等)が経過しても、次のステップS23でYesと判断
されない場合には、すでに放射冷却の影響は無くなって
いると判断して、その時点で放射冷却に対応した暖房運
転モードの処理を終了する。
【0042】なお、上記各実施形態1〜3では、暖房運
転を開始する30分前の室内温度として17℃を例示し
ているが、すでに暖房運転開始条件温度(室内温度をこ
れ以下には設定できない最低限の温度のことであり、本
例では16℃となっている)以下である場合(例えば、
15℃等である場合)には、設定温度を15℃にしよう
としても設定できないので、この場合には、空気調和機
の基本的性能である暖房運転開始条件温度(16℃)を
設定温度として、暖房運転を行う。ただし、上記で例示
した一定時間の20分、一定温度の3℃、所定時間の3
0分、暖房運転開始条件温度の16℃はあくまで一例で
あり、これらに限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】本発明の空気調和機によれば、外気温度
検出手段によって検出された外気温度が、あらかじめ設
定された一定時間の間に一定温度以上低下し、かつ、照
度検出手段によって検出された室外の照度が一定照度に
達したとき、運転制御手段は早朝の放射冷却による冷え
込みが発生したと判断して、放射冷却に対応した暖房運
転モードを実行するように構成したので、放射冷却の影
響で室内温度が低下した場合でも、起床するまでの間、
快適な睡眠環境を維持することができる。
【0044】また、本発明の空気調和機によれば、室内
温度検出手段によって検出された室内温度が所定温度以
下となったとき、外気温度検出手段によって検出された
外気温度が、あらかじめ設定された一定時間の間に一定
温度以上低下し、かつ、照度検出手段によって検出され
た室外の照度が一定照度に達した場合に、運転制御手段
は放射冷却による冷え込みが発生したと判断して、放射
冷却に対応した暖房運転モードを実行するように構成し
たので、放射冷却の影響で室内温度が低下した場合で
も、起床するまでの間、快適な睡眠環境を維持すること
ができる。また、室内温度検出手段によって検出された
室内温度が所定温度以下となった場合にのみ、放射冷却
対応の暖房運転モードを実行するように構成したので、
放射冷却が発生しても、室内温度が快適な睡眠環境を維
持している場合には、無駄な暖房運転モードの実行を防
止することができる。
【0045】また、本発明の空気調和機によれば、外気
温度検出手段によって検出された外気温度が、あらかじ
め設定された一定時間の間に一定温度以上低下するとと
もに、照度検出手段によって検出された室外の照度が一
定照度に達した場合に初めて、室内温度検出手段によっ
て検出された室内温度を確認し、そのときの室内温度が
所定温度以下となったとき、放射冷却対応の暖房運転モ
ードを実行するように構成したので、放射冷却の影響で
室内温度が低下した場合でも、起床するまでの間、快適
な睡眠環境を維持することができる。また、室内温度検
出手段によって検出された室内温度が所定温度以下とな
ったとき、放射冷却対応の暖房運転モードを実行するよ
うに構成したので、放射冷却が発生しても、室内温度が
快適な睡眠環境を維持している場合には、無駄な暖房運
転モードの実行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和機の系統図である。
【図2】本発明の空気調和機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の空気調和機における放射冷却に対応し
た暖房運転モード時の実施形態1の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】本発明の空気調和機における放射冷却に対応し
た暖房運転モード時の実施形態2の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の空気調和機における放射冷却に対応し
た暖房運転モード時の実施形態3の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 圧縮機(冷媒圧縮機) 2 四方弁 3 室内側熱交換機 4 減圧機 5 室外側熱交換機 7 導管温度検出センサ(導管温度検出手段) 21 室内温度検出センサ 22 外気温度検出センサ 23 照度検出センサ 24 運転制御部(運転制御手段) 25 タイマー部 26 入力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定した運転条件に従って空気調和運転
    を行う運転制御手段を有する空気調和機において、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 室外の照度を検出する照度検出手段とを備え、 前記運転制御手段は、前記外気温度検出手段によって検
    出された外気温度が、あらかじめ設定された一定時間の
    間に一定温度以上低下し、かつ、前記照度検出手段によ
    って検出された室外の照度が一定照度に達したとき、放
    射冷却対応の暖房運転モードを実行することを特徴とす
    る空気調和機。
  2. 【請求項2】 設定した運転条件に従って空気調和運転
    を行う運転制御手段を有する空気調和機において、 室内温度を検出する室内温度検出手段と、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 室外の照度を検出する照度検出手段とを備え、 前記運転制御手段は、前記室内温度検出手段によって検
    出された室内温度が所定温度以下となったとき、前記外
    気温度検出手段によって検出された外気温度が、あらか
    じめ設定された一定時間の間に一定温度以上低下し、か
    つ、前記照度検出手段によって検出された室外の照度が
    一定照度に達した場合に、放射冷却対応の暖房運転モー
    ドを実行することを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 設定した運転条件に従って空気調和運転
    を行う運転制御手段を有する空気調和機において、 室内温度を検出する室内温度検出手段と、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 室外の照度を検出する照度検出手段とを備え、 前記運転制御手段は、前記外気温度検出手段によって検
    出された外気温度が、あらかじめ設定された一定時間の
    間に一定温度以上低下するとともに、前記照度検出手段
    によって検出された室外の照度が一定照度に達した場合
    であって、かつ、前記室内温度検出手段によって検出さ
    れた室内温度が所定温度以下となったとき、放射冷却対
    応の暖房運転モードを実行することを特徴とする空気調
    和機。
  4. 【請求項4】 前記暖房運転モードは、暖房運転開始時
    の所定時間前の室内温度を設定温度とすることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記暖房運転モードは、暖房運転開始時
    の所定時間前の室内温度が暖房運転開始条件温度以下で
    ある場合には、暖房運転開始条件温度を設定温度とする
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の空気調
    和機。
  6. 【請求項6】 前記所定時間が30分である請求項4ま
    たは5に記載の空気調和機。
JP2000160343A 2000-05-30 2000-05-30 空気調和機 Pending JP2001336802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000160343A JP2001336802A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000160343A JP2001336802A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001336802A true JP2001336802A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18664549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000160343A Pending JP2001336802A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001336802A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217531A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Daikin Industries Ltd 空気調和機
JP2018013282A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 積水化学工業株式会社 空調システム及び建物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217531A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Daikin Industries Ltd 空気調和機
JP2018013282A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 積水化学工業株式会社 空調システム及び建物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1074797B1 (en) Operation control method for air conditioning system and air conditioning system
EP1980797B1 (en) Outdoor unit for air conditioner and method of controlling the same
CN110107983B (zh) 空调机组及其四通阀换向状态检测方法、装置、系统
CN110631228A (zh) 空调系统的控制方法、空调系统及可读存储介质
EP3541012B1 (en) Communication device, communication system, communication method, and program
JP6599805B2 (ja) 空調制御システム
JP2001336802A (ja) 空気調和機
JPS629137A (ja) 空気調和機
JPH11304225A (ja) 空調機および室内空調制御システム
JPH09243210A (ja) 空気調和機の制御方法およびその装置
JPH07120049A (ja) 空気調和機
JPH10111050A (ja) 空気調和機
JP3009882B2 (ja) 空気調和機の温度設定方法
JP2005133986A (ja) 空気調和機
JPH1096573A (ja) 空気調和機
JP3218180B2 (ja) 空気調和機
JPH07229662A (ja) 空気調和機の除霜運転制御装置
JPH05322264A (ja) 空気調和機の除霜制御方法
KR0150472B1 (ko) 공기 조화기의 운전제어방법
KR0170839B1 (ko) 공기조화기 부하제어방법
JP3076751U (ja) 空気調和機の運転制御装置
JP2000088298A (ja) ナイトパージ装置
JPH06207742A (ja) 空気調和機の制御方法
JPH0719575A (ja) 空気調和機
JP2001280671A (ja) 空気調和機の制御方法