JP2001330941A - マスクの検査方法及びマスクの検査装置 - Google Patents

マスクの検査方法及びマスクの検査装置

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JP2001330941A
JP2001330941A JP2001092245A JP2001092245A JP2001330941A JP 2001330941 A JP2001330941 A JP 2001330941A JP 2001092245 A JP2001092245 A JP 2001092245A JP 2001092245 A JP2001092245 A JP 2001092245A JP 2001330941 A JP2001330941 A JP 2001330941A
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Keiichiro Tonai
圭一郎 東内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接効果補正したマスクパターン検査におい
て、修正した微細パターン以外のパターン部分の検査感
度を落とさずに検査可能なマスクの検査方法を提供す
る。 【解決手段】 近接効果補正により得られたマスクパタ
ーン設計データ100と、マスクパターン設計データに
より作成されたマスクのパターンデータ200とを比較
して当該マスクパターンを検査するに際し、マスクパタ
ーン設計データ100とマスクのパターンデータ200
との差分値を演算するに際し、当該パターンデータ20
0に対して、予め定められた所定の幅だけ拡大した第1
の検査領域B1とマスクのパターンデータ200の全検
査領域から当該第1の検査領域を除いた第2の検査領域
B2とを設定し第1の検査領域B1と第2の検査領域B
2で互いに異なる検査感度を適用して検査するマスクの
検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はマスクの検査方法
及びマスクの検査装置に関するものであり、特に詳しく
は、近接効果補正方法により作成されたマスクに於ける
マスクパターンに付いて正確な検査を行う事が出来るマ
スクの検査方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来から、近接効果補正方法を使用し
て微細なパターンを有するマスクを製造する方法が採用
されており、又係る方法によって作成されたマスクのパ
ターンを検査する方法も多くの方法が提案されてきてい
る。 処で、半導体装置製造プロセスの露光工程ではパ
ターン寸法が微細になるにつれてパターン間の近接効果
によりパターン寸法の誤差が増大しており、この対策と
してマスクパターンの角部分を微細パターンで修正した
近接効果補正マスクの使用が検討されている。このよう
な近接効果補正マスクは、修正した部分に微細な凹凸が
出来る。マスク製造プロセスの解像度限界ために、修正
した部分の出来上がりパターンの形状と設計パターンの
形状との差が大きくなる。 その為、出来上がりのマス
クに於けるパターン形状と設計パターン形状の差を検査
するマスクパターン検査においては、近接効果補正をし
た部分での差が大きいために、正常部分が欠陥として検
出されやすくなるため、近接効果補正が施されていない
マスクに比べて検査感度を落とす必要があった。
【0003】またマスク上に同一パターンが複数存在す
るようなマスクで、二つの同一パターン部分の画像を比
較することにより検査を行う場合では、微細パターンで
修正した部分の出来上がりは両パターンで同じ様な形状
となるが、微細な凹凸パターンでは製造ばらつきが大き
くなるため、両パターン間で出来上がりパターンの形状
差が大きくなり易く、検査感度を落とす必要があった。
【0004】一方、特開平8−160598号公報に
は、マスクパターンの検査方法が開示されているが、当
該公報のマスクパターン検査方法に於いては、予め光近
接効果補正前のマスクパターン設計データより異常補正
検出用検査データを作成しておき、当該マスクのマスク
パターンと当該検査データとを照合して異常補正部分を
検出する事を示しているに過ぎず、マスクのマスクパタ
ーンの特定の部分とそれ以外の部分に於ける検査感度を
変化させる技術に関しては全く開示がない。又特開昭6
0−117622号公報には、露光条件及びパターンの
大きさに応じて各パターンの中心線上でのエネルギー強
度が所定のしきい値となる時点のパターン幅と描画パタ
ーン幅との差を求め、当該差分値を拡大したパターンデ
ータの間隔から検査をする方法が示されているに過ぎ
ず、検査感度を調整する方法に関しては開示がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、上
記した従来技術の欠点を改良し、近接効果補正したマス
クのパターン検査において、修正したパターン部分とそ
れ以外のパターン部分を別々に検査することで、修正し
た微細パターン以外のパターン部分の検査感度を落とさ
ずに検査可能とする事が可能なマスクの検査方法及びそ
の装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記した目的
を達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用
するものである。即ち、本発明に係る第1の態様として
は、近接効果補正により得られたマスクパターン設計デ
ータと、当該マスクパターン設計データにより作成され
たマスクのパターンデータとを比較して当該マスクパタ
ーンを検査する方法に於て、当該マスクパターン設計デ
ータと当該マスクのパターンデータとの差分値を演算す
るに際し、当該パターンデータに対して、近接効果補正
により修正した部分を予め定められた所定の幅だけ拡大
した第1の検査領域と当該マスクのパターンデータの全
検査領域から当該第1の検査領域を除いた第2の検査領
域とを設定し、当該第1の検査領域と第2の検査領域で
互いに異なる検査感度を適用して検査するマスクの検査
方法であり、又第2の態様としては、当該近接効果補正
したマスクパターン設計データは、近接効果補正を行う
前の所望のパターンを有するマスクパターン部分のパタ
ーンデータと、近接効果補正により当該マスクパターン
部分の一部に加算されるか、当該マスクパターン部分の
一部から減算された1乃至複数個の微細パターンのパタ
ーンデータとで構成されているマスクの検査方法であ
る。
【0007】又、本発明に係る第3の態様としては、近
接効果補正を行う前の複数個の所望のパターンを有する
マスクパターン部分のパターンデータを記憶する第1の
記憶手段、近接効果補正により当該マスクパターン部分
の一部に加算されるか、当該マスクパターン部分の一部
から減算されるべき微細パターンのパターンデータを複
数個記憶する第2の記憶手段、当該マスクパターン部分
のパターンデータと微細パターンのパターンデータとを
それぞれ当該第1及び第2の記憶手段から選択して結合
するマスクパターン設計データを形成するマスクパター
ン設計データ作成手段、当該マスクパターン設計データ
作成手段により形成された被検査マスクを光学的に読み
取る被検査マスクパターンデータ検出手段、被検査マス
クパターンデータ検出手段から出力された当該被検査マ
スクに於けるマスクパターンの顕微鏡像を二値化したパ
ターンデータを作成する二値化パターンデータ形成手
段、当該二値化した被検査マスクのマスクパターンデー
タに於ける、当該マスクパターン設計データに於ける所
望のパターンを有するマスクパターン部分に加算される
か、当該マスクパターン部分から減算された微細パター
ン部分に相当する二値化パターンデータ部を包含する領
域に第1の検査領域を設けると共に、当該被検査マスク
のパターンデータに於ける、当該第1の検査領域を除く
領域を第2の検査領域を設ける検査領域設定手段、当該
第1の検査領域に於ける検査感度を、当該第2の検査領
域の検査感度より低い感度に設定する感度調整手段、当
該マスクパターン設計データと当該被検査マスクのパタ
ーンデータとの差分値を求める演算手段、当該差分値を
それぞの検査領域に於て個別に設定された感度に従って
正常か異常かを判断する判定手段、とから構成されてい
るマスクの検査装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】 即ち、本発明に係る当該マスク
の検査方法に於いては、上記した様な技術構成を採用す
るものであって、微細パターンで修正した部分では低感
度で、それ以外のパターン部分は高感度で検査するた
め、修正した正常パターン部分が欠陥となることなく、
修正した部分以外のパターン部分での検査感度を高くし
たまま検査可能となる。
【0009】
【実施例】 以下に、本発明に係るマスクの検査方法及
びマスクの検査装置の一具体例の構成を図面を参照しな
がら詳細に説明する。 即ち、図1は、本発明に係るマ
スクの検査装置の一具体例の構成を示すブロックダイア
グラムであり、図2は、本発明に係るマスクの検査方法
の一具体例の操作手順を説明するフローチャートであ
る。
【0010】本発明に係るマスクの検査方法は、上記し
た様に、図3に示す様な、近接効果補正により得られた
マスクパターン設計データ100と、図4に示す様な該
マスクパターン設計データにより作成されたマスクのパ
ターンデータ200とを比較して当該マスクパターンを
検査する方法に於て、当該マスクパターン設計データ1
00と当該マスクのパターンデータ200との差分値を
演算するに際し、当該パターンデータ200に対して、
近接効果補正により修正した部分を予め定められた所定
の幅だけ拡大した第1の検査領域B1と当該マスクのパ
ターンデータ200の全検査領域から当該第1の検査領
域を除いた第2の検査領域B2とを設定し、当該第1の
検査領域B1と第2の検査領域B2で互いに異なる検査
感度を適用して検査するマスクの検査方法である。
【0011】本発明に於いては、当該近接効果補正した
マスクパターン設計データ100は、図3に示す様に、
近接効果補正を行う前の所望のパターンA1を有するマ
スクパターン部分のパターンデータと、近接効果補正に
より当該マスクパターン部分A1の一部に加算される
か、当該マスクパターン部分A1の一部から減算された
1乃至複数個の微細パターンA2或いはA3のパターン
データとで構成されている事が望ましい。
【0012】更に、本発明に於いては、図4に示される
当該被検査マスクのパターンデータ200は、当該近接
効果補正により得られたマスクパターン設計データ10
0に基づいて形成されたマスクに於けるパターンの顕微
鏡像を二値化したデータで構成されている事が望まし
い。本発明に於て、当該被検査マスクのパターンデータ
200に於ける、当該マスクパターン設計データ100
に於ける所望のパターンを有するマスクパターン部分に
加算されるか、当該マスクパターン部分から減算される
微細パターン部分A2或いはA3に相当する当該二値化
パターンデータ部の周辺領域300に、当該二値化パタ
ーンデータ部を包含する第1の検査領域B1を設けると
共に、当該被検査マスクのパターンデータ200に於け
る、当該第1の検査領域B1を除く領域を第2の検査領
域B2とするものである。
【0013】又、本発明に於いては、当該第1の検査領
域B1は、当該マスクパターン設計データに於ける所望
のパターンを有するマスクパターン部分に加算される
か、当該マスクパターン部分から減算されるパターン部
分A2或いはA3を予め定められた所定の割合で、好ま
しくは全方向に均一に拡大する事が望ましい。次に、本
発明に於いては、当該第1の検査領域B1に於ける検査
感度を、当該第2の検査領域B2の検査感度より低い感
度に設定する事が望ましい。
【0014】つまり、本発明に係るマスクの検査方法に
於いては、微細マクスによって補正された部分は、基の
パターン部分A1に比べて設計形状との差が大きくなっ
ているので、通常の検査方法に於ける通常の検査感度を
使用していると、係る部分は全て不良パターンと認識さ
れてしまい、正常で有っても欠陥部分と判断されてしま
う事が多い。一方、当該微細マクスによって補正された
部分に検査感度を合わせると今度は、基のパターン部分
A1に於てたまたま欠陥部分が存在している場合でも見
逃してしまう危険が大きくなる。
【0015】従って、本発明に於ける基本的な技術思想
としては、単一のマスクパターンに於いても、場所によ
って検査条件を変更する様にし、予め定められた所望の
マスクパターン部分A1と近接効果補正によって加算若
しくは演算されたマスクパターン部分A2若しくはA3
とを別々の検査領域に区分し、それぞれの検査領域に於
て異なる検査感度を設定する様にしたものである。
【0016】より具体的には、予め定められた所望のマ
スクパターン部分A1を検査する検査領域B2では、検
査感度を高くし、近接効果補正によって加算若しくは演
算されたマスクパターン部分A2若しくはA3を検査す
る検査領域B1では検査感度を低くする様にして正確な
検査判定操作を実行する様にしたものである。例えば、
当該感度は、所定の画素寸法を持つ画素の画素数によっ
て調整する事が可能である。
【0017】次に、本発明に係る当該マスクの検査方法
のより詳細な具体例を以下に説明する。 図3は近接効
果補正して得られたマスクパターンデータ100であ
る。本特許の検査方法では、近接効果補正前のマスクパ
ターンデータA1に対して近接効果補正で加算したマス
クパターンデータA2とで構成された近接効果補正後マ
スクパターンデータであるマスクパターン設計データA
4を使用してマスクを作成し、当該マスクから得られた
図4に示す様なマスクパターンデータを検査に用いる。
【0018】具体的には、複数個のマスクパターンを記
憶する第1の記憶手段から所望のパターンデータA1を
読み出し、又複数個の微細パターンデータを記憶してい
る第2の記憶手段から必要な微細パターンを読み出し
て、それらのパターンを図3に示す様に加算若しくは減
算してマスクパターン設計データA4を作成する。 本
具体例に於いては、近接効果補正前マスクパターンデー
タA1は例えば最小寸法1.25μm で作られてお
り、近接効果補正により生ずる微細凹凸の最小幅は、
0.25μm である。
【0019】当該マスクパターン設計データ100を使
用して、所望のマスクを形成した後、当該形成された被
検査マスクに於けるマスクパターンの顕微鏡像を二値化
したパターンデータ200を作成する。その後、当該二
値化した被検査マスクのマスクパターンデータ200に
於ける、当該マスクパターン設計データに於ける所望の
パターンを有するマスクパターン部分A1に加算される
か、当該マスクパターン部分A1から減算された微細パ
ターン部分A2、A3に相当する当該二値化パターンデ
ータ部の周辺領域300に、当該二値化パターンデータ
部を包含する第1の検査領域B1を設けると共に、当該
被検査マスクのパターンデータ200に於ける、当該第
1の検査領域B1を除く領域を第2の検査領域B2と設
定する。
【0020】本具体例に於いては、画像処理装置により
パターンデータA2を例えば0.5μm だけ拡大した
パターンを発生し、適宜の記憶手段に再格納する。これ
を検査領域B1として使用する。又所望のマスク検査領
域全体から検査領域B1を除いた領域を検査領域B2と
する。 図4は所定の被検査用マスク上にある図1のマ
スクの検査装置20に於けるマスク2のパターンによる
顕微鏡3によって得られた像顕微鏡像をCCDカメラ4
で撮影し、得られた明暗画像を画像処理装置5により閾
値を用いて二値化処理した画像である。
【0021】当該画像処理装置5により図4のマスク画
像データとマスクパターンデータA4の差を中央演算手
段6に於て演算する。本発明に於いては、パターン欠陥
かどうかを判定する欠陥サイズ(画素数)の基準、つま
り感度を、当該第1と第2の検査領域のそれぞれに対し
て予め定められた値に設定しておき、これ以上の差があ
る部分をパターン欠陥とする。
【0022】欠陥判定基準の欠陥サイズは最小欠陥検出
サイズ(検査感度)になるが、検査領域B1は検査領域
B2よりも低感度に設定する。例えば画素寸法0.25
μmで検査領域B2は6画素数、検査領域B1は12画
素数とする。パターン検査においては、検査領域B1の
画像の検査中は検査領域B1の検査感度で欠陥検査し、
検査領域B2の検査中は検査領域B2の検査感度で欠陥
検査する。
【0023】上記した本発明に係るマスクの検査方法の
一具体例の方法に於ける操作手順を図2のフローチャー
トで説明するならば、近接効果補正を行う前の所望のパ
ターンを有するマスクパターン部分のパターンデータ
と、近接効果補正により当該マスクパターン部分の一部
に加算されるか、当該マスクパターン部分の一部から減
算された1乃至複数個の微細パターンのパターンデータ
とそれぞれ選択して、それ等を互いに結合し近接効果補
正したマスクパターン設計データを作成する工程(ステ
ップ(1))、当該マスクパターン設計データを使用し
て、マスクを形成する工程(ステップ(2))、当該形
成された被検査マスクに於けるマスクパターンの顕微鏡
像を二値化したパターンデータを作成する工程(ステッ
プ(3))、当該二値化した被検査マスクのマスクパタ
ーンデータに於ける、当該マスクパターン設計データに
於ける所望のパターンを有するマスクパターン部分に加
算されるか、当該マスクパターン部分から減算された微
細パターン部分に相当する当該二値化パターンデータ部
を包含する領域に、第1の検査領域を設ける工程(ステ
ップ(4))、当該被検査マスクのパターンデータに於
ける、当該第1の検査領域を除く領域を第2の検査領域
とする工程(ステップ(5))、当該第1の検査領域に
於ける検査感度を、当該第2の検査領域の検査感度より
低い感度に設定する工程(ステップ(6))、当該マス
クパターン設計データと当該被検査マスクのパターンデ
ータとの差分値を求める工程(ステップ(7))、当該
差分値をそれぞの検査領域に於て個別に設定された感度
に従って正常か異常かを判断する工程(ステップ
(8))とから構成されているものである。
【0024】上記本発明に係るマスクの検査方法に於い
ては、当該差分値を画素数で表すと共に、当該第1の検
査領域に於ける感度を予め定められた第1の画素数を第
1のしきい値として設定すると共に、当該第2の検査領
域に於ける感度を当該第1の画素数よりも多い数の画素
数を第2のしきい値とする事も望ましい。 本発明に係
るマスクの検査方法の別の具体例としては、図3(B)
に示す様なマスクパターン設計データ100を使用する
ものであり、前記実施例では、近接効果補正パターンは
1種類のみであったが、例えば近接効果補正前のマスク
パターンデータA1に対して近接効果補正で加算したマ
スクパターンデータA2と、減算したマスクパターンデ
ータA3というように2種類又は2種以上あっても良
い。この場合は、画像処理装置によりパターンデータA
2とパターンデータA3を加算した後に、パターンを例
えば0.5μm だけ拡大したパターンを検査領域B1
として使用する。この場合パターン処理にかかる時間が
増えるが、マスクパターンデータのハンドリングが便利
になる。
【0025】またマスク上に同一パターンが複数存在す
るようなマスクで、二つの同一パターン部分の画像を比
較することにより検査を行う場合においても、前記実施
例と同様にして微細パターンで修正した部分は低感度
で、それ以外のパターン部分は高感度で検査するように
設定して検査する。 次に、本発明に係るマスクの検査
装置の具体例を図1を参照しながら、より詳細に説明す
る。
【0026】図1に於て、本発明に係るマスクの検査装
置20は、近接効果補正を行う前の複数個の所望のパタ
ーンを有するマスクパターン部分のパターンデータを記
憶する第1の記憶手段8、近接効果補正により当該マス
クパターン部分の一部に加算されるか、当該マスクパタ
ーン部分の一部から減算されるべき微細パターンのパタ
ーンデータを複数個記憶する第2の記憶手段9、当該マ
スクパターン部分のパターンデータA1と微細パターン
のパターンデータA2、A3とをそれぞれ当該第1及び
第2の記憶手段8、9から選択して結合するしてマスク
パターン設計データを形成するマスクパターン設計デー
タ作成手段10、適宜のステージ制御手段7によって移
動可能に構成されたマスクステージ1に搭載された、当
該マスクパターン設計データにより形成された被検査マ
スク2を、顕微鏡3、CCDカメラ4等から構成された
光学的に読み取る被検査マスクパターンデータ検出手段
11、当該被検査マスクパターンデータ検出手段11か
ら得られた画像データを処理する画像処理手段5は、例
えば、被検査マスクパターンデータ検出手段11から出
力された当該被検査マスクに於けるマスクパターンの顕
微鏡像を二値化したパターンデータ200を作成する二
値化パターンデータ形成手段12、当該二値化した被検
査マスクのマスクパターンデータ200に於ける、当該
マスクパターン設計データ100に於ける所望のパター
ンを有するマスクパターン部分A1に加算されるか、当
該マスクパターン部分A1から減算された微細パターン
部分A2、A3に相当する当該二値化パターンデータ部
の周辺領域300に、当該二値化パターンデータ部を包
含する第1の検査領域B1を設けると共に、当該被検査
マスクのパターンデータに於ける、当該第1の検査領域
B1を除く領域に第2の検査領域B2を設ける検査領域
設定手段13、当該第1の検査領域B1に於ける検査感
度を、当該第2の検査領域B2の検査感度より低い感度
に設定する感度調整手段14、当該マスクパターン設計
データと当該被検査マスクのパターンデータとの差分値
を求める演算手段15、当該差分値をそれぞの検査領域
に於て個別に設定された感度に従って正常か異常かを判
断する判定手段16、及び上記した各手段を総合的に制
御する中央制御手段6とから構成されているものであ
る。
【0027】
【発明の効果】 本発明に係る当該マスクの検査方法及
びマスクの検査装置は、上記した様な技術構成を採用し
ているので、微細パターンで修正した部分では低感度
で、それ以外のパターン部分は高感度で検査するため、
修正した正常パターン部分が欠陥となることなく、修正
した部分以外のパターン部分での検査感度を高くしたま
ま検査可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係るマスクの検査装置の一
具体例の構成を示すブロックダイアグラムである。
【図2】 図2は、本発明のマスクの検査方法の一具体
例に於ける操作手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3(A)及び図3(B)は、本発明に於け
るマスクの検査方法に於て使用されるマスクパターン設
計データの例を示す図である。
【図4】 図4は、本発明のマスクの検査方法の一具体
例に於ける被検査マスクの二値化データを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…マスクの検査装置 2…被検査マスク 3…顕微鏡 4…CCDカメラ 5…画像処理手段 6…中央制御手段 7…ステージ制御手段 8…第1の記憶手段 9…第2の記憶手段 10…マスクパターン設計データ作成手段 11…被検査マスクパターンデータ検出手段 12…二値化パターンデータ形成手段 13…検査領域設定手段 14…感度調整手段 15…演算手段 16…判定手段 20…マスク検査装置 100…マスクパターン設計データ 200…パターンデータ 300…二値化パターンデータ部の周辺領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接効果補正により得られたマスクパタ
    ーン設計データと、当該マスクパターン設計データによ
    り作成されたマスクのパターンデータとを比較して当該
    マスクパターンを検査する方法に於て、当該マスクパタ
    ーン設計データと当該マスクのパターンデータとの差分
    値を演算するに際し、当該パターンデータに対して、近
    接効果補正により修正した部分を予め定められた所定の
    幅だけ拡大した第1の検査領域と当該マスクのパターン
    データの全検査領域から当該第1の検査領域を除いた第
    2の検査領域とを設定し、当該第1の検査領域と第2の
    検査領域で互いに異なる検査感度を適用して検査する事
    を特徴とするマスクの検査方法。
  2. 【請求項2】 当該近接効果補正したマスクパターン設
    計データは、近接効果補正を行う前の所望のパターンを
    有するマスクパターン部分のパターンデータと、近接効
    果補正により当該マスクパターン部分の一部に加算され
    るか、当該マスクパターン部分の一部から減算された1
    乃至複数個の微細パターンのパターンデータとで構成さ
    れている事を特徴とする請求項1記載のマスクの検査方
    法。
  3. 【請求項3】 当該被検査マスクのパターンデータは、
    当該近接効果補正により得られたマスクパターン設計デ
    ータに基づいて形成されたマスクに於けるパターンの顕
    微鏡像を二値化したデータで構成されている事を特徴と
    する請求項1又は2に記載のマスクの検査方法。
  4. 【請求項4】 当該被検査マスクのパターンデータに於
    ける、当該マスクパターン設計データに於ける所望のパ
    ターンを有するマスクパターン部分に加算されるか、当
    該マスクパターン部分から減算される微細パターン部分
    に相当する当該二値化パターンデータ部を包含する領域
    に、当該二値化パターンデータ部を包含する第1の検査
    領域を設ける事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載のマスクの検査方法。
  5. 【請求項5】 当該第1の検査領域は、当該マスクパタ
    ーン設計データに於ける所望のパターンを有するマスク
    パターン部分に加算されるか、当該マスクパターン部分
    から減算される微細パターン領域を予め定められた所定
    の割合で拡大する事を特徴とする請求項4記載のマスク
    の検査方法。
  6. 【請求項6】 当該被検査マスクのパターンデータに於
    ける、当該第1の検査領域を除く領域を第2の検査領域
    とする事を特徴とする請求項4又は5に記載のマスクの
    検査方法。
  7. 【請求項7】 当該第1の検査領域に於ける検査感度
    を、当該第2の検査領域の検査感度より低い感度に設定
    する事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマ
    スクの検査方法。
  8. 【請求項8】 当該感度は、所定の画素寸法を持つ画素
    の画素数によって調整する事を特徴とする請求項7記載
    のマスクの検査方法。
  9. 【請求項9】 近接効果補正を行う前の所望のパターン
    を有するマスクパターン部分のパターンデータと、近接
    効果補正により当該マスクパターン部分の一部に加算さ
    れるか、当該マスクパターン部分の一部から減算された
    1乃至複数個の微細パターンのパターンデータとそれぞ
    れ選択して、それ等を互いに結合し近接効果補正したマ
    スクパターン設計データを作成する工程、当該マスクパ
    ターン設計データを使用して、マスクを形成する工程、
    当該形成された被検査マスクに於けるマスクパターンの
    顕微鏡像を二値化したパターンデータを作成する工程、
    当該二値化した被検査マスクのマスクパターンデータに
    於ける、当該マスクパターン設計データに於ける所望の
    パターンを有するマスクパターン部分に加算されるか、
    当該マスクパターン部分から減算された微細パターン部
    分に相当する当該二値化パターンデータ部の周辺領域
    に、当該二値化パターンデータ部を包含する第1の検査
    領域を設ける工程、当該被検査マスクのパターンデータ
    に於ける、当該第1の検査領域を除く領域を第2の検査
    領域とする工程、当該第1の検査領域に於ける検査感度
    を、当該第2の検査領域の検査感度より低い感度に設定
    する工程、当該マスクパターン設計データと当該被検査
    マスクのパターンデータとの差分値を求める工程、当該
    差分値をそれぞの検査領域に於て個別に設定された感度
    に従って正常か異常かを判断する工程、とから構成され
    ている事を特徴とするマスクの検査方法。
  10. 【請求項10】 当該差分値を画素数で表すと共に、当
    該第1の検査領域に於ける感度を予め定められた第1の
    画素数を第1のしきい値として設定すると共に、当該第
    2の検査領域に於ける感度を当該第1の画素数よりも多
    い数の画素数を第2のしきい値とする事を特徴とする請
    求項9記載のマスクの検査方法。
  11. 【請求項11】 近接効果補正を行う前の複数個の所望
    のパターンを有するマスクパターン部分のパターンデー
    タを記憶する第1の記憶手段、近接効果補正により当該
    マスクパターン部分の一部に加算されるか、当該マスク
    パターン部分の一部から減算されるべき微細パターンの
    パターンデータを複数個記憶する第2の記憶手段、当該
    マスクパターン部分のパターンデータと微細パターンの
    パターンデータとをそれぞれ当該第1及び第2の記憶手
    段から選択して結合するマスクパターン設計データを形
    成するマスクパターン設計データ作成手段、当該マスク
    パターン設計データ作成手段により形成された被検査マ
    スクを光学的に読み取る被検査マスクパターンデータ検
    出手段、被検査マスクパターンデータ検出手段から出力
    された当該被検査マスクに於けるマスクパターンの顕微
    鏡像を二値化したパターンデータを作成する二値化パタ
    ーンデータ形成手段、当該二値化した被検査マスクのマ
    スクパターンデータに於ける、当該マスクパターン設計
    データに於ける所望のパターンを有するマスクパターン
    部分に加算されるか、当該マスクパターン部分から減算
    された微細パターン部分に相当する当該二値化パターン
    データ部を包含する領域に、第1の検査領域を設けると
    共に、当該被検査マスクのパターンデータに於ける、当
    該第1の検査領域を除く領域を第2の検査領域を設ける
    検査領域設定手段、当該第1の検査領域に於ける検査感
    度を、当該第2の検査領域の検査感度より低い感度に設
    定する感度調整手段、当該マスクパターン設計データと
    当該被検査マスクのパターンデータとの差分値を求める
    演算手段、当該差分値をそれぞの検査領域に於て個別に
    設定された感度に従って正常か異常かを判断する判定手
    段、とから構成されているマスクの検査装置。
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JP2016504566A (ja) * 2012-11-12 2016-02-12 ソイテックSoitec 多層半導体構造の層の厚さばらつきを測定するための方法

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