JP2001335155A - コンテナ装置およびその使用方法 - Google Patents

コンテナ装置およびその使用方法

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JP2001335155A
JP2001335155A JP2000151012A JP2000151012A JP2001335155A JP 2001335155 A JP2001335155 A JP 2001335155A JP 2000151012 A JP2000151012 A JP 2000151012A JP 2000151012 A JP2000151012 A JP 2000151012A JP 2001335155 A JP2001335155 A JP 2001335155A
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container
closed container
discharge port
powdery
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JP2000151012A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Takeyama
正義 武山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 計量システムのスペース効率や稼動率を高
め、ロット毎の残量管理を簡易にし、少スペースで異品
種混入のおそれや廃棄物を生じることなく多品種計量に
対処することができるコンテナ装置を提供すること。 【解決手段】 粉粒体を収容する密閉容器15と、この
密閉容器15の底部に設けた排出口2と、この排出口2
より排出される前記粉粒体の重量を計量する手段12
と、この計量手段12による計量値に基づいて、排出口
2の開閉を制御する制御手段13とを有し、密閉容器1
5が着脱可能に構成されているコンテナ装置。粉粒体使
用者が粉粒体18を消費した後に空の密閉容器15を粉
粒体提供者に送り、前記粉粒体提供者が空の密閉容器1
5に粉粒体18(又は別の任意の粉粒体)を充填した後
に前記粉粒体使用者に送り返す、コンテナ装置の使用方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体等の計量に
好適なコンテナ装置及びその使用方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の粉粒体計量システム59において
は、図6に示すように、下部にスクリュウ55等を具備
する粉粒体排出切出し機構53を有する貯蔵ホッパー5
1に原料である粉粒体52を投入し、そのスクリュウ5
5等の排出切出し機構53で貯蔵ホッパー51内の粉粒
体52を切出し、必要分を貯蔵ホッパー51の下側に設
けた計量器(ロードセル)57上の計量缶54内に排出
口63を通して計量しながら投入している。貯蔵ホッパ
ー51内の粉粒体52が減ると、逐次、継足して貯蔵ホ
ッパー51内に粉粒体52を追加している。原料の粉粒
体52は、製造工場などから例えば、紙袋58(1Lo
t20kg入)やポリ袋などの原料袋に収納され、出荷
された後に手動又は自動でユーザー側の粉粒体計量シス
テム59に設置された貯蔵ホッパー51内に投入され
る。
【0003】このような計量システム59は、貯蔵ホッ
パー51が固定して設置され、その下側に計量器57が
設置された構成であり、ローラーコンベア(自動搬送)
60などで計量缶54を計量器57上に搬送して搭載
し、貯蔵ホッパー51の排出切出し機構53を駆動して
粉粒体(原料)52を計量缶54内に排出口63から排
出し、排出量が所定量に達すると計量器(ロードセル)
57から制御装置62を通してサーボモーター56へ制
御信号が送られ、自動的に排出切出し機構53を停止し
て計量缶54をローラーコンベア60で搬出し、タンク
61に移送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
計量システムでは、貯蔵ホッパーが固定して設置される
ため、計量缶54を計量器57上に搬送するシステムの
構成が大掛かりで複雑になるとともに、異種原料を取り
扱う場合にはホッパーを増設しなければならず、広いス
ペースを必要とし、稼動率の点でも無駄が生じ、異種混
入の恐れも有った。
【0005】又、貯蔵ホッパーに原料を継足しするの
で、貯蔵ホッパー内のロット間の残量管理が難しかっ
た。また、消費量の少ない粉粒体においては、長期間半
密閉の貯蔵ホッパーに保存されたままの状態になるた
め、品質変化の恐れがあった。又、この原料は、製造元
から原料袋などに詰められて運ばれるため、この原料袋
をホッパーに投入後、廃棄物として処理しなければなら
なかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、計量システムの
スペース効率や稼動率を高め、ロット毎の残量管理を簡
易にし、少スペースで異品種混入の恐れや廃棄物を生じ
ることなく多品種計量に対処することができるコンテナ
装置及びその使用方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、粉状及
び/又は粒状体(以下、特に断りのない限り、粉粒体を
代表例とするが、粉体又は粒体も包含する。:以下、同
様)を収容する密閉容器と、この密閉容器の底部に設け
た排出口と、排出口より排出される粉粒体の重量を計量
する計量手段と、計量手段による計量値に基づいて、排
出口の開閉を制御する制御手段とを有し、前記密閉容器
が着脱可能に構成されたコンテナ装置に係るものであ
る。
【0008】又、本発明は、粉粒体使用者が前記粉粒体
を消費した後に空の前記密閉容器を粉粒体提供者に送
り、前記粉粒体提供者が空の前記密閉容器に前記粉粒体
又は別の任意の粉粒体を充填した後に前記粉粒体使用者
に送り返す、コンテナ装置の使用方法に係るものであ
る。
【0009】本発明によれば、通いのコンテナを用いる
ことで、粉粒体使用者が自らコンテナに粉粒体を補充し
ないので、使用者側の製造工程の簡素化や管理の省力化
を計れる。又、コンテナのサイズ等も自由に選べて、少
量のロット向きのコンテナを注文できるので、不必要な
在庫を使用者側がもつことがなく、生産コストを抑える
ことができる。
【0010】又、密閉容器から排出される粉粒体の重量
が自動的に計量され、その計量値に基づいて排出量が制
御される。又、例えば、コンテナ自体に切出し機構を備
え、その排出口から粉粒体を排出すれば、システム側に
粉粒体を一旦貯蔵収容する貯蔵ホッパーが不要になり、
省スペース化又は少スペース化ができる。
【0011】又、コンテナ内の粉粒体を収容する部分は
完全に密封され、この密閉容器に一定量の粉粒体を収容
し、順次計量して切出すことができるため、ロット管理
が容易に確実にでき、多品種の取扱もシステム増設や混
入の恐れを生じること無く容易にできる。
【0012】又、長期にわたって粉粒体の品質の変化を
防ぐことができる。また1ロットに対応する1つのコン
テナが空になるまで紙袋などの原料袋から粉粒体を継足
すことがないため、使用後の紙袋など廃棄物が生じるこ
とはない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、密閉容器の底
部に、排出口に向けて傾斜したガイド壁を設け、このガ
イド壁に沿って粉粒体を前記排出口へと導くのが好まし
い。
【0014】又、前記密閉容器に切出し機構を具備さ
せ、この切出し機構を、前記排出口に装着されたコーン
部と、このコーン部に設けたシール材と、このコーン部
を上下移動させる開閉駆動シャフトと、この開閉駆動シ
ャフトを駆動源に接続するためのチャックとによって構
成し、前記チャックへの前記開閉駆動シャフトの着脱に
より、前記切出し機構を含む前記密閉容器を前記コンテ
ナ装置に対して着脱するのが好ましい。
【0015】又、前記開閉シャフトにバイブレータ機構
を設け、このバイブレータ機構の作用下で前記粉粒体を
前記排出口へ導くのが望ましい。又、前記密閉容器内の
前記粉粒体の嵩密度に応じて、前記排出口における排出
位置が変化するのが望ましい。
【0016】次に、好ましい本発明の実施の形態を図面
の参照下に具体的に説明する。
【0017】最初に、図3は、粉粒体コンテナ1の概略
図である。
【0018】粉粒体コンテナ1は、枠16に嵌め込まれ
た密閉容器15からなり、この密閉容器15は、その底
部の中央に原料(磁性粉などの粉粒体、図示せず)の排
出口2を有し、この排出口2に向って狭くなるような傾
斜を持つ略円錐状のガイド壁3を有する。なお、このガ
イド壁3により、密閉容器15内の粉粒体が円滑に底部
より排出される。又、このガイド壁3がバルブの作用を
して、前述した切出し機構とともに従来の貯蔵ホッパー
としても機能するため、従来例のような貯蔵ホッパーが
不要となり、計量場所の少スペース化を図ることができ
る。そして、排出口2にはこれとほぼ同径の底面を持つ
略円錐状のコーン部4を有し、このコーン部4はOリン
グなどで構成されるシール部材5で完全に排出口2を密
封する。
【0019】コーン部4の頂部には、このコーン部4を
上下動させるための開閉駆動シャフト7が接続される。
この開閉駆動シャフト7はシール性コネクタあるいはO
リング等からなるシール部17を介して密封性を保って
密閉容器15の上壁を貫通する。密閉容器15を貫通し
た開閉駆動シャフト7の端部に、図示しない駆動モータ
に連結するためのチャック6が備わる。
【0020】次に、開閉駆動シャフト7を介してコーン
部4を上下動作させることにより(図3はコーン部4が
上限位置で排出口2が閉じた状態を示す)、コーン部4
の円錐状背面4aと排出口2の内縁2aとの間の隙間が
例えば図2に示すシーケンスで変わり、内部に収容され
た粉粒体(図示しない)の排出量が調整される。排出さ
れた粉粒体は、後述のように、枠16の底枠材16aに
設けた隙間または孔(図示しない)を通して、下方に設
置した計量缶(図1参照)に投入される。
【0021】即ち、前記密閉容器15は切出し機構を備
え、この切出し機構は、排出口2の付近に装着されたコ
ーン部4と、このコーン部4に設けたシール部材5と、
このコーン部4を上下移動させる開閉駆動シャフト7
と、この開閉駆動シャフト7を駆動源(図示せず)に接
続するためのチャック6とを有することを特徴としてい
る。そして、システム側のモータなどの駆動源(図示せ
ず)にチャック6を介してコーン部4の上下用の開閉駆
動シャフト7が接続され、コーン部4が排出口2内で上
下動して排出口2の内縁2aとコーン部4の円錐状背面
4aとの隙間が変化することにより排出量が調整され
る。又、コーン部4により排出口2を閉じたとき、シー
ル部材5により密閉容器15の内部が密封される。
【0022】次に、図1は、計量ステーション21の概
略図であり、図3に示した粉粒体コンテナ1の排出口2
が開いた状態の計量システムを示す。
【0023】図1に示すように、メーカーから送られて
きた粉粒体コンテナ1はフォークリフト等によってロー
ラコンベアなどの搬送装置8に載せられ、それによって
システム側の計量ステーション21に運ばれる。粉粒体
コンテナ1がこの計量ステーション21に設置された計
量器12上の所定の位置に来ると搬送装置8が停止し、
チャック6がシステム側の計量ステーション21のチャ
ック9と連結される。これにより、計量ステーション2
1のチャック9に駆動伝達軸10aを介して連結された
駆動モータ10と、粉粒体コンテナ1のチャック6に接
続された開閉駆動シャフト7とが連結され、開閉駆動シ
ャフト7は駆動モータ10によりボールねじで上下へ駆
動可能となる。
【0024】そして、計量ステーション21にセットさ
れた粉粒体コンテナ1の下部の計量器12上に、所定量
の原料(粉粒体、図示せず)を収容して使用又は各種処
理するための計量缶11が搭載される。この場合、粉粒
体コンテナ1の排出口2から排出された原料が計量缶1
1内に受け入れられるように、粉粒体コンテナ1の底枠
材16aや搬送装置8などが構成されている。この計量
缶11内の粉粒体(図示せず)を計量する計量器(ロー
ドセル)12は、制御装置13を介して駆動モータ10
とつながっている。これにより、計量器12によって測
定された粉粒体の重量を電気信号に変換し、この測定重
量に応じて駆動モータ10を以下のように制御すること
ができる。
【0025】例えば、図1の実線(A)に示すように、
図3に示した排出口2がコーン部4等によって閉じられ
た状態から、駆動モータ10によって開閉駆動シャフト
7を介してコーン部4を下に移動させて、排出口2とコ
ーン部4との間の隙間14から計量ステーション21に
セットされた粉粒体コンテナ1内の粉粒体を切出す。排
出口2が開くことにより粉粒体は傾斜したガイド壁3に
沿って円滑に流れ出る。切出された粉粒体は計量缶11
に受け入れられ、計量器12により重量が計測される。
この計量結果は制御装置13を介して駆動モータ10に
フィードバックされる。すなわち、計量缶の重量に応じ
て駆動モータ10は開閉駆動シャフト7を介してコーン
部4を開閉動作させる。この場合、隙間14の面積又は
サイズを変えながら原料の切出し量を調整することもで
きる。
【0026】そして、粉粒体の重量が設定値に近づくと
コーン部4は上昇し、隙間14を小さくして原料を微量
排出させながら切出しの微量調整する。そして、粉粒体
の重量が設定値に達するとコーン部4はさらに上昇し、
シール部材5により完全に排出口2を密封して粉粒体の
切出しを終了する。
【0027】又、図1の仮想線(B)で示すように、粉
粒体が嵩密度大であってブリッジ性をもつときは、排出
口2がコーン部4によって閉じられた状態から駆動モー
タ10によって開閉駆動シャフト7を介してコーン部4
を上に移動させ、排出口2とコーン部4の下面外縁との
間の隙間22から計量ステーション21にセットされた
粉粒体コンテナ1内の粉粒体を切出してもよい。排出口
2が開くことにより、粉粒体は傾斜したガイド壁3に沿
って円滑に流れ出る。切出された粉粒体は計量缶11に
受け入れられ、計量器12により重量が計測される。こ
の計量結果は制御装置13を介して駆動モータ10にフ
ィードバックされる。すなわち、上述したと同様に、計
量缶の重量に応じて駆動モータ10は開閉駆動シャフト
7を介してコーン部4を開閉動作させる。この場合、隙
間22の面積又はサイズを変えながら原料の切出し量を
調整することもできる。
【0028】なお、粉粒体の重量が設定値に近づくとコ
ーン部4は下降し、隙間22を小さくして原料を微量排
出させながら切出しの微量調整する。そして、粉粒体の
重量が設定値に達するとコーン部4はさらに下降し、シ
ール部材5により完全に排出口2を密封して粉粒体の切
出しを終了する。
【0029】このようにして計量缶11内に設定量の原
料を投入したら、この計量缶11を計量器12上から取
出して、次の計量缶11を置いて同様に計量しながら粉
粒体コンテナ1から原料を切出す。このような計量缶1
1への原料の切出し、排出操作を粉粒体コンテナ1が空
になるまで繰り返す。これにより空になったコンテナに
粉粒体メーカーの側で一定の量が封入され、密閉された
粉粒体コンテナ1を1ロットとして用いることにより、
従来のように使用者側がロット残量を確認しながら貯蔵
ホッパーへの原料の継足しを行うことなく、ロット管理
が可能になる。
【0030】又、粉粒体の切出し量も計量器12で計測
しながら制御装置13により自動で調節できるので、容
易に精度よく1ロット分の原料を計量缶11に分配する
ことができ、生産効率が高まる。又、粉粒体コンテナ1
から直接1ロット分の粉粒体を切出すので、従来のよう
な貯蔵ホッパーが不要となり、計量ステーション21の
少スペース化が図られる。この場合、粉粒体コンテナ1
が密閉容器からなるため、ロット間、異品種間での混合
もなくなる。
【0031】次に、粉粒体を粉粒体コンテナ1から排出
する工程を更に具体的に述べる。
【0032】粉粒体を粉粒体コンテナ1から排出する際
に、図1の(A)のようにコーン部4を下に向って動か
して排出口2を開く方法は、嵩密度の低い粉粒体に好適
であると考えられる。なぜなら、ガイド壁3に沿って粉
粒体が降りてくる際に、排出口2の付近でブリッジ現象
を起こして詰まる恐れが少ないからである。
【0033】次に、図1の(B)に示すようにコーン部
4を上に向って動かして排出口2を開く方法は、嵩密度
の高い粉粒体に好適であると考えられる。なぜなら、下
方位置で排出する場合には、排出口2内で粉粒体が凝集
し易く、ガイド壁3に沿って粉粒体が降りてくる際に排
出口付近でブリッジ現象を起こして詰まる恐れがある
が、図1の(B)のように上方位置で排出する場合に
は、排出口2内で粉粒体が凝集し難く、ブリッジ現象が
より生じ難くなるのである。
【0034】さらに、粉粒体の種類や排出口の隙間量に
よっても、排出口の隙間が粉粒体のブリッジ現象により
詰まることがある。これに対処するため、開閉駆動シャ
フト7に連結されたシステム側の駆動伝達軸10aにバ
イブレータを装着してもよい。このバイブレータによ
り、駆動シャフト7を介してコーン部4を振動させてブ
リッジ現象の発生を防止し、またブリッジ現象が発生し
たときにはこれを崩すことができる。
【0035】次に、原料(粉粒体)を全て排出口2から
排出して空になった粉粒体コンテナ1は、計量ステーシ
ョン21の駆動モータ10からの駆動の伝達を断つ為
に、計量ステーション側21のチャック9と粉粒体コン
テナ1側のチャック6とを外す。
【0036】このように、計量ステーション21から分
離された粉粒体コンテナ1は、ローラーコンベア等の搬
送装置8により所定の場所へ運ばれる。そして、フォー
クリフト等の揚荷手段によりトラック等に積載されて、
粉粒体メーカーに送り返される。メーカーに送り返され
た粉粒体コンテナ1には粉粒体が再充填されて出荷さ
れ、使用者側に届けられる。
【0037】そして、この工程を繰り返す「通いコンテ
ナ方式」として粉粒体コンテナ1を用いる。
【0038】即ち、図4に示すように、粉粒体コンテナ
1内の粉粒体18がなくなると、空の粉粒体コンテナ1
はそのまま例えば粉粒体製造元又はその他の供給元23
に運ばれ、再び粉粒体18を充填される。粉粒体18が
再充填された粉粒体コンテナ1は再び前述と同様に計量
ステーション21に搬送され、切出し操作が行われる。
【0039】このように、粉粒体コンテナ1を原料製造
元等の供給元23と、原料を分配して使用する計量ステ
ーション21との間で繰り返し往復させる通いコンテナ
方式とすることにより、原料搬送用や継足し用の紙袋な
どの原料袋が不要になり、使用後の袋などの廃棄物がな
くなる。
【0040】さて、図5に示すように、生産者及び使用
者共に、棚19を立体的に設けた自動倉庫20に粉粒体
コンテナ1を収容できる。例えば、コンテナの入る一つ
の枠のサイズをトラック等で運びやすいサイズとして、
幅1m、高さ1.5m、奥行き1m等に設定できる。こ
れにより、倉庫のスペースを3次元的に有効利用でき
る。
【0041】又、ナンバーを付けて、容器に入っている
粉粒体がどの種類であるかを明記したり、色分け等の手
段を用いて識別してもよい。
【0042】次に、図2は、図1の(A)で示したよう
に、コーン部4を下降させて排出口2を開いて粉粒体を
排出する際の、隙間14の開度と粉粒体の流量との相関
図である。
【0043】図2では、最初は徐々に隙間14の開度を
高めて粉粒体の排出量を多くしてゆき、所定の位置でし
ばらく開度を固定して粉粒体の流量を一定にした後に、
徐々に隙間14の開度を低くして最終的に隙間14を閉
じて粉粒体の排出を止める工程を示す。
【0044】なお、図2に示すように、例えば10kg
の粉粒体を排出する際は、0kg〜2kgの際は徐々に
開度を上げて2kg排出された時点で開度を固定し、8
kg排出された時から徐々に開度を低くして最後に隙間
14を閉じるように設定することができる。
【0045】なお、上記の設定は、計量器(ロードセ
ル)12からの電気信号を制御装置13から制御信号と
して駆動モータ10に伝えることによって行われるが、
粉粒体の嵩密度や粒径に応じて自由に変えることができ
る。
【0046】次に、粉粒体コンテナが装着された計量ス
テーションにおいて、2種類の物性(粒径や嵩密度)の
異なる実粉(磁性粉の如き粉粒体)で、コーン部を下降
させて排出口を開く際の計量切出しの実験を行った。
【0047】例1 最初に、テスト粉体に粉末状粉体(粒径0.5μm、嵩
密度1.1)を用いて実験を行った。なお、計量設定値
を2000gにした。その結果、10回計量した値の平
均は2002.8gとなり、標準偏差は1.19になっ
た。
【0048】例2 次に、テスト粉体に顆粒状粉体(粒径426μm、嵩密
度0.9)を用いて実験を行った。なお、例1と同様に
計量設定値を2000gにした。その結果、10回計量
した値の平均は2001.6gとなり、標準偏差は0.
54になった。
【0049】なお、使用した計量器は、最大秤量が32
kgで最小目盛りが0.1gであった。最終的に標準偏
差は0.54〜1.19となり、充分な結果が得られ
た。実機による計量では、計量器(ロードセル)の選定
等を考慮すれば、充分な計量精度を保証することが可能
と思われる。
【0050】又、粒径の大小を問わず、いずれの例も計
量設定値の近似値が実験の結果として得られたので、様
々な粒径の粉粒体の計量にこのシステムは応用できると
考えられる。
【0051】以上説明したように、上記の工程によっ
て、密閉容器から排出される粉粒体の重量が自動的に計
量され、その計量値に基づいて排出量が制御される。
又、例えば、コンテナ自体に切出し機構を備え、その排
出口から粉粒体を排出しているので、計量システム側に
粉粒体を一旦貯蔵収容する貯蔵ホッパーが不要になり、
省スペース化又は少スペース化ができる。
【0052】又、コンテナ内の粉粒体を収容する部分は
完全密封され、この密閉容器に一定量の粉粒体を収容
し、順次計量して切出すことができるため、ロット管理
が容易かつ確実にでき、異品種の取扱いも、システム増
設や混入のおそれを生ずることなく容易にできる。ま
た、長期にわたって粉粒体の品質変化を防ぐことができ
る。
【0053】又、ロットに対応するコンテナが空になる
まで紙袋などの原料袋から粉粒体を継足すことがないた
め、使用後の紙袋などの廃棄物が生じることはない。
【0054】さらに、通いのコンテナを用いることによ
り、粉粒体使用者が自らコンテナに粉粒体を補充しない
ので、使用者側の製造工程の簡素化や管理の省力化を図
れる。又、コンテナのサイズ等も自由に選べて少量のロ
ット向きのコンテナを注文できるので、不必要な在庫を
使用者側をもたずに生産コストを抑えることもできる。
【0055】以上に説明した実施の形態は、本発明の技
術的思想に基づいて更に変形が可能である。
【0056】例えば、上述のコンテナを着脱させる手段
としては、上述のチャック方式に限らず、他の方式とし
てもよく、又、コンテナには車輪等を付けて自走できる
ようにしてもよい。又、計量器や駆動モータ等の計量ス
テーション21の機能を粉粒体コンテナ1自体に組み込
むことも可能である。
【0057】又、粉粒体には、例えば、磁性粉等を用い
るが、他の粉粒体を用いてもよい。粉粒体コンテナに入
る粉粒体は3kg入り、5kg入り、10kg入り、2
0kg入り、30kg入り等何種類かに分けてもよい。
そして、粉粒体コンテナにはのぞき窓を設けて、中の粉
粒体の色等が確認できるようにしてもよい。
【0058】又、粉粒体コンテナは、フォークリフトで
運搬したり、トラック等にも積載できれば、サイズは特
定されないし、材質もコンテナが堅牢であってできる限
り軽量化がはかられるならば、限定されることはない。
又、形状も四角形以外に円柱形等であってよい。
【0059】又、排出口の直径等も自由に決められる。
又、粉粒体を計量缶へ落下させる為に、底枠材及び搬送
装置に設けられた隙間や穴のサイズや位置及び個数は自
由に決められる。又、開閉駆動シャフトの径や長さ、チ
ャックの径や厚さも自由に決められる。
【0060】又、コーン部及びガイド壁の傾斜角度、及
び粉粒体コンテナにおけるガイド壁の設けられる位置等
も自由に決められる。又、コーン部のシール部材もOリ
ング等以外のものを任意に用いることができる。
【0061】又、搬送装置はローラーコンベア以外の装
置を用いてよいし、粉粒体コンテナのサイズに合わせて
上昇や下降する機能を設けてもよい。
【0062】さらに、この粉粒体コンテナには粉粒体の
みならず、粉体、粒体等の他の物質を投入してもよい。
【0063】
【発明の作用効果】本発明によれば、粉粒体を収容する
密閉容器と、この密閉容器の底部に設けた排出口と、前
記排出口より排出される前記粉粒体の重量を計量する手
段と、前記計量手段による計量値に基づいて、前記排出
口の開閉を制御する制御手段とを有し、前記密閉容器が
着脱可能に構成されているコンテナ装置を使用し、粉粒
体使用者が前記粉粒体を消費した後に空の前記密閉容器
を粉粒体の提供者に送り、前記粉粒体提供者が空の前記
密閉容器に前記粉粒体又は別の任意の粉粒体を充填した
後に前記粉粒体使用者に送り返すコンテナ装置の使用方
法を用いるので、密閉容器から排出される粉粒体の重量
が自動的に計量され、その計量値に基づいて排出量が制
御される。
【0064】又、例えばコンテナ自体に切出し機構を備
え、その排出口から粉粒体を排出すれば、システム側に
粉粒体を一旦貯蓄収容する貯蔵ホッパーが不要になり、
省(少)スペース化ができる。
【0065】又、コンテナ内の粉粒体を収容する部分は
完全に密封され、この密閉容器に一定量の粉粒体を収容
し、順次計量して切出すことができるため、ロット管理
が容易に確実にでき、異品種の取扱もシステム増設や混
入のおそれを生ずることなく容易にできる。
【0066】又、長期にわたって粉粒体の品質の変化を
防ぐことができると共に、ロットに対応するコンテナが
空になるまで紙袋などの原料袋から粉粒体を継足すこと
がないため、使用後の紙袋などの廃棄物が生じることは
ない。
【0067】更に、通いのコンテナとして用いることに
より、粉粒体使用者が自らコンテナに粉粒体を補充しな
くてよいので、使用者側の製造工程の簡素化や管理の省
力化を計れる。又、コンテナのサイズ等も自由に選べて
少量のロット向きのコンテナを注文できるので、不必要
な在庫を使用者側をもたずに生産コストを抑えることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による計量ステーションの
断面図である。
【図2】同、排出口の隙間の開度と粉粒体の流量との相
関図である。
【図3】同、粉粒体コンテナの断面図である。
【図4】同、粉粒体コンテナの使用方法を表わす概略図
である。
【図5】同、粉粒体コンテナの収容方法を表わす概略図
である。
【図6】従来例による粉粒体計量システムの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…粉粒体コンテナ、2…排出口、3…ガイド壁、4…
コーン部、5…シール部、6…チャック、7…開閉駆動
シャフト、8…搬送装置、9…チャック、10…駆動モ
ータ、11…計量缶、12…計量器、13…制御装置、
14…隙間、15…密閉容器、16…枠、17…シール
部、18…粉粒体、19…棚、20…自動倉庫、21…
計量ステーション、22…隙間、23…供給元

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状及び/又は粒状体を収容する密閉容
    器と、この密閉容器の底部に設けた排出口と、前記排出
    口より排出される前記粉状及び/又は粒状体の重量を計
    量する手段と、前記計量手段による計量値に基づいて、
    前記排出口の開閉を制御する制御手段とを有し、前記密
    閉容器が着脱可能に構成されているコンテナ装置。
  2. 【請求項2】 粉粒体の使用者が前記粉粒体を消費した
    後に空の前記密閉容器を粉粒体の提供者に送り、前記粉
    粒体提供者が空の前記密閉容器に前記粉粒体又は別の任
    意の粉粒体を充填した後に前記粉粒体使用者に送り返す
    ように構成された、請求項1に記載のコンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記密閉容器の底部に前記排出口に対し
    傾斜したガイド壁が設けられている、請求項1に記載の
    コンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記密閉容器が切出し機構を備え、この
    切出し機構が、前記排出口に装着されたコーン部と、こ
    のコーン部に設けたシール部と、このコーン部を上下移
    動させる開閉駆動シャフトと、この開閉駆動シャフトを
    駆動源に接続するためのチャックとから構成される、請
    求項1に記載のコンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉駆動シャフトにバイブレータ機
    構が設けられる、請求項1に記載のコンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記密閉容器内の前記粉状及び/又は粒
    状体の嵩密度に応じて、前記排出口における排出位置が
    変化される、請求項1に記載のコンテナ装置。
  7. 【請求項7】 粉状及び/又は粒状体を収容する密閉容
    器と、この密閉容器の底部に設けた排出口と、前記排出
    口より排出される前記粉状及び/又は粒状体の重量を計
    量する手段と、前記計量手段による計量値に基づいて、
    前記排出口の開閉を制御する制御手段とを有し、前記密
    閉容器が着脱可能に構成されているコンテナ装置を使用
    するに際し、前記粉状及び/又は粒状体の使用者が前記
    粉状及び/又は粒状体を消費した後に空の前記密閉容器
    を前記粉状及び/又は粒状体の提供者に送り、前記提供
    者が空の前記密閉容器に前記粉状及び/又は粒状体又は
    別の任意の粉状及び/又は粒状体を充填した後に前記使
    用者に送り返す、コンテナ装置の使用方法。
  8. 【請求項8】 前記密閉容器の底部に前記排出口に対し
    傾斜したガイド壁を設け、このガイド壁に沿って前記粉
    粒体を前記排出口へと導く、請求項7に記載のコンテナ
    装置の使用方法。
  9. 【請求項9】 前記密閉容器に切出し機構を具備させ、
    この切出し機構を、前記排出口に装着されたコーン部
    と、このコーン部に設けたシール部と、このコーン部を
    上下移動させる開閉駆動シャフトと、この開閉駆動シャ
    フトを駆動源に接続するためのチャックとによって構成
    し、前記チャックへの前記開閉駆動シャフトの着脱によ
    り、前記切出し機構を含む前記密閉容器を前記コンテナ
    装置に対し着脱する、請求項7に記載のコンテナ装置の
    使用方法。
  10. 【請求項10】 前記開閉駆動シャフトにバイブレータ
    機構を設け、このバイブレータ機構の作用下で前記粉状
    及び/又は粒状体を前記排出口へ導く、請求項7に記載
    のコンテナ装置の使用方法。
  11. 【請求項11】 前記密閉容器内の前記粉状及び/又は
    粒状体の嵩密度に応じて、前記排出口における排出位置
    を変化させる、請求項7に記載のコンテナ装置の使用方
    法。
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