JP2001324588A - 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法 - Google Patents

原子炉圧力容器の容器胴の製造方法

Info

Publication number
JP2001324588A
JP2001324588A JP2000144617A JP2000144617A JP2001324588A JP 2001324588 A JP2001324588 A JP 2001324588A JP 2000144617 A JP2000144617 A JP 2000144617A JP 2000144617 A JP2000144617 A JP 2000144617A JP 2001324588 A JP2001324588 A JP 2001324588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
end plate
manufacturing
welded
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000144617A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nagasawa
裕二 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2000144617A priority Critical patent/JP2001324588A/ja
Publication of JP2001324588A publication Critical patent/JP2001324588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工期の大幅な短縮化と製造コストの低廉
化を達成することができる新規な新型原子炉圧力容器の
容器胴の製造方法の提供。 【解決手段】 容器胴1の下部鏡板3に対して最終溶接
後熱処理を施して溶接歪みを除去した後、この下部鏡板
3にポンプモータケーシング7等を溶接し、その後、こ
の下部鏡板3の製作工程と並行して製作された胴本体2
にこの下部鏡板3とを溶接して局部熱処理を施す。これ
によって、最終溶接後熱処理を施した後のポンプモータ
ケーシング7等の溶接作業が不要となるため、製造工期
の大幅な短縮化と製造コストの低廉化を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に低合金鋼から
なる原子炉圧力容器(RPV)のうち、特に、新型の原
子炉圧力容器の容器胴の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の原子炉圧力容器(RPV)のう
ち、さらなる安全性,信頼性,経済性等の向上を目的と
して開発された、いわゆる新型原子炉圧力容器(ABW
R:Advanced-Boiling-Reactor)にあっては、図2に示
すような構造をした低合金鋼(内面クラッド溶接)製の
容器胴1が採用されている。
【0003】図示するように、この容器胴1は、蒸気ノ
ズルや給水ノズル等の必要なノズルを備えた円筒状の胴
本体2と、その胴本体2の下部開口部側に一体的に溶接
されるドーム状をした下部鏡板3と、その上部開口部の
胴板フランジ5側に複数のスタッドボルト6,6…によ
って着脱自在に取り付けられる半球状をした容器蓋4と
から主に構成されている。また、さらにこの下部鏡板3
の周縁には、図示しないインターナルポンプを取り付け
るためのポンプモータケーシング7が複数、その周方向
に沿って設けられている。
【0004】この胴本体2は、リング状の胴板フランジ
5と、クラッド溶接鋼(低合金鋼+ステンレスクラッ
ド)をリング状に繋ぎ合わせてなる4つの胴リング2
a,2b,2c,2dをそれぞれ周溶接によって一体的
に繋ぎ合わせて形成されており、さらに、このうち第四
の胴リング2dの周囲には、この容器胴1全体を図示し
ないペデスタル上等に支持立設するためのスカート8が
形成された構造となっている。
【0005】また、この下部鏡板3は、鏡板リング3a
と鏡板ドーム3bとの二つの部材を周溶接することによ
って形成されるようになっており、この鏡板リング3a
側に上記ポンプモータケーシング7が取り付けられ、さ
らに、鏡板ドーム3b側にICM(インコアモニタ)ス
タブチューブ及びCDR(コントロールロッドドライブ
スタブチューブ)10が複数これを貫通するように溶接
されるようになっている。
【0006】そして、このような構成をした容器胴1を
製作するための従来方法としては、図3に示すように、
先ず、鏡板リング3aと鏡板ドーム3bとを周溶接して
下部鏡板3を形成した後、この下部鏡板3の溶接部に対
して中間熱処理(焼鈍)を施して溶接歪みを除去してか
らこの下部鏡板3に対して必要なCRD9及びICMス
タブチューブ10を取り付ける。一方、この下部鏡板3
の製作作業と並行して胴板フランジ5と胴リング2a,
2b,2cとを順次溶接して胴本体2の一部を構成する
上胴Uを製作すると共に、第四の胴リング2dの周囲に
スカート8を溶接して取り付ける。
【0007】次に、この第四の胴リング2dの下端部
に、中間溶接後熱処理が終了した下部鏡板3を溶接して
下胴Lを形成した後、この下胴Lを上胴Uの下端部にさ
らに周溶接して胴本体2と下部鏡板3とを一体的に形成
したならば、その全体を大型の熱処理炉内に入れて最終
的な溶接後熱処理(FSR:最終溶接後熱処理)を行っ
て全ての溶接歪みを十分に除去する。
【0008】そして、最後に、その下部鏡板3側にポン
プモータケーシング7や必要なノズル等を溶接して取り
付けた後、CRD及びICM貫通孔やノズル内面等に対
して最終機械加工等を施すと共に、耐圧試験等の所定の
検査を経ることで容器胴1全体が完成されるようになっ
ている。尚、このポンプモータケーシング7の溶接部
は、胴本体2との取り合い部に対し、インコネル系の溶
材により肉盛り溶接されているため、胴本体2への溶接
後には溶接後熱処理は必要ない。また、ステンレス鋼や
インコネル合金により製造されているノズルについても
本体への溶接後の熱処理は不要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の容器胴1の製造方法では、最終溶接後熱処理を実
施した後にポンプモータケーシング7や、ステンレス鋼
及びニッケル基合金製のノズル等を取り付けるようにな
っているため、必然的に容器胴1製作の工程が長くなっ
てしまい、また、重量物に対応可能な治具が必要になる
ため、製造コストが高くなるという欠点がある。
【0010】また、最終溶接後熱処理は、容器胴1全体
に対して施されるようになっているため、容器胴1全体
をまるごと入れるための大型の熱処理炉が必要となり、
そのための製作費用も多大なものとなってしまうといっ
た不都合がある。
【0011】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その主な目的
は、製造工期の大幅な短縮化と製造コストの低廉化を達
成することができる新規な新型原子炉圧力容器の容器胴
の製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、上下が開口した円筒状の胴本体と、この胴
本体の底部に溶接されるドーム状の下部鏡板と、この下
部鏡板に取り付けられると共に上記胴本体との取合部に
対しインコネル系の溶材により肉盛り溶接されたポンプ
モータケーシングとからなる原子炉圧力容器の製造方法
において、上記下部鏡板を鏡板ドームと鏡板リングとを
溶接して製作すると共に、この下部鏡板に対して最終溶
接後熱処理を施して溶接歪みを除去した後、この下部鏡
板に上記ポンプモータケーシングを溶接して取り付け、
一方、この下部鏡板製作工程と並行して上記胴本体を製
作し、この胴本体に最終溶接後熱処理を施して溶接歪み
を除去しておき、しかる後、この下部鏡板と上記胴本体
とを溶接した後、この溶接部に対して局部熱処理を施し
て溶接歪みを除去するようにしたものである。
【0013】これによって、従来のように最終溶接後熱
処理を施した後に行っていた工程、すなわち、ポンプモ
ータケーシングや必要なノズル等の溶接作業等が省略で
きるため、容器胴全体の工期の短縮及び製造コストの低
廉化を達成することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適実施
の一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明に係る新型原子炉圧力容器
の容器胴1の製造方法の実施の一形態を示したものであ
る。
【0016】図示するように、先ず、鏡板ドーム3bに
対してCRDやICMスタブチューブを溶接してから、
この鏡板ドーム3bを鏡板リング3aに周溶接して下部
鏡板3を形成した後、熱処理を施してその溶接歪みを除
去してから直ちにその下部鏡板3に対して必要なモータ
ケーシング7を溶接して取り付け、その後、このCRD
やICMスタブチューブ貫通穴に対して機械加工等を実
施する。尚、本発明においては、この熱処理が下部鏡板
3に対する最終溶接後熱処理となる。また、このモータ
ケーシング7の溶接部はインコネル系の溶接であるた
め、溶接後熱処理は不要となる。
【0017】一方、この下部鏡板3の製作作業と並行し
て、胴板フランジ5に対して3つの胴リング2a,2
b,2cを順次周溶接して一体化させた後、溶接後熱処
理の必要なノズルを溶接すると同時に、第四の胴リング
2dに対してスカート8を取り付けた後、この胴リング
2dを第三の胴リング2cの下端に同じく周溶接して上
下が開口した円筒状の胴本体2を形成し、形成後、直ち
にこの胴本体2に対して熱処理を施して各部材の溶接部
の溶接歪みを除去した後、そのノズル等に対して機械加
工を実施する。尚、本発明においても同様にこの熱処理
が胴本体2に対する最終溶接後熱処理となる。その後、
溶接後熱処理の不要なノズル(ステンレス鋼、ニッケル
基合金)を溶接する。
【0018】そして、このように並行して製作された下
部鏡板3と胴本体2とをさらに周溶接して一体化した
後、その周溶接部に対して局部溶接後熱処理(局部焼
鈍)、具体的には、溶接線を挟んでその左右両側をベル
ト状の加熱部材で覆い誘電加熱等によって所定の温度で
所定時間加熱することによって溶接歪みを除去し、その
後、耐圧試験等の各種検査を経ることで容器胴1が完成
する。
【0019】すなわち、本発明方法は、容器胴1を構成
する胴本体2と下部鏡板3とをそれぞれ並行して製作す
ると共に、その製作工程において、それぞれ必要な最終
溶接後熱処理と機械加工を施しておき、さらに下部鏡板
3側に必要なモータケーシング7等の取付を全て終了さ
せてから胴本体2と下部鏡板3を溶接して局部熱処理を
施すようにしたものである。
【0020】これによって、従来方法のように図3に示
す容器胴1の全体に対して行われる最終溶接後熱処理が
不要となるため大型の熱処理炉が不要となると共に、モ
ータケーシングの機械加工を、それぞれ並行して行われ
る胴本体2及び下部鏡板3の製作過程で実施するように
したため、最終溶接後熱処理に行われていた作業工程を
短縮することができる。
【0021】この結果、溶接部に対する省令要求及び外
国規格要求を十分に満足しつつ、大幅なコストダウンと
工期の短縮を達成することができる。
【0022】尚、この容器胴1の上部開口部に着脱され
る容器蓋4の製作は、この容器胴1の製作と並行して行
われ、容器胴1と共に出荷されることはいうまでもな
い。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、最終溶接
後熱処理を施した後に行っていた工程、すなわち、ポン
プモータケーシングや必要なノズル等の溶接作業等が省
略できるため、新型原子炉圧力容器の容器胴全体の工期
の短縮及び製造コストの低廉化を達成することが可能と
なる等といった優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施の一形態を示す説明図であ
る。
【図2】本発明に係る新型原子炉圧力容器の実施の一形
態を示す部分破断全体図である。
【図3】従来の新型原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器胴 2 胴本体 2a,2b,2c,2d 胴リング 3 下部鏡板 3a 鏡板リング 3b 鏡板ドーム 7 ポンプモータケーシング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下が開口した円筒状の胴本体と、この
    胴本体の底部に溶接されるドーム状の下部鏡板と、この
    下部鏡板に取り付けられると共に上記胴本体との取合部
    に対しインコネル系の溶材により肉盛り溶接されたポン
    プモータケーシングとからなる原子炉圧力容器の製造方
    法において、上記下部鏡板を鏡板ドームと鏡板リングと
    を溶接して製作すると共に、この下部鏡板に対して最終
    溶接後熱処理を施して溶接歪みを除去した後、この下部
    鏡板に上記ポンプモータケーシングを溶接して取り付
    け、一方、この下部鏡板製作工程と並行して上記胴本体
    を製作し、この胴本体に最終溶接後熱処理を施して溶接
    歪みを除去しておき、しかる後、この下部鏡板と上記胴
    本体とを溶接した後、この溶接部に対して局部熱処理を
    施して溶接歪みを除去するようにしたことを特徴とする
    原子炉圧力容器の容器胴の製造方法。
JP2000144617A 2000-05-12 2000-05-12 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法 Pending JP2001324588A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144617A JP2001324588A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144617A JP2001324588A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001324588A true JP2001324588A (ja) 2001-11-22

Family

ID=18651249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000144617A Pending JP2001324588A (ja) 2000-05-12 2000-05-12 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001324588A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5389044B2 (ja) ロータを製作するための方法
US6754956B1 (en) Methods for manufacturing a nozzle box assembly for a steam turbine
KR20020052991A (ko) 용기 및 원자로용 압력 용기 제조 방법
US5809098A (en) Method for sealing a stub tube in a nuclear reactor
US2962182A (en) Method for fabricating vessels
JP2001324588A (ja) 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
JPH06506046A (ja) 二重壁の圧力容器およびその製造方法
CN109894765B (zh) 一种内筒为内坡口的夹套容器的制作方法
US6188741B1 (en) Machined stub tube in a bottom head of a boiling water reactor
JP4154461B2 (ja) 沸騰水型原子炉用の底部ヘッド−シェル連結アセンブリ
CN106736218B (zh) 大型球形壳体环缝焊接固定卡具及利用其环缝焊接的方法
CN112935609B (zh) 一种大型法兰现场安装的工装及方法
JP2001311790A (ja) 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
US2901592A (en) Method for fabricating vessels
CN206435921U (zh) 一种大型球形壳体环缝焊接固定卡具
CN109014644A (zh) 一种流道弯头制作方法
KR100330449B1 (ko) 노치를 이용하여 원통형-경사형 셸을 일체로 제조하는 방법
CN115261587B (zh) 用于筒体进行热处理的支撑装置及其使用方法
JPH0699274A (ja) 圧力容器の配管接合構造およびその接合方法
JP5762032B2 (ja) 溶接方法
CN211438566U (zh) 一种用于搅拌摩擦焊环缝装配精度控制装置
CN106270924B (zh) 防止堆焊层撕裂的隔板与壳体的连接方法
KR100537248B1 (ko) 티타늄, 지르코늄의 화공유체탱크용 노즐 슬리이브의 성형 가공방법
JPS55112196A (en) Repair welding method of pipe structure
JPH0724792B2 (ja) 水蒸気冷却サイクロン屋根組立体の製造方法及びそのための溶接固定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091030