JP2001311790A - 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法 - Google Patents
原子炉圧力容器の容器胴の製造方法Info
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工期の短縮化と製造コストの低廉化を達
成できる新規な新型原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
の提供。 【解決手段】 容器胴1の胴本体2を溶接によって製作
すると共に、この下部鏡板3のポンプ取付ノズル11に
インターナルポンプモータケーシング7を突き合わせ溶
接した後、この下部鏡板3に対してそれぞれ最終溶接後
熱処理を施し、しかる後、この下部鏡板3に胴本体2を
溶接した後、この溶接部に対して局部熱処理を施す。こ
れによって、ポンプモータケーシング7の溶接・検査作
業が簡略化されるため、製造工期の大幅な短縮と製造コ
ストの低廉化を達成できる。
成できる新規な新型原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
の提供。 【解決手段】 容器胴1の胴本体2を溶接によって製作
すると共に、この下部鏡板3のポンプ取付ノズル11に
インターナルポンプモータケーシング7を突き合わせ溶
接した後、この下部鏡板3に対してそれぞれ最終溶接後
熱処理を施し、しかる後、この下部鏡板3に胴本体2を
溶接した後、この溶接部に対して局部熱処理を施す。こ
れによって、ポンプモータケーシング7の溶接・検査作
業が簡略化されるため、製造工期の大幅な短縮と製造コ
ストの低廉化を達成できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に低合金鋼から
なる原子炉圧力容器(RPV)のうち、特に、新型の原
子炉圧力容器の容器胴の製造方法に関するものである。
なる原子炉圧力容器(RPV)のうち、特に、新型の原
子炉圧力容器の容器胴の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の原子炉圧力容器(RPV)のう
ち、さらなる安全性,信頼性,経済性等の向上を目的と
して開発された、いわゆる新型原子炉圧力容器(ABW
R:Advanced-Boiling-Reactor)にあっては、図3に示
すような構造をした低合金鋼(クラッド鋼)製の容器胴
1が採用されている。
ち、さらなる安全性,信頼性,経済性等の向上を目的と
して開発された、いわゆる新型原子炉圧力容器(ABW
R:Advanced-Boiling-Reactor)にあっては、図3に示
すような構造をした低合金鋼(クラッド鋼)製の容器胴
1が採用されている。
【0003】図示するように、この容器胴1は、蒸気ノ
ズルや給水ノズル等の必要なノズルを備えた円筒状の胴
本体2と、その胴本体2の下部開口部側に一体的に溶接
されるドーム状をした下部鏡板3と、その上部開口部の
胴板フランジ5側に複数のスタッドボルト6,6…によ
って着脱自在に取り付けられる半球状をした容器蓋4と
から主に構成されている。また、さらにこの下部鏡板3
の周縁には、図示しないインターナルポンプを取り付け
るためのポンプモータケーシング7が複数、その周方向
に沿って設けられている。
ズルや給水ノズル等の必要なノズルを備えた円筒状の胴
本体2と、その胴本体2の下部開口部側に一体的に溶接
されるドーム状をした下部鏡板3と、その上部開口部の
胴板フランジ5側に複数のスタッドボルト6,6…によ
って着脱自在に取り付けられる半球状をした容器蓋4と
から主に構成されている。また、さらにこの下部鏡板3
の周縁には、図示しないインターナルポンプを取り付け
るためのポンプモータケーシング7が複数、その周方向
に沿って設けられている。
【0004】この胴本体2は、リング状の胴板フランジ
5と、クラッド鋼(低合金鋼+インコネル)をリング状
に繋ぎ合わせてなる4つの胴リング2a,2b,2c,
2dをそれぞれ周溶接によって一体的に繋ぎ合わせて形
成されており、さらに、このうち第四の胴リング2dの
周囲には、この容器胴1全体を図示しないペデスタル上
等に支持立設するためのスカート8が形成された構造と
なっている。
5と、クラッド鋼(低合金鋼+インコネル)をリング状
に繋ぎ合わせてなる4つの胴リング2a,2b,2c,
2dをそれぞれ周溶接によって一体的に繋ぎ合わせて形
成されており、さらに、このうち第四の胴リング2dの
周囲には、この容器胴1全体を図示しないペデスタル上
等に支持立設するためのスカート8が形成された構造と
なっている。
【0005】また、この下部鏡板3は、鏡板リング3a
と鏡板ドーム3dとの二つの部材を周溶接することによ
って形成されるようになっており、この鏡板リング3a
側に上記ポンプモータケーシング7とCRD(制御棒駆
動機構)9が取り付けられ、さらに、鏡板ドーム3d側
にICM(炉内中性子束計装用)スタブチューブ10が
複数これを貫通するように溶接されるようになってい
る。
と鏡板ドーム3dとの二つの部材を周溶接することによ
って形成されるようになっており、この鏡板リング3a
側に上記ポンプモータケーシング7とCRD(制御棒駆
動機構)9が取り付けられ、さらに、鏡板ドーム3d側
にICM(炉内中性子束計装用)スタブチューブ10が
複数これを貫通するように溶接されるようになってい
る。
【0006】また、図示しないインターナルポンプを取
り付けるためのポンプモータケーシング7は、図5に示
すように下部鏡板3に形成されたポンプ取付ノズル11
に肉盛溶接によって取り付けられるようになっている。
り付けるためのポンプモータケーシング7は、図5に示
すように下部鏡板3に形成されたポンプ取付ノズル11
に肉盛溶接によって取り付けられるようになっている。
【0007】そして、このような構成をした容器胴1を
製作するための従来方法としては、図3に示すように、
先ず、鏡板リング3aと鏡板ドーム3dとを周溶接して
下部鏡板3を形成した後、この下部鏡板3の溶接部に対
して中間熱処理(焼鈍)を施して溶接歪みを除去してか
らこの下部鏡板3に対して必要なCRD9及びICMス
タブチューブ10を取り付ける。一方、この下部鏡板3
の製作作業と並行して胴板フランジ5と胴リング2a,
2b,2cとを順次溶接して胴本体2の一部を構成する
上胴Uを製作すると共に、第四の胴リング2dの周囲に
スカート8を溶接して取り付ける。
製作するための従来方法としては、図3に示すように、
先ず、鏡板リング3aと鏡板ドーム3dとを周溶接して
下部鏡板3を形成した後、この下部鏡板3の溶接部に対
して中間熱処理(焼鈍)を施して溶接歪みを除去してか
らこの下部鏡板3に対して必要なCRD9及びICMス
タブチューブ10を取り付ける。一方、この下部鏡板3
の製作作業と並行して胴板フランジ5と胴リング2a,
2b,2cとを順次溶接して胴本体2の一部を構成する
上胴Uを製作すると共に、第四の胴リング2dの周囲に
スカート8を溶接して取り付ける。
【0008】次に、この第四の胴リング2dの下端部
に、中間溶接後熱処理が終了した下部鏡板3を溶接して
下胴Lを形成した後、この下胴Lを上胴Uの下端部にさ
らに周溶接して胴本体2と下部鏡板3とを一体的に形成
したならば、その全体を大型の熱処理炉内に入れて最終
的な溶接後熱処理(FSR:Final Stress Relieving)
を行って全ての溶接歪みを十分に除去する。
に、中間溶接後熱処理が終了した下部鏡板3を溶接して
下胴Lを形成した後、この下胴Lを上胴Uの下端部にさ
らに周溶接して胴本体2と下部鏡板3とを一体的に形成
したならば、その全体を大型の熱処理炉内に入れて最終
的な溶接後熱処理(FSR:Final Stress Relieving)
を行って全ての溶接歪みを十分に除去する。
【0009】そして、最後に、その下部鏡板3側にポン
プモータケーシング7や必要なノズル等を溶接して取り
付けた後、CRD9及びICM貫通孔やノズル内面等に
対して最終機械加工等を施すと共に、耐圧試験等の所定
の検査を経ることで容器胴1全体が完成されるようにな
っている。尚、このポンプモータケーシング7やノズル
等の溶接部は、ニッケル基合金系の溶接部であるため、
溶接後の熱処理は必要ない。
プモータケーシング7や必要なノズル等を溶接して取り
付けた後、CRD9及びICM貫通孔やノズル内面等に
対して最終機械加工等を施すと共に、耐圧試験等の所定
の検査を経ることで容器胴1全体が完成されるようにな
っている。尚、このポンプモータケーシング7やノズル
等の溶接部は、ニッケル基合金系の溶接部であるため、
溶接後の熱処理は必要ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の容器胴1の製造方法では、最終溶接後熱処理を実
施した後にポンプモータケーシング7やノズル等を取り
付けるようになっているため、作業時間が多くなり、容
器胴1全体の製造工期の長期化を招く要因の一つとなっ
ていた。
従来の容器胴1の製造方法では、最終溶接後熱処理を実
施した後にポンプモータケーシング7やノズル等を取り
付けるようになっているため、作業時間が多くなり、容
器胴1全体の製造工期の長期化を招く要因の一つとなっ
ていた。
【0011】すなわち、このポンプモータケーシング7
やノズル等の従来の取付方法は、図6に示すように、ポ
ンプモータケーシング7の先端とポンプ取付ノズル11
との突き合わせ部にニッケル基合金で肉盛りを施した
後、その肉盛部にV開先を形成し、次に、その開先内に
新たなニッケル基合金を肉盛溶接することで接合される
ようになっている。そして、このニッケル基合金による
溶接は一般に溶接欠陥が生じる可能性が他の金属の溶接
に比べて高い上に、超音波の透過性が悪いことから、超
音波による溶接部非破壊検査を実施する際にその溶接部
をいくつかのステップに分けて検査しなければならず、
この作業に長時間を要し、製造コストが高くなるといっ
た欠点があった。
やノズル等の従来の取付方法は、図6に示すように、ポ
ンプモータケーシング7の先端とポンプ取付ノズル11
との突き合わせ部にニッケル基合金で肉盛りを施した
後、その肉盛部にV開先を形成し、次に、その開先内に
新たなニッケル基合金を肉盛溶接することで接合される
ようになっている。そして、このニッケル基合金による
溶接は一般に溶接欠陥が生じる可能性が他の金属の溶接
に比べて高い上に、超音波の透過性が悪いことから、超
音波による溶接部非破壊検査を実施する際にその溶接部
をいくつかのステップに分けて検査しなければならず、
この作業に長時間を要し、製造コストが高くなるといっ
た欠点があった。
【0012】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その主な目的
は、製造工期の大幅な短縮化と製造コストの低廉化を達
成できる新規な新型原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
を提供するものである。
解決するために案出されたものであり、その主な目的
は、製造工期の大幅な短縮化と製造コストの低廉化を達
成できる新規な新型原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、上下が開口した円筒状の胴本体と、この胴
本体の底部に溶接されるドーム状の下部鏡板と、この下
部鏡板に取り付けられるインターナルポンプモータケー
シングとからなる原子炉圧力容器の容器胴の製造方法に
おいて、上記胴本体と下部鏡板とを溶接によって並行し
て製作する共に、この下部鏡板のポンプ取付ノズルに上
記インターナルポンプモータケーシングを突き合わせ溶
接して取り付けた後、この下部鏡板と上記胴本体に対し
てそれぞれ最終溶接後熱処理を施し、しかる後、この下
部鏡板と上記胴本体とを溶接して一体化した後、この溶
接部に対して局部熱処理を施すようにしたものである。
に本発明は、上下が開口した円筒状の胴本体と、この胴
本体の底部に溶接されるドーム状の下部鏡板と、この下
部鏡板に取り付けられるインターナルポンプモータケー
シングとからなる原子炉圧力容器の容器胴の製造方法に
おいて、上記胴本体と下部鏡板とを溶接によって並行し
て製作する共に、この下部鏡板のポンプ取付ノズルに上
記インターナルポンプモータケーシングを突き合わせ溶
接して取り付けた後、この下部鏡板と上記胴本体に対し
てそれぞれ最終溶接後熱処理を施し、しかる後、この下
部鏡板と上記胴本体とを溶接して一体化した後、この溶
接部に対して局部熱処理を施すようにしたものである。
【0014】すなわち、本発明方法は従来、最終溶接後
熱処理を施した後に行われていたインターナルポンプモ
ータケーシングの取り付けを最終溶接後熱処理を施す前
に行うようにしたものである。これによって、単にイン
ターナルポンプモータケーシングとポンプ取付ノズルと
の母材同士を突き合わせ溶接によって接合できるため、
煩わしいニッケル基合金による肉盛溶接作業が不要とな
る上に、溶接後の非破壊検査も容易にできるため、イン
ターナルポンプモータケーシングの取付作業及び非破壊
検査が短時間で行われることとなり、容器胴全体の工期
の短縮及び製造コストの低廉化を達成することが可能と
なる。
熱処理を施した後に行われていたインターナルポンプモ
ータケーシングの取り付けを最終溶接後熱処理を施す前
に行うようにしたものである。これによって、単にイン
ターナルポンプモータケーシングとポンプ取付ノズルと
の母材同士を突き合わせ溶接によって接合できるため、
煩わしいニッケル基合金による肉盛溶接作業が不要とな
る上に、溶接後の非破壊検査も容易にできるため、イン
ターナルポンプモータケーシングの取付作業及び非破壊
検査が短時間で行われることとなり、容器胴全体の工期
の短縮及び製造コストの低廉化を達成することが可能と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適実施
の一形態を添付図面を参照しながら説明する。
の一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、本発明に係る新型原子炉圧力容器
の容器胴1の製造方法の実施の一形態を示したものであ
る。
の容器胴1の製造方法の実施の一形態を示したものであ
る。
【0017】図示するように、先ず、鏡板ドーム3bに
対してCRDやICMスタブチューブを溶接してから、
この鏡板ドーム3bを鏡板リング3aに周溶接して下部
鏡板3を形成した後、図2に示すようにその下部鏡板3
の鏡板リング3a側に形成されたポンプ取付ノズル11
に対してポンプモータケーシング7の先端を突き合わせ
溶接取り付け、その後、この溶接部に対して非破壊検査
を施して溶接部の健全性を検査する。ここで、この溶接
は、従来のニッケル基合金による肉盛溶接と異なり、そ
の先端の母材(低合金鋼)に対して直接I型開先を形成
し、その母材同士をレーザービーム溶接等によって突き
合わせ溶接した後、その内面にインコネル等の耐食性金
属をクラッド溶接したものである。そのため、従来のニ
ッケル基合金による肉盛溶接工法と比べて溶接作業自体
は勿論、超音波の透過性も優れるため、その溶接後に行
う非破壊検査も容易となり、短時間で溶接と検査を済ま
せることができる。
対してCRDやICMスタブチューブを溶接してから、
この鏡板ドーム3bを鏡板リング3aに周溶接して下部
鏡板3を形成した後、図2に示すようにその下部鏡板3
の鏡板リング3a側に形成されたポンプ取付ノズル11
に対してポンプモータケーシング7の先端を突き合わせ
溶接取り付け、その後、この溶接部に対して非破壊検査
を施して溶接部の健全性を検査する。ここで、この溶接
は、従来のニッケル基合金による肉盛溶接と異なり、そ
の先端の母材(低合金鋼)に対して直接I型開先を形成
し、その母材同士をレーザービーム溶接等によって突き
合わせ溶接した後、その内面にインコネル等の耐食性金
属をクラッド溶接したものである。そのため、従来のニ
ッケル基合金による肉盛溶接工法と比べて溶接作業自体
は勿論、超音波の透過性も優れるため、その溶接後に行
う非破壊検査も容易となり、短時間で溶接と検査を済ま
せることができる。
【0018】次に、このようにポンプモータケーシング
7の溶接・検査作業が終了したならば、図1に示すよう
に、この下部鏡板3全体を炉に入れて最終溶接後熱処理
(焼鈍)を施して下部鏡板3全体の溶接歪み、すなわ
ち、鏡板ドーム3bと鏡板リング3aとの周溶接部及び
ポンプ取付ノズル11とポンプモータケーシング7との
突き合わせ溶接部の溶接歪みによる残留応力を除去した
後、CRDやICMスタブチューブ貫通穴等に対して最
終機械加工等を実施する。
7の溶接・検査作業が終了したならば、図1に示すよう
に、この下部鏡板3全体を炉に入れて最終溶接後熱処理
(焼鈍)を施して下部鏡板3全体の溶接歪み、すなわ
ち、鏡板ドーム3bと鏡板リング3aとの周溶接部及び
ポンプ取付ノズル11とポンプモータケーシング7との
突き合わせ溶接部の溶接歪みによる残留応力を除去した
後、CRDやICMスタブチューブ貫通穴等に対して最
終機械加工等を実施する。
【0019】一方、この下部鏡板3の製作作業と並行し
て、胴板フランジ5に対して3つの胴リング2a,2
b,2cを順次周溶接して一体化させた後必要なノズル
を溶接すると同時に、第四の胴リング2dに対してスカ
ート8を取り付けた後、この胴リング2dを第三の胴リ
ング2cの下端に同じく周溶接して上下が開口した円筒
状の胴本体2を形成し、形成後、直ちにこの胴本体2に
対して熱処理を施して各部材の溶接部の溶接歪みを除去
した後、そのノズル等に対して最終機械加工を実施す
る。
て、胴板フランジ5に対して3つの胴リング2a,2
b,2cを順次周溶接して一体化させた後必要なノズル
を溶接すると同時に、第四の胴リング2dに対してスカ
ート8を取り付けた後、この胴リング2dを第三の胴リ
ング2cの下端に同じく周溶接して上下が開口した円筒
状の胴本体2を形成し、形成後、直ちにこの胴本体2に
対して熱処理を施して各部材の溶接部の溶接歪みを除去
した後、そのノズル等に対して最終機械加工を実施す
る。
【0020】そして、このように並行して製作された下
部鏡板3と胴本体2とをさらに周溶接して一体化した
後、その周溶接部に対して局部溶接後熱処理(局部焼
鈍)、具体的には、溶接線を挟んでその左右両側をベル
ト状の加熱部材で覆い誘電加熱等によって所定の温度で
所定時間加熱することによって溶接歪みを除去し、その
後、耐圧試験等の各種検査を経ることで容器胴1が完成
する。
部鏡板3と胴本体2とをさらに周溶接して一体化した
後、その周溶接部に対して局部溶接後熱処理(局部焼
鈍)、具体的には、溶接線を挟んでその左右両側をベル
ト状の加熱部材で覆い誘電加熱等によって所定の温度で
所定時間加熱することによって溶接歪みを除去し、その
後、耐圧試験等の各種検査を経ることで容器胴1が完成
する。
【0021】このように本発明方法は、従来最終溶接後
熱処理を施した後に行われていたインターナルポンプモ
ータケーシング7の取り付けを下部鏡板3の製作と同時
に行い、直ちに最終溶接後熱処理を施すようにしたこと
から、インターナルポンプモータケーシング7とポンプ
取付ノズル11とを突き合わせ溶接によって接合するこ
とが可能となり、煩わしいニッケル基合金による肉盛溶
接作業が不要となる。加えて溶接後の非破壊検査も容易
にできるため、インターナルポンプモータケーシング7
の取付作業及び非破壊検査が短時間で行われることとな
り、容器胴1全体の工期の短縮及び製造コストの低廉化
を達成することが可能となる。
熱処理を施した後に行われていたインターナルポンプモ
ータケーシング7の取り付けを下部鏡板3の製作と同時
に行い、直ちに最終溶接後熱処理を施すようにしたこと
から、インターナルポンプモータケーシング7とポンプ
取付ノズル11とを突き合わせ溶接によって接合するこ
とが可能となり、煩わしいニッケル基合金による肉盛溶
接作業が不要となる。加えて溶接後の非破壊検査も容易
にできるため、インターナルポンプモータケーシング7
の取付作業及び非破壊検査が短時間で行われることとな
り、容器胴1全体の工期の短縮及び製造コストの低廉化
を達成することが可能となる。
【0022】尚、この容器胴1の上部開口部に着脱され
る容器蓋4の製作は、この容器胴1の製作と並行して行
われ、最終的に容器胴1と共に出荷されることはいうま
でもない。
る容器蓋4の製作は、この容器胴1の製作と並行して行
われ、最終的に容器胴1と共に出荷されることはいうま
でもない。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、インター
ナルポンプモータケーシングをポンプ取付ノズルに取り
付けるに際して、従来のような煩わしいニッケル基合金
による肉盛溶接作業が不要となる上に、溶接後の非破壊
検査も容易にできるため、その取付作業及び非破壊検査
が簡略化されることとなり、容器胴全体の工期の短縮及
び製造コストの低廉化を達成することが可能となる等と
いった優れた効果を発揮することができる。
ナルポンプモータケーシングをポンプ取付ノズルに取り
付けるに際して、従来のような煩わしいニッケル基合金
による肉盛溶接作業が不要となる上に、溶接後の非破壊
検査も容易にできるため、その取付作業及び非破壊検査
が簡略化されることとなり、容器胴全体の工期の短縮及
び製造コストの低廉化を達成することが可能となる等と
いった優れた効果を発揮することができる。
【図1】本発明方法の実施の一形態を示す説明図であ
る。
る。
【図2】本発明方法に係るインターナルポンプモータケ
ーシングの溶接部付近を示す部分拡大断面図である。
ーシングの溶接部付近を示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明に係る新型原子炉圧力容器の実施の一形
態を示す部分破断全体図である。
態を示す部分破断全体図である。
【図4】従来の新型原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
の一例を示す説明図である。
の一例を示す説明図である。
【図5】図3中A部を示す部分拡大図である。
【図6】図5中A部を示す部分拡大図である。
1 容器胴 2 胴本体 2a,2b,2c,2d 胴リング 3 下部鏡板 3a 鏡板リング 3b 鏡板ドーム 7 ポンプモータケーシング 11 ポンプ取付ノズル
Claims (1)
- 【請求項1】 上下が開口した円筒状の胴本体と、この
胴本体の底部に溶接されるドーム状の下部鏡板と、この
下部鏡板に取り付けられるインターナルポンプモータケ
ーシングとからなる原子炉圧力容器の容器胴の製造方法
において、上記胴本体と下部鏡板とを溶接によって並行
して製作すると共に、この下部鏡板のポンプ取付ノズル
に上記インターナルポンプモータケーシングを突き合わ
せ溶接して取り付けた後、この下部鏡板と上記胴本体に
対してそれぞれ最終溶接後熱処理を施し、しかる後、こ
の下部鏡板と上記胴本体とを溶接して一体化した後、こ
の溶接部に対して局部熱処理を施すようにしたことを特
徴とする原子炉圧力容器の容器胴の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132884A JP2001311790A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132884A JP2001311790A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311790A true JP2001311790A (ja) | 2001-11-09 |
Family
ID=18641495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132884A Pending JP2001311790A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 原子炉圧力容器の容器胴の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001311790A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105387660A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-03-09 | 芜湖三花制冷配件有限公司 | 一种双管储液器及其制造方法 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000132884A patent/JP2001311790A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105387660A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-03-09 | 芜湖三花制冷配件有限公司 | 一种双管储液器及其制造方法 |
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