JP2001332940A - D級電力増幅器 - Google Patents
D級電力増幅器Info
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- JP2001332940A JP2001332940A JP2000154394A JP2000154394A JP2001332940A JP 2001332940 A JP2001332940 A JP 2001332940A JP 2000154394 A JP2000154394 A JP 2000154394A JP 2000154394 A JP2000154394 A JP 2000154394A JP 2001332940 A JP2001332940 A JP 2001332940A
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- input signal
- signal
- power amplifier
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- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来技術では、負荷回路が変更する場合、上記
のスイッチングに関する問題の対策での変更方法におい
て配慮がなされておらず、各負荷毎にハード的あるいは
ソフト的に対策を行う点に問題があった。本発明の目的
は、負荷回路の変更によるスイッチング問題の対策をD
級電力増幅器の出力信号を検出して、負荷回路の共振特
性抽出、入力信号の補正を内部回路により自動的に行わ
せることにある。本発明の他の目的はソフト的な方法の
みによるスイッチング問題の対策を行うとともに、出力
電力レベル制御に関してはDC電源電圧を可変化するこ
とで実現することにある。 【解決手段】上記目的を達成するために出力信号を検出
し、その周波数特性を判定して負荷回路の共振点と出力
信号の高調波成分をずらす自動補正回路を有するもので
ある。また、補正した波形による出力電力レベル制御を
行うために、可変DC電源を用いたものである。
のスイッチングに関する問題の対策での変更方法におい
て配慮がなされておらず、各負荷毎にハード的あるいは
ソフト的に対策を行う点に問題があった。本発明の目的
は、負荷回路の変更によるスイッチング問題の対策をD
級電力増幅器の出力信号を検出して、負荷回路の共振特
性抽出、入力信号の補正を内部回路により自動的に行わ
せることにある。本発明の他の目的はソフト的な方法の
みによるスイッチング問題の対策を行うとともに、出力
電力レベル制御に関してはDC電源電圧を可変化するこ
とで実現することにある。 【解決手段】上記目的を達成するために出力信号を検出
し、その周波数特性を判定して負荷回路の共振点と出力
信号の高調波成分をずらす自動補正回路を有するもので
ある。また、補正した波形による出力電力レベル制御を
行うために、可変DC電源を用いたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声信号の増幅ある
いはモータの駆動等で用いられるD級電力増幅器に関す
る。
いはモータの駆動等で用いられるD級電力増幅器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】D級電力増幅器ではパルス幅変調信号等
の矩形信号を入力信号とすることで回路効率を高めてい
る。一方、この矩形信号を用いるにより出力信号には基
本波成分以外の高調波成分が多く含まれることとなる。
またスイッチング素子の高性能化に伴い、スイッチング
周波数の高速化、スイッチング電圧及び電流の増加が進
んでおり、不要な高調波の信号成分の割合が増加し、装
置の性能に悪影響を及ぼしている。
の矩形信号を入力信号とすることで回路効率を高めてい
る。一方、この矩形信号を用いるにより出力信号には基
本波成分以外の高調波成分が多く含まれることとなる。
またスイッチング素子の高性能化に伴い、スイッチング
周波数の高速化、スイッチング電圧及び電流の増加が進
んでおり、不要な高調波の信号成分の割合が増加し、装
置の性能に悪影響を及ぼしている。
【0003】従来の実施例を図1により説明する。入力
信号制御回路3からの入力信号Aにより主回路2のスイ
ッチング素子(スイッチングトランジスタ)1を駆動す
る。主回路2の出力信号Bはフィルタ5(あるいはトラ
ンス)、ケーブル7を通り負荷8に入力される。この
時、主回路2の内部配線、(トランスの巻線部)、ケー
ブル7等が有する寄生インダクタンス及び寄生キャパシ
タンスにより一種の共振回路が形成される。このため、
矩形信号によりスイッチング動作時に生じる高調波の信
号成分がこの共振回路の共振点と一致する場合、負荷8
に対し過剰の電流が流れることで主回路2のスイッチン
グ素子1の損壊、放射ノイズ及び伝導ノイズの増加によ
る電磁障害、負荷8への過剰電圧の印加等の問題が生じ
る。
信号制御回路3からの入力信号Aにより主回路2のスイ
ッチング素子(スイッチングトランジスタ)1を駆動す
る。主回路2の出力信号Bはフィルタ5(あるいはトラ
ンス)、ケーブル7を通り負荷8に入力される。この
時、主回路2の内部配線、(トランスの巻線部)、ケー
ブル7等が有する寄生インダクタンス及び寄生キャパシ
タンスにより一種の共振回路が形成される。このため、
矩形信号によりスイッチング動作時に生じる高調波の信
号成分がこの共振回路の共振点と一致する場合、負荷8
に対し過剰の電流が流れることで主回路2のスイッチン
グ素子1の損壊、放射ノイズ及び伝導ノイズの増加によ
る電磁障害、負荷8への過剰電圧の印加等の問題が生じ
る。
【0004】従来の方法では、ケーブル7から負荷8ま
での共振回路モデルを求めるなどの方法で各負荷回路毎
に、ハード的には主回路2の入力信号Aを鈍らせるため
の主回路2の入力部でのソフトゲート回路、出力部での
ノイズ除去用フィルタ回路の導入、ソフト的には入力信
号Aの立上り及び立ち下がり特性を鈍らせたソフトスイ
ッチング等の対策が行われてきた。
での共振回路モデルを求めるなどの方法で各負荷回路毎
に、ハード的には主回路2の入力信号Aを鈍らせるため
の主回路2の入力部でのソフトゲート回路、出力部での
ノイズ除去用フィルタ回路の導入、ソフト的には入力信
号Aの立上り及び立ち下がり特性を鈍らせたソフトスイ
ッチング等の対策が行われてきた。
【0005】なお、この種の装置として関連するものに
は例えば特開平7−221564号公報、特開平7−2
31226号公報、特開平8−23241号公報等が挙
げられる。
は例えば特開平7−221564号公報、特開平7−2
31226号公報、特開平8−23241号公報等が挙
げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、負荷回
路が変更する場合、上記のスイッチングに関する問題の
対策での変更方法において配慮がなされておらず、各負
荷毎にハード的あるいはソフト的に対策を行う点に問題
があった。
路が変更する場合、上記のスイッチングに関する問題の
対策での変更方法において配慮がなされておらず、各負
荷毎にハード的あるいはソフト的に対策を行う点に問題
があった。
【0007】本発明の目的は、負荷回路の変更によるス
イッチング問題の対策をD級電力増幅器の出力信号を検
出して、負荷回路の共振特性抽出、入力信号の補正を内
部回路により自動的に行わせることにある。
イッチング問題の対策をD級電力増幅器の出力信号を検
出して、負荷回路の共振特性抽出、入力信号の補正を内
部回路により自動的に行わせることにある。
【0008】本発明の他の目的は、ソフト的な方法のみ
によるスイッチング問題の対策を行うとともに、出力電
力レベル制御に関してはDC電源電圧を可変化すること
で実現することにある。
によるスイッチング問題の対策を行うとともに、出力電
力レベル制御に関してはDC電源電圧を可変化すること
で実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に出力信号の検出、その周波数特性の判定による方法を
用いて、負荷回路の共振点と出力信号の高調波成分をず
らす入力信号補正回路を有するものである。
に出力信号の検出、その周波数特性の判定による方法を
用いて、負荷回路の共振点と出力信号の高調波成分をず
らす入力信号補正回路を有するものである。
【0010】また、上記で生成した入力制御信号は固定
化して用いるため、出力電力レベル制御範囲に制限が生
じることになる。この出力電力レベル制御範囲の制限を
補うために、可変DC電源を用いたものである。
化して用いるため、出力電力レベル制御範囲に制限が生
じることになる。この出力電力レベル制御範囲の制限を
補うために、可変DC電源を用いたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図2によ
り説明する。本発明の全体構成はスイッチング素子1に
より構成される主回路2、入力信号制御回路3、可変D
C電源4、トランス6、ケーブル7、負荷8、入力信号
補正回路9から構成される。入力信号制御回路3からの
制御信号Aにより主回路2のスイッチング素子1のオン
オフ制御を行う。主回路2への電源供給は可変DC電源
4から行う。主回路2の出力信号Bはトランス6、ケー
ブル7を通って負荷8を駆動する。この時、主回路2の
入力信号Aは矩形信号であるため、基本波周波数成分と
ともに高調波成分を多く含むことになる。トランス6、
ケーブル7、負荷8を含めた回路をまとめて負荷回路1
0と呼ぶこととする。この負荷回路の寄生インダクタン
ス、寄生容量により回路特有インピーダンス特性を有す
る共振回路が構成される。この共振回路の共振点周波数
と出力信号Bの高調波の信号成分周波数が一致すると、
その周波数において過大な電流が流れることとなる。こ
の過大電流により、主回路2のスイッチング素子1の損
壊、ケーブル7等からの放射ノイズ、伝導ノイズ等によ
る電磁障害、負荷8への過剰電圧・電流の印加による損
傷等の問題が生じる。この問題を回避するために、入力
信号補正回路9を設け、出力電流あるいは電圧の検出、
その周波数特性の検出を行い、高調波での出力電流ある
いは電圧特性が過大とならないような入力信号Aを作成
する。
り説明する。本発明の全体構成はスイッチング素子1に
より構成される主回路2、入力信号制御回路3、可変D
C電源4、トランス6、ケーブル7、負荷8、入力信号
補正回路9から構成される。入力信号制御回路3からの
制御信号Aにより主回路2のスイッチング素子1のオン
オフ制御を行う。主回路2への電源供給は可変DC電源
4から行う。主回路2の出力信号Bはトランス6、ケー
ブル7を通って負荷8を駆動する。この時、主回路2の
入力信号Aは矩形信号であるため、基本波周波数成分と
ともに高調波成分を多く含むことになる。トランス6、
ケーブル7、負荷8を含めた回路をまとめて負荷回路1
0と呼ぶこととする。この負荷回路の寄生インダクタン
ス、寄生容量により回路特有インピーダンス特性を有す
る共振回路が構成される。この共振回路の共振点周波数
と出力信号Bの高調波の信号成分周波数が一致すると、
その周波数において過大な電流が流れることとなる。こ
の過大電流により、主回路2のスイッチング素子1の損
壊、ケーブル7等からの放射ノイズ、伝導ノイズ等によ
る電磁障害、負荷8への過剰電圧・電流の印加による損
傷等の問題が生じる。この問題を回避するために、入力
信号補正回路9を設け、出力電流あるいは電圧の検出、
その周波数特性の検出を行い、高調波での出力電流ある
いは電圧特性が過大とならないような入力信号Aを作成
する。
【0012】入力信号補正回路9による本発明の実施例
を図3により説明する。出力電流あるいは電圧を検出す
る出力信号検出回路11、出力電流あるいは電圧の周波
数特性を検出する周波数分析回路12、その周波数特性
において高調波成分での過大電流がないような入力信号
Aを得るための判定回路13、その判定を受けて入力信
号制御回路3及び可変DC電源4への変更信号F、Gを
出力する波形変更制御回路14からなる。主回路2から
の出力信号Bは、負荷回路10が有する共振回路特性に
応じた周波数特性を示すので、この出力信号Bを出力信
号検出回路11で検出し、後段の処理が可能なように信
号のレベル変換を行う。レベル変換した時間軸上の出力
信号Cを周波数分析回路12で周波数軸上の信号に変換
した信号Dを得る。この信号Dを判定回路13に入力
し、高調波成分の出力電圧あるいは電流成分の比率が基
本波成分に対して、最も低くなるような入力信号Aかど
うかを判定する。最適な入力信号Aが検出されるまで、
入力信号制御回路3へはパルス幅の変更信号F、可変D
C電源3へはパルス幅変更に伴う出力電力レベル変動を
補正するDC電圧変更信号Gをそれぞれ出力し、入力信
号制御回路3への制御信号A及び電源電圧VCCを変更
する。本実施例によれば、負荷回路が変更した場合にお
いて、負荷回路10の共振特性(インピーダンス特性)
を求めて、入力信号A、外付けのフィルタ回路、ソフト
ゲート回路等を変更する作業を低減し、入力信号補正回
路9により当該の負荷回路10に最適な制御信号Aが自
動的に生成されることとなる。この制御信号Aを固定に
することで、上記の問題は解決されるものの出力電力レ
ベル制御範囲に制限が生じることから、可変DC電源4
の出力電圧VCCを可変にすることで出力電力レベル制
御を行う。
を図3により説明する。出力電流あるいは電圧を検出す
る出力信号検出回路11、出力電流あるいは電圧の周波
数特性を検出する周波数分析回路12、その周波数特性
において高調波成分での過大電流がないような入力信号
Aを得るための判定回路13、その判定を受けて入力信
号制御回路3及び可変DC電源4への変更信号F、Gを
出力する波形変更制御回路14からなる。主回路2から
の出力信号Bは、負荷回路10が有する共振回路特性に
応じた周波数特性を示すので、この出力信号Bを出力信
号検出回路11で検出し、後段の処理が可能なように信
号のレベル変換を行う。レベル変換した時間軸上の出力
信号Cを周波数分析回路12で周波数軸上の信号に変換
した信号Dを得る。この信号Dを判定回路13に入力
し、高調波成分の出力電圧あるいは電流成分の比率が基
本波成分に対して、最も低くなるような入力信号Aかど
うかを判定する。最適な入力信号Aが検出されるまで、
入力信号制御回路3へはパルス幅の変更信号F、可変D
C電源3へはパルス幅変更に伴う出力電力レベル変動を
補正するDC電圧変更信号Gをそれぞれ出力し、入力信
号制御回路3への制御信号A及び電源電圧VCCを変更
する。本実施例によれば、負荷回路が変更した場合にお
いて、負荷回路10の共振特性(インピーダンス特性)
を求めて、入力信号A、外付けのフィルタ回路、ソフト
ゲート回路等を変更する作業を低減し、入力信号補正回
路9により当該の負荷回路10に最適な制御信号Aが自
動的に生成されることとなる。この制御信号Aを固定に
することで、上記の問題は解決されるものの出力電力レ
ベル制御範囲に制限が生じることから、可変DC電源4
の出力電圧VCCを可変にすることで出力電力レベル制
御を行う。
【0013】本発明による別の実施例を図4で説明す
る。入力信号制御回路3は、主回路駆動回路15、波形
生成回路16から構成される。入力信号補正回路9は、
電流検出センサ11、A/D変換装置17、高速フーリ
エ変換等を用いた周波数分析回路12、判定回路13、
波形変更制御回路14から構成される。波形生成回路1
6では、例えば基本波信号の正弦波とキャリア信号の三
角波により公知例のパルス幅変調信号を生成するものと
する。このパルス幅変調信号は主回路駆動回路15に送
られ、主回路2を構成するスイッチング素子1を駆動で
きるように信号のレベル変換を行う。主回路2の出力信
号Bは抵抗、ホール素子あるいはカレントトランス等の
電流検出センサを含む出力信号検出回路11により検出
され、A/D変換装置17によりディジタル化された電
流検出信号Cを得る。この電流検出信号Cをディジタル
信号処理プロセッサ等から構成される周波数分析回路1
2に入力し、高速フーリエ変換等の演算処理を行って出
力信号Bの周波数分析を行い、周波数軸上に変換した信
号Dを得る。この信号Dを判定回路13に入力し、あら
かじめ閾値設定用レジスタ18に設定した閾値に対して
高調波の信号成分の大小比較を周波数特性比較回路19
にて行い、波形変更の有無を判定する。あるいは周波数
特性比較回路19では入力信号のパルス幅を順次変更す
る中で、高調波成分の比率が最小となる入力信号Aを最
終的に判定(選択)する等の判定方法をとる。この結果
を判定信号Eとして波形変更制御回路14へ送り、主回
路2への入力信号Aを変更するためにキャリア信号の周
波数変更あるいは変調度の変更情報を含むパルス幅変更
信号Fを波形生成回路16に対して出力する。同時に可
変DC電源3に対してはDC電圧変更信号Gを出力す
る。なお、可変DC電源4ではDC電圧変更信号Gと、
波形生成回路16で実際に生成されるパルス幅変調信号
の基本波成分の振幅情報を含むDC電源電圧補正信号H
を受け取り電源電圧VCCの変更を行う。
る。入力信号制御回路3は、主回路駆動回路15、波形
生成回路16から構成される。入力信号補正回路9は、
電流検出センサ11、A/D変換装置17、高速フーリ
エ変換等を用いた周波数分析回路12、判定回路13、
波形変更制御回路14から構成される。波形生成回路1
6では、例えば基本波信号の正弦波とキャリア信号の三
角波により公知例のパルス幅変調信号を生成するものと
する。このパルス幅変調信号は主回路駆動回路15に送
られ、主回路2を構成するスイッチング素子1を駆動で
きるように信号のレベル変換を行う。主回路2の出力信
号Bは抵抗、ホール素子あるいはカレントトランス等の
電流検出センサを含む出力信号検出回路11により検出
され、A/D変換装置17によりディジタル化された電
流検出信号Cを得る。この電流検出信号Cをディジタル
信号処理プロセッサ等から構成される周波数分析回路1
2に入力し、高速フーリエ変換等の演算処理を行って出
力信号Bの周波数分析を行い、周波数軸上に変換した信
号Dを得る。この信号Dを判定回路13に入力し、あら
かじめ閾値設定用レジスタ18に設定した閾値に対して
高調波の信号成分の大小比較を周波数特性比較回路19
にて行い、波形変更の有無を判定する。あるいは周波数
特性比較回路19では入力信号のパルス幅を順次変更す
る中で、高調波成分の比率が最小となる入力信号Aを最
終的に判定(選択)する等の判定方法をとる。この結果
を判定信号Eとして波形変更制御回路14へ送り、主回
路2への入力信号Aを変更するためにキャリア信号の周
波数変更あるいは変調度の変更情報を含むパルス幅変更
信号Fを波形生成回路16に対して出力する。同時に可
変DC電源3に対してはDC電圧変更信号Gを出力す
る。なお、可変DC電源4ではDC電圧変更信号Gと、
波形生成回路16で実際に生成されるパルス幅変調信号
の基本波成分の振幅情報を含むDC電源電圧補正信号H
を受け取り電源電圧VCCの変更を行う。
【0014】本発明による波形判定回路13の実施例を
図5で説明する。まず負荷回路の共振特性を抽出するた
めに高周波領域まで信号成分が現れる基本波成分の矩形
信号を入力信号Aとして用いる。その時の出力信号Bを
周波数分析回路12に入力し、過大電流が現れる周波数
成分を特定する。パルス幅変調信号では基本波信号に対
するキャリア信号の周波数を変更することで、高調波成
分の現れる周波数領域を変更することが可能であること
から、上記の情報とキャリア信号の周波数変更で過大電
流が流れる周波数成分をずらすことが可能である。そこ
で入力信号のパルス幅を決定するために、キャリア周波
数の変更を波形生成回路16に対して行う。この時主回
路2を構成するスイッチング素子1のスイッチング速度
の制約からキャリア信号の周波数には上限があるため、
キャリア信号の周波数の変更により高調波成分の出力比
率が設定した閾値を満足する入力信号Aが得られない場
合には、今度は基本波信号とキャリア信号の振幅値の比
である変調度を変更することで高調波成分での出力が閾
値を満足するような入力信号を検出する操作を繰返す。
ただし、変調度についても上限及び下限があるので、変
調度を変更しても閾値を満足する信号が得られない場合
は、上記の手順において実施してきた入力信号波形の中
から最良な波形を選択するなどの方法を取る。
図5で説明する。まず負荷回路の共振特性を抽出するた
めに高周波領域まで信号成分が現れる基本波成分の矩形
信号を入力信号Aとして用いる。その時の出力信号Bを
周波数分析回路12に入力し、過大電流が現れる周波数
成分を特定する。パルス幅変調信号では基本波信号に対
するキャリア信号の周波数を変更することで、高調波成
分の現れる周波数領域を変更することが可能であること
から、上記の情報とキャリア信号の周波数変更で過大電
流が流れる周波数成分をずらすことが可能である。そこ
で入力信号のパルス幅を決定するために、キャリア周波
数の変更を波形生成回路16に対して行う。この時主回
路2を構成するスイッチング素子1のスイッチング速度
の制約からキャリア信号の周波数には上限があるため、
キャリア信号の周波数の変更により高調波成分の出力比
率が設定した閾値を満足する入力信号Aが得られない場
合には、今度は基本波信号とキャリア信号の振幅値の比
である変調度を変更することで高調波成分での出力が閾
値を満足するような入力信号を検出する操作を繰返す。
ただし、変調度についても上限及び下限があるので、変
調度を変更しても閾値を満足する信号が得られない場合
は、上記の手順において実施してきた入力信号波形の中
から最良な波形を選択するなどの方法を取る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、負荷回路を変更した場
合に主回路の入力信号を変更及び最適化する作業を簡略
化できるので、負荷を変えた場合の対応の容易化、その
時の調整作業の低減、多様の負荷に対する流用性の向上
等の効果がある。また、外付けのソフトゲート回路、フ
ィルタ回路等のハード的な対策部品を削減できるので、
回路の簡素化、小型化等の効果がある。
合に主回路の入力信号を変更及び最適化する作業を簡略
化できるので、負荷を変えた場合の対応の容易化、その
時の調整作業の低減、多様の負荷に対する流用性の向上
等の効果がある。また、外付けのソフトゲート回路、フ
ィルタ回路等のハード的な対策部品を削減できるので、
回路の簡素化、小型化等の効果がある。
【図1】従来の一実施例の全体回路構成図である。
【図2】本発明の一実施例の全体回路構成図である。
【図3】本発明の一実施例の自動補正回路の回路構成図
である。
である。
【図4】本発明の別の一実施例の回路図構成である。
【図5】本発明の一実施例の入力信号補正回路中の判定
回路動作フローである。
回路動作フローである。
1.スイッチング素子 2.主回路(増幅回路) 3.入力信号制御回路 4.可変DC電源 5.フィルタ 6.トランス 7.ケーブル 8.負荷 9.入力信号補正回路 10.負荷回路 11.出力信号検出回路 12.周波数分析回路 13.判定回路 14.波形変更制御回路 15.主回路駆動回路 16.波形生成回路 17.A/D変換装置 18.閾値設定用レジスタ 19.周波数特性比較回路 A.主回路の入力信号 B.主回路の出力信号 C.電流(電圧)検出信号 D.周波数軸上に変換した信号 E.判定信号 F.パルス幅の変更信号 G.DC電圧変更信号 H.DC電源電圧補正信号 VCC.電源電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正宏 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 Fターム(参考) 5J091 AA02 AA27 AA41 AA51 AA66 CA23 CA27 CA42 CA50 CA92 FA08 FA10 FA17 FA20 HA40 KA41 KA47 KA49 KA53 KA56 MA13 MA21 SA05 SA11 TA01 TA07 UW02 UW04 5J100 JA03 KA05 LA01 LA09 LA10 QA01
Claims (5)
- 【請求項1】スイッチング素子を含む主回路と、上記主
回路の入力信号を制御する入力信号制御回路と、上記主
回路に電源を供給するDC電源とからなる電力増幅器に
おいて、電力増幅器の出力信号を検出し、上記入力制御
回路を制御する入力信号補正回路とを設け、上記入力信
号補正回路をもって上記主回路への入力信号を変更して
上記入力信号の周波数特性を自動的に補正し、負荷回路
の共振点からずらしてなるD級電力増幅器。 - 【請求項2】請求項1において、上記DC電源が上記主
回路の出力電力レベル制御を行うための可変DC電源で
あるD級電力増幅器。 - 【請求項3】請求項2において、上記入力信号補正回路
が、上記主回路の出力電流あるいは電圧を検出する出力
信号検出回路と、上記出力電流あるいは電圧の周波数特
性を検出する周波数分析回路と、上記周波数特性の判定
回路と、上記入力信号制御回路及び上記可変DC電源へ
の変更信号を出力する波形変更制御回路を有するD級電
力増幅器。 - 【請求項4】請求項3において、上記入力信号補正回路
が、基本波周波数の矩形信号を入力信号とすることで、
負荷回路の共振特性を抽出するものであるD級電力増幅
器。 - 【請求項5】請求項3において、上記する入力信号補正
回路が、入力信号補正時の高調波成分判定を閾値設定用
レジスタにより予め設定した値以下にするように、キャ
リア周波数、変調度を変更するD級電力増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154394A JP2001332940A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | D級電力増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000154394A JP2001332940A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | D級電力増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001332940A true JP2001332940A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=18659498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000154394A Pending JP2001332940A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | D級電力増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001332940A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009111693A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Alpine Electronics Inc | D級アンプ |
JP2012143280A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Seiko Epson Corp | 容量性負荷駆動回路 |
CN103607176A (zh) * | 2013-10-21 | 2014-02-26 | 梁秀红 | 音频功放供电电路控制方法及音频功放供电电路及音频功放电路 |
WO2019235061A1 (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | ソニー株式会社 | 電源装置及び電源供給方法 |
-
2000
- 2000-05-22 JP JP2000154394A patent/JP2001332940A/ja active Pending
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