JP2001333925A - 口臭検査装置 - Google Patents

口臭検査装置

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JP2001333925A
JP2001333925A JP2000155811A JP2000155811A JP2001333925A JP 2001333925 A JP2001333925 A JP 2001333925A JP 2000155811 A JP2000155811 A JP 2000155811A JP 2000155811 A JP2000155811 A JP 2000155811A JP 2001333925 A JP2001333925 A JP 2001333925A
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JP
Japan
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gas
gas sensor
bad breath
microcomputer
time
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Application number
JP2000155811A
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English (en)
Inventor
Yusuke Ito
雄介 伊藤
Kuniyoshi Koizumi
邦善 小泉
Hitoshi Katayama
仁 片山
Takashi Matsumoto
隆 松本
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Tanita Corp
FIS Inc
Original Assignee
Tanita Corp
FIS Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスセンサへの呼気の吹きかけ時間のばらつき
を抑えて正確な検査が行える口臭検査装置を提供する。 【解決手段】圧電ブザーBZと抵抗R7の並列回路が電
池電源1の+極とマイコン5の出力ポートP18に接続
されており、マイコン5が出力ポートP18をローレベ
ルとすることで電池電源1から通電されて圧電ブザーB
Zが鳴動するようになっている。また、マイコン5は電
源スイッチSWが操作された時点t1からガスセンサ3
が所定温度まで加熱される時間を含むウォーミングアッ
プ時間の終了時点に圧電ブザーBZを鳴動させる。而し
て、測定に充分な呼気がガスセンサ3に吹きかけられた
ことを圧電ブザーBZを鳴動させて音で報知させている
ので、吹きかけ時間のばらつきを抑えて正確な検査が行
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼気に含まれる口
臭要因ガスの濃度を測定して口臭を検査する口臭検査装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、呼気に含まれる口臭要因ガス(硫
化物系ガス及び炭化水素系ガス)を検知して口臭を検査
する口臭検査装置においては、発光ダイオードや液晶表
示器などの表示手段を用いて検知素子に呼気を吹きかけ
るタイミングを知らせていた(実開平5−28324号
公報参照)。
【0003】一方、金属酸化物半導体で形成された感ガ
ス体を有するガスセンサを用いた口臭検査装置では、電
源投入後にガスセンサのヒータに高い電圧を印加するこ
とで高温状態を作り出して感ガス体表面をクリーニング
し、ガスセンサの出力を安定させるまでに数秒から数十
秒の待ち時間(以下、「ウォーミングアップ時間」とい
う)が必要となり、上記表示手段を用いてウォーミング
アップ時間中であることや、ウォーミングアップ時間が
終了して検査可能になったことを知らせていた。また、
測定精度を保つためにはガスセンサに数秒間連続して呼
気を吹きかける必要があり、呼気の吹きかけ時間が不十
分な場合には正確な測定及び判定ができないため、取扱
説明書などで注意を促している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電池を電源とした携帯型の口臭検査装置においては、携
帯性を向上させるために小型化する必要があり、上記表
示手段と呼気を吹き込む吹き込み口が近接しているもの
が多く、呼気を吹きかけている間は上記表示素子を視認
することが困難であり、何時まで呼気を吹きかければよ
いかが使用者に判り難かった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、ガスセンサへの呼気の
吹きかけ時間のばらつきを抑えて正確な検査が行える口
臭検査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、口臭要因ガスの吸着によって抵
抗値が変化する金属酸化物半導体で形成された感ガス体
を有するガスセンサと、ガスセンサを駆動し感ガス体の
抵抗値変化に基づいて呼気中に含まれる口臭要因ガスの
濃度を測定する駆動測定手段と、駆動測定手段での測定
濃度に応じた口臭強度の検査結果を表示する表示手段
と、少なくとも測定に充分な呼気がガスセンサに吹きか
けられたことを音で報知する報知手段とを備えたことを
特徴とし、測定に充分な呼気がガスセンサに吹きかけら
れたことを音で報知することにより、ガスセンサへの呼
気の吹きかけ時間のばらつきを抑えて正確な検査が行え
る。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、各手段に電源を供給する電池と、電池から各手段へ
の電源供給を入切する電源スイッチとを備え、報知手段
は、電源スイッチがオン操作されたこと、並びに電源投
入後に駆動測定手段による測定が可能となったことを音
で報知することを特徴とし、呼気を吹きかけるタイミン
グを音で知らせることにより、ガスセンサへの呼気の吹
きかけ時間のばらつきをさらに抑えることができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、表示手段は、図形及び数字の少なくとも何れ
か一方を用いて検査結果を表示することを特徴とし、検
査結果を視覚的に把握し易くなる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、表示手段は、電源投入から駆動測定手
段が測定可能となるまでのウォーミングアップ時間を図
形及び数字の少なくとも何れか一方を用いてカウントダ
ウン表示することを特徴とし、呼気を吹きかけるタイミ
ングをさらに判り易くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を詳細に説明する。
【0011】図1に本実施形態の回路図を示す。本実施
形態は、乾電池、充電池などの低電圧(例えば3V)の
電池電源1と、感ガス体内にヒータ2を埋設し、ヒータ
2の両端が接続される電極端子T1,T2と、感ガス体
の一端に接続される出力電極端子T3の3端子構造の金
属酸化物半導体ガスセンサ(以下、ガスセンサと略す)
3と、反射型の液晶表示器(以下LCDと称する)4
と、上記ヒータ2の通電制御を行う手段や口臭要因ガス
の検知を行う検知手段などの機能がプログラム化され、
またLCD4のドライバ機能を備え、装置全体の制御処
理を行うマイクロコンピュータ(以下マイコンと略す)
5と、口臭強度(メチルメルカプタン等の口臭要因ガス
の濃度)の判定を行うための基準となるデータを格納す
るEEPROM6とを主要な構成要素としている。
【0012】ガスセンサ3は、感ガス体の出力電極端子
T3と、ヒータ2のグランド側の一端が接続される電極
端子T2との間の抵抗値が感ガス体にガスが接触するこ
とにより変化するもので、内蔵したヒータ2をPNP型
のトランジスタQ1を介して電池電源1に接続してあ
る。また感ガス体は、電池電源1に対してダイオードD
1からPNP型のトランジスタQ2と抵抗R5との直列
回路と、PNP型のトランジスタQ3と抵抗R6との直
列回路との並列回路を介して接続されており、トランジ
スタQ2又はQ3或いは両方がオン時に感ガス体に抵抗
R5又はR6又は両抵抗の並列回路を介して流れる電流
によって発生する感ガス体の両端電圧Vsがマイコン5
の入力ポートである13番ピン(以下、マイコン5の各
ピンをP13のように表記する)P13に取り込まれ、
マイコン5はこの両端電圧Vsから感ガス体の抵抗値を
演算する。
【0013】マイコン5は電池電源1にダイオードD1
を介して電源端子P39を接続して電源供給を受け、電
池電源1に接続された電源スイッチSWと抵抗R3の直
列回路の中点を入力ポートP33に接続し、該入力ポー
トP33がハイレベルになればガス検知のための制御処
理をプログラムに沿って開始するようになっている。
【0014】またマイコン5は、トランジスタQ1のベ
ースに中点を接続し、一端を電池電源1の+極に接続し
た抵抗R1,R2の直列回路の他端を出力ポートP17
に接続し、出力ポートP17からデューティ制御用のパ
ルス信号を出力してトランジスタQ1をオンオフさせる
ことによりヒータ2の通電を制御する機能を備え、該機
能によりトランジスタQ1のオンデューティを長くする
ことによりガスセンサ3を高温状態に加熱したり、逆に
短くすることにより低温加熱状態とする加熱制御を行
う。
【0015】更にマイコン5は、上記トランジスタQ2
のバイアス回路を出力ポートP21に、またトランジス
タQ3のバイアス回路を出力ポートP22に接続し、出
力ポートP21,P22をローレベルにすることによ
り、対応するトランジスタQ2,Q3にベース電流を流
してオンさせ、感ガス体の抵抗Rsと電池電源1の+極
との間にダイオードD1を介して抵抗R5,R6を接続
するようになっている。つまり負荷抵抗を切り替える機
能が備わっている。
【0016】また更にマイコン5は、出力ポートP40
〜P44,P1にLCD4の入力端子SEG0〜SEG
5を夫々接続し、また出力ポートP35〜P38に共通
端子COM1〜COM4を夫々接続し、出力ポートP4
0〜P44,P1より出力するドライブ信号にてLCD
4のキャラクタ表示を制御するようになっている。
【0017】またマイコン5は3端子レギュレータ7の
電圧を入力ポートP12に取り込み、該3端子レギュレ
ータ7の電圧が規定値以上になると、電池切れを検知す
る電池切れ検知機能を持つ。
【0018】3端子レギュレータ7は、上記トランジス
タQ2とダイオードD1を介して電池電源1に接続さ
れ、電池電圧を所定電圧に安定化させるようになってお
り、その安定化した電圧を上記入力ポートP12に印加
するとともに該安定化した電圧から電池電圧を監視して
電池電圧の低下を相対的に検出できるようになってい
る。
【0019】EEPROM6は、検知対象のガス検知に
用いる基準値を登録するものであって、装置の検査工程
時に、高温状態下の当該ガスセンサ3の感ガス体の抵抗
R0の値と、高温状態から低温加熱状態に切り替えたと
きの抵抗Rsの値と、両者の比Rs/R0の値を夫々格
納し、通常時にこの格納した比の値が口臭要因ガスの濃
度、つまり口臭強度の検査のための基準値として用いら
れる。
【0020】そしてEEPROM6はデータ入力端子た
る4番ピン(以下、EEPROM6の各ピンをPP4の
ように表記する)PP4、シリアルクロック端子PP5
及びチップセレクタ端子PP3をマイコン5のデータ出
力ポートP27,P26及びP24にそれぞれ接続する
とともに、抵抗R9,R8,R10で夫々プルアップし
ている。またデータ出力端子PP6をマイコン5のデー
タ入力端子P25に接続してある。
【0021】LCD4は入力端子SEG0〜SEG5と
共通端子COM1〜COM4の何れかの組み合わせがハ
イレベルになると、当該組み合わせに対応させたキャラ
クタを表示するようになっている。
【0022】ところで、圧電ブザーBZと抵抗R7の並
列回路が電池電源1の+極とマイコン5の出力ポートP
18に接続されており、マイコン5が出力ポートP18
をローレベルとすることで電池電源1から通電されて圧
電ブザーBZが鳴動するようになっている。
【0023】尚図中8は電源投入時にマイコン5にリセ
ット信号を与えてリセットするリセットIC、9はマイ
コンに基準クロックを与えるクロック発振器である。ま
たC1〜C6はコンデンサである。
【0024】上述のような回路を構成するマイコン5や
EEPROM6等を含む回路部品が図示しないプリント
基板に実装されて器体20内に収納される。図2及び図
3に示すように、器体20は合成樹脂製であって背面が
開口する矩形箱状に形成されたボディ21と、ボディ2
1の上部背面に被着されるカバー22と、ボディ21の
下部背面に着脱自在に被着される電池カバー23とで構
成される。ボディ21の上部の空間にはプリント基板や
LCD4等が収納され、ボディ21の下部の空間には電
池電源1たる乾電池(例えば、2本の単4電池)が収納
される。
【0025】一方、プリント基板の上部中央にガスセン
サ3が配設される。ガスセンサ3は、図4に示すように
有底筒状のセンサ筐体13の底部を兼ねる樹脂製のベー
ス14と、ベース14を貫通してセンサ筐体13内外に
突出する3本の端子151,152,153と、端子1
1,152,153にリード線161,162,163を接
続固定して支持されたセンシング素子17と、センサ筐
体13の天井面に設けられたガス導入用のステンレス製
の金網18とを備えている。センシング素子17は、楕
円球状に形成された感ガス体に貴金属線から成るヒータ
兼用電極が埋設されるとともに、ヒータ兼用電極の内部
に貴金属線からなる芯線が設けられている。ここに、ヒ
ータ兼用電極は上述のリード線161,163間に設けら
れ、芯線は上述のリード線162により形成されてい
る。また、リード線162と、リード線161,163
いずれか一方とで電気抵抗測定用の端子を構成し、リー
ド線16 1とリード線163とがヒータ加熱用の端子を構
成している。そして、3本の端子151,152,153
がそれぞれプリント基板の表面に形成された導電パター
ンに半田付け等の適宜の方法で接続される。
【0026】ボディ21の上部前面には矩形の表示窓、
並びにプリント基板に実装された電源スイッチSWを操
作する操作ハンドル12を外部に臨ませる窓孔が設けて
ある。表示窓には透光性樹脂からなる表示窓カバーがボ
ディ21の内側からからはめ込まれ、この表示窓カバー
を通してボディ21に収納したLCD4の表示面が外部
から見えるようになっている。
【0027】また、ボディ21及びカバー22の上部に
はガスセンサ3が収納されており、ボディ21並びにカ
バー22には、ガスセンサ3に呼気を吹きかけるための
スリット状の取込口30が開口させてある。したがっ
て、取込口30から器体20の内部に取り込まれた呼気
が金網18を通してセンサ筐体13内のセンシング素子
17に接触することとなり、ガスセンサ3による呼気中
の口臭要因ガスの測定が可能になっている。
【0028】なお、カバー22の内底面には圧電ブザー
BZが配設されるとともに、圧電ブザーBZの発する音
を器体20の外へ出すために貫通孔22aが設けてあ
る。
【0029】次に本実施形態の動作を説明する。
【0030】まず電池電源1が接続されると、リセット
IC8の働きによりマイコン5はリセットされ、初期設
定を行う。以後マイコン5は低消費モードで動作して待
機状態となっている。
【0031】この待機状態において、マイコン5の出力
ポートP21に接続されている設定端子ADJとグラン
ドの間が短絡された状態で、電源スイッチSWがオン操
作され、入力ポートP33の入力がハイレベルに立ち上
がると、つまり動作開始信号が入力すると、マイコン5
は予めプログラムされている調整モードの動作状態にな
り、出力ポートP17から例えば周期が8.2msec
で、ローレベル期間が960μsecのパルス信号を発
生させる。
【0032】従って、トランジスタQ1は960μse
cのオンデューティで且つ周期8.2msecでオンオ
フし、オン期間にヒータ2には電池電源1から電力が供
給される。このときのヒータ2に印加される平均電圧は
デューティ制御により略1.0Vとなり、そのためヒー
タ2の発熱量が多く、ガスセンサ3を高温状態に加熱す
る。
【0033】一方マイコン5は、例えば0.5sec毎
にトランジスタQ1のオフのタイミングでトランジスタ
Q2及びQ3(或いはQ2又はQ3のみ)をオンさせる
信号を出力ポートP21及びP22(或いはP21又は
P22)より出力させ、負荷抵抗である抵抗R5及びR
6からなる並列回路(或いは抵抗R5又はR6)をガス
センサ3の感ガス体に直列に接続し、この負荷抵抗を通
じて感ガス体に通電する。そして、トランジスタQ1が
オフしているタイミングにおいて、マイコン5はガスセ
ンサ3の感ガス体の両端電圧Vsを入力ポートP13に
取り込み、感ガス体の両端電圧Vsをサンプリングして
感ガス体の抵抗値Rsを計算するとともに、今回のサン
プリングにより求めた抵抗値Rsと前回のサンプリング
により求めた抵抗値Rs’の比を0.5sec毎に演算
する。
【0034】それから、高温状態下で口臭要因ガスを含
む調整ガスをガスセンサ3に吹きかけると、感ガス体の
抵抗値Rsが低下することになる。そして、0.5se
c毎に求める今回のサンプリングで求めた抵抗値Rsと
前回のサンプリングで求めたRs’の比が0.96以下
となると、マイコン5は調整ガスが吹きかけられたと検
知する。
【0035】そして調整ガスの検知から例えば2sec
経過時点で、マイコン5は上記出力ポートP17から出
力されるパルス信号のローレベル期間を75μsecに
切り替え、周期はそのままでトランジスタQ1のオンデ
ューティを75μsecとする。これによりトランジス
タQ1を通じてヒータ2に印加される平均電圧が略0.
3Vに低下し、ヒータ2の発熱量が低下する。従ってガ
スセンサ3は高温状態から低温加熱状態へ移行すること
になる。
【0036】さて高温状態から低温加熱状態への切り替
え開始時で且つトランジスタQ1がオフしているタイミ
ングにおいて、マイコン5はガスセンサ3の感ガス体の
両端電圧Vsを入力ポートP13に取り込み、この取り
込んだ電圧Vs及び負荷抵抗値、電源電圧値からガスセ
ンサ3の感ガス体の基準抵抗値R0を演算する。
【0037】そして低温加熱状態への移行開始からガス
センサ3の抵抗値が安定するまでの過渡期間、例えば2
sec経過後で且つトランジスタQ1がオフしているタ
イミングにおいて、マイコン5はガスセンサ3の感ガス
体の両端電圧Vsを入力ポートP13に取り込み、この
取り込んだ電圧Vs及び負荷抵抗値、電源電圧値からガ
スセンサ3の感ガス体の抵抗値Rsを演算し、更にこの
抵抗値Rsと上記基準抵抗値R0の比Rs/R0を求
め、Rs及びR0の値とともに基準値データとしてEE
PROM6に格納する。
【0038】これにより、本実施形態の口臭検査装置の
検知対象ガスである呼気中の口臭要因ガスの濃度を検知
するための基準値が設定される。
【0039】上記の調整モードが終了すると、マイコン
5は待機状態に戻ることになる。そして調整端子ADJ
と、グランド間の接続が解除された後、電源スイッチS
Wがオン操作されれば、マイコン5は通常動作モードの
検知動作を開始することことになる。
【0040】次に上述の基準値データがEEPROM6
に登録された本実施形態が口臭強度の検査に実際に使用
される場合の動作を説明する。
【0041】既に電池電源1が接続されてマイコン5が
待機の状態にあるとし、この待機状態時に電源スイッチ
SWがオン操作され、入力ポートP33がハイレベルに
立ち上がると、マイコン5は初期化処理後、通常動作モ
ードによる動作を開始し、まずEEPROM6に登録し
ているデータを読み出して内蔵RAMに格納し、口臭強
度の検査に用いる基準値を設定する。さらに、出力ポー
トP18をローレベルとすることで圧電ブザーBZを鳴
動させる。
【0042】また通常動作モードが開始されると、調整
モード時と同様に、マイコン5は出力ポートP17から
周期が8.2msecで、ローレベル期間が960μs
ecのパルス信号を発生させる。
【0043】従って、トランジスタQ1が960μse
cのオンデューティで且つ周期8.2msecでオンオ
フし、オン期間にガスセンサ3のヒータ2に電池電源1
より電力を供給し、上述と同様にガスセンサ3を高温状
態とする。そして例えば0.5sec毎にトランジスタ
Q1のオフのタイミングでマイコン5は感ガス体の両端
電圧をサンプリングして、感ガス体の抵抗値Rsを計算
するとともに、今回のサンプリングにより求めた抵抗値
Rsと前回のサンプリングにより求めた抵抗値Rs’の
比を0.5sec毎に演算する。
【0044】高温状態下で検知対象の人が呼気をガスセ
ンサ3に吹きかけると、呼気には水蒸気やガス成分が含
まれているため感ガス体の抵抗値Rsが低下することに
なり、0.5sec毎に求める今回のサンプリングで求
めた抵抗値Rsと前回のサンプリングで求めたRs’の
比が0.96以下となると、マイコン5は呼気が吹きか
けられたと検知する。
【0045】ここでマイコン5は上記の呼気検知直後に
雰囲気の汚染(大気汚染)の検知判断を行って、雰囲気
が汚染していると検知判断した場合には呼気検知動作を
中断する。つまり呼気検知開始時点の直後のサンプリン
グ時に検知したガスセンサ3の感ガス体の抵抗値Rsと
調整モード時に検知してEEPROM6に格納した基準
抵抗値R0との比を求め、その求めた値が所定値(例え
ば0.2)より小さい場合と、上昇傾向で有る場合、つ
まり抵抗値Rsが上昇する清浄方向である場合には、口
臭要因ガス濃度の測定が不可能な汚染状態にあると判断
して、マイコン5は測定動作を停止して待機状態に戻る
とともに、LCD4に大気汚染状態であることを表示さ
せる。図5はこの大気汚染判断の模式図を示しており、
図中イ、イ’の曲線は大気の汚染が少ない場合の呼気検
知のタイミングtaからのRs/R0’の変化を示し、
ロは大気汚染状態のRs/R0’の変化を示し、ハは大
気汚染度合がより高く、呼気を吹きかけたことにより、
Rs/R0’の値が清浄方向を示す場合を示しており、
αが呼気検知限界、βが大気汚染検知限界点を示してい
る。
【0046】さて大気の汚れ判定が良である場合には、
マイコン5は呼気検知から例えば1sec経過時点で、
周期はそのままで、トランジスタQ1のオンデューティ
を75μsecとするパルス信号を出力ポートP17よ
り出力してガスセンサ3の温度を低温加熱状態へ移行さ
せる。
【0047】この移行開始時点t3においてサンプリン
グした感ガス体の抵抗値を基準抵抗値R0’として内蔵
RAMに格納し、以後0.5sec毎のサンプリングで
求めた抵抗値Rsとの比Rs/R0’を演算する。そし
て低温加熱状態移行開始から2sec経過時点t4で求
めた演算値の、調整モードで求めた基準値(Rs/R
0)に対する比率を求めてその比率の値から口臭強度を
複数段階(本実施形態では6段階)で判定し、図8
(a)〜(f)に示すような各レベル0〜5(レベル0
は口臭無し、レベル1が最も口臭強度が低く、レベル5
が最も口臭強度が高い)に応じたキャラクタ、例えば顔
の表情、散る花弁の数及び数字をLCD4で表示させ
る。マイコン5はその後一定時間経過すると待機状態に
戻ることになり、LCD4の表示を消灯させる。
【0048】図6、図7は、電源スイッチSWのオン操
作時点t1からのRs/R0’の遷移状態を示してい
る。図6では時点t3から2sec経過時点t4で求め
たRs/R0’の値が25であること示し、図7では時
点t3から2sec経過時点t4で求めたRs/R0’
の値が8であることを示している。
【0049】この図6,図7の場合、EEPROM6に
格納した基準値Rs/R0が10で、時点t4で求めた
Rs/R0’の値が図6のように10より大きい値の場
合には口臭無しと判断され、図8(a)に示すキャラク
タをLCD4に表示させる。一方、図7のように10よ
り小さい値を示す場合には口臭ありと判断され、マイコ
ン5は更に口臭強度を求めた値Rs/R0’と基準値R
s/R0に基づいて演算して口臭強度に対応した図8
(b)〜(f)に示すようなキャラクタをLCD4に表
示させるのである。このように検査結果を図形や数字か
らなるキャラクタでLCD4に表示することにより、検
査結果が視覚的に把握し易くなるという利点がある。
【0050】ここで、マイコン5は高温加熱状態から低
温加熱状態へ移行開始した時点t3から2sec経過時
点t4で圧電ブザーBZを鳴動することにより、測定に
充分な呼気がガスセンサ3に吹きかけられたことを音で
報知している。したがって、図2に示すようにLCD4
と呼気の取込口30とが近接しているために呼気の吹き
かけ中にLCD4の画面を視認することが困難であって
も、LCD4の表示に頼らずにガスセンサ3への呼気の
吹きかけ時間を十分に確保することができ、吹きかけ時
間のばらつきを抑えて正確な検査が行えるものである。
【0051】ところで、マイコン5は3端子レギュレー
タ7の電圧を常時監視してその値が所定値より低下する
と電池切れと判断し、図9に示すようにLCD4に電池
切れのキャラクタを点滅表示させる。
【0052】また、マイコン5は電源スイッチSWが操
作された時点t1からガスセンサ3が所定温度まで加熱
される時間を含むウォーミングアップ時間(約3秒間)
において、図10(a)〜(d)に示すようにLCD4
にウォーミングアップ時間の残り時間(3秒前、2秒
前、1秒前、吹きかけ開始)に対応したキャラクタ(顔
及び数字)を表示させるとともに、ウォーミングアップ
時間終了時点並びに検査完了時点に圧電ブザーBZを鳴
動させる。このように電源投入から測定可能となるまで
のウォーミングアップ時間を図形及び数字からなるキャ
ラクタでLCD4にカウントダウン表示すれば、呼気を
吹きかけるタイミングを判り易くすることができる。さ
らに、呼気の吹きかけが充分に行われなかった場合、マ
イコン5は図11に示すようにLCD4に呼気吹きかけ
が不十分であることを示すキャラクタ(顔の輪郭)を点
滅表示させる。
【0053】上述のように本実施形態では、測定に充分
な呼気がガスセンサ3に吹きかけられたことを圧電ブザ
ーBZを鳴動させて音で報知させているので、呼気の吹
きかけ中に視認することが困難なLCD4の表示に頼ら
ずともガスセンサ3への呼気の吹きかけ時間を十分に確
保することができ、吹きかけ時間のばらつきを抑えて正
確な検査が行えるものである。なお、本実施形態では呼
気吹きかけのタイミング等を音で知らせる報知手段とし
て圧電ブザーBZを例示したが、これに限定する趣旨で
はなく、スピーカ等の他の発音体を用いても良い。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、口臭要因ガスの吸着
によって抵抗値が変化する金属酸化物半導体で形成され
た感ガス体を有するガスセンサと、ガスセンサを駆動し
感ガス体の抵抗値変化に基づいて呼気中に含まれる口臭
要因ガスの濃度を測定する駆動測定手段と、駆動測定手
段での測定濃度に応じた口臭強度の検査結果を表示する
表示手段と、少なくとも測定に充分な呼気がガスセンサ
に吹きかけられたことを音で報知する報知手段とを備え
たので、測定に充分な呼気がガスセンサに吹きかけられ
たことを音で報知することにより、ガスセンサへの呼気
の吹きかけ時間のばらつきを抑えて正確な検査が行える
という効果がある。
【0055】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、各手段に電源を供給する電池と、電池から各手段へ
の電源供給を入切する電源スイッチとを備え、報知手段
は、電源スイッチがオン操作されたこと、並びに電源投
入後に駆動測定手段による測定が可能となったことを音
で報知するので、呼気を吹きかけるタイミングを音で知
らせることにより、ガスセンサへの呼気の吹きかけ時間
のばらつきをさらに抑えることができるという効果があ
る。
【0056】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、表示手段は、図形及び数字の少なくとも何れ
か一方を用いて検査結果を表示するので、検査結果を視
覚的に把握し易くなるという効果がある。
【0057】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、表示手段は、電源投入から駆動測定手
段が測定可能となるまでのウォーミングアップ時間を図
形及び数字の少なくとも何れか一方を用いてカウントダ
ウン表示するので、呼気を吹きかけるタイミングをさら
に判り易くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す回路図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の背面図である。
【図4】同上におけるガスセンサの一部破断した側面図
である。
【図5】同上の大気汚染検知の動作説明用タイミングチ
ャートである。
【図6】同上における口臭無し時のガスセンサの動作説
明用タイミングチャートである。
【図7】同上における口臭有り時のガスセンサの動作説
明用タイミングチャートである。
【図8】(a)〜(f)は同上における口臭強度のレベ
ルをキャラクタ表示したLCD画面を示す図である。
【図9】同上における電池切れをキャラクタ表示したL
CD画面を示す図である。
【図10】(a)〜(d)は同上におけるウォーミング
アップ時間のカウントダウンをキャラクタ表示したLC
D画面を示す図である。
【図11】同上における呼気の吹きかけエラーをキャラ
クタ表示したLCD画面を示す図である。
【符号の説明】
3 ガスセンサ 4 LCD 5 マイコン BZ 圧電ブザー
フロントページの続き (72)発明者 小泉 邦善 東京都板橋区前野町1−14−2 株式会社 タニタ内 (72)発明者 片山 仁 大阪府池田市鉢塚2丁目5番26号 エフア イエス株式会社内 (72)発明者 松本 隆 大阪府池田市鉢塚2丁目5番26号 エフア イエス株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA33 CB22 FA34 GC30 JA07 4C052 NN01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口臭要因ガスの吸着によって抵抗値が変
    化する金属酸化物半導体で形成された感ガス体を有する
    ガスセンサと、ガスセンサを駆動し感ガス体の抵抗値変
    化に基づいて呼気中に含まれる口臭要因ガスの濃度を測
    定する駆動測定手段と、駆動測定手段での測定濃度に応
    じた口臭強度の検査結果を表示する表示手段と、少なく
    とも測定に充分な呼気がガスセンサに吹きかけられたこ
    とを音で報知する報知手段とを備えたことを特徴とする
    口臭検査装置。
  2. 【請求項2】 各手段に電源を供給する電池と、電池か
    ら各手段への電源供給を入切する電源スイッチとを備
    え、報知手段は、電源スイッチがオン操作されたこと、
    並びに電源投入後に駆動測定手段による測定が可能とな
    ったことを音で報知することを特徴とする請求項1記載
    の口臭検査装置。
  3. 【請求項3】 表示手段は、図形及び数字の少なくとも
    何れか一方を用いて検査結果を表示することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の口臭検査装置。
  4. 【請求項4】 表示手段は、電源投入から駆動測定手段
    が測定可能となるまでのウォーミングアップ時間を図形
    及び数字の少なくとも何れか一方を用いてカウントダウ
    ン表示することを特徴とする請求項1又は2又は3記載
    の口臭検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008120614A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-15 テルモ株式会社 体液成分測定装置
JP2011232059A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Fis Inc 呼気成分測定装置

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