JP2001331970A - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JP2001331970A
JP2001331970A JP2000180405A JP2000180405A JP2001331970A JP 2001331970 A JP2001331970 A JP 2001331970A JP 2000180405 A JP2000180405 A JP 2000180405A JP 2000180405 A JP2000180405 A JP 2000180405A JP 2001331970 A JP2001331970 A JP 2001331970A
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JP2000180405A
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Yoshitaka Sakagami
嘉孝 坂上
Eiji Ono
鋭二 大野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】いわゆるランド&グルーブ記録により多数回記
録を繰り返しても、記録層における物質移動が抑制さ
れ、良好なサイクル特性を有する光学的記録媒体を提供
する。 【解決手段】記録層14に少なくとも片側が接する誘電
体層(13及び/又は15)には元素β(βはTi、Zr、H
f、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Tc、R
e、Cu、Ag、Au、Zn、Cdから選ばれる少なく
とも1元素)を、記録層14には元素α(αはTi、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、T
c、Re、Cu、Ag、Au、Zn、Cdから選ばれる
少なくとも1元素)を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光線等の
光学的手段を用いて情報を高速かつ高密度に記録、再生
する光学的情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光線を利用して高密度な情報の
再生または記録を行う技術は公知であり、おもに光ディ
スクとして実用化されている。
【0003】光ディスクは再生専用型、追記型、書き換
え型に大別することができる。再生専用型はコンパクト
ディスクやレーザーディスクとして、また追記型や書き
換え型は文書ファイル、データファイル等として実用化
されている。書き換え型光ディスクの中にはおもに、光
磁気と相変化型がある。相変化光ディスクは記録層がレ
ーザー光線の照射によってアモルファスと結晶間(また
は結晶とさらに異なる構造の結晶間)で可逆的に状態変
化を起こすことを利用する。これは、レーザ光照射によ
り薄膜の屈折率あるいは消衰係数のうち少なくともいず
れか一つが変化して記録を行い、この部分で透過光ある
いは反射光の振幅が変化し、その結果相変化光ディスク
には基板上に誘電体層、記録層、反射層、保護層を有し
た構成のものが一般的である。そのディスク構成の一例
としては、基板上に第一の誘電体層、記録層、第二の誘
電体層、そして反射層、保護層を順に積層したものがあ
る。
【0004】誘電体層としては、SiO2、SiO、T
iO2、MgO、Ta25、Al23、GeO2、Si
C、ZnS、ZnSe、ZnTe、PbS、もしくはG
34、Si34、SbN、BN、AlN等のような窒
化物を主成分とした化合物またはこれらの混合物が使え
る。
【0005】また、特開平09−834298号公報
や、特開平10−275360号公報に示されている上
記誘電体層と記録層の間にGeONやGeN誘電体層を
設け、サイクル特性を向上させた構成の光ディスクもあ
る。
【0006】基板の材質は、ガラス、石英、ポリカーボ
ネートまたはポリメチルメタクリレートを使用できる。
また、基板は平滑な平板でも表面にトラッキングガイド
用の溝状の凸凹があってもよい。この凸凹の内、情報の
記録再生検出系に至る透過光量あるいは反射光量が変化
することを検出して信号を再生する。再生を行うレーザ
光の入射側から見た場合、遠くにある部分すなわち、デ
ィスク基板上の凸部がランド、近くにある部分すなわち
ディスク基板上の凹部がグルーブと呼ばれる。
【0007】保護層としては樹脂を溶剤に溶かして塗布
・乾燥したものや樹脂板を接着剤で接着したもの等が使
える。
【0008】記録層、誘電体層、反射層は真空蒸着、ま
たはスパッタリングなどの方法で、透明基板の上に形成
する。
【0009】光ディスクには、記録の高密度化、大容量
化および繰り返し記録再生特性(以後、「サイクル特
性」と呼ぶ)に代表される高い信頼性が求められてい
る。光ディスクの高密度化の手段としては、短波長のレ
ーザ光線を用いることにより小さい記録マークを形成す
る、基板上のグルーブやランドの幅を狭くする等の方法
が知られている。また、グルーブとランドの両方に記録
する方法(ランド&グルーブ記録)も高密度記録には有
利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録の
高密度化を図りながら、サイクル特性に代表される信頼
性を確保することは容易でない。とくに相変化光ディス
クでランド&グルーブ記録を行うと、記録再生回数の増
加に伴ってランドでのサイクル特性が悪化しやすい。
【0011】多数回の繰り返し記録によりジッタ値が増
加するのは、記録層の局所的な物質移動が原因である。
相変化光ディスクでは、信号を記録する際に、約600
℃近い温度までレーザ光により記録層は加熱され、溶融
し、冷却される。多数回信号を記録するということは、
この繰り返しを行っていることになり、誘電体層等のデ
ィスクを構成するほかの層やディスク基板が熱的膨張と
収縮を繰り返し、その膨張・収縮力により、記録層が移
動するためであると考えられている。また、このランド
とグルーブでのサイクル特性の差の原因は不明である
が、ランドとグルーブでは加熱された記録層の冷却のさ
れかたに差異があり、ランドの方がグルーブに比べて高
温に達している可能性がある。そのため、ランドの方が
膨張・収縮が大きいためと推察される。
【0012】本発明は、いわゆるランド&グルーブ記録
により多数回記録を繰り返しても、記録層における物質
移動が抑制され、良好なサイクル特性を有する光学的記
録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
するため、本発明の第1番目の光学的記録媒体は、凸ま
たは凹の形状をしたトラッキング用のランドおよびグル
ーブを有した透明基板上に、少なくともエネルギービー
ムの照射によって、アモルファス相と結晶相の間で光学
的検出可能な可逆的変化を生ずる相変化記録層を備えた
相変化光ディスクであって、前記相変化光ディスクは、
前記ランドおよびグルーブの両方に信号を記録し、かつ
前記記録層の少なくとも片側に接する誘電体層を有し、
かつ前記記録層がTe、Se、Sb、In、Ge及びA
gから選ばれる少なくとも1種類を主材料として含み、
前記誘電体層が主材料としてGe及びSi元素から選ば
れる少なくとも1種類とN元素を含んでいる光学的情報
記録媒体であって、前記誘電体層には元素β(βはT
i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、M
n、Tc、Re、Cu、Ag、Au、Zn及びCdから
選ばれる少なくとも1元素)を含み、かつ、前記記録層
には元素α(αはTi、Zr、Hf、V、Nb、Ta、
Cr、Mo、W、Mn、Tc、Re、Cu、Ag、A
u、Zn及びCdから選ばれる少なくとも1元素)を含
んでいることを特徴とする。
【0014】次に本発明の第2番目の光学的情報記録媒
体は、トラッキング用の凸凹を形成した透明基板上に、
アモルファス相と結晶相との間を可逆的に変化する記録
層が少なくとも形成され、前記記録層がTe、Se、S
bおよびInから選ばれる少なくとも一つを含む光学的
情報記録媒体であって、前記記録層の膜厚が5nm以上
15nm以下であり、前記記録層に接して、Geおよび
Siから選ばれる少なくとも1種とNとを含む誘電体層
が形成され、前記誘電体層が元素γ(ただし、γは、S
b、Te、Se、Sn、GaおよびInから選ばれる少
なくとも1種の元素)を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1番目の光学的情報記
録媒体においては、記録層膜厚aが5nm≦a≦15n
mの範囲であることが好ましい。
【0016】また前記光学的情報記録媒体においては、
記録層中に含まれている元素αの含有量の総量Xが0.
5≦X≦10atom%の範囲であることが好ましい。
【0017】前記光学的情報記録媒体においては、記録
層がSbTeα、GeSbTeα、GeSbTeSe
α、GeTeα、TeSnGeα、GaSbα、InS
eα、InSbα、InSbTeα、InSbSeα、
InTeSeα(αはTi、Zr、Hf、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W、Mn、Tc、Re、Cu、Ag、
Au、Zn、Cdから選ばれる少なくとも1元素)で表
される組成であることが好ましい。
【0018】また前記光学的情報記録媒体においては、
記録層がGeSbTeα(αはTi、Zr、Hf、V、
Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Tc、Re、C
u、Ag、Au、Zn、Cdから選ばれる少なくとも1
元素)で表される組成であることが好ましい。
【0019】また前記光学的情報記録媒体においては、
元素βの入った誘電体層が記録層の両側に接しているこ
とが好ましい。
【0020】また前記光学的情報記録媒体においては、
記録層の少なくとも片側に接する誘電体層中に含まれて
いる元素βの含有量Yが5≦Y≦40atom%の範囲であ
ることが好ましい。
【0021】また前記光学的情報記録媒体においては、
記録層中に含まれている元素αと、前記記録層の少なく
とも片側に接する誘電体層中に含まれている元素βが同
一種類の元素であることが好ましい。
【0022】また前記光学的情報記録媒体においては、
記録層中に含まれている元素αがCrであることが好ま
しい。
【0023】次に本発明の第2番目の光学的情報記録媒
体においては、誘電体層における元素γの含有率が1at
om%以上20atom%以下であることが好ましい。
【0024】前記光学的情報記録媒体においては、記録
層の両側に接して、GeおよびSiから選ばれる少なく
とも1種とNと元素γとを含む誘電体層が形成されてい
ることが好ましい。
【0025】また前記光学的情報記録媒体においては、
記録層が、元素α(ただし、αは、Sc、Y、Ti、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、T
c、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、Ir、N
i、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、ZnおよびCdか
ら選ばれる少なくとも1種の元素)を含むことが好まし
い。
【0026】本発明は、記録層の片側に少なくとも接す
る誘電体層に元素βまたはγを添加することで、記録層
のみに添加物を加えた場合より、サイクル記録による局
所的な物質移動がより抑制され、ランド&グルーブ記録
を実施したときも、良好なサイクル特性を示す相変化型
の光学的情報記録媒体を得ることができる。
【0027】以下、図面を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。図1は、本実施例で用いたディスクの構造を
説明する概略断面図である。誘電体層、記録層、反射層
は通常のスパッタリングの薄膜形成方法で、透明樹脂デ
ィスク基板11上に形成する。ディスク基板11上に、
第1の誘電体層12、第2の誘電体層13、記録層1
4、第3の誘電体層15、第4の誘電体層16、反射層
17を順次設ける。さらにその上に密着した保護層18
を設ける場合もある。また、反射層17のない構造の光
ディスクもある。矢印Aはレーザ光の照射方向である。
【0028】基板11の材質は、ガラス、石英、もしく
はポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等の樹
脂基板を使用できる。このうちとくにポリカーボネート
が好ましい。また、ディスク基板は表面にトラッキング
用の溝状の凸凹(ランドとグルーブ)があるものを用い
た。
【0029】保護層18としては、樹脂を溶剤に溶かし
て塗布・乾燥したものや、樹脂板を接着剤で接着したも
の等が使える。
【0030】以下本発明の第1番目の記録媒体について
説明する。
【0031】記録層14に用いる記録層材料としては、
アモルファス・結晶間の相変化をするカルコゲン合金等
がよく知られており、例えばSbTe系、GeSbTe
系、GeSbTeSe系、GeSbTePd系、TeG
eSnAu系、AgSbTe系、GeTe系、GaSb
系、InSe系、InSb系、InSbTe系、InS
bSe系、InSbTeAg系等、例えば上記系統の組
成の相変化特性または光学特性に影響を及ぼさない範囲
で他の元素を含む組成が使えるが、本実施例では、Ge
SbTe系組成のものについて詳細に説明する。
【0032】誘電体層12、16としてはSiO2、S
iO、TiO2、MgO、Ta25、Al23、Ge
2、SiC、ZnS、ZnSe、ZnTe、PbS
や、Ge3 4、Si34、SbN、BN、AlN等のよ
うな窒化物を主成分とするもの等あるいはこれらの混合
物が使えるが、本実施例では、第1および第4の誘電体
層をZnSとSiO2の混合物を用いた。その組成はZ
nS:80mol%−SiO2:20mol%のものを用い
た。
【0033】誘電体層13、15としては主材料として
Ge元素、Si元素のうち少なくとも1種類とN元素を
含めば良く、例えば、Ge−N−O、Ge−Si−N−
O等のように他の元素や他の元素を複数個、含有しても
良い。他の元素の例としては、例えばAl、B、Ba、
Bi、C、Ca、Ce、Cr、Dy、Eu、Ga、H
f、In、K、La、Mn、Nb、Ni、O、Pb、P
d、S、Si、Sn、Ta、Ti、V、W、Yb、Z
n、Zr等が挙げられる。本実施例では、第2および第
3の誘電体層としてGe−Nを用いた。その組成は、G
e:50atom%−N:50atom%のものを用いた。
【0034】反射層17としてはAu、Al、Cu、C
r、Ni、Ti等の金属材料を主成分とした材料、ある
いはこれらの混合物、さらには所定の波長における反射
率の大きな誘電体多層膜等が使えるが、本実施例ではA
u反射層を用いた。
【0035】次に本発明の第2番目の記録媒体について
説明する。
【0036】記録層14に元素αが添加されると、記録
層における物質移動が抑制される。好ましい元素αの添
加率は0.5〜10atom%、特に1〜8atom%である。
元素αとしては、Cr、Mn、W、Fe、Niが好適で
あり、特にCrが好ましい。
【0037】元素αが添加された記録層は、構成元素を
列挙して(元素の量的比率は記載せずに)表示すると、
SbTeα、GeSbTeα、GeSbTeSeα、G
eTeα、TeSnGeα、GaSbα、InSeα、
InSbα、InSbTeα、InSbSeαまたはI
nTeSeαと表されることが好ましい。記録層は、G
eSbTeαとして表されることが特に好ましい。
【0038】第1の誘電体層12および第4の誘電体層
16の材料としては、SiO2、SiO、TiO2、M
gO、Ta2O5、Al2O3、GeO2、SiC、Z
nS、ZnSe、ZnTe、PbS、Ge3N4、Si
3N4、SbN、BN、AlN、これらの混合物等を用
いることができる。好ましい材料は、ZnSとSiO2
との混合物である。
【0039】第2の誘電体層13および第3の誘電体層
15には、好ましくはGe元素および/またはSi元素
を含み、さらにN元素を含む材料が用いられる。
【0040】上記誘電体層に元素γが添加されると、記
録層における物質移動が抑制される。好ましい元素γの
添加率は1〜20atom%、特に3〜18atom%である。
元素γとしては、Sb、Teが好適である。記録層に接
する少なくとも一つの誘電体層、特に記録層の両側に接
する誘電体層が、Ge元素および/またはSi元素と、
N元素と、元素γとを含むことが好ましい。
【0041】第2の誘電体層13および第3の誘電体層
15には、さらに他の元素が含まれていてもよい。例え
ば、Ge−N−O系、Ge−Si−N−O系のように、
O元素が含まれていてもよい。また、例えば、Al、
B、Ba、Bi、C、Ca、Ce、Cr、Dy、Eu、
H、K、La、Mn、Nb、Ni、O、Pb、Pd、
S、Ta、Ti、V、W、Yb、Zn、Zr等が含まれ
ていても構わない。
【0042】反射層17の材料としては、Au、Al、
Cu、Cr、Ni、Ti等を主成分とする金属、または
これら元素の混合物が好ましく、さらに使用するレーザ
光の波長において反射率が大きい誘電体多層膜を用いて
もよい。
【0043】誘電体層12、13、15、16、記録層
14、反射層17は、スパッタリング法、真空蒸着法等
の薄膜形成法により、透明基板11上に形成すればよ
い。また、反射層上に保護層18を設けてもよい。保護
層18は、樹脂を溶剤に溶かして塗布し、乾燥すること
により、または樹脂板を接着剤で接着することにより、
形成することができる。
【0044】本発明の記録媒体の構成は、図示した形態
に限られず、例えば反射層を形成しない形態、誘電体層
上にさらに光吸収層を設ける形態などに適用することが
できる。また、誘電体層も図示したように記録層の両側
に2層ずつを積層する形態に限らない。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例により限定解釈される
ものではない。
【0046】
【実施例1】GeSbTe記録層にのみ添加物を加えた
場合と、記録層だけでなくその記録層に接する誘電体層
の両方に添加物を加えた場合のそれぞれについて、記録
層の膜厚を変化させた場合のサイクル特性結果について
説明する。
【0047】本実施例で用いたディスク構成は、直径
(φ)120mmのポリカーボネート製信号記録用トラ
ックを持つ基板を用いた。また、グルーブ幅およびラン
ド幅は0.62ミクロンであった。
【0048】ディスク基板上に第1の誘電体層としてZ
nS−SiO2混合膜を厚さ120nmでスパッタリン
グにより形成した。
【0049】記録層組成は、レファレンスとして、Cr
を添加せず、その組成がGe:Sb:Te=21.5:
24.7:53.8の原子%比とした。また、GeSb
TeにCrを添加したものについては、(Ge:Sb:
Te=21.5:24.7:53.8)98atom%−C
r2.0atom%の原子%比となるようにした。すなわ
ち、レファレンスと組成割合が同じ(Ge−Sb−T
e)98atom%にCrを2atom%添加したものである。
【0050】第2、第3の誘電体層としてGeN膜を厚
さ10nmに形成した。レファレンスとしては、前記第
2、第3の誘電体層にCrを添加しない。また、第2、
第3の誘電体層にCrを添加したものは、Ge45atom
%−Cr10atom%−N45atom%とし、膜厚を10nm
に形成した。
【0051】第4の誘電体層としてZnS−SiO2
を厚さ150nmに形成した。反射層はAu膜を20n
mにスパッタリングにより成膜した。そしてその上にポ
リカーボネートの保護層を設けた。
【0052】この光ディスクに信号を記録、再生するの
に用いたレーザの波長は660nm、開口数0.6のも
のを用いた。矢印Aはレーザ光を示す。
【0053】信号方式は8/16、RLL(2、10)
変調、最短ビット長0.28ミクロン、信号を記録する
レーザ光パワーを12mW、記録した信号を消すための
レーザ光パワーを5mWとし、線速8.2m/sでラン
ダム信号のオーバーライトを行い、ジッタ値が13%未
満を満たすサイクル回数を調べた。
【0054】記録層にCrを添加したものと添加してい
ないものそれぞれについて、記録層厚を3〜25nmと
変化させたディスクを作成した。
【0055】記録層にも記録層に接する第2、第3の誘
電体層にもCrを添加していない場合のサイクル特性を
(表1)に、記録層にのみCrを添加した場合のサイク
ル特性を(表2)に、記録層にも第2、第3の誘電体層
にもCrを添加した場合のサイクル特性を(表3)に示
す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】(表1)より、Cr添加なしの場合、記録
層厚が10nm以上のグルーブでは、ジッタ値が13%
未満を満たすサイクル回数は10万回以上であるが、ラ
ンドでは、記録層が薄くなるほどサイクル特性は改善さ
れるものの、サイクル特性としては2万回までで、記録
層厚が10nm未満となるとサイクル特性が悪くなる。
また、記録層厚3nmでは、ランド、グルーブともサイ
クル特性が千回であるが、これは、記録層が薄すぎ、記
録層のアモルファス、結晶間の相変化がうまく行われ
ず、サイクル初期からジッタ値が高いためである。
【0060】また、(表2)に示すように、記録層にC
rを添加することにより、記録層厚が5nm以上では、
ランド、グルーブともサイクル特性が改善されている。
また、記録層厚が5〜15nmの範囲では、ランド、グ
ルーブとも10万回以上のサイクル特性となった。
【0061】一方、(表3)に示すように、記録層およ
び記録層に接する第2、第3の誘電体層にもCrを添加
した場合には、(表2)に示す記録層にのみCrを添加
した場合より、さらにランド、グルーブともサイクル回
数が向上し、記録層厚が5〜15nmの範囲では、50
万回以上のサイクル特性を確保できるようになった。
【0062】以上のように、記録層および記録層に接す
る第2、第3の誘電体層の両方にCrを添加し、かつ記
録層厚が5〜15nmでは、50万回以上の良好なサイ
クル特性を有するディスクが実現できた。
【0063】なお、本実施例では、記録層や第2、第3
の誘電体層への添加物として、Crを用いた場合につい
て述べたが、添加物元素がTi、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Mo、W、Mn、Tc、Re、Cu、Ag、
Au、Zn、Cdを用いた場合、同様の結果が得られ
た。また、上記の複数の添加元素を記録層や第2、第3
の誘電体層に同時に添加した場合も同様の結果が得られ
た。また、記録層に添加する元素と、第2、第3の誘電
体層に添加する元素の種類が異なる場合にも、同様の結
果が得られた。
【0064】なお、本実施例では、記録層の両側に接す
る第2、第3の誘電体層の両方にCrを添加した場合に
ついて述べたが、第2、あるいは第3の誘電体層の片側
のみにCrを添加した場合にも同様な結果が得られた。
【0065】なお、本実施例では、記録層組成がGeS
bTeの3元系の場合について述べたが、SbTe、G
eSbTeSe、GeTe、TeSnGe、GaSb、
InSe、InSb、InSbTe、InSbSe、I
nTeSeで表される組成の記録層に添加物を加えた場
合にも、同様の結果が得られた。
【0066】
【実施例2】GeSbTe記録層および前記記録層に接
する第2、第3の誘電体層にCrを添加した場合の添加
物量とサイクル特性について説明する。
【0067】本実施例で用いた光ディスクの構造およ
び、そのディスクの評価方法は、実施例1と同じであ
る。ただし、記録層の膜厚を10nmとした。また、C
rを添加した場合の記録層組成は、実施例1と同様に、
Crを添加しない場合の組成がGe:Sb:Te=2
1.5:24.7:53.8の原子%比となるようにし
た。そして、例えば、Crを2.0原子%添加した場合
には、(Ge:Sb:Te=21.5:24.7:5
3.8)98.0atom%−Cr2.0atom%の組成になる
ように調整した。
【0068】記録層に接する第2、第3の誘電体層には
Crを添加せず、記録層にのみCrを添加した場合の添
加Cr量とサイクル特性結果を(表4)に示す。また、
記録層だけでなく、第2、第3の誘電体層にもCrを1
0atom%添加した場合の記録層中のCr添加量とサイク
ル特性結果を(表5)に示す。また、記録層にCrを2
atom%添加し、かつ記録層に接する第2、第3の誘電体
層にもCrを添加した場合の第2、第3の誘電体層中C
r量とサイクル特性結果を(表6)に示す。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】(表4)より、記録層にのみCrを添加し
た場合には、Cr添加量が0.5〜10atom%の範囲で
は、ランド、グルーブともジッタ値が13%未満を満た
すサイクル回数は10万回以上であるが、50万回を達
成していない。
【0073】一方、(表5)より、本発明のように記録
層だけでなく、記録層に接する第2、第3の誘電体層へ
もCrを添加することにより、ランドおよびグルーブで
のサイクル特性が改善され、記録層へのCr添加量が
0.5〜10atom%の範囲では、ランド、グルーブとも
50万回以上のサイクル特性を確保できるようになっ
た。添加量が10atom%を越えるとランドもグルーブも
サイクル特性が悪化していくが、これは、多サイクル後
の局所的な物質移動が原因ではなく、Cr添加により記
録層の結晶化速度が変化しすぎたため、サイクル初期か
らジッタ値が高くなったためである。
【0074】また、(表6)より、本発明のように記録
層だけでなく、記録層に接する第2、第3の誘電体層へ
もCrを添加することにより、ランドおよびグルーブで
のサイクル特性が改善され、第2、第3への誘電体層へ
のCr添加量が5〜40atom%の範囲では、ランド、グ
ルーブとも50万回以上のサイクル特性を確保できるよ
うになった。
【0075】以上のように、記録層と第2、第3の誘電
体層両方にCrを添加し、記録層へのCr添加量が0.
5〜10at%、第2、第3の誘電体層へのCr添加量
が5〜40atom%の場合に、50万回以上の良好なサイ
クル特性を有するディスクが実現できた。
【0076】なお、本実施例では、記録層膜厚が10n
mの場合を述べたが、記録層膜厚が5〜15nmの範囲
内では同様の結果が得られた。
【0077】なお、本実施例では、記録層の両側に接す
る第2、第3の誘電体層の両方にCrを添加した場合に
ついて述べたが、第2、あるいは第3の誘電体層の片側
のみにCrを添加した場合にも同様な結果が得られた。
【0078】なお、本実施例では、記録層や第2、第3
の誘電体層への添加物として、Crを用いた場合につい
て述べたが、添加物元素がTi、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Mo、W、Mn、Tc、Re、Cu、Ag、
Au、Zn、Cdを用いた場合、同様の結果が得られ
た。また、上記の複数の添加元素を記録層や第2、第3
の誘電体層に同時に添加した場合も同様の結果が得られ
た。また、記録層に添加する元素と、第2、第3の誘電
体層に添加する元素の種類が異なる場合にも、同様の結
果が得られた。
【0079】なお、本実施例では、記録層組成がGeS
bTeの3元系の場合について述べたが、SbTe、G
eSbTeSe、GeTe、TeSnGe、GaSb、
InSe、InSb、InSbTe、InSbSe、I
nTeSeで表される組成の記録層に添加物を加えた場
合にも、同様の結果が得られた。
【0080】
【実施例3】本実施例では、図1と同様の構成の光ディ
スクにおいて、第2の誘電体層および第3の誘電体層に
添加物を加え、かつ記録層の厚さを変化させた場合のサ
イクル特性を測定した。
【0081】本実施例で用いた光ディスクの構造および
評価方法は、実施例1と同じである。ただし、記録層に
接する第2および第3の誘電体層に、それぞれ、原子比
でGe:N:Sb=45:45:10、換言すれば(G
e50N50)90Sb10となるようにSb元素を添
加した。また、記録層は、添加物がない組成(Ge2
1.5Sb24.7Te53.8)とし、その膜厚を3
〜25nmの範囲から選択した。
【0082】誘電体層にSbを添加していない場合のサ
イクル特性を(表7)に、Sbを添加した場合のサイク
ル特性を(表8)に示す。
【0083】
【表7】
【0084】
【表8】
【0085】(表7)より、Sb添加なしの場合、記録
層の厚さを10nm以上としたグルーブでは、ジッタ値
が13%未満を満たすサイクル回数は10万回以上であ
るが、ランドでは、ジッタ値が13%未満を満たすサイ
クル回数は2万回以下である。
【0086】一方、(表8)に示すように、記録層に接
する誘電体層にSbを添加することにより、記録層の厚
さが5nm以上の範囲において、ランド、グルーブとも
サイクル特性が改善されている。特に、記録層の厚さが
5〜15nmの範囲では、ランド、グルーブとも10万
回以上のサイクル回数を確保できた。
【0087】なお、本実施例では第2および第3の誘電
体層にSbを添加したが、これらの誘電体層への添加物
が、Te、Se、Sn、Ga、Inを用いた場合にもサ
イクル特性を改善することができた。さらに、上記誘電
体層に、上記元素を複数添加した場合にも、同様の結果
が得られた。また、本実施例では記録層組成をGeSb
Teの3元系としたが、SbTe、GeSbTeSe、
GeTe、TeSnGe、GaSb、InSe、InS
b、InSbTe、InSbSe、InTeSeで表さ
れる記録層に添加物を加えた場合にも、サイクル特性を
改善することができた。また、本実施例では、記録層の
両側にある誘電体層にSbを添加した場合について述べ
たが、記録層の片側の誘電体層のみにSbを添加した場
合にもサイクル特性を改善できた。さらに、本実施例で
は、GeNからなる誘電体層にSbを添加する場合につ
いて述べたが、SiCNからなる誘電体層のような、G
e元素およびSi元素から選ばれる少なくとも1種とN
元素とを含む誘電体層の場合についても、サイクル特性
を改善できた。
【0088】
【実施例4】本実施例では、図1と同様の構成の光ディ
スクにおいて、第2の誘電体層および第3の誘電体層に
添加物を加え、かつ添加物の量を変化させた場合のサイ
クル特性を測定した。
【0089】本実施例で用いた光ディスクの構造および
評価方法は、実施例1と同じである。ただし、記録層と
接する第2および第3の誘電体層に、Sbを添加し、S
bを添加した場合の上記誘電体層の組成を、実施例3と
同様、Sbをq原子%添加した場合に、(Ge50N5
0)100−qSbqとなるように調整した。また、記
録層は、添加物がない組成(Ge21.5Sb24.7
Te53.8)とし、その厚さは10nmとした。
【0090】第2、第3の誘電体層のSb添加量とサイ
クル特性との関係を(表9)に示す。
【0091】
【表9】
【0092】(表9)より、特にSb添加量が1.0〜
20原子%の範囲で、ジッタ値が13%未満を満たすサ
イクル回数がランドおよびグルーブにおいてともに10
万回以上となった。Sbの添加量が20原子%を超える
とサイクル特性が劣化するが、これは、記録層における
局所的な物質移動が原因ではなく、Sb添加により記録
層の見かけ上の結晶化速度が変化し、サイクル初期から
ジッタ値が高くなったためである。
【0093】なお、本実施例では、誘電体層にSbを添
加したが、記録層中への添加物元素がTe、Se、S
n、Ga、Inを用いた場合も、サイクル特性が改善し
た。さらに、上記誘電体層に、上記元素を複数添加した
場合にも、同様の結果が得られた。また、本実施例では
記録層組成をGeSbTeの3元系としたが、SbT
e、GeSbTeSe、GeTe、TeSnGe、Ga
Sb、InSe、InSb、InSbTe、InSbS
e、InTeSeで表される記録層に添加物を加えた場
合にも、サイクル特性を改善することができた。また、
本実施例では、記録層の両側にある誘電体層にSbを添
加した場合について述べたが、記録層の片側の誘電体層
のみにSbを添加した場合にもサイクル特性を改善でき
た。さらに、本実施例では、GeNからなる誘電体層に
Sbを添加する場合について述べたが、SiCNからな
る誘電体層のような、Ge元素およびSi元素から選ば
れる少なくとも1種とN元素とを含む誘電体層の場合に
ついても、サイクル特性を改善できた。
【0094】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の第1番目
の情報記録媒体によれば、記録層だけでなく、前記記録
層に接する誘電体層にもTi、Zr、Hf、V、Nb、
Ta、Cr、Mo、W、Mn、Tc、Re、Cu、A
g、Au、Zn、Cdのうち少なくとも1元素を添加し
たことにより、多サイクル後の局所的な物質移動がさら
に抑制され、多数回オーバライト記録再生特性が良好な
光ディスクを提供することができる。
【0095】さらに本発明の第2番目の情報記録媒体に
よれば、GeおよびSiから選ばれる少なくとも1種と
Nとを含み、かつSb,Te,Se,Sn,GaおよびInから選ば
れる少なくとも1種の元素を含む誘電体層を記録層に接
して形成することにより、記録層における物質移動が抑
制され、良好なサイクル特性を有する相変化型の光学的
情報記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に用いた光ディスクの構
造図
【符号の説明】
11 ディスク基板 12 第1の誘電体層 13 第2の誘電体層 14 記録層 15 第3の誘電体層 16 第4の誘電体層 17 反射層 18 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA23 FA01 FA21 FA23 FB02 FB05 FB09 FB12 FB15 FB21 5D029 JA01 JB35 JC18 LA16 LA19 LC21

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凸または凹の形状をしたトラッキング用の
    ランドおよびグルーブを有した透明基板上に、少なくと
    もエネルギービームの照射によって、アモルファス相と
    結晶相の間で光学的検出可能な可逆的変化を生ずる相変
    化記録層を備えた相変化光ディスクであって、 前記相変化光ディスクは、前記ランドおよびグルーブの
    両方に信号を記録し、かつ前記記録層の少なくとも片側
    に接する誘電体層を有し、かつ前記記録層がTe、S
    e、Sb、In、Ge及びAgから選ばれる少なくとも
    1種類を主材料として含み、 前記誘電体層が主材料としてGe及びSi元素から選ば
    れる少なくとも1種類とN元素を含んでいる光学的情報
    記録媒体であって、前記誘電体層には元素β(βはT
    i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、M
    n、Tc、Re、Cu、Ag、Au、Zn及びCdから
    選ばれる少なくとも1元素)を含み、 かつ、前記記録層には元素α(αはTi、Zr、Hf、
    V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Tc、Re、
    Cu、Ag、Au、Zn及びCdから選ばれる少なくと
    も1元素)を含んでいることを特徴とする光学的情報記
    録媒体。
  2. 【請求項2】記録層膜厚aが5nm≦a≦15nmの範
    囲である請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  3. 【請求項3】記録層中に含まれている元素αの含有量の
    総量Xが0.5≦X≦10atom%の範囲である請求項1
    に記載の光学的情報記録媒体。
  4. 【請求項4】記録層がSbTeα、GeSbTeα、G
    eSbTeSeα、GeTeα、TeSnGeα、Ga
    Sbα、InSeα、InSbα、InSbTeα、I
    nSbSeα、InTeSeα(αはTi、Zr、H
    f、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Tc、R
    e、Cu、Ag、Au、Zn、Cdから選ばれる少なく
    とも1元素)で表される組成である請求項1に記載の光
    学的情報記録媒体。
  5. 【請求項5】記録層がGeSbTeα(αはTi、Z
    r、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、T
    c、Re、Cu、Ag、Au、Zn、Cdから選ばれる
    少なくとも1元素)で表される組成である請求項1に記
    載の光学的情報記録媒体。
  6. 【請求項6】元素βの入った誘電体層が記録層の両側に
    接している請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  7. 【請求項7】記録層の少なくとも片側に接する誘電体層
    中に含まれている元素βの含有量Yが5≦Y≦40atom
    %の範囲である請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  8. 【請求項8】記録層中に含まれている元素αと、前記記
    録層の少なくとも片側に接する誘電体層中に含まれてい
    る元素βが同一種類の元素である請求項1に記載の光学
    的情報記録媒体。
  9. 【請求項9】記録層中に含まれている元素αがCrであ
    る請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 トラッキング用の凸凹を形成した透明
    基板上に、アモルファス相と結晶相との間を可逆的に変
    化する記録層が少なくとも形成され、前記記録層がT
    e、Se、SbおよびInから選ばれる少なくとも一つ
    を含む光学的情報記録媒体であって、前記記録層の膜厚
    が5nm以上15nm以下であり、前記記録層に接し
    て、GeおよびSiから選ばれる少なくとも1種とNと
    を含む誘電体層が形成され、前記誘電体層が元素γ(た
    だし、γは、Sb、Te、Se、Sn、GaおよびIn
    から選ばれる少なくとも1種の元素)を含むことを特徴
    とする光学的情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 誘電体層における元素γの含有率が1
    atom%以上20atom%以下である請求項10に記載の光
    学的情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 記録層の両側に接して、GeおよびS
    iから選ばれる少なくとも1種とNと元素γとを含む誘
    電体層が形成されている請求項10に記載の光学的情報
    記録媒体。
  13. 【請求項13】 記録層が、元素α(ただし、αは、S
    c、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、M
    o、W、Mn、Tc、Re、Fe、Ru、Os、Co、
    Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Z
    nおよびCdから選ばれる少なくとも1種の元素)を含
    む請求項10に記載の光学的情報記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005051671A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Ricoh Company, Ltd. 光記録媒体及びその製造方法、スパッタリングターゲット、並びに光記録媒体の使用方法及び光記録再生装置
US7008681B2 (en) 2002-03-15 2006-03-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium and manufacturing method and recording/reproducing method for the same

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