JP2001334481A - マニピュレータ制御装置 - Google Patents

マニピュレータ制御装置

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JP2001334481A
JP2001334481A JP2000160300A JP2000160300A JP2001334481A JP 2001334481 A JP2001334481 A JP 2001334481A JP 2000160300 A JP2000160300 A JP 2000160300A JP 2000160300 A JP2000160300 A JP 2000160300A JP 2001334481 A JP2001334481 A JP 2001334481A
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slave manipulator
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JP2000160300A
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Yasushi Takahashi
裕史 高橋
Junichi Onishi
順一 大西
Keisuke Miura
圭介 三浦
Keiichi Seki
敬一 関
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作途中でもマニピュレータ装置を再起動する
ことなくマスターマニピュレータの座標とスレーブマニ
ピュレータの座標を整合することが可能なマニピュレー
タ制御装置を提供する。 【解決手段】術野で動作するスレーブマニピュレータ2
と、スレーブマニピュレータ2を遠隔操作する操作部で
あるマスターマニピュレータ3と、マスターマニピュレ
ータ3がスレーブマニピュレータ2の動作限界を越える
動作を指示した後、マスターマニピュレータ3の指示が
再びスレーブマニピュレータ2の動作範囲に戻った際
に、マスターマニピュレータ3の指示に対応する位置
に、スレーブマニピュレータ2を復帰させる復帰位置を
設定する復帰設定手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマニピュレータ制御
装置に関し、特に生体の、例えば体腔内に挿入したマニ
ピュレータを操作手段によって遠隔的に操作し、診断・
処置等の手術を行う手術用のマニピュレータ制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、腹壁等の体壁に孔を開け、この
孔を通じて内視鏡や処置具を経皮的に体腔内に挿入する
ことにより、その体腔内での色々の処置を行う経皮的な
内視鏡下手術が大きな切開をしない低侵襲なものとして
近年注目されている。
【0003】こうした術式は、胆嚢摘出手術や肺の一部
を摘出除去する手術等で行われている。このような手術
において、マニピュレータに内視鏡や処置具を搭載し、
そのマニピュレータによる内視鏡や処置具を用いた手術
を術者に代わって間接的に行う手術用マニピュレータシ
ステムが米国特許第5217003号や特願平11−3
33114号などに示されている。
【0004】図13は、この手術用マニピュレータシス
テムの概略構成を示すものである。
【0005】このマニピュレータシステムには、術野に
アクセスするように設置されているスレーブマニピュレ
ータ100aと、術者が操作出来る領域内に設置された
ジョイスティックなどのマスターマニピュレータ100
bとが設けられている。
【0006】ここで、スレーブマニピュレータ100a
にはスレーブ制御部100cが、マスターマニピュレー
タ100bにはマスター制御部100dがそれぞれ連結
されている。
【0007】更に、スレーブ制御部100cとマスター
制御部100dとの間は、信号ケーブルなどの通信手段
を介して連結されている。ここで、マスター制御部10
0dには、マスターマニピュレータ100bの操作部の
操作を検出する検出手段が設けられている。そして、こ
のマスター制御部100dによって検出されたマスター
マニピュレータ100bの操作部の操作状態が制御信号
に変換されて通信手段を介してスレーブ制御部100c
に転送されるようになっている。また、スレーブ制御部
100cからは、マスター制御部100dから送られる
マスターマニピュレータ100bの操作部の操作に追従
した動きをスレーブマニピュレータ100aに伝達する
制御信号が出力されるようになっている。
【0008】そして、このような手術用マニピュレータ
の遠隔操作では、内視鏡等の観察手段によりモニターに
映し出された腹腔内の患部の状態を見ながら操作者がジ
ョイスティックなどのマスターマニピュレータ100b
の操作部を操作することによって、例えば、マスターマ
ニピュレータ100bの操作部の操作方向にスレーブマ
ニピュレータ100aを動作させるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手術用マニ
ピュレータシステムでは、マスターマニピュレータ10
0bの動作範囲とスレーブマニピュレータ100aの動
作範囲とは一致しない場合が多く、通常はマスターマニ
ピュレータ100bの動作範囲よりもスレーブマニピュ
レータ100aの動作範囲のほうが大きくなるように設
定されている。
【0010】そのため、上記した従来の手術用マニピュ
レータシステムでは、マスターマニピュレータ100b
が動作範囲の限界値まで移動した時点で、スレーブマニ
ピュレータ100aの動作も停止してしまうので、スレ
ーブマニピュレータ100aの動作範囲が実際にスレー
ブマニピュレータ100aが動作可能な動作範囲よりも
狭い範囲に制限される。
【0011】そこでスレーブマニピュレータ100aの
動作範囲拡張手段により、マスターマニピュレータ10
0bの動作範囲の限界位置の近傍でマスターマニピュレ
ータ100bの動作範囲を複数段に切換える切換え手段
によりスレーブマニピュレータ100aの動作範囲を拡
張している。
【0012】しかし、この動作範囲拡張手段によってマ
スターマニピュレータ100bの2段目以降の動作範囲
は相対的な座標関係に同時に切替わることになりマスタ
ーマニピュレータ100bの座標とスレーブマニピュレ
ータ100aの座標は1:1の関係(絶対座標の関係)
ではなくなってしまう。これによって、スレーブマニピ
ュレータ100aとマスターマニピュレータ100bと
の位置関係が食い違ってしまうという問題が起きてしま
う。
【0013】操作途中でスレーブマニピュレータ100
aとマスターマニピュレータ100bの座標が物理的に
同じ位置関係(絶対座標の関係)に復帰させたい場合、
復帰方法が術者の操作のみでは非常に難しかった。ま
た、マニピュレータ装置を再起動させるといった非常に
時間のかかる操作が必要であった。
【0014】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、操作途中でも
マニピュレータ装置を再起動することなくマスターマニ
ピュレータの座標とスレーブマニピュレータの座標を整
合することが可能なマニピュレータ制御装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、術野で動作するスレーブマニピュ
レータと、前記スレーブマニピュレータを遠隔操作する
操作部であるマスターマニピュレータと、前記マスター
マニピュレータが前記スレーブマニピュレータの動作限
界を越える動作を指示した後、前記マスターマニピュレ
ータの指示が再び前記スレーブマニピュレータの動作範
囲に戻った際に、前記マスターマニピュレータの指示に
対応する位置に、前記スレーブマニピュレータを復帰さ
せる復帰位置を設定する復帰設定手段とを備える。
【0016】また、第2の発明は、術野で動作するスレ
ーブマニピュレータと、前記スレーブマニピュレータを
遠隔操作する操作部であるマスターマニピュレータと、
前記スレーブマニピュレータの動作範囲に対応するよう
に前記マスターマニピュレータの操作範囲を複数段に切
換える切換え手段と、前記マスターマニピュレータが前
記スレーブマニピュレータの動作限界を越える動作を指
示した後、前記マスターマニピュレータの指示が再びス
レーブマニピュレータの動作範囲に戻った際に、このマ
スターマニピュレータの指示に対応する位置に、前記ス
レーブマニピュレータを復帰させる復帰位置を設定する
復帰設定手段とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0018】(第1実施形態)図1〜図3は本発明の第
1実施形態を説明するための図である。図1は第1実施
形態のマニピュレータ制御装置1のシステム全体の概略
構成を示すものである。本実施形態のマニピュレータ制
御装置1には、術野にアクセスするように設置されたス
レーブマニピュレータ2と、術者が操作出来る領域に設
置され、スレーブマニピュレータ2を遠隔的に操作する
マスターマニピュレータ3とが設けられている。ここ
で、スレーブマニピュレータ2には、2組のスレーブマ
ニピュレータ、即ち、左側スレーブマニピュレータ2a
と、右側スレーブマニピュレータ2bとが設けられてい
る。更に、マスターマニピュレータ3にも同様に左側ス
レーブマニピュレータ2aを操作する左側マスターマニ
ピュレータ3aと、右側スレーブマニピュレータ2bを
操作する右側マスターマニピュレータ3bとが設けられ
ている。
【0019】また、2つのスレーブマニピュレータ2
a,2b及び2つのマスターマニピュレータ3a,3b
は、それぞれ左右で略同一構成になっているので、ここ
では、左側スレーブマニピュレータ2a及び左側マスタ
ーマニピュレータ3aの構成のみを説明し、右側スレー
ブマニピュレータ2b及び右側マスターマニピュレータ
3bの説明を省略する即ち、本実施形態の左側スレーブ
マニピュレータ2aには、細長い挿入部4を備えたマニ
ピュレータ本体5とこのマニピュレータ本体5を駆動す
るスレーブ駆動部6とが設けられている。
【0020】更に、挿入部4の先端部には、図3(A)
に示すように、例えば把持鉗子のように開閉可能な一対
の把持部材7a,7bを備えた先端把持部7が設けられ
ている。これらの把持部材7a,7bの基端部間は挿入
部4の先端部に設けられた回動ピン8を中心に回動可能
に連結されている。
【0021】そして、これらの把持部材7a,7bは、
リンク機構9によって回動ピン8を中心に開閉可能に支
持されている。また、マニピュレータ本体5は、スレー
ブ駆動部6内の図示しないマニピュレータ本体駆動ユニ
ットによって図3(B)中で、X軸方向(左右方向)、
Y軸方向(上下方向)、Z軸方向(前後方向)にそれぞ
れ移動可能に駆動され、且つZ軸の軸回り方向に回動駆
動されるようになっている。
【0022】更に、マニピュレータ本体5の先端把持部
7も同様にスレーブ駆動部6内の図示しない先端把持部
駆動ユニットによって把持部材7a,7b間が回転ピン
8を中心に開閉駆動されるようになっている。尚、図3
(B)中でOsは、左側スレーブマニピュレータ2aの
マニピュレータ本体5の原点位置である。
【0023】また、左側マスターマニピュレータ3aに
は、図2(A)に示すように、例えば、略鋏型の開閉動
作可能なハンドル(操作部)10と、このハンドル10
を図2(B)中で、X軸方向(左右方向)、Y軸方向
(上下方向)、Z軸方向(前後方向)にそれぞれ移動可
能に、且つZ軸の軸回り方向に回動可能に支持する支持
機構部11(図4の支持機構部11に対応する)とが設
けられている。尚、図2(B)中でOmは、左側マスタ
ーマニピュレータ3aのハンドル10の原点位置であ
る。また、ハンドル10には、図2(A)に示すよう
に、トッププレート12に一端部が固定された支軸13
と、この支軸13の他端部に回動軸14を中心に回動可
能に連結された2つのハンドル部材15a,15bとが
設けられている。
【0024】更に、2つのハンドル部材15a,15b
間には、回動軸14側にリンク部材16、自由端部側に
板ばね部材17がそれぞれ配設されている。そして、こ
のハンドル10は、板ばね部材17のばね力によって図
2(A)中に実線で示すように全開位置方向に付勢され
ている。また、このハンドル10の一方のハンドル部材
15aには、ストッパー18が他方のハンドル部材15
b側に向けて突設されている。
【0025】そして、このハンドル10の閉操作時に、
図2(A)中に仮想線で示すようにハンドル部材15a
のストッパー18がハンドル部材15bに突き当たるこ
とにより、このハンドル10の閉操作が規制され、ハン
ドル部材15bに突き当たった状態が全閉位置になるよ
うに設定されている。
【0026】更に、ハンドル10のハンドル部材15a
には、ポテンショメータ19が取り付けられている。そ
して、このポテンショメータ19によって、ハンドル1
0の開閉角度が検出されるようになっている。また、左
側マスターマニピュレータ3aの支持機構部11はパン
タグラフ機構を複数組み合わせて構成された多自由度マ
ニピュレータによって形成されている。ここで、出力節
であるトッププレート12には、3つのパンタグラフと
3つの回転対偶軸とが取り付けられている。尚、各パン
タグラフ及び各回転対偶軸には、図示しないエンコーダ
が取り付けられている。そして、このエンコーダによっ
てハンドル10の操作を検出する検出手段が形成されて
いる。更に、マスターマニピュレータ3には、当該マス
ターマニピュレータ3を、操作不能なロック状態と操作
可能なロック解除状態とに切り換える、例えば電磁ロッ
ク式の図示しないロック機構が組み込まれている。ま
た、マスターマニピュレータ3には、このマスターマニ
ピュレータ3の操作を電気信号に変換するマスター制御
部20が接続されている。
【0027】このマスター制御部20には、マスターマ
ニピュレータ3のポテンショメータ19及び支持機構部
11のエンコーダなどで構成される位置検出装置21
と、例えば位置計算用コンピュータによって構成される
演算回路22とが設けられている。そして、位置検出装
置21による左右のマスターマニピュレータ3a、3b
の操作状態の検出データ(L検出信号、R検出信号)
は、演算回路22に入力され、この演算回路22で位置
計算されてマスターマニピュレータ3のハンドル10の
操作状態やハンドル10の開閉状態などのデータが算出
されるようになっている。
【0028】更に、このマスター制御部20には、マス
ターマニピュレータ3の入力切替え用の入力切替え手段
23が接続されている。この入力切替え手段23は、例
えばフットスイッチであり、2つのペダル23a、23
bが設けられている。一方のペダル23aはマスターマ
ニピュレータ3のロック状態とロック解除状態とを切換
える切換え操作部として用いられ、他方のパダル23は
移動用クラッチの切換え操作部として用いられる。
【0029】尚、マスターマニピュレータ3を操作する
術者の近傍位置には、モニター24が配置されている。
そして、このモニター24に表示される表示画面を見な
がらマスターマニピュレータ3の操作が行われるように
なっている。
【0030】また、スレーブマニピュレータ2には、マ
スターマニピュレータ3の操作に追従した動きをスレー
ブマニピュレータ2に伝達する制御信号を出力するスレ
ーブ制御部25が接続されている。このスレーブ制御部
25には、スレーブマニピュレータ2のスレーブ駆動部
6に組み込まれている複数の駆動モータ26を制御する
モータ駆動回路(サーボユニット)27と、例えばスレ
ーブマニピュレータ制御用のコンピュータによって形成
される演算回路28とが設けられている。
【0031】更に、スレーブ制御部25の演算回路28
とマスター制御部20の演算回路22との間は、例え
ば、光ファイバーケーブルなどの通信手段29を介して
接続されている。そして、スレーブ制御部25では、マ
スター制御部20から送られるマスターマニピュレータ
3の操作に追従した動きをスレーブマニピュレータ2に
伝達する制御信号を出力するようになっている。
【0032】また、図6(A)は、本実施形態のマニピ
ュレータ制御装置1におけるマスターマニピュレータ3
の動作範囲Aと、スレーブマニピュレータ2の動作範囲
Bとをそれぞれ示すものである。ここではマスターマニ
ピュレータ3の動作範囲Aよりもスレーブマニピュレー
タ2の動作範囲Bのほうが大きくなるように設定されて
いる。入力切替え手段(切換え手段)23のペダル23
bを操作することにより、スレーブマニピュレータ2の
動作範囲Bに対応するマスターマニピュレータ3の動作
範囲Aを図6(B)に示すように複数段(A1,A2,
A3)に切換えることが可能である。ここで、マスター
マニピュレータ3の1段目の動作範囲A1の中央位置に
は原点Omが設定されているものとする。更に、マスタ
ー制御部20の演算回路22には、スレーブマニピュレ
ータ2の動作範囲拡張手段が内蔵されている。
【0033】この動作範囲拡張手段は、マスターマニピ
ュレータ3の動作時にマスターマニピュレータ3の動作
範囲の限界位置の近傍位置でペダル23bを切換え操作
することにより、マスターマニピュレータ3の1段目の
動作範囲であるA1位置を越えた拡張領域A2、A3内
でマスターマニピュレータ3によるスレーブマニピュレ
ータ2の動作制御を可能にするものである。
【0034】マニピュレータ制御装置1の使用時には、
マスターマニピュレータ3が術者が操作出来る領域内に
設置される。更に、スレーブマニピュレータ2は術野に
アクセスするように設置される。例えば、図4に示すよ
うに、予め診断・処置等の手術を行う患者の腹壁等の体
壁Hに図示しないトロッカーによって孔を開け、この孔
に挿入されたトロッカーの管内にスレーブマニピュレー
タ2の挿入部4が挿入され、このトロッカーを通じてス
レーブマニピュレータ2の挿入部4が経皮的に体腔内に
挿入された状態にセットされる。この時、マスターマニ
ピュレータ3を操作する術者の近傍域のモニター24に
は、スレーブマニピュレータ2とは別の場所から経皮的
に体腔内挿入された内視鏡による術者の内視鏡像、ある
いはコンピュータグラフィック装置によって合成された
術野のコンピュータグラフィック画像(CG画像)など
が表示される。
【0035】また、スレーブマニピュレータ2及びマス
ターマニピュレータ3のセット後、これらのスレーブマ
ニピュレータ2及びマスターマニピュレータ3の原点
(0点)位置を対応させるキャリブレーション動作が行
われる。このキャリブレーション動作時には、入力切替
え手段23のペダル23aを踏むことにより、マスター
マニピュレータ3のロックが解除され、マスターマニピ
ュレータ3の左右のマスターマニピュレータ3a、3b
が図2中でX軸方向、Y軸方向、Z軸方向にそれぞれ移
動可能、且つZ軸の軸回り方向に回動可能な状態にそれ
ぞれ切換えられるとともに、左右のマスターマニピュレ
ータ3a,3bの2つのハンドル部材15a,15b間
が開閉動作可能な状態にそれぞれ切換えられる。この状
態でマスターマニピュレータ3の左右のマスターマニピ
ュレータ3a,3bが任意の位置に移動され、左右のマ
スターマニピュレータ3a,3bの原点(0点)位置が
設定される。
【0036】その後、スレーブマニピュレータ2におけ
る2つのスレーブマニピュレータ2a,2bのスレーブ
駆動部6内の図示しないマニピュレータ本体駆動ユニッ
ト及び先端把持部駆動ユニットが駆動される。これによ
り、マスターマニピュレータ本体5が図3中でX軸方
向、Y軸方向、Z軸方向にそれぞれ移動され、且つZ軸
の軸回り方向に回動駆動されて予め設定された左右のス
レーブマニピュレータ2a,2bの原点(0点)位置に
移動される。この時、左右のスレーブマニピュレータ2
a,2bの動作範囲が予め決められた適正範囲でない場
合は、警告表示等を行い、異常を操作者に告知するよう
になっている。更に、このキャリブレーション動作の終
了後、本実施の形態のマニピュレータ制御装置1による
診断・処置等の手術が開始される。
【0037】この手術時には、術者はモニター24に表
示される術野の内視鏡像あるいはCG画像の画面を見な
がらマスターマニピュレータ3の左右のマスターマニピ
ュレータ3a,3bがそれぞれ操作される。この時、左
側マスターマニピュレータ3aのハンドル10が術者の
左手、右側マスターマニピュレータ3bのハンドル10
が術者の右手で握られた状態でそれぞれ操作され、左側
マスターマニピュレータ3aによって左側スレーブマニ
ピュレータ2a、右側マスターマニピュレータ3bによ
って右側スレーブマニピュレータ2bがそれぞれ独立に
遠隔操作される。
【0038】例えば、左側マスターマニピュレータ3a
のハンドル10を図2(B)中でX軸方向、Y軸方向、
Z軸方向にそれぞれ移動させ、且つZ軸の軸回り方向に
回動動作させた場合には、この時のマスターマニピュレ
ータ3aの動作がマスター制御部20の位置検出装置2
1で検出される。この位置検出装置21からの検出デー
タは演算回路22に入力される。この時、マスターマニ
ピュレータ3のポテンショメータ19及び支持機構部1
1のエンコーダなどで構成された位置検出装置21で得
られたマスターマニピュレータ3のハンドル10の開閉
角度やハンドル10のX軸方向、Y軸方向、X軸方向の
各移動量やZ軸の軸回り方向の回動角度などのマスター
マニピュレータ3の可動部の位置・姿勢などの操作情報
の検出信号であるアナログ出力は演算回路22のA/D
変換器30によって、例えば、256階調デジタル出力
の制御信号に変換されてCPU33に入力される。そし
て、この演算回路22のCPU33で位置計算されてマ
スターマニピュレータ3のハンドル10の操作状態やハ
ンドル10の開閉状態などのデータが算出される。
【0039】更に、マスター制御部20の演算回路22
で位置計算された算出データは、光ファイバーケーブル
などの通信手段29を介して、スレーブ制御部25に送
信される。ここで、マスターマニピュレータ3のハンド
ル10のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各移動量の検
出データは、伝達倍率変換手段41で設定されている変
換倍率になるようにCPU33内の図示しない伝達倍率
変換処理によって任意の伝達倍率に変換されてスレーブ
制御部25に伝送され、ハンドル10の開閉角度の検出
データは1:1でスレーブ制御部25に伝送される。
【0040】また、スレーブ制御部25では、受信され
た制御信号に基づいて、演算回路28によってスレーブ
制御部6に組み込まれているモータ駆動回路27の複数
の駆動モータ26を制御する制御信号が算出される。そ
して、このスレーブ制御部25から出力される制御信号
が左側スレーブマニピュレータ2aに伝達され、左側ス
レーブマニピュレータ2aが遠隔的に操作される。この
時、左側スレーブマニピュレータ2aは、左側マスター
マニピュレータ3aのハンドル10の動きに追従して動
く。
【0041】尚、右側マスターマニピュレータ3bの操
作についても同様の作用によって右側スレーブマニピュ
レータ2bの動作が制御され、右側マスターマニピュレ
ータ3bの操作に追従して右側スレーブマニピュレータ
2bが動くようになっている。
【0042】また、本実施形態の制御装置1では、マス
ターマニピュレータ3の動作中、マスター制御部20の
動作範囲拡張手段によってマスターマニピュレータ3の
動作範囲の限界位置の近傍位置でペダル23bを切換え
操作することにより、マスターマニピュレータ3の1段
目の動作範囲であるA1を超えた拡張領域A2、A3内
でマスターマニピュレータ3によるスレーブマニピュレ
ータ2の動作制御を可能にする動作範囲拡張操作が行わ
れる。
【0043】図5はこの動作範囲拡張操作の詳細を説明
するためのフローチャートである。ステップS1でマス
ターマニピュレータ3の位置検出が行われる。続いて、
次のステップS2では、マスターマニピュレータ3の現
在位置が1段目の動作範囲A1内か否かが判断される。
ここで、マスターマニピュレータ3の現在位置が1段目
の動作範囲A1内の場合にはステップS1に戻される。
【0044】また、ステップS2でマスターマニピュレ
ータ3の現在位置が1段目の動作範囲A1内でない状
態、即ち、マスターマニピュレータ3が1段目の動作範
囲A1の限界位置に達したと判断された場合には次のス
テップS3に進む。このステップS3ではスレーブマニ
ピュレータ2の動作が停止される。
【0045】その後、次のステップS4では、ペダル2
3bによる切換え操作が行われた(オン状態)か否かが
判断される。ここで、ペダル23がオフ状態であると判
断された場合にはステップS3に戻される。また、ステ
ップS4でペダル23bがオン状態であると判断された
場合には次のステップS5に進む。このステップS5に
はマスターマニピュレータ3の動作データがキャンセル
されるとともに、マスターマニピュレータ3が原点0m
位置に戻される。続いて、次のステップS6ではマスタ
ーマニピュレータ3が原点0m位置か否かが判断され
る。
【0046】ここで、マスターマニピュレータ3が原点
0m位置でないと判断された場合にはステップS5に戻
される。また、ステップS6でマスターマニピュレータ
3が原点0m位置と判断された場合には次のステップS
7に進み、マスターマニピュレータ3の操作が再開され
る。この時、マスターマニピュレータ3は1段目の動作
範囲A1の次の段階の動作範囲A2またはA3で操作さ
れる。
【0047】そのため、この状態では、マスターマニピ
ュレータ3の1段目の動作範囲A1を越えた拡張領域の
動作範囲A2またはA3内でマスターマニピュレータ3
によるスレーブマニピュレータ2の動作制御が可能とな
る。以上の動作範囲拡張操作をX軸、Y軸、Z軸それぞ
れで行う事により、スレーブマニピュレータ2をこのス
レーブマニピュレータ2の機械的な動作限界まで動かす
ことが可能となる。
【0048】図7は上記したマスター制御部20の構成
を示すブロック図である。図7に示すようにマスター制
御部20内には、制御部51と、グラフィックボード5
2と、位置計算処理部53と、CG処理部54と、ミキ
サー55とが設けられている。ここで制御部51には入
力切替え手段23と、グラフィックボード52と位置計
算処理部53とがそれぞれ接続されている。位置計算処
理部53は、マスターマニピュレータ3の操作範囲がス
レーブマニピュレータ2の動作範囲Bの外側に外れた場
合、マスターマニピュレータ3の座標値をそれ以上加算
しない処理を実行する復帰手段(復帰設定手段)53a
を持つ。
【0049】さらにグラフィックボード52の入力端に
は内視鏡などのスコープ56に接続されたCCU57の
出力端が接続されている。またミキサー55には2つの
入力端と1つの出力端とが設けられている。ミキサー5
5の一方の入力端にはグラフィックボード52の出力端
が接続され、他方の入力端にはCG処理部54が接続さ
れ、出力端にはモニタ24が接続されている。
【0050】また、位置計算処理部53にはCG処理部
54とスレーブ制御部25が接続されている。
【0051】次に上記した構成の作用について説明す
る。
【0052】本実施形態のマニピュレータ制御装置1の
使用時において、図6(B)に示すようにマスターマニ
ピュレータ3の動作範囲が4段目の動作範囲A4に拡張
されたことを想定する。ここで座標系X−Y平面のみで
考えた場合、マスタマニピュレータ3の座標位置がR1
(X1、Y1)からR2(X2、Y2)に移動したとす
ると、スレーブマニピュレータ2の座標位置は機械的な
限界まで達している。
【0053】この時、マスターマニピュレータ3とスレ
ーブマニピュレータ2の座標値の差分ΔX=X2−X
1、ΔY=Y2−Y1が生じる。このときの差分ΔX=
X2−X1、ΔY=Y2−Y1を位置計算処理部53内
の復帰手段53aによってマスターマニピュレータ3の
座標値から差し引くことでマスターマニピュレータ3の
座標値R2をスレーブマニピュレータ2の座標値R1と
一致させることが可能となる。
【0054】またマスターマニピュレータ3が図6
(B)に示すように、位置R2からR3に移動した場合
には、R1とR2の差分ΔX=X2−X1、ΔY=Y2
−Y1が解消されるまでの間、不感帯(不感域)が発生
するところにおいて位置計算処理部53内の復帰手段5
3aによりマスターマニピュレータ3の座標値をR1と
見なし、即スレーブマニピュレータ2をR3まで移動さ
せることができる。
【0055】上記した第1実施形態によれば、スレーブ
マニピュレータの物理的な位置関係を保持したまま、マ
スターマニピュレータでの操作が即時開始可能となり、
また操作者にとって動作が連続的につながるマスターマ
ニピュレータとして、操作の不感帯を少なくすることが
可能である。
【0056】(第2実施形態)以下に本発明の第2実施
形態を図8〜図10を参照して説明する。ここでは上記
した第1実施形態で説明した構成と相違する部分のみを
説明する。すなわち第2実施形態の構成は図8に示すよ
うに、マスター制御部20の位置計算処理部53が復帰
手段53aに加えて原点復帰手段53bを有し、この原
点復帰手段53bと入力切替え手段23によって原点復
帰処理が行われる構成となっている。
【0057】例えば図9(A)、(B)に示す例では、
マスターマニピュレータ3を4段目の動作範囲A4の中
心R4に位置させ(図9(A))、原点復帰手段53b
によってスレーブマニピュレータ2を原点R0に原点復
帰させている(図9(B))。
【0058】図10は上記した原点復帰処理の詳細を説
明するためのフローチャートである。まずステップS1
1では入力切替え手段23のペダル23aによってマス
ターマニピュレータ3がロック状態かどうかが判断され
る。ここでマスターマニピュレータ3がロック状態でな
ければステップS11に戻される。マスターマニピュレ
ータ3がロック状態であると判断された場合は次のステ
ップS12に進む。
【0059】このステップS12ではペダル23bが5
秒以上連続してON状態(踏み続けられている)かどう
かが判断される。ペダル23bがONされていないか、
あるいは5秒以下のON状態であればステップS12に
戻される。ペダル23bのON状態が5秒以上続いてい
ると判断された場合には次のステップS13に進む。
【0060】このステップS13ではスレーブマニピュ
レータ2の座標を原点座標R0に移動し、同時にマスタ
ーマニピュレータ3の座標も原点であるR0の値にリセ
ットされる。
【0061】ここでは原点復帰の開始を入力切替え手段
23のペダル23a、23bの組み合わせで実施するよ
うにしたが、他の操作、例えば原点復帰SWを新たに設
けたり、音声認識等による原点復帰命令により実現する
ことが可能であることは説明するまでもない。
【0062】次に上記構成の作用について説明する。
【0063】マスターマニピュレータ3の動作範囲をA
1以外に拡張した場合、スレーブマニピュレータ2とマ
スターマニピュレータ3の位置関係は相対的な位置関係
となってしまう。数回の拡張を実施した場合には、スレ
ーブマニピュレータ2とマスターマニピュレータ3の位
置関係が対応しづらくなってくる。そこで原点復帰手段
53bにより即座にスレーブマニピュレータ2とマスタ
ーマニピュレータ3の位置関係を初期の状態と同じ関係
(絶対的位置関係)に復帰させることが可能となる。
【0064】上記した第2実施形態によれば、スレーブ
マニピュレータを物理的に起動開始位置に復帰させるよ
うにしたので、今までの操作が一旦終了(リセット)さ
れて次の操作が開始しやすくなるという効果がある。
【0065】(第3実施形態)本発明の第3実施形態を
以下に説明する。ここでは上記した第1実施形態及び第
2実施形態で説明した構成と相違する部分のみを説明す
る。
【0066】第3実施形態でのマスター制御部20は、
原点復帰手段53b及び選択手段としての機能を備えた
図示しないジョグダイヤルを有している。術者はこの選
択手段により原点復帰手段53bを有効にするモード1
と無効にするモード2を任意に選択できるようになって
いる。
【0067】また、モード1、モード2のどちらのモー
ドにおいても、マスターマニピュレータ3が拡張領域の
どの動作範囲に存在してもジョグダイヤルを5秒以上押
し続けることで原点復帰手段53bによる原点復帰処理
を実行することが可能である。
【0068】上記の構成によれば、簡単な操作でスレー
ブマニピュレータ2の機械的リミット領域から復帰手段
53aを利用することで即マスターマニピュレータ3に
よる操作が可能となり、また、初期状態に復帰すること
を操作者が任意に選択することもできる。
【0069】すなわち、上記した第3実施形態によれ
ば、第1及び第2実施形態の効果に加えて、2つの復帰
方法を操作者が任意に選択可能となり、かつ操作の継続
が簡単でマスターマニピュレータとスレーブマニピュレ
ータの座標(位置)整合が容易に行える。
【0070】(第4実施形態)以下に図11及び図12
を参照して本発明の第4実施形態を説明する。ここでは
上記した第1〜第3実施形態で説明した構成と相違する
部分のみを説明する。
【0071】図11(A)はスレーブマニピュレータ2
において、電源立ち上げ後における最初の機械的なキャ
リブレーション動作完了位置を示している。ここで座標
系は本来X−Y−Zの3次元空間の座標を用いて表され
るが、説明を分かりやすくするためにここではYの座標
を0とみなしてX−Z座標系により説明を行う。
【0072】最初の機械的キャリブレーション位置は原
点位置Osに対して左側把持部材7aの先端0L0(X
=−14mm、Z=0)と右側把持部材7bの先端0R
0(X=+14mm、Z=0)の位置であり、左側スレ
ーブマニピュレータ2aと右側スレーブマニピュレータ
2bは平行した位置関係になる。
【0073】前記機械的キャリブレーションが完了後、
左側スレーブマニピュレータ2aと右側スレーブマニピ
ュレータ2bは、図11(B)の操作開始位置を示す左
側把持部材7aの先端0L1(X=−10mm、Z=
0)と右側把持部材7bの先端0R1(X=+10m
m、Z=0)の位置に自動的に移動して内側に内傾斜し
た位置関係となる。
【0074】ここで図12を参照して操作開始処理に関
して説明する。ステップS21で前記キャリブレーショ
ン動作が初期イニシャル動作として行われる。イニシャ
ル動作完了後ステップS22に進む。
【0075】ステップS22では入力切替え手段23の
ペダル23aがONかどうかを判定している。ペダル2
3aがONでなければS22に戻される。ペダル23a
がON状態であれば次のステップS23に進む。
【0076】ステップS23では左右のマスターマニピ
ュレータ3a、3bのハンドル部材15a、15bが操
作者によって両方閉じられているかどうかを判断してい
る。閉じられているならばマスターマニピュレータ3に
よってスレーブマニピュレータ2が遠隔操作開始とな
る。ただし両方のハンドル部材15a、15bが閉じら
れていない場合にはステップS24に進む。
【0077】ステップS24ではペダル23aがON
(踏まれている)されている間、操作者に対して警告音
を鳴らし、次のステップS25に進む。
【0078】ステップS25ではペダル23aがOFF
(踏まれていない)かどうかが判断される。ONの状態
が続いていればステップS24に戻される。また、OF
Fの場合はステップS22に戻される。
【0079】上記の構成によれば、操作開始時におい
て、左側スレーブマニピュレータ2aと右側スレーブマ
ニピュレータ2bが内側に傾斜していることで左右の先
端把持部材7a、7bが左右のマニピュレータ本体の影
になることがないので、操作者は、左右の先端把持部材
7a、7bが良く見える(視界が開けて良く見える)こ
とから安全に操作を開始できる。また、操作者が左右の
マスターマニピュレータ3a、3bのハンドル部材15
a、15bを両方閉じなければ遠隔操作できないように
なっているので安全な操作開始を行うことが可能であ
る。
【0080】すなわち上記した第4実施形態によれば、
実施の鉗子を使った操作開始時に近づけることで操作感
が向上するとともに、操作開示時のスレーブマニピュレ
ータ先端部の視界がロットの影になることがなく、先端
の状態が確認しやすくなる。
【0081】また、操作者のマニピュレータ装置を操作
する意志を確実に確認して、安全にマニピュレータ装置
の操作を開始するとともに、キャリブレーション終了後
の狭い体腔内でもハンドル開閉を閉めた状態で安全に操
作開始出来る。
【0082】なお、上記した具体的実施形態から以下の
ような構成の発明を抽出することが可能である。
【0083】(1) 術野にアクセスするように設置さ
れたスレーブマニピュレータと、遠隔的に操作するマス
ターマニピュレータと、このマスターマニピュレータに
接続され、前記マスターマニピュレータの操作を電気的
に変換するマスター制御部と、前記スレーブマニピュレ
ータ及び前記マスター制御部にそれぞれ接続され、前記
マスター制御部から送られる前記マスターマニピュレー
タの操作に追従した動きを、前記スレーブマニピュレー
タに伝達する制御信号を出力するスレーブ制御部と、前
記スレーブマニピュレータが機械的動作範囲を越えた場
合、前記マスター制御部から前記スレーブ制御部に送る
指令値との差分を差し引いて座標の整合を行う復帰手段
を備えた事を特徴とするマニピュレータ制御装置。
【0084】(2) (1)において、前記復帰手段と
共に前記スレーブマニピュレータの座標値を起動開始位
置に強制的に復帰させる原点復帰手段を備えた事を特徴
とするマニピュレータ制御装置。
【0085】(3) (2)において、前記復帰手段と
原点復帰手段とを任意に選択可能な選択手段を備えたこ
とを特徴とするマニピュレータ制御装置。
【0086】(4) 前記マスターマニピュレータと前
記スレーブマニピュレータの操作開始位置の位置合わせ
手段において、左右のスレーブマニピュレータ先端開始
位置を内傾斜させるオフセット手段を持たせたことを特
徴とする(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のマニ
ピュレータ制御装置。
【0087】(5) 左右のハンドル開閉角が両方向閉
じられた情報をもとに、操作者の意志による操作開始で
ある事を判断する起動開始判断手段を備えたことを特徴
とする(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のマニピ
ュレータ制御装置。
【0088】上記した(1)〜(3)によれば、操作途
中でもマニピュレータ装置を再起動することなくマスタ
ーマニピュレータの座標とスレーブマニピュレータの座
標を整合することが可能なマニピュレータ制御装置を提
供することができる。
【0089】また、上記した(4)によれば、操作開始
時に先端部が術野の死角にならないようにして安全に操
作を開始できるマニピュレータ制御装置を提供すること
ができる。
【0090】また、上記した(5)によれば、不用意な
誤操作を防ぎ、操作者の意志により安全にマスタースレ
ーブの操作を開始できるマニピュレータ制御装置を提供
することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、操作途中でもマニピュ
レータ装置を再起動することなくマスターマニピュレー
タの座標とスレーブマニピュレータの座標を整合するこ
とが可能なマニピュレータ制御装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のマニピュレータ制御装
置1のシステム全体の概略構成を示す図である。
【図2】左側マスターマニピュレータ3aに設けられた
ハンドル10の詳細な構成及びハンドル10の開閉操作
について説明するための図である。
【図3】先端把持部7周辺の詳細な構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態のマニピュレータ制御装
置1のシステムの作用を説明するための図である。
【図5】マスターマニピュレータ3によるスレーブマニ
ピュレータ2の動作制御を可能にする動作範囲拡張操作
の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図6】スレーブマニピュレータ2の動作範囲Bに対応
するマスターマニピュレータ3の動作範囲Aの切換えに
ついて説明するための図である。
【図7】図1に示すマスター制御部20の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態の構成を示す図である。
【図9】原点復帰手段53bによるスレーブマニピュレ
ータ2の原点復帰について説明するための図である。
【図10】原点復帰処理の詳細を説明するためのフロー
チャートである。
【図11】機械的キャリブレーション位置と操作開始位
置とを比較して示す図である。
【図12】操作開始処理の詳細を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】従来の手術用マニピュレータシステムの概略
構成を示すものである。
【符号の説明】
1 マニピュレータ制御装置 2 スレーブマニピュレータ 2a 左側スレーブマニピュレータ 2b 右側スレーブマニピュレータ 3 マスターマニピュレータ 3a 左側マスターマニピュレータ 3b 右側マスターマニピュレータ 4 挿入部 5 マニピュレータ本体 6 スレーブ駆動部 7 先端把持部 10 ハンドル 12 トッププレート 20 マスター制御部 21 位置検出装置 22 演算回路 23 入力切替え手段 23a ペダル 23b ペダル 24 モニター 25 スレーブ制御部 26 駆動モータ 27 モータ駆動回路(サーボユニット) 28 演算回路 29 通信手段 51 制御部 52 グラフィックボード 53 位置計算処理部 53a 復帰手段 53b 原点復帰手段 54 CG処理部 55 ミキサー 56 スコープ 57 CCU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 圭介 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 関 敬一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 3F059 AA10 BC07 CA02 CA06 CA08 DA02 DA05 DA08 DA10 DB04 DB08 DB09 EA01 EA05 FA03 FA05 FA10 FB01 FB16 FB26 FB29 FC02 FC04 FC08 FC09 FC13 FC14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 術野で動作するスレーブマニピュレータ
    と、 前記スレーブマニピュレータを遠隔操作する操作部であ
    るマスターマニピュレータと、 前記マスターマニピュレータが前記スレーブマニピュレ
    ータの動作限界を越える動作を指示した後、前記マスタ
    ーマニピュレータの指示が再び前記スレーブマニピュレ
    ータの動作範囲に戻った際に、前記マスターマニピュレ
    ータの指示に対応する位置に、前記スレーブマニピュレ
    ータを復帰させる復帰位置を設定する復帰設定手段と、
    を備えたことを特徴とするマニピュレータ制御装置。
  2. 【請求項2】 術野で動作するスレーブマニピュレータ
    と、 前記スレーブマニピュレータを遠隔操作する操作部であ
    るマスターマニピュレータと、 前記スレーブマニピュレータの動作範囲に対応するよう
    に前記マスターマニピュレータの操作範囲を複数段に切
    換える切換え手段と、 前記マスターマニピュレータが前記スレーブマニピュレ
    ータの動作限界を越える動作を指示した後、前記マスタ
    ーマニピュレータの指示が再びスレーブマニピュレータ
    の動作範囲に戻った際に、このマスターマニピュレータ
    の指示に対応する位置に、前記スレーブマニピュレータ
    を復帰させる復帰位置を設定する復帰設定手段と、を備
    えたことを特徴とするマニピュレータ制御装置。
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