JP2001330115A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP2001330115A
JP2001330115A JP2000151903A JP2000151903A JP2001330115A JP 2001330115 A JP2001330115 A JP 2001330115A JP 2000151903 A JP2000151903 A JP 2000151903A JP 2000151903 A JP2000151903 A JP 2000151903A JP 2001330115 A JP2001330115 A JP 2001330115A
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transmission mechanism
speed
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Yoshiaki Yamamoto
良明 山本
Tadashi Tamura
忠司 田村
Daisuke Inoue
大輔 井上
Koji Taniguchi
浩司 谷口
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体伝動機構と無段変速機構を有する無段変
速機の変速制御装置において、流体伝動機構の滑りに起
因する原動機の過回転を防止する。 【解決手段】 流体伝動機構が非直結状態かを判断する
(S100)。非直結であれば、あらかじめ算出されて
いる目標入力回転速度Nintが、非直結状態における目
標入力回転速度の上限値NinUを超えているかが判断さ
れる(S102)。ここで、上限値NinUは、直結状態
の制御範囲の上限より低い回転速度に設定されている。
目標入力回転速度Nintが上限値NinUを超えている場
合、目標入力回転速度Nintを上限値NinUに置き換え
る。CVT入力軸の入力回転速度が低めに制御されるの
で、流体伝動機構の滑りがあっても原動機の過回転が防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体伝動機構と無
段変速機構とを含む無段変速機の変速制御装置に関し、
特に流体伝動機構が直結状態と非直結状態とを選択する
ことができる場合の無段変速機構の変速制御に関する。
【0002】
【従来の技術】それぞれ回転可能な入力部材と出力部材
の間に、これらの双方に接触する伝達部材を設け、入力
部材および出力部材と伝達部材との接触位置を変化させ
ることにより変速動作する無段変速機構を備えた無段変
速機が知られている。例えば、入出力部材をプーリと
し、これに伝達部材としてのベルトが掛け渡された変速
機構においては、ベルト掛かり径を変更することによ
り、その変速比が連続可変となる、連続可変比の変速機
構とすることができる。
【0003】このような無段変速機構を採用した車両用
無段変速機の一例が特開平3−103654号公報に記
載されている。この公報の装置において、前記二つのプ
ーリそれぞれが、略円錐または円錐台形状の固定シーブ
および可動シーブから構成され、これらのシーブは、円
錐等の形状の側面が対向するように配置されている。ベ
ルトは、シーブ側面に挟持されシーブの間隔を変更する
ことによりベルトの巻き掛かっている位置、すなわちベ
ルト掛かり径を変更することができる。そして、入口側
のプーリにおいて、シーブの間隔を変更することによ
り、ベルトの巻き掛かっている位置を制御し、入出力プ
ーリの回転速度比、すなわち変速比を制御することがで
きる。シーブの間隔の変更は、可動シーブを流体圧アク
チュエータによって移動させて実行される。
【0004】また、前記の無段変速機構とトルクコンバ
ータなどの流体伝動機構を組み合わせた無段変速機も知
られている。トルクコンバータとの組み合わせの場合、
変速機構自身のトルク増幅とトルクコンバータによるト
ルク増幅の双方によりより大きな増幅比を得ることがで
きる。また、トルクコンバータなどの流体伝動機構は、
流体を介して動力伝達を行っているために、伝達損失が
発生する。この伝達損失をなくすために、トルク増幅作
用を必要としない場合には、流体を介さずに、すなわち
流体伝動機構の入出力を直結する機能が備えられてい
る。
【0005】このような無段変速機においては、前記特
開平3−103654号公報に記載されるように、無段
変速機構の入力部材の回転速度がアクセル操作量といっ
た原動機の出力要求量などに応じた目標回転速度となる
ように、その変速比が制御される。すなわち原動機の出
力要求量に基づき算出される目標入力回転速度に実際の
入力回転速度が一致するように、前記の流体圧アクチュ
エータに供給する作動流体の流量が制御される。そし
て、出力要求量が大きい場合、車両の駆動力を大きくす
るために、目標入力回転速度を高回転側の値とし、原動
機の回転速度を高め、原動機の出力トルクを増大するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】流体伝動機構が直結機
能を有する場合、この流体伝動機構は、通常状態におい
ては直結状態とされるので、前述した目標入力回転速度
は、流体伝動機構が直結状態にあるときに要求される値
として設定される。この場合、流体伝動機構の入出力の
回転速度は一致するので、原動機の回転速度は、前述し
た無段変速機構の変速制御によって過度に高くなるのが
防止される。しかしながら、流体伝動機構が非直結状態
となった場合は、流体伝動機構の滑り分だけ原動機の回
転速度が高くなる。また、原動機の出力要求量が増大さ
れたとき、原動機の特性のばらつきなどによっては、回
転速度の上昇度合いが大きくなる。このため、原動機の
回転速度が限界値を超え、原動機が過回転となる場合が
あるという問題があった。
【0007】本発明は、前述の課題を解決するためにな
されたものであり、流体伝動機構の非直結状態におい
て、原動機の過回転を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】前述の課題を
解決するために、本発明は、原動機の出力を、入出力を
直結状態または非直結状態に選択可能な流体伝動機構を
介して無段変速機構に入力する無段変速機に適用され、
前記無段変速機構の入力部材の回転速度が前記原動機の
出力要求量に応じた目標回転速度となるように前記無段
変速機構の変速比を制御する無段変速機の変速制御装置
において、前記流体伝動機構が非直結状態に選択された
ときには、前記目標回転速度の高回転側の値を直結状態
に選択されたときに比して低くする制御手段を備えてい
る。
【0009】したがって、流体伝動機構が非直結状態に
選択されたときには、目標回転速度の高回転側の値が、
直結状態に選択されたときに比して低くされる。このた
め、原動機の回転速度も無段変速機構の変速制御を通じ
て低めとされ、原動機の回転速度が過度に高くなるのが
防止される。
【0010】また、前記制御手段を、前記原動機の出力
要求量に基づき算出される目標回転速度を上限値により
制限することで、前記流体伝動機構が非直結状態に選択
されたときの前記目標回転速度の高回転側の値を直結状
態に選択されたときに比して低くするものとして構成す
れば、前記上限値を適宜変更することで、流体伝動機構
が非直結状態に選択されたときの目標回転速度の高回転
側の値を適宜に設定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、
本実施形態の車両駆動装置1の概略構成を示す図であ
る。原動機としてのエンジン2の出力は、無段変速機3
を介して駆動輪4に伝達され、車両を駆動する。車両駆
動装置1を制御する制御部5は、エンジン2の運転状態
や、無段変速機3の動作状態などの車両の走行状態を示
す所定のパラメータから、エンジン2および無段変速機
3の所定の制御パラメータを算出する。制御パラメータ
は、例えば、スロットル弁開度、燃料噴射量、変速比な
どであり、これらを制御することにより、エンジン2、
無段変速機3が所定の状態に制御される。
【0012】図2は、CVT(無段変速機構)を含む無
段変速機3の概略構成図である。エンジン2の出力は、
流体伝動機構としてのトルクコンバータ10、前後進切
換機構12、CVT14、減速機構16、差動装置18
を介してドライブシャフト20に伝達され、車両を駆動
する。
【0013】トルクコンバータ10のフロントカバー2
2は、エンジン2の動力により回転し、この回転をポン
プインペラ24、オイルポンプ26に伝達する。オイル
ポンプ26は、無段変速機3の各部の油圧制御機構に対
し作動流体を供給する。また、この作動流体は潤滑油と
しても機能する。ポンプインペラ24は、トルクコンバ
ータ10内に満たされた作動流体をタービンライナ28
に対して送り出し、これを受けてタービンライナ28が
回転する。タービンライナ28はトルクコンバータ出力
軸30と共に回転するように結合され、これによりター
ビンライナ28の回転がトルクコンバータ10の出力と
なる。タービンライナ28を通過した作動流体は、ステ
ータライナ32を通過し、ポンプインペラ24に送られ
る。ステータライナ32は、一方向クラッチ34を介し
て支持されている。トルクコンバータ10の入出力の速
度比が比較的低い領域(クラッチ点以下)では、一方向
クラッチ34が係止状態となり、ステータライナ32が
固定される。このとき、ステータライナ32はタービン
ライナ28から送出された作動流体の向きを変え、ポン
プインペラ24の回転後方よりこれに向けて作動流体を
送り込む。これによってトルクが増幅される。トルクコ
ンバータ10の速度比がクラッチ点を超えると、タービ
ンライナ28から送出される作動流体は、ステータライ
ナ32の背面に当たるように流れ、これにより一方向ク
ラッチ34が解放状態となり、ステータライナ32が空
転する。このとき、トルク増幅は行われず、トルクコン
バータ10は、流体継手として機能する。
【0014】トルクコンバータ10は、直結機能を有す
る。直結クラッチプレート36は、フロントカバー22
に対向するように配置され、またトルクコンバータ出力
軸30に対し、一体となって回転し、また軸方向に摺動
可能に支持されている。また、フロントカバー22と接
触する外周部と、出力軸30に支持される中央部の間に
は、ねじり方向の衝撃、振動を吸収するねじりダンパ3
8が配置されている。制御部5により、走行状況、運転
者の要求に基づき直結に制御することが判断されると、
制御部5により制御される流体圧制御回路40からの作
動流体が直結クラッチプレート36の背面側42に供給
され、この圧力によって当該プレート36が図中右方向
に摺動し、フロントカバー22に係合する。これによっ
て、作動流体を介さずに動力伝達がなされる。制御部5
により、直結状態を解除が判断されると、直結クラッチ
プレート36の前面側44に作動流体が供給され、この
圧力によって当該プレート36が図中左方向に摺動し、
フロントカバー22より離される。
【0015】前後進切換機構12は、2列のプラネタリ
ギアを有する、いわゆるダブルプラネタリ式遊星歯車機
構として構成される。サンギア46は、トルクコンバー
タ出力軸30に結合されている。また、2列のプラネタ
リギア48は共通のキャリア50に回動可能に支持され
ている。キャリア50は、前進用クラッチ52を介して
トルクコンバータ出力軸30に結合されている。キャリ
ア50はまた、CVT14の入力軸54とも結合されて
いる。リングギア56には、後進用ブレーキ58が係合
可能となっている。
【0016】前進時には、流体圧制御回路40からの作
動流体の供給によって前進用クラッチ52が係合状態と
なり、トルクコンバータ出力軸30とCVT入力軸54
が直結状態となる。後進時には、前進用クラッチ52が
解放状態に制御される一方、流体圧制御回路40からの
作動流体の供給により後進用ブレーキ58が係合状態に
制御される。これにより、トルクコンバータ出力軸30
とキャリア50が互いに逆方向に回転する。すなわち、
前後進切換装置12の前後において回転方向が逆転す
る。
【0017】なお、前進用クラッチ52および後進用ブ
レーキ58を共に解放することによって、無段変速機3
が中立状態となる。
【0018】CVT14は、CVT入力軸54と一体に
回転する入力側プーリ60と、出力側プーリ62と、こ
れらのプーリ60,62に巻掛けられたベルト64を有
する。出力側プーリ62は、CVT出力軸66を回転さ
せ、動力を減速機構16に送り出す。
【0019】入力側プーリ60は、さらに固定シーブ6
8と可動シーブ70を備えている。これらのシーブ6
8,70は、CVT入力軸54の方向に並列配置され、
その対向する面が円錐または円錐台の側面に形成されて
いる。可動シーブ70は、CVT入力軸54と一体に回
転する一方、それ自身が流体圧アクチュエータとして機
能し、流体圧制御回路40による作動流体の供給量の制
御により軸方向に移動する。可動シーブ70の移動によ
って、前記円錐等の側面形状に形成された二つのシーブ
68,70の対向する面の間隔が変更される。出力側プ
ーリ62も、入力側と同様に、略円錐側面形状の対向面
を有する固定シーブ72と可動シーブ74を備えてい
る。可動シーブ74も、作動流体の供給量の制御によっ
て軸方向に移動し、これにより二つのシーブ72,74
の間隔が変更される。
【0020】ベルト64は、入力側、出力側プーリ6
0,62のそれぞれの固定シーブ68,72と可動シー
ブ70,74の対向面の形状と係合する概略台形の断面
形状を有し、固定シーブ68,72と可動シーブ70,
74に挟まれるように保持されている。固定シーブ6
8,72と可動シーブ70,74の間隔が変化すること
により、ベルト64の巻きかかっている位置の回転半径
が変化する。また、ベルト64が巻きかかっている位置
の回転半径が入出力側で変化することにより、CVTの
入出力軸54,66の速度比が変化する。可動シーブ7
0,74の位置は、連続的に任意の位置に決定可能であ
るので、CVT14の変速比は所定の範囲において連続
的な値を採ることができる。
【0021】図2に示すように、車両駆動装置1を制御
するために、制御部5には、車両の速度を検出する車速
センサ76、エンジン2の回転速度を検出するNEセン
サ78、レバーにより選択されたシフト位置を検出する
シフトセンサ80、アクセルペダルの操作量を検出する
ペダルセンサ82、CVT入力軸54の回転速度を検出
する回転速度センサ84、作動流体の温度を検出する温
度センサ86などの各種センサからの信号が入力されて
いる。制御部5は、これらのセンサからの出力値に基づ
いてCVT14を制御する。
【0022】車両に要求される駆動力は、アクセル操作
量が大きいほど大きく、車速が高いほど小さい。したが
って、制御部5は、要求される駆動力を達成するための
エンジン出力が得られるよう、アクセル操作量や車速な
どに基づいてCVT14の目標入力回転速度を算出し、
CVT入力軸54の回転速度、すなわち入力回転速度が
この目標入力回転速度となるようにCVT14の変速比
を制御する。
【0023】図3には、CVT14の採りうる目標入力
回転速度の範囲が示されている。横軸は車速V、縦軸は
目標入力回転速度Nintが示されている。変速比γ(=
入力軸回転速度/出力軸回転速度)は、図中左上が大き
く、右下が小さくなる。変速比γの最大値γmaxおよび
最小値γminは、入出力側プーリ60,62におけるベ
ルト64の巻きかかり位置の機構上の制約によって定ま
る。図において、原点を通る直線のうち傾きの大きな直
線が変速比γの最大値γmaxを表し、傾きの小さな直線
が変速比γの最小値γminを表す。図示される実線およ
びこれに囲まれた領域が、選択可能な目標入力回転速度
の範囲を示している。
【0024】図3に示す制御範囲において、図示される
曲線Wは、トルクコンバータ10が直結状態に選択され
たときにおいて、アクセル操作量を最大にしたときに要
求される入力回転速度を示している。トルクコンバータ
10は、低車速領域を除き通常は直結状態とされる。し
たがって、前記目標入力回転速度Nintは、曲線Wで示
される上限値を含み、トルクコンバータ10が直結状態
にあるときに要求される値として設定される。
【0025】ところで、トルクコンバータ10の直結機
能に異常が生じたときなどにおいては、トルクコンバー
タ10は非直結状態とされる。図4は、このようにトル
クコンバータ10が非直結状態に選択されたときにおい
て、CVT14の目標入力回転速度Nintの上限値を前
記の曲線Wとした場合のCVT14の変速制御を通じて
変化する入力回転速度Ninとエンジン回転速度NEの時
間経過の例を示している。運転者がアクセルペダルを全
開にする加速を要求した場合、CVT14の目標入力回
転速度Nintは、曲線Wで示される上限値とされる。し
たがって、実線で示される入力回転速度Ninは、この上
限値に向けて上昇する。
【0026】これに対し、エンジン回転速度NEは、入
力回転速度Ninよりトルクコンバータ10の滑り分だけ
高い回転速度となる。また、エンジン回転速度NEは、
エンジン2の出力特性やトルクコンバータ10の特性の
ばらつきなどによって、破線や一点鎖線に示すようにそ
の上昇度合が変化する。すなわち、エンジン出力が設定
より大きかったり、トルクコンバータ10の特性が滑り
が大きく出るようなものであったりすると、エンジン回
転速度NEは、一点鎖線のように変化する場合がある。
【0027】エンジン回転速度NEが、その許容回転速
度の上限NEmaxに達すると、エンジン2への燃料供給が
遮断され、エンジン2の過回転が防止される。しかし、
この燃料供給の遮断は、急激な駆動トルクの減少を招く
ため、大きな振動が発生し、搭乗者が違和感を感じる。
また、CVT14にも悪影響を及ぼす可能性がある。し
たがって、燃料供給を遮断する制御は、できれば実行さ
れないことが望まれる。
【0028】そこで、本実施形態においては、トルクコ
ンバータ10が非直結状態にあるときには、前記の曲線
Wに対して、これより低い回転速度となる曲線U(図3
参照)に基づきCVT14の変速制御を行う。つまり、
トルクコンバータ10が非直結状態にあるときに、アク
セル操作量や車速などに基づいて算出される通常の目標
入力回転速度Nintが、この曲線Uで示される上限値以
上であるときは、この上限値に目標入力回転速度を修正
する。あらかじめ入力回転速度Ninが低めに制御される
ことにより、エンジン回転速度NEも低めとなり、エン
ジン2が過回転となることが防止される。
【0029】図5には、トルクコンバータ10が非直結
状態である場合のCVT14の制御フローの例が示され
ている。このルーチンに入る前に、アクセル操作量や車
速などに基づき目標入力回転速度Nintが算出されてい
る。まず、トルクコンバータ10が非直結状態となって
いるかが判断される(S100)。直結、非直結の選択
は、制御部5が判断している。直結状態に制御されてい
れば、すでに算出されている目標入力回転速度Nintに
てCVT14の変速制御が行われる。非直結状態であれ
ば、前出の目標入力回転速度Nintが、あらかじめ設定
されている上限値NinU(図3の曲線Uに相当)を超え
ているかが判断される(S102)。超えていない場
合、前記目標入力回転速度Nintに基づき変速制御が行
われる。上限値NinUを超えている場合、目標入力回転
速度Nintを、前記上限値NinUに変更し、変更された
目標入力回転速度Nintに基づきCVT14の変速制御
が行われる。
【0030】以上の説明においては、目標入力回転速度
に上限値NinUを設定し、CVT14の実際の入力回転
速度を低めに制御し、エンジン2の回転速度が過大とな
らないようにした。これ以外に、例えば、トルクコンバ
ータ10の直結状態と非直結状態のそれぞれに対し、別
個の、制御プログラムまたは制御マップを設けることも
可能である。この場合も、目標入力回転速度は、速度が
高い領域においては、非直結時が、直結時よりも低く設
定される。
【0031】さらに、CVT14が、入力回転速度を目
標入力回転速度に制御することにより、動作する場合を
説明したが、変速比γを目標変速比に基づき制御するよ
うに構成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、流体伝動機構が非直結状態に
選択されたときには、目標回転速度の高回転側の値を、
直結状態に選択されたときに比して低くし、原動機の回
転速度を無段変速機構の変速制御を通じて低めとするの
で、原動機の回転速度が過度に高くなるのが防止でき、
原動機が過回転となるのが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の無段変速機を含む車両の駆動装
置の概略構成を示す図である。
【図2】 本実施形態の無段変速機の概略構成を示す図
である。
【図3】 CVTの制御マップの例を示す図である。
【図4】 トルクコンバータが非直結時のときのCVT
およびエンジンの回転速度の応答を示す図である。
【図5】 トルクコンバータ非直結時の制御フローチャ
ートの例である。
【符号の説明】
1 車両駆動装置、2 エンジン(原動機)、3 無段
変速機、5 制御部(制御手段)、10 トルクコンバ
ータ(流体伝動機構)、12 前後進切換機構、14
CVT(無段変速機構)、22 フロントカバー、36
直結クラッチプレート、40 流体圧制御回路(制御
手段)、60 入力側プーリ(入力部材)、62 出力
側プーリ、64 ベルト、76 車速センサ、78 N
Eセンサ、84 回転速度センサ、86 温度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:70 F16H 59:70 59:72 59:72 63:06 63:06 (72)発明者 井上 大輔 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 谷口 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA06 MA07 MA12 MA26 NA01 NB01 PA23 RC08 RC09 SB02 TB07 TB11 UA02 UA07 VA32W VA43W VA48Z VA62Z VA74W VA74Y VB01Z VC01W VC02W VC03Z VD02Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の出力を、入出力を直結状態また
    は非直結状態に選択可能な流体伝動機構を介して、無段
    変速機構に入力する無段変速機に適用され、前記無段変
    速機構の入力部材の回転速度が前記原動機の出力要求量
    に応じた目標回転速度となるように前記無段変速機構の
    変速比を制御する無段変速機の変速制御装置において、 前記流体伝動機構が非直結状態に選択されたときには、
    前記目標回転速度の高回転側の値を直結状態に選択され
    たときに比して低くする制御手段、 を備えることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記電動機の出力要求
    量に基づき算出される目標回転速度を上限値により制限
    することで、前記流体伝動機構が非直結状態に選択され
    たときの前記目標回転速度の高回転側の値を直結状態に
    選択されたときに比して低くするものである、 請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009236182A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Toyota Motor Corp 無段変速機の制御装置
CN104903169A (zh) * 2013-01-11 2015-09-09 日产自动车株式会社 车辆的驱动力控制装置及驱动力控制方法

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