JP2001327273A - 食品乾燥方法および装置 - Google Patents

食品乾燥方法および装置

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JP2001327273A
JP2001327273A JP2000150570A JP2000150570A JP2001327273A JP 2001327273 A JP2001327273 A JP 2001327273A JP 2000150570 A JP2000150570 A JP 2000150570A JP 2000150570 A JP2000150570 A JP 2000150570A JP 2001327273 A JP2001327273 A JP 2001327273A
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JP
Japan
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drying
food
duct
shelf
drying chamber
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Gentaro Okayama
源太郎 岡山
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TAKEZAWA SANGYO KK
Sawai KK
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TAKEZAWA SANGYO KK
Sawai KK
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、梅干しその他の食品等自然乾燥
と人工乾燥とにより風味を損うことなく、短時間に乾燥
することを目的としたものである。 【解決手段】 この発明は、乾燥室の棚上に並べた食品
の棚下から乾燥空気を吹き上げ排気方向へ流動させ、上
部から排気させると共に、棚上は自然光にさらして乾燥
することを特徴とした食品乾燥方法によりその目的を達
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、梅干、魚のひら
き、切干しなどの生物を自然乾燥風に仕上げることを目
的とした食品乾燥方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来梅干、魚のひらき、切干しなど、生
物を乾燥するには、太陽光に依存し、または乾燥機を使
用していた。
【0003】前記太陽光を使用する場合においても、屋
外で直接太陽光にさらす場合と、屋内で間接乾燥する場
合とがあった。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】前記従来の食品乾
燥において、最大の問題点は、乾燥仕上げの食品の品
質、時間などが天候に左右されること及び乾燥時間が長
くかかるので、量が増加するにつれて面積が厖大になる
ことなどの問題点があった。前記面積の増大は労力の増
加にも関連している。
【0005】一方自然乾燥は、機械乾燥に比して食品の
風味をよりよく保有する利点もあって、食品によっては
(例えば梅干)自然乾燥のみに依存しているものもあっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、自然乾燥
と、人工乾燥とを併用させることによって、前記従来の
問題点を解決し、優れた品質の乾燥品を比較的早く、か
つ計画的に乾燥させることに成功したのである。
【0007】即ち方法の発明は、乾燥室の棚上に並べた
食品の棚下から乾燥空気を吹き上げて、排気方向に流動
させ、上部から排気させると共に、棚上は自然光にさら
して乾燥することを特徴とした食品乾燥方法であり、ま
た自然光は、乾燥室の屋根などを透過して食品に当るも
のであり、乾燥空気は、乾燥室の内周下部の複数箇所よ
り、棚下方向に吹き出し、棚の食品間を上方へ吹き上げ
て、乾燥室内の内周上部から排気されるものである。
【0008】次に装置の発明は、少くとも屋根を透光性
資材で構成した乾燥室の床上へ、棚枠を組立て、この棚
枠上へ食品載置用の網枠を載置する。前記乾燥室の内周
下部へ、乾燥空気の吹出匣を複数箇所設けると共に、前
記各吹出匣を連結ダクトで連結し、該連結ダクトには、
温風機の送風ダクトを接続し、前記乾燥室の内周上部へ
排気ファンを設置したことを特徴とする食品乾燥装置で
ある。また連結ダクトは、合成樹脂フィルム製としたも
のであり、乾燥室の屋根は、透明または半透明の硝子板
又は合成樹脂シートとしたものである。更に連結ダクト
は、乾燥室の側壁上部に架設したものであり、温風機
は、乾燥空気の温度及び湿度を設定範囲に自動調節でき
るようにしたものである。
【0009】前記発明において、乾燥室の内周下部の適
所から乾燥棚下に向って乾燥空気を吹き出したが、梅干
その他の食品によって、乾燥空気の即時上昇は阻止され
る。従って幅20m、奥行20m位の方形の乾燥室なら
ば、四隅から吹き出す乾燥空気は、ほぼ均等に流動し、
均一乾燥物を得ることができる。従って乾燥室の大きさ
および形状に鑑み、吹き出し口数及び配置適宜定めて均
等分布させるように配慮する。特に乾燥空気流動の死角
を生じないこと、常時流動させておくこと、および湿度
の高くなった排気を速やかに排出させるような考慮が必
要である。
【0010】また乾燥空気の流動量(風速)を考慮し、
乾燥速度を調整する。例えば乾燥空気の温度は40℃〜
50℃に調節し(湿度は50%〜80%に調節してもよ
い)、適度の風速で流動乾燥する。
【0011】前記乾燥室内の温度は自動調節するが、太
陽による自然光の輻射熱を受けている時と、夜間又は曇
天などの輻射熱のない時とによって温風機の温度調節に
考慮する必要がある。また夜間などにおいて赤外線を照
射して輻射熱による乾燥補助をさせることもできる。
【0012】この発明の送風ダクトには、連結匣を介し
て分岐ダクトを連結し、分岐ダクトに乾燥室を連結す
る。この乾燥室は、乾燥棚が多段に設置され、下方より
吹き込んだ乾燥空気が上昇流動し乍ら食品等を乾燥する
ようにしてある。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明は乾燥室の棚上に並べた
食品の棚下から乾燥空気を吹き上げて排気方向へ流動さ
せ、乾燥室の上部から排気させると共に、棚上は自然光
又は赤外線による輻射熱にさらして乾燥する食品乾燥方
法である。
【0014】また少くとも屋根を硝子板、合成樹脂板又
は合成樹脂シート等の透光性資材で構成した乾燥室の床
上へ棚枠を設置し、この棚枠上へ食品載置用の網枠を載
置する。前記乾燥室の内周下部へ、乾燥空気の吹出匣を
複数箇所設置すると共に、該吹出匣を連結ダクトで連結
し、該連結ダクトの一部に温風機の送風ダクトを接続
し、前記乾燥室の内周上部へ排気ファンを設置した食品
乾燥装置である。
【0015】前記温風機から吹出す乾燥空気は、温度を
例えば40℃〜50℃(湿度を50%〜80%)に自動
調節する。前記温風機の送風ダクトには分岐ダクトを設
け、例えば乾燥室に分岐ダクトを接続して室内の多段に
載置した食品を乾燥することができる。この乾燥室は、
仕上げ乾燥又は人工乾燥のみを用いる場合に使用する。
【0016】前記乾燥室の食品棚の上方において、乾燥
空気の流動が不均等になるおそれがあったり、流動速度
が遅くなるおそれがある場合には適宜に撹拌機(ファ
ン)を設置することができる。
【0017】
【実施例1】この発明の実施例を梅干について説明す
る。青梅を一定時間漬込み、これを取り出して、自然乾
燥及び人工乾燥で乾燥し、所定量宛包装して出荷するの
である。前記自然光(太陽光)で乾燥する場合に、人工
乾燥を付加したり、夜間又は曇天の時のみ人工乾燥とす
る場合もある。
【0018】何れにしても、各食品に乾燥処理が均等に
行われる必要があるので、各食品は乾燥空気に均等にさ
らされる必要がある。
【0019】前記における人工乾燥に際して乾燥空気の
温度は自動的に調節する(湿度を調節する場合もあ
る)。食品が梅の場合には、乾燥空気の温度を40℃〜
50℃とする。
【0020】
【実施例2】この発明の実施例を図面について説明す
る。この実施例の乾燥室1の平面図は不正形(対称形で
ない)であるが、敢えてこのような形状にしたのではな
く、既製の乾燥室を改造したものである。従って自然光
の照射と、乾燥空気の流動を考慮すれば、色々の形状が
ある。即ち乾燥室の平面形状に限定はない。従って連結
ダクトの設置高さに限定はなく、通路等の邪魔にならな
い位置とする(図2)。
【0021】この発明は、乾燥室1の一側へ温風機2を
設置し、前記乾燥室1の隅部の下部へ乾燥空気の吹出匣
3、3を設置し、前記各吹出匣3、3は連結匣4、4を
介して合成樹脂フィルム製の連結ダクト5、5により連
結し、該連結ダクト5へ、前記温風機2の送風ダクト6
を連結し、送風ダクト6(又は送風ダクト6の連結匣
4)へ分岐ダクト7を設け、該分岐ダクト7は乾燥室8
の送入ダクト8aと連結してある。
【0022】前記乾燥室1内は、床上へ支持枠9を組立
て、支持枠9上へ網枠10(網箱)を並列載置し、網枠
10内へ梅11を並べてある。前記乾燥室1の屋根は透
明ビニールシート12で気密に覆ってある。
【0023】前記実施例の連結ダクト5間はステンレス
製の連結匣4で連結してある。従って連結ダクト5は必
要に応じて取換えることが容易である。
【0024】前記実施例において、温風機2で乾燥空気
を生成し、送風ダクト6から矢示13のように加圧送風
すると、連結ダクト5を介して矢示14のように吹出匣
3、3に至り、各吹出匣3、3から矢示15、15のよ
うに乾燥室1内へ吹出される。この場合に吹出匣3、3
の吹出口は乾燥室1の側壁下部に設けてあり、網枠10
の下方に向っているので、矢示15の方向に吹出される
と、乾燥空気は、床22と網枠10との空間を矢示16
のように進行すると共に、矢示17のように上昇し、結
局各梅に均等に接触してこれを乾燥する。梅11は乾燥
に伴って収縮するので、各梅間には小間隙を生じる。
【0025】そこで乾燥空気の吹出量と、各梅間を上昇
する乾燥空気量とのバランスによって乾燥空気は平均的
に流動することになる。上昇した吸湿空気は、矢示18
のように流動して排気ファン19から矢示20のように
外界へ排出される。
【0026】前記温風機2の送風ダクト3にはセンサー
21が設置してあるので、送風ダクト内の乾燥空気の温
度を検知し、温風機熱源を調節して自動的に温度を調節
する。
【0027】図6、7、8により分岐乾燥室8の実施例
について説明する。前記分岐ダクト7には分岐乾燥室8
の送入ダクト23を連結する。前記分岐乾燥室8は、基
礎35上へ所定幅、所定奥行、所定高さの乾燥部屋8a
として建設され、乾燥部屋8a上へ錐状の屋根24、2
4aを連設し、各屋根24、24aへ垂直部と水平部よ
りなる排気ダクト25、25aを連設し、水平部端へ排
気ファン26、26aを設置してある。
【0028】前記基礎23の中央凹入部には、送入ダク
ト23に吹出しダクト27が連結されている。また乾燥
部屋8a内には、乾燥棚28が上下多段に所定間隔で設
置されている。図中29はパンチングメタル板、36は
バタフライバルブ、37は排水溝、29aはパンチング
部、29bは縞鋼板部(通路)である。前記実施例にお
いて、乾燥空気が送入ダクト23から矢示30のように
供給されると、吹出しダクト27から矢示31のように
吹き出されて、、矢示32のように各乾燥棚28を通過
して上昇し、各乾燥棚28上の食品等を乾燥した後、排
気ダクト25、25aを矢示33のように通過して矢示
34のように外界へ排出される。
【0029】
【発明の効果】この発明は、自然光(太陽光)の輻射熱
と、人工乾燥を併用することによって、食品の風味を保
有しつつ、能率よく乾燥することができる効果がある。
乾燥条件によって異なるが、例えば梅干の場合には、従
来5〜6日必要であった乾燥日数が2〜3日に短縮でき
た。また曇天或いは夜間に、結露するおそれがなくなっ
たので、品質も安定する効果がある。
【0030】また食品の種類に適応した乾燥室内の温度
(及び湿度)を調節することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のブロック図。
【図2】同じく実施例の一部を省略した平面図。
【図3】同じく一部を省略した正面図。
【図4】同じく網枠の支持状態を示す一部拡大斜視図。
【図5】同じく連結ダクトの連結例を示す一部拡大図。
【図6】同じく分岐ダクトに連結した乾燥室実施例の一
部を断面した正面図。
【図7】同じく平面図。
【図8】同じく一部を断面した側面図。
【図9】同じくパンチングメタル板の一部拡大平面図。
【符号の説明】
1 乾燥室 2 温風機 3 吹出匣 4 連結匣 5 連結ダクト 6 送風ダクト 7 分岐ダクト 8 分岐乾燥室 9 支持枠 10 網枠 11 梅 12 透明ビニールシート 19 排気ファン 21 センサー 22 床 23 送入ダクト 24、24a 屋根 25、25a 排気ダクト 26、26a 排気ファン 27 吹出しダクト 28 乾燥棚 29 パンチングメタル板 35 基礎
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 3/04 F26B 3/04 3/28 3/28 9/06 9/06 A K 21/08 21/08 21/10 21/10 A 23/00 23/00 B Fターム(参考) 3L113 AA01 AB02 AB06 AC01 AC02 AC45 AC56 AC67 AC73 BA17 BA18 CA08 CA09 CB01 CB12 DA10 DA24 4B016 LC06 LG03 LG08 LK16 LP08 4B022 LA05 LA06 LB06 LB07 LF01 LR01 LR10 LT05 4B069 BA10 BA11 HA02 HA15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥室の棚上に並べた食品の棚下から乾
    燥空気を吹き上げて排気方向へ流動させ、上部から排気
    させると共に、棚上は自然光にさらして乾燥することを
    特徴とした食品乾燥方法。
  2. 【請求項2】 自然光は、乾燥室の屋根などを透過して
    食品に当ることを特徴とした請求項1記載の食品乾燥方
    法。
  3. 【請求項3】 乾燥空気は、乾燥室の内周下部の複数箇
    所より、棚下方向に吹き出し、棚の食品間を上方へ吹き
    上げて、乾燥室内の内周上部から排気されることを特徴
    とした請求項1記載の食品乾燥方法。
  4. 【請求項4】 少くとも屋根を透光性資材で構成した乾
    燥室の床上へ、棚枠を組立て、この棚枠上へ食品載置用
    の網枠を載置する。前記乾燥室の内周下部へ、乾燥空気
    の吹出匣を複数箇所設けると共に、前記各吹出匣を連結
    ダクトで連結し、該連結ダクトには、温風機の送風ダク
    トを接続し、前記乾燥室の内周上部へ排気ファンを設置
    したことを特徴とする食品乾燥装置。
  5. 【請求項5】 連結ダクトは、合成樹脂フィルム製とし
    たことを特徴とする請求項4記載の食品乾燥装置。
  6. 【請求項6】 乾燥室の屋根は、透明または半透明の硝
    子板又は合成樹脂シートとしたことを特徴とする請求項
    4記載の食品乾燥装置。
  7. 【請求項7】 連結ダクトは、乾燥室の側壁上部に架設
    したことを特徴とする請求項4記載の食品乾燥装置。
  8. 【請求項8】 温風機は、乾燥空気の温度及び湿度を設
    定範囲に自動調節できるようにしたことを特徴とする請
    求項4記載の食品乾燥装置。
  9. 【請求項9】 温風機の送風ダクトには分岐ダクトを設
    け、該分岐ダクトへ乾燥室への吹込みダクトを連結した
    ことを特徴とする食品乾燥装置。
  10. 【請求項10】 乾燥室は、室内には上下複数段の食品
    乾燥棚を設置し、室内空気の流通手段を具備したことを
    特徴とする請求項9記載の食品乾燥装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005006612A (ja) * 2003-06-23 2005-01-13 Mtec Co Ltd 梅干し乾燥方法と梅干し乾燥装置
CN106615552A (zh) * 2016-12-02 2017-05-10 陕西科技大学 一种果蔬真空脉动腌渍与热风干燥一体化设备
JP2018078808A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 株式会社サンティージャパン 梅干しの製造方法

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