JP2001324697A - レーザ加工機のコリメーション装置 - Google Patents

レーザ加工機のコリメーション装置

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JP2001324697A
JP2001324697A JP2000140980A JP2000140980A JP2001324697A JP 2001324697 A JP2001324697 A JP 2001324697A JP 2000140980 A JP2000140980 A JP 2000140980A JP 2000140980 A JP2000140980 A JP 2000140980A JP 2001324697 A JP2001324697 A JP 2001324697A
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curved mirror
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Masahito Kawakita
雅人 川北
Masayuki Nagabori
正幸 長堀
Shinji Numata
慎治 沼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下流側の曲面ミラーから反射されるレーザビ
ームを略真円にすることができ、レーザ加工の加工性能
の方向性を軽減できると共に、コリメーション装置の設
計、製作上の制約を少なくする。 【解決手段】 レーザ発振器から被工作物の加工部に至
るレーザビームeの光路Eにおいて、上流側に上流側の
凸面ミラー(曲面ミラー)1aが設けられ、その下流側
に下流側の凹面ミラー(曲面ミラー)2aが伝送距離L
1をおいて設けられている。凸面ミラー1aと凹面ミラ
ー2aは、それぞれの反射ビームe2,e3のビーム反
射角ψ1,ψ2が互いに異なるようにレーザビームeの光
軸に垂直な面に対して傾斜されている。これにより、下
流側の凹面ミラー2aからの反射ビームe3の伝送距離
2が長くてもビーム形が略真円に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ発振器から
発振されて被加工物の加工部に照射されるレーザビーム
の光路に複数の反射ミラーを備え、前記レーザビームの
ビーム径を調整するレーザ加工機のコリメーション装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ加工機においては、レー
ザ発振器から発振されて被加工物の加工部に照射される
レーザビームを、加工に適したビーム径に調節するため
に、レーザビームの光路に複数の曲面ミラーからなる反
射ミラーやレンズを備えたコリメーション装置が設けら
れている。前記反射ミラーを備えたコリメーション装置
は、図8に示すように、入射して来るレーザビーム(入
射ビーム)e1のビーム径を拡大する場合には、レーザ
ビームeの光路Eの上流側に凸面ミラー(曲面ミラー)
からなる反射ミラー1が設けられ、該反射ミラー1から
反射するレーザビーム(反射ビーム)e2が発散され
て、その下流側に設けられた凹面ミラー(曲面ミラー)
からなる反射ミラー2に入射される。そして、該反射ミ
ラー2で拡大された平行なレーザビームe3が下流に向
けて反射されて伝送距離L2 だけ伝送されるようになっ
ている。
【0003】また、入射して来るレーザビームe1のビ
ーム径を縮小する場合には、レーザビームeの光路Eの
上流側に設けられる凹面ミラーからなる反射ミラー1が
設けられ、該反射ミラー1から反射する反射ビームe2
が収束されて、その下流側に設けられた凸面ミラーから
なる曲面ミラー2に入射される。そして、該反射ミラー
2で縮小された平行なレーザビームe3が下流に向けて
反射されて伝送距離L2 だけ伝送されるようになってい
る。そして、上記コリメーション装置においては、従
来、上流側の反射ミラー1により反射したレーザビーム
e2の反射角度ψ1と、下流側の反射ミラー2により反
射したレーザビームe3の反射角度ψ2は、装置の設計
の便宜上から同一の角度になるように、各反射ミラー
1,2のレーザビームeの光軸に直交する面に対する傾
斜角度が設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コリメーション装置のように、上流側に設けられる反射
ミラー(曲面ミラー)1と下流側に設けられる反射ミラ
ー(曲面ミラー)2とによるレーザビームeの反射角度
ψ1,ψ2を同一になるように各反射ミラー1,2の傾斜
角度を設定すると、ビーム径が調整されて下流側の反射
ミラー2から反射されるレーザビームe3のビーム横発
散角θXとビーム縦発散角θYが一致しなくなるため、次
のような問題点が生じる。すなわち、(1)下流側の反
射ミラー2から反射されたレーザビームeの伝送距離L
2が長くなるほどレーザビームeのビーム横断形状Sが
楕円になるため、加工性能に方向性が発生し、良好なレ
ーザ加工ができなくなる。(2)上記(1)の不具合を
解決するために、レーザビームeの反射角度ψ1,ψ2
できるだけ小さく設定する必要があるが、実際上は、コ
リメーション装置の設計、製作に大きな制約がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、下流側の曲面ミラーから反射されるレーザビ
ームのビーム横断形状を略真円にすることができ、レー
ザ加工の加工性能の方向性を軽減できると共に、コリメ
ーション装置の設計、製作上の制約を少なくすることが
できるレーザ加工機のコリメーション装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るレーザ加工機のコリメーショ
ン装置は、レーザ発振器から被工作物の加工部に至るレ
ーザビームの光路に設けられ、レーザビームの入射を受
けて下流側に反射する上流側の曲面ミラーと、上流側の
曲面ミラーから反射されたレーザビームの入射を受けて
下流側へ反射する下流側の曲面ミラーとを有するレーザ
加工機のコリメーション装置おいて、前記上流側の曲面
ミラーと下流側の曲面ミラーが、それぞれのレーザビー
ムの反射角度が互いに異なるようにレーザビームの光軸
に垂直な面に対して傾斜されている構成としたものであ
る。
【0007】このレーザ加工機のコリメーション装置で
は、上流側の曲面ミラーと下流側の曲面ミラーのレーザ
ビームの反射角度が互いに異なるように設定されている
ので、下流側の曲面ミラーから反射されるレーザビーム
は、そのビーム横発散角とビーム縦発散角が略一致し、
ビーム横断形状が円形もしくはそれに限りなく近いもの
となる。したがって、コリメーション装置から加工性能
に方向性を発生しないレーザビームが被加工物の加工部
へ照射されることになり、該被加工物のレーザ加工が良
好に行われる。
【0008】請求項1の発明に係るレーザ加工機のコリ
メーション装置において、上流側の曲面ミラーと下流側
の曲面ミラーの反射角度ψ1,ψ2を、前記上流側の曲面
ミラーに入射するレーザビームのミラー面上におけるビ
ーム横径をdX、ビーム縦径をdY、ビーム横発散角をθ
1X、ビーム縦発散角をθ1Yとし、また、前記上流側の曲
面ミラーから反射するレーザビームのビーム横発散角を
θ2X、ビーム縦発散角をθ2Yとし、さらに、前記下流側
の曲面ミラーから反射するレーザビームのビーム横発散
角をθ3X、ビーム縦発散角をθ3Yとし、上流側の曲面ミ
ラーと下流側の曲面ミラーの曲率半径をそれぞれR1
2とするとき、次式において、
【数2】 θ3X=θ3Yを満たすようにして設定することができる。
このようにすると、上流側の曲面ミラーと下流側の曲面
ミラーの反射角度ψ1,ψ2が容易に、かつ的確に設定さ
れる。
【0009】請求項1または請求項2の発明に係るレー
ザ加工機のコリメーション装置において、上流側の曲面
ミラーが凸面ミラーに形成され、下流側の曲面ミラーが
凹面ミラーに形成さると、または前記上流側の曲面ミ
ラーが凹面ミラーに形成され、前記下流側の曲面ミラー
が凸面ミラーに形成されると、または、前記上流側の曲
面ミラーが凹面ミラーに形成され、前記下流側の曲面ミ
ラーが凹面ミラーに形成されると、前記下流側の曲面ミ
ラーから拡大または縮小されて反射されるいずれのレー
ザビームも、そのビーム横断形状(ビーム径)が好適に
真円に近いものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1に示すコリメーション装
置において、レーザビームeの光路Eには、上流側から
入射する入射ビームe1の光軸に垂直な面に対し、縦方
向(図の上下方向)に傾斜させてビーム反射角ψ1を形
成する上流側の凸面ミラー(曲面ミラー)1aが設けら
れ、また、前記上流側の凸面ミラー1aから反射された
レーザビームe2を入射され、その入射ビームe2の光
軸に垂直な面に対し、縦方向に傾斜させてビーム反射角
ψ2を形成する下流側の凹面ミラー(曲面ミラー)2a
が上流側の凸面ミラー1aの下流側に伝送距離L1をあ
けて設けられている。なお、前記凸面ミラー1a,凹面
ミラー2aは、それぞれ、曲率半径R1,R2(R1,R2
>0のとき凸面ミラーとなり、R1,R2<0のとき凹面
ミラーとなる)を有し、また、下流側の凹面ミラー2a
は下流方向へ伝送距離L2を有している。
【0011】前記上流側の凸面ミラー1aに入射する入
射ビームe1は、図2に示すように、ビーム形状が横方
向にビーム横発散角θ1X、縦方向にビーム縦発散角θ1Y
を有するビーム縦断形状をなし、上流側の凸面ミラー1
a上でのビーム横径dX、ビーム縦径dYを有するビーム
横断形状をなしている。また、上流側の凸面ミラー1a
から反射され、下流側の凹面ミラー2aに入射するレー
ザビームe2は、図3に示すように、ビーム形状が横方
向にビーム横発散角θ2X、縦方向にビーム縦発散角θ2Y
を有する縦断形状をなしている。
【0012】また、下流側の凹面ミラー2aから反射さ
れるレーザビームe3は、図4に示すように、ビーム形
状が横方向にビーム横発散角θ3X、縦方向にビーム縦発
散角θ3Yを有するビーム縦断形状をなし、伝送距離L2
においてビーム横径(ビーム径)DX、ビーム縦径(ビ
ーム径)DYを有するビーム横断形状をなしている。な
お、上記において、ビーム発散角θ(θ1X,θ1Y
θ2X,θ2Y,θ3X,θ3Y)>0のとき、レーザビームe
1,e2,e3は発散するビーム縦断形状となり、ビー
ム発散角θ<0のとき、レーザビームe1,e2,e3
は収束するビーム縦断形状となる。
【0013】そして、前記コリメーション装置の上流側
の凸面ミラー1aと下流側の凹面ミラー2aを有する光
学系においては、前記ビーム反射角ψ(ψ1,ψ2)、ビ
ーム発散角θ(θ1X,θ1Y,θ2X,θ2Y,θ3X
θ3Y)、ビーム径d(dX,dY)、曲面ミラー1a,2
aの曲率半径R(R1,R2)、伝送距離L1の間に、次
に示す4つの近似式が成立する。
【0014】
【数3】
【0015】そこで、前記コリメーション装置の光学系
において、下流側の凹面ミラー2aから反射するレーザ
ビームe3のビーム形状を真円もしくは限りなくそれに
近いものとすること、すなわち、ビーム発散角θにおい
て、θ3X=θ3Yを満たすことが、被加工物の加工部側に
加工性能に方向性のないレーザビームeを伝送する条件
となるので、上記4つの近似式からθ3X=θ3Yを満たす
ビーム反射角ψ1,ψ2を求める。この場合に、ビーム反
射角ψの一方(ビーム反射角ψ1またはビーム反射角
ψ2)を任意に設定し、他方(ビーム反射角ψ2またはビ
ーム反射角ψ1)を上記4つの近似式から導き出すこと
により、ビーム反射角ψ1とビーム反射角ψ2とが異なる
ように設定される。
【0016】因みに、コリメーション装置の設計上好ま
しいビーム反射角ψ1=22.5°に設定し、ビーム発
散角θ3X=θ3Y=0を満たすビーム反射角ψ2の値を上
記近似式で計算すると、ψ2≒15°となった。この計
算値を実際に検証するために、ψ1=ψ2=15°のとき
と、およびψ1=22.5、ψ2=15°のときの、下流
側の凹面ミラー2aから反射するレーザビームe3の伝
送距離L2とその真円度DY/DX(DY/DX=1のとき
真円)の関係を調べたところ、図5に示すようになっ
た。その結果、ψ1=ψ2=15°のときは、伝送距離L
2が長くなるに従って真円度は崩れ、加工性能も低下し
ていった。これと比較して、ψ1=22.5、ψ2=15
°のときは、伝送距離L2が長くなっても真円度はさほ
ど崩れることがなく、加工性能の低下も認められなかっ
た。
【0017】このように、前記コリメーション装置によ
れば、その光学系における装置の構成上のパラメータ
ψ,θ,d,R,L1によって形成された近似式を使用
して、上流側の曲面ミラー1aによるビーム反射角ψ1
と、下流側の曲面ミラー2aによるビーム反射角ψ2
を異なる大きさに設定することにより、下流側の曲面ミ
ラー2aから反射されるレーザビームe3を、ビーム横
断形状を真円もしくはそれに近い理想的なビーム形状に
して下流側へ照射することができる。したがって、下流
側の曲面ミラー2aのレーザビームe3の伝送距離L2
が長くなっても、そのビーム形状は変化しないため、レ
ーザビームeの加工性能の方向性が軽減され、被加工物
の加工部を正確にレーザ加工することができる。
【0018】しかも、各曲面ミラー1a,2aからのビ
ーム反射角ψ1,ψ2を、従来のように可及的に小さく設
定する必要はなく、一方のビーム反射角を任意の大きさ
に設定すれば、他方のビーム反射角は近似式で容易に定
まるので、コリメーション装置の設計、製作上の制約条
件に合わせて前記ビーム反射角ψ1,ψ2を適宜に選択し
て設定することができる。
【0019】また、前記実施の形態においては、上流側
の曲面ミラーが凸面ミラー1aとして形成され、下流側
の曲面ミラーが凹面ミラー2aとして形成されている
が、これに代えて、図6に示すように、上流側の曲面ミ
ラーを凹面ミラー1bとして形成し、下流側の曲面ミラ
ーを凸面ミラー2bとして形成してもよく、この場合で
も、前記実施の形態のものと同様な作用効果が奏され
る。
【0020】また、前記2つの実施の形態のコリメーシ
ョン装置は、レーザビームの光路Eの上流側と下流側に
互いに異なる方向の曲面を有する曲面ミラーを配した
(凸−凹面ミラーもしくは凹−凸面ミラーの組み合わせ
た)ガリレオ式コリメーション装置として構成したが、
本発明はこれに限らず、図7に示すように、上流側と下
流側の双方に凹面ミラー(曲面ミラー)を配したケブラ
ー式コリメーション装置として構成してもよい。
【0021】このケブラー式コリメーション装置におい
ては、ビーム横、縦発散角θ1X,θ 1Y、ビーム横、縦径
X,dYを有する入射ビームe1が上流側の凹面ミラー
1cに入射されてビーム反射角ψ1で反射されると、こ
の反射されたレーザビームe2は、一旦収束された後、
ビーム横、縦発散角θ2X,θ2Yで発散されてビーム径を
調整され、伝送距離L1だけ離れた下流側の凹面ミラー
2aに入射され、さらに、凹面ミラー2aによりビーム
反射角ψ2で反射され、ビーム横、縦発散角θ3 X
θ3Y、伝送距離L2でのビーム横、縦径DX,DYに調整
される。
【0022】そして、前記ビーム反射角ψ1,ψ2、ビー
ム横、縦発散角θ1X,θ1Y、θ2X,θ2Y、θ3X,θ3Y
ビーム横、縦径dX,dY、凹面ミラー1c,2aの曲率
半径R1,R2(R1,R2>0のとき凸面ミラーとなり、
1,R2<0のとき凹面ミラーとなる)、伝送距離L1
の間に次に示す4つの近似式が成立する。この近似式
は、前記ガリレオ式コリメーション装置における場合の
近似式と比較して、レーザビームe2のビーム横、縦発
散角θ2X,θ2Y の符号が反対になっているが、その他
は一致している。
【0023】
【数4】
【0024】したがって、この場合には、上記近似式を
用いて、すなわち、ガリレオ式コリメーション装置にお
ける場合の4つの近似式において、ビーム横、縦発散角
θ2X,θ2Y に−符号を付加することにより、ガリレオ
式コリメーション装置の場合と同様にして、被加工物の
加工部側に加工性能に方向性のないレーザビームeを伝
送する条件として、ビーム横、縦発散角において、θ3X
=θ3Yの条件を満たすビーム反射角ψ1,ψ2を、それ
ぞれ、異なる大きさに容易に設定することができる。こ
の場合にも、前記実施の形態のものと同様な作用効果が
奏される。
【0025】なお、前記実施の形態においては、コリメ
ーション装置の光学系が上流側の曲面ミラーと下流側の
曲面ミラーとによりレーザビームeを2回反射させるも
のとして構成されているが、本発明は、これに限定され
ず、曲面ミラーを3つ以上設けてレーザビームeを3回
以上反射させるものとして構成してもよい。
【0026】また、前記実施の形態においては、上流側
の曲面ミラーと下流側の曲面ミラーの傾斜方向が共に縦
方向に設定されているが、これに限らず、一方の曲面ミ
ラーを縦方向に、他方を縦方向に直角な真横方向に、も
しくは互いに異なる任意の方向に傾斜させてもよい。こ
の場合でも、前記実施の形態のものと同様な作用効果が
奏される。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の優れた効果を奏する。請求項1に係るレーザ加工機
のコリメーション装置によれば、上流側の曲面ミラーと
下流側の曲面ミラーのレーザビームの反射角度が互いに
異なるように設定されているので、下流側の曲面ミラー
から反射されるレーザビームは、そのビーム横発散角と
ビーム縦発散角が略一致し、ビーム形状が真円もしくは
それに限りなく近いものとなるため、コリメーション装
置から加工性能に方向性を発生しないレーザビームを被
加工物の加工部へ照射することができ、該被加工物のレ
ーザ加工を良好に行うことができる。また、従来のコリ
メーション装置のように、各曲面ミラーからのビーム反
射角度を小さく設定する必要がないので、コリメーショ
ン装置の設計、製作上大きな制約を受けることがなく、
容易に実施することができる。
【0028】請求項2に係るレーザ加工機のコリメーシ
ョン装置によれば、上流側の曲面ミラーと下流側の曲面
ミラーの反射角度を、特定の数式を使用して任意に設定
した一方の反射角度から他方の反射角度を導き出し、下
流側の曲面ミラーから反射されるレーザビームのビーム
形状を真円もしくはそれに近いものにし得るビーム反射
角度を適切に設定することができる。
【0029】請求項3と請求項4と請求項5に係るレー
ザ加工機のコリメーション装置によれば、下流側の曲面
ミラーから拡大または縮小されて反射されるいずれのレ
ーザービームに対しても、そのビーム横断形状を好適に
真円に近いものとなるように設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるレーザ加工機の
コリメーション装置における光学系の説明図である。
【図2】 同じく上流側の曲面ミラーに入射するレーザ
ビームに関する定義図である。
【図3】 同じく上流側の曲面ミラーから反射して下流
側の曲面ミラーに入射するレーザビームに関する定義図
である。
【図4】 同じく下流側の曲面ミラーから反射するレー
ザビームに関する定義図である。
【図5】 下流側の曲面ミラーから反射するレーザビー
ムの伝送距離と真円度との関係を示す図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態におけるレーザ加工
機のコリメーション装置における光学系の説明図であ
る。
【図7】 本発明の更に他の実施の形態におけるレーザ
加工機のコリメーション装置における光学系の説明図で
ある。
【図8】 一般のレーザ加工機のコリメーション装置に
おける光学系の説明図である。
【符号の説明】
1a 上流側の凸面ミラー(曲面ミラー) 1b,1c 上流側の凹面ミラー(曲面ミラー) 2a 下流側の凹面ミラー(曲面ミラー) 2b 下流側の凸面ミラー(曲面ミラー) DX,dX ビーム横径 DY,dY ビーム縦径 E レーザビームの光路 L1,L2 伝送距離 e レーザビーム ψ1,ψ2 ビーム反射角 θ1X,θ2X,θ3X ビーム横発散角 θ1Y,θ2Y,θ3Y ビーム縦発散角
フロントページの続き (72)発明者 沼田 慎治 埼玉県入間郡三芳町大字竹間沢11番地 株 式会社田中製作所内 Fターム(参考) 2H087 KA26 TA04 4E068 CA07 CD05 CD14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から被工作物の加工部に至
    るレーザビームの光路に設けられ、レーザビームの入射
    を受けて下流側に反射する上流側の曲面ミラーと、上流
    側の曲面ミラーから反射されたレーザビームの入射を受
    けて下流側へ反射する下流側の曲面ミラーとを有するレ
    ーザ加工機のコリメーション装置おいて、 前記上流側の曲面ミラーと下流側の曲面ミラーは、それ
    ぞれのレーザビームの反射角度が互いに異なるようにレ
    ーザビームの光軸に垂直な面に対して傾斜されているこ
    とを特徴とするレーザ加工機のコリメーション装置。
  2. 【請求項2】 前記上流側の曲面ミラーと下流側の曲面
    ミラーの反射角度ψ 1,ψ2は、前記上流側の曲面ミラー
    に入射するレーザビームのミラー面上におけるビーム横
    径をdX、ビーム縦径をdY、ビーム横発散角をθ1X、ビ
    ーム縦発散角をθ1Yとし、また、前記上流側の曲面ミラ
    ーから反射するレーザビームのビーム横発散角をθ2X
    ビーム縦発散角をθ2Yとし、さらに、前記下流側の曲面
    ミラーから反射するレーザビームのビーム横発散角をθ
    3X、ビーム縦発散角をθ3Yとし、上流側の曲面ミラーと
    下流側の曲面ミラーの曲率半径をそれぞれR1,R2とす
    るとき、次式において、 【数1】 θ3X=θ3Yを満たすようにして設定されていることを特
    徴とする請求項1に記載のレーザ加工機のコリメーショ
    ン装置。
  3. 【請求項3】 前記上流側の曲面ミラーが凸面ミラーに
    形成され、前記下流側の曲面ミラーが凹面ミラーに形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    レーザ加工機のコリメーション装置。
  4. 【請求項4】 前記上流側の曲面ミラーが凹面ミラーに
    形成され、前記下流側の曲面ミラーが凸面ミラーに形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    レーザ加工機のコリメーション装置。
  5. 【請求項5】 前記上流側の曲面ミラーが凹面ミラーに
    形成され、前記下流側の曲面ミラーが凹面ミラーに形成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    レーザ加工機のコリメーション装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023083586A1 (de) * 2021-11-10 2023-05-19 Nanoscribe Holding Gmbh Strahlformungseinrichtung sowie lithographievorrichtung

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07144291A (ja) * 1993-11-25 1995-06-06 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置の非点収差低減方法

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