JP2001325979A - 電解液タンクおよび電解液タンクの設置方法 - Google Patents

電解液タンクおよび電解液タンクの設置方法

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JP2001325979A
JP2001325979A JP2000142902A JP2000142902A JP2001325979A JP 2001325979 A JP2001325979 A JP 2001325979A JP 2000142902 A JP2000142902 A JP 2000142902A JP 2000142902 A JP2000142902 A JP 2000142902A JP 2001325979 A JP2001325979 A JP 2001325979A
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film
electrolytic solution
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electrolyte
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Mitsuru Hisahata
満 久畑
Toshihiko Takiguchi
敏彦 滝口
Seigo Yamashita
清吾 山下
Nobuyuki Tokuda
信幸 徳田
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Kansai Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ経済的な電解液タンクを提供するこ
とを主要な目的とする。 【解決手段】 電解液を蓄える電解液タンク22は、熱
融着可能なフィルム21を、袋状に加工してなるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に電解液タ
ンクに関するものであり、より特定的には、軽量かつ経
済的に作ることができるように改良された電解液タンク
に関する。この発明は、また、そのような電解液タンク
を設置する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国の電力需要の伸びは、年とともに
増大し続けているが、電力需要の変動も、産業構造の高
度化と、国民生活水準の向上を反映して、年々、著しく
なる傾向にある。たとえば、夏期における昼間の電力需
要量を100とすると、明け方のそれは30以下となっ
ている状況である。一方、電力の供給源から見ると、出
力変動が望ましくない原子力発電や、大規模火力発電の
割合も増加する傾向にあるため、電力を貯蔵する設備の
必要性が高まっている。
【0003】現在の電力貯蔵は、揚水発電によって行な
われているが、その立地に限度があることから、新しい
電力貯蔵技術、中でも技術的、経済的に実現の可能性が
高いとされている電力貯蔵用2次電池が盛んに研究され
ている。この中でも、特に、レドックスフロー型電池が
注目されている。
【0004】図10は、特許公報第2724817号に
開示されている、全バナジウムレドックスフロー電池の
概略図である。
【0005】図10を参照して、全バナジウムのレドッ
クスフロー電池1は、電池反応セル2、負極液タンク3
および正極液タンク4を備える。電池反応セル2内は、
たとえば、イオン交換膜等からなる隔膜5により仕切ら
れており、一方側が負極セル2a、他方側が正極セル2
bを構成する。
【0006】正極セル2b内には、電極として、正極が
収容され、また負極セル2a内には負極7が収容され
る。正極セル2bと正極液タンク4は、正極液循環管路
6で結ばれており、負極セル2aと負極液タンク3は、
負極液循環管路9で結ばれている。
【0007】正極液循環管路6内には、ポンプ10が設
けられており、負極液循環管路9内には、ポンプ11が
設けられている。正極液タンク4内には、V5+/V4+
含む正極電解液が蓄えられており、また、負極液タンク
3内には、V2+/V3+を含む負極液電解液が蓄えられて
いる。これらのイオンは、硫酸水溶液に、それぞれ溶か
されている。
【0008】全バナジウムのレドックスフロー電池で
は、充電時においては、負極液タンク3に蓄えられたV
2+/V3+を含む硫酸水溶液がポンプ11により負極セル
2aに送られ、負極7において外部回路から電子を受取
り、V3+がV2+に還元され、負極液タンク3に回収され
る。このような全バナジウムのレドックスフロー電池に
おいては、正極6および負極7における充放電反応は、
下記の式のようになる。
【0009】
【化1】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のレドックスフロ
ー型2次電池は、以上のように構成されている。電解液
タンク3,4には金属やFRP製の箱状あるいは円筒状
形状の容器が用いられ、その内側には、耐酸性の樹脂層
が設けられている。このような構成であるために、5m
3、10m3程度の比較的小容量の電解液タンクでさえ、
運搬、据付けに労力を要するという問題点があった。
【0011】また、その設置には、場所を特別に確保す
る必要があるという問題点もあった。さらに、耐酸性の
樹脂層を設けるにしても、たとえば熱硬化性の樹脂をラ
イニングする場合、あるいは塩化ビニル板を貼る場合に
は、タンク内に出入りすることができる大きなマンホー
ルを設けて、このマンホールからタンク内に入り作業を
する必要があり、大工事になるという問題点があった。
そして、必然的に高価なタンクとなってしまうという問
題点があった。さらに、塩化ビニル板を内面に貼る場
合、塩化ビニル板と塩化ビニル板の接続部分から、電解
液が漏れる危険性があり、信頼性が低いという問題点が
あった。さらに、ちょっとしたストレスで、耐酸性の樹
脂層に、クラックが入るという問題点もあった。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、軽量かつ経済的に作ることが
できるように改良された電解液タンクを提供することを
目的とする。
【0013】この発明の他の目的は、そのような電解液
タンクを設置する方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】電解液流通型電池の電解
液タンクに必要な要件は、(1)耐酸性に優れているこ
と、(2)電解液の漏洩がないこと、(3)運搬・据付
けのために極力軽量であること、(4)据付けるスペー
ス形状に近い形であること、(5)酸素透過量が少ない
こと、および(6)大容量のタンクであっても信頼性が
高く、経済的であること、等々である。
【0015】上記のような要件を満たすものとして、請
求項1に係る電解液を蓄える電解液タンクは、熱融着可
能なフィルムを、袋状に加工してなるものである。
【0016】請求項2に係る電解液タンクにおいては、
上記フィルムとして、その片面が補強手段によって補強
されているものを用いている。
【0017】請求項3に係る電解液タンクにおいては、
上記補強手段は、ゴムシート、繊維で補強されたゴムシ
ート、不織布および織物からなる群より選ばれる。
【0018】請求項4に係る電解液を蓄える電解液タン
クは、熱融着可能なフィルムを袋状に加工してなる。該
袋状に加工されたものの外面の一部または全面が補強手
段によって補強されている。
【0019】請求項5に係る電解液タンクにおいては、
上記補強手段は、ゴム、プラスチック、不織布および織
物からなる群より選ばれる。
【0020】請求項6に係る電解液タンクにおいては、
上記熱融着可能なフィルムは、少なくとも1層がエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂からなる、ラミネー
トフィルムで構成されている。
【0021】請求項7に係る電解液タンクにおいては、
上記熱融着可能なフィルムは、少なくとも1層がポリ塩
化ビニリデンであるラミネートフィルムで構成されてい
る。
【0022】請求項8に係る電解液タンクにおいては、
当該電解液タンクに、電解液の通路となるフィッティン
グが設けられている。該フィッティングは、熱融着可能
な樹脂で形成されている。
【0023】請求項9に係る電解液タンクにおいては、
上記熱融着可能なフィルムの片面には、電解液の漏液を
検出する回路を形成するための、金属箔がラミネートさ
れている。
【0024】請求項10に係る電解液タンクにおいて
は、上記熱融着可能なフィルムの片面には、電解液の漏
液を検知する回路を形成するための、金属が蒸着されて
いる。
【0025】請求項11に係る電解液タンクにおいて
は、当該電解液タンクの外面に、該電解液タンクを保持
あるいは設置するための、フェルルまたはデルタリング
が取付けられている。
【0026】請求項12に係る電解液タンクの設置方法
においては、まず、電解液タンクを設置する枠体または
部屋の内壁に滑らかなバッキングボードまたはフェルト
を取付ける。熱融着可能なフィルムを袋状に加工してな
る電解液タンクを、上記枠体または部屋内に設置する。
【0027】
【発明の実施の形態】電解液タンクに必要な要件とし
て、上述のように、酸素透過量が少ないことが要求され
る。なぜなら、電解液流通型電池において、負極活物質
は酸素によって2価のイオンが3価のイオンとなり、活
性を失い、結果として蓄電容量の低下をもたらすからで
ある。電解液タンクには、電解液が充満されており、電
池システムにおいても、気密が保たれる設計・製作がな
されている必要がある。
【0028】電解液の酸素による劣化は、タンク壁から
の酸素の透過によって生じるものである。金属やFRP
はほとんど酸素を透過しないが、前述のごとく、耐酸性
に問題があり、耐食処理が必要で、かつタンク自体が剛
体であり、運搬・据付けの自由度は小さくなる。仮に、
剛体であって、運搬・据付けの困難性を許容するとして
も、数十年の電池信頼性を持たすとすれば、ステンレス
またはチタンを使わざるを得ず、タンクのコストは高く
なり、一般普及型の電池にはなし得ない。
【0029】ゴム材料には耐酸性があり、柔軟性がある
ために、袋体を作っても、折り畳むことが可能で、運搬
・据付けにも自由度がある。特にブチルゴムは、酸素の
透過係数が30℃で2.2×10-8(cc・cm/cm
2・sec・atm)で、タンク材料として、有力な候
補となるが、タンクを立方体として、ゴムタンク10年
あたりの蓄電容量の低下率を計算すると、図1のように
なる。
【0030】蓄電容量10年低下率を5%許容するとし
ても、タンク容量が10m3、30m3の場合、肉厚は2
mm、5m3の場合は、肉厚が4mm必要となる。ゴム
材料だけのタンク重量を計算すると、概略次のようにな
り、決して軽量であるとは言えない。
【0031】
【表1】
【0032】エチレン−ビニルアルコール共重合体は、
酸素透過係数が、20μmのフィルムで、0.9〜4.
6×10-14と極めて低く、ポリ塩化ビニリデンも、そ
の酸素透過係数(0.255×10-13)は低く、これ
もまたブチルゴムより遥かに低いものである。
【0033】さて、ゴムで電解液タンクを作る場合は、
ゴムシートが加硫されている場合、加硫されているいな
い場合を問わず、ゴムシートで作ろうとするタンクの容
量、形状に合わせてシートを裁断し、接着剤あるいは同
種の薄い未加硫ゴムシートを介して製造する必要があ
り、プレスによる加圧・加熱の工程をとらねばならな
い。
【0034】未加硫ゴムシートの場合は、接合した後、
加硫缶に入れて加硫する必要がある。この場合は、未加
硫ゴムの相互付着を防止する必要があり、タンク内部に
付着防止の打ち粉が必要となり、加硫後は洗浄して、粉
を除去しなければならない。
【0035】加硫ゴムシートを使う場合は、打ち粉の必
要がないが、たとえば30m3の立方体を作る場合は、
約3m角のゴムシートが6枚必要となり、接合に必要な
プレス回数は最低でも12回かかり、さらに口金の接合
も加えると、これ以上のプレス回数が必要となる。前述
のとおり、30m3タンクの重量は、ゴムシート厚が2
mmでも、140kgとなり、ハンドリングが困難とな
る他に、大型プレスを必要とする。
【0036】このために、ゴム製のタンクは、その柔軟
性の点で有効性はあるものの、タンクの製造という観点
に立つと、製造性が悪く、製造コストは高くつくという
欠点がある。
【0037】この発明は、このような背景からなされた
ものである。これから説明する本発明による電解液貯蔵
タンクは、ごく軽量、十分なる経済性、長期信頼性を有
し、いかなるスペースにも設置でき、形状の自由度や作
業性を与えるものである。さらに、また、万一電解液の
漏洩があった場合には、容易に検知できる機能をも合わ
せて与えるものである。
【0038】実施の形態1 実施の形態1に係る電解液タンクは、熱融着可能なフィ
ルムを、熱融着することで、袋状に加工してなるもので
ある。すなわち、図2を参照して、熱融着可能なフィル
ム21を2枚準備し、これを、図のように、周囲を熱融
着させることによって、袋22を形成するものである。
熱融着可能なフィルムを、熱融着することにより、袋状
に加工すること自体は既存の技術であるが、5m3〜3
0m3の容量の電解液タンクを熱融着可能なフィルムで
製作するということは、これまで全く行なわれていなか
った。
【0039】たとえば、0.2mm厚のポリエチレンフ
ィルムで、5m3、20m3、30m 3の立方体タンクを
熱融着で製作すると、その概略重量は、各々、3.5k
g、8.8kg、11.6kgと試算され、超軽量化が
実現できる。また、製造方法においても、フィルムを熱
融着により相互に接合するだけであるから、接着剤を必
要とせず、大型のプレス装置も必要としないという利点
がある。さらに、また軽量で、かつ大きな製造設備を必
要としないことから、成形でのハンドリングに自由度が
高く、タンクの設置スペースに合わせた、複雑な形状も
容易に成形することができるという利点もある。
【0040】実施の形態2 薄いフィルムを材料としてタンクを成形するのであるか
ら、たとえばタンクを設置する場合に、突起物等でタン
クを傷つけ、場合によっては、貫通孔を作ってしまう懸
念がある。実施の形態2は、これに対応するためになさ
れたものである。
【0041】すなわち、図3を参照して、熱融着可能な
フィルム21を、ゴムシート23あるいは、たとえば薄
いナイロン織布等の繊維で補強されたゴムシート(ゴム
引き布)、あるいは不織布や織物そのもので、補強す
る。フィルム21の補強方法は、フィルム21の製造段
階またはフィルム21の製造後に、補強材をラミネート
加工することなされる。ゴムシートあるいはゴム引き布
に使用するゴムは材質を問わないが、加工性のよいクロ
ロプレンゴムが最適であり、予め加硫したものである
と、ラミネートした後あるいはタンク成形後に加硫する
必要がなく、この後加硫でのゴムの加硫収縮による皺の
発生などを考慮する必要がない。
【0042】フィルム製造後に、補強材をラミネートす
る場合、フィルムを加熱して、直接補強材と一体化して
もよいし、また、たとえば、エポキシ樹脂系の接着剤を
使用して一体化する方法があるが、この発明は、これら
に限定されるものではない。
【0043】補強材をラミネートする場合、特に接着剤
を介して補強する場合は、フィルムはナイロン等の極性
の大きな材料が望ましいが、耐酸性が必要であるから、
補強材側は極性の大きな材料、電解液側は耐酸性のある
材料とするラミネートフィルムにすることが望ましい。
【0044】補強材の厚さは、厚ければ厚いほどよい
が、0.2mmもあれば十分である。補強材をラミネー
トするにあたり、フィルム21の全幅を補強してもよい
し、熱融着代を除いて補強してもよいが、熱融着の作業
性を考慮すると、熱融着代(20〜100mm)を除い
て、補強することが最も望ましい。この場合、タンクを
成形した後に、補強材層のない部分が生じるが、そのま
までもよいし、タンク成形後に後から補強材を、接着剤
を介して貼合わせてもよい。
【0045】補強材をラミネートしたフィルムでもって
タンクを成形する際に、補強材の厚さをたとえば0.2
mmとしても、その分だけ材料の重量が増加して、作業
性が悪くなる場合もあり、またタンクの設置スペースや
場所によっては、均一厚さでの補強では、不十分と想定
されることもある。この対処方法として、タンクを成形
した後に、10〜20mm水柱程度の空気圧を封入して
膨張させて、コーナ部分や必要箇所を補強する方法があ
る。
【0046】補強材として、自然硬化するシリコン樹脂
やポリウレタン樹脂を使うことができる。このような樹
脂を刷毛やヘラでタンク外面に塗布して硬化することに
より、補強材層を形成することができる。特に、ウレタ
ン樹脂は、スプレー塗布も可能であり、塗布した後にナ
イロン織布などを貼付けて、より強固な補強材層を形成
することができる。
【0047】必要に応じて、樹脂塗布−補強材貼付けを
繰返すことで、厚肉の補強材層を容易に形成することが
できる。この方法であれば、タンク成形時点では、軽量
であるがゆえに、成形作業が容易であり、予め補強した
フィルムを準備する必要がない。
【0048】実施の形態3 タンク形成後に補強する場合、タンクの外面となる層は
接着がしやすい極性の大きな材料がより望ましく、した
がって内面側は、耐酸性の材料、外面側はナイロン等の
極性の大きな材料からなるラミネートフィルムが最も望
ましい。
【0049】タンク成形後に、その外面を補強する方法
として、加硫したゴムシート、ゴム引き布あるいは不織
布や織物さらには、フェルトのごときものを接着剤で接
着する方法も好ましい。
【0050】実施の形態4 電解液は、空気中の酸素がタンク壁を透過して電解液を
酸化させ、劣化させることは記述したとおりである。し
たがって、タンクを形成するフィルムは、酸素透過係数
が小さいほどよい。ちなみに、ゴム系で最も酸素透過係
数が小さいとされるブチルゴムでは、10-8レベルであ
る。
【0051】実施の形態4に係る電解液タンクでは、熱
融着可能なフィルムとして、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合樹脂(株式会社クラレ製商品名エバール)を用
いている。エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂は、
酸素透過係数が最も低く、10μm厚みで10-14オー
ダの酸素透過係数であり、電解液タンクのフィルム材料
として最も望ましい材料である。
【0052】エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂
(以下、エバールという)の、ヒートシール性を、図4
に示す。エバール樹脂単体でも熱融着は可能である。1
5〜20μm厚みで、その酸素透過機能が十分である
が、熱融着の信頼性向上やフィルムの強度向上のため
に、ラミネートフィルムで使用することが望ましい。ま
た、エバール樹脂は、その分子構造から耐酸性に富んで
おり、実験的にも、硫酸には侵されることがないことが
立証されている。
【0053】エバール樹脂を使ったタンク用フィルムと
して、内層側(電解液側)から、エバール/ポリエチレ
ン、エバール/ポリプロピレン、エバール/ナイロンあ
るいはポリエチレン/エバール/ポリエチレン、ポリエ
チレン/エバール/ポリエステルなどの構成が好まし
い。この構成は、自由に選択することができる。
【0054】エバール樹脂フィルムの厚さは、20μm
もあれば十分であるから、内層から50−100μmポ
リエチレン/15−20μmエバール/50−100μ
mナイロンのラミネートフィルムが電解液タンクのフィ
ルム材料として好適であることを見出された。
【0055】このフィルムを熱融着するには、内層のポ
リエチレン同士を合わせて、180℃のヒートシーラで
約1秒間押えることでなされる。
【0056】タンクの設置場所の条件(たとえば設置室
の内壁条件)に全く問題がなく、外面を補強する必要が
ない場合には、フィルム構成をポリエチレン/エバール
/ポリエチレンの構成として、フィルム同士の重ね合わ
せ熱融着を選択することもできる。
【0057】実施の形態5 本実施の形態は、フィルムとして、ポリ塩化ビニリデン
樹脂を用いることに関する。
【0058】ポリ塩化ビニリデン樹脂は、酸素透過係数
は、エバール同等あるいはエバール次いで良好である
が、熱融着できないという欠陥がある。
【0059】しかしながら、ポリ塩化ビニリデン樹脂
は、ポリプロピレンフィルムやセルロースフィルムに化
学的にコーティングして、実質、ポリ塩化ビニリデン樹
脂層の膜層を形成することができる。
【0060】このようにして、ポリプロピレン/塩化ビ
ニリデン・ポリプロピレン/ポリエチレンのごとき構成
のラミネートフィルムを製造することができ、このラミ
ネートフィルムもまた、熱融着可能なフィルムとなる。
【0061】実施の形態6 電解液タンクであるから、当然電解液を循環させる必要
があり、このためには、液の出口と入口をタンクにつけ
る必要がある。
【0062】出口と入口を作る口金は、50A〜100
A(JIS50mmの外径、100mmの外径)サイズ
が一般的であり、従来は、タンク側にフランジを取付
け、同サイズのフランジを溶接したパイプをフランジで
ボルト結合するのが一般的な配管方法である。
【0063】耐酸性のあるフランジ材料としては、従
来、金属ではチタンが一般的であり、本発明でも、チタ
ンのフランジをタンク壁のフィルムに機械的に接合する
ことは可能であるが、重い上に、機械的接合の信頼性を
考慮すると得策ではない。また極めて高価である。
【0064】耐酸性のある樹脂で、熱融着可能な材料
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニルが一般的である。
【0065】図5は、実施の形態6に係る電解液タンク
の部分断面図である。図5を参照して、フィッティング
(フランジを含む)24を、熱融着可能なフィルムと同
じ材質の樹脂から成形しており、タンク(タンクの壁
は、ラミネートフィルム21,23で形成される)とフ
ィッティング24を熱融着している。フィッティング2
4の材料を、ポリエチレンあるいはポリプロピレンとす
る場合は、ラミネートフィルムの外層あるいは内層をポ
リエチレンあるいはポリプロピレンとするものを選ぶ
と、互いに両者を容易に熱融着することができる。
【0066】逆に、また内層や外層にポリ塩化ビニル樹
脂を使ったラミネートフィルムの場合は、フィッティン
グ24の材料として、ポリ塩化ビニルを選択するのが好
ましい。
【0067】フィッティング材料に、ポリエチレンを選
択する場合は、超長期耐酸性の観点から、分子量が20
万以上の超高分子量ポリエチレンが望ましいが、超高分
子量ポリエチレンは加工性が悪く、機械加工による成形
方法しかなく、経済性に問題がある。この場合は、汎用
性のポリエチレンの射出成形などで成形したフィッティ
ングを電子線照射によって架橋させると、超高分子量ポ
リエチレン並みの超長期耐酸性をもつものが得られる。
【0068】実施の形態7 電解液タンクを薄いフィルムで成形することが、本発明
の最大の特徴であるが、成形あるいは設置に対して、タ
ンクを傷つけ、貫通孔を作ってしまう場合が想定され
る。貫通孔は、電解液タンクとして致命的な欠陥であ
り、タンクとして運用する前に検知し、欠陥が検出され
た場合には、補修しなければならない。電解液タンク
を、熱融着可能なフィルムで構成すると、図6に示す補
修方法を実現することができる。
【0069】すなわち、図6を参照して、ラミネートフ
ィルム31の構成が、たとえば内面から、ポリエチレン
/エバール/ナイロンであれば、ポリエチレン/エバー
ルのフィルム25を用意して、欠陥部分26を切り裂く
ようにカットライン27を入れて、フィルム25を、こ
のカットライン27から内部に入れて、これを裏面側か
らポリエチレン面に合わせて、外側から熱で加熱し、こ
れらを熱融着する。これによって補修することができ
る。
【0070】欠陥部分の検出には、フェノールフタレイ
ン溶液を浸した薄いナイロン織物や不織布をタンク外面
にあてがって、タンク内部にアンモニアガスを導入する
ことによって、漏れの位置で、フェノールフタレインが
赤く反応することで可能となる。
【0071】実施の形態8 タンクを据付けた後、あるいは運用途中で、アンモニア
/フェノールフタレイン反応で欠陥の検出が困難な場合
には、図7を参照して、ラミネートフィルム27の製作
時点で、10μm厚程度のアルミ箔28をラミネートし
て、このアルミ箔28がタンク外面となるようにタンク
を成形する。
【0072】アルミ箔28の面に少なくとも1個所で、
細い導線29を、たとえば銀を大量に混練した導電性接
着剤で、ラミネートフィルム27に接合し、タンク内部
にはチタンを材料とする導体41を電解液に自由に触れ
るように取付ける。タンクに、欠陥部分である貫通孔が
あり、電解液30が外部に漏れ出すと、アルミ箔28−
導線29−チタン導体41との導通回路が形成され、ブ
ザーやランプが作動する回路を併設することによって、
電解液30の漏れ、すなわち貫通孔の発生を検知するこ
とができる。
【0073】実施の形態9 本発明に係るフィルム製電解液タンクは、それ自身自立
性がない。逆に言えば、それだけ取扱いが容易であり、
このタンクを設置するための空間にタンクを入れ込み、
フィッティング部分を配管系に結合してから、空気など
を導入すれば、タンクが膨張して空間にフィットする。
しかし、膨張の際に、引張りやもみが発生することも想
定される。本実施の形態は、この問題を防止するために
なされた。
【0074】すなわち、図8(a)に例示するようなフ
ェルル42や、図8(b)に例示するようなデルタリン
グをタンク外面のコーナ等必要個所に接着しておく。
【0075】図8(c)を参照して、タンクを設置すべ
き空間の内壁部52に、ハンガー53を取付けておく。
ハンガー53とフェルル42あるいはデルタリング43
間に細いロープ54を通して、空間の外からこのロープ
54を引張ると、タンク60の位置を無理なく、事前に
計画した設置位置に合わせることができる。
【0076】フェルル42やデルタリング43は、図8
(a)や図8(b)に示すように、汎用のテープおよび
接着剤でタンク60の外面に貼付けることができる。
【0077】実施の形態10 本発明に係る電解液タンクは、成形の自由度が高いの
で、既存のスペースに合わせて成形することができる。
たとえば、ビルの湧水槽への設置も可能である。しか
し、ビルの湧水槽は、もともと有効利用を考慮しておら
ず、したがって、コンクリートを打設したままの状態と
なっている。このような状態の湧水槽へタンクを設置す
ると、タンクそのものが薄いフィルムからなっているた
めに、設置工事あるいは設置後の電解液圧によって、貫
通孔がタンクに開く危険性が高い。これを防止するため
に、湧水槽の内壁を研磨して凹凸をなくす方法もあり、
また内壁に樹脂コートあるいはモルタルコートを施して
滑らかにする方法もある。これらの方法は、新規に設置
空間を製作することと同じであって、工事に要する費用
は、この電池システムの経済性を左右するほどのものと
なる。
【0078】このような場合は、図9を参照して、厚さ
1mm程度の表面が滑らかなシート材料65を、たとえ
ばコンクリート釘で湧水槽64の内壁に固定する。釘を
打ち込んだ箇所はエポキシ樹脂やシリコン樹脂で覆って
滑らかにする。シート状材料65(バッキングボード)
は、ポリエチレンシート、塩化ビニルシート、ガラスF
RPなどが使える。また、フェルトも有効であり、極端
な場合は、ダンボールでもよいが、ダンボールを使用す
る場合は、樹脂で含浸・硬化したものでないと、長期的
に使用すると、水分でぼろぼろになり、カビが発生した
りして用をなさなくなる。
【0079】このように、バッキングボードを使用する
ことで、既設空間の特別な整備工事が不要となり、この
発明の経済効果をさらに高めることとなる。すなわち、
バッキングボード65があるので、湧水槽64に、薄い
フィルムで作ったタンクを設置しても、タンクに貫通孔
はできない。
【0080】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の電解液タ
ンクによれば、フィルムを使うので、成形の自由度が高
く、超軽量でありかつ経済性の高いタンクとなり、優れ
た電池システムを与えることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ゴムタンク10年あたりの蓄電容量低下率を
示す図である。
【図2】 実施の形態1に係る電解液タンクを製造する
方法を示す概念図である。
【図3】 補強材で補強されたフィルムの断面図であ
る。
【図4】 エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の
ヒートシール性を示す図である。
【図5】 実施の形態6に係る電解液タンクの断面図で
ある。
【図6】 実施の形態7に係る電解液タンクの補修方法
を説明するための図である。
【図7】 実施の形態8に係る電解液タンクの断面図で
ある。
【図8】 実施の形態9に係る電解液タンクの概念図で
ある。
【図9】 実施の形態10に係る電解液タンクの設置方
法を説明するための図である。
【図10】 従来の全バナジウムレドックスフロー電池
の概念図である。
【符号の説明】
21 熱融着可能なフィルム、22 電解液タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝口 敏彦 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 山下 清吾 東京都港区元赤坂一丁目3番12号 住友電 気工業株式会社東京本社内 (72)発明者 徳田 信幸 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA10 5H027 AA10 BE01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液を蓄える電解液タンクであって、 熱融着可能なフィルムを、袋状に加工してなる電解液タ
    ンク。
  2. 【請求項2】 前記フィルムとして、その片面が補強手
    段によって補強されているものを用いている、請求項1
    に記載の電解液タンク。
  3. 【請求項3】 前記補強手段は、ゴムシート、繊維で補
    強されたゴムシート、不織布および織物からなる群より
    選ばれている、請求項2に記載の電解液タンク。
  4. 【請求項4】 電解液を蓄える電解液タンクであって、 熱融着可能なフィルムを袋状に加工してなり、 該袋状に加工されたものの外面の一部または全面が補強
    手段によって補強されている、電解液タンク。
  5. 【請求項5】 前記補強手段は、ゴム、プラスチック、
    不織布および織物からなる群より選ばれる、請求項4に
    記載の電解液タンク。
  6. 【請求項6】 前記熱融着可能なフィルムは、少なくと
    も1層がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂から
    なるラミネートフィルムで構成されている、請求項1に
    記載の電解液タンク。
  7. 【請求項7】 前記熱融着可能なフィルムは、少なくと
    も1層がポリ塩化ビニリデンであるラミネートフィルム
    で構成されている、請求項1に記載の電解液タンク。
  8. 【請求項8】 当該電解液タンクには、電解液の通路と
    なるフィッティングが設けられており、 前記フィッティングは熱融着可能な樹脂で形成されてい
    る、請求項1に記載の電解液タンク。
  9. 【請求項9】 前記熱融着可能なフィルムの片面には、
    電解液の漏液を検知する回路を形成するための金属箔が
    ラミネートされている、請求項1に記載の電解液タン
    ク。
  10. 【請求項10】 前記熱融着可能なフィルムの片面に
    は、電解液の漏液を検知する回路を形成するための、金
    属が蒸着されている、請求項1に記載の電解液タンク。
  11. 【請求項11】 当該電解液タンクの外面には、該電解
    液タンクを保持あるいは設置するための、フェルルまた
    はデルタリングが取付けられている、請求項1に記載の
    電解液タンク。
  12. 【請求項12】 電解液タンクを設置する枠体または部
    屋の内壁に滑らかなバッキングボードまたはフェルトを
    取付ける工程と、 熱融着可能なフィルムを袋状に加工してなる電解液タン
    クを前記枠体または部屋内に設置する工程と、 を備えた電解液タンクの設置方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536852A (ja) * 2002-08-21 2005-12-02 アドバンスド、エナジー、テクノロジー、インコーポレーテッド ガス拡散を視覚化するためのex−situPEM燃料電池試験
JP2008027896A (ja) * 2006-06-20 2008-02-07 Mitsubishi Pencil Co Ltd 燃料カートリッジ
US7748835B2 (en) 2000-10-20 2010-07-06 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording device and ink cartridge
JP2020502775A (ja) * 2016-12-19 2020-01-23 ヴィオンエックス エナジー コーポレイション フロー電池における電解質の貯蔵および故障の検出のためのシステムおよび方法

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