JP2001329037A - 有機多孔体断熱材とその製造方法、および、断熱箱体 - Google Patents

有機多孔体断熱材とその製造方法、および、断熱箱体

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JP2001329037A
JP2001329037A JP2000152404A JP2000152404A JP2001329037A JP 2001329037 A JP2001329037 A JP 2001329037A JP 2000152404 A JP2000152404 A JP 2000152404A JP 2000152404 A JP2000152404 A JP 2000152404A JP 2001329037 A JP2001329037 A JP 2001329037A
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organic solvent
porous material
organic
wet gel
gel
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Akiko Yuasa
明子 湯淺
Masaaki Suzuki
正明 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ポリイソシアネートとアミン組成
物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮
のない微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低
密度有機系多孔体を提供することを目的とする。 【解決手段】 炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役
二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上の
イソシアネート基を有するポリイソシアネートをあらか
じめ溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機
溶媒で希釈したものと、炭素数が6以下の脂肪族、ある
いは共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2
つ以上のアミノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶
解度パラメーターが8から13の範囲である有機溶媒で
希釈したものを、混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステッ
プと、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを
得る乾燥ステップとを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、冷凍庫、
建材等に用いられる有機多孔体断熱材の製造方法およ
び、断熱パネル、断熱箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題である温暖化を防止
することの重要性から、省エネルギー化が望まれてお
り、民生用機器に対しても省エネルギーの推進が行われ
ている。特に温冷熱利用の機器や住宅に関しては、熱を
効率的に利用するという観点から、優れた断熱性を有す
る断熱材が求められている。
【0003】一般的な断熱材としては、グラスウールな
どの繊維体やウレタンフォームなどの発泡体が用いられ
ている。しかし、これらの断熱材の断熱性を向上するた
めには断熱材の厚さを増す必要があり、断熱材を充填で
きる空間に制限があって省スペースや空間の有効利用が
必要な場合には適用することができない。
【0004】そこで、たとえば特開平7−138375
号公報においては、アルコキシシランを原料とするゲル
状化合物を超臨界乾燥して得られるシリカの多孔体が開
示されており、その空孔の孔径が100nm以下であ
り、高い断熱性が得られることが知られている。この方
法は、孔径を気体の平均自由行程レベルまで小さくする
と、気体の熱伝導率が低減するという現象を用いたもの
である。
【0005】上記の技術により得られる断熱材は、グラ
スウールやウレタンフォームなどの汎用断熱材に比べて
低い熱伝導率を有しており、同じ厚さでも高い断熱性を
示すものである。
【0006】また、USP5,478,867号明細書
においては、ポリイソシアネートと、ポリアミン化合物
と、重合触媒とから合成される有機系多孔体が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリカ
多孔体は脆性が高く、原料も高価であるため、汎用の断
熱材には適さない。
【0008】一方、有機系多孔体は、脆性に関して改善
が見られ、原料も安価であるが、湿潤ゲル形成ステップ
に溶媒と原料の組み合わせが不適切であると、均質なゲ
ルが形成されない。
【0009】また、ポリイソシアネートと、ポリアミン
化合物とから合成される有機系多孔体の場合、両者の反
応活性が高いために、均質なゲルが形成されない。
【0010】その結果、乾燥収縮が生じる、多孔体構造
の細孔径が増大するなどの理由から、常圧での断熱性能
が悪化する。
【0011】上記の問題点に鑑み、本発明の目的は、適
切な原料と溶媒を選択し、かつ反応活性を抑制すること
により、微細な多孔体構造を有し、乾燥収縮のない断熱
性能に優れた低密度有機系多孔体を提供することを目的
とするものである。また、それらを適用した断熱材、お
よび、断熱箱体を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の乾燥ゲルからな
る有機多孔体の製造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、
あるいは共役二重結合を有する環状化合物に、少なくと
も2つ以上のアミノ基を有するアミン組成物と、炭素数
が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合を有する環状
化合物に、少なくとも2つ以上のイソシアネート基を有
するポリイソシアネートと、溶解度パラメーターが8か
ら13の範囲である有機溶媒とを混合して湿潤ゲルを得
るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去
して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含むことを特徴と
するものである。
【0013】本発明の乾燥ゲルからなる有機多孔体の製
造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のアミ
ノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度パラメー
ターが8から13の範囲である有機溶媒で希釈したもの
を、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合を
有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネートと、溶解度パラメー
ターが8から13の範囲である有機溶媒とに混合して湿
潤ゲルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有機
溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含むこ
とを特徴とするものである。
【0014】本発明の乾燥ゲルからなる有機多孔体の製
造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソ
シアネート基を有するポリイソシアネートを、あらかじ
め溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機溶
媒で希釈したものを、炭素数が6以下の脂肪族、あるい
は共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ
以上のアミノ基を有するアミン組成物と、溶解度パラメ
ーターが8から13の範囲である有機溶媒とに混合して
湿潤ゲルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有
機溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含む
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明の乾燥ゲルからなる有機多孔体の製
造方法は、 炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二
重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイ
ソシアネート基を有するポリイソシアネートをあらかじ
め溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機溶
媒で希釈したものと、炭素数が6以下の脂肪族、あるい
は共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ
以上のアミノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解
度パラメーターが8から13の範囲である有機溶媒で希
釈したものを、混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステップ
と、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを得
る乾燥ステップとを含むことを特徴とするものである。
【0016】また、前記ゲル化ステップの温度が、−5
0℃以上20℃以下であることを特徴とするものであ
る。
【0017】また、アミン組成物がトリレンジアミンで
あることを特徴とするものである。
【0018】また、ポリイソシアネートがトリレンジイ
ソシアネートであることを特徴とするものである。
【0019】また、有機溶媒が、テトラヒドロフランで
あることを特徴とするものである。
【0020】また、ゲル化ステップの後に、ゲルを静置
するエージングステップを含むことを特徴とするもので
ある。
【0021】また、エージングステップの温度が、20
℃以上120℃以下であることを特徴とするものであ
る。
【0022】また、乾燥ステップの前に、有機溶媒が第
2の有機溶媒と置換される溶媒置換ステップを含むこと
を特徴とするものである。
【0023】また、第2の有機溶媒がアセトンであるこ
とを特徴とするものである。
【0024】また、有機多孔体の密度が30〜800k
g/m3であり、有機多孔体の平均孔径が1〜100n
mであることを特徴とするものである。
【0025】本発明の断熱パネルは、密度が30〜80
0kg/m3であり、平均孔径が1〜100nmの乾燥
ゲルからなる有機多孔体を充填してなることを特徴とす
るものである。
【0026】本発明の断熱箱体は、密度が30〜800
kg/m3であり、平均孔径が1〜100nmの乾燥ゲ
ルからなる有機多孔体を充填してなることを特徴とする
ものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の有機多
孔体の製造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは
共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以
上のアミノ基を有するアミン組成物と、炭素数が6以下
の脂肪族、あるいは共役二重結合を有する環状化合物
に、少なくとも2つ以上のイソシアネート基を有するポ
リイソシアネートと、溶解度パラメーターが8から13
の範囲である有機溶媒とを混合して湿潤ゲルを得るゲル
化ステップと、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾
燥ゲルを得る乾燥ステップとを含むことを特徴とするも
のであり、適切な原料と溶媒を選択することにより、触
媒を使用することなく、ポリイソシアネートとアミン組
成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収
縮のない微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す
低密度有機系多孔体を提供することを目的とするもので
ある。
【0028】本発明の請求項2に記載の有機多孔体の製
造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のアミ
ノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度パラメー
ターが8から13の範囲である有機溶媒で希釈したもの
を、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合を
有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネートと、溶解度パラメー
ターが8から13の範囲である有機溶媒とに混合して湿
潤ゲルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有機
溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含むこ
とを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選択
し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒を使用
することなく、ポリイソシアネートとアミン組成物とか
らなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のない
微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度有
機系多孔体を提供することを目的とするものである。
【0029】また、アミン組成物をあらかじめ有機溶媒
で希釈しているため、ポリイソシアネートとアミン組成
物との急激な反応を緩和し、均質な湿潤ゲルの形成が可
能となる。
【0030】また、アミン組成物をあらかじめ有機溶媒
で希釈しているため、急激にゲル化することがなく、混
合中の気泡巻き込みにより、断熱性能が悪化することも
ない。
【0031】本発明の請求項3に記載の有機多孔体の製
造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソ
シアネート基を有するポリイソシアネートを、あらかじ
め溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機溶
媒で希釈したものを、炭素数が6以下の脂肪族、あるい
は共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ
以上のアミノ基を有するアミン組成物と、溶解度パラメ
ーターが8から13の範囲である有機溶媒とに混合して
湿潤ゲルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有
機溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含む
ことを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選択
し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒を使用
することなく、ポリイソシアネートとアミン組成物とか
らなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のない
微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度有
機系多孔体を提供することを目的とするものである。
【0032】また、ポリイソシアネートをあらかじめ有
機溶媒で希釈しているため、ポリイソシアネートとアミ
ン組成物との急激な反応を緩和し、均質な湿潤ゲルの形
成が可能となる。
【0033】また、ポリイソシアネートをあらかじめ有
機溶媒で希釈しているため、急激にゲル化することがな
く、混合中の気泡巻き込みにより、断熱性能が悪化する
こともない。
【0034】本発明の請求項4に記載の有機多孔体の製
造方法は、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソ
シアネート基を有するポリイソシアネートをあらかじめ
溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機溶媒
で希釈したものと、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは
共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以
上のアミノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度
パラメーターが8から13の範囲である有機溶媒で希釈
したものを、混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステップ
と、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを得
る乾燥ステップとを含むことを特徴とするものであり、
適切な原料と溶媒を選択し、かつ、反応活性を抑制する
ことにより、触媒を使用することなく、ポリイソシアネ
ートとアミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造
し、さらに乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し優れ
た断熱性能を示す低密度有機系多孔体を提供することを
目的とするものである。
【0035】また、ポリイソシアネートおよびアミン組
成物をあらかじめ有機溶媒で希釈しているため、ポリイ
ソシアネートとアミン組成物との急激な反応を緩和し、
均質な湿潤ゲルの形成が可能となる。
【0036】また、ポリイソシアネートおよびアミン組
成物をあらかじめ有機溶媒で希釈しているため、急激に
ゲル化することがなく、混合中の気泡巻き込みにより、
断熱性能が悪化することもない。
【0037】本発明の請求項5に記載の有機多孔体の製
造方法は、ゲル化ステップの温度が、−50℃以上20
℃以下であることを特徴とするものであり、適切な原料
と溶媒を選択し、かつ、反応活性を抑制することによ
り、触媒を使用することなく、ポリイソシアネートとア
ミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに
乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能
を示す低密度有機系多孔体を提供することを目的とする
ものである。
【0038】また、ゲル化ステップの温度が−50℃以
上20℃以下であるため、有機溶媒が凝固することな
く、ポリイソシアネートとアミン組成物との急激な反応
を緩和し、均質な湿潤ゲルの形成が可能となる。
【0039】また、低温により反応活性が抑制されてい
るため、急激にゲル化することがなく、混合中の気泡巻
き込みにより、断熱性能が悪化することもない。
【0040】本発明の請求項6に記載の有機多孔体の製
造方法は、前記アミン組成物がトリレンジアミンである
ことを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選択
し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒を使用
することなく、ポリイソシアネートとアミン組成物とか
らなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のない
微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度有
機系多孔体を提供することを目的とするものである。
【0041】また、アミン組成物がトリレンジアミンで
あるため、芳香環の存在により、反応中間体が安定化さ
れ、反応が緩やかに進行し、均質な湿潤ゲルが得られ
る。
【0042】また、アミン組成物がトリレンジアミンで
あるため、芳香環の存在によりゲル骨格の強度が向上
し、乾燥収縮抑制効果が大きい。
【0043】また、トリレンジアミンを用いることによ
り、廃棄後、ケミカルリサイクルを行う際に油化物の分
留処理が容易となる。
【0044】本発明の請求項7に記載の有機多孔体の製
造方法は、前記ポリイソシアネートがトリレンジイソシ
アネートであることを特徴とするものであり、適切な原
料と溶媒を選択し、かつ、反応活性を抑制することによ
り、触媒を使用することなく、ポリイソシアネートとア
ミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに
乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能
を示す低密度有機系多孔体を提供することを目的とする
ものである。
【0045】また、ポリイソシアネートがトリレンジイ
ソシアネートであるため、芳香環の存在により、反応中
間体が安定化され、反応が緩やかに進行し、均質な湿潤
ゲルが得られる。
【0046】また、ポリイソシアネートがトリレンジイ
ソシアネートであるため、芳香環の存在により、ゲル骨
格の強度が向上し、乾燥収縮抑制効果が大きい。
【0047】また、トリレンジイソシアネートを用いる
ことにより、廃棄後、ケミカルリサイクルを行う際に油
化物の分留処理が容易となる。
【0048】本発明の請求項8に記載の有機多孔体の製
造方法は、前記有機溶媒が、テトラヒドロフランである
ことを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選択
し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒を使用
することなく、ポリイソシアネートとアミン組成物とか
らなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のない
微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度有
機系多孔体を提供することを目的とするものである。
【0049】また、有機溶媒が、テトラヒドロフランで
あるため、アミン組成物、および、ポリイソシアネート
を可溶であることから、有機溶媒相を反応場としたゾル
粒子形成反応が進行する。
【0050】また、有機溶媒が、テトラヒドロフランで
あるため、ゾル粒子を形成するウレア組成物と有機溶媒
との親和性が高く、ゾル粒子が均一に分散した状態にて
ゲル化が進行するため、湿潤ゲルが安定して得られる。
【0051】また、おそらくは、テトラヒドロフランの
共役二重結合環状構造により、反応中間体が安定化され
るため、ポリイソシアネートとアミン組成物との反応が
非常に緩やかとなり、湿潤ゲルの均質性が向上する。
【0052】本発明の請求項9に記載の有機多孔体の製
造方法は、ゲル化ステップの後に、ゲルを静置するエー
ジングステップを含むことを特徴とするものであり、適
切な原料と溶媒を選択し、かつ、反応活性を抑制するこ
とにより、触媒を使用することなく、ポリイソシアネー
トとアミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、
さらに乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し優れた断
熱性能を示す低密度有機系多孔体を提供することを目的
とするものである。
【0053】また、エージングステップを含むことによ
り、ゲル樹脂骨格の架橋反応がより進行するため、乾燥
ステップにおける収縮がさらに抑制される。
【0054】本発明の請求項10に記載の有機多孔体の
製造方法は、エージングステップの温度が、20℃以上
120℃以下であることを特徴とするものであり、適切
な原料と溶媒を選択し、かつ、反応活性を抑制すること
により、触媒を使用することなく、ポリイソシアネート
とアミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、さ
らに乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し優れた断熱
性能を示す低密度有機系多孔体を提供することを目的と
するものである。
【0055】また、エージング温度が20℃以上120
℃以下であるため、高温による樹脂の劣化を生じること
なく、樹脂骨格の架橋反応を促進するため、乾燥ステッ
プにおける収縮を抑制することが可能となる。
【0056】本発明の請求項11に記載の有機多孔体の
製造方法は、乾燥ステップの前に、有機溶媒が第2の有
機溶媒と置換される溶媒置換ステップを含むことを特徴
とするものであり、適切な原料と溶媒を選択し、かつ、
反応活性を抑制することにより、触媒を使用することな
く、ポリイソシアネートとアミン組成物とからなる湿潤
ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のない微細な多孔
体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度有機系多孔体
を提供することを目的とするものである。
【0057】また、溶媒置換ステップにおいて、より乾
燥効率の良い溶媒に置換することにより、乾燥時間を短
縮することができる。
【0058】また、未反応のアミン組成物などの乾燥装
置に対して腐食性を持つ物質をあらかじめ除去すること
ができる。
【0059】本発明の請求項12に記載の有機多孔体の
製造方法は、第2の有機溶媒がアセトンであることを特
徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選択し、か
つ、反応活性を抑制することにより、触媒を使用するこ
となく、ポリイソシアネートとアミン組成物とからなる
湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のない微細な
多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度有機系多
孔体を提供することを目的とするものである。
【0060】また、第2の溶媒がアセトンであるため、
二酸化炭素と親和性が高く、超臨界二酸化炭素の溶媒抽
出性が改善し、乾燥性が向上する。
【0061】本発明の請求項13に記載の有機多孔体の
製造方法は、有機多孔体の密度が30〜800kg/m
3であり、有機多孔体の平均孔径が1〜100nmであ
ることを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選
択し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒を使
用することなく、ポリイソシアネートとアミン組成物と
からなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のな
い微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度
有機系多孔体を提供することを目的とするものである。
【0062】本発明の請求項14に記載の断熱パネル
は、密度が30〜800kg/m3であり、平均孔径が
1〜100nmの乾燥ゲルからなる有機多孔体を充填し
てなることを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒
を選択し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒
を使用することなく、ポリイソシアネートとアミン組成
物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮
のない微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低
密度有機系多孔体を提供することを目的とするものであ
る。
【0063】本発明の請求項15に記載の断熱箱体は、
密度が30〜800kg/m3であり、平均孔径が1〜
100nmの乾燥ゲルからなる有機多孔体を充填してな
ることを特徴とするものであり、適切な原料と溶媒を選
択し、かつ、反応活性を抑制することにより、触媒を使
用することなく、ポリイソシアネートとアミン組成物と
からなる湿潤ゲルを安定に製造し、さらに乾燥収縮のな
い微細な多孔体構造を有し優れた断熱性能を示す低密度
有機系多孔体を提供することを目的とするものである。
【0064】以下、実施の形態について、図1から図5
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の有機多孔体の製造方
法であり、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のアミ
ノ基を有するアミン組成物と、炭素数が6以下の脂肪
族、あるいは共役二重結合を有する環状化合物に、少な
くとも2つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシ
アネートと、溶解度パラメーターが8から13の範囲で
ある有機溶媒とを混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステッ
プと、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを
得る乾燥ステップとを有するものである。 (実施の形態2)図2は、本発明の有機多孔体の製造方
法であり、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重
結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のアミ
ノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度パラメー
ターが8から13の範囲である有機溶媒で希釈するアミ
ン組成物希釈ステップと、希釈されたアミン組成物を、
炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合を有す
る環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネートと、溶解度パラメーター
が8から13の範囲である有機溶媒とに混合して湿潤ゲ
ルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有機溶媒
を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを有するもの
である。
【0065】(実施の形態3)図3は、本発明の有機多
孔体の製造方法であり、炭素数が6以下の脂肪族、ある
いは共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2
つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート
を、あらかじめ溶解度パラメーターが8から13の範囲
である有機溶媒で希釈するポリイソシアネート希釈ステ
ップと、希釈ポリイソシアネートを、炭素数が6以下の
脂肪族、あるいは共役二重結合を有する環状化合物に、
少なくとも2つ以上のアミノ基を有するアミン組成物
と、溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機
溶媒とに混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステップと、前
記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥
ステップとを有するものである。
【0066】(実施の形態4)図4は、本発明の有機多
孔体の製造方法であり、炭素数が6以下の脂肪族、ある
いは共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2
つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート
をあらかじめ溶解度パラメーターが8から13の範囲で
ある有機溶媒で希釈するポリイソシアネート希釈ステッ
プと、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合
を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のアミノ基
を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度パラメーター
が8から13の範囲である有機溶媒で希釈するアミン組
成物希釈ステップと、希釈アミン組成物と希釈ポリイソ
シアネートとを混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステップ
と、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを得
る乾燥ステップとを有するものである。
【0067】(実施の形態5)図5は、本発明の有機多
孔体の製造方法であり、炭素数が6以下の脂肪族、ある
いは共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2
つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート
をあらかじめ溶解度パラメーターが8から13の範囲で
ある有機溶媒で希釈するポリイソシアネート希釈ステッ
プと、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合
を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のアミノ基
を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度パラメーター
が8から13の範囲である有機溶媒で希釈するアミン組
成物希釈ステップと、希釈アミン組成物と希釈ポリイソ
シアネートとを混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステップ
と、前記湿潤ゲルを静置し、架橋反応を進行させるエー
ジングステップと、有機溶媒が第2の有機溶媒と置換さ
れる溶媒置換ステップと、前記湿潤ゲルから有機溶媒を
除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを有するもので
ある。
【0068】アミン組成物としては、炭素数が6以下の
脂肪族、あるいは共役二重結合を有する環状化合物に、
少なくとも2つ以上のアミノ基を有するアミン組成物が
利用できる。たとえば、トリレンジアミン、エチレンジ
アミン、フェニレンジアミン、ジアミノフェノール、ジ
アミノプロパンなどである。本願発明においては、特に
芳香族アミン組成物を好ましく用いることができる。
【0069】また、廃ウレタンフォームをケミカルリサ
イクル処理をすることによって再合成される炭素数が6
以下の脂肪族、あるいは共役二重結合を有する環状化合
物に、少なくとも2つ以上のアミノ基を有するアミン組
成物も利用することが可能である。
【0070】また、有機多孔体も、さらに、ケミカルリ
サイクルが可能である。
【0071】ただし、共役二重結合を有する環状化合物
に2つ以上のアミノ基を有するアミン組成物の場合、二
つ以上のアミノ基は、1つの環状化合物に結合している
必要がある。たとえば、1つの分子中に2つの環状化合
物と2つのアミノ基が存在しているジフェニルメタンジ
アミンのように、2つのベンゼン環にアミノ基がそれぞ
れ結合している場合、本願発明の範囲には入らない。
【0072】ポリイソシアネートとしては、炭素数が6
以下の脂肪族、あるいは共役二重結合を有する環状化合
物に、少なくとも2つ以上のイソシアネート基を有する
ポリイソシアネートが利用できる。例えば、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシア
ネート(HDI)などである。または、それらの混合物
などである。特に、本願発明においては、芳香族ポリイ
ソシアネートを好ましく用いることができる。
【0073】ただし、共役二重結合を有する環状化合物
に2つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネ
ートの場合、二つ以上のイソシアネート基は、1つの環
状化合物に結合している必要がある。たとえば、1つの
分子中に2つの環状化合物と2つのイソシアネート基が
存在しているジフェニルメタンジイソシアネートのよう
に、2つのベンゼン環にイソシアネート基がそれぞれ結
合している場合、本願発明の範囲には入らない。
【0074】また、共役二重結合を有する環状化合物と
は、ベンゼン、ナフタレン、アントラキノンなど、環状
構造を有し、その環が共役二重結合により構成されてい
るものを指している。
【0075】そして、溶解度パラメーターが8から13
の範囲である有機溶媒としては、アミン組成物、およ
び、ポリイソシアネートに対して不活性な物質が利用で
きる。また、これらは、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートを可溶な物質であり、有機溶媒相を反応場
として、アミン組成物とポリイソシアネートとがゾル粒
子を形成することができる。
【0076】また、これらは、ゾル粒子を形成するウレ
ア組成物と親和性が高く、ゾル粒子を均一に分散した状
態に保ち、ゲル化反応を進行させることができるもので
ある。たとえば、1,4−ジオキサン、ニトロベンゼ
ン、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリド
ン、メチルエチルケトン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド(DMA)、N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、クロロホルム、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMA)などが利用できる。特にテトラヒドロフラン
を好ましく用いることができる。
【0077】
【実施例】以下に実施例を用いて、本発明を具体的に説
明する。本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。 (実施例1)アミン組成物はエチレンジアミン(ED
A)を、ポリイソシアネートは、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HDI)を使用した。これらの原料を当量
反応の条件にて、固形分濃度10wt%となるよう有機
溶媒であるメチルエチルケトン(MEK)中に溶解・混
合し、湿潤ゲル形成まで25℃にて静置した。なお、固
形分濃度とはアミン組成物とポリイソシアネートの重量
の和が、全重量に占める割合を示している。その後、得
られた湿潤ゲルを耐圧容器へ移し、室温、12MPaに
て30分間、液体二酸化炭素のフローに曝した後、温度
を50℃まで上昇させ、超臨界二酸化炭素による溶媒抽
出により、乾燥を行った。乾燥中は排出側のガス分析を
連続的に行い、有機溶媒成分が検出されなくなった時点
で乾燥を終了し、乾燥ゲルを得た。なお、MEKの溶解
度パラメーターは9.3である。 (実施例2)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。あらかじめ有機溶媒であるM
EKにて3倍希釈したEDAと、HDIとを当量反応の
条件にて、固形分濃度10wt%となるようMEK中に
溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで25℃にて静置した。
【0078】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例3)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。EDAと、あらかじめ有機溶
媒であるMEKにて3倍希釈したHDIとを当量反応の
条件にて、固形分濃度10wt%となるようMEK中に
溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで25℃にて静置した。
【0079】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例4)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。あらかじめ有機溶媒であるM
EKにて5倍希釈したEDAと、同様にMEKにて5倍
希釈したHDIとを当量反応の条件にて溶解・混合し、
湿潤ゲル形成まで25℃にて静置した。
【0080】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例5)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。これらの原料を当量反応の条
件にて、固形分濃度10wt%となるよう有機溶媒であ
るメチルエチルケトン(MEK)中に溶解・混合し、湿
潤ゲル形成まで−20℃にて静置した。ゲル形成後、ア
セトンにより溶媒置換を行った。
【0081】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例6)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。これらの原料を当量反応の条
件にて、固形分濃度10wt%となるよう有機溶媒であ
るMEK中に溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで−20℃
にて静置した。さらに、湿潤ゲルを50℃にて7日間保
持後、アセトンにより溶媒置換を行った。
【0082】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例7)アミン組成物はトリレンジアミン(TD
A)を、ポリイソシアネートはHDIを使用した。あら
かじめ有機溶媒であるMEKにて5倍希釈したTDA
と、同様にMEKにて5倍希釈したHDIとを当量反応
の条件にて溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで−20℃に
て静置した。さらに、湿潤ゲルを50℃にて7日間保持
後、アセトンにより溶媒置換を行った。
【0083】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例8)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはトリレンジイソシアネート(TDI)を使用し
た。あらかじめ有機溶媒であるMEKにて5倍希釈した
EDAと、同様にMEKにて5倍希釈したTDIとを当
量反応の条件にて溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで−2
0℃にて静置した。さらに、湿潤ゲルを50℃にて7日
間保持後、アセトンにより溶媒置換を行った。
【0084】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。
【0085】なお、THF溶解度パラメーターは9.9
である。 (実施例9)アミン組成物はTDAを、ポリイソシアネ
ートはTDIを使用した。あらかじめ有機溶媒であるM
EKにて5倍希釈したTDAと、同様にMEKにて5倍
希釈したTDIとを当量反応の条件にて溶解・混合し、
湿潤ゲル形成まで−20℃にて静置した。さらに、湿潤
ゲルを50℃にて7日間保持後、アセトンにより溶媒置
換を行った。
【0086】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (実施例10)アミン組成物はTDAを、ポリイソシア
ネートはTDIを使用した。あらかじめ有機溶媒である
テトラヒドロフラン(THF)にて5倍希釈したTDA
と、同様にTHFにて5倍希釈したTDIとを当量反応
の条件にて溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで25℃にて
静置した。さらに、アセトンにより溶媒置換を行った。
【0087】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。
【0088】なお、THF溶解度パラメーターは9.9
である。 (実施例11)アミン組成物はTDAを、ポリイソシア
ネートはTDIを使用した。あらかじめ有機溶媒である
THFにて5倍希釈したTDAと、同様にTHFにて5
倍希釈したTDIとを当量反応の条件にて溶解・混合
し、湿潤ゲル形成まで25℃にて静置した。
【0089】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (比較例1)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。また、溶媒にはヘキサンを使
用した。これらの原料を当量反応の条件にて、固形分濃
度10wt%となるよう有機溶媒であるヘキサン中に混
合したが、溶解せず、湿潤ゲルは形成されなかった。
【0090】なお、ヘキサンの溶解度パラメーターは
7.3である。 (比較例2)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはHDIを使用した。また、溶媒にはホルムアミド
を使用した。これらの原料を当量反応の条件にて、固形
分濃度10wt%となるよう有機溶媒であるホルムアミ
ド中に混合したが、溶解せず、湿潤ゲルは形成されなか
った。
【0091】なお、ホルムアミドの溶解度パラメーター
は17.8である。 (比較例3)アミン組成物はEDAを、ポリイソシアネ
ートはポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート
(p−MDI)を使用した。これらの原料を当量反応の
条件にて、固形分濃度10wt%となるよう有機溶媒で
あるMEKに溶解・混合し、湿潤ゲル形成まで−20℃
にて静置した。
【0092】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。 (比較例4)アミン組成物は1,10−ジアミノデカン
を、ポリイソシアネートはHDIを使用した。これらの
原料を当量反応の条件にて、固形分濃度10wt%とな
るよう有機溶媒であるMEKに溶解・混合し、湿潤ゲル
形成まで−20℃にて静置した。
【0093】その後、実施例1と同様の手法にて溶媒を
乾燥し、乾燥ゲルを得た。
【0094】以上の実施例1から実施例11、比較例1
から比較例4の処方にてゲル形成を試みた。乾燥後の生
成物で密度の測定、および一部ブルナウアー・エメット
・テラー窒素吸着(BET)により測定を行った。これ
らの結果について、実施例1から実施例11は表1に、
比較例1から比較例4については表2に示した。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】本発明における実施例1では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いる
ことによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した
断熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0098】さらに、実施例1では、有機溶媒としてM
EKを用いることによって、有機溶媒と、アミン組成
物、および、ポリイソシアネートとが副反応を生じるこ
とはない。
【0099】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0100】乾燥ゲルの密度は、0.150g/cm3
であり、理論密度の約1.46倍に収縮が抑制されてい
る。
【0101】本発明における実施例2では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いる
ことによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した
断熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0102】さらに、実施例2では、EDAをあらかじ
めMEKで希釈しているため、EDAとHDIとの反応
が緩やかとなり、湿潤ゲルの均質性が向上した。
【0103】また、EDAをあらかじめ有機溶媒で希釈
しているため、急激にゲル化することがなく、混合中の
気泡巻き込みにより、断熱性能が悪化することもなかっ
た。
【0104】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0105】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0106】乾燥ゲルの密度は、0.140g/cm3
であり、理論密度の約1.37倍に収縮が抑制されてい
る。これは、EDAをMEKにより希釈していることに
より、湿潤ゲルの均質性が向上した効果によるものであ
ると考える。
【0107】本発明における実施例3では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いる
ことによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した
断熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0108】さらに、実施例3では、HDIをあらかじ
めMEKで希釈しているため、EDAとHDIとの反応
が緩やかとなり、湿潤ゲルの均質性がさらに向上した。
【0109】また、HDIをあらかじめ有機溶媒で希釈
しているため、急激にゲル化することがなく、混合中の
気泡巻き込みにより、断熱性能が悪化することもなかっ
た。
【0110】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0111】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0112】乾燥ゲルの密度は、0.140g/cm3
であり、理論密度の約1.37倍に収縮が抑制されてい
る。これは、HDIをMEKにより希釈していることに
より、湿潤ゲルの均質性が向上した効果によるものであ
ると考える。
【0113】本発明における実施例4では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いる
ことによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した
断熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0114】さらに、実施例4では、EDAおよびHD
Iを、それぞれ、あらかじめMEKで希釈したものを混
合しているため、HDIとEDAとの反応が非常に緩や
かとなり、湿潤ゲルの均質性が向上した。
【0115】また、EDAおよびHDIをあらかじめ有
機溶媒で希釈しているため、急激にゲル化することがな
く、混合中の気泡巻き込みにより、断熱性能が悪化する
こともなかった。
【0116】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0117】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0118】乾燥ゲルの密度は、0.120g/cm3
であり、理論密度の約1.17倍に収縮が抑制されてい
る。これは、EDAおよびHDIを、それぞれ、あらか
じめMEKにより希釈していることにより、湿潤ゲルの
均質性が向上した効果によるものであると考える。
【0119】本発明における実施例5では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いる
ことによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した
断熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0120】さらに、実施例5では、ゲル化温度が−2
0℃であるため、EDAとHDIとの反応が緩やかとな
り、湿潤ゲルの均質性が向上した。
【0121】また、ゲル化温度が−20℃であるため、
EDAとHDIとの反応が緩やかとなり、急激にゲル化
することがなく、混合中の気泡巻き込みにより、断熱性
能が悪化することもなかった。
【0122】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0123】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0124】乾燥ゲルの密度は、0.140g/cm3
であり、理論密度の約1.37倍に収縮が抑制されてい
る。これは、ゲル化温度が−20℃であるため、湿潤ゲ
ルの均質性が向上した効果によるものであると考える。
【0125】また、アセトンによる溶媒置換を行ってい
るため、乾燥性が向上し、乾燥時間が短縮された。
【0126】本発明における実施例6では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いる
ことによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した
断熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0127】さらに、実施例6では、ゲル化温度が−2
0℃であるため、EDAとHDIとの反応が緩やかとな
り、湿潤ゲルの均質性が向上した。
【0128】また、ゲル化温度が−20℃であるため、
EDAとHDIとの反応が緩やかとなり、急激にゲル化
することがなく、混合中の気泡巻き込みにより、断熱性
能が悪化することもなかった。
【0129】また、50℃にて7日間のエージングを行
っているため、樹脂骨格の架橋反応が進行し、さらに耐
収縮性が向上している。
【0130】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0131】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0132】乾燥ゲルの密度は、0.135g/cm3
であり、理論密度の約1.32倍に収縮が抑制されてい
る。これは、ゲル化温度が−20℃であるため、湿潤ゲ
ルの均質性が向上した効果と、50℃にて7日間のエー
ジングを行っているため、樹脂骨格の架橋反応が進行し
た効果により、さらに耐収縮性が向上したものであると
考える。
【0133】また、アセトンによる溶媒置換を行ってい
るため、乾燥性が向上し、乾燥時間が短縮された。
【0134】本発明における実施例7では、アミン組成
物として芳香族化合物であるTDAを、またポリイソシ
アネートとして炭素数が6以下であるHDIを用いるこ
とによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に製
造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した断
熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0135】実施例7では、おそらく、TDAの芳香環
のπ電子により、反応中間体が安定化されるため、TD
AとHDIの反応が非常に緩やかとなり、湿潤ゲルの均
質性が向上した。
【0136】また、TDAおよびHDIを、それぞれ、
あらかじめMEKで希釈したものを混合しているため、
TDAとHDIの反応が非常に緩やかとなり、湿潤ゲル
の均質性が向上した。
【0137】また、ゲル化温度が−20℃であるため、
EDAとHDIとの反応が緩やかとなり、さらに湿潤ゲ
ルの均質性が向上したまた、反応が緩やかとなった結
果、急激にゲル化することがなく、混合中の気泡巻き込
みにより、断熱性能が悪化することもなかった。
【0138】また、50℃にて7日間のエージングを行
っているため、樹脂骨格の架橋反応が進行し、さらに耐
収縮性が向上している。
【0139】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0140】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0141】乾燥ゲルの密度は、0.130g/cm3
であり、理論密度の約1.27倍に収縮が抑制されてい
る。これは、アミン組成物としてTDAを使用し、さら
にTDAとHDIとをMEKにて希釈し、ゲル化温度を
−20℃としたことにより、湿潤ゲルの均質性が向上し
た効果と、50℃にて7日間のエージングを行っている
ため、樹脂骨格の架橋反応が進行した効果により、さら
に耐収縮性が向上したものであると考える。
【0142】また、アセトンによる溶媒置換を行ってい
るため、乾燥性が向上し、乾燥時間が短縮された。
【0143】本発明における実施例8では、アミン組成
物として炭素数が6以下であるEDAを、またポリイソ
シアネートとして芳香族化合物であるTDIを用いるこ
とによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に製
造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した断
熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0144】実施例8では、おそらく、TDIの芳香環
のπ電子により、反応中間体が安定化されるため、ED
AとTDIの反応が非常に緩やかとなり、湿潤ゲルの均
質性が向上した。
【0145】また、EDAおよびTDIを、それぞれ、
あらかじめMEKで希釈したものを混合しているため、
EDAとTDIの反応が非常に緩やかとなり、さらに湿
潤ゲルの均質性が向上した。
【0146】また、ゲル化温度が−20℃であるため、
EDAとTDIとの反応が緩やかとなり、さらに湿潤ゲ
ルの均質性が向上した。
【0147】また、50℃にて7日間のエージングを行
っているため、樹脂骨格の架橋反応が進行し、さらに耐
収縮性が向上している。
【0148】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0149】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0150】乾燥ゲルの密度は、0.130g/cm3
であり、理論密度の約1.27倍に収縮が抑制されてい
る。これは、ポリイソシアネートとしてTDIを使用
し、さらにEDAとTDIとをMEKにて希釈し、ゲル
化温度を−20℃としたことにより、湿潤ゲルの均質性
が向上した効果と、50℃にて7日間のエージングを行
っているため、樹脂骨格の架橋反応が進行した効果によ
り、さらに耐収縮性が向上したものであると考える。
【0151】また、アセトンによる溶媒置換を行ってい
るため、乾燥性が向上し、乾燥時間が短縮された。
【0152】本発明における実施例9では、アミン組成
物として芳香族化合物であるTDAを、またポリイソシ
アネートとして芳香族化合物であるTDIを用いること
によって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に製造
し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した断熱
性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0153】実施例9では、おそらく、TDAおよびT
DIの芳香環のπ電子により、反応中間体が安定化され
るため、TDAとTDIの反応が非常に緩やかとなり、
湿潤ゲルの均質性が向上した。
【0154】また、TDAおよびTDIを、それぞれ、
あらかじめMEKで希釈したものを混合しているため、
TDAとTDIの反応が非常に緩やかとなり、さらに湿
潤ゲルの均質性が向上した。
【0155】また、ゲル化温度が−20℃であるため、
TDAとTDIとの反応が緩やかとなり、さらに湿潤ゲ
ルの均質性が向上した。
【0156】また、反応が緩やかとなった結果、急激に
ゲル化することがなく、混合中の気泡巻き込みにより、
断熱性能が悪化することもなかった。
【0157】また、50℃にて7日間のエージングを行
っているため、樹脂骨格の架橋反応が進行し、さらに耐
収縮性が向上している。
【0158】また、有機溶媒としてMEKを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0159】また、有機溶媒のMEKの溶解度パラメー
ターが9.3であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0160】乾燥ゲルの密度は、0.110g/cm3
であり、理論密度の約1.07倍に収縮が抑制されてい
る。これは、アミン組成物としてTDAを、ポリイソシ
アネートとしてTDIを使用し、さらにEDAとTDI
とをMEKにて希釈し、ゲル化温度を−20℃としたこ
とにより、湿潤ゲルの均質性が向上した効果と、50℃
にて7日間のエージングを行っているため、樹脂骨格の
架橋反応が進行した効果により、さらに耐収縮性が向上
したものであると考える。
【0161】また、アセトンによる溶媒置換を行ってい
るため、乾燥性が向上し、乾燥時間が短縮された。
【0162】本発明における実施例10では、アミン組
成物として芳香族化合物であるTDAを、またポリイソ
シアネートとして芳香族化合物であるTDIを用いるこ
とによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に製
造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した断
熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0163】実施例10では、おそらく、THFの共役
二重結合環状構造により、反応中間体が安定化されるた
め、TDAとTDIの反応が非常に緩やかとなり、湿潤
ゲルの均質性が向上した。
【0164】また、TDAおよびTDIの芳香環のπ電
子により、反応中間体が安定化されるため、TDAとT
DIの反応が非常に緩やかとなり、湿潤ゲルの均質性が
さらに向上した。
【0165】また、TDAおよびTDIを、それぞれ、
あらかじめTHFで希釈したものを混合しているため、
TDAとTDIの反応が非常に緩やかとなり、さらに湿
潤ゲルの均質性が向上した。
【0166】また、反応が緩やかとなった結果、急激に
ゲル化することがなく、混合中の気泡巻き込みにより、
断熱性能が悪化することもなかった。
【0167】また、有機溶媒としてTHFを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0168】また、有機溶媒のTHFの溶解度パラメー
ターが9.9であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0169】乾燥ゲルの密度は、0.100g/cm3
であり、理論密度の約1.00倍に収縮が抑制されてい
る。これは、アミン組成物としてTDAを、ポリイソシ
アネートとしてTDIを使用し、さらにEDAとTDI
とをTHFにて希釈したことにより、湿潤ゲルの均質性
が向上した効果により、さらに耐収縮性が向上したもの
であると考える。
【0170】また、アセトンによる溶媒置換を行ってい
るため、乾燥性が向上し、乾燥時間が短縮された。
【0171】本発明における実施例11では、アミン組
成物として芳香族化合物であるTDAを、またポリイソ
シアネートとして芳香族化合物であるTDIを用いるこ
とによって、触媒を用いることなく湿潤ゲルを安定に製
造し、さらに、乾燥ステップにおける収縮を抑制した断
熱性能に優れた低密度多孔体を得た。
【0172】実施例11では、THFの共役二重結合環
状構造により、反応中間体が安定化されるため、TDA
とTDIの反応が非常に緩やかとなり、湿潤ゲルの均質
性が向上した。
【0173】また、TDAおよびTDIの芳香環のπ電
子により、反応中間体が安定化されるため、TDAとT
DIの反応が非常に緩やかとなり、さらに湿潤ゲルの均
質性が向上した。
【0174】また、TDAおよびTDIを、それぞれ、
あらかじめTHFで希釈したものを混合しているため、
TDAとTDIの反応が非常に緩やかとなり、さらに湿
潤ゲルの均質性が向上した。
【0175】また、有機溶媒としてTHFを用いること
によって、有機溶媒と、アミン組成物、および、ポリイ
ソシアネートとが副反応を生じることはない。
【0176】また、有機溶媒のTHFの溶解度パラメー
ターが9.9であるために、アミン組成物および、ポリ
イソシアネートに対して良好な溶解性を示し、かつ、生
成するポリアミド組成物とも良好な親和性を示すため
に、安定な湿潤ゲルが得られる。
【0177】乾燥ゲルの密度は、0.100g/cm3
であり、理論密度の約1.00倍に収縮が抑制されてい
る。これは、アミン組成物としてTDAを、ポリイソシ
アネートとしてTDIを使用し、さらにEDAとTDI
とをTHFにて希釈したことにより、湿潤ゲルの均質性
が向上した効果により、さらに耐収縮性が向上したもの
であると考える。
【0178】また、アセトンによる溶媒置換を行うこと
なく、実施例10と同等の乾燥時間となっている。これ
は、THFが超臨界二酸化炭素と親和性の高い溶媒であ
るためである。
【0179】また、平均孔径は18nmであり、微細孔
を有する多孔体が得られている。
【0180】比較例1では、有機溶媒であるヘキサンの
溶解度パラメーターが7.3であり、アミン組成物、ポ
リイソシアネートが溶解しなかったため、湿潤ゲルが形
成されなかった。
【0181】比較例2では、有機溶媒であるホルムアミ
ドの溶解度パラメーターが17.8であり、アミン組成
物、ポリイソシアネートが溶解しなかったため、湿潤ゲ
ルが形成されなかった。
【0182】比較例3では、形成された湿潤ゲルを乾燥
したが、その密度は理論密度の約2.24倍大きく、良
好な断熱性能を示す低密度多孔体構造は得られなかっ
た。これは、イソシアネートであるp−MDIが共役二
重結合を有する1つの環状化合物にイソシアネート基が
2つ以上結合している構造でないために、形成されたア
ミド化合物の骨格構造が柔軟であり、乾燥時のストレス
により収縮が生じたためである。
【0183】また、EDAとp−MDIとの急激な反応
により、均質なゲルが形成されず、その結果、部分的に
大きな乾燥収縮が生じたためである。
【0184】比較例4では、形成された湿潤ゲルを乾燥
したが、その密度は理論密度の約2.15倍大きく、良
好な断熱性能を示す低密度多孔体構造は得られなかっ
た。これは、アミン組成物である1,10−ジアミノデ
カンが炭素数6以上の直鎖構造を有するものであり、形
成されたアミド化合物の骨格構造が柔軟であり、乾燥時
のストレスにより収縮が生じたためである。
【0185】また、1,10−ジアミノデカンとHDI
との急激な反応により、均質なゲルが形成されず、その
結果、部分的に大きな乾燥収縮が生じたためである。
(実施例12)第1の壁部材と、第2の壁部材と、前記
第1の壁部材、および、前記第2の壁部材によって形成
される空間部に、実施例10と同様の断熱材を充填し断
熱箱体を作成し、冷蔵庫を製造した。その結果、吸熱負
荷は従来のウレタンフォームと比較し、30%改善され
た。
【0186】この結果、適切な原料と溶媒を選択するこ
とにより、触媒を使用することなく、ポリイソシアネー
トとアミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に製造し、
さらに乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し優れた断
熱性能を示す低密度有機系多孔体および断熱パネル、断
熱箱体を提供することが可能である。
【0187】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポリイソ
シアネートとアミン組成物とからなる湿潤ゲルを安定に
製造し、さらに乾燥収縮のない微細な多孔体構造を有し
優れた断熱性能を示す低密度有機系多孔体を提供するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱材の製造方法の工程図
【図2】本発明の断熱材の製造方法の工程図
【図3】本発明の断熱材の製造方法の工程図
【図4】本発明の断熱材の製造方法の工程図
【図5】本発明の断熱材の製造方法の工程図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 101:00) C08G 101:00) (72)発明者 鈴木 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3E067 BA05A CA18 GA01 GA11 3H036 AA08 AB26 AC01 AC06 AD09 4J034 AA01 CA14 CA15 CC01 CC03 CC11 CC12 CC61 CC65 HA01 HA06 HA07 HC01 HC03 HC11 HC12 HC22 HC46 HC52 HC61 HC71 JA12 RA15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二
    重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のア
    ミノ基を有するアミン組成物と、炭素数が6以下の脂肪
    族、あるいは共役二重結合を有する環状化合物に、少な
    くとも2つ以上のイソシアネート基を有するポリイソシ
    アネートと、溶解度パラメーターが8から13の範囲で
    ある有機溶媒とを混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステッ
    プと、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを
    得る乾燥ステップとを含むことを特徴とする有機多孔体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二
    重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のア
    ミノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解度パラメ
    ーターが8から13の範囲である有機溶媒で希釈したも
    のを、炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二重結合
    を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイソシア
    ネート基を有するポリイソシアネートと、溶解度パラメ
    ーターが8から13の範囲である有機溶媒とに混合して
    湿潤ゲルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから有
    機溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含む
    ことを特徴とする有機多孔体の製造方法。
  3. 【請求項3】炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二
    重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイ
    ソシアネート基を有するポリイソシアネートを、あらか
    じめ溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機
    溶媒で希釈したものを、炭素数が6以下の脂肪族、ある
    いは共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2
    つ以上のアミノ基を有するアミン組成物と、溶解度パラ
    メーターが8から13の範囲である有機溶媒とに混合し
    て湿潤ゲルを得るゲル化ステップと、前記湿潤ゲルから
    有機溶媒を除去して乾燥ゲルを得る乾燥ステップとを含
    むことを特徴とする有機多孔体の製造方法。
  4. 【請求項4】炭素数が6以下の脂肪族、あるいは共役二
    重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ以上のイ
    ソシアネート基を有するポリイソシアネートをあらかじ
    め溶解度パラメーターが8から13の範囲である有機溶
    媒で希釈したものと、炭素数が6以下の脂肪族、あるい
    は共役二重結合を有する環状化合物に、少なくとも2つ
    以上のアミノ基を有するアミン組成物をあらかじめ溶解
    度パラメーターが8から13の範囲である有機溶媒で希
    釈したものを、混合して湿潤ゲルを得るゲル化ステップ
    と、前記湿潤ゲルから有機溶媒を除去して乾燥ゲルを得
    る乾燥ステップとを含むことを特徴とする有機多孔体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】ゲル化ステップの温度が、−50℃以上2
    0℃以下であることを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれか一項記載の有機多孔体の製造方法。
  6. 【請求項6】アミン組成物がトリレンジアミンであるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5記載のいずれか一
    項記載の有機多孔体の製造方法。
  7. 【請求項7】ポリイソシアネートがトリレンジイソシア
    ネートであることを特徴とする請求項1から請求項6記
    載のいずれか一項記載の有機多孔体の製造方法。
  8. 【請求項8】有機溶媒が、テトラヒドロフランであるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項7記載のいずれか一
    項記載の有機多孔体の製造方法。
  9. 【請求項9】ゲル化ステップの後に、ゲルを静置するエ
    ージングステップを含むことを特徴とする請求項1から
    請求項8記載のいずれか一項記載の有機多孔体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】エージングステップの温度が、20℃以
    上120℃以下であることを特徴とする請求項9記載の
    有機多孔体の製造方法。
  11. 【請求項11】乾燥ステップの前に、有機溶媒が第2の
    有機溶媒と置換される溶媒置換ステップを含むことを特
    徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項記載の
    有機多孔体の製造方法。
  12. 【請求項12】第2の有機溶媒がアセトンであることを
    特徴とする請求項11記載の有機多孔体の製造方法。
  13. 【請求項13】有機多孔体の密度が30〜800kg/
    m3であり、有機多孔体の平均孔径が1〜100nmで
    あることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれ
    か一項記載の有機多孔体の製造方法。
  14. 【請求項14】密度が30〜800kg/m3であり、
    平均孔径が1〜100nmの乾燥ゲルからなる有機多孔
    体を充填してなる断熱パネル。
  15. 【請求項15】密度が30〜800kg/m3であり、
    平均孔径が1〜100nmの乾燥ゲルからなる有機多孔
    体を充填してなる断熱箱体。 【課題を解決するための手段】
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012531483A (ja) * 2009-06-29 2012-12-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 芳香族ポリウレアに基づく多孔性ゲル
JP2013513675A (ja) * 2009-12-11 2013-04-22 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 芳香族アミン系の多孔質材料の改善品

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JPH11511773A (ja) * 1995-05-18 1999-10-12 インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー 有機エーロゲル

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