JP2001331957A - 光ピックアップ・アクチュエータ - Google Patents

光ピックアップ・アクチュエータ

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JP2001331957A
JP2001331957A JP2000151710A JP2000151710A JP2001331957A JP 2001331957 A JP2001331957 A JP 2001331957A JP 2000151710 A JP2000151710 A JP 2000151710A JP 2000151710 A JP2000151710 A JP 2000151710A JP 2001331957 A JP2001331957 A JP 2001331957A
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JP
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tilt
optical pickup
actuator according
lens holder
piezoelectric elements
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JP2000151710A
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Masaki Hiroi
正樹 廣居
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルト駆動機構をバランサ兼用にすることに
より、駆動効率が悪くする原因であった従来のバランサ
をなくし、効率を良くする。 【解決手段】 タンジェンシャル・チルトさせるための
チルト駆動手段7a,7bにおける駆動源である一対の
長い圧電素子8a,8bを、レンズホルダ2の段部6に
おける水平面6a上の同一面に、長手方向がそれぞれト
ラッキング方向Yを向き、かつタンジェンシャル方向X
に平行に並べて配置する。さらに圧電素子8a,8b
を、対物レンズ1のアクチュエータでもあるレンズホル
ダ2に対する駆動中心Aとレンズホルダ2の重心とが一
致する位置に設置し、圧電素子8a,8bにバランサと
しての機能をもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD,DVDなど
の光ディスクに対して記録/再生する光ピックアップを
駆動する光ピックアップ・アクチュエータに係り、特に
ディスク記録面に対する対物レンズの光軸の傾きを調整
するチルト調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記憶装置に用いられる一般的な光デ
ィスクとして、CDあるいはDVDがある。この内、D
VDは、CDに比べ記録密度が高いため、情報を読み書
きするときの条件が厳しくなっている。
【0003】例えば光ピックアップの光軸は光ディスク
の記録面に対して垂直であることが理想であるが、実際
にはディスクが樹脂製のために、かなりのうねりを持っ
ており、光ディスクを回転させると光ピックアップの光
軸が光ディスクの記録面に対して常に垂直ではなくな
り、傾きを持つようになる(以下、チルトと表現す
る)。また、光ディスクは、図12(a)に示すCDの
光入射の状態、図12(b)に示すDADの光入射の状
態のように、CD,DAD共に記録層101a,101
bが樹脂層102a,102bを介して設けられている
ため、実線で示すようにチルトが生じると、対物レンズ
103a,103bにより記録層101a,101bに
光スポット104a,104bとして集光される光ビー
ムの光路が曲げられ、記録層101a,101b上に所
定の状態に絞れなくなり、光スポット104a,104
bにコマ収差が発生する。この収差が許容される量より
も大きくなると、光ピックアップにおいて正しく読み書
きができなくなるという不具合が生じる。
【0004】チルトの影響を減少させるため、対物レン
ズ103a,103bと記録層101a,101bの間
の樹脂層102a,102bを薄くすることがある。実
際に図12(b)に示すDVDが図12(a)に示すC
Dに比較して、樹脂層102a,102bが略半分であ
るのは、チルト減少を目的にしたものである。
【0005】しかし、樹脂層を薄くすることにより、チ
ルトを減少させるためには、DVDよりもさらに高密度
記録をしようとした場合には、樹脂層をさらに薄くし
て、チルトの影響を少なくすることになるが、樹脂層を
薄くすることによりディスク上にゴミあるいは傷が付い
た場合、信号が正しく読み書きできなくなるという不具
合が生じやすくなる。このため、対物レンズをフォーカ
シング方向,トラッキング方向に駆動するアクチュエー
タによって、対物レンズの光軸を傾けることによりチル
ト調整を行っているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】またチルト調整を行う
方法として、例えば特開平7−65397号公報に記載
されているように、対物レンズホルダに、アクチュエー
タを構成するトラッキング用コイルとフォーカシング用
コイルの外にチルト用コイルを設け、磁石との電磁作用
によって、光ビームの光軸の傾きを補正しチルト調整を
行う構成のものがある。しかし、この方法であると、ど
うしてもアクチュエータ自体が大きく、かつ重くなり
(電磁駆動部が2箇所)、薄型化あるいは高速応答に対
しては不利になる。
【0007】またチルト機能は具備していないが、少し
でも小さく軽くするように、電磁駆動部を1箇所にして
いるアクチュエータもある。電磁駆動部分が1箇所であ
るため小型化が可能である。ただし、電磁駆動部分が1
箇所であるため対物レンズを電磁駆動部分のどちらかに
配置するしかなく、そのままでは駆動中心と重心を一致
させることができない(電磁駆動部が2箇所の場合は、
電磁駆動部の真ん中に対物レンズを挟むようにして配置
すれば駆動中心と重心を合わせることは可能)。
【0008】一般にアクチュエータを備えたレンズホル
ダの駆動中心と、レンズホルダの重心とを一致させた方
が不要な共振を抑えることができるため、特開平6−3
33253号公報に例示されるように、バランスをとる
ためにバランサを付設して、前記駆動中心と重心とを一
致させているものが多い。しかし、このバランサはアク
チュエータの駆動効率という点からみると余分な部品で
あって、ない方が好ましい。
【0009】特にDVD駆動装置などでは、レーザ光の
2波長に対応にするため、対物レンズ以外に光学部品を
搭載させる必要があって、その光学部品とバランスをと
るためのバランサはより重くなり、ますます駆動効率が
悪くなる。その上さらに、チルト機能を持たせる駆動機
構を設けることになると、重くなりすぎて周波数的に追
従できなくなる可能性も生じる。
【0010】本発明の目的は、情報を読み書きするとき
に不具合を生じさせるチルトの影響を、従来のアクチュ
エータの構成を大幅に変えることなく解決できるように
し、かつチルト駆動機構をバランサ兼用にすることによ
り、駆動効率を悪くする原因であった従来のバランサを
なくし、効率を良くするようにした光ピックアップ・ア
クチュエータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、光ディスクに対して記録
/再生を行うため光スポットを集光する対物レンズを保
持するレンズホルダと、このレンズホルダに設けられて
フォーカシング方向,トラッキング方向に移動させるフ
ォーカス/トラッキング駆動手段および光学的チルト調
整を行うチルト駆動手段を備えた光ピックアップ・アク
チュエータにおいて、前記レンズホルダに対する駆動の
中心とレンズホルダの重心が一致するように、前記チル
ト駆動手段をフォーカス/トラッキング駆動手段に対す
るバランサとして設置したことを特徴とし、この構成に
よって、チルト駆動手段をフォーカス/トラッキング駆
動手段に対するバランサとして利用するため、従来のフ
ォーカス/トラッキング駆動手段の構成あるいは設置ス
ペースなどをほとんど変えることなく、タンジェンシャ
ル,トラッキング方向のチルト調整が可能になり、駆動
効率を低下させることもない。
【0012】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
光ピックアップ・アクチュエータにおいて、チルト駆動
手段を圧電材と板ばねとからなる圧電素子により構成
し、圧電素子に電圧を加えて歪を生じさせることによっ
てチルト調整を行うことを特徴とし、この構成によっ
て、駆動手段の主要素を圧電素子としたことにより、フ
ォーカス/トラッキング駆動手段の構造を大幅に変更す
ることなく容易に配置することができ、また駆動手段の
設置スペースもほとんど変更する必要がない。
【0013】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
光ピックアップ・アクチュエータにおいて、チルト駆動
手段がバランサとして設置される部位に、複数の圧電素
子を同一水平面上に並設したことを特徴とし、この構成
によって、バランサとして圧電素子を用いることによ
り、厚さを増すこともなく、構造が大型化せず、駆動効
率を低下させることもない。
【0014】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
光ピックアップ・アクチュエータにおいて、チルト駆動
手段がバランサとして設置される部位に、複数の圧電素
子を垂直方向に重ねるように設けたことを特徴とし、こ
の構成によって、バランサとして圧電素子を用いること
により、長くすることなく、構造が大型化せず、駆動効
率を低下させることもない。
【0015】請求項5記載の本発明は、請求項3または
4記載の光ピックアップ・アクチュエータにおいて、複
数の圧電素子により光ディスクにおけるタンジェンシャ
ル方向のチルト調整を行うことを特徴とし、この構成に
よって、圧電素子がタンジェンシャル方向のチルト調整
の駆動源であるため、駆動手段を搭載するスペースもほ
とんど変更することなく、タンジェンシャル・チルト調
整を行うことができる。
【0016】請求項6記載の本発明は、請求項3または
4記載の光ピックアップ・アクチュエータにおいて、複
数の圧電素子により光ディスクにおけるラジアル方向の
チルト調整を行うことを特徴とし、この構成によって、
圧電素子がラジアル方向のチルト調整の駆動源であるた
め、駆動手段を搭載するスペースもほとんど変更するこ
となく、ラジアル・チルト調整を行うことができる。
【0017】請求項7記載の本発明は、請求項5または
6記載の光ピックアップ・アクチュエータにおいて、圧
電素子における駆動力を対物レンズに対するチルト調整
駆動部分までアーム部材によって伝達することを特徴と
し、この構成によって、アーム部材を適宜設定すること
によって、必要とされる変位量,駆動力に調節すること
ができる。
【0018】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の
光ピックアップ・アクチュエータにおいて、アーム部材
を、チルト駆動手段を構成する板ばねと同一材料によっ
て形成したことを特徴とし、この構成によって、チルト
駆動手段とアーム部材とを一体に製作することが可能に
なり、組付工程が簡単になり、コスト的にも有利にな
る。
【0019】請求項9記載の本発明は、請求項8記載の
光ピックアップ・アクチュエータにおいて、アーム部材
に補強部材を設けたことを特徴とし、この構成によっ
て、機械的強度が大きくなるため、共振周波数を上げる
ことができ、共振変位も小さくすることができて、不要
な共振を抑えることが可能になる。
【0020】請求項10記載の本発明は、請求項8また
は9記載の光ピックアップ・アクチュエータにおいて、
アーム部材に振動減衰部材を設けたことを特徴とし、こ
の構成によって、不要な共振を減衰させることができ、
共振の発生を確実に抑制することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めの光ピックアップの要部を示す正面図、図2は図1の
光ピックアップの要部の平面図、図3は図1の光ピック
アップの要部の背面図であり、図示されている各方向
は、X方向=タンジェンシャル方向,Y方向=ラジアル
方向=トラッキング方向,Z方向=フォーカシング方向
としている。
【0023】図1〜図3において、1は、図示しない光
ディスクに対して光スポットを照射するために、入射す
るレーザ光を集光する対物レンズ、2は対物レンズ1を
保持するレンズホルダであり、このレンズホルダ2に
は、図示しない磁石とヨークが挿入されて公知のような
電磁回路が構成される空間部3が形成されており、レン
ズホルダ2は、電磁回路の電磁力を受けてフォーカシン
グ方向Zとトラッキング方向Yとにそれぞれ平行移動が
可能であるように、側部が複数(本例では一側に各2
本)のワイヤ4にて固定ブロック5に保持されている。
【0024】レンズホルダ2は、平面視略長方形をな
し、ワイヤ4を介して固定ブロック5にて保持されてい
る側とは反対側において対物レンズ1を保持しており、
この対物レンズ1の下方から公知のようにレーザ光が入
射する。固定ブロック5側のレンズホルダ2には段部6
が形成され、この段部6の水平面6a上に、後述するよ
うに圧電材と板ばねとアームからなる一対のチルト駆動
手段7a,7bが設置されている。
【0025】両チルト駆動手段7a,7bは、タンジェ
ンシャル・チルトさせるための駆動源である一対の長い
圧電素子8a,8bが、レンズホルダ2の段部6におけ
る水平面6a上の同一面に、長手方向がそれぞれトラッ
キング方向Yを向き、かつタンジェンシャル方向Xに平
行に並べられて配置されている。9a,9bは、圧電素
子8a,8bの一端に設けられて、圧電素子8a,8b
をそれぞれレンズホルダ2に固定するための固定部材で
ある。さらに圧電素子8a,8bは、対物レンズ1のア
クチュエータでもあるレンズホルダ2に対する駆動中心
Aとレンズホルダ2の重心とが一致する位置に設置され
ている。このようにしたことにより、圧電素子8a,8
bがバランサとしての機能を有することになる。
【0026】図4は圧電素子の一般的な構成の説明図で
あり、図4に示すように、基本的には一対の圧電材10
が板ばね11を挟持する構成であり、圧電材10の表面
および板ばね11部分に電圧を加えることにより、先端
がZ方向に変位(ΔZ)する構成のものである。
【0027】本実施形態では、圧電素子8a,8bは、
図4に示すように、圧電材10a,10bと板ばね11
a,11bとからなっており、圧電素子8a,8bが固
定部材9a,9bによりレンズホルダ2に固定されてい
るため、圧電素子8a,8bにおける固定部材9a,9
bとは反対側の先端がZ方向に変位し、電圧の印加方向
によって±Z方向に変位させることが可能になってい
る。
【0028】各チルト駆動手段7a,7bの圧電素子8
a,8bは、図2に示すように、固定部材9a,9bが
互いに反対側の端部にそれぞれ設けられており、さらに
固定部材9a,9bに対して反対側の先端にアーム12
a,12bが連結している。本例では圧電素子8a,8
bを構成している板ばね11と、アーム12a,12b
とが、図5に示すように(図5と図6では一方のアーム
12aのみを示しているが、他のアーム12bは略対称
構造になっている)、同一材料で一体的に形成されてお
り、アーム12aの基材は、全体として図5に示す斜視
図のような形状をしている。
【0029】図5に示すアーム12aの板ばね11aの
両側に対して、図6に示すように、圧電材10aを貼り
付け、かつ一端部に固定部材9aが設けられる。チルト
駆動手段7a,7bとして、それぞれ圧電素子8a,8
bとアーム12a,12bからなる一対の構造体は、図
2に示すように、レンズホルダ2の対向する両側壁にそ
れぞれ設置される。
【0030】各チルト駆動手段7a,7bのアーム12
a,12bは、その略中央には通孔13a,13bがそ
れぞれ設けられており、レンズホルダ2の両側壁に設け
られた支点部14a,14bに挿入され、支点部14
a,14bを中心としてアーム12a,12bが圧電素
子8a,8bの変位に応じて回動するようになってい
る。なお、本例では支点部14a,14bは、アーム1
2a,12bの略中央にあるように設けられているが、
必要とされる変位,駆動力など応じてX,Z方向に適宜
ずらして設けてもよい。
【0031】各アーム12a,12bにおける圧電素子
8a,8bの設置部と反対側の先端12a´,12b´
は、対物レンズ1を保持する環状のレンズ保持部材15
に連結している。このレンズ保持部材15は板ばね材に
て形成されており、レンズ回転中心Lを回転軸として対
物レンズ1を傾けるための一対の回転軸部15a,15
bがY方向に延出するように一体に設けられている。各
アーム12a,12bの先端12a´,12b´は、回
転軸部15a,15bからずれ、かつ対物レンズ1の中
心Oに対して点対称のレンズ保持部材15部分に連結し
ており、各アーム12a,12bが回動することによ
り、レンズホルダ2上で対物レンズ1が回転軸部15
a,15bを回動軸としてタンジェンシャル方向Xにチ
ルトすることができるようになっている。
【0032】なお、本例では図6に示すように、アーム
12a,12bは、レンズ保持部材15とは一体に形成
していないが、これらを一体で作成することも考えられ
る。
【0033】アーム12a,12bの先端12a´,1
2b´がレンズ保持部材15に連結しているため、圧電
素子8a,8bが変位すると、支点部14a,14bを
中心にして回動するアーム12a,12bを介して、レ
ンズ保持部材15が圧電素子8a,8bとは反対方向に
変位する。ただし、このときレンズ保持部材15は回転
軸部15a,15bによってX,Y,Z方向に動きが拘
束されているため、回転軸部15a,15bを中心にし
て回動し、X方向(タンジェンシャル方向)のチルト調
整が可能となる。本実施形態において、圧電素子8a,
8bとアーム12a,12bともに2本ずつ設置したの
は、互いにZ方向において反対方向に同様に変位させる
ようにし、バランス良くチルトさせるためである。
【0034】このように、チルト駆動手段7a,7bと
しての圧電アクチュエータ部をバランサとして兼用した
ことにより、新たなチルト機構による重量増加は最低限
に抑えられ、効率が良くなる。
【0035】図7は本発明の第2実施形態を説明するた
めの光ピックアップの要部を示す正面図、図8は図7の
光ピックアップの要部の平面図、図9は図7の光ピック
アップの要部の背面図である。なお、以下の説明におい
て、図1〜図6にて説明した部材に対応する部材には同
一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0036】第2実施形態では、両チルト駆動手段7
a,7bの駆動源である一対の長い圧電素子8a,8b
が、レンズホルダ2における固定ブロック5側に2段形
成された素子固定部20a,20b上に、それぞれ長手
方向がトラッキング方向Yを向き、かつフォーカシング
方向Zに重なるように配置されている。そして圧電素子
8a,8bは、第1実施形態と同様に、対物レンズ1の
アクチュエータでもあるレンズホルダ2に対する駆動中
心Aとレンズホルダ2の重心とが一致する位置に設置さ
れている。このようにしたことにより、圧電素子8a,
8bがバランサとしての機能を有する。
【0037】この第2実施形態の構成によって、バラン
サとして圧電素子を用いることができ、かつレンズホル
ダ2がX方向に長くなることを防ぐことができる。また
第1実施形態の構成よりも、レンズホルダ2を小型にす
ることができ、新たなチルト機構による重量増加を最低
限に抑えることができ、駆動効率が良くなる。
【0038】図10は本発明の第3実施形態を説明する
ための光ピックアップの要部を示す平面図であり、第3
実施形態は第1実施形態と基本的に構成は同様である
が、対物レンズ1を保持する板ばね材からなる環状のレ
ンズ保持部材15の構成が異なっている。すなわち、レ
ンズ保持部材15は、レンズ回転中心Lを回転軸として
対物レンズ1を傾けるための一対の回転軸部15c,1
5dがタンジェンシャル方向Xに延出するように一体に
設けられており、また各アーム12a,12bの先端1
2a´,12b´は、ラジアル方向Yにおいて対物レン
ズ1の中心Oに対して点対称のレンズ保持部材15部分
に連結しており、各アーム12a,12bが回動するこ
とにより、レンズホルダ2上で対物レンズ1が回転軸部
15c,15dを回動軸としてY方向にチルトすること
ができるようになっている。
【0039】なお、第3実施形態においても、アーム1
2a,12bは、レンズ保持部材15とは一体に形成し
ていないが、これらを一体で作成することも考えられ
る。
【0040】図11は本発明の第4実施形態を説明する
ためのアームの基材を示す斜視図であり、第4実施形態
では、第1〜第3実施形態にて説明したチルト駆動手段
7a,7bを構成するアーム12a,12bの構成が異
なり、図11に示すようにアーム12a,12bに機械
的な補強材、あるいは振動減衰材20を付設している。
図11には一方のアーム12aのみを示したが、他のア
ーム12bにも同様に補強材あるいは振動減衰材20を
付設する。
【0041】補強材としては、硬くて軽い材質が望まし
く、例えばガラス繊維入りの樹脂(PPSあるいは液晶
ポリマーなど),アルミニウム合金,マグネシウム合金
などがよい。このように、アーム12a,12bを補強
することにより、共振周波数を上げ、共振変位も小さく
することができるため、不要な共振を抑えることができ
る。
【0042】また、振動減衰材としては、柔らかくて振
動を吸収する材質が望ましく、ゴムあるいはゲル材など
がよい。このように、アーム12a,12bに振動減衰
材を設けることにより、不要な共振を即座に減衰させる
ことが可能となる。
【0043】なお、第4実施形態では、アームの両側に
アームをサンドイッチするように補強材または振動減衰
材を設けた例を示したが、片側だけに設けるようしても
よい。また、補強材と振動減衰材を組み合わせて設ける
ことも考えられる。
【0044】なお、前記実施形態では、圧電素子を圧電
材に板ばねをサンドイッチしたバイモルフ構造として説
明したが、圧電素子としては、圧電材1枚と板ばね1枚
を張り合わせたユニモルフ構造でもよく、圧電素子と板
ばねを数枚貼り合わせた積層バイモルフでもよい。さら
に共振対策を施した共振抑圧構造を持つものでもよい。
【0045】また、各実施形態ではタンジェンシャルチ
ルト機構,ラジアルチルト機構それぞれ単独のチルト機
構の例として説明したが、タンジェンシャルチルトとラ
ジアルチルトが同時に実現できる機構にすることも考え
られる。
【0046】以上のように、本実施形態によれば、従来
のフォーカシング,トラッキングアクチュエータの構
成、および構造的なスペースをほとんど変えることな
く、タンジェンシャル,トラッキング方向のチルト動作
が可能となり、かつチルト駆動機構をバランサ兼用にす
ることにより、駆動効率を良くすることが可能となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チルト駆動手段をフォーカス/トラッキング駆動手段に
対するバランサとして利用するため、従来のフォーカス
/トラッキング駆動手段の構成あるいは設置スペースな
どをほとんど変えることなく、タンジェンシャル,トラ
ッキング方向のチルト調整が可能になり、駆動効率を低
下させることもない光ピックアップ・アクチュエータを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための光ピッ
クアップの要部を示す正面図
【図2】図1の光ピックアップの要部の平面図
【図3】図1の光ピックアップの要部の背面図
【図4】圧電素子の一般的な構成の説明図
【図5】第1実施形態におけるアームの基材を示す斜視
【図6】第1実施形態におけるアームに圧電材料を貼り
付けた状態を示す斜視図
【図7】本発明の第2実施形態を説明するための光ピッ
クアップの要部を示す正面図
【図8】図7の光ピックアップの要部の平面図
【図9】図7の光ピックアップの要部の背面図
【図10】本発明の第3実施形態を説明するための光ピ
ックアップの要部を示す平面図
【図11】本発明の第4実施形態を説明するためのアー
ムの基材を示す斜視図
【図12】(a)はCDの光入射の状態の説明図、
(b)はDADの光入射の状態の説明図
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 7a,7b チルト駆動手段 8a,8b 圧電素子 9a,9b 固定部材 10a,10b 圧電材 11a,11b 板ばね 12a,12b アーム 15 レンズ保持部材 15a,15b,15c,15d 回転軸部 20 補強材(振動減衰材) A レンズホルダの駆動中心 L レンズ回転中心

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して記録/再生を行うた
    め光スポットを集光する対物レンズを保持するレンズホ
    ルダと、このレンズホルダに設けられてフォーカシング
    方向,トラッキング方向に移動させるフォーカス/トラ
    ッキング駆動手段および光学的チルト調整を行うチルト
    駆動手段を備えた光ピックアップ・アクチュエータにお
    いて、 前記レンズホルダに対する駆動の中心とレンズホルダの
    重心が一致するように、前記チルト駆動手段をフォーカ
    ス/トラッキング駆動手段に対するバランサとして設置
    したことを特徴とする光ピックアップ・アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記チルト駆動手段を圧電材と板ばねと
    からなる圧電素子により構成し、前記圧電素子に電圧を
    加えて歪を生じさせることによってチルト調整を行う構
    成であることを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ・アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記チルト駆動手段がバランサとして設
    置される部位に、複数の前記圧電素子を同一水平面上に
    並設したことを特徴とする請求項2記載の光ピックアッ
    プ・アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記チルト駆動手段がバランサとして設
    置される部位に、複数の前記圧電素子を垂直方向に重ね
    るように設けたことを特徴とする請求項2記載の光ピッ
    クアップ・アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記複数の圧電素子により光ディスクに
    おけるタンジェンシャル方向のチルト調整を行うことを
    特徴とする請求項3または4記載の光ピックアップ・ア
    クチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記複数の圧電素子により光ディスクに
    おけるラジアル方向のチルト調整を行うことを特徴とす
    る請求項3または4記載の光ピックアップ・アクチュエ
    ータ。
  7. 【請求項7】 前記圧電素子における駆動力を前記対物
    レンズに対するチルト調整駆動部分までアーム部材によ
    って伝達することを特徴とする請求項5または6記載の
    光ピックアップ・アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記アーム部材を、チルト駆動手段を構
    成する板ばねと同一材料によって形成したことを特徴と
    する請求項7記載の光ピックアップ・アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 前記アーム部材に補強部材を設けたこと
    を特徴とする請求項8記載の光ピックアップ・アクチュ
    エータ。
  10. 【請求項10】 前記アーム部材に振動減衰部材を設け
    たことを特徴とする請求項8または9記載の光ピックア
    ップ・アクチュエータ。
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