JP2001330775A - ズームレンズ及びそれを用いた投影装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いた投影装置

Info

Publication number
JP2001330775A
JP2001330775A JP2000150451A JP2000150451A JP2001330775A JP 2001330775 A JP2001330775 A JP 2001330775A JP 2000150451 A JP2000150451 A JP 2000150451A JP 2000150451 A JP2000150451 A JP 2000150451A JP 2001330775 A JP2001330775 A JP 2001330775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
zoom
lens group
wide
angle end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000150451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001330775A5 (ja
JP4579375B2 (ja
Inventor
Fumihito Wachi
史仁 和智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000150451A priority Critical patent/JP4579375B2/ja
Publication of JP2001330775A publication Critical patent/JP2001330775A/ja
Publication of JP2001330775A5 publication Critical patent/JP2001330775A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4579375B2 publication Critical patent/JP4579375B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子当で表示された画像情報をスク
リーン面上に高い光学性能を維持しつつ、投影すること
ができるズームレンズ及びそれを用いた投影光学系を得
ること。 【解決手段】 距離が長い方の共役点を第1共役点とし
たとき、該第1共役点側から順に、負の屈折力の第1レ
ンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3
レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第
5レンズ群を有し、広角端のズーム位置から望遠端のズ
ーム位置への変倍に際して、2以上のレンズ群を動か
し、該第1レンズ群と第5レンズ群は、変倍中固定であ
り、距離が短い方の共役点を第2共役点としたとき、第
2共役点側のレンズ面から射出瞳位置までの距離のうち
変倍中、絶対値で最も短いと距離とtk、全系の広角端
の焦点距離をfwとしたとき、 |tk|/fw>1.5 を満足することを特徴とするズームレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ及び
それを用いた投影装置に関し、例えば表示体の画像を固
定した有限距離にて、該画像をスクリーンに拡大投射す
るプロジェクション装置に好適なものであり、特に表示
体に各色光毎に複数の液晶等を用い、各色光を色合成し
た後に、1本の投射レンズを介してスクリーン上に高精
細な画像投射を行うのに好適な簡易な構成で小型なテレ
セントリック性能を有したズームレンズ及びそれを用い
た投影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負の屈折力のレンズ群が先行するネガテ
ィブリード型のズームレンズは比較的広画角化が容易
で、かつ近接撮影距離での性能が維持できる等の特長を
有しているが、反面、変倍の為の移動量が増大し、又高
変倍化が難しく、また倍率色収差の変動が大きい等の欠
点を有している。
【0003】これらの欠点を改善し、レンズ系全体の小
型化及び高変倍化を図ったズームレンズが例えば特公昭
49−23912号公報、特開昭53−34539号公
報、特開昭57−163213号公報、特開昭58−4
113号公報、特開昭63−241511号公報、そし
て特開平2−201310号公報等で提案されている。
【0004】これらの各公報ではズームレンズを物体側
より順に負、正、負、そして正の屈折力のレンズ群の全
体として4つのレンズ群より構成し、このうち所定のレ
ンズ群を適切に移動させて変倍を行っている。
【0005】また、液晶プロジェクション用のズームレ
ンズとして、本出願人は特願平9−272245号にお
いて、負、正、正、正の屈折力の4つのレンズ群より成
る4群タイプのテレセントリックなズームレンズを提案
している。そこでは、各レンズ群の働きは広角端から望
遠端への変倍に関して第1〜3レンズ群は大きな共役
(物体)側へ、また第4レンズ群は小さな共役(像面)
側に移動することを特徴としており、XGAパネルに対
応する歪曲/色収差を良好に補正したテレセントリック
なズームレンズを提案している。
【0006】また、本出願人は特開平11―19082
1号公報で距離の長い共役点側より順に負の屈折力の第
1群、正の屈折力の第2群、負の屈折力の第3群、正の
屈折力の第4群、そして正の屈折力の第5群を有し、該
第2群と第4群を距離の長い共役点側へ移動させて広角
端から望遠端への変倍を行い、距離の短い共役点側が略
テレセントリックとなっているズームレンズを提案して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光学系で表示画像をス
クリーンに拡大投射する際、特に液晶表示体を複数の色
光ごとに分けて用い、各色光を合成して1本の投射レン
ズにて投射する場合、以下の条件を満足することが必要
となる。 (ア−1)液晶の配光特性、または複数の色光を合成す
る時の色合成ダイクロイックミラーの角度依存の影響を
排除する為に、パネル側の瞳(射出瞳)が遠方にある所
謂テレセントリック光学系であること。 (ア−2)表示体と投射レンズの間に介在する色合成素
子のスペースを確保する為に、長いバックフォーカスを
必要とする。 (ア−3)通常、表示画像をスクリーン上に上方に投射
する為に、投射レンズの光軸に対し、表示体はその中心
位置がシフトした状態で用いられ、結果として前玉付近
は使用する有効領域が光軸対称ではなく、上方に偏り、
前玉径が大きくなるので改善手段が必要である。 (ア−4)複数の色光を合成するので投射レンズで発生
する倍率色収差を極力小さくしておく必要がある。
【0008】一般に長いバックフォーカスを有するに
は、レンズ系全体をスクリーン側に負の屈折力のレンズ
群を、投影像原画側に正の屈折力のレンズ群を配置し
た、所謂レトロ型にする必要がある。
【0009】しかしながらレトロ型にするとレンズ系が
非対称となってくるために諸収差の発生が多くなり、良
好なる光学性能を得るのが難しくなってくる。またレン
ズ枚数が増加し、レンズ系全体が複雑化及び大型化して
くるという問題点が生じてくる。また、投影レンズのテ
レセントリック性を良くしようとすると、レンズ系全体
が大型化してくるという問題が生じてくる。また、軸外
光束の入射高が高くなり、高次の収差が多く発生してく
るという問題点が生じてくる。
【0010】本発明は、小型で簡易な構成でありなが
ら、十分に倍率色収差を補正した、プロジェクション装
置に好適なズームレンズ及びそれを用いた投影装置の提
供を目的とする。
【0011】この他本発明は、全体として5つのレンズ
群より成り、またレンズ型としてネガティブリード型を
採用し、各レンズ群を適切に構成することにより、レン
ズ系全体の小型化を図りつつ、変倍範囲全体にわたりテ
レセントリック条件を良好に維持し、画面全体にわたり
良好なる光学性能を有した液晶プロジェクター用に好適
なズームレンズ及びそれを用いた投影装置の提供を目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のズーム
レンズは距離が長い方の共役点を第1共役点としたと
き、該第1共役点側から順に、負の屈折力の第1レンズ
群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レン
ズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レ
ンズ群を有し、広角端のズーム位置から望遠端のズーム
位置への変倍に際して、2以上のレンズ群を動かし、該
第1レンズ群と第5レンズ群は、変倍中固定であり、距
離が短い方の共役点を第2共役点としたとき、第2共役
点側のレンズ面から射出瞳位置までの距離のうち変倍
中、絶対値で最も短いと距離をtk、全系の広角端の焦
点距離をfwとしたとき、 |tk|/fw>1.5 ・・・(1) を満足することを特徴としている。
【0013】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記第1レンズ群は1以上の正レンズと1以上の負レン
ズを有することを特徴としている。
【0014】請求項3の発明は請求項2の発明において
前記第4群は第1共役点側から順に負レンズと1以上の
正レンズを有し、該正レンズの材質のアッベ数をν4p
とするとき ν4p>60 ・・・(2) を満足することを特徴としている。
【0015】請求項4の発明は請求項3の発明において
広角端における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の
合成屈折力をφ34w、広角端における全系の屈折力を
φwとしたとき 0<φ34w/φw<1.5 ・・・(3) を満足することを特徴としている。
【0016】請求項5の発明は請求項4の発明において
前記第2レンズ群は、1以上の正レンズと1以上の負レ
ンズで構成され、該正レンズのうち小さなアッベ数を持
つ正レンズの材質のアッベ数をν2p、負レンズのうち
大きなアッベ数を持つ負レンズの材質のアッベ数をν2
n、としたとき ν2p−ν2n>8 ・・・(4) を満足することを特徴としている。
【0017】請求項6の発明は1から5のいずれか1項
の発明において前記第3レンズ群は1以上の負レンズを
有し、該負レンズのうち最も小さいアッベ数を持つ負レ
ンズの材質のアッベ数をν3nとしたとき ν3n>35 ・・・(5) を満足することを特徴としている。
【0018】請求項7の発明は請求項1から6のいずれ
か1項の発明においてバックフォーカスをbf、全系の
広角端の焦点距離をfwとしたとき 0.9<bf/fw ・・・(6) を満足することを特徴としている。
【0019】請求項8の発明は請求項1から7のいずれ
か1項の発明において前記第5レンズ群は1以上の正レ
ンズを有し、該正レンズのうちの1つの材質のアッベ数
をν5pとしたとき ν5p>30・・・(7) を満足することを特徴としている。
【0020】請求項9の発明は1から8のいずれか1項
の発明において前記第iレンズ群の焦点距離をfi、全
系の広角端と望遠端の焦点距離を各々fw、ftとした
とき 1.1<|fl/f2|<2.3 ・・・(8)
【0021】
【数3】
【0022】を満足することを特徴としている。
【0023】請求項10の発明は1から9のいずれか1
項の発明において前記第iレンズ群の焦点距離をfi、
全系の広角端の焦点距離をfwとしたとき 1<|f1|/fw<2.5 ・・・(10) を満足することを特徴としている。
【0024】請求項11の発明は請求項1から10のい
ずれか1項の発明において前記第2レンズ群の広角端と
望遠端の結像倍率をβ2w、β2t、変倍に伴う第2レ
ンズ群と第4レンズ群の移動量を各々M2,M4、全系
の広角端と望遠端の焦点距離をfw,ftとし Z2=β2t/β2w Z=ft/fw とおいたとき 0.8<Z2/Z<1.1 ・・・(11) 1.0<|M2/M4|<11.0 ・・・(12) 0.4<M2/(ft−fw)<1.3 ・・・(13) を満足することを特徴としている。
【0025】請求項12の発明は請求項1から11のい
ずれか1項の発明において前記第iレンズ群の焦点距離
をfiとしたとき −0.9<f2/f4<−0.01 ・・・(14) を満足することを特徴としている。
【0026】請求項13の発明は請求項1から12のい
ずれか1項の発明においてバックフォーカスをbf、前
記第iレンズ群の焦点距離をfiとしたとき 0.3<bf/f5<2.5 ・・・(15) 0.9<lfll/bf<1.6 ・・・(16) を満足することを特徴としている。
【0027】請求項14の発明は請求項1から13のい
ずれか1項の発明において前記第iレンズ群の焦点距離
をfi、全系の広角端の焦点距離をfwとするとき 0.5<f5/fw<3.5 ・・・(17) を満足することを特徴としている。
【0028】請求項15の発明は請求項1から14のい
ずれか1項の発明において前記第iレンズ群の焦点距離
をfi、全系の広角端と望遠端の焦点距離を各々fw、
ftとしたとき
【0029】
【数4】
【0030】を満足することを特徴としている。
【0031】請求項16の投影装置は請求項1から15
のいずれか1項のズームレンズを用いて投影像原画をス
クリーン面上に投影していることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】図1、図2、図3は本発明のズー
ムレンズの数値実施例1の広角端のレンズ断面図、広角
端の収差図、望遠端の収差図である。
【0033】図4、図5、図6は本発明のズームレンズ
の数値実施例2の広角端のレンズ断面図、広角端の収差
図、望遠端の収差図である。
【0034】図7、図8、図9は本発明のズームレンズ
の数値実施例3の広角端のレンズ断面図、広角端の収差
図、望遠端の収差図である。
【0035】レンズ断面図において、PLはズームレン
ズである。L1は負の屈折力の第1群(第1レンズ
群)、L2は正の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L
3は負の屈折力の第3群(第3レンズ群)、L4は負の
屈折力の第4群(第4レンズ群)、L5は正の屈折力の
第5群(第5レンズ群)である。
【0036】Sはスクリーン面(投影面)、LCDは液
晶パネル(液晶表示素子)等の原画像(被投影面)であ
る。スクリーン面Sと原画像LCDとは共役関係にあ
り、一般にはスクリーン面Sは距離の長い方の共役点
(第1共役点)に、原画像LCDは距離の短い方の共役
点(第2共役点)に相当している。
【0037】GBは色合成プリズムや偏光フィルター、
そしてカラーフィルター等のガラスブロックである。
【0038】ズームレンズPLは接続部材(不図示)を
介して液晶ビデオプロジェクター本体に含まれている。
【0039】本実施形態では広角端から望遠端への変倍
(ズーミング)に際して矢印のように第2群L2及び第
4群L4を移動させている。
【0040】又、図1、図4の実施例では第3群も矢印
の如く移動させている。第1群と第5群は変倍に際して
固定である。
【0041】本実施形態のズームレンズPLは表示面の
画像を、スクリーンに拡大投射する略テレセントリック
なレンズ系より成っている。本実施形態では第1群を光
軸上移動させてフォーカスを行っている。尚、フォーカ
スは第3群または第5群または全体を移動させて行って
も良い。又、表示パネルを移動させて行っても良い。
【0042】本発明の投影装置は、LCDの原画をズー
ムレンズPLを用いて投影像原画をスクリーン面上に投
影している。
【0043】(注:以下の説明は、プロジェクターとし
ての使い方とは逆の縮小系として展開している。しかし
ながら光学的には光線は可逆的であるために、評価して
いる場所が違うだけで問題はない) 表示パネルである液晶の配光特性、または複数の色光を
合成する時の色合成ダイクロイックミラー膜の角度依存
の影響を排除する為に、パネル側の瞳(射出瞳)が遠方
にある所謂テレセントリック光学系であることが効率の
良い照明手段としてのりンズに有効である。特に表示パ
ネル側(縮小側)のレンズの瞳(射出瞳)が遠方にある
こと必要である。具体的にはその角度依存性を排するた
めには条件式(1)を満たしていれば好ましい。
【0044】この際このレンズ系の瞳(絞り)は第2レ
ンズ群近傍にあるのが好ましく、具体的には第2レンズ
群の最もスクリーン側の面、あるいはパネル側の面に一
致させるのがよく、特に複数のレンズにて第2レンズ群
を構成するときはレンズ群の内部にあってもよい。
【0045】また、第5レンズ群を構成するレンズは正
の両凸レンズを有することが射出瞳を所望の長さにする
のに好ましい。
【0046】カラー液晶プロジェクションTV用の投射
レンズとして用いるレンズには、ダイクロイックミラー
等を配置する必要上から長いバックフォーカスが必要で
あるが、本発明では非常に短い投射距離を達成する為に
投射レンズ全系の屈折力を強くする必要があり、この両
方の条件を達成するには条件式(1)を満足するように
している。
【0047】条件式(1)を外れると所定の長さのバッ
クフォーカスを確保つつ投射距離を短くするのが難しく
なってくる。
【0048】尚、本発明において更に全変倍範囲に渡り
収差変動が少なく、画面全体に渡り高い光学性能を得る
には、次の条件のうち少なくとも1つを満足させるのが
良い。 (イ−1)前記第1レンズ群は1以上の正レンズと1以
上の負レンズを有することを特徴とすることである。 (イ−2)前記第4群は第1共役点側から順に負レンズ
と1以上の正レンズを有し、該正レンズの材質のアッベ
数をν4pとするとき ν4p>60 ・・・(2) を満足することを特徴としている。
【0049】条件式(2)は、第2群に次ぐ変倍群であ
り軸上光線高が高く軸外光線高も軸上光線程ではない
が、ある程度の高さを持つ第4群おいて、軸上色収差・
倍率色収差の発生を少なくする為の条件式である。この
範囲を逸脱すると第4レンズ群で発生する倍率色収差が
大きくなり第1レンズ群・第2レンズ群・第3レンズ群
の変倍系で更に増幅され、ズーム変動が大きくなるため
に、高倍化・高度な色収差補正ができなくなる。また、
第4群中の負レンズが1枚のときは、前記負レンズの材
質のアッベ数をν4nとすると、以下の式を満足するこ
とが望ましい。
【0050】ν4n<50 ・・・(2a) (イ−3)広角端における前記第3レンズ群と前記第4
レンズ群の合成屈折力をφ34w、広角端における全系
の屈折力をφwとしたとき 0<φ34w/φw<1.5 ・・・(3) を満足することを特徴とすることである。
【0051】条件式(3)は、第3レンズ群と第4レン
ズ群との合成焦点距離を規定するものである。この条件
式(3)の下限を超えるとズーミングによる移動量が大
きくなり、全系の小型化に望ましくない。また条件式
(3)の上限を超えると像面湾曲の収差補正が困難にな
り望ましくない。 (イ−4)前記第2レンズ群は、1以上の正レンズと1
以上の負レンズで構成され、該正レンズのうち小さなア
ッベ数を持つ正レンズの材質のアッベ数をν2p、負レ
ンズのうち大きなアッベ数を持つ負レンズの材質のアッ
ベ数をν2n、としたとき ν2p−ν2n>8 ・・・(4) を満足することを特徴とすることである。
【0052】条件式(4)は主変倍系である第2レンズ
群で発生する色収差を抑えるだけでなく、補正しきれず
残っている第1レンズ群で発生した倍率色収差をキャン
セルする方向に働く。この際このレンズ系の瞳(絞り)
は第2レンズ群近傍にあるのがこの好ましく、具体的に
は第2レンズ群の最もスクリーン側の面、あるいはパネ
ル側の面に一致させるのがよく、特に複数のレンズにて
第2レンズ群を構成するときはレンズ群の内部にあって
もよい。そうしておくことにより第1レンズ群、第2レ
ンズ群において軸外光の通る位置が光軸からさほど離れ
ず倍率色収差の発生にも有効である。更に第1レンズ群
の有効径も小さくでき小型で簡易な構成のズームレンズ
を達成できる。
【0053】尚、正レンズのうちの小さなアッベ数を持
つ正レンズとは、正レンズが1つのときは該正レンズを
引用例、正レンズが複数のときは最も小さいアッベ数を
持つ正レンズのことをいう。以下このような表現は全て
同じ意味で用いている。
【0054】(イ−5)前記第3レンズ群は1以上の負
レンズを有し、該負レンズのうち最も小さいアッベ数を
持つ負レンズの材質のアッベ数をν3nとしたとき ν3n>35 ・・・(5) を満足することを特徴とすることである。
【0055】条件式(5)は色収差(軸上色収差、倍率
色収差)の変動を抑えるための条件であり、絞りからパ
ネル側へのもう一つの変倍群である第4レンズ群の色収
差の発生を良好に補正するための条件である。
【0056】(イ−6)バックフォーカスをbf、全系
の広角端の焦点距離をfwとしたとき 0.9<bf/fw ・・・(6) を満足することを特徴とすることである。
【0057】また、カラー液晶プロジェクションTV用
の投射レンズとして用いるレンズ系には、ダイクロイッ
クミラー等を配置する必要上から長いバックフォーカス
が必要であるが、本発明では非常に短い投射距離を達成
する為に投射レンズ全系の屈折力を強くしている。条件
式(6)はこの両方の条件を達成するためのものであ
る。
【0058】(イ−7)前記第5レンズ群は1以上の正
レンズを有し、該正レンズのうちの1つの材質のアッベ
数をν5pとしたとき ν5p>30 ・・・(7) 表示パネルに最も近く、軸外光束が第1レンズ群のほか
で最もレンズの外側を通る第5レンズ群において、波長
によってテレセントリックな関係が壊れてはいけない。
条件式(7)はそのためには第5レンズ群を構成する正
レンズの材質のアッベ数を適切に設定するためのもので
ある。特に第5レンズ群が1枚で構成されるときは更に
以下の範囲に入っていた方が好ましい。
【0059】ν5p>35 ・・・(7a) (イ−8)前記第iレンズ群の焦点距離をfi、全系の
広角端と望遠端の焦点距離を各々fw、ftとしたとき 1.1<|fl/f2|<2.3 ・・・(8)
【0060】
【数5】
【0061】を満足することを特徴とすることである。
【0062】条件式(8)、(9)は主変倍群である第
2レンズ群と第1レンズ群の関係を適切に規定したもの
である。条件式(8)の下限を逸脱すると第1レンズ群
で決まる前玉径が大きくなり、また広角端での歪曲収差
が大きくなり適当でない。また上限値を逸脱すると所望
の変倍比を得るために第2レンズ群の移動量を大きくす
る必要があり全系が大型化し適当でない。
【0063】条件式(9)は主変倍群のパワーを適切に
するもので下限を超えると像面が補正過剰となり適当で
ない。また上限を超えると所望の変倍比を得るために第
2レンズ群の移動量を大きくする必要があり全系が大型
化し適当でない。
【0064】条件式(9)は主変倍群のパワーを適切に
するもので下限を超えると像面が補正過剰となり適当で
ない。また上限を超えると所望の変倍比を得るために第
2レンズ群の移動量を大きくする必要があり全系が大型
化し適当でない。
【0065】(イ−9)前記第iレンズ群の焦点距離を
fi、全系の広角端の焦点距離をfwとしたとき 1<|f1|/fw<2.5 ・・・(10) を満足することを特徴とすることである。
【0066】条件式(10)は主に歪曲を適正に補正す
るためのものである。条件式(10)の上限を逸脱する
と広角端の歪曲が、下限値を超えると望遠端の歪曲を適
正に補正するのが難しくなる。 (イ−10)前記第2レンズ群の広角端と望遠端の結像
倍率をβ2w、β2t、変倍に伴う第2レンズ群と第4
レンズ群の移動量を各々M2,M4、全系の広角端と望
遠端の焦点距離をfw,ftとし Z2=β2t/β2w Z=ft/fw とおいたとき 0.8<Z2/Z<1.1 ・・・(11) 1.0<|M2/M4|<11.0・・・(12) 0.4<M2/(ft−fw)<1.3・・・(13) を満足することを特徴とすることである。ここで第2共
役点側への移動を正とし、その逆を負としている。
【0067】条件式(11)は変倍群となる第2レンズ
群と第4レンズ群での変倍の比を適切に規定するもので
ある。第3レンズ群は変倍に際し減倍するためこの範囲
にあるのが好ましい。この範囲を逸脱すると所望の変倍
比を有するレンズ系が大型化してしまう。
【0068】条件式(12)、(13)はレンズ全体の
長さと各変倍群の移動量を適切にするものである。特に
第2レンズ群と第4レンズ群とでは第4レンズ群の方が
パワーが弱くなりがちであるので適切な変倍分担をする
にはこの範囲が好ましい。特に第2レンズ群の移動量が
第4レンズ群の移動量を超えていることが更に好まし
い。 (イ−11)前記第iレンズ群の焦点距離をfiとした
とき −0.9<f2/f4<−0.01・・・(14) を満足することを特徴とすることである。
【0069】条件式(14)は第2レンズ群と第4レン
ズ群とでは第4レンズ群との屈折力を適切に設定するた
めのものである。
【0070】特に条件式(14)は主変倍群のパワー配
置と変倍を適切にしながらペッツバール和を適当に設定
するのに有用な式である。 (イ−12)バックフォーカスをbf、前記第iレンズ
群の焦点距離をfiとしたとき 0.3<bf/f5<2.5・・・(15) 0.9<lfll/bf<1.6・・・(16) を満足することを特徴とすることである。
【0071】条件式(15)、(16)は主に全系の射
出瞳と、歪曲を適当に設定する為のものである。
【0072】ここでバックフォーカスbfは第5レンズ
群から表示体までの距離でありダイクロブリズム等を除
いた空気換算長のことである。条件式(15)は全系を
適切にテレセントリックにするために必用な式である。
【0073】表示体パネルから垂直に出た光束が第5レ
ンズ群に入り屈折されて効率よく瞳(絞り)に到達し更
に前玉(第1レンズ群)近傍の有効径を適切にするのに
必要な条件である。
【0074】上限を超えると大型化し、下限を超えると
歪曲が発生する。条件式(16)も歪曲を適切にとりな
がら射出瞳を長くしテレセントリックにするための条件
である。上限を超えると第1レンズ群の径が大型化し、
下限を超えると特に広角端での歪曲が大きくなり適当で
ない。 (イ−13)前記第iレンズ群の焦点距離をfi、全系
の広角端の焦点距離をfwとするとき 0.5<f5/fw<3.5・・・(17)を満足する
ことを特徴とすることである。
【0075】条件式(17)は主にズームレンズ系全体
を最適にテレセントリック系にしつつ、ズームレンズか
らパネルまでの距離を最適にするためのものである。
【0076】条件式(17)の下限を超えると最適なテ
レセントリック性を満足できず、上限を超えると大型化
して適当でない。
【0077】前記第iレンズ群の焦点距離をfi、全系
の広角端と望遠端の焦点距離を各々fw、ftとしたと
【0078】
【数6】
【0079】を満足することを特徴とすることである。
【0080】条件式(18)〜(21)は主に各レンズ
群のパワー(屈折力)配置を適切にしつつ各群の移動量
を適切にして、小型化をする為のものである。
【0081】条件式(18)は歪曲収差を第1群におい
て十分に押さえておくと共に、バックフォーカスを十分
に確保する為のものである。
【0082】上限値を超えるとフォーカシングのための
移動量が大きくなり全長が長大化し、かつバックフォー
カスが短くなり好ましくない。逆に、下限値を超えると
フォーカシングのための移動量は少なくなるものの、歪
曲収差の補正が困難になると同時にペッツバール和が負
に大きくなり像面が倒れてくるので好ましくない。
【0083】条件式(19)はズーミング中固定の第3
レンズ群を第4レンズ群に対し適切に変倍に寄与させ、
第3レンズ群が簡易な構成の固定で維持できるための条
件である。
【0084】条件式(20)は変倍に寄与するレンズ群
の適切なパワー配置を示したものである。それぞれの上
限値を超えると所望のズーム比を得るための移動量が大
きくなり、レンズ系全体が大型化し適切でない。また下
限値を超えると各群の移動量は小さくなるが、ズーミン
グに伴なう収差変動、特に像面湾曲の変動が大きくなり
適当でない。
【0085】条件式(21)は条件式(15)とともに
射出瞳を長くしてテレセントリックにするために必要な
条件である。下限値を超えると、テレセントリックに構
成しても第5群にて歪曲収差が発生して適当でない。ま
た上限値を超えると全系の大きさが大型化し適当でな
い。 (イ−15) 簡易な構成で小型化を図りつつ、効果的
に変倍させ、その変倍群の動き量も小さくして、更に色
収差の発生・変動を小さくするためには、広角端のズー
ム位置に対し、望遠端のズーム位置には、前記第2レン
ズ群と前記第3レンズ群の間隔は増大し、前記第4レン
ズと前記第5レンズ群の間隔は増大するように各レンズ
群を移動させるのが良い。
【0086】ここで第2レンズ群は主変倍レンズ群であ
り、このレンズ群が移動することにより変倍し、第4レ
ンズ群がそれに伴って移動することによりズーミングに
より移動する結像位置の変動を補正する。
【0087】また第2レンズ群と第4レンズ群をズーミ
ングに際しスクリーン側に別な速度で移動し、第3レン
ズ群をズーミングにより移動する結像位置の変動を補正
するように移動させてもよい。ズーミングに際して第3
レンズ群は固定であった第2レンズ群、第4レンズ群の
みで変倍させても良い。 (イ−16)主変倍群である上記第2レンズ群は少なく
とも、1枚の正レンズと1枚の負レンズで構成され、第
3レンズ群を固定したときは少なくとも1枚の負レンズ
で構成されることが簡易な構成を達成するのに好まし
い。 (イ−17)第5レンズ群は、表示体であるパネルに最
も近く、比較的強い正の屈折力を与えることにより、テ
レセントリックな系を実現している。さらにスクリーン
側に凸面を向けた正レンズ1枚で第5レンズ群を構成
し、軸外像面湾曲の補正と構成の簡易化の両立を達成す
ることが望ましい。 (イ−18)第2レンズ群と前記第4レンズ群を同一方
向に移動して変倍することが良い。これによれば各群の
移動量及び移動スペースを減らしつつも、高変倍率なズ
ームレンズを達成することができ、全長を短縮すると共
に、全長がズーミングで変動しないまた入射瞳位置から
前玉までの距離を短くし、軸外斜光束で決まる前玉径の
小型化を可能とすることができる。 (イ−19)第1レンズ群は、負の屈折力を有し、色合
成素子のスペースのために、長いバックフォーカスを確
保している。特にバックフォーカスを長くするために、
第1レンズ群にスクリーン側に凸面を有するメニスカス
状の負レンズを配置するのが良い。さらに各群の屈折力
を適切に配置し、前記第1レンズ群をズーミング中、固
定とすることで、記軸外斜光束の位置の変動をへらし、
構成の簡易化と共に全長一定なレンズ系が達成できる。
また広角端での歪曲の低減のために第1レンズ群の最も
物体側には凸レンズを配置するのが良い。これによれば
最も軸外光束を通る位置での歪曲補正を良好に補正でき
る。特にこの凸レンズはスクリーン側に凸面を有する正
レンズであるのが好ましい。
【0088】図1の数値実施例1では広角端から望遠端
へのズーミングで、第1レンズ群と第5レンズ群が固定
で第2レンズ群と第4レンズ群がスクリーン側へ移動す
るとともに第3レンズ群はズーム中間で変曲点をもって
スクリーン側へ凸の軌跡で移動するものである。第3レ
ンズ群は広角端より望遠端で表示パネル側(スクリーン
の反対側)に動いている。この際第2レンズ群、第4レ
ンズ群は増倍し第3レンズ群は、ズーム域全体では滅倍
している。第4レンズ群のもっとも物体側の凸レンズに
は、商品名FSL5((株)OHARA製)を使用して
いる。
【0089】図4の数値実施例2では広角端から望遠端
へのズーミングで、第1レンズ群と第5レンズ群がズー
ミング中固定で第2レンズ群がスクリーン側へ移動す
る。第3レンズ群はズーム中間で変曲点を持ってスクリ
ーン側へ凸の軌跡で移動するものである。第3レンズ群
は広角端より望遠端で表示パネル側(スクリーンの反対
側)に動いている。第4レンズ群はズーム中間で変曲点
をもってパネル側へと角軌跡で移動するものである。第
4レンズ群は広角端より望遠端で表示パネル側(スクリ
ーンの反対側)に動いている。この際第2レンズ群、第
3レンズ群は増倍するが、第4レンズ群はわずかに減倍
している。第4レンズ群の最も物体側の凸レンズには、
FPL51(OHARA製)を使用している。第1レン
ズ群のメニスカス凹レンズの像面側の面に非球面を配し
ている。
【0090】図7の数値実施例3では広角端から望遠端
へのズーミングで、第1レンズ群と第3レンズ群と第5
レンズ群がズーミング中固定で第2レンズ群がスクリー
ン側へ移動する。第4レンズ群は広角端より望遠端で表
示パネル側(スクリーンの反対側)に動いている。この
際第2レンズ群は増倍するが、第4レンズはわずかに減
倍している。
【0091】以下に、本発明の数値実施例を記載する。
【0092】数値実施例においてRiはスクリーン側よ
り順に第i番目の面の曲率半径、Diはスクリーン側よ
り順に第i番目の光学部材厚及び空気間隔、Niとνi
はそれぞれスクリーン側より順に第i番目の光学部材の
材質の屈折力とアッベ数である。非球面形状は、光軸方
向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正と
し、Rを近軸曲率半径、各非球面係数をK、B、C、
D、Eとしたとき、
【0093】
【数7】
【0094】なる式で表している。また例えば「e−
Z」の表示は「10-Z」を意味する。
【0095】数値実施例1では最終の4つの面、数値実
施例2では最終の12の面、数値実施例3では最終の2
つの面はガラスブロックである。
【0096】前述の各条件式と数値実施例における諸数
値との関係を表−1に示す。
【0097】
【外1】
【0098】
【外2】
【0099】
【外3】
【0100】
【表1】
【0101】
【発明の効果】本発明によれば小型で簡易な構成であり
ながら、十分に倍率色収差を補正した、プロジェクショ
ン装置に好適なズームレンズ及びそれを用いた投影装置
を達成することができる。
【0102】この他本発明によれば全体として5つのレ
ンズ群より成り、またレンズ型としてネガティブリード
型を採用し、各レンズ群を適切に構成することにより、
レンズ系全体の小型化を図りつつ、変倍範囲全体にわた
りテレセントリック条件を良好に維持し、画面全体にわ
たり良好なる光学性能を有した液晶プロジェクター用に
好適なズームレンズ及びそれを用いた投影装置を達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例1の広角端のレンズ断面図
【図2】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例1の広角端の収差図
【図3】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例1の望遠端の収差図
【図4】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例2の広角端のレンズ断面図
【図5】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例2の広角端の収差図
【図6】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例2の望遠端の収差図
【図7】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例3の広角端のレンズ断面図
【図8】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例3の広角端の収差図
【図9】 本発明のズームレンズを用いた投影装置の該
ズームレンズの数値実施例3の望遠端の収差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 L5 第5群 SP 絞り GB ガラスブロック LCD 画像表示素子 S スクリーン PL ズームレンズ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA06 KA07 NA02 PA10 PA19 PA20 PB12 PB13 QA02 QA07 QA14 QA22 QA26 QA34 QA41 QA45 RA05 RA12 RA41 RA42 SA44 SA46 SA50 SA53 SA55 SA63 SA64 SA65 SA72 SA74 SA76 SB04 SB05 SB06 SB14 SB15 SB22 SB23 SB32 SB33 SB34 SB42 SB43 SB45

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 距離が長い方の共役点を第1共役点とし
    たとき、該第1共役点側から順に、負の屈折力の第1レ
    ンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3
    レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第
    5レンズ群を有し、広角端のズーム位置から望遠端のズ
    ーム位置への変倍に際して、2以上のレンズ群を動か
    し、該第1レンズ群と第5レンズ群は、変倍中固定であ
    り、距離が短い方の共役点を第2共役点としたとき、第
    2共役点側のレンズ面から射出瞳位置までの距離のうち
    変倍中、絶対値で最も短いと距離をtk、全系の広角端
    の焦点距離をfwとしたとき、 |tk|/fw>1.5 を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】前記第1レンズ群は1以上の正レンズと1
    以上の負レンズを有することを特徴とする請求項1のズ
    ームレンズ。
  3. 【請求項3】前記第4群は第1共役点側から順に負レン
    ズと1以上の正レンズを有し、該正レンズの材質のアッ
    ベ数をν4pとするとき ν4p>60 を満足することを特徴とする請求項2のズームレンズ。
  4. 【請求項4】 広角端における前記第3レンズ群と前記
    第4レンズ群の合成屈折力をφ34w、広角端における
    全系の屈折力をφwとしたとき 0<φ34w/φw<1.5 を満足することを特徴とする請求項3のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第2レンズ群は、1以上の正レンズ
    と1以上の負レンズで構成され、該正レンズのうち小さ
    なアッベ数を持つ正レンズの材質のアッベ数をν2p、
    負レンズのうち大きなアッベ数を持つ負レンズの材質の
    アッベ数をν2n、としたとき ν2p−ν2n>8 を満足することを特徴とする請求項4のズームレンズ。
  6. 【請求項6】 前記第3レンズ群は1以上の負レンズを
    有し、該負レンズのうち最も小さいアッベ数を持つ負レ
    ンズの材質のアッベ数をν3nとしたとき ν3n>35 を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか
    1項のズームレンズ。
  7. 【請求項7】 バックフォーカスをbf、全系の広角端
    の焦点距離をfwとしたとき 0.9<bf/fw を満足することを特徴とする請求項1から6のいずれか
    1項のズームレンズ。
  8. 【請求項8】 前記第5レンズ群は1以上の正レンズを
    有し、該正レンズのうちの1つの材質のアッベ数をν5
    pとしたときν5p>30を満足することを特徴とする
    請求項1から7のいずれか1項のズームレンズ。
  9. 【請求項9】 前記第iレンズ群の焦点距離をfi、全
    系の広角端と望遠端の焦点距離を各々fw、ftとした
    とき 1.1<|fl/f2|<2.3 【数1】 を満足することを特徴とする1から8のいずれか1項の
    ズームレンズ。
  10. 【請求項10】 前記第iレンズ群の焦点距離をfi、
    全系の広角端の焦点距離をfwとしたとき 1<|f1|/fw<2.5 を満足することを特徴とする1から9のいずれか1項の
    ズームレンズ。
  11. 【請求項11】 前記第2レンズ群の広角端と望遠端の
    結像倍率をβ2w、β2t、変倍に伴う第2レンズ群と
    第4レンズ群の移動量を各々M2,M4、全系の広角端
    と望遠端の焦点距離をfw,ftとし Z2=β2t/β2w Z=ft/fw とおいたとき 0.8<Z2/Z<1.1 1.0<|M2/M4|<11.0 0.4<M2/(ft−fw)<1.3 を満足することを特徴とする請求項1から10のいずれ
    か1項のズームレンズ。
  12. 【請求項12】 前記第iレンズ群の焦点距離をfiと
    したとき −0.9<f2/f4<−0.01 を満足することを特徴とする請求項1から11のいずれ
    か1項のズームレンズ。
  13. 【請求項13】 バックフォーカスをbf、前記第iレ
    ンズ群の焦点距離をfiとしたとき 0.3<bf/f5<2.5 0.9<lfll/bf<1.6 を満足することを特徴とする請求項1から12のいずれ
    か1項のズームレンズ。
  14. 【請求項14】 前記第iレンズ群の焦点距離をfi、
    全系の広角端の焦点距離をfwとするとき 0.5<f5/fw<3.5 を満足することを特徴とする請求項1から13のいずれ
    か1項のズームレンズ。
  15. 【請求項15】 前記第iレンズ群の焦点距離をfi、
    全系の広角端と望遠端の焦点距離を各々fw、ftとし
    たとき 【数2】 を満足することを特徴とする請求項1から14のいずれ
    か1項のズームレンズ。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれか1項のズ
    ームレンズを用いて投影像原画をスクリーン面上に投影
    していることを特徴とする投影装置。
JP2000150451A 2000-05-22 2000-05-22 ズームレンズ及びそれを用いた投影装置 Expired - Fee Related JP4579375B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000150451A JP4579375B2 (ja) 2000-05-22 2000-05-22 ズームレンズ及びそれを用いた投影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000150451A JP4579375B2 (ja) 2000-05-22 2000-05-22 ズームレンズ及びそれを用いた投影装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001330775A true JP2001330775A (ja) 2001-11-30
JP2001330775A5 JP2001330775A5 (ja) 2010-07-08
JP4579375B2 JP4579375B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=18656165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000150451A Expired - Fee Related JP4579375B2 (ja) 2000-05-22 2000-05-22 ズームレンズ及びそれを用いた投影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4579375B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004310083A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Fuji Photo Optical Co Ltd ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
CN1306306C (zh) * 2003-02-10 2007-03-21 精工爱普生株式会社 投影变焦透镜及配备所述透镜的光学投影机
WO2013140718A1 (ja) * 2012-03-22 2013-09-26 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
CN107238912A (zh) * 2014-02-14 2017-10-10 佳能株式会社 成像光学系统和包括该成像光学系统的图像投射设备
CN108490593A (zh) * 2014-12-22 2018-09-04 佳能株式会社 变焦镜头及包括该变焦镜头的摄像装置
JP2018156101A (ja) * 2018-05-31 2018-10-04 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2019120823A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519169A (ja) * 1991-06-29 1993-01-29 Olympus Optical Co Ltd ズームレンズ
JPH11231218A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Nitto Kogaku Kk 投写用ズームレンズおよびプロジェクタ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519169A (ja) * 1991-06-29 1993-01-29 Olympus Optical Co Ltd ズームレンズ
JPH11231218A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Nitto Kogaku Kk 投写用ズームレンズおよびプロジェクタ装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1306306C (zh) * 2003-02-10 2007-03-21 精工爱普生株式会社 投影变焦透镜及配备所述透镜的光学投影机
JP2004310083A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Fuji Photo Optical Co Ltd ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP4530259B2 (ja) * 2003-03-26 2010-08-25 フジノン株式会社 ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
US9122038B2 (en) 2012-03-22 2015-09-01 Fujifilm Corporation Imaging lens and imaging apparatus
CN104204890A (zh) * 2012-03-22 2014-12-10 富士胶片株式会社 摄像透镜和摄像装置
JP5698866B2 (ja) * 2012-03-22 2015-04-08 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
WO2013140718A1 (ja) * 2012-03-22 2013-09-26 富士フイルム株式会社 撮像レンズおよび撮像装置
CN104204890B (zh) * 2012-03-22 2016-06-15 富士胶片株式会社 摄像透镜和摄像装置
CN107238912A (zh) * 2014-02-14 2017-10-10 佳能株式会社 成像光学系统和包括该成像光学系统的图像投射设备
CN108490593A (zh) * 2014-12-22 2018-09-04 佳能株式会社 变焦镜头及包括该变焦镜头的摄像装置
JP2019120823A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システム
JP7027170B2 (ja) 2018-01-09 2022-03-01 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システム
JP2018156101A (ja) * 2018-05-31 2018-10-04 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4579375B2 (ja) 2010-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5455572B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
EP1881357A1 (en) Vibration-proof telephoto zoom lens having four lens groups
JP2006208890A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2005234460A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP4920983B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP4695744B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた投影装置
JP5560636B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた投射型表示装置
JP2005331641A (ja) ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JPH10246854A (ja) コンパクトな広角レンズ
JP2000111798A (ja) ズームレンズ
JP2001066503A (ja) ズームレンズ
JP2001296476A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP4006073B2 (ja) ズームレンズ
JP2004279958A (ja) 投映用ズームレンズ及びこれを備えたプロジェクター
JP2001337275A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた投影装置
JP3695612B2 (ja) ズームレンズ
JP2722709B2 (ja) ズームレンズ
JP2004061681A (ja) ズームレンズ及びそれを有する光学機器
JP2001330775A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた投影装置
JP2003295054A (ja) ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP4659412B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP3548517B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた投影装置
JP2004226644A (ja) ズームレンズ
JP2000292698A (ja) ズームレンズ
JP6716215B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070516

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100826

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees