JP2001330513A - 温度測定方法および温度測定装置および半導体製造装置 - Google Patents

温度測定方法および温度測定装置および半導体製造装置

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JP2001330513A
JP2001330513A JP2000147184A JP2000147184A JP2001330513A JP 2001330513 A JP2001330513 A JP 2001330513A JP 2000147184 A JP2000147184 A JP 2000147184A JP 2000147184 A JP2000147184 A JP 2000147184A JP 2001330513 A JP2001330513 A JP 2001330513A
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light
wavelength
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JP2000147184A
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Choei Osanai
長栄 長内
Kenichi Yamaga
健一 山賀
Toshio Goto
俊夫 後藤
Norihiko Nishizawa
典彦 西澤
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の温度を正確に測定する。 【解決手段】 レーザ光源4からレーザ光を断続的に発
振させ、そのレーザ光を複数の波長にシフトさせて被測
定物wに照射し、その入射光ならびに被測定物wからの
反射光および放射光の強度を前記シフトされた波長毎に
測定し、この測定結果から被測定物wの温度を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度測定方法およ
び温度測定装置および半導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被処理体例えば半導体ウエハを加熱処理
して半導体デバイスを製造する装置においては、処理温
度によって被処理体の処理状態が大きく変化するため、
所定の特性の半導体デバイスを得る上で温度の制御が重
要な要素となる。特に、被処理体の表面は半導体デバイ
スの要部となるため、温度制御のための情報となる被処
理体表面の正確な温度測定は製造工程に欠かせない。
【0003】このような半導体製造装置における被処理
体の温度測定方法の従来技術の一形式として、放射温度
計を用いた被接触型の温度測定方法が知られている。し
かしながら、この温度測定方法においては、測定に先立
ち、被測定物である被処理体の放射率を設定する必要が
あるが、放射率が未知の被処理体や、例えば薄膜形成等
による表面状態の変化に伴って放射率が変化する場合等
は、正確な温度を測定することができなかった。
【0004】そこで、このような問題を解消するため
に、例えば特開平2−256254号公報に記載されて
いるような温度測定方法が提案されている。この温度測
定方法は、処理中の半導体ウエハに断続的に赤外線を照
射し、照射された赤外線の反射光および半導体ウエハか
ら放射される赤外線のうち波長が1μm以下であって波
長の異なる複数種の赤外線の強度を選択的に測定し、こ
の測定結果から前記半導体ウエハの温度を算出するもの
であり、従来に比べて半導体ウエハの正確な温度を測定
することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記温
度測定方法においては、光源として白色光源を用いてい
るため、迷光等の外乱を受け易く、正確な温度を測定す
る上で限界があった。
【0006】本発明は、前記事情を考慮してなされたも
ので、被測定物の温度を正確に測定することができる温
度測定方法および温度測定装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、処理中の被処理体の温度を正確
に測定して所望の処理を確実に行うことができる半導体
製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
の温度測定方法は、レーザ光源からレーザ光を断続的に
発振させ、そのレーザ光を複数の波長にシフトさせて被
測定物に照射し、その入射光ならびに被測定物からの反
射光および放射光の強度を前記シフトされた波長毎に測
定し、この測定結果から被測定物の温度を算出すること
を特徴とする。
【0008】請求項2の温度測定装置は、レーザ光を断
続的に発振するレーザ光源と、このレーザ光源からのレ
ーザ光を複数の波長にシフトさせる波長シフト手段と、
この波長シフト手段を介して複数の波長にシフトされた
レーザ光を被測定物に照射し、その入射光ならびに被測
定物からの反射光および放射光の強度を前記シフトされ
た波長毎に測定する測定手段と、この測定手段の測定結
果から被測定物の温度を算出する演算処理部とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】請求項3の温度測定装置は、請求項2の温
度測定装置において、前記波長シフト手段が、レーザ光
源からのレーザ光を分光する偏光ビームスプリッタと、
分光されたレーザ光を複数の波長にシフトさせる定偏波
ファイバとからなることを特徴とする。
【0010】請求項4の温度測定装置は、請求項2の温
度測定装置において、前記波長シフト手段が、レーザ光
の強度を変える光学素子と、レーザ光の強度に応じて波
長をシフトさせる定偏波ファイバとからなることを特徴
とする。
【0011】請求項5の半導体製造装置は、被処理体を
収容して所定の処理を行う加熱手段を有する処理室と、
レーザ光を断続的に発振するレーザ光源、このレーザ光
源からのレーザ光を複数の波長にシフトさせる波長シフ
ト手段、この波長シフト手段を介して複数の波長にシフ
トされたレーザ光を前記処理室内の被処理体に照射し、
その入射光ならびに被処理体からの反射光および放射光
の強度を前記シフトされた波長毎に測定する測定手段、
この測定手段の測定結果から被処理体の温度を算出する
演算処理部を有する温度測定装置と、この温度測定装置
により測定した温度を基に前記加熱手段を制御する制御
部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。
【0013】本発明の第1の実施の形態を示す図1にお
いて、1は半導体製造装置である枚葉式熱処理装置の処
理室で、この処理室1は加熱手段である抵抗発熱体から
なるヒータ2を備えている。処理室1内には、被処理体
例えば半導体ウエハwが収容されている。処理室1に
は、所定の処理ガスや不活性ガスを導入するガス導入系
および処理室内を減圧排気可能な排気系が接続されてい
る(図示省略)。
【0014】被測定物である処理中の前記半導体ウエハ
wの温度を測定するために、熱処理装置には温度測定装
置3が設けられている。この温度測定装置3は、レーザ
光を断続的に発振するレーザ光源4と、このレーザ光源
4からのレーザ光を波長の異なる複数(複数種)の波長
(波長領域)(λ1,λ2,λ3)にシフトさせる波長
シフト手段5と、この波長シフト手段5を介して複数の
波長(λ1,λ2,λ3)にシフトされたレーザ光を被
測定物である半導体ウエハwに照射し、その入射光なら
びに半導体ウエハwからの反射光および放射光の強度を
前記シフトされた波長(λ1,λ2,λ3)毎に測定す
る測定手段6と、この測定手段6の測定結果から半導体
ウエハwの温度を算出する算出手段である演算処理部7
とを備えている。
【0015】レーザ光源4は、パルスレーザ発振器例え
ばファイバレーザからなっている。前記波長シフト手段
5は、レーザ光源4からのレーザ光を2つに分光する偏
光ビームスプリッタ8と、分光されたレーザ光を複数例
えば3つの波長(λ1,λ2,λ3)にシフトさせる2
つの定偏波ファイバ9a,9bとからなる。
【0016】一方の定偏波ファイバ9aは、レーザ光を
2つの波長λ1,λ2例えばλ1=1.55μmとλ2
=1.60μmにシフトし、他方の定偏波ファイバ9b
は、レーザ光を2つの波長λ1,λ3例えばλ1=1.
55μmとλ3=1.65μmにシフトする。なお、λ
1はレーザ光源4から発振されるレーザ光本来の波長で
ある。被測定物wからの放射光の測定時にレーザ光を遮
断するために、偏光ビームスプリッタ8とレーザ光源4
との間にはチョッパ10が設けられている。
【0017】前記定偏波ファイバ9a,9bの出力側
は、合流分岐カプラ11を介して2本の入力用の光ファ
イバすなわち第1入力光ファイバ12aと第2入力光フ
ァイバ12bに分岐され、その一方の第1入力光ファイ
バ12aが光学ヘッド13にカプラ14を介して接続さ
れ、他方の第2入力光ファイバ12bが光源出力検出部
(入力光検出部)15に接続されている。前記処理室1
には、被測定物である半導体ウエハwにレーザ光を照射
し、且つ、半導体ウエハwで反射される反射光および同
半導体ウエハwから放射される放射光を取込む光学ヘッ
ド13が設けられている。検出精度を向上させるため
に、光学ヘッド13と処理室1の間には、反射光と放射
光を一定周波数例えば100Hzで遮断するチョッパ1
00が設けられていることが好ましい。後述の検出部1
9,20に例えば100Hzの信号のみを増幅する機能
を入れておくことにより、検出精度ないし感度の向上が
図れる。なお、前記チョッパ100は、設けられていな
くてもよい。
【0018】この光学ヘッド13には、カプラ14を介
して前記第1入力光ファイバ12aと出力用の光ファイ
バ16が接続されている。この出力用の光ファイバ16
は分岐カプラ17を介して2つの出力用の光ファイバす
なわち第1出力光ファイバ18aと第2出力光ファイバ
18bに分岐され、その一方の第1出力光ファイバ18
aが反射光検出部19に、他方の第2出力光ファイバ1
8bが放射光検出部20にそれぞれ接続されている。
【0019】前記光源出力検出部15は半導体ウエハw
に対する入射光であるレーザ光源4の光源出力光の強度
を、反射光検出部19は半導体ウエハwからの反射光の
強度を、放射光検出部20は半導体ウエハwからの放射
光の強度を前記シフトされた複数の波長(λ1,λ2,
λ3)毎にそれぞれ検出するようになっている。各検出
部15,19,20は、光(レーザ光ないし赤外線)を
前記シフトされた波長(λ1,λ2,λ3)に分ける回
折格子21と、この回折格子21により波長毎に分けら
れた光の強度を検出する受光素子(赤外線センサ)22
と、この受光素子22の検出信号を増幅する増幅器23
とから主に構成されている。
【0020】光源出力検出部15、反射光検出部19お
よび放射光検出部20の出力信号はデータ計測部24例
えば多入力デジタルマルチメータに入力され、このデー
タ計測部24の出力信号は演算処理部7例えばパーソナ
ルコンピュータに入力されるようになっている。光源出
力検出部15、反射光検出部19および放射光検出部2
0とデータ計測部24は前記測定手段6を構成してい
る。演算処理部7はこの測定手段6の測定結果から半導
体ウエハwの温度を次のように算出するように構成され
ている。
【0021】すなわち、測定入射光強度をP(λi)、
測定反射光強度をR(λi)、測定放射光強度をD(λ
i)とし(但し、λi=λ1、λ2、λ3)、放射率を
ε、反射率をρとすると、被測定物が透明でない場合
(光の透過がない場合)、ε+ρ=1となる。また、反
射率ρを求めるためには、全空間への反射光をすべて測
定しなければらならないが、実際には全反射光の一部を
測定するので、部分反射率をβとする。反射率はρ=1
−εであり、入射光強度に反射率を掛けたものが全反射
光強度であるから、全反射光強度をR(λi)/βとす
ると、 (1−ε)P(i)=R(i)/β … となる。
【0022】ここで、1/βを波長の多項式の形で近似
すると、 1/β=a0+a1λi1+…anλin … となるが、βの波長による変化は、ρの変化に比べて小
さく、更に波長が近接している場合は、ほとんど波長に
依存しないと考えられるので、 1/β≒a0 … と近似できる。
【0023】また、温度Tの黒体を測定した時の放射強
度をDB(λi,T)とすると、 D(λi)=ε・DB(λi,T) … となる。式、式および式からβとεを消去する
と、 D(λi)=(1−a0・R(λi)/P(λi))・DB(λi,T)… となる。
【0024】この式により被測定物の温度Tを算出す
ることができる。この場合、2つの波長で測定すること
により、被測定物の温度を算出することが可能である
が、その算出温度は数式の近似や測定器の誤差等の誤差
要因を含むため、正確とはいえない。そこで、3つの波
長(λ1,λ2,λ3)で測定し、最小二乗法で近似する
ことにより、より正確な温度を算出するようにする。
【0025】以上の構成からなる温度測定装置3により
測定算出した半導体ウエハwの温度を基に前記ヒータ2
を制御するために、演算処理部7の出力信号をヒータ2
の制御部(ヒータ制御部)26に入力して、ヒータ2を
制御するように構成されている。
【0026】以上の構成からなる温度測定装置3ないし
温度測定方法によれば、レーザ光源4からレーザ光を断
続的に発振させ、そのレーザ光を波長シフト手段5によ
り複数の波長にシフト(λ1,λ2,λ3)させて被測
定物wに照射し、その入射光ならびに被測定物wからの
反射光および放射光の強度を前記シフトされた波長(λ
1,λ2,λ3)毎に測定手段6により測定し、この測
定結果から被測定物wの温度を算出手段である演算処理
部5により算出するように構成されているため、白色光
源を用いている従来の温度測定装置ないし温度測定方法
と異なり、迷光等の外乱の影響を受け難く、被測定物w
の放射率が未知であっても被測定物wの温度を正確に測
定することができる。
【0027】また、前記熱処理装置によれば、被処理体
例えば半導体ウエハwを収容して所定の処理を行う加熱
手段例えばヒータ2を有する処理室1と、レーザ光を断
続的に発振するレーザ光源4、このレーザ光源4からの
レーザ光を複数の波長(λ1,λ2,λ3)にシフトさ
せる波長シフト手段5、この波長シフト手段5を介して
複数の波長(λ1,λ2,λ3)にシフトされたレーザ
光を前記処理室1内の半導体ウエハwに照射し、その入
射光ならびに半導体ウエハwからの反射光および放射光
の強度を前記シフトされた波長(λ1,λ2,λ3)毎
に測定する測定手段6、この測定手段6の測定結果から
半導体ウエハwの温度を算出する演算処理部5を有する
温度測定装置3と、この温度測定装置3により測定した
温度を基に前記ヒータ2を制御する制御部(ヒータ制御
部)26とを備えているため、処理中の半導体ウエハw
の温度を正確に測定して所望の処理を確実に行うことが
できる。
【0028】図2は本発明の第2の実施の形態を示して
いる。本実施の形態において、図1の実施の形態と同一
部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いて説明する。本実施の形態では、波長シフト手段5
が、レーザ光の強度を時分割で変えることができる強度
調整用の光学素子27と、この光学素子27により変え
られたレーザ光の強度に応じて波長をシフトさせる定偏
波ファイバ28とからなる。
【0029】光学素子27は、電圧を変えてかけること
で透過する光量を変えることができ、例えば0.1秒お
きに定偏波ファイバ28を介して1.55μm、1.6
0μm、1.65μmの波長ピークが順に生成できるよ
うに制御部29により制御されるように構成されてい
る。このように時分割でレーザ光を発振させて波長をシ
フトさせ、その入射光強度および反射光強度を光源側と
同期させて検出するために、波長シフト手段5と検出手
段であるデータ計測部24もしくは演算処理部7とは制
御部29により同期がとられている。前記定偏波ファイ
バ28の出力側は分岐カプラ25を介して第1入力光フ
ァイバ12aと第2入力光ファイバ12bに分岐されて
いる。
【0030】このように時分割で波長シフトが行えるた
め、光源出力検出部15および反射光検出部19は、図
1の実施の形態と異なり、入射光および反射光を波長
(λ1,λ2,λ3)毎に分光する回折格子が不用にな
ると共に、受光素子22および増幅器23が一組で足り
る。なお、被測定物例えば半導体ウエハwから放射され
る放射光は、波長毎に分光する必要があるため、第2出
力光ファイバ18bが分岐カプラ30を介して3つに分
光され、λ1,λ2,λ3の波長を選択的に通す波長フ
ィルタ31a,31b,31cを介して各光学素子22
に入光されるようになっている。
【0031】図2の実施の形態によれば、図1の実施の
形態と同様に被測定物ないし半導体ウエハwの温度を正
確に測定することができることは勿論のこと、簡単な構
成でレーザ光を複数の波長に時分割でシフトすることが
できるため、入射光および反射光を測定する際の分光が
不用になり、図1の実施の形態よりもシステムの単純化
が図れる。入射光および反射光を測定する際の分光が不
要であることから、各波長領域での強度が減衰されるこ
とがない。
【0032】なお、図2の実施の形態では、放射光を複
数の波長(λ1,λ2,λ3)に分光する手段として、
分岐カプラ30と波長フィルタ31a,31b,31c
を採用しているが、図1の実施の形態と同様に回折格子
を採用してもよい。また、図2の実施の形態において、
波長フィルタ31a,31b,31cの変わりに1個の
可変波長フィルタを用いれば、分岐カプラ30が不用に
なると共に、受光素子22および増幅器23が一組で足
り、更にシステムの単純化が図れる。
【0033】図3は本発明の第3の実施の形態を示して
いる。本実施の形態において、図2の実施の形態と同一
部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いて説明する。本実施の形態では、第1出力光ファイバ
18aが第2入力光ファイバ12bに合流カプラ35を
介して合流接続されており、光源出力と反射光を共通の
検出部(光源出力・反射光検出部)150で検出するよ
うに構成されている。この場合、前記第1出力光ファイ
バ18aと第2入力光ファイバ12bとには、光源出力
光と反射光を切換えるためのチョッパー36a,36b
が設けられている。
【0034】図3の実施の形態によれば、図2の実施の
形態と同様の効果を奏することができる他に、光源出力
と反射光を同じ検出部150で検出するため、検出部の
固体差により生じる誤差を防ぐことができると共に、シ
ステムの更なる単純化が図れる。
【0035】なお、図3の実施の形態では、光源出力光
と反射光を切換えるために2つのチョッパー36a,3
6bが用いられているが、図4の(a)に示すように、
第1出力光ファイバ18aと第2入力光ファイバ12b
を平行に配置し、両ファイバに跨るようにチョッパー3
6を設置すれば、1つのチョッパーで足り、システムの
更なる単純化が図れる。この場合、前記チョッパー36
は、図4の(b)に示すように、半円形の回転遮蔽板3
6dを有しており、光源出力を検出する時は反射光を遮
り、反射光を検出する時は光源出力光を遮るように構成
されている。
【0036】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、前記実施の形態で
は、被測定物の一点の温度を測定するように構成されて
いるが、被測定物の複数点の温度を測定するように構成
してもよい。
【0037】また、前記実施の形態では、半導体製造装
置の被処理体の温度を測定するようにした例が示されて
いるが、本発明の温度測定方法および温度測定装置は被
処理体に限らず、あらゆる物の温度を測定することが可
能である。また、半導体製造装置における加熱手段とし
ては、ランプであってもよい。更に、被処理体として
は、半導体ウエハ以外に、例えばガラス基板等であって
もよい。
【0038】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0039】(1)請求項1の温度測定方法によれば、
レーザ光源からレーザ光を断続的に発振させ、そのレー
ザ光を複数の波長にシフトさせて被測定物に照射し、そ
の入射光ならびに被測定物からの反射光および放射光の
強度を前記シフトされた波長毎に測定し、この測定結果
から被測定物の温度を算出するため、迷光等の外乱の影
響を受け難く、被測定物の温度を正確に測定することが
できる。
【0040】(2)請求項2の温度測定装置によれば、
レーザ光を断続的に発振するレーザ光源と、このレーザ
光源からのレーザ光を複数の波長にシフトさせる波長シ
フト手段と、この波長シフト手段を介して複数の波長に
シフトされたレーザ光を被測定物に照射し、その入射光
ならびに被測定物からの反射光および放射光の強度を前
記シフトされた波長毎に測定する測定手段と、この測定
手段の測定結果から被測定物の温度を算出する演算処理
部とを備えているため、迷光等の外乱の影響を受け難
く、被測定物の温度を正確に測定することができる。
【0041】(3)請求項3の温度測定装置によれば、
前記波長シフト手段が、レーザ光源からのレーザ光を分
光する偏光ビームスプリッタと、分光されたレーザ光を
複数の波長にシフトさせる定偏波ファイバとからなるた
め、簡単な構成でレーザ光を複数の波長に容易にシフト
させることができる。
【0042】(4)請求項4の温度測定装置によれば、
前記波長シフト手段が、レーザ光の強度を時分割で変え
る光学素子と、レーザ光の強度に応じて波長をシフトさ
せる定偏波ファイバとからなるため、簡単な構成でレー
ザ光を複数の波長に時分割でシフトさせることができ、
入射光および反射光を測定する際の分光が不用になり、
システムの単純化が図れる。
【0043】(5)請求項5の半導体製造装置によれ
ば、被処理体を収容して所定の処理を行う加熱手段を有
する処理室と、レーザ光を断続的に発振するレーザ光
源、このレーザ光源からのレーザ光を複数の波長にシフ
トさせる波長シフト手段、この波長シフト手段を介して
複数の波長にシフトされたレーザ光を前記処理室内の被
処理体に照射し、その入射光ならびに被処理体からの反
射光および放射光の強度を前記シフトされた波長毎に測
定する測定手段、この測定手段の測定結果から被処理体
の温度を算出する演算処理部を有する温度測定装置と、
この温度測定装置により測定した温度を基に前記加熱手
段を制御する制御部とを備えているため、処理中の被処
理体の温度を正確に測定して所望の処理を確実に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図4】図3における光源出力光側と反射光側のチョッ
パーを一つにした変形例を示す図で、(a)は構成図、
(b)はチョッパーの正面図である。
【符号の説明】
w 半導体ウエハ(被処理体、被測定物) 1 処理室 2 ヒータ(加熱手段) 3 温度測定装置 4 レーザ光源 5 波長シフト手段 6 測定手段 7 演算処理部 8 偏光ビームスプリッタ 9a,9b 定偏波ファイバ 15 光源出力検出部 19 反射光検出部 20 放射光検出部 21 回折格子 24 データ計測部 26 制御部 27 光学素子 28 定偏波ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長内 長栄 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 山賀 健一 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 後藤 俊夫 愛知県日進市五色園3−2110 (72)発明者 西澤 典彦 愛知県名古屋市熱田区大宝2−4−43 白 鳥住宅5−34 Fターム(参考) 2G066 AA02 AA04 AC20 BA11 BA34 BB01 BB20 BC07 BC15 BC30 4M106 AA01 BA05 CA70 DH02 DH12 DH32 DH40 DH46 5F045 GB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からレーザ光を断続的に発振
    させ、そのレーザ光を複数の波長にシフトさせて被測定
    物に照射し、その入射光ならびに被測定物からの反射光
    および放射光の強度を前記シフトされた波長毎に測定
    し、この測定結果から被測定物の温度を算出することを
    特徴とする温度測定方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光を断続的に発振するレーザ光源
    と、このレーザ光源からのレーザ光を複数の波長にシフ
    トさせる波長シフト手段と、この波長シフト手段を介し
    て複数の波長にシフトされたレーザ光を被測定物に照射
    し、その入射光ならびに被測定物からの反射光および放
    射光の強度を前記シフトされた波長毎に測定する測定手
    段と、この測定手段の測定結果から被測定物の温度を算
    出する演算処理部とを備えたことを特徴とする温度測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記波長シフト手段が、レーザ光源から
    のレーザ光を分光する偏光ビームスプリッタと、分光さ
    れたレーザ光を複数の波長にシフトさせる定偏波ファイ
    バとからなることを特徴とする請求項2記載の温度測定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記波長シフト手段が、レーザ光の強度
    を変える光学素子と、レーザ光の強度に応じて波長をシ
    フトさせる定偏波ファイバとからなることを特徴とする
    請求項2記載の温度測定装置。
  5. 【請求項5】 被処理体を収容して所定の処理を行う加
    熱手段を有する処理室と、レーザ光を断続的に発振する
    レーザ光源、このレーザ光源からのレーザ光を複数の波
    長にシフトさせる波長シフト手段、この波長シフト手段
    を介して複数の波長にシフトされたレーザ光を前記処理
    室内の被処理体に照射し、その入射光ならびに被処理体
    からの反射光および放射光の強度を前記シフトされた波
    長毎に測定する測定手段、この測定手段の測定結果から
    被処理体の温度を算出する演算処理部を有する温度測定
    装置と、この温度測定装置により測定した温度を基に前
    記加熱手段を制御する制御部とを備えたことを特徴とす
    る半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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