JP2001335300A - フォークリフト用計量器 - Google Patents

フォークリフト用計量器

Info

Publication number
JP2001335300A
JP2001335300A JP2000155069A JP2000155069A JP2001335300A JP 2001335300 A JP2001335300 A JP 2001335300A JP 2000155069 A JP2000155069 A JP 2000155069A JP 2000155069 A JP2000155069 A JP 2000155069A JP 2001335300 A JP2001335300 A JP 2001335300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fork
rear plate
load
forklift
front plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000155069A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Makuchi
廣 馬久地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000155069A priority Critical patent/JP2001335300A/ja
Publication of JP2001335300A publication Critical patent/JP2001335300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォークに特殊な動きをさせるタイプのフォ
ークリフトにも装着して使用することのできるフォーク
リフト用計量器を提供する。 【解決手段】 フォーク5毎に設けられた計量器25
は、後板26、前板38、上下各ばね部材41,42及
び剛性の高いロードセル51を備える。後板26は、前
面に固定取付台52を有し、回転体のフォークバー6か
ら外された所定のフォーク5に代えて、そのフォークバ
ー6に取付けられる。前板38は、後面に可動取付台5
3を有し、後板26の前方に配置され、前側からフォー
ク5が取付けられる。上下各ばね部材41,42は、後
板26及び前板38の上端部間及び下端部間を連結す
る。ロードセル51は長尺状をなし、一端部が固定取付
台52に固定され、他端部が可動取付台53に固定さ
れ、フォーク5及び前板38を通じて加わる荷重により
撓んで荷物の重量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
フォークに載せられた荷物の重量を測定するために、フ
ォークリフトに装着して使用されるフォークリフト用計
量器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フォークリフトによって運搬
される荷物の重量を測定する方法が、種々提案及び実用
化されている。その1つに、フォークリフトに計量器を
予め装着しておき、その計量器によって重量を測定する
方法がある(例えば、特公昭42−21464号公報、
実開平4−133697号公報、特開昭49−9866
8号公報参照)。これらの計量器は、いずれもフォーク
リフトにおいて、マストに沿って昇降する昇降部と、そ
の昇降部に脱着可能に掛止される一対のフォークとの間
に装着されて使用される。
【0003】計量器は、後板、前板、ばね部材及びロー
ドセルを主要な構成部品としている。後板は、前記フォ
ークに代って昇降部に略垂直状態で取付けられる。前板
は、後板の前方に略平行に配置され、その前側から両フ
ォークが取付けられる。ばね部材は、前板及び後板をそ
れらの四隅で連結し、前板を後板に弾性支持する。ロー
ドセルは前板及び後板間に配置され、その上端部が前板
(又は後板)に吊下げられ、下端部が後板(又は前板)
に固定されている。
【0004】この計量器をフォークリフトに装着すれ
ば、フォークに載せられた荷物の重量は、フォークを介
して前板に伝達される。前板は、ばね部材を介して後板
に連結されていることから、その後板に対し平行な状態
を保ちながら下降する。この下降にともない荷重の加わ
ったロードセルが撓み、その電気抵抗が変化し、荷物の
重量が測定される。また、手作業でフォークを前板の幅
方向(左右方向)へずらすことにより、荷物の大きさ等
に応じて、両フォークの間隔を調整することが可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来のフォークリフト用計量器は、フォークを昇降・傾動
させたり、手作業で両フォークの間隔を調整したりする
一般的なフォークリフトには装着可能であるものの、フ
ォークに特殊な動きをさせるタイプのフォークリフトに
は装着困難であり、汎用性の点で改良の余地がある。
【0006】特殊な動きとしては、例えば、両フォーク
を左右方向に回転させるものがある。この動きの実現の
ために、昇降部に油圧モータが取付けられ、その出力軸
に回転体が取付けられ、その前方から両フォークバーが
取付けられる。そして、油圧モータが作動すると、回転
体と両フォークとが一体で左右方向に略360°回転す
る。このタイプのフォークリフトに前記従来の計量器を
装着しようとすると、ロードセルが、その上端部におい
て前板(又は後板)に吊下げられている構造を採ってい
る関係上、ロードセルを傾けたり、水平にしたり、上下
逆向きにしたりすることはできない。従って、フォー
ク、計量器及び回転体を回転させることは実質上できな
い。
【0007】別の特殊な動きとしては、両フォークの間
隔をアクチュエータによって拡げたり狭めたりするもの
がある。この動きの実現のために、例えば昇降部に、2
本の油圧シリンダが互いに反対向きに横置きされ、各ピ
ストンロッドの先端がフォークに連結される。そして、
各ピストンロッドが往復直線運動することにより、フォ
ークが昇降部に沿って略水平方向へスライドし、両フォ
ークの間隔が調整される。このタイプのフォークリフト
に前記従来の計量器を装着しようとすると、油圧シリン
ダとフォークとの間に計量器を介在させることになる
が、計量器自体の幅方向の移動が不能であることから、
単に介在させただけでは、ピストンロッドの動きをフォ
ークに伝達することができない。
【0008】そこで、本発明の課題は、両フォークを回
転したり、両フォークの間隔をアクチュエータによって
調整したりする等、フォークに特殊な動きをさせるタイ
プのフォークリフトにも装着して使用することのできる
フォークリフト用計量器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マストに沿って昇降する昇降部に回転可能に設けら
れた回転体と、前記回転体に脱着可能に取付けられる一
対のフォークとを備えるフォークリフトに用いられる計
量器であって、前面に固定取付台を有し、かつ前記フォ
ークに代えて前記回転体に取付けられる後板と、後面に
可動取付台を有し、かつ前記後板の前方に配置されると
ともに、前記フォークが取付けられる前板と、前記後板
及び前記前板を複数箇所で連結するばね部材と、長尺状
をなし、一端部が前記固定取付台に固定され、他端部が
前記可動取付台に固定され、前記フォーク及び前記前板
を通じて加わる荷重により撓んで荷物の重量を検出する
剛性の高いロードセルとを備えている。
【0010】従って、計量器による重量測定に際して
は、フォークリフトの回転体から両フォークが取外され
る。同フォークに代えて、計量器の後板が回転体に取付
けられる。同計量器の前板に前記フォークが取付けられ
る。この状態で、両フォークによって荷物が持ち上げら
れると、荷物の荷重はフォークを介して計量器に伝達さ
れる。計量器では、前記荷重は、前板、各ばね部材、後
板の順に伝達される。この荷重により各ばね部材が弾性
変形し、可動取付台を有する前板が下降する。
【0011】この下降にともない、ロードセルにおい
て、可動取付台に固定された端部(他端部)に、下向き
の応力が加わる。これに対し、ロードセルにおいて、固
定取付台に固定された端部(一端部)は上下方向に移動
しない。このため、前記のように前板が下降すると、固
定取付台及び可動取付台の間隔が変化する。また、ロー
ドセルが、その一端部を固定端とし、他端部を自由端と
して下方へ撓む。ロードセルの電気抵抗が前記撓み量に
応じて変化し、その変化に応じた電気信号が出力され
る。この出力値に基づき荷物の重量が測定される。
【0012】なお、ロードセルが剛性の高いものである
ことから、その撓み量はわずかである。しかし、フォー
クリフトの荷物の重量測定では、通常、極端に高い測定
精度は要求されない。このため、ロードセルの撓み量が
わずかであっても、実用上問題とならない程度の精度で
重量を測定することが可能である。
【0013】フォークリフトによって荷物が目的の箇所
へ運搬され、その荷物からフォークが外される等して、
荷物の荷重がフォークに加わらなくなると、計量器で
は、各ばね部材が自身の弾性復元力により元の形状に戻
ろうとし、前板が上昇する。ロードセルもまた元の形状
に戻ろうとする。
【0014】ところで、フォークリフトの回転体が回転
されると、後板、前板、ばね部材、ロードセル及びフォ
ークが一体となって同方向へ回転する。この回転にとも
ない、計量器の各構成部品の傾きが変わる。この際、ロ
ードセルの一端部を前板(又は後板)に吊下げて支持す
る構造を採った場合(従来技術に相当)には、その吊下
げ部分が傾斜による影響を受け、吊下がった状態を維持
することが困難又はできなくなる。これは、ロードセル
の一端部と、前板(又は後板)のロードセルに対する支
持部分との上下の位置関係が、前記傾斜にともない、吊
下げに必要な条件(一端部が支持部分の下方に位置する
こと)を満たさなくなるからである。
【0015】これに対し、ロードセルの一端部が固定取
付台に固定され、他端部が可動取付台に固定されている
本発明の計量器では、傾斜による影響を受けない。これ
は、固定構造を採用する限り、前述した吊下げ構造とは
異なり、上下の位置関係が要求されないからである。従
って、たとえ計量器の各構成部品の傾きが変わったとし
ても、ロードセルの各端部は取付台に固定された状態を
維持する。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記後板の前面に設けられた突部と、
前記突部に上下動可能に挿通され、かつ下端部が前記可
動取付台に固定された軸部と、前記突部から上方へ突出
する前記軸部の上端部に設けられたストッパ部とを有す
る脱落防止機構をさらに備えている。
【0017】従って、荷物の荷重により前板が下降する
と、脱落防止機構においては、可動取付台に固定された
軸部が一緒に下降する。この際、突部が軸部の下降の妨
げとなることはない。軸部は突部に固定されておらず、
上下動可能に挿通されているにすぎないからである。一
方、荷物の荷重がフォークに加わらなくなり、前板が上
昇すると、軸部が一緒に上昇するが、この際にも前記と
同様にして突部が軸部の上昇の妨げとならない。
【0018】意図しない過大な応力等により、前板が過
剰に下降しようとしたり、前板のみが前方へ動こうとす
ると、脱落防止機構がそれらの動きを、以下のようにし
て規制する。前板が所定量を越えて下降しようとする
と、ストッパ部が突部に接触する。突部は、後板に設け
られていて上下方向に動かない構造となっているため、
前記ストッパ部の接触により、それ以上の軸部、ひいて
は前板の下降が阻止される。また、前板のみが前方へ動
こうとすると、軸部も同方向へ動こうとするが、この動
きは、軸部が突部に接触することにより規制される。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記固定取付台及び前記可動取
付台の一方に上下位置調整可能に設けられ、かつその位
置調整に応じて前記ロードセルに応力を加えることによ
り、ロードセルの出力の特性を調整するための予圧調整
部材をさらに備えている。
【0020】ここで、ロードセルの出力は、荷物がフォ
ークに載せられていない状態では最小値(例えば零)と
なり、荷物が重くなるに従って一定割合で増加するこ
と、すなわち、荷物の重量に比例することが好ましい。
しかし、ロードセル、取付台等の各部材の形状、大きさ
等のばらつきにより、ロードセルがねじれる等、歪んだ
状態で固定取付台及び可動取付台に固定されることがあ
る。この場合には、ロードセルの出力が歪みの影響を受
け、荷重の少ない領域において、前述したような理想的
な出力特性とならず、荷重の増加に従い増減する(非線
形な特性となる)おそれがある。
【0021】この不具合は、予圧調整部材の上下位置を
調整することにより解消可能である。具体的には、荷物
がフォークに載せられていない状態で、前記調整によ
り、予圧調整部材をロードセルに押し当てて予圧を加え
る。この予圧を、前述した歪みの影響を受けている荷重
領域を越える大きさに設定する。この状態でフォークに
荷物が載せられると、前述した出力特性のうち、非線形
部分を除いた荷重領域、すなわち、荷物が重くなるに従
い一定割合で増加する荷重領域で、荷物の重量が測定さ
れる。
【0022】請求項4に記載の発明は、マストに沿って
昇降する昇降部に脱着可能に掛止される一対のフォーク
と、前記各フォークを前記昇降部に沿って略水平方向へ
スライドさせるアクチュエータとを備えるフォークリフ
トに用いられる計量器であって、前記一方のフォークに
代えて前記昇降部にスライド可能に掛止される後板と、
前記後板に設けられ、かつ前記一方のフォークに代えて
前記アクチュエータが連結される連結部と、前記後板の
前方に配置され、かつ前記一方のフォークが取付けられ
る前板と、前記後板及び前記前板を複数箇所で連結する
ばね部材と、前記後板及び前記前板間に設けられ、前記
フォーク及び前記前板を通じて加わる荷重により撓んで
荷物の重量を検出するロードセルとを備えている。
【0023】従って、計量器による重量測定に際して
は、フォークリフトの昇降部から両フォークが取外され
る。各フォークに代えて、一対の計量器の各後板が昇降
部に掛止され、同後板の連結部にアクチュエータが連結
される、各計量器の前板に1つのフォークが取付けられ
る。この状態で、両フォークによって荷物が持ち上げら
れると、荷物の荷重は各フォークを介して各計量器に伝
達される。計量器では、前記荷重は、前板、ばね部材、
後板の順に伝達される。この荷重により各ばね部材が弾
性変形し、前板が下降する。この下降にともないロード
セルが撓んで電気抵抗が変化し、その変化に応じた電気
信号が出力される。そして、両ロードセルからの出力値
に基づき荷物の重量が測定される。
【0024】フォークリフトによって荷物が目的の箇所
へ運搬され、その荷物からフォークが離される等して、
荷物の荷重がフォークに加わらなくなると、各計量器で
は、各ばね部材が自身の弾性復元力により元の形状に戻
ろうとし、前板が上昇する。各計量器のロードセルもま
た元の形状に戻ろうとする。
【0025】アクチュエータが作動されると、連結部を
介して同アクチュエータに連結された各計量器の後板に
対し、略水平方向の力が加わる。この力により、後板
が、前板、ばね部材及びロードセルをともなって、昇降
部に沿って略水平方向へスライドする。前板に取付けら
れたフォークも同方向へ移動する。この移動にともな
い、両フォークの間隔及び両計量器の間隔が、手作業に
よることなく調整される。
【0026】請求項5に記載の発明は、マストに沿って
昇降する第1昇降部に回転可能に設けられた回転体と、
前記回転体に脱着可能に取付けられる一対のフォークと
を備えるフォークリフトに用いられるとともに、マスト
に沿って昇降する第2昇降部に脱着可能に掛止される一
対のフォークと、前記各フォークを前記第2昇降部に沿
って略水平方向へスライドさせるアクチュエータとを備
えるフォークリフトに用いられる計量器であって、前記
一方のフォークに代えて、前記回転体に取付けられると
ともに、前記第2昇降部にスライド可能に掛止される後
板と、前記後板に設けられ、かつ前記一方のフォークに
代えてアクチュエータが連結される連結部と、前記後板
の前方に配置され、前記一方のフォークが取付けられる
前板と、前記後板及び前記前板を複数箇所で連結するば
ね部材と、長尺状をなし、前記後板及び前記前板間に配
置され、一端部が前記後板に固定され、他端部が前記前
板に固定され、前記フォーク及び前記前板を通じて加わ
る荷重により撓んで荷物の重量を検出する剛性の高いロ
ードセルとを備えている。
【0027】従って、前者のタイプのフォークリフトに
計量器を使用した場合の重量測定に際しては、フォーク
リフトの回転体から両フォークが取外される。各フォー
クに代えて、各計量器の後板が回転体に取付けられ、前
板に前記フォークが取付けられる。この状態で、両フォ
ークによって荷物が持ち上げられると、荷物の荷重は各
フォークを介して各計量器に伝達される。計量器では、
前記荷重は、前板、ばね部材、後板の順に伝達される。
この荷重により各ばね部材が弾性変形し、前板が下降す
る。
【0028】この下降にともない、ロードセルにおい
て、前板に固定された端部(他端部)に、下向きの力が
加わる。これに対し、ロードセルにおいて、後板に固定
された端部(一端部)は上下方向に移動しない。このた
め、ロードセルが、その一端部を固定端とし、他端部を
自由端として下方へ撓む。ロードセルの電気抵抗が前記
撓み量に応じて変化し、その変化に応じた電気信号が出
力される。この出力値に基づき荷物の重量が測定され
る。
【0029】なお、ロードセルが剛性の高いものである
ことから、その撓み量はわずかである。しかし、フォー
クリフトの荷物の重量測定では、通常、極端に高い測定
精度は要求されない。このため、ロードセルの撓み量が
わずかであっても、実用上問題とならない程度の精度で
重量を測定することが可能である。
【0030】フォークリフトによって荷物が目的の箇所
へ運搬され、その荷物からフォークが外される等して、
荷物の荷重がフォークに加わらなくなると、各計量器で
は、各ばね部材が自身の弾性復元力により元の形状に戻
ろうとし、前板が上昇する。ロードセルもまた元の形状
に戻ろうとする。
【0031】フォークリフトの回転体が回転されると、
各計量器及びそれに取付けられた各フォークが回転体と
一体となって同方向へ回転する。この回転にともない、
各計量器の各構成部品の傾きが変わる。この際、ロード
セルの一端部が後板に固定され、他端部が前板に固定さ
れている本発明の計量器では、傾斜による影響を受けな
い。これは、固定構造を採用する限り、上下の位置関係
が要求されないからである。従って、たとえ各計量器の
各構成部品の傾きが変わったとしても、ロードセルの端
部は後板又は前板に固定された状態を維持する。
【0032】一方、後者のタイプのフォークリフトに計
量器を使用した場合の重量測定に際しては、第2昇降部
から両フォークが取外される。各フォークに代えて、一
対の計量器の各後板が第2昇降部に掛止され、同後板の
連結部にアクチュエータが連結される。各計量器の前板
にそれぞれフォークが取付けられる。この状態で、両フ
ォークによって荷物が持ち上げられると、前述した前者
のタイプのフォークリフトに使用した場合と同様にし
て、荷物の重量が測定される。
【0033】アクチュエータが作動されると、連結部を
介して同アクチュエータに連結された計量器の後板に対
し、略水平方向の力が加わる。この力により、後板が、
前板、ばね部材及びロードセルをともなって、第2昇降
部に沿って略水平方向へスライドする。前板に取付けら
れたフォークも同方向へ移動する。この移動にともな
い、両フォークの間隔及び両計量器の間隔が、手作業に
よることなく調整される。
【0034】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に
記載のいずれか1つの発明において、前記ばね部材は、
剛性の高い材料により形成され、かつ前後方向に細長い
ブロック体からなり、同ブロック体にはその全幅にわた
り、孔及び凹部の少なくとも一方が設けられている。
【0035】従って、前記材料により形成され、かつ前
記特殊な構造を有するばね部材は、上下方向の力に対し
ては弾性体として機能し、それ以外の方向、例えば幅方
向(左右方向)や、前後方向の力に対しては、剛体とし
て機能する。後板が略垂直状態に配置され、前板が後板
に対し略平行に配置されていれば、前記ばね部材の特性
により、前板は略垂直方向へのみ動き得る。このため、
ロードセルに対しては、略垂直方向にのみ荷物の荷重が
加わることとなる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態について説明する。本実施形態のフォークリフト用
計量器(以下、単に「計量器」という)は、従来の計量
器と同様に、フォークを昇降・傾動させたり、手作業で
両フォークの間隔を調整したりする一般的なフォークリ
フトに装着可能であるほか、フォークに特殊な動きをさ
せる下記の2種類のフォークリフトにも装着可能であ
る。
【0037】一方のフォークリフト1は、図4,5に示
すように、マスト2に沿って昇降する第1昇降部3、回
転体4及び一対のフォーク5を備えている。第1昇降部
3は原動機としての油圧モータ(図示略)を備えてお
り、回転体4はこの油圧モータの出力軸に連結されてい
る。回転体4は、互いに平行に配置された一対のフォー
クバー6を前面に備えている。図2において二点鎖線で
示すように、両フォークバー6には、その長さ方向(紙
面に直交する方向)に沿って突条7が延びている。同じ
く、図2において二点鎖線で示すように、各フォーク5
の後面(図の右側面)上下には、溝部9を有する掛止部
8が設けられており、これらの溝部9が前記突条7に係
合されることにより、各フォーク5がフォークバー6に
掛止される。なお、各フォーク5には、これをフォーク
バー6の長さ方向における所定箇所に保持するための保
持機構(図示略)が設けられている。
【0038】他方のフォークリフト11は、図6に示す
ように、マスト12に沿って昇降する第2昇降部13、
左右一対のフォーク15及びアクチュエータを備えてい
る。第2昇降部13は、互いに平行に配置された上下一
対の横長のフォークバー16を備えている。図2におい
て二点鎖線で示すように、フォークバー16には、その
長さ方向に沿って突条17が延びている。ここでは、両
フォークバー16の間隔は、前述したフォークバー6の
間隔と同一となっている。同じく、図2において二点鎖
線で示すように、各フォーク15の後面上下には、溝部
19を有する掛止部18が設けられており、これらの溝
部19が前記突条17に係合されることにより、各フォ
ーク15がフォークバー16にスライド可能に掛止され
る。
【0039】アクチュエータとしては、例えば、図6に
示すように、一対の油圧シリンダ21が用いられ、これ
らが両フォークバー16間に横向きに配置されている。
各油圧シリンダ21は、周知のように、ピストンロッド
22を油圧によって往復直線運動させてシリンダ23か
ら出没させるものである。ピストンロッド22とシリン
ダ23との左右の位置関係は、上側の油圧シリンダ21
と下側の油圧シリンダ21とで逆となっている。そし
て、各ピストンロッド22の先端部22aが各フォーク
15に連結されることにより、同ピストンロッド22の
往復直線運動にともない、フォーク15がフォークバー
16に沿ってスライドされ、両フォーク15の間隔が調
整される。
【0040】本実施形態の計量器は、前述したフォーク
バー6(16)とフォーク5(15)との間に介在され
て使用されるものであり、フォーク5(15)毎に設け
られた左右一対の計量器25からなる。図1〜3に示す
ように、各計量器25は大別すると、後板26、連結
部、前板38、ばね部材及びロードセル51からなる。
後板26は、鉄鋼等の金属材料によって形成されてい
る。後板26は、横方向(左右方向)にはフォーク5
(15)の幅よりもやや広く、縦方向(上下方向)には
上下両フォークバー6(16)の間隔よりもやや長くな
るように、縦長の長方形状に形成されている。
【0041】図2に示すように、後板26の後面の上端
部には、プレート27を介して上部フック28が固定さ
れ、下端部には、プレート29を介して下部フック31
が固定されている。プレート27,29は、後板26よ
りも滑りやすい材料によって形成されている。上下各フ
ック28,31には、グリースを注入するための注入口
30が設けられている。上下各フック28,31には溝
部33が形成されており、これらの溝部33が前記突条
7(17)に係合されることにより、各後板26がフォ
ークバー6(16)にスライド可能に掛止される。な
お、上下各フック28,31には、これらをフォークバ
ー6の長さ方向における所定箇所に保持するための保持
機構(図示略)が設けられている。
【0042】連結部は、後板26を油圧シリンダ21に
連結するためのものである。連結部の構造は特に限定さ
れないが、ここでは、孔34を有するブラケット35が
後板26の後面に固定されている。そして、ピストンロ
ッド22の先端部22aと孔34とにピン37が挿通さ
れることにより、ピストンロッド22及びブラケット3
5が連結される。
【0043】図1,2に示すように、前板38は、鉄鋼
等の金属材料によって形成されている。前板38は、後
板26と同程度の大きさを有し、その後板26の前方に
略平行に配置されている。前板38の上下両端部には、
前述したフォークバー6(16)と同様の突条39が形
成されている。そして、各フォーク5(15)の溝部9
(19)が突条39に係合されることにより、同フォー
ク5(15)が前板38に掛止される。
【0044】ばね部材は、後板26及び前板38を複数
箇所で連結するものであり、後板26及び前板38の上
部間に配置された上部ばね部材41と、下部間に配置さ
れた下部ばね部材42とからなる。上下各ばね部材4
1,42は、後板26の幅方向(左右方向)における中
間部分に位置している。上下各ばね部材41,42は、
金属材料により形成されたブロック体からなる。金属材
料としては、例えばクロム・モリブデン鋼鋼材(SC
M)等の強靭鋼である特殊鋼が用いられるが、そのほか
にも、ジュラルミン等の合金が用いられてもよい。上下
各ばね部材41,42の後端部は、後板26に挿入され
た状態で固定され、前端部は、前板38に挿入された状
態で固定されている。
【0045】上下各ばね部材41,42は、左右方向に
延びる切欠き孔46を有している。切欠き孔46は、前
後一対の円孔部47と、それらを連結する連結孔部48
とからなる。このような特殊な構造としたのは、上下各
ばね部材41,42に、上下方向の力に対しては弾性体
として機能させ、それ以外の方向、例えば前後方向、左
右方向等の力に対しては、剛体として機能させるためで
ある。これらの機能により、上下各ばね部材41,42
は、荷物の荷重により、側面形状が前下がりの略平行四
辺形をなすように弾性変形する。これにともない、計量
器25を側方から見たときに、前板38、後板26、上
下各ばね部材41,42が平行四辺形(ロバーバル)状
をなす。これらの前板38、後板26、上下各ばね部材
41,42等によってロバーバル機構が構成されてい
る。そして、このロバーバル機構により、鉛直方向の荷
重のみを正確にロードセル51に伝達するようにしてい
る。
【0046】図2,3に示すように、ロードセル51
は、後板26及び前板38間であって、上下各ばね部材
41,42の中間部分(図では上下各ばね部材41,4
2間のちょうど中央)に配置されている。詳しくは、後
板26は、その前面に横長の固定取付台52を有し、前
板38は、その後面であって固定取付台52の上方に、
横長の可動取付台53を有している。ロードセル51
は、左右方向に細長い直方体状をなし、高い剛性を有し
ている。ロードセル51の一端部(図3の右端部)は、
スペーサ55を介して固定取付台52に固定され、他端
部(図3の左端部)は、スペーサ57を介して可動取付
台53に固定されている。ロードセル51の取付台5
2,53に対する固定には、どのような方法が用いられ
てもよいが、ここでは、複数本(4本)のボルト54に
よる締結力が利用されている。
【0047】ロードセルは、一般に、抵抗線歪みゲージ
に外力が加わって撓むとその電気抵抗が変化する性質を
利用し、重量を、それに比例した電気信号に変換する変
換器である。本実施形態のロードセル51もまた、これ
と同様の原理で重量を測定するものである。ただし、ロ
ードセル51は、前述したように略剛体とすることによ
り、従来のものに比べて撓みにくくされている。因み
に、同様の直方体状をなす市販のロードセルでは、1ト
ンの荷重が加わった場合の歪み量が約4000μストレ
ーンであるのに対し、本実施形態でのロードセル51の
歪み量は、その1/4である約1000μストレーンで
ある。
【0048】ここで、剛性の高いロードセル51を採用
した理由の1つは、ロードセル51の強度を増すためで
ある。別の理由は、上下各ばね部材41,42等による
ロバーバル機構の機能を損なわせないようにするためで
ある。詳しくは、計量器25では、その機構上、ロード
セル51の撓みと、上下各ばね部材41,42の弾性変
形とが干渉し、ロードセル51の出力特性の直線性(出
力値が荷重に比例すること)に影響を及ぼすおそれがあ
る。ロードセル51の撓み量が多くなる程(剛性が低い
程)、この干渉の程度が大きくなり、出力特性の直線性
が低下する。そこで、本実施形態では、剛性が高く、歪
み量の少ないロードセル51を用いることにより、上下
各ばね部材41,42との干渉を少なくし、出力特性の
直線性向上を図っている。
【0049】ロードセル51から延びるケーブル58
は、フォークリフト1(11)の運転席に取付けられた
表示装置(図示略)に接続され、ロードセル51の測定
結果(荷物の重量)が表示装置で表示される。そのた
め、この表示内容を見ることにより、フォークリフト1
(11)を運転しながらでも荷物の重量を把握すること
が可能である。また、計量器25に送信機を設置して、
これに前記ケーブル58を接続するとともに、運転席の
近傍に受信機を設置し、これを前記表示装置に接続して
もよい。この場合、送・受信機間で無線通信を行い、ロ
ードセル51の測定結果を表示装置で表示する。従っ
て、前記と同様に、表示装置を見ることにより荷物の重
量を把握できる。また、フォーク5が回転したとき、送
信機が計量器25と一緒に回転するので、その回転によ
りケーブル58に無理な力が加わるのを防止できる効果
がある。
【0050】図3に示すように、後板26の前面であっ
て、可動取付台53の上方には突部59が固定されてい
る。突部59には、上下に延びる貫通孔61があけられ
ている。突部59と可動取付台53とはボルト62によ
って連結されている。詳しくは、ボルト62は、軸部6
3とストッパ部としての頭部64とからなる。軸部63
は、貫通孔61よりも小さな径を有し、その壁面から離
れた状態で貫通孔61に上下動可能に挿通されている。
軸部63の下端部は、可動取付台53に締付け固定され
ている。頭部64は、貫通孔61よりも大きな径を有
し、軸部63の上端部に形成されている。そして、これ
らの突部59及びボルト62によって、前板38が外れ
るのを防止するための脱落防止機構65が構成されてい
る。
【0051】可動取付台53であって、ロードセル51
の他端部(図3の左端部)に対応する箇所、より詳しく
は前記複数本(4本)のボルト54によって囲まれた空
間の中心部分には、予圧調整部材としての予圧調整ボル
ト67が螺合されている。予圧調整ボルト67は、回動
操作されることにより上下位置を変え得る。この位置調
整により、予圧調整ボルト67の下端部をスペーサ57
に押し当てて、ロードセル51に応力(予圧)を加える
ことが可能である。
【0052】ところで、上下各ばね部材41,42が互
いに平行であれば、左右両フォーク5(15)におい
て、荷物の載せられる箇所がどこであっても、すなわち
根元部分であっても先端部分であっても、ロードセル5
1の出力は同一となる。しかし、各部の形状、大きさ等
の加工に関するばらつきや、取付けに関するばらつき等
により、上下各ばね部材41,42が互いに平行となら
ない場合がある。ここでの各部とは、上下各ばね部材4
1,42自体や、下部ばね部材42の前端部が挿入され
る凹部44等である。この場合には、左右両フォーク5
(15)において、荷物の載せられる箇所によってロー
ドセル51に加わる荷重が異なり、出力も異なる。
【0053】本実施形態では、このような不具合を解消
すべく、図1,2に示すように、上下各ばね部材41,
42を互いに平行にするための調整機構が設けられてい
る。より詳しくは、凹部44の高さ(上下方向の幅)は
下部ばね部材42の前端部よりも若干大きめに設定され
ていて、凹部44内での同前端部の位置(高さ)を変え
ることが可能である。また、前板38の下部にはボルト
挿通孔91があけられており、下部ばね部材42は、ボ
ルト挿通孔91に通されたボルト92によって前板38
に固定されている。このボルト挿通孔91はボルト92
のねじ部よりも若干大径に形成されており、ボルト92
の位置(高さ)を変えることが可能である。前板38の
下部であって前記凹部44の上方には、窓部68が開口
されている。窓部68と凹部44との間、凹部44と前
板38の下端面との間には、それぞれ左右一対(合計4
本)の調整ねじ69が螺合されている。
【0054】前記調整ねじ69を回してそれらの上下位
置を変化させることにより、下部ばね部材42の前端部
を上方又は下方へ変位させることが可能である。例え
ば、上下各ばね部材41,42の前端部の間隔が後端部
の間隔よりも狭い場合には、下側の調整ねじ69を緩ま
る方向へ回し、上側の調整ねじ69を締まる方向へ回
す。上側の調整ねじ69の下降により、下部ばね部材4
2の前端部が押下げられ、前記間隔が広がる。これとは
逆に、上下各ばね部材41,42の前端部の間隔が後端
部の間隔よりも広い場合には、上側の調整ねじ69を緩
まる方向へ回し、下側の調整ねじ69を締まる方向へ回
す。下側の調整ねじ69の上昇により、下部ばね部材4
2の前端部が押上げられ、前記間隔が狭まる。このよう
に前端部の間隔を変えることにより、上下各ばね部材4
1,42を平行にし、もって、荷物の載せられる箇所に
かかわらず、ロードセル51の出力を同一にすることが
できる。なお、前記調整に際しては、計量器25の前方
からであっても、窓部68に手を差込み、上側の調整ね
じ69を容易に回すことが可能である。
【0055】次に、前記構成の計量器25を、フォーク
5の回転機能を有するフォークリフト1に装着して使用
する場合の作用及び効果について説明する。このタイプ
のフォークリフト1は、例えば、バラ物、粉末物、液体
等が積まれたボックスパレット(フォーク差込み式バス
ケット)等の容器を荷物とし、この荷物を目的の場所ま
で運搬し、フォーク5を回転させて内容物を放出する作
業を行う際に用いられる。
【0056】両計量器25による重量測定に際しては、
フォークリフト1のフォークバー6から両フォーク5を
取外す。図2,4に示すように、両計量器25の上下各
フック28,31をフォークバー6に掛止する。保持機
構により、各計量器25をフォークバー6の長さ方向に
おける所定の箇所に保持する。すると、各計量器25は
前後方向にも左右方向にも移動不能となる。各計量器2
5の前板38に1つのフォーク5を取付ける。この状態
で、両フォーク5によって荷物Bを持ち上げると、荷物
Bの荷重は、各フォーク5を介して各計量器25に伝達
される。各計量器25では、前記荷重は、前板38、上
下各ばね部材41,42、後板26の順に伝達される。
【0057】上部ばね部材41には、前記荷重により、
図4において矢印Yで示す下向きの力と、矢印Xで示す
前向きの力とが作用する。また、下部ばね部材42に
は、前記荷重により下向きの力と、後向き(反矢印X方
向)の力とが作用する。上下各ばね部材41,42は、
前後方向の力に対しては剛体として機能し、上下方向の
力に対しては弾性体として機能する。すなわち、上部ば
ね部材41には前向きの力(引張り力)が作用し、下部
ばね部材42には後向きの力(圧縮力)が作用するが、
これらの力に対しては上下各ばね部材41,42は変形
しない。上下各ばね部材41,42は、前記下向きの力
により、側面形状が前下がりの略平行四辺形をなすよう
に弾性変形する。このように、上下各ばね部材41,4
2に抗して、前板38及び可動取付台53が下降する。
【0058】この際、脱落防止機構65においては、可
動取付台53に固定されたボルト62が一緒に下降する
が、軸部63が貫通孔61よりも小径であり、しかもそ
の貫通孔61の壁面から離れていることから、突部59
が軸部63の下降の妨げとなることはない。
【0059】ロードセル51において、可動取付台53
に固定された左端部に下向きの応力が加わる。これに対
し、ロードセル51において、固定取付台52に固定さ
れた右端部は上下方向に移動しない。このため、前記の
ように前板38が下降すると、固定取付台52及び可動
取付台53の間隔が変化する。また、ロードセル51
が、その右端部を固定端とし、左端部を自由端として下
方へ撓む。ロードセル51の電気抵抗が撓み量に応じて
変化し、その変化に応じた電気信号が出力され、ケーブ
ル58を通じて、又は送・受信機間での無線通信により
運転席の表示装置に伝送される。
【0060】ここで、ロードセル51が直方体状の略剛
体であることから、その撓み量はわずかである。しか
し、フォークリフト1によって運ばれる荷物Bの重量測
定では、通常、極めて高い測定精度は要求されない。こ
のため、ロードセル51の撓み量が前記のようにわずか
であっても、実用上問題とならない程度の精度で重量を
測定することができる。因みに、1トンの荷重が加わっ
た場合の歪み量が約4000μストレーンである前記市
販のロードセルの測定誤差が1/2000〜1/300
0程度であるのに対し、歪み量が1000μストレーン
であるロードセル51の測定誤差は1/1000程度で
ある。
【0061】なお、両フォーク5に載せられる荷物Bの
位置によっては、前述した前後方向の力が変化し、上部
ばね部材41に作用する引張り力と、下部ばね部材42
に作用する圧縮力とがそれぞれ変化する。荷物Bがフォ
ーク5の先端部分に載せられる場合と、根元部分に載せ
られる場合とでは、フォーク5の前後方向に作用するモ
ーメントが相違するからである。しかし、これらの前後
方向の力に対しては、上下各ばね部材41,42が常に
剛体として機能し変形しないので、ロードセル51には
前後方向の力が加わらず、荷物Bの重量測定に影響がな
い。
【0062】また、両フォーク5に均等に力が作用しな
い場合には、両フォーク5間にモーメントが作用し、左
右方向の力も発生するが、この力に対しても、上下各ば
ね部材41,42は剛体として機能して変形しないの
で、ロードセル51には左右方向の力が加わらず、荷物
Bの重量測定に影響がない。すなわち、ロードセル51
には上下方向の力のみが加わることとなる。このような
特殊な構造の上下各ばね部材41,42を用いたことに
より、撓みにくく、測定精度が極端に高くないロードセ
ル51でありながら、実用上問題なく荷物Bの重量を測
定することができる。
【0063】荷物Bを目的の箇所まで運搬してフォーク
5を外すと、荷物Bの荷重がフォーク5に加わらなくな
る。すると、上下各ばね部材41,42が自身の弾性復
元力により元の形状に戻ろうとし、前板38及び可動取
付台53が上昇する。この際、脱落防止機構65におい
ては、ボルト62が可動取付台53と一緒に上昇する
が、前述した下降時と同様に、突部59が軸部63の上
昇の妨げとならない。
【0064】ところで、荷物Bを構成するボックスパレ
ットから内容物を放出するために、油圧モータを駆動し
て回転体4をフォークバー16と一緒に回転させると、
各計量器25の後板26、前板38、上下各ばね部材4
1,42、ロードセル51及びフォーク5が一体となっ
て同方向へ回転する。この回転にともない、各計量器2
5の構成部品の傾きが変わる。この際、仮にロードセル
の一端部を前板38(又は後板26)に吊下げて支持す
る構造を採った場合(従来技術に相当)には、その吊下
げ部分が傾斜による影響を受け、吊下がった状態を維持
することが困難又はできなくなる。これは、ロードセル
の一端部と、前板38(又は後板26)のロードセルに
対する支持部分との上下の位置関係が、傾斜にともな
い、吊下げに必要な条件(一端部が支持部分の下方に位
置すること)を満たさなくなるからである。
【0065】これに対し、ロードセル51の一端部が固
定取付台52に固定され、他端部が可動取付台53に固
定されている本実施形態では、傾斜による影響を受けな
い。これは、固定構造を採用する限り、前述した吊下げ
構造とは異なり、上下の位置関係が要求されないからで
ある。従って、計量器25の各構成部品の傾きが変わっ
たとしても、ロードセル51の端部は前板38及び後板
26に固定された状態を維持する。どのような傾きにさ
れても、両計量器25に不具合が生ずることはない。
【0066】本実施形態は前述した事項以外にも次の特
徴を有する。 (a)意図しない過大な力が加わる等して、前板38が
過剰に下降しようとしたり、前板38のみが前方へ動こ
うとしたりすると、脱落防止機構65が、それらの動き
を規制する。前板38が所定量を越えて下降しようとす
ると、ボルト62の頭部64が突部59の上面に接触す
る。突部59は後板26に固定されており、上下方向に
動かない。このため、前記頭部64と突部59との接触
により、それ以上の軸部63、ひいては前板38の下降
が阻止される。また、前板38のみが前方へ動こうとす
ると、軸部63も同方向へ動こうとするが、この動き
は、軸部63が貫通孔61の壁面に接触することにより
規制される。結果として、前板38が不用意に外れるの
を未然に防止することができる。
【0067】(b)ロードセル51の出力は、荷物Bが
フォーク5に載せられていない状態では最小値(例えば
零)となり、荷物Bが重くなるに従って一定割合で増加
すること、すなわち、荷物Bの重量に比例することが好
ましい。しかし、ロードセル51、取付台52,53等
の各部材の形状、大きさ等のばらつきにより、ロードセ
ル51がねじれる等、歪んだ状態で固定取付台52及び
可動取付台53に固定されることがある。この場合に
は、ロードセル51の出力が歪みの影響を受け、荷重の
少ない領域において、前述したような理想的な出力特性
とならず、荷重の増加に従い増減する(非線形な特性と
なる)おそれがある。
【0068】この不具合は、予圧調整ボルト67の上下
位置を調整することにより解消できる。詳しくは、フォ
ーク5に荷物Bを一切載せない状態で、可動取付台53
側の4本のボルト54を緩めてロードセル51から抜
き、可動取付台53との固定を解いておく。予圧調整ボ
ルト67を回してロードセル51に押し当てて予圧を加
える。この予圧を、前述した歪みの影響を受けている荷
重領域を越える大きさとなるように設定する。具体的に
は、全歪み量の約1/10、例えばスパンが1000μ
ストレーンのロードセルであれば、100μストレーン
程度の予圧を加える。この調整後に、前記4本のボルト
54を締付けて、ロードセル51の左端部を可動取付台
53に固定する。この状態でフォーク5に荷物Bを載せ
ると、前述した出力特性のうち、非線形部分となる領域
を除いた荷重領域、すなわち、荷物Bが重くなるに従い
一定割合で増加する荷重領域で、荷物Bの重量が測定さ
れる。このようにすれば、ロードセル51の歪みによる
影響を排除して、精度よく荷物Bの重量を測定すること
ができる。
【0069】(c)フォーク5毎に計量器25が設けら
れていることから、1台のフォークリフト1に用いられ
る計量器の数が増える反面、1つ当りの計量器25が小
型かつ軽量となる。これは、前板38及び後板26がそ
れぞれ1枚の板材からなる場合とは異なり、それらの中
間部分が不要となるからである。そして、小型化及び軽
量化により、フォークリフト1に対する取付け・取外し
作業や、運搬作業が容易となる。また、1つ当りの計量
器25の部品点数を少なくすることができる。
【0070】(d)計量器25はフォークバー6とフォ
ーク5との間に装着されるが、この装着に際しては、フ
ォークリフト1の既存の部品を利用しているにすぎな
い。このため、フォークリフト1に対し、加工を施した
り、別部品を付加したりしなくてもすむ。
【0071】次に、両計量器25を、フォーク15の間
隔調整機能を有するフォークリフト11に装着した場合
について説明する。この場合には、上下両フォークバー
16から左右各フォーク15を取外す。両計量器25の
上下両フック28,31をフォークバー16に掛止す
る。そして、ピン37により、各ブラケット35にピス
トンロッド22の先端部22aを連結する。その後の両
計量器25による重量測定に関し、フォーク15を水平
状態にし、かつ所定の間隔にした場合の作用及び効果
は、前述したフォークリフト1に装着した場合と基本的
に同様である。相違点は、フォーク5の回転に代えて、
以下の作用及び効果を奏することである。
【0072】例えば、運転者の操作に応じて、各油圧シ
リンダ21が作動してピストンロッド22が互いに反対
方向へ往復直線運動すると、ブラケット35を介して各
ピストンロッド22に連結された各後板26に対し、左
右方向の力が加わる。この力により、計量器25毎に設
けられた上下両フック28,31が、前板38、上下各
ばね部材41,42及びロードセル51をともなって、
フォークバー16に沿って左右方向へスライドする。前
板38に掛止されたフォーク15も同方向へ移動し、両
フォーク15の間隔及び両計量器25の間隔が調整され
る。
【0073】このように、従来の計量器ではなし得なか
ったフォーク15及び計量器25のの各間隔調整機能
が、本実施形態で可能となったのは、(1)計量器を2
つの計量器25によって構成し、フォーク15毎に各計
量器25を対応させたこと、(2)後板26毎に上下両
フック28,31を設け、各計量器25をフォークバー
16にスライド可能に掛止することにより、計量器25
及びフォーク15の一体移動を可能としたこと、(3)
後板26毎にブラケット35を設け、このブラケット3
5に油圧シリンダ21を連結したこと等の工夫による。
従って、手作業によることなく、左右両フォーク15の
間隔及び両計量器25の間隔を、荷物Bの大きさに適合
した間隔となるように、容易に調整することができる。
しかも、この間隔調整を、フォーク15及び計量器25
から離れた運転席にいながら(運転席から離れることな
く)行うことができる。
【0074】また、従来の計量器によってフォーク15
の間隔を調整しようとした場合、計量器そのものを動か
さず、油圧シリンダ21をフォーク15に連結すること
が考えられるが、複雑な伝達機構等が必要となる。これ
に対し、本実施形態では、計量器25の数が増えるもの
の、各々の計量器25は前述したような非常に簡単な構
造ですみ、複雑な伝達機構は不要である。このことは、
計量器25の製作のしやすさ、フォークリフト11への
取付け・取外しのしやすさ、メンテナンスのしやすさ等
の点で重要である。
【0075】なお、前記スライドに際しては、後板26
と上下各フック28,31との間のプレート27,29
が、フォークバー6に接触しながら移動する。これらの
プレート27,29により、後板26のフォークバー6
との接触が阻止され、その接触に起因する後板26の摩
耗が防止される。また、注入口30からグリースを注入
すれば、上下各フック28,31が滑りやすくなり、こ
れらの摩耗も抑制される。
【0076】このように、本実施形態によると、フォー
ク5の回転機能を有するフォークリフト1に両計量器2
5を装着して、荷物Bの重量を測定することができる。
また、フォーク15の間隔調整機能を有するフォークリ
フト11に両計量器25を装着して、荷物Bの重量を測
定することもできる。計量器25が、フォーク5の回転
の妨げとなったり、フォーク15の間隔調整の妨げとな
ったりすることはない。
【0077】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。 (1)本発明を、フォークリフト1には使用できない
が、フォークリフト11には使用できる計量器に具体化
することができる。その一例を図7,8に示す。この例
では、ロードセルのタイプ、数、配置状態、取付け構造
等の点において前記実施形態と大きく異なっている。以
下には、この相違点を中心に説明するが、前記実施形態
と同様の部材については、同一の符号を付して説明を省
略する。なお、両図では、片方の計量器71のみが図示
されているが、他方の計量器についても同様である。
【0078】後板26の前面上部には、3つの固定取付
台72が互いに左右方向に離間した状態で固定されてい
る。前板38の後面下部には、一対の可動取付台73が
左右方向に離間した状態で固定されている。各可動取付
台73には、連結金具74が上下位置調整可能に取付け
られている。
【0079】ロードセルは、左右に並べて配置された第
1ロードセル75及び第2ロードセル76からなる。こ
れらのロードセル75,76は、前記実施形態と同様の
原理で荷物Bの荷重を測定するものである。各ロードセ
ル75,76の上端部は、前記固定取付台72に挿通さ
れたシャフト77に対し、球型軸受により回動自在に支
持されている。各ロードセル75,76の下端部は、前
記連結金具74に挿通されたシャフト78に対し、球型
軸受により回動自在に支持されている。
【0080】このようにすると、ロードセル75,76
の上下両端部が取付台72,73に固定されていないこ
とから、計量器71を左右に回転させることはできない
が、それ以外の事項に関しては、前記実施形態と同様の
作用及び効果を奏する。なお、この場合、可動取付台7
3と固定取付台72との上下位置関係を逆、すなわち、
可動取付台73を固定取付台72の上方に配置してもよ
い。
【0081】(2)本発明を、フォークリフト11には
使用できないが、フォークリフト1には使用できる計量
器に具体化することができる。その一例を図9に示す。
この例では、後板81及び前板82の構成等の点におい
て前記実施形態と大きく異なっている。以下には、この
相違点を中心に説明するが、前記実施形態と同様の部材
については、同一の符号を付して説明を省略する。な
お、図9では、前板82が二点鎖線で示されている。
【0082】後板81及び前板82はそれぞれ1枚の板
材からなり、互いに略平行に配置されている。後板81
及び前板82間の左右各側部には、上下各ばね部材4
1,42、ロードセル51、固定取付台52、可動取付
台53、脱落防止機構65等が配置されている。前記窓
部68に加え、前板82の中央部分には窓部83が開口
されている。従って、この場合にも前記実施形態と同様
の作用及び効果を奏する。後板81、前板82の数が少
なくなり、その分、1台のフォークリフト1に用いる全
ての計量器84の部品点数が少なくてすむ。そのほかに
も、両ロードセル51から延びるケーブル58を、窓部
83を通じて引出すことができるため、配線がしやすい
効果もある。
【0083】(3)前記実施形態では、フォークリフト
1における上下両フォークバー6の間隔と、フォークリ
フト11における上下両フォークバー16の間隔とが同
じ場合について説明したが、両間隔が互いに異なる場合
にも対応可能である。この場合、各計量器25における
上部フック28及び下部フック31の位置を、各フォー
クバー6,16に対応させる必要がある。これに対して
は、上下各フック28,31の数を増やしたり、これら
を上下位置調整可能に後板26に取付けたりする。例え
ば、図2では、後板26に孔86をあけ、この孔86に
通したボルト87によって上下各フック28,31を締
結しているが、この孔86を垂直方向に複数設け、ボル
ト87を通す孔86を変更するようにしてもよい。ま
た、孔86に代えて、垂直方向に延びる長孔を後板26
に設け、この長孔におけるボルト87の上下位置を変え
るようにしてもよい。
【0084】(4)前記実施形態では、予圧調整ボルト
67をスペーサ57に押し当てて、ロードセル51に間
接的に予圧を加えるようにしたが、予圧調整ボルト67
を、スペーサ57を貫通させて、ロードセル51に直接
押し当ててもよい。
【0085】(5)可動取付台53と固定取付台52と
の上下位置関係を前記実施形態とは逆、すなわち、図9
に示すように、可動取付台53を固定取付台52の下方
に配置してもよい。この場合、前板82の下降にともな
い可動取付台53と固定取付台52との間隔が広がり、
ロードセル51が撓むこととなる。また、この場合に
は、図示しないが、予圧調整ボルト67は可動取付台5
3に取付けられてもよいし、固定取付台52に取付けら
れてもよい。
【0086】(6)前記(5)のように、可動取付台5
3の位置を固定取付台52の下方に変更する場合、脱落
防止機構65においては、ボルト62を、突部59に代
えて固定取付台52に挿通する。この場合にも、前記実
施形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0087】(7)上下各ばね部材41,42に関し、
切欠き孔46に代えて、又は加えて、幅方向に延びる凹
部を形成してもよい。このようにしても、上下各ばね部
材41,42は上下方向の力に対しては弾性体として機
能し、それ以外の方向の力に対しては剛体として機能す
る。切欠き孔46及び凹部の数、大きさ、形状等につい
ては、加工のしやすさ等を考慮して決定することが好ま
しい。
【0088】(8)計量器25,71,84による測定
結果を、加算計を介してプリンタ等に打ち出すように構
成してもよく、このようにすることで、トラック等にど
れだけの重量の荷物Bを積載したのかを記録として残す
ことができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、一対のフォークを左右方向に回転させる機能を
有するフォークリフトに関しても、その機能を損なうこ
となく装着して荷物の重量を測定することができる。
【0090】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、前板が脱落するのを未然に
防止することができる。
【0091】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加え、ロードセルがねじれ
る等、歪んだ状態で固定された場合であっても、ロード
セルの出力特性を調整することにより、精度よく荷物の
重量を測定することができる。
【0092】請求項4に記載の発明によれば、一対のフ
ォークの間隔を調整する機能を有するフォークリフトに
関しても、その機能を損なうことなく装着して荷物の重
量を測定することができる。
【0093】請求項5に記載の発明によれば、一対のフ
ォークを左右方向に回転させる機能を有するフォークリ
フトにも関しても、一対のフォークの間隔を調整する機
能を有するフォークリフトに関しても、それらの機能を
損なうことなく装着して荷物の重量を測定することがで
きる。
【0094】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれか1つに記載の発明の効果に加え、計量器
による重量測定時に、ロードセルに垂直方向以外の方向
の力が加わることによる測定精度の低下を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における片方の計量器の正
面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】フォークの回転機能を有するフォークリフトに
計量器を装着した状態を示す側面図である。
【図5】図4のフォークリフトにおいて、フォークを回
転させた状態を示す部分正面図である。
【図6】フォークの間隔調整機能を有するフォークリフ
トに計量器を装着した状態を示す部分正面図である。
【図7】別のタイプの計量器を示す側面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】別のタイプの計量器であり、前板を省略して示
す正面図である。
【符号の説明】
1,11 フォークリフト 2,12 マスト 3 第1昇降部 4 回転体 5,15 フォーク 13 第2昇降部 21 アクチュエータとしての油圧シリンダ 25,71,84 計量器 26,81 後板 35 連結部としてのブラケット 38,82 前板 41 上部ばね部材 42 下部ばね部材 46 切欠き孔 51 ロードセル 52,72 固定取付台 53,73 可動取付台 59 突部 63 軸部 64 ストッパ部としての頭部 65 脱落防止機構 67 予圧調整部材としての予圧調整ボルト 75 第1ロードセル 76 第2ロードセル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マストに沿って昇降する昇降部に回転可
    能に設けられた回転体と、前記回転体に脱着可能に取付
    けられる一対のフォークとを備えるフォークリフトに用
    いられる計量器であって、 前面に固定取付台を有し、かつ前記フォークに代えて前
    記回転体に取付けられる後板と、 後面に可動取付台を有し、かつ前記後板の前方に配置さ
    れるとともに、前記フォークが取付けられる前板と、 前記後板及び前記前板を複数箇所で連結するばね部材
    と、 長尺状をなし、一端部が前記固定取付台に固定され、他
    端部が前記可動取付台に固定され、前記フォーク及び前
    記前板を通じて加わる荷重により撓んで荷物の重量を検
    出する剛性の高いロードセルとを備えることを特徴とす
    るフォークリフト用計量器。
  2. 【請求項2】 前記後板の前面に設けられた突部と、 前記突部に上下動可能に挿通され、かつ下端部が前記可
    動取付台に固定された軸部と、 前記突部から上方へ突出する前記軸部の上端部に設けら
    れたストッパ部とを有する脱落防止機構をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォークリフト用計
    量器。
  3. 【請求項3】 前記固定取付台及び前記可動取付台の一
    方に上下位置調整可能に設けられ、かつその位置調整に
    応じて前記ロードセルに応力を加えることにより、ロー
    ドセルの出力の特性を調整するための予圧調整部材をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のフ
    ォークリフト用計量器。
  4. 【請求項4】 マストに沿って昇降する昇降部に脱着可
    能に掛止される一対のフォークと、前記各フォークを前
    記昇降部に沿って略水平方向へスライドさせるアクチュ
    エータとを備えるフォークリフトに用いられる計量器で
    あって、 前記一方のフォークに代えて前記昇降部にスライド可能
    に掛止される後板と、 前記後板に設けられ、かつ前記一方のフォークに代えて
    前記アクチュエータが連結される連結部と、 前記後板の前方に配置され、かつ前記一方のフォークが
    取付けられる前板と、 前記後板及び前記前板を複数箇所で連結するばね部材
    と、 前記後板及び前記前板間に設けられ、前記フォーク及び
    前記前板を通じて加わる荷重により撓んで荷物の重量を
    検出するロードセルとを備えることを特徴とするフォー
    クリフト用計量器。
  5. 【請求項5】 マストに沿って昇降する第1昇降部に回
    転可能に設けられた回転体と、前記回転体に脱着可能に
    取付けられる一対のフォークとを備えるフォークリフト
    に用いられるとともに、マストに沿って昇降する第2昇
    降部に脱着可能に掛止される一対のフォークと、前記各
    フォークを前記第2昇降部に沿って略水平方向へスライ
    ドさせるアクチュエータとを備えるフォークリフトに用
    いられる計量器であって、 前記一方のフォークに代えて、前記回転体に取付けられ
    るとともに、前記第2昇降部にスライド可能に掛止され
    る後板と、 前記後板に設けられ、かつ前記一方のフォークに代えて
    アクチュエータが連結される連結部と、 前記後板の前方に配置され、前記一方のフォークが取付
    けられる前板と、 前記後板及び前記前板を複数箇所で連結するばね部材
    と、 長尺状をなし、前記後板及び前記前板間に配置され、一
    端部が前記後板に固定され、他端部が前記前板に固定さ
    れ、前記フォーク及び前記前板を通じて加わる荷重によ
    り撓んで荷物の重量を検出する剛性の高いロードセルと
    を備えることを特徴とするフォークリフト用計量器。
  6. 【請求項6】 前記ばね部材は、剛性の高い材料により
    形成され、かつ前後方向に細長いブロック体からなり、
    同ブロック体にはその全幅にわたり、孔及び凹部の少な
    くとも一方が設けられていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1つに記載のフォークリフト用計量器。
JP2000155069A 2000-05-25 2000-05-25 フォークリフト用計量器 Pending JP2001335300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155069A JP2001335300A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 フォークリフト用計量器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155069A JP2001335300A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 フォークリフト用計量器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001335300A true JP2001335300A (ja) 2001-12-04

Family

ID=18660067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000155069A Pending JP2001335300A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 フォークリフト用計量器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001335300A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008614A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Japan Airlines International Co Ltd フォークリフト用秤
JP2007008620A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Japan Airlines International Co Ltd 秤付きフォークアーム
JP2009012942A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Daitoku:Kk フォークリフト用秤
WO2011019265A3 (en) * 2009-08-13 2011-06-16 Seng Siong Siaw Weighing scale for forklift
KR200454307Y1 (ko) 2009-10-21 2011-06-27 전진씨에스엠 주식회사 고소작업차 및 고소작업대의 바스켓 하중 감지장치
CN103193182A (zh) * 2013-04-11 2013-07-10 浙江南洋传感器制造有限公司 一种叉车秤称重模块
WO2023155799A1 (zh) * 2022-02-18 2023-08-24 常州市易哲软件有限公司 叉车称重装置及叉车称重系统

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008614A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Japan Airlines International Co Ltd フォークリフト用秤
JP2007008620A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Japan Airlines International Co Ltd 秤付きフォークアーム
JP2009012942A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Daitoku:Kk フォークリフト用秤
WO2011019265A3 (en) * 2009-08-13 2011-06-16 Seng Siong Siaw Weighing scale for forklift
CN102369152A (zh) * 2009-08-13 2012-03-07 萧成强 用于叉车的秤
EP2464593A2 (en) * 2009-08-13 2012-06-20 Seng Siong Siaw Weighing scale for forklift
EP2464593A4 (en) * 2009-08-13 2013-05-22 Seng Siong Siaw WAAGSCHALE FOR FORKLIFT
US9046409B2 (en) 2009-08-13 2015-06-02 Seng Siong Siaw Weighing scale for forklift for measuring weight of loads as they are lifted
KR200454307Y1 (ko) 2009-10-21 2011-06-27 전진씨에스엠 주식회사 고소작업차 및 고소작업대의 바스켓 하중 감지장치
CN103193182A (zh) * 2013-04-11 2013-07-10 浙江南洋传感器制造有限公司 一种叉车秤称重模块
WO2023155799A1 (zh) * 2022-02-18 2023-08-24 常州市易哲软件有限公司 叉车称重装置及叉车称重系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2617651A1 (en) Fork cover having weighing capability
EP3551972B1 (en) Self-compensating weight sensing fork blade assembly
US10875755B2 (en) Pivoting load-bearing assembly with force sensor
JP2001335300A (ja) フォークリフト用計量器
CA3110605A1 (en) Planar load cell assembly
WO2016025027A1 (en) Weight-sensing fork blade assembly for engaging pallets in different alternative directions of approach
US8383965B2 (en) Top-pan balance with an overload safety mechanism and a corner load sensor
JP2008174379A (ja) エレベータの積載荷重検出装置
US11365104B2 (en) Attachments for industrial material handling equipment
JPH07260554A (ja) フォークリフト用重量検出装置
US6269688B1 (en) Apparatus and method for testing tires
EP0587421A1 (en) Improvements in or relating to weighing machines
US20220315403A1 (en) Attachments for industrial material handling equipment
KR100825986B1 (ko) 저울이 부설된 수레
JP3616838B2 (ja) ロードセル付軸受け
CN207472405U (zh) 一种结构强度大的地磅
JP2711750B2 (ja) フォークリフトトラック
CN218470341U (zh) 一种弹性环力学实验组件
CN219391093U (zh) 一种稳定型电子汽车衡
CN211034939U (zh) 一种吊重传感器安装装置
JP2711751B2 (ja) フォークリフトトラック
US11906347B2 (en) Adjustable width lift and weigh apparatus for lifting machines
CN204831494U (zh) 一种气动倒桶秤
CN213771225U (zh) 新型称重货叉
KR101137097B1 (ko) 저울