JP2001329035A - ポリウレタンフォーム成形体の製造方法 - Google Patents

ポリウレタンフォーム成形体の製造方法

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JP2001329035A
JP2001329035A JP2000151920A JP2000151920A JP2001329035A JP 2001329035 A JP2001329035 A JP 2001329035A JP 2000151920 A JP2000151920 A JP 2000151920A JP 2000151920 A JP2000151920 A JP 2000151920A JP 2001329035 A JP2001329035 A JP 2001329035A
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polyurethane foam
foam molded
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Keiji Suzuki
啓二 鈴木
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Inoac Corp
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境負荷の大きいフロンやコストの嵩むフッ
素系不溶性液体を発泡剤に使用することなくポリウレタ
ンフォーム成形体を製造し得て、環境配慮およびコスト
低減を実現し得る新たな製造方法を提供する。 【解決手段】 所定の圧力系11下で、各原料および圧
縮性気体を混合して、得られた混合原料68を大気圧に
解放することで、該圧縮性気体の膨張による発泡作用下
にポリウレタンフォーム成形体70を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリウレタンフ
ォーム成形体の製造方法に関し、更に詳細には、発泡手
段として圧縮性気体を用いることで、環境に配慮しかつ
低廉な製造コストを実現したポリウレタンフォーム成形
体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内部に多数のセルを含有したポリウレタ
ンフォーム成形体は、イソシアネート、ポリオールおよ
び所定の発泡剤を混合し、該イソシアネートおよびポリ
オールの重合反応を進行させることで製造される。前記
発泡剤は、重合の際に混合物内で発泡して所要のセルを
形成するために必要とされ、該発泡剤としては、CFC
(フロン11またはフロン12)或いはメチレンクロライ
ド等が好適に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ロン等の物質は、オゾン層の破壊係数が非常に高く、か
つ地球温暖化に与える影響も炭酸ガスの数倍から数十倍
と高いため、世界的にその生産量の削減が努力されてお
り、将来的には大幅に規制ないし廃止される方向にあ
る。従ってポリウレタンフォーム成形体の製造において
も、発泡剤としてのフロンの使用量の削減が急務となっ
ている。そこで前記フロンの代替物質として環境負荷の
低いフッ素系不溶性液体を用いることで、前述した問題
を回避するポリウレタンフォーム成形体の製造方法が提
案および実施されている。しかし前記フッ素系不溶性液
体を使用した製造方法では、該フッ素系不溶性液体が高
価であるため、結果的にポリウレタンフォーム成形体の
製造コストが増大してしまう別の欠点が顕在化する。
【0004】また、前記フロンやフッ素系不溶性液体等
を発泡剤としてポリウレタンフォーム成形体を製造する
場合、該発泡剤から形成されるセルの径および数量(す
なわち気孔率)といった重要な要素は、副原料としての
添加物の種類や量、原料の攪拌速度、原料混合部の圧力
調整その他原料の反応速度等の様々な要因により決定さ
れる。これら要因の完全な制御は非常に困難であり、こ
れに携わる作業者の技量に応じて品質にばらつきを生
じ、歩留りが悪化してしまう等の欠点も指摘される。
【0005】
【発明の目的】この発明は、従来のポリウレタンフォー
ム成形体の製造方法に内在していた前記問題に鑑み、こ
れを好適に解決するべく提案されたものであって、環境
負荷の大きいフロンやコストの嵩むフッ素系不溶性液体
を発泡剤に使用することなくポリウレタンフォーム成形
体を製造し得て、環境配慮およびコスト低減を実現し得
る新たな製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るポリウレタンフォ
ーム成形体の製造方法は、予め各種の添加物を添加した
ポリオールおよびイソシアネートを混合し、これを成形
型に注入して発泡させることで所要形状に成形されたポ
リウレタンフォーム成形体を製造する方法において、所
定の圧力系の下で前記ポリオールと各種の添加物との予
備混合を行なうと共に、前記圧力系の圧力と略等しい圧
力に設定した圧縮性気体を予備混合物に供給して該圧縮
性気体を微細かつ均一に分散させ、同じく前記所定の圧
力系の下で、前記圧縮性気体を分散させたポリオールの
予備混合物に前記イソシアネートを混合して、これらポ
リオールとイソシアネートとの重合反応を進行させると
共に、この重合反応が進行中の混合原料の全体にも該圧
縮性気体を微細かつ均一に分散させ、前記圧縮性気体が
分散された混合原料を前記圧力系の圧力と略等しい圧力
に設定した前記成形型へ注入した後、所要のタイミング
で該成形型を大気圧に解放することで、該圧縮性気体の
膨張による発泡作用下にポリウレタンフォーム成形体を
製造するようにしたことを特徴とする。
【0007】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため、本願の別の発明に係るポリウレタンフォームの製
造方法は、予め各種の添加物を添加したポリオールおよ
びイソシアネートの混合原料を順次発泡させることでポ
リウレタンフォーム成形体を製造する方法において、所
定の圧力系の下で前記ポリオールと各種の添加物との予
備混合を行なうと共に、前記圧力系の圧力と略等しい圧
力に設定した圧縮性気体を予備混合物に供給して該圧縮
性気体を微細かつ均一に分散させ、同じく前記所定の圧
力系の下で、前記圧縮性気体を分散させたポリオールの
予備混合物に前記イソシアネートを混合して、これらポ
リオールとイソシアネートとの重合反応を進行させると
共に、この重合反応が進行中の混合原料の全体にも該圧
縮性気体を微細かつ均一に分散させ、前記圧縮性気体が
分散された混合原料を前記圧力系の出口から送り出して
大気圧に解放することで、該圧縮性気体の膨張による発
泡作用下にポリウレタンフォーム成形体を連続的に製造
するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るポリウレタン
フォーム成形体の製造方法につき、好適な実施例を挙げ
て、添付図面を参照しながら以下説明する。本願の発明
者は、ウレタンフォーム成形体の製造を所定圧力下で行
ない、ポリウレタンフォーム原料中に対して圧縮性気体
を充分に混合・分散させ、該フォーム原料を反応させて
硬化成形させる途中の過程で圧力を大気圧に解放して該
圧縮性気体を膨張させることで、均一なセルを有するポ
リウレタンフォーム成形体を製造し得ることを知見した
ものである。
【0009】実施例に係るポリウレタンフォーム成形体
の製造方法に使用される製造装置10を図1に示す。こ
の装置10は、第1原料タンク12、第2原料タンク
14、添加物タンク16および圧縮性気体供給源18か
らなる原料供給部Aと、これら各原料タンク12,1
4,16および18から供給される各原料および圧縮性
気体を混合・分散させる第1混合機22および第2混合
機24からなる原料混合部Bと、混合された原料から
所要のポリウレタンフォーム成形体を得る成形型30、
温度調節装置32、圧力調整装置34および大気解放弁
36からなる成形部Cとから基本的に構成される。この
製造装置10を構成する各機器は、圧縮性気体の使用を
前提としているので、所定の圧力に耐えるようされると
共に、前記原料供給部Aおよび原料混合部Bは所定の圧
力を保持する圧力系11を形成している。ここで圧力系
11は、内部を所定の圧力に保持した管体等の密閉経路
や、同じく内部を所定の圧力に保持した筐状容器の如き
密閉空間等である。本実施例では、密閉構造に係るタン
クやミキサーを管体で接続した密閉経路が採用されてい
る。また前記各タンク12、14および16は、その出
口近傍に貯留された各原料を圧力下に送出可能な送出ポ
ンプが備えられており、必要に応じてその他機器の入口
や出口には、開閉バルブまたは逆止弁等が備えられてい
る。
【0010】前記第1混合機22および第2混合機24
としては、耐圧性が高く、前述の各原料および圧縮性気
体を充分に攪拌・混合させると共に、該圧縮性気体を原
料中に均一に分散させた混合原料68を得る、例えばイ
ンライン形状のスタティックミキサーが好適に使用され
る。殊に前記第2混合機24では、原料の重合等の反応
を促進させる機能も併せ持つため、充分な攪拌・混合作
用が要求される。
【0011】また前記第1混合機22および第2混合機
24による、前記圧縮性気体の混合原料中への混合度
合、分散度合および分散した圧縮性気体の気泡径は、製
造されるポリウレタンフォーム成形体のセル径に多大な
影響を与えるため、該混合機22および24の選定およ
び混合時間等の条件の設定には充分な注意が必要であ
る。すなわち充分な混合・分散がなされない場合には、
前記圧縮性気体の気泡径が不均一となってしまい、均質
かつ均一なセル径を有する良好なポリウレタンフォーム
成形体が得られなくなってしまう。
【0012】前記成形型30は、その内部空間30cを
前記圧力系11と略同等の圧力を保持して密閉可能であ
ると共に、所望の形状となるようにした上型30aおよ
び下型30bから構成され、該内部空間30cの温度を
制御する温度調節装置32と、加圧および減圧を夫々制
御する開閉バルブ34aを有する圧力調整装置34およ
び大気解放弁36とが備えられている。前記上型30a
は、図示しない動力源により稼働する開閉機構によって
前記内部空間30cを開閉自在に傾動し得るもので、こ
れによりポリウレタンフォーム成形体の成形時には、該
内部空間30cを密閉的に閉成し、該成形体完成時には
容易に取り出し可能となるよう大きく上方に解放する構
成となっている。また前記上型30aの所定位置には、
前記混合原料68を導入する開閉バルブ38aを備える
導入部38が設けられている。
【0013】本願の発明に係るポリウレタンフォーム成
形体として代表的なポリウレタンフォーム成形体の製造
方法を実施例として説明すれば、図1および図2に示す
如く、TDI(トリレンジイソシアネート)およびPPG
(ポリプロピレングリコール)を混合することで基本的に
製造され、原料予備混合工程S1、原料混合工程S2、
成形工程S3および最終工程S4からなる。また前記第
1原料タンク12にはPPGが、第2原料タンク14に
はTDIが夫々予め貯留され、添加物タンク16には添
加物であるアミン触媒、スズ触媒および豊泡剤が夫々個
別に貯留されており、前記圧力系11は2気圧程度の圧
力下にあるものとする。
【0014】前記原料予備混合工程S1は、主原料であ
る前記PPGおよびTDIの混合に先立ち、該PPGに
対して添加物としてのアミン触媒、スズ触媒等の重合開
始剤、重合触媒および豊泡剤といった重合・発泡に必要
な各薬剤を投入し、得られた予備混合物66に空気、窒
素ガスその他不活性ガスの圧縮性気体を圧力系11と略
同等の圧力で注入・混合する工程である。これら各原料
および圧縮性気体は、夫々各タンク12、16の送出ポ
ンプおよび圧縮性気体供給源18の稼働により予め設定
された所定量が送出されるようになっており、前記第1
混合機22で均一に攪拌・混合される。前記圧縮性気体
供給源18の圧縮性気体の供給圧力は、コンプレッサま
たはレギュレータ等の調圧手段により前記圧力系11と
略同等に設定される。
【0015】前記原料混合工程S2は、前記予備混合物
66および圧縮性気体の混合物と、TDIとを混合させ
ると共に、重合反応を開始させる工程である。図1に示
す如く、予備混合物66に対して第2原料タンク14の
送出ポンプにより送出されたTDIが投入され、前記第
2混合機24で充分に攪拌・混合されて混合原料68と
される。
【0016】前記成形工程S3は、図2および図3に示
す如く、予圧段階S31、重合(反応)段階S32、成形
・膨張段階S33、キュア段階S34および脱型段階S
35からなる。前記予圧段階S31は、前回の製造工程
で製造されたポリウレタンのポリウレタンフォーム成形
体70を前記内部空間30cから取り除き、該内部空間
30cを密閉状態とすると共に、前記大気解放弁36を
閉成し、圧力調整装置用開閉バルブ34aを解放した
後、圧縮性気体と同一の気体を前記圧力調整装置34に
より導入し、前記圧力系11と同一圧力に予圧する段階
である(図3(a)参照)。この予圧完了後に前記開閉バル
ブ34aは閉成される。
【0017】また前記重合(反応)段階S32は、予圧の
完了した内部空間30c内に前記原料混合段階S2で得
られた混合原料68を、前記開閉バルブ38aを解放し
て導入部38から所定量流入させて、重合反応を進行さ
せる段階である(図3(b)参照)。前記成形型30により
成形される所定量の混合原料68が注入された後は、前
記開閉バルブ38aは閉成されて前記内部空間30c内
は完全な密閉状態にされる。
【0018】更に前記成形・膨張段階S33は、前記混
合原料68の重合が進行して完全に硬化する前に、前記
大気解放弁36を開放して前記内部空間30c内に充填
されていた圧縮性気体を排出して大気圧状態に解放する
ことで、混合原料68内に分散している圧縮性気体を膨
張させてポリウレタンフォーム成形体70を得る段階で
ある(図3(c)参照)。ここでの大気圧解放は、前記混合
原料68が完全に硬化する前に行なうことが必須であ
り、完全硬化した後に大気圧解放を行なっても、所要の
ポリウレタンフォーム成形体70は得られないので注意
が必要である。
【0019】前記成形・膨張段階S33における混合原
料68中の圧縮性気体の挙動について述べれば、図4に
示す如く、前記内部空間30cの圧力解放前は該混合原
料68中に均一かつ微細な大きさで均質に分散している
に過ぎない(図4(a)参照)。そして前記内部空間30c
の大気圧への解放により、前記圧縮性気体が混合原料6
8内全体で均一に膨張を起こす(図4(b)参照)。従っ
て、この膨張する気泡により発生するセルの径は非常に
均一で、かつその分布は均質となる。また原料単位量中
に混合する圧縮性気体の量およびその圧力値を制御する
ことで、ポリウレタンフォーム成形体70の物性値を左
右するセル径および気孔率を容易に制御し得る。更に前
記圧縮性気体の膨張、すなわち大気圧解放に要する時間
を制御することにより、該ポリウレタンフォーム成形体
70内部のセル構造(独立気泡状態であるか、連通状態
であるか、更にはその連通度合)等を任意に設定し得
る。
【0020】前記キュア段階S34は、所要形状となっ
たポリウレタンフォーム成形体70を、所定のキュア時
間およびキュア温度の条件下で熟成させる段階である。
このときのキュア時間およびキュア温度は、前記温度制
御装置32により制御される。最終の脱型段階S35
は、完成した成形体を前記内部空間30c内から取り出
す段階である(図3(d)参照)。
【0021】ここまでの工程の完了により得られたポリ
ウレタンフォーム成形体70は、最終的に洗浄、商品形
状への加工および検査を行なう最終工程S4を経ること
で完成に至る。
【0022】この実施例では、製造工程に構成する所定
の各製造機器が、夫々所定の圧力状態に維持する圧力系
となるよう構成されているが、この他に製造工程全体を
大きな圧力空間内に設置するようにしてもよい。また設
定圧力については、前述の完成品としてのポリウレタン
フォーム成形体70に必要とされるセル径等の物性およ
び製造工程管理等の諸条件により適宜好適に設定されも
のである。更に本実施例では、ポリウレタンフォーム成
形体を例に挙げて説明しているが、これに限定されるも
のではなく、2種以上の原料を反応させると共に、発泡
剤を使用してセルを形成する各種フォーム成形体にも好
適に採用し得る。
【0023】
【別の実施例】前述の実施例は、発泡成形が完了した度
に成形型30からポリウレタンフォーム成形体70を取
り出す、所謂バッチ方式の製造方法について述べたが、
連続的に生産可能な構成としてもよい。例えば、図5に
示す別実施例に係る製造装置50は、前述の実施例にお
いて連続生産が可能である前記原料予備混合工程S1お
よび原料混合工程S2に合わせて、成形工程S3を連続
生産可能なように構成したものである。すなわち前記成
形型30に代えて、混合原料68の吐出圧を調整可能な
圧力系11の出口としての注出圧力調整バルブ52と、
吐出された混合原料68の重合反応を進行させつつ大気
圧下に解放して順次所要形状に成形・硬化する成形用注
出ノズル54と、この成形用注出ノズル54から注出さ
れる硬化済みのポリウレタンフォーム成形体70を順次
注出方向の下流側に移送する移送コンベア56とを備え
る。この移送コンベア56は、図示しない動力源により
稼働され、その移送速度はポリウレタンフォーム成形体
70の注出速度に合わせて制御されるようになってい
る。前記成形用注出ノズル54は、その内部で同期的に
起こる重合反応、硬化および圧縮性気体の膨張を制御す
るために適切な長さおよび注出口大きさ等が、混合原料
68の吐出量および完成形状等から逆算・決定される。
また前記成形用注出ノズル54および/または移送コン
ベア56は、ポリウレタンフォーム成形体の種類および
成形速度等の諸要因によっては温度調節を施すようにし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係圧縮性
気体を用いたポリウレタンフォーム成形体の製造方法に
よれば、ポリウレタンフォーム成形体中にセルを形成す
るフロン等の発泡剤に代わって、空気等の圧縮性気体を
用いるようにしたので、該発泡剤による環境汚染を回避
し得ると共に、低廉な製造コストとなし得るものであ
る。また前記圧縮性気体の圧縮率、すなわち圧力および
前記圧力系内の設定圧力と、大気圧解放のタイミング等
とを制御することで、ポリウレタンフォーム成形体中の
セル径等の重要な物性を容易に設定し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るポリウレタンフォ
ーム成形体の製造装置の概略図である。
【図2】本発明の好適な実施例に係るポリウレタンフォ
ーム成形体の製造工程を示す工程図である。
【図3】成形工程を示す状態図である。
【図4】成形・膨張段階を示す状態図である。
【図5】別の実施例に係るポリウレタンフォーム成形体
の製造装置の概略図である。
【符号の説明】
11 圧力系 30 成形型 66 予備混合物 68 混合原料 70 ポリウレタンフォーム成形体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 75:00 B29K 75:00 105:04 105:04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め各種の添加物を添加したポリオール
    およびイソシアネートを混合し、これを成形型(30)に注
    入して発泡させることで所要形状に成形されたポリウレ
    タンフォーム成形体を製造する方法において、 所定の圧力系(11)の下で前記ポリオールと各種の添加物
    との予備混合を行なうと共に、前記圧力系(11)の圧力と
    略等しい圧力に設定した圧縮性気体を予備混合物(66)に
    供給して該圧縮性気体を微細かつ均一に分散させ、 同じく前記所定の圧力系(11)の下で、前記圧縮性気体を
    分散させたポリオールの予備混合物(66)に前記イソシア
    ネートを混合して、これらポリオールとイソシアネート
    との重合反応を進行させると共に、この重合反応が進行
    中の混合原料(68)の全体にも該圧縮性気体を微細かつ均
    一に分散させ、 前記圧縮性気体が分散された混合原料(68)を前記圧力系
    (11)の圧力と略等しい圧力に設定した前記成形型(30)へ
    注入した後、所要のタイミングで該成形型(30)を大気圧
    に解放することで、該圧縮性気体の膨張による発泡作用
    下にポリウレタンフォーム成形体(70)を製造するように
    したことを特徴とするポリウレタンフォーム成形体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記圧力系(11)は、内部を所要の圧力に
    保持した管体等の密閉経路である請求項1記載のポリウ
    レタンフォーム成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力系(11)は、内部を所要の圧力に
    保持した筐状容器の如き密閉空間である請求項1記載の
    ポリウレタンフォーム成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記圧縮性気体は、空気または窒素ガス
    の如き不活性気体である請求項1〜3の何れかに記載の
    ポリウレタンフォーム成形体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記圧力系(11)の圧力は、2〜3気圧に
    設定されている請求項1〜4の何れかに記載のポリウレ
    タンフォーム成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】 予め各種の添加物を添加したポリオール
    およびイソシアネートの混合原料(68)を順次発泡させる
    ことでポリウレタンフォーム成形体を製造する方法にお
    いて、 所定の圧力系(11)の下で前記ポリオールと各種の添加物
    との予備混合を行なうと共に、前記圧力系(11)の圧力と
    略等しい圧力に設定した圧縮性気体を予備混合物(66)に
    供給して該圧縮性気体を微細かつ均一に分散させ、 同じく前記所定の圧力系(11)の下で、前記圧縮性気体を
    分散させたポリオールの予備混合物(66)に前記イソシア
    ネートを混合して、これらポリオールとイソシアネート
    との重合反応を進行させると共に、この重合反応が進行
    中の混合原料(68)の全体にも該圧縮性気体を微細かつ均
    一に分散させ、 前記圧縮性気体が分散された混合原料(68)を前記圧力系
    (11)の出口(52)から送り出して大気圧に解放すること
    で、該圧縮性気体の膨張による発泡作用下にポリウレタ
    ンフォーム成形体(70)を連続的に製造するようにしたこ
    とを特徴とするポリウレタンフォーム成形体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記圧力系(11)は、内部を所要の圧力に
    保持した管体等の密閉経路である請求項6記載のポリウ
    レタンフォーム成形体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記圧力系(11)は、内部を所要の圧力に
    保持した筐状容器の如き密閉空間である請求項6記載の
    ポリウレタンフォーム成形体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記圧力系(11)の出口に、圧力調整可能
    なバルブ(52)が設けられている請求項6〜8の何れかに
    記載のポリウレタンフォーム成形体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記圧縮性気体は、空気または窒素ガ
    スの如き不活性気体である請求項6〜9の何れかに記載
    のポリウレタンフォーム成形体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記圧力系(11)の圧力は、2〜3気圧
    に設定されている請求項6〜10の何れかに記載のポリ
    ウレタンフォーム成形体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009019103A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd フロス法硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2013124259A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Toyo Quality One Corp 異硬度モールドフォームの製造方法

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