JP2001331169A - 立体視映像表示装置、及び情報記憶媒体 - Google Patents

立体視映像表示装置、及び情報記憶媒体

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JP2001331169A
JP2001331169A JP2000150682A JP2000150682A JP2001331169A JP 2001331169 A JP2001331169 A JP 2001331169A JP 2000150682 A JP2000150682 A JP 2000150682A JP 2000150682 A JP2000150682 A JP 2000150682A JP 2001331169 A JP2001331169 A JP 2001331169A
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Atsushi Miyazawa
篤 宮澤
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Namco Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、複数の平面情報を立体映像
として表示することにより、より多くの情報をより見や
すく表示する立体映像表示装置を実現することである。 【解決手段】 処理部10は、地図情報の表示範囲を設
定し、仮想平面設定部102は、地図データ204の優
先度、または入力部40から入力される操作指示に基づ
いて表示範囲内の各地図データに対する仮想平面を設定
してフレームバッファ50に格納する。そして、処理部
10は、仮想平面位置データ206を参照して、各地図
データに対して設定された仮想平面の配置位置に基づい
て、左右の目それぞれに対する映像を含む映像を生成
し、そして、所与のタイミングで表示部30の表示画面
に映像を表示し、レンティキュラ板を通して、観察者の
左右の目にそれぞれに異なる映像を見せることにより立
体映像として表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体視映像表示装
置、及び立体視映像表示のための制御情報を記憶した情
報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の平面映像を表示するディス
プレイ上に表示される情報は、一まとまりの文書や図等
の情報をブロック化し、当該ブロック毎に画面上の表示
位置を設定するなどして、情報を整理して見やすくして
いた。しかし、ディスプレイの面積には、限りがあり、
特にPDA(携帯情報端末)や携帯型電話機等のディス
プレイのように面積の小さいディスプレイには、一度に
表示することができる情報量が少なかった。
【0003】そのため、従来のディスプレイにおいて
は、画面の解像度を上げ、文字や情報をより小さく表示
することにより、画面に一度に表示できる情報量の増加
を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディスプレイでは、解像度を上げて(画素数を増やし
て)、より多量の情報を表示しても、映像が煩雑にな
り、観察者が情報を把握しづらくなるといった問題があ
った。さらに、表示される文字や記号等が小さく表示さ
れることにより、観察者が情報を認識することができな
くなるといった問題があった。
【0005】また、従来、立体視映像を表示する3次元
ディスプレイが知られているが、3次元ディスプレイ
は、立体のオブジェクトを忠実に立体視表示することを
目的としていたため、多量の情報を見やすく整理して表
示するための開発はなされていなかった。
【0006】本発明の課題は、複数の平面情報を立体視
映像として表示することにより、情報をより見やすく表
示する立体視映像表示装置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の立
体視映像表示装置は、所与の情報(例えば、図5に示す
地図データ204)を表示するための仮想平面を含む複
数の仮想平面(例えば、図1に示す仮想平面p1、p
2、p3)を、仮想空間に略平行に配置し、該仮想空間
を立体視映像として表示するとともに、前記複数の仮想
平面に相互に関連のある情報を表示することにより、一
体的な情報を立体視として表示することを特徴としてい
る。
【0008】請求項10記載の発明は、所与の立体視映
像を表示するためのコンピュータが実行可能なソフトウ
ェアが記憶された情報記憶媒体であって、所与の情報
(例えば、図5に示す地図データ204)と、前記所与
の情報を表示するための仮想平面を含む複数の仮想平面
を仮想空間に略平行に配置し、該仮想空間を立体視映像
として表示するとともに、前記複数の仮想平面に相互に
関連のある情報を表示することにより、一体的な情報を
立体視として表示するための情報(例えば、図5に示す
立体視映像表示プログラム202)と、を含むことを特
徴としている。
【0009】ここで、仮想平面とは、仮想空間の位置座
標のみにより決められる平面である。前記所与の情報
は、仮想空間において仮想平面上にのみ表示される。
【0010】この請求項1または請求項10記載の発明
によれば、従来の平面映像を表示する表示装置において
は、表示画面の面積しか表示面積がなかったのに対し
て、本発明では、表示面積が複数の仮想平面の総面積と
なるため、従来と同一の情報量をより見やすく表示する
ことができる。また、表示する情報は、3次元的に配
置、表示することができるため、より効果的な情報の表
示が可能となる。
【0011】また、前記複数の仮想平面は、前記仮想空
間内に略平行に配置され、相互に関連する情報を表示す
るため、例えば、地図における道路と地名とのようにお
互い関連する情報を重ねて、また一体的に表示すること
ができ、より見やすい表示が可能となる。
【0012】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の発明の立体映像表示装置において、前記複数
の仮想平面それぞれに表示する情報を設定するための設
定手段を備えることとしてもよい。
【0013】また、請求項11記載の発明のように、請
求項10記載の発明の情報記憶媒体において、前記複数
の仮想平面それぞれに表示する情報を設定するための設
定情報を含むこととしても良い。
【0014】請求項2または請求項11記載の発明によ
れば、複数の仮想平面それぞれに情報を設定するため、
例えば、一つの仮想平面の情報のみを変更する場合に、
複数の仮想平面全体を変更する必要がなく、処理の軽減
を図ることができる。
【0015】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1または2記載の発明の立体視映像表示装置におい
て、前記複数の仮想平面それぞれの透明度を、前記仮想
空間に配置される仮想平面の数に応じて変更するための
透明度変更手段を備えることとしても良い。
【0016】また、請求項12記載の発明のように、請
求項10または11記載の情報記憶媒体において、前記
複数の仮想平面それぞれの透明度を、前記仮想空間に配
置される仮想平面の数に応じて変更するための透明度変
更情報を含むこととしても良い。
【0017】請求項3または請求項12記載の発明によ
れば、例えば複数の仮想平面の数が多くなる場合に、例
えば、仮想平面の数が多い場合に、奥側の仮想平面ほど
透明度を低くすることにより、手前側の仮想平面をより
はっきり表示することができる。
【0018】また、請求項4記載の発明のように、請求
項1から3のいずれかに記載の発明の立体視映像表示装
置において、前記複数の仮想平面の内、一の仮想平面に
表示される情報と、他の仮想平面に表示される情報とを
切り換えるための表示情報切換手段(例えば、図5に示
す仮想平面設定部102)を備えることとしても良い。
【0019】また、請求項13記載の発明のように、請
求項10から12のいずれかに記載の発明の情報記憶媒
体において、前記複数の仮想平面の内、一の仮想平面に
表示される情報と、他の仮想平面に表示される情報とを
切り換えるための表示切換情報を含むこととしても良
い。
【0020】請求項4または請求項13記載の発明によ
れば、情報を表示する仮想平面を切り換えることができ
るため、より多様な表示状態を実現できる。例えば、観
察者の所望の情報を所望の位置の仮想平面に表示するこ
とができ、観察者にとってより見やすい表示を実現でき
る。
【0021】また、請求項5記載の発明のように、請求
項1から4のいずれかに記載の発明の立体視映像表示装
置において、前記仮想空間における前記仮想平面の配置
位置を変更するための配置位置変更手段(例えば、図5
に示す配置位置変更部104)を備えることとしても良
い。
【0022】また、請求項14記載の発明のように、請
求項10から13のいずれかに記載の発明の情報記憶媒
体において、前記仮想空間における前記仮想平面の配置
位置を変更するための配置位置変更情報を含むこととし
ても良い。
【0023】請求項5または請求項14記載の発明によ
れば、各仮想平面の配置位置を変更することができるた
め、例えば、観察者の目と、表示画面との距離の変更に
伴って、変更する仮想平面の表示位置を観察者の所望の
位置に調整することができる。また、観察者の所望する
表示間隔を実現できる。
【0024】また、請求項6記載の発明のように、請求
項5記載の発明の立体視映像表示装置において、前記配
置位置変更手段は、前記仮想平面に表示される情報の優
先度に応じて、前記各仮想平面の配置位置を自動的に変
更することとしても良い。
【0025】この請求項6記載の発明によれば、情報の
優先度に応じて、自動的に配置位置を変更することがで
きるため、より重要な情報を見やすい位置に表示し、表
示情報をより効果的に観察者に認識させることができ
る。
【0026】また、請求項7記載の発明のように、請求
項1から6のいずれかに記載の発明の立体視映像表示装
置において、前記複数の仮想平面の数を変更するための
仮想平面数変更手段(例えば、図5に示す仮想平面設定
部102)を備えることとしても良い。
【0027】この請求項7記載の発明によれば、仮想平
面の数を変更することにより、同一の情報に対する表示
状態の変更ができ、観察者の望む表示状態をより容易に
実現することができる。
【0028】また、請求項8記載の発明のように、請求
項1から7のいずれかに記載の発明の立体視映像表示装
置において、前記所与の情報は、地図情報であることと
しても良い。
【0029】この請求項8記載の発明によれば、例え
ば、地形等の映像情報と、道路名や地名等の文字情報と
を異なる仮想平面に表示することにより、地図情報を立
体視映像として、より見やすく表示することができる。
【0030】また、請求項9記載の発明のように、請求
項1から8のいずれかに記載の発明の立体視映像表示装
置において、前記立体視映像の表示方式は、レンティキ
ュラ方式であることとしても良い。
【0031】この請求項9記載の発明によれば、レンテ
ィキュラ方式により立体視映像を表示するため、メガネ
等を必要とせず、また、レンティキュラ板を表示画面に
取り付けるだけでよいので大掛かりな装置を必要としな
い。このため、容易かつ実用的に立体視映像を表示でき
る。更に、多眼式の立体視映像を表示することもできる
ため回り込みの特性を持った立体視映像を表示できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図を参照して説明する。なお、以下では、地図
情報を表示する場合を例にとり、また、仮想平面を3枚
として説明するが、本発明が適用されるものはこれに限
られるものではない。また、説明を簡便なものとするた
め、観察者の視点の位置は変わらないものとして説明す
る。
【0033】図1は、本実施の形態における立体視映像
表示装置100の表示画面32と観察者の目の位置(6
A、6B)と観察者の目に認識される映像の位置との関
係を説明する図である。同図は、観察者が表示画面32
を見ている状態を上から見た図であり、表示画面32に
垂直な方向をz軸方向とし、表示画面32の中心及び両
目間の距離2dの中心をz軸が通ることとする。
【0034】図1において、表示画面32上の中心から
右目6B側にずれた位置B1に表示される右目用の映像
を右目6B(表示画面32からの距離h、z軸からの距
離d)から見ると、z軸上の座標位置z1に映像が見え
る。すなわち右目6Bの位置と表示画面32上の表示位
置B1とを結ぶ直線と、z軸との交点が表示位置B1に
表示される映像が仮想表示される仮想平面p1の仮想空
間における配置位置となる。
【0035】同様に、表示画面32上で中心から右目6
B側にずれた位置B2に表示される映像は、右目6Bか
ら見ると、z軸上の座標位置z2に配置されているよう
に見える。また、表示画面32上でz軸から左目6A側
にずれた位置B3に表示される映像は、z軸上の座標位
置z3(表示画面32より手前側)に見える。また、左
目6Aに対する映像についても同様に(右目用の映像と
は逆方向に)表示画面32上における表示位置をずら
す。このように、表示画面32上の表示位置をずらすこ
とにより、輻輳角を変化させ、仮想平面のz軸方向の配
置位置を変化させることができる。
【0036】上述した原理に基づいて、本実施の形態に
おいては、表示情報(地図情報)を情報の種類毎に複数
の仮想平面にそれぞれ設定する。図2は、本実施の形態
において立体視映像として表示される仮想空間Sについ
て説明する図である。図2は、観察者が立体視映像表示
装置100の表示画面32を見ている図であり、表示画
面32に垂直な方向をz軸方向としている。そして、各
種地図情報が仮想表示される透明な仮想平面p1、p
2、p3が、それぞれ仮想空間Sにおいて表示画面32
に略平行で、異なるz座標位置に配置される。
【0037】図3は、仮想空間Sに配置される各仮想平
面p1、p2、p3に表示される地図情報の一例を示す
図である。図3(a)は、地形画像(道路、地形、建造
物等を含む)が表示される仮想平面p1を示す図であ
る。図3(b)は、図3(a)に示す地形画像に対応す
る道路名、交差点名、路線名等を示す文字情報が表示さ
れる仮想平面p2を示す。図3(c)は、図3(a)に
示す地形画像に対応する地名、ランドマーク名等を示す
文字情報が表示される仮想平面p3を示す。このように
情報の種類に応じて各情報は異なる仮想平面に表示され
る。
【0038】図4は、本実施の形態において、立体視映
像として表示される地図映像の一例を示す図である。同
図は、複数の仮想平面が平行にz軸方向に並べられた立
体視映像を正面から見た場合に観察者に見える映像を示
している。
【0039】図4に示す映像において、一番奥側に仮想
平面p1、次に仮想平面p2、一番手前側に仮想平面p
3が表示される。すなわち、仮想平面p2に表示される
道路名、交差点名等は、仮想平面p1に表示される地形
画像から浮き上がって見える。また、仮想平面p3に表
示される地名、ランドマーク名等は、更に手前側に浮き
上がって見える。
【0040】このように、情報の種類に応じて異なる仮
想平面に情報が表示されることにより、従来のように1
つの平面に全ての情報を表示する場合と比べて、より整
理された表示状態が実現でき、より地図情報を見やすく
表示することができる。
【0041】図5は、本実施の形態における立体視映像
表示装置100の要部構成の一例を示すブロック図であ
る。同図において、立体視映像表示装置100は、処理
部10、記憶部20、表示部30、入力部40、フレー
ムバッファ50、及び通信部60から構成されており、
各部は、バス70により接続されている。
【0042】処理部10は、記憶部20内の立体視映像
表示プログラム202及び入力部40から入力される操
作指示に基づいて地図情報の表示範囲を設定する処理を
行なう。また、処理部10は、仮想平面設定データ20
8において、各地図データ204に対応して設定される
仮想平面を参照して、各仮想平面の画像を生成し、フレ
ームバッファ50に格納する処理、及びフレームバッフ
ァ50に格納された各仮想平面の画像を表示部30によ
り立体視映像として表示させる際に、後述する配置位置
変更部104により設定される配置位置に基づいて、立
体視映像として表示するための画像を生成し、表示部3
0に表示させる処理を行なう。
【0043】さらに、処理部10は、仮想平面設定部1
02及び配置位置変更部104を含む。仮想平面設定部
102は、表示範囲内の地図データ204を記憶部20
から読み出し、各地図データを表示する仮想平面を設定
する(仮想平面設定データ208を作成する)処理を行
なう。より具体的には、仮想平面設定部102は、表示
範囲内の地図データ204の各データに対応する優先度
を参照して、優先度の高いデータほど観察者から奥側に
位置する仮想平面を設定する。
【0044】なお、仮想平面設定部102は、例えば、
優先度の高いデータに対して、より手前側(観察者に近
い位置)に配置位置が設定される仮想平面を設定するよ
うにしても良い。あるいは、優先度の高いデータに対し
てより表示画面32に近い位置に配置される仮想平面を
設定するようにしても良い。
【0045】図6は、地図データ204のデータ構成の
一例を示す図である。同図において、地図データ204
は、各地図データa、b、c、…、を種類(地形画像、
道路名、地名、…)毎に優先度を対応付けて格納してい
る。例えば、地図データa(地形画像)の優先度は、
“1”である。ここで、優先度は、数値の低い方が優先
度が高いこととする。
【0046】図7は、仮想平面位置データ206のデー
タ構成の一例を示す図である。同図において、仮想平面
位置データ206は、各仮想平面p1、p2、p3に対
応する仮想空間における配置位置(z座標位置)を格納
している。
【0047】図8は、仮想平面設定データ208のデー
タ構成の一例を示す図である。仮想平面設定データ20
8は、各地図データ204と、仮想平面設定部102が
各地図データ204の優先度に応じて設定した仮想平面
とを対応づけて格納している。例えば、地図データa
(地形画像)に対しては、優先度が“1”、すなわち最
も優先度が高いため、観察者から最も奥側に位置する仮
想平面p1が設定されている。
【0048】また、仮想平面設定部102は、各仮想平
面の並べ替え(表示データの並べ替え)をする旨の操作
指示が入力部40から入力された場合には、各地図デー
タに対して設定される仮想平面を変更する。例えば、地
図データaと、地図データbとが表示される仮想平面を
並べ替える旨の操作指示が入力された場合には、仮想平
面設定部102は、地図データaに対して、仮想平面p
2を設定し、地図データbに対して仮想平面p1を設定
する。
【0049】なお、配置位置変更部104が、各仮想平
面の配置位置を変更することにより、各仮想平面の間隔
を変更することも可能である。このため、配置位置変更
部104が、仮想平面位置データ206において設定さ
れる各仮想平面の配置位置を変更することにより、各仮
想平面の並べ替えを実現することとしても良い。
【0050】上述した処理部100の機能は、CISC
型やRISC型のCPU、DSP、画像取込専用ICな
どのハードウェアにより実現できる。
【0051】このように、入力部40から入力される操
作指示に応じてデータの表示位置、間隔等を変更した
り、並べ替え等を行なうことができるため、観察者の望
む表示状態を容易に実現することができる。
【0052】記憶部20は、図5に示すように立体視映
像表示プログラム202の他、上述した地図データ20
4、仮想平面位置データ206、及び仮想平面設定デー
タ208を格納する。この記憶部20は、MO、FD、
DVD、ハードディスク、CD−ROM、DVD、IC
カード等の情報記憶媒体により実現される。
【0053】また、記憶部20に格納されるプログラム
やデータの一部若しくは全部を通信部60により他の機
器からネットワーク回線等の伝送媒体を介して受信して
記憶する構成にしても良い。さらに、図5においては、
記憶部20は立体視映像表示装置100を構成する要部
として図示・説明したが立体視映像表示装置100に具
備されるものでなくネットワーク上に構築されたサーバ
等の情報記憶媒体であっても良い。
【0054】表示部30は、LCDにレンティキュラ板
を設けて立体視映像を表示する3次元ディスプレイ(図
1における表示画面32)を備えており、処理部10に
より、立体視映像用に生成された画像を表示する。
【0055】なお、3次元ディスプレイとしては、立体
視鏡、頭部搭載式ディスプレイ(HMD)、偏光メガ
ネ、アナグリフメガネ、時分割方式等のメガネを用いて
右目と左目に異なる平面映像を見せ、立体視させるもの
でも良く、パララックス・バリア等を表示画面の前にお
いて、右目用の映像と、左目用の映像とをそれぞれの目
に見せる方式のものであっても良い。
【0056】入力部40は、表示範囲変更(スクロー
ル、拡大・縮小等)、各データの位置(仮想平面の位
置)、表示順(並べ替え)の変更等の操作指示を入力す
るための操作キー等を備え、観察者により入力される操
作指示を処理部10に出力する。
【0057】フレームバッファ50は、記憶部20の各
データに基づいて処理部10が設定した各仮想平面の画
像を格納する。そして、格納した画像は、表示部30に
表示される際に、処理部10により仮想平面位置データ
206に従って、立体視映像用の画像に生成される。
【0058】通信部60は、ネットワーク回線等の伝送
媒体を介して他の機器から送信される各種の情報を受信
したり、他の機器に各種の情報を送信したりする。
【0059】次に、本実施の形態における立体視映像表
示処理にかかる動作を図9に示すフローチャートに基づ
いて説明する。
【0060】まず、処理部10は、入力部40から入力
される操作指示及び立体視映像表示プログラム202に
基づいて、地図情報の表示範囲を設定する(ステップS
1)。そして、仮想平面設定部102は、地図データ2
04の優先度、または入力部40から入力される操作指
示に基づいて表示範囲内の各地図データに対する仮想平
面を設定する(ステップS2)。
【0061】次いで、処理部10は、仮想平面位置デー
タ206を参照して、各地図データに対して設定された
仮想平面の画像をそれぞれ生成し、フレームバッファ5
0に格納する(ステップS3)。そして、処理部10
は、仮想平面位置データ206を参照して、フレームバ
ッファ50に格納された画像から立体視映像用の画像を
生成し、表示部30の表示画面に表示させ、レンティキ
ュラ板を通して、観察者の左右の目にそれぞれに異なる
映像を見せることにより立体視映像として表示し(ステ
ップS4)、処理を終了する。
【0062】以上のように、本発明によれば、地図情報
を複数の仮想平面に分けて表示することができるため、
従来の平面表示装置よりも広い表示面積に情報を表示す
ることができるため、文字等を細かく(小さく)するこ
となく1度に表示でき、情報のより見やすい表示を実現
できる。
【0063】また、入力部40から入力される操作指示
に応じて仮想平面の表示位置、間隔等の各種表示状態の
変更を随時行なうことができるため、観察者の望む表示
状態を容易に実現することができる。
【0064】なお、本発明は上記実施の形態で説明した
ものに限らず、種々の変形実施が可能である。上記実施
の形態においては、2眼式の立体視映像表示装置につい
て説明したが、例えば、多眼式の立体視映像を表示して
も良く、その場合には、目の位置がずれることにより、
側面が見える、いわゆる回り込みの特性を持たせること
ができる。その結果、例えば、図3(b)に示す文字情
報と図3(c)に示す文字情報とが多少重なって表示さ
れる(仮想平面p3に表示される文字に仮想平面p2に
表示される文字が隠れる)部分があっても、目の位置を
ずらすことにより、重なっていた部分を見ることができ
る。
【0065】また、例えば、仮想平面設定データ208
において、表示したくない地図データに対して仮想平面
を設定しないことにより、その地図データの表示を行な
わないようにすることとしても良い。例えば、地図デー
タc(地名)に対する仮想平面を設定しないことによ
り、地図データcを表示せず、地図データa及び地図デ
ータbのみを表示させるようにすることもできる。
【0066】また、例えば、仮想平面設定部102は、
全ての地図データに対して同じ仮想平面を設定するよう
にしても良く、その場合には、地図データが仮想表示さ
れる仮想平面の数は1枚となる。すなわち、平面表示に
することができる。このように、仮想平面の数や表示す
る地図データの種類を変更することもでき、更に多様な
表示状態を実現できる。
【0067】また、仮想平面の数の変更に応じて、各仮
想平面の透明度を変更することとしても良い。例えば、
仮想平面の数が多い場合に、奥側の仮想平面ほど透明度
を低くすることにより、手前側の仮想平面をよりはっき
り表示することができる。
【0068】また、立体視映像として表示される情報
は、地図情報に限らず、例えば、従来、平面表示されて
いた一体的な文書データ等を情報の種類毎に複数の仮想
平面に設定して表示することにより、立体視映像として
表示することとしても良い。
【0069】また、上記実施の形態においては、観察者
の目(視点)の位置は変わらないこととしたが、観察者
の視点の位置が変わることとしても良い。ただし、観察
者の視点の位置が変わり、それに追従することとする
と、観察者の視点位置を検知する手段が必要となるとと
もに、仮想空間における仮想平面の配置位置(z座標位
置)も変わってしまう。このため上記説明した観察者の
視点位置を固定位置(絶対位置)として仮設定して、こ
の仮設定された観察者の視点位置に基づいて、仮想平面
の配置位置を設定すれば、観察者の視点の位置が変わら
ない場合と同様の制御を行なうことができるため、観察
者の視点の位置が変わっても、制御上問題はない。
【0070】また、観察者にとっても、観察者の視点位
置の移動に伴って仮想平面の配置位置が相対的に変化す
るのみであるため、仮想平面の配置順序が逆になるとい
ったことはなく、上記実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0071】また、上記実施の形態においては、仮想平
面設定データ208に基づいて、各地図データを表示す
る仮想平面の画像をそれぞれフレームバッファ50に格
納し、表示部30に表示させる際に、仮想平面位置デー
タ206に基づいて、立体視映像を生成することとした
が、例えば、仮想平面位置データ206及び仮想平面設
定データ208に基づいて、各地図データを表示する複
数の仮想平面を立体視させるための画像を生成し、この
立体視させるための画像をフレームバッファ50に格納
し、当該画像を所与のタイミングで表示部30に表示さ
せることとしても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、従来、表示画面の面積
しか表示面積がなかったのに対して、本発明では、表示
面積が複数の仮想平面の総面積となるため、従来と同一
の情報量をより見やすく表示することができる。
【0073】また、各仮想平面の表示位置、数、間隔等
を変更できるため、より多様な表示状態を実現でき、観
察者にとってより見やすい表示を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における立体視映像表示の原理を
説明する図である。
【図2】本実施の形態における仮想空間を説明する図で
ある。
【図3】立体視映像として各仮想平面に表示される地図
映像の一例を示す図である。
【図4】図3に示す複数の仮想平面が重なった状態の地
図映像を示す図である。
【図5】本実施の形態における立体視映像表示装置10
0の要部構成の一例を示すブロック図である。
【図6】地図データ204のデータ構成の一例を示す図
である。
【図7】仮想平面位置データ206のデータ構成の一例
を示す図である。
【図8】仮想平面設定データ208のデータ構成の一例
を示す図である。
【図9】本実施の形態における立体視映像表示処理にか
かる動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 立体視映像表示装置 10 CPU 20 記憶部 202 立体視映像表示プログラム 204 地図データ 206 仮想平面位置データ 208 仮想平面設定データ 30 表示部 40 入力部 50 フレームバッファ 60 通信部 70 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 13/00 H04N 13/00 5E501 Fターム(参考) 2F029 AA02 AC14 AC19 5B050 BA09 BA17 BA20 EA14 FA06 5C061 AA20 AA21 AB08 AB10 AB17 AB21 5C080 DD30 EE32 JJ01 JJ02 JJ06 JJ07 KK07 5C082 BA20 BA47 CA11 CA52 CA56 MM10 5E501 AA04 AC15 BA03 CC01 FA14 FA27

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所与の情報を表示するための仮想平面を含
    む複数の仮想平面を、仮想空間に略平行に配置し、該仮
    想空間を立体視映像として表示するとともに、前記複数
    の仮想平面に相互に関連のある情報を表示することによ
    り、一体的な情報を立体視として表示することを特徴と
    する立体視映像表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記複数の仮想平面それぞれに表示する情報を設定する
    ための設定手段を備えることを特徴とする立体視映像表
    示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記複数の仮想平面それぞれの透明度を、前記仮想空間
    に配置される仮想平面の数に応じて変更するための透明
    度変更手段を備えることを特徴とする立体視映像表示装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかにおいて、 前記複数の仮想平面の内、一の仮想平面に表示される情
    報と、他の仮想平面に表示される情報とを切り換えるた
    めの表示情報切換手段を備えることを特徴とする立体視
    映像表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかにおいて、 前記仮想空間における前記仮想平面の配置位置を変更す
    るための配置位置変更手段を備えることを特徴とする立
    体視映像表示装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記配置位置変更手段は、前記仮想平面に表示される情
    報の優先度に応じて、前記各仮想平面の配置位置を自動
    的に変更することを特徴とする立体視映像表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかにおいて、 前記複数の仮想平面の数を変更するための仮想平面数変
    更手段を備えることを特徴とする立体視映像表示装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかにおいて、 前記所与の情報は、地図情報であることを特徴とする立
    体視映像表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかにおいて、 前記立体視映像の表示方式は、レンティキュラ方式であ
    ることを特徴とする立体視映像表示装置。
  10. 【請求項10】所与の立体視映像を表示するためのコン
    ピュータが実行可能なソフトウェアが記憶された情報記
    憶媒体であって、 所与の情報と、 前記所与の情報を表示するための仮想平面を含む複数の
    仮想平面を仮想空間に略平行に配置し、該仮想空間を立
    体視映像として表示するとともに、前記複数の仮想平面
    に相互に関連のある情報を表示することにより、一体的
    な情報を立体視として表示するための情報と、 を含むことを特徴とする情報記憶媒体。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記複数の仮想平面それぞれに表示する情報を設定する
    ための設定情報を含むことを特徴とする情報記憶媒体。
  12. 【請求項12】請求項10または11において、 前記複数の仮想平面それぞれの透明度を、前記仮想空間
    に配置される仮想平面の数に応じて変更するための透明
    度変更情報を含むことを特徴とする情報記憶媒体。
  13. 【請求項13】請求項10から12のいずれかにおい
    て、 前記複数の仮想平面の内、一の仮想平面に表示される情
    報と、他の仮想平面に表示される情報とを切り換えるた
    めの表示切換情報を含むことを特徴とする情報記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】請求項10から13のいずれかにおい
    て、 前記仮想空間における前記仮想平面の配置位置を変更す
    るための配置位置変更情報を含むことを特徴とする情報
    記憶媒体。
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