JP2001332082A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JP2001332082A
JP2001332082A JP2000145982A JP2000145982A JP2001332082A JP 2001332082 A JP2001332082 A JP 2001332082A JP 2000145982 A JP2000145982 A JP 2000145982A JP 2000145982 A JP2000145982 A JP 2000145982A JP 2001332082 A JP2001332082 A JP 2001332082A
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dram
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Kazushi Amanuma
一志 天沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分極反転の繰り返しによる強誘電体容量素子
の疲労劣化を抑制するため、高温時には不揮発性メモリ
モードで動作させ、高温時以外には分極反転を伴わない
DRAM動作モードを行い、メモリ動作温度範囲を拡大
すると共に、強誘電体容量素子の寿命の改善を図る。 【解決手段】 温度検出回路10からの温度検出信号
と、動作指定信号15により、不揮発性メモリモードと
DRAMモードを切り替えるモード切り替え信号発生回
路12とがチップ上に形成され、前記モード切り替え信
号発生回路からのモード信号13により、強誘電体メモ
リ回路14のモードを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置に関
し、特に温度検出機能を有し、チップ温度に応じて異な
るメモリ動作を行う強誘電体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、Pb(Zr,Ti)O3(PZ
T)やSrBi2Ta29(Y1)などのヒステリシス
特性を有する強誘電体材料を容量絶縁膜に用いた強誘電
体容量素子を有する強誘電体メモリが開発されている。
このような強誘電体メモリにおいては、情報は強誘電体
容量素子の分極方向によって記憶され、情報の読み出し
は強誘電体容量素子に電圧を印加した時の、強誘電体容
量素子の分極反転の有無により行われる。従って、情報
の書き込みまたは読み出しのたびに強誘電体容量素子の
分極が反転される。しかし、強誘電体容量素子は分極反
転の繰り返しにより分極値が低下する、いわゆる疲労現
象が起こるため、強誘電体メモリの書き込み・読み出し
回数が制限されるといった問題がある。
【0003】この問題は強誘電体メモリの重大な課題と
なっており、この問題に対して様々な提案がなされてい
る。例えば、特開平3−283079号公報には、書き
込み・読み出しが可能な回数を増加させるため、分極反
転の有無により情報を弁別する不揮発性メモリとしての
動作(以下、不揮発性メモリモードと記す)と、メモリ
セルの強誘電体容量素子の電荷の状態により情報を弁別
するDRAMとしての動作(以下、DRAMモードと記
す)を併用して強誘電体メモリを用いる技術が開示され
ている。
【0004】すなわち、電源がオン時には、強誘電体メ
モリはDRAMモードで動作するため、強誘電体容量素
子には一方向の電界のみ印加され、分極反転は起こらな
い。電源オフ時にはDRAMモードから不揮発性メモリ
モードに移行し、各メモリセルの情報は、強誘電体容量
素子を分極させることにより、不揮発情報として蓄えら
れる。電源オン時には、逆に不揮発性メモリモードから
DRAMモードに移行し、各メモリセルの分極向きを読
み出した後にDRAMとして動作させる。この方法によ
れば、DRAMモード時には強誘電体容量素子は分極反
転しないため、疲労現象は起こらず、電源オフ時または
オン時にのみ分極反転されるため、書き込み・読み出し
が可能な回数を大きく増加させることができる、とされ
る。
【0005】また、特開平7―182872号公報に
は、電源オン・オフに伴い自動的にDRAMモードと不
揮発性メモリモードとを切り替える方法が開示されてい
る。すなわち、電源電圧検知回路により電源オンまた
は、オフ時にモード切替え信号を発生させることによ
り、動作モードを自動的に切り替えることができるもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなDRAMモードと不揮発性メモリモードを切り替
えて強誘電体メモリを使用する方法は、DRAMモード
で動作している場合、動作可能なチップ温度が、不揮発
性メモリモードで動作できる温度よりも低い温度に制約
される問題点がある。つまり、DRAMモードでは強誘
電体容量素子に蓄えた電荷を検出することによってセル
に書き込んだ情報を弁別するため、チップ温度が高くな
ると拡散層のp−nジャンクションにおけるリーク電流
が増大し、強誘電体容量素子に蓄えた電荷が失われてし
まう。そのため、DRAMの規格における最大周囲温度
は70℃程度が限度である。
【0007】これに対して、不揮発性メモリモードでは
強誘電体容量素子の分極により情報を蓄えるため、強誘
電体容量素子の分極が失われるキュリー温度まで動作が
可能である。例えば、強誘電体として一般的なPZTの
キュリー温度は300℃以上であり、DRAMに比べ、
はるかに高温での動作が可能である。従って、常に不揮
発性メモリモードで動作している場合、周囲温度150
℃でも動作が可能であるが、電源オン時にDRAMモー
ドで動作を行うと、周囲温度は約70℃以下に制限され
てしまう。本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を
解決することであって、その目的は、読み出し・書き込
み可能な回数を向上させ、かつ、動作可能な温度範囲が
広い強誘電体メモリを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、強誘電体メモリ上に温度検出回路
と動作切替え回路を備え、前記強誘電体メモリ上の温度
により、DRAMモードか、不揮発性メモリモードのど
ちらかを自動的に選択することを特徴とする強誘電体メ
モリ、が提供される。
【0009】[作用]本発明の強誘電体メモリにおいて
は、電源ON時とチップ温度が規定の温度以上になった
時にのみ不揮発性メモリモードにて動作し、それ以外は
DRAMモードにて動作するため、強誘電体容量素子の
疲労現象の低減と、動作温度範囲の拡張を同時に実現す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
る強誘電体メモリの動作ブロック図である。本発明の強
誘電体メモリは、強誘電体メモリのチップ温度を検出す
る温度検出回路10と、温度検出回路10から出力され
る温度検出信号と外部からの動作指定信号とが入力さ
れ、メモリの動作モードを選択するモード切り替え信号
発生回路11と、モード切り替え信号発生回路11から
出力されるモード信号によりメモリの動作モードを切り
替える強誘電体メモリ回路12と、を備えている。
【0011】図2は本強誘電体メモリの動作の状態遷移
図であり、本発明の実施の形態の動作を図1と併せて参
照しながら説明する。電源オフ時には、強誘電体メモリ
は、情報を各メモリセル容量素子の、分極向きとして保
持している記憶保持の状態にある。電源がオンされる
と、強誘電体メモリは自動的に不揮発性メモリモードで
動作を開始する。一方、温度検出回路10も動作を開始
し、チップ温度を検出する。検出した温度がDRAMモ
ードで動作可能な最高温度Tmodeより高い時には、
例えば、チップ温度がTmodeよりも高温である時に
ロウレベルとなる温度検出信号を、モード切替え信号発
生回路11に出力する。
【0012】温度検出信号がロウレベルの時、強誘電体
メモリは不揮発性メモリモードで動作すればよいので、
電源をオンした時の状態のまま不揮発性メモリモードで
動作する。チップ温度がTmodeより低い時は、温度
検出回路10はハイレベルの温度検出信号を出力し、モ
ード切替え信号発生回路11はDRAMモード動作信号
を強誘電体メモリ回路12に出力し、強誘電体メモリは
不揮発性メモリモードで記憶されている情報を、強誘電
体容量素子の電荷の状態で判別するDRAMモードでの
情報に変換した後、DRAMモードでの動作を開始す
る。
【0013】DRAMモードで動作中にチップ温度が、
Tmodeよりも上昇していることが温度検出回路10
により検出されると、温度検出信号がロウレベルとな
る。するとモード切替え信号発生回路11は、不揮発性
メモリモード信号を出力し、強誘電体メモリは、その動
作がDRAMモードより不揮発性メモリモードに切り替
わる。回路の動作試験等の理由により、外部から動作を
指定する必要がある時は、動作指定信号をモード切替え
信号発生回路11に入力することにより、前記のどちら
かのモードに切り替えることができるが、チップ温度が
DRAMモードの動作温度以上の場合は、強制的に不揮
発性メモリモードになる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図3は、本発明の第1の実施例の温
度検出回路10の回路図である。一般に拡散抵抗は、2
5℃から100℃に温度が上昇すると、抵抗値が1.5
倍ほど増加するが、ポリシリコン抵抗はほとんど変化し
ないという特性がある。そのため、図3に示すように、
R1として拡散抵抗、R2としてポリシリコン抵抗を用
いてブリッジ回路を組むと、ノードVn1とVn2の電
位が、ある温度で反転する。
【0015】図4は、図3のノードVn1とVn2の電
位と、チップ温度との関係を表す図である。Vn2の電
位は温度によりほとんど変化しないが、Vn1はR1の
抵抗値が高温になるほど増加するため、温度が高くなる
ほど低下する。R1およびR2の抵抗値を適当に調節す
ることにより、チップ温度がTmodeの時に、両ノー
ドの電位が反転するように構成することができ、図4で
はTmodeは80℃に設定してある。本実施例では、
Tmode以上で比較器31の出力がロウレベルとな
り、Tmode以下の時にハイレベルとなる。温度検出
動作を活性化する信号TE(一般的にはクロック信号)
をハイレベルにするたびに、チップ温度をTmodeと
比較した結果をレジスタ30に記憶し、温度検出信号と
して出力する。
【0016】図5は、本発明の第1の実施例のモード切
替え信号発生回路11のブロック図である。本実施例で
は、動作指定信号がロウレベルの時、ANDゲート51
の出力のモード信号は、常にロウレベルとなり、不揮発
性メモリモードで動作し、前記動作指定信号がハイレベ
ルの時は、温度検出信号に応じて動作モードが変更され
る。温度検出信号が遅延回路50に接続されているの
は、電源オン時は常に不揮発性メモリモードで強誘電体
メモリ回路が動作を開始するため、その動作が安定した
後にDRAMモードに指定する信号を出力するためであ
る。
【0017】図6は、本発明の第1の実施例の強誘電体
メモリ回路12の一部分の回路図であり、図7は、その
動作モードのタイミングチャート、図8は、強誘電体容
量素子の代表的なヒステリシス特性図である。本実施例
では、2つのトランジスタ60、61と、プレート線P
Lに共通に接続された2つの強誘電体容量素子62、6
3によりメモリセルを構成する、2T/2Cタイプの強
誘電体メモリについて説明する。このタイプのメモリ
は、メモリセルとダミーセルには相異なるデータを記憶
しておき、読み出し時に差動アンプで「1」、「0」を
判定する。
【0018】まず、強誘電体メモリの基本的な動作につ
いて図8を参照して説明する。書き込み動作において、
「1」を記憶させる場合には、強誘電体にb点を越える
電圧を印加し、そこから再び電圧をゼロに戻す。この場
合、電荷はc点を維持し、データ「1」が記憶される。
また、「0」を記憶させる時は、強誘電体にd点を越え
る電圧を印加し、そこから再び電圧をゼロに戻す。この
場合、電荷はa点を維持し、データ「0」が記憶され
る。
【0019】次に、読み出し動作は、例えば「1」が記
憶されていたとすると、プレート線の電圧をプラス方向
に上げると、図のc点からb点の電荷ΔQ1が流入す
る。また、「0」が記憶されていたとすると、前記と同
様に電圧を上げると、a−e−bを経由し、電荷ΔQ0
が流入する。ここで、メモリセル容量素子のビット線容
量を含む全容量をCとすると、ビット線に、V1=ΔQ1
/C、V0=ΔQ0/Cの電圧変化を取り出すことができ
る。
【0020】ここで、データ「0」を読み出した場合に
は、強誘電体の分極反転が起こっている。従って、元の
状態に戻しておくために、再書き込みが必要となる。そ
れには、電圧をb点からゼロを通過してd点まで変化さ
せてゼロに戻す必要がある。つまり、b−c−f−d−
aの変化を行わなければならない。実施例の図6の回路
では、この動作はトランジスタ60、61をオンさせた
状態でプレート線PTをロウレベルに下げるときに行わ
れる。次に、図6と図7を併せて参照して動作を説明す
る。不揮発性メモリモードからDRAMモードに移行す
るには、まず不揮発性メモリのデータを読み出し、DR
AMに書き込む必要がある。それには、プリチャージ信
号PBFをハイレベルにして、ビット線BL0、BL1
をグランドにプリチャージし、レベルを安定化してお
く。
【0021】次に、信号PBFをロウレベルにしてグラ
ンドラインから切り離し、ワード線WL0、WL1をハ
イレベルにして、メモリセルトランジスタ60、61を
オンにした後、プレート線PLをハイレベルにする。こ
こで、BL0に接続されている強誘電体容量素子62は
読み出し時に反転する向きに分極されており(図8のa
点)、BL1に接続されている強誘電体容量素子63は
非反転の向きに分極されている(図8のc点)とする。
プレート線PLをハイレベルにすると、強誘電体容量素
子の分極が反転する側のビット線電位が非反転側のビッ
ト線電位より高くなるため、SAP、SANをハイレベ
ル、ロウレベルにしてセンスアンプを起動すると、分極
反転した容量素子62に接続されるビット線BL0はハ
イレベルになり、非反転の容量素子63に接続されるビ
ット線BL1はロウレベルとなる。ここまでの動作は不
揮発性メモリモードの読み出し動作である。
【0022】ここで、プレート線PLをハイレベルに保
持したまま、ワード線をロウレベルにし容量素子62、
63をビット線から切断すると、反転した容量素子62
には電荷は蓄積されないが、非反転の容量素子63には
ビット線側に負の電荷が蓄積され、DRAMモードに備
える。プリチャージ信号PBDをハイレベル、SAP、
SANをVcc/2とした後にプレート線PLをロウレ
ベルに戻す。以後、容量素子の電荷を検知することによ
りDRAMモードで動作する。DRAMモードでは、プ
リチャージ信号PBDをロウレベルとした後にワード線
をハイレベルにする。すると、容量素子に蓄積された電
荷に応じてビット線のレベルが変化し、情報が読み出さ
れる。
【0023】このように不揮発性メモリモード動作の
後、引き続きDRAMモードで読み出しを行うと、不揮
発性メモリモードで反転の情報が蓄えられていた容量素
子62には電荷が蓄積されていないが、非反転の情報が
蓄えられていた容量素子63には負の電荷が蓄積されて
いるため、ワード線をハイレベルにしてトランジスタ6
0、61をオンにすると、容量素子63に接続されてい
るビット線BL1の電位は容量素子62に接続されてい
るビット線BL0に比べより大きく低下する。ここで、
SAP、SANをVcc/2からハイレベル、ロウレベ
ルにしセンスアンプ64を起動すると、BL0はハイレ
ベルにBL1はロウレベルに増幅されメモリセルの情報
が読み出される。
【0024】DRAMモードから不揮発性メモリモード
に移行するには、DRAMモードで読み出しを行いセン
スアンプが起動している間にプレート線PLをハイレベ
ルにする。すると、ロウレベルのビット線に接続された
容量素子にデータの書き込みが行われる。続いて、プレ
ート線PLをロウレベルに戻すと、ハイレベルのビット
線に接続された容量素子にデータの書き込みが行われ、
不揮発性メモリモードの動作準備が完了する。
【0025】次に、本発明の第2の実施例について図面
を参照して説明する。図9は、第2の実施例における温
度検出回路のブロック図である。温度検出回路は、温度
Tmode0を検出するTmode0検出回路81と、
温度Tmode1を検出するTmode1検出回路82
を備えている。Tmode0検出回路81の出力81a
は、3入力ANDゲート84に入力され、Tmode1
検出回路82の出力82aは、ANDゲート85と、3
入力ANDゲート84の他の入力端子に入力されてい
る。
【0026】また、レジスタ87の出力は温度検出信号
と、帰還信号89となり、帰還信号89は、ANDゲー
ト85のもう一方の入力端子に入力され、さらに、イン
バータ83を介して3入力ANDゲート84のもう一つ
の入力端子に入力されている。3入力ANDゲート84
とANDゲート85の出力84a、85aは、ORゲー
ト86にそれぞれ入力されており、ORゲート86の出
力86aは、レジスタ87のデータ入力信号として入力
されている。
【0027】これらの温度検出回路は、第1の実施例と
同様な構成により実現でき、ともに検出する温度より低
い温度になると出力がハイレベルになるように構成され
ている。2つの温度検出回路の出力81a、82aと、
レジスタの帰還信号89から温度検出信号が決められ
る。本実施例においても、温度検出信号がロウレベルの
時に不揮発性メモリモードに移行するものとする。
【0028】次に、この回路の動作を図10を用いて説
明する。まずチップ温度がTmode0よりも低い時
は、2つの温度検出回路の出力81a、82aはともに
ハイレベルであり、レジスタ87の出力レベルの如何に
かかわらず、ORゲート86の出力86aはハイレベル
となるので、TE信号によりレジスタ87をハイレベル
にして、その状態を保持する。その結果、強誘電体メモ
リはDRAMモードで動作する。
【0029】チップ温度がTmode0よりも上昇する
とTmode0検出回路の出力81aはロウレベルとな
るが、Tmode1検出回路の出力82aは、ハイレベ
ルであるからレジスタ87の帰還信号89はハイレベル
で、強誘電体メモリは引き続きDRAMモードで動作す
る。チップ温度がさらにTmode1よりも上昇する
と、温度検出回路の出力81a、82aはともにロウレ
ベルとなるため、ORゲート86の入力84a、85a
は共にロウレベルとなり、レジスタ87の出力としての
温度検出信号はロウレベルとなり、動作モードはDRA
Mモードから不揮発性メモリモードに切り替わる。
【0030】この後、チップ温度がTmode1よりも
低下しても、レジスタの帰還信号89がロウレベルであ
るため、ANDゲート85の出力85aはロウレベルを
維持して、温度検出信号はロウレベルのままである。従
って、強誘電体メモリは不揮発性メモリモードで動作を
続ける。さらに、温度がTmode0よりも低下する
と、3入力ANDゲート84の入力が全てハイレベルと
なり、その結果、出力84aがハイレベルとなり、温度
検出信号はハイレベルで、動作モードは不揮発性メモリ
モードからDRAMモードに切り替わる。このように、
動作モードの切替えがヒステリシス特性をもって行われ
るため、Tmode0またはTmode1付近でチップ
温度が変動しても、頻繁に動作モードが変更されること
がない。そのため、より安定した動作を得ることができ
る。
【0031】次に、本発明の第3の実施例について図面
を参照して説明する。図11は、温度検出回路を含むモ
ード切り替え信号発生回路のブロック図である。本回路
は、トランジスタ101と蓄積キャパシタ106とから
なる充電回路と、参照電位Vrefとトランジスタ10
1の拡散層の電位Vnを比較する比較器100と、比較
器100の出力φCをラッチするレジスタ102と、レ
ジスタ102の出力φEが入力されるパルス発生回路1
03およびリフレッシュ信号発生回路104と、パルス
発生回路103の出力φFと、比較器100の出力φC
が入力されるANDゲート105より構成されている。
トランジスタ101のゲートにはφEが入力されてい
る。この回路はDRAMモード時に、メモリセルのリフ
レッシュ間隔を調整する回路も兼ねている。
【0032】図12は図11の回路の動作を示すタイミ
ング・チャートである。DRAMモードにおいては以下
のようにリフレッシュ信号を発生する。比較器100
は、電源ON時には、蓄積キャパシタ106には電荷が
蓄積されていないので、拡散層の電位Vnは、参照電位
Vrefよりも低く、比較器100の出力φCはハイレ
ベルになる。するとレジスタ102をセットして出力φ
Eがハイレベルになり、トランジスタ101がオンし蓄
積キャパシタ106が電源電位VDDに充電される。これ
により比較器100の出力φCはロウレベルとなる。一
方、φEがハイレベルとなったことにより、これが入力
されるリフレッシュ信号発生回路104が動作を開始す
る。
【0033】すなわち、リフレッシュ信号発生回路10
4は、リフレッシュ信号を発生し、リフレッシュ動作終
了後にリセット信号φRを発生してレジスタ102をリ
セットする。これにより、φEがロウレベルとなり、そ
の立下りでパルス発生回路103を起動する。パルス発
生回路103は、最低リフレッシュ間隔以上のパルス幅
を発生するように構成されている。
【0034】φEがロウレベルとなるとトランジスタ1
01がオフし、蓄積キャパシタ106に蓄えられた電荷
はジャンクション・リーク等により減少するため、メモ
リセルのトランジスタの拡散層の電位Vnは徐々に低下
する。この低下速度は温度に依存し高温になるほど低下
速度が高くなる。Vnが参照電位Vrefよりも小さく
なると、比較器100の出力が反転し、φCが再びハイ
レベルになる。
【0035】引き続きレジスタ102の出力φEもハイ
レベルになるため、メモリセルのトランジスタ101は
オンとなり、蓄積キャパシタ106は充電される。ま
た、リフレッシュ信号発生回路104が動作を始め、リ
フレッシュ信号を出力し、リフレッシュ動作終了後にレ
ジスタ102をリセットする。以上の動作を繰り返すこ
とにより、チップ温度の変化等により蓄積キャパシタの
電荷の低下速度に応じてリフレッシュ間隔を調節でき
る。
【0036】本実施例では、信号φEの立ち下がりに同
期して、パルス発生回路103が一定の長さのパルスを
出力する。このパルスの長さは、強誘電体メモリのチッ
プ温度が、DRAMモードで動作可能な最高温度時の拡
散層の電位Vnが、参照電位Vrefと交差する時間に
設定される。このパルスがハイレベルである間にVnが
Vrefまで低下すると、不揮発性メモリモード信号が
ハイレベルになる。これにより、強誘電体メモリ回路は
DRAMモードから不揮発性メモリモードに移行する。
このような構成により、リフレッシュ間隔がパルス発生
回路103が発生するパルス長さよりも短くなると、D
RAMモードから不揮発性メモリモードに動作を変更す
る強誘電体メモリを構成することができる。ANDゲー
ト105の後段にパルス発生回路103の発生するパル
ス幅より動作時間の長いアステーブル回路を配置して、
不揮発性メモリモード信号とDRAMモード信号の両方
を得るようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による強誘
電体メモリは、チップ上にチップ温度を検出する回路を
設け、その温度により不揮発性メモリモードとDRAM
モードを自動的に切り替えて動作させるものであるの
で、書込み・読み出し可能な回数を低下させることな
く、強誘電体メモリの使用可能な温度範囲を拡大するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態を示す状態遷移図。
【図3】 本発明の第1の実施例における温度検出回路
の回路図。
【図4】 本発明の第1の実施例における温度検出回路
の動作を示す特性図。
【図5】 本発明の第1の実施例におけるモード切替え
信号発生回路のブロック図。
【図6】 本発明の第1の実施例における強誘電体メモ
リ回路の回路図。
【図7】 本発明の第1の実施例における強誘電体メモ
リ回路の動作タイミングチャート。
【図8】 強誘電体のヒステリシス特性図。
【図9】 本発明の第2の実施例における温度検出回路
のブロック図。
【図10】 本発明の第2の実施例における動作説明
図。
【図11】 本発明の第3の実施例におけるモード切り
替え信号発生回路のブロック図。
【図12】 本発明の第3の実施例におけるモード切り
替え信号発生回路のタイミングチャート図。
【符号の説明】
10 温度検出回路 11 モード切り替え信号発生回路 12 強誘電体メモリ回路 30、87、102 レジスタ 31、100 比較器 50 遅延回路 51、85、105 ANDゲート 60、61、101 トランジスタ 62、63 強誘電体容量素子 64 センスアンプ 81 Tmode0検出回路 82 Tmode1検出回路 83 インバータ 84 3入力ANDゲート 86 ORゲート 81a Tmode0検出回路81の出力信号 82a Tmode1検出回路82の出力信号 84a 3入力ANDゲート84の出力信号 85a ANDゲート85の出力信号 86a ORゲート86の出力信号 103 パルス発生回路 104 リフレッシュ信号発生回路 106 蓄積キャパシタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの強誘電体容量素子と少
    なくとも1つの選択トランジスタを有するメモリセルに
    より情報を記憶する強誘電体メモリにおいて、比較的高
    温時にはメモリセルを構成する強誘電体容量素子の分極
    方向により情報を記憶する不揮発性メモリモードが選択
    され、比較的低温時には強誘電体容量素子に蓄積された
    電荷の状態により情報を記憶するDRAMモードが選択
    されることを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 同一チップ上に温度を検知する機能を持
    つ温度検出回路が備えられ、該温度検出回路の検出信号
    により、不揮発性メモリモードとDRAMモードとが自
    動的に切り替えられることを特徴とする請求項1記載の
    強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 電源をオンした時に自動的に不揮発性メ
    モリモードが選択され、その後、温度に応じた動作モー
    ドが選択されることを特徴とする請求項1または2記載
    の強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 外部から入力された動作モード指定信号
    により、動作モードが決められることを特徴とする請求
    項1または2記載の強誘電体メモリ。
  5. 【請求項5】 第1の温度より高い第2の温度よりも高
    温になるとDRAMモードから不揮発性メモリモードに
    移行し、第1の温度よりも低温になると不揮発性メモリ
    モードからDRAMモードに移行することを特徴とする
    請求項1または2記載の強誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記温度検出回路は、DRAMモード時
    にはリフレッシュサイクルの間隔を制御する機能を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 前記強誘電体メモリは、DRAMモード
    時にリフレッシュサイクルの間隔を制御する機能を有
    し、前記リフレッシュサイクルの間隔が、一定の間隔に
    低下すると自動的に不揮発性メモリモードに切り替わる
    ことを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ。
  8. 【請求項8】 前記温度検出回路は、温度依存性の大き
    い抵抗と温度依存性の小さい抵抗とを用いたブリッジ回
    路を有することを特徴とする請求項2記載の強誘電体メ
    モリ。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルが、2つの強誘電体容量
    素子と2つの選択トランジスタにより構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の強誘電体メモ
    リ。
  10. 【請求項10】 前記2つの選択トランジスタの一方の
    端子がそれぞれ対をなすビット線に接続され、前記2つ
    の選択トランジスタの他方の端子がそれぞれ一方の電極
    が共通接続された前記2つの強誘電体容量素子の他方の
    電極に接続されており、不揮発性メモリモードからDR
    AMモードに移行する場合には、不揮発性メモリモード
    にて情報を読み出した後、前記2つの強誘電体容量素子
    の共通接続点をハイレベルに保持した状態で前記2つの
    選択トランジスタを非導通状態とすることを特徴とする
    請求項9記載の強誘電体メモリ。
  11. 【請求項11】 前記2つの選択トランジスタの一方の
    端子がそれぞれ対をなすビット線に接続され、前記2つ
    の選択トランジスタの他方の端子がそれぞれ一方の電極
    が共通接続された前記2つの強誘電体容量素子の他方の
    電極に接続されており、DRAMモードから不揮発性メ
    モリモードに移行する場合には、DRAMモードにて情
    報を読み出した後、前記2つの選択トランジスタを導通
    状態に保持したまま、前記2つの強誘電体容量素子の共
    通接続点を一旦ハイレベルに上昇させた後再びロウレベ
    ルに戻すことを特徴とする請求項9記載の強誘電体メモ
    リ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004612A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Samsung Electronics Co Ltd ヒステリシス特性を有する温度感知回路
JP2008165962A (ja) * 2007-01-03 2008-07-17 Hynix Semiconductor Inc 安定したセルフリフレッシュ動作を行うメモリ装置及びセルフリフレッシュ周期の制御信号生成方法
US7663905B2 (en) 2006-03-07 2010-02-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Ferroelectric memory device and data read method in same
US7844411B2 (en) 2003-11-05 2010-11-30 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor integrated circuit

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