JP2001324574A - スライスレベル自動調整装置、スライスレベル自動調整方法、及び媒体搬送装置 - Google Patents

スライスレベル自動調整装置、スライスレベル自動調整方法、及び媒体搬送装置

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JP2001324574A
JP2001324574A JP2000340814A JP2000340814A JP2001324574A JP 2001324574 A JP2001324574 A JP 2001324574A JP 2000340814 A JP2000340814 A JP 2000340814A JP 2000340814 A JP2000340814 A JP 2000340814A JP 2001324574 A JP2001324574 A JP 2001324574A
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unit
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Toru Otsuka
徹 大塚
Hiroshi Watanabe
啓 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】媒体の搬送状態を監視するためのセンサからの
出力レベルのオン/オフを切り分けるためのスライスレ
ベルを正確に自動調整することが可能なスライスレベル
自動調整装置を提供すること。 【解決手段】媒体を検知するセンサ(S)と、このセン
サからの出力レベルを所定スライスレベルと比較して出
力レベルの変化を検出し、センサによる媒体検知を判定
する判定手段(1、20)と、センサにより媒体が検知
されている状態から媒体が検知されなくなった状態に変
化するタイミングを得て、このタイミングから所定時間
が経過した後のセンサからの出力レベルを基準として、
所定スライスレベルを調整するスライスレベル調整手段
(1、20)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙葉類等の媒体
を長時間にわたり連続して搬送する媒体搬送制御システ
ム等に適用されるものであって、搬送される媒体を検知
するセンサからの出力レベルを切り分けるためのスライ
スレベルを自動調整するスライスレベル自動調整装置及
びスライスレベル自動調整方法に関する。
【0002】さらに、この発明は、上記したセンサにお
ける光源の発光を制御する機能を備えた媒体搬送装置に
関する。
【0003】
【従来の技術】一般的に、紙葉類等の媒体を搬送する媒
体搬送制御システムは、媒体の移動を監視するために光
学式センサを多数備えている。光学式センサは、装置の
運用に伴い、埃の影響、発光素子の劣化、又は機械的な
位置ずれ等により、出力レベルが低下することがある。
そのため、定期的に光学式センサからのアナログ出力レ
ベルを計測し、計測結果に基づきセンサ出力のオン/オ
フを切り分けるスライスレベルを自動調整する必要が生
じる。スライスレベルの自動調整に関する技術は、特願
平11−075098に開示されている。スライスレベ
ルを自動調整することにより、保守員又はオペレータ
が、各センサの配線に計測装置を取り付けてセンサの出
力を手動計測する手間が省け、更にダイナミックにスラ
イスレベルを変更することによりレベル低下に対する耐
性が高まり、結果として清掃周期を長くできるという利
点も生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなスライ
スレベルの自動調整には、センサからの出力レベルを計
測するタイミングが重要となる。例えば、センサが媒体
を検知していない状態で、センサからの出力レベルに基
づきスライスレベルを自動調整するのであれば、常にセ
ンサが媒体を検知していないときの出力レベルに基づき
スライスレベルが調整されなければならない。しかし、
長時間にわたり連続して媒体を搬送し続ける装置では、
アイドル状態が非常に少ないため(媒体が搬送されてい
ない時間が少ないため)、定期的にスライスレベルを自
動調整することができないという問題があった。
【0005】また、媒体を搬送する搬送路が非常に長
く、一度に多数の媒体が搬送路中に滞在する装置におい
て、媒体のジャム又は電源強制オフ等により、媒体の搬
送が停止してしまった場合には、媒体によりセンサが遮
蔽されている可能性があり、容易にセンサレベルを計測
してスライスレベルを自動調整するということはできな
い。
【0006】一方で、上記した光学式センサの光源は、
媒体の搬送動作に関係なく点灯され続けていた。無用な
光源の点灯は、消費電力の無駄であるだけでなく、光源
の寿命低下の要因にもなっていた。
【0007】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、下記のスライスレベル自動
調整装置、スライスレベル自動調整方法、及び媒体搬送
装置を提供することにある。
【0008】(1)媒体の搬送状態を監視するためのセ
ンサからの出力レベルのオン/オフを切り分けるための
スライスレベルを正確に自動調整することが可能なスラ
イスレベル自動調整装置及びスライスレベル自動調整方
法。
【0009】(2)無駄な電力消費を抑制するととも
に、センサの光源の寿命低下を防止することが可能な媒
体搬送装置。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明のスライスレベル自動調整装
置、スライスレベル自動調整方法、及び媒体搬送装置
は、以下のように構成されている。
【0011】(1)この発明のスライスレベル自動調整
装置は、媒体を検知するセンサと、前記センサからの出
力レベルを所定スライスレベルと比較して出力レベルの
変化を検出し、前記センサによる媒体検知を判定する判
定手段と、前記センサにより媒体が検知されている状態
から媒体が検知されなくなった状態に変化するタイミン
グを前記判定手段により得て、このタイミングから所定
時間が経過した後の前記センサからの出力レベルを基準
として、前記所定スライスレベルを調整するスライスレ
ベル調整手段とを備えている。
【0012】(2)この発明のスライスレベル自動調整
方法は、物体を検知するセンサからの出力レベルを所定
スライスレベルと比較して出力レベルの変化を検出し、
前記センサにより物体が検知されている状態から物体が
検知されなくなった状態に変化するタイミングを得て、
このタイミングから所定時間経過した後の前記センサか
らの出力レベルを基準として前記所定スライスレベルを
調整する。
【0013】(3)この発明の媒体搬送装置は、媒体を
搬送する搬送手段と、前記搬送手段による媒体の搬送を
制御する搬送制御手段と、前記搬送手段により搬送され
る媒体を挟んで対向する位置に配置された発光部及び受
光部を有し、この発光部からの光を受光部で受光し、こ
の受光された光量に応じたレベルの信号を出力する光検
出手段と、前記光検出手段から出力される信号レベルと
所定スライスレベルとを比較し、この信号レベルの変化
から、媒体を検知する媒体検知手段と、前記搬送制御手
段による搬送制御状態に基づき、前記発光部の発光を制
御する制御手段とを備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0015】図1は、この発明のスライスレベル自動調
整装置及びスライスレベル自動調整方法の適用例である
媒体搬送制御システム(媒体搬送装置)の概略機構を示
す断面図である。図2は、媒体搬送制御システムの制御
系を示すブロック図である。
【0016】図1に示すように、媒体搬送制御システム
は、フィーダ110、スタッカ112及び114、複数
の光学式センサS(Sa〜Se等)、搬送路116、複
数のゲートG(Ga〜Gc等)、リジェクト庫118を
備えている。さらに、媒体搬送制御システムは、搬送路
116を覆うカバーの開閉を検知するセンサS#を備え
ている。フィーダ110で取り込まれた媒体は、搬送路
116により搬送され、ゲートGaの駆動によりリジェ
クト庫118に取り込まれたり、ゲートGbの駆動によ
りスタッカ112に取り込まれたり、或いはゲートGc
の駆動によりスタッカ114に取り込まれたりする。
【0017】また、図2に示すように、媒体搬送制御シ
ステムは主制御部1を備えており、この主制御部1によ
り全体の制御が司られている。この主制御部1には、搬
送部、取込部、集積部のそれぞれのユニット制御部20
がシリアル回線を介して接続されている。各ユニット制
御部20には、紙葉類の状態や位置を検知するための1
つまたは複数のセンサSが接続されると共に、搬送系駆
動用のモータMが接続されている。
【0018】図3は、図2の主制御部1及びユニット制
御部20の主要な構成をより詳細に示す図である。
【0019】図3に示されるように、主制御部1はCP
U2を備えている。そのCPU2には、センサオン/オ
フメモリ3、レスポンスメモリ5、コマンドメモリ7が
接続されている。センサオン/オフメモリ3は、シリア
ル−パラレル変換器4を介してシリアル回線52に接続
されている。レスポンスメモリ5は、シリアル−パラレ
ル変換器6を介してシリアル回線53に接続されてい
る。コマンドメモリ7は、パラレル−シリアル変換器8
を介してシリアル回線54に接続されている。
【0020】また、主制御部1は、アドレス同期信号発
生部9を備えている。このアドレス同期信号発生部9
は、シリアル回線51に接続されている。
【0021】ユニット制御部20は選択手段としてスイ
ッチ21を備えており、そのスイッチ21には複数のセ
ンサSa,Sb,…Snが接続されている。さらに、こ
のスイッチ21は、センサ切換タイミング生成部40か
ら供給されるタイミング信号に基づいて、時分割のスキ
ャンを繰り返し、各センサの信号(以下、センサ信号と
称す)を順次に選択して出力する。
【0022】上記スイッチ21で選択される各センサ信
号のレベルは、A/Dコンバータ22でデジタルデータ
に変換される。そして、このデジタルデータは、センサ
レベルデータとしてセンサレベルメモリ23に保持され
ると共に、比較器24にも供給される。
【0023】比較器24は、A/Dコンバータ22から
の各センサレベルデータとスライスレベルメモリ25に
予め保持されている複数のスライスレベルとを比較す
る。そして、この各比較結果は、比較結果メモリ26に
保持される。スライスレベルメモリ25は、センサ切換
タイミング生成部40から供給されるタイミング信号に
基づき、スイッチ21のスキャンと同じタイミングで、
各センサに対応するスライスレベルを順次に出力する。
【0024】比較結果メモリ26内の各比較結果は、セ
ンサスキャンとは独立した図示しないタイミング信号に
応じて順次に出力され、パラレル−シリアル変換器31
でシリアル信号に変換される。こうして変換されたシリ
アル信号は、上記シリアル回線52を介して、主制御部
1のシリアル−パラレル変換器4に伝送される。
【0025】センサレベルメモリ23内の各センサレベ
ルデータは、センサスキャンとは独立した図示しないタ
イミング信号に応じて順次に読出される。尚且つ、後述
するコマンド解析部36からの指示に応動するセレクタ
32により選択された後、パラレル−シリアル変換器3
3でシリアル信号に変換される。こうして変換されたシ
リアル信号は、上記シリアル回線53を介して、主制御
部1のシリアル−パラレル変換器6に伝送されることに
なる。
【0026】シリアル−パラレル変換器34は、主制御
部1のパラレル−シリアル変換器8からシリアル回線5
4を介して伝送されるコマンドをパラレル変換する。こ
うしてパラレル変換されたコマンドは、コマンドメモリ
35に保持され、その保持内容がコマンド解析部36に
よって解析される。
【0027】また、コマンド解析部36は、コマンドメ
モリ35内の所定のコマンドを解析することにより、セ
ンサレベルメモリ23内のセンサレベルデータを主制御
部1に伝送させるべく、セレクタ32に指示を与える。
【0028】さらに、コマンド解析部36は、コマンド
メモリ35内の所定のコマンドから複数のスライスレベ
ルを解析して、解析結果をスライスレベルメモリ25に
保持させる。
【0029】また、コマンド解析部36は、主制御部1
から伝送されるコマンドを受信したときに、受信したの
と同じコマンドをセレクタ32およびパラレル−シリア
ル変換器33を介して主制御部1に即時に返送(即ち、
エコーバックチェック用の返送コマンド)する制御手段
を備える。
【0030】同期信号受信部30は、シリアル回線51
を介して主制御部1のアドレス同期信号発生部9に接続
されており、アドレス同期信号発生部9から供給される
同期信号を受信する。
【0031】また、CPU2には、上述の他に、ポート
ON/OFFメモリ60が接続されている。このポート
ON/OFFメモリ60は、パラレル−シリアル変換器
61を介してシリアル回線62に接続されている。更
に、シリアル回線62は、ユニット制御部20内のシリ
アル−パラレル変換器63を介して、出力ポート回路6
4に接続されている。この出力ポート64には、ソレノ
イドPa、DCモータPb、表示器Pnに接続されてい
る。
【0032】アドレス・同期信号発生器9の出力信号は
シリアル回線51に接続されるとともに、パラレル−シ
リアル変換器61にも接続されている。同期信号SYN
Cが低レベルのときにパラレル−シリアル変換器61は
アドレス・同期信号発生器9から出力されるアドレス信
号(A0〜A3)をシリアル回線62にSDA信号とし
て出力する。
【0033】一方、ユニット制御部20のシリアル−パ
ラレル変換器63は、シリアル回線62からRDA信号
を受信し、アドレス解析部99と出力ポート回路64と
に出力する。アドレス解析部99は同期信号受信部30
からのSYNC信号に同期してSYNC信号が低レベル
のとき、RDA信号のアドレス(A0〜A3)が自己の
ユニット制御部に対するアドレス信号であるか否かを解
析する。
【0034】また、出力ポート回路64はアドレス解析
部99が自己のアドレスであると解析したとき、同期信
号SYNCの高レベルに同期して、RDA信号を出力ポ
ートデータとして取り込むようになっている。
【0035】ユニット制御部20内には、モータ制御回
路65も配設されており、該モータ制御回路65には、
ステッピングモータMa〜Mnが接続されている。
【0036】以下、モータ制御回路65の動作について
更に詳細に説明する。
【0037】このモータ制御回路65は、主制御部1側
から、シリアル回線54を介して、モータの初期速度、
最高速度、加速レート、減速レート、動作量等のパラメ
ータを与え、動作開始、動作停止等のコマンドを与える
ことで制御される。
【0038】そこで、CPU2は、先ずモータ制御回路
65に送信したいパラメータやコマンドをコマンドメモ
リ7に書き込む。パラレル−シリアル変換器8は、この
コマンドメモリ7に書き込まれた各種パラメータやコマ
ンドを含む情報を読み出し、シリアル信号に変換して、
シリアル回線54を介して、シリアル−パラレル変換器
34に伝送する。このシリアル信号は、このシリアル−
パラレル変換器34でパラレル信号に変換された後、コ
マンドメモリ35に書き込まれる。その内容はコマンド
解析部36がセンサ回路制御コマンド(センサレベルリ
ード、スライスレベル設定コマンド)と同様に解析され
る。そして、パラメータ及びコマンドがモータ制御回路
65に送られるべきものである場合には、当該パラメー
タ及びコマンドがモータ制御回路65へと送信される。
モータ制御回路65では、こうして送られてきたパラメ
ータ及びコマンドに従った動作が行われる。
【0039】また、上記パラメータ及びコマンドが動作
結果の返信を必要とするものである場合には、モータ制
御回路65により、その動作結果がセレクタ32へと送
信される。上記コマンド解析部36は、同時にセレクタ
32を制御して、モータ制御回路65からの動作結果を
パラレル−シリアル変換器33に送り、当該パラレル−
シリアル変換器33にてシリアル信号に変換する。この
シリアル信号はシリアル回線53を介して主制御部1側
のシリアル−パラレル変換器6に送られ、パラレル信号
に変換された後、レスポンスメモリ5に保存される。こ
れにより、CPU2は、モータ制御回路65のレスポン
スの読み取りが可能となる。
【0040】次に、出力ポート回路64の動作について
詳細に説明する。
【0041】CPU2は、ポートON/OFFメモリ6
0のON、又はOFFしたい出力ポートに対応するアド
レスに、ONする場合は「1」、OFFする場合は
「0」を書き込む。パラレル−シリアル変換器61は、
ポートON/OFFメモリ60の内容をシリアル化し、
シリアル回線62を介してシリアル−パラレル変換器6
3に伝送する。こうして、当該シリアル−パラレル変換
器63でパラレル化された出力ポートON/OFF情報
は、出力ポート回路64によって読取られる。そして、
当該出力ポート回路64は、この出力ポートON/OF
F情報に従って、所定のポートの出力を設定することに
なる。
【0042】そして、上述したモータ制御回路65の場
合と同様に、動作結果の返信が必要な場合は、出力ポー
ト回路64により、その動作結果がセレクタ32へと送
信される。上記コマンド解析部36は、同時にセレクタ
32を制御して、上記動作結果をパラレル−シリアル変
換器33に送り、当該パラレル−シリアル変換器33に
てシリアル信号に変換する。このシリアル信号は、シリ
アル回線53を介して主制御部1側のシリアル−パラレ
ル変換器6に送られ、パラレル信号に変換された後、レ
スポンスメモリ5に保存される。これにより、CPU2
は、出力ポート回路84のレスポンスの読み取りが可能
となる。
【0043】ここで、上記説明した内容を総括すると、
本制御システムでは、センサSa〜Snに対するコマン
ド、出力ポート回路64対するコマンド、モータ制御回
路65に対するコマンドのいずれもが、主制御部1か
ら、同一のシリアル回線54を介して、ユニット制御部
20側に送信される。
【0044】即ち、いずれも主制御部1のCPU2の制
御の下、各コマンドは、コマンドメモリ7に記憶され、
パラレル−シリアル変換器8でシリアル信号に変換され
た後、シリアル回線54を介して、ユニット制御部20
側のシリアル−パラレル変換器34に送信される。そし
て、当該シリアル−パラレル変換器34にてパラレル信
号に変換され、コマンドメモリ35に記憶される。さら
に、後段のコマンド解析部36にて、当該制御コマンド
が何れの目的に関するものかが判別され、該当する各部
に送られることになる。そして、コマンドを受けた各部
では、当該コマンドに基づいた所定の動作が行われるこ
とになる。
【0045】また、上記各部に送られたパラメータ及び
コマンドが、動作結果の返信を必要とする内容を含むも
のである場合には、セレクタ32、パラレル−シリアル
変換器33、シリアル回線53、シリアル−パラレル変
換器6を介して、レスポンスメモリ5に各部のレスポン
スが保存される。これにより、CPU2は、各部のレス
ポンスの読み取りが可能となる。
【0046】このように、同一のシリアル回線54を介
して、センサSa〜Snの動作状態を制御するためのコ
マンド、出力ポート回路64の動作状態を制御するため
のコマンド、モータ制御回路65に対するモータの回転
開始、停止等を制御するためのコマンドを送信すること
が可能となっている。また、レスポンスについても、同
一のシリアル回線53を介して、センサSa〜Snから
のレスポンス、出力ポート回路64からのレスポンス、
モータ制御回路65からのレスポンスを送信することが
可能となっている。
【0047】また、本制御システムでは、センサSa〜
Snからの出力信号を、スイッチ21を介して順次選択
出力し、これを受けたA/Dコンバータ22にて当該出
力信号をディジタル信号に変換する。そして、比較器2
4にて、当該ディジタル信号とセンサレベルメモリ23
に予め記憶されたスレッショルドレベルとを比較する。
そして、この比較結果を比較結果メモり26に記憶した
後、パラレル−シリアル変換器31にてシリアル信号に
変換し、シリアル回線52を介して、主制御部1側のシ
リアル−パラレル変換器4に送信する。そして、当該シ
リアル−パラレル変換器4にて、パラレル信号に変換
し、センサオン/オフメモリ3に記憶する。かかる構
成、作用により、伝送効率を高めている点も特徴的であ
る。
【0048】以上説明したように、この制御システムで
は、主制御部1とユニット制御部20との間は、信号を
シリアル・多重化し、更にアナログレベルをそのまま伝
送するのではなく、スライスレベルとの比較結果のみを
伝送することで、ワイヤ及び伝送容量を削減し、ひいて
はコスト削減を実現している。
【0049】さらに、センサ信号をアナログレベルで
(0/1の結果のみではなく)取り込み、それをA/D
変換した結果を保存し、主制御部からのコマンドによっ
て主制御部にセンサ信号のレベル値を伝送できる様にす
ることで、必要時にはCPUがセンサ信号のレベル値を
認識可能としている。
【0050】更に、スライスレベルを主制御部側から設
定することを可能とすることで、センサ素子のばらつ
き、経時変化等に対応したスライスレベルの調整を自動
化することを可能としている。また、センサレベルが規
定値を下回ったことをCPUが検知し、操作者や保守員
に通知することが可能である。
【0051】そして、CPU側とアクチュエータ側に制
御装置を分割し、CPU側とアクチュエータ側との間は
多重化して動作制御情報を伝送することを可能とし、ワ
イヤーを削減することとしている。
【0052】また、センサ情報及びセンサ回路制御情報
の伝送とアクチュエータ制御情報の伝送でシリアル回線
を共有することで、シリアル回線を削減している。
【0053】次に、この発明の第1のポイントである、
光学式センサのスライスレベルの自動調整について詳細
に説明する。
【0054】光学式センサSは、夫々が発光部(光源)
と受光部を有している。発光部及び受光部は、搬送路を
搬送される媒体を挟んで対向する位置に配置される。受
光部は、発光部からの光を受光し、受光した光量に応じ
たレベルの信号を出力する。つまり、発光部からの受光
部に対する光が媒体により遮られてないとき受光部は比
較的高いレベルの信号を出力し、逆に、発光部からの受
光部に対する光が媒体により遮られていれば受光部は比
較的低いレベルの信号を出力することになる。上記説明
したように、センサSから出力される信号レベル(受光
部から出力される信号レベル)を所定のスライスレベル
信号と比較することにより、媒体検知が可能となる。
【0055】主制御部1は、センサオン/オフメモリ3
(光学式センサSからのセンサ出力とスライスレベルと
の比較結果)を監視して、媒体搬送状況を検出すること
ができる。例えば、スタッカ2に集積すべき媒体がセン
サScにより検知された場合に、ゲートGbを駆動させ
て媒体をスタッカ112に集積させることができる。
【0056】ここで、媒体と媒体の間のタイミング、つ
まり、発光部からの受光部に対する光が媒体により遮ら
れていないタイミングで、受光部から出力されるセンサ
レベル(センサの基準となるレベル)を計測する方法に
ついて説明する。搬送方向の長さが160mm〜180
mmの媒体を3000mm/secの搬送速度で毎秒1
0枚搬送する場合を例にとって説明する。
【0057】図4は、160mm、170mm、180
mm、180mmの媒体が順に搬送されたときのセンサ
レベルの波形及び測定タイミングを示す図である。搬送
速度は3000mm/secなので、受光部(センサ)
を遮る時間は、各々160/3000=53msec、
170/3000=57msec、180/3000=
60msecとなる。各媒体の先端から先端までが一定
間隔(一定時間)となるように搬送されているので、媒
体の間隔は、夫々、47msec、43msec、40
msecとなる。
【0058】上記説明したように、媒体は所定の搬送速
度で搬送される。従って、図5に示すように、光学式セ
ンサの発光部からの受光部に対する光が、媒体により遮
られ始めてから完全に遮られるまでには多少の時間が費
やされることになる。同様に、発光部からの受光部に対
する光が媒体により完全に遮られた状態から完全に開放
されるまでにも多少の時間が費やされることになる。媒
体有無の判断は、受光部から出力される信号レベルと所
定のスライスレベルとを比較して、受光部から出力され
る信号レベルの変化に基づきなされる。つまり、図6に
示すように、発光部からの受光部に対する光が、ある程
度遮られた時点で媒体有り(センサ暗)と判断され、あ
る程度開放された時点で媒体無し(センサ明)と判断さ
れる。従って、媒体有りと判断されていた状態から媒体
無しの判断に切り替わった直後は、発光部からの受光部
に対する光が媒体によりわずかに遮られていることにな
る。よって、媒体有りと判断されている状態から媒体無
しと判断される状態に変化した時点(変化のタイミン
グ)から、受光部から出力されるアナログ信号レベルが
100%(飽和レベル)に達するまでには多少の時間が
費やされることになる。
【0059】例えば、センサの受光部が半径3mm程度
であるとする。仮に、スライスレベルが、発光部から受
光部に対する光が媒体により全く遮られていない状態で
受光部から出力される信号レベルの約1/2に設定され
ているとすると、上記した変化のタイミングから、媒体
が完全に通過して受光部からの出力レベルが100%に
達するまでには約1msecが必要とされる(3/30
00)。
【0060】このため、センサレベルの測定は、媒体無
し(センサ明)と判断された直後ではなく、媒体無し
(センサ明)と判断されてから所定時間経過後に行うよ
うにする。つまり、センサレベルの測定は、変化のタイ
ミングから所定のマージン時間、例えば10msecが
経過した後で行うようにする。上記説明した理由から、
マージン時間は搬送速度及び受光部の受光径に基づき決
定される。このように、マージン時間を考慮することに
より、媒体が完全に通過した後、つまり媒体により発光
部からの光が遮られていない状態での、受光部からの出
力レベルを測定することができる。マージン時間を考慮
した上で測定された受光部からの出力レベルを基準とし
て、主制御部1によりスライスレベルメモリ25に格納
されるスライスレベルが調整されることになる。マージ
ン時間を考慮した上で受信部から得られる出力レベルは
飽和レベルに等しいため、この飽和レベルに等しい出力
レベルを基準とすることにより、高精度なスライスレベ
ル調整が可能となる。
【0061】次に、様々な形状の媒体を想定したセンサ
レベルの測定について説明する。媒体搬送制御システム
では、図7に示すような形状の紙葉類が処理されること
もあり得る。このような形状の媒体は、センサの配置に
よっては、媒体の有無を正確に検知できない場合があ
る。その結果、センサレベルの測定のタイミングが、適
切なタイミングからずれてしまうことがあり得る。この
問題を解決するために、搬送方向と略直交する方向に複
数のセンサを配置し、事前に媒体の長さを測定して対処
するという方法がある。その一例を図8及び図9に示
す。搬送路の上流、例えばセンサSaを図8に示すよう
な2連センサとする。又は、センサSaを図9に示すよ
うな搬送方向に対して略直交するラインセンサとする。
そして、センサSaによる媒体の検知状態に基づき、媒
体の搬送方向の長さを正確に検出することが可能とな
る。つまり、センサオン/オフメモリ3を参照して、媒
体の長さデータを得ることができる。媒体の長さデータ
は媒体長データテーブル3aに記憶される。
【0062】図10は、媒体長データテーブルの一例を
示す図である。図10に示すように、媒体識別番号と媒
体の長さデータとがリンクして媒体長データテーブル3
aに記録される。媒体長データテーブル3a中のnの値
は、搬送路に滞在し得る媒体数よりも十分大きな値と
し、n番目のエントリの次は1に戻して記録する(リン
グバッファ)。
【0063】媒体搬送制御システムでは(主制御部1
は)、媒体をフィーダから取り出す毎に媒体識別番号を
発行し、その後の媒体搬送管理はこの媒体識別番号に基
づき行われ、各センサに媒体が到達した時に到達した媒
体の媒体識別番号が判別できる。
【0064】センサレベルの計測は、媒体長の計測に割
り当てられたセンサ以外のセンサで行われる。上記した
ようにセンサSaに媒体長の計測が割り当てられたとき
は、このセンサSa以外のセンサがセンサレベル計測に
割り当てられることになる。センサレベル計測に割り当
てられたセンサからの出力に基づき(センサオン/オフ
メモリ3から)、媒体検知のタイミングが判明する。同
様に、センサレベル計測に割り当てられたセンサからの
出力に基づき(センサオン/オフメモリ3から)、媒体
が検知されている状態から媒体が検知されなくなった状
態に変化する変化のタイミングが判明する。媒体長デー
タテーブル3aから、対象となる媒体の長さが判明す
る。このとき、搬送速度から媒体がセンサを通過するの
に要する移動時間が判明する。上記した媒体検知のタイ
ミングから上記した移動時間が経過し、且つ上記した変
化のタイミングから先に説明したマージン時間が経過し
た後のセンサからの出力レベルを基準として、主制御部
1によりスライスレベルメモリ25に格納されるスライ
スレベルが調整される。マージン時間を考慮し、さら
に、媒体の長さも考慮した上で受信部から得られる出力
レベルは、媒体の形状に関係なく飽和レベルに等しいた
め、この飽和レベルに等しい出力レベルを基準とするこ
とにより、高精度なスライスレベル調整が可能となる。
【0065】媒体搬送制御システムにおける、媒体搬送
処理が一つの制御部で制御されている場合には特に問題
とならないが、複数の制御部で制御されている場合には
制御部間での情報伝達が必要となる。このような場合に
は、図9に示す媒体長データテーブル3aを制御部間で
やり取りすることになる。
【0066】次に、媒体同士の搬送間隔が短いケースを
想定したセンサレベルの測定について説明する。媒体同
士の搬送間隔が、一定間隔以上なければ、上記説明した
ようなセンサレベルの測定は不可能となる。そこで、媒
体同士の搬送間隔が、一定間隔以上ない場合のセンサレ
ベル測定について説明する。
【0067】第1の方法として、媒体同士の搬送間隔が
一定間隔以上無い場合には、偶発的に間隔が広がるのを
待って広がった間隔でセンサレベルを測定するようにす
る。偶発的に間隔が広がるケースとしては、媒体のリジ
ェクトが考えられる。フィーダ110は、一定の間隔で
(間欠的に)媒体を取り込み搬送路に流し込む。フィー
ダ110により、識別番号1が与えられた媒体が取り込
まれ搬送路に流し込まれ、続いて、識別番号2が与えら
れた媒体が取り込まれた搬送路に流し込まれ、さらに続
いて、識別番号3が与えられた媒体が取り込まれた搬送
路に流し込まれたとする。なんらかの要因で、識別番号
2が与えられた媒体がリジェクトされたとする(リジェ
クト庫118に収容されたとする)。これにより、識別
番号1が与えられた媒体と、識別番号3が与えられた媒
体との搬送間隔が広がったことになる。識別番号1が与
えられた媒体を対象として、上記説明したように、マー
ジン時間を考慮してセンサレベルの測定のタイミングを
決定する。勿論マージン時間だけでなく、媒体の長さも
考慮してセンサレベルの測定タイミングを決定してもよ
い。
【0068】第2の方法として、媒体同士の搬送間隔が
一定間隔以上無い場合には、故意に間隔を広げてセンサ
レベルを測定するようにする。故意に間隔を広げる方法
としては、フィーダ110による媒体の取り込みタイミ
ングを遅延させる。例えば、一定間隔で(間欠的に)フ
ィーダ110により媒体が取り込まれているとき、ある
媒体の取り込みを一時的にスキップさせてしまう。この
取り込みのスキップは、主制御部1の制御により行われ
るようにする。フィーダ110により、識別番号1が与
えられた媒体を取り込み搬送路に流し込んだ後、タイミ
ングを遅らせて(スキップ)、識別番号2が与えられた
媒体を取り込み搬送路に流し込む。これにより、識別番
号1が与えられた媒体と、識別番号2が与えられた媒体
との搬送間隔が広がったことになる。識別番号1が与え
られた媒体を対象として、上記説明したように、マージ
ン時間を考慮してセンサレベルの測定のタイミングを決
定する。勿論マージン時間だけでなく、媒体の長さも考
慮してセンサレベルの測定タイミングを決定してもよ
い。
【0069】第3の方法として、上記した第1の方法及
び第2の方法を組み合わせてもよい。例えば、規定時間
内に上記したような偶発的な間隔の広がりがなければ、
故意に間隔を広げるようにしてもよい。図11は、偶発
的な媒体の搬送間隔の広がりを利用する方法及び故意に
媒体の搬送間隔を広げる方法により、センサレベルの測
定タイミングを作り出す処理を示すフローチャートであ
る。
【0070】図11に示すように、偶発的な媒体の搬送
間隔の広がりが発生せずに(ST1、NO)、所定時間
が経過すると(ST2、YES)、故意に媒体の搬送間
隔が広げられる(ST3)。このとき、次の媒体との搬
送間隔が長い媒体の識別番号がチェックされる(ST
4)。そして、チェックされた識別番号を頼りにして、
広げられた間隔でセンサレベルが測定される(ST
5)。偶発的な媒体の搬送間隔の広がりが発生した場合
には(ST1、YES)、経過時間がクリアされ(ST
6)、次の媒体との搬送間隔が長い媒体の識別番号がチ
ェックされる(ST4)。そして、チェックされた識別
番号を頼りにして、広げられた間隔でセンサレベルが測
定される(ST5)。センサレベルの測定のタイミング
は、上記説明したように、マージン時間を考慮して決定
される。勿論マージン時間だけでなく、媒体の長さも考
慮してセンサレベルの測定タイミングを決定してもよ
い。
【0071】先に説明したように、媒体搬送制御システ
ムの媒体搬送処理が複数の制御部で制御されている場合
には、制御部間での情報伝達(どの媒体とどの媒体の搬
送間隔が広げられているのかを示すための情報伝達)が
必要となる。
【0072】次に媒体の搬送が停止した場合のセンサレ
ベルの測定について説明する。媒体搬送制御システム
は、搬送異常発生時に搬送を停止するようになってい
る。その場合、搬送路には媒体が残留しておりセンサが
遮蔽されていることがあり得る。或いは、オペレータに
よる媒体除去作業によってセンサが遮蔽されていること
もあり得る。このようなケースでは、正確なセンサレベ
ル測定は期待できない。
【0073】そこで、媒体の搬送が停止した場合、搬送
路上に媒体が無くなったことが確認されたときに限り、
センサレベルの測定(スライスレベルの自動調整)を許
可するようにする。搬送路上の全媒体は、媒体識別番号
に基づき主制御部1により管理されている。媒体識別番
号は、図12に示すような媒体位置管理テーブル3bに
記録されるようになっている。搬送路上の媒体が、集積
部等に集積されたりして搬送路上から無くなると、媒体
位置管理テーブル3bの位置番号が0になる。つまり、
媒体位置管理テーブル3bの位置番号がオール0である
ことを確認すれば、搬送路上に媒体が存在しないことが
判明する。
【0074】別の方法として、搬送路を覆うカバーの開
閉を検知して、カバーの開閉状態に基づきセンサレベル
の測定(スライスレベルの自動調整)を許可するように
してもよい。図1に示すように、搬送部には、搬送路を
覆うカバーの開閉を検知するセンサS#が設けられてい
る。このセンサS#からの信号に基づき、主制御部1が
センサレベルの測定(スライスレベルの自動調整)を許
可する。
【0075】次に、媒体搬送処理システムの起動時のス
ライスレベル設定について説明する。システム起動直後
にもスライスレベルを設定する必要があるが、これは予
め設定されたデフォルト値を用いる方法と、起動直後か
らスライスレベルを自動調整して設定する方法とが考え
られる。
【0076】デフォルト値を用いる方法では、製造時又
は保守時に各センサにスライスレベルを設定する方法、
或いは全センサ共通のスライスレベルを設定する方法が
考えられる。いずれの方法でも、埃や経年変化の影響を
最小限に止めることはできない。
【0077】起動直後からスライスレベルを自動調整す
る方法が望ましいが、異常停止状態で電源が切られた場
合には搬送路に媒体が残留している可能性があり、ま
た、電源切断中は制御部による搬送装置の管理は行えな
いため、無条件にスライスレベルの自動調整を行うこと
はできない。
【0078】そこで、スライスレベルの測定値を、常
時、不揮発性メモリ(スライスレベルメモリ25)に記
録しておく。システム起動時には、新たにスライスレベ
ルの調整を実行し、ここで得られた新規スライスレベル
と、不揮発性メモリに記録された前回スライスレベルと
の比較を行い、その差が所定値以下の場合には新規スラ
イスレベルを採用するようにする。逆に、その差が所定
値より大きい場合には前回スライスレベルを採用するよ
うにする。このようなスライスレベルの選択は、主制御
部1により実行されるものとする。
【0079】以上説明した発明の作用効果をまとめると
以下の通りである。
【0080】(1)媒体がセンサ上を完全に通過するた
めのマージン時間を考慮した上で、スライスレベル設定
の基準値となるセンサの出力レベルが測定される。つま
り、測定されたセンサの出力レベルは飽和レベルに等し
いため、この飽和レベルに等しい出力レベルを基準とす
ることにより、高精度なスライスレベル調整が可能とな
る。その結果、長時間連続運転されるような装置におい
て、スライスレベルの自動化が実現できる。
【0081】(2)媒体がセンサ上を完全に通過するた
めのマージン時間を考慮し、さらに、媒体の長さデータ
も考慮した上で、スライスレベル設定の基準値となるセ
ンサの出力レベルが測定される。つまり、媒体の形状が
完全な矩形でなくても、測定されたセンサの出力レベル
は飽和レベルに等しいため、この飽和レベルに等しい出
力レベルを基準とすることにより、高精度なスライスレ
ベル調整が可能となる。その結果、長時間連続運転され
るような装置において、スライスレベルの自動化が実現
できる。また、複数の制御部で制御されている場合で
も、制御部間での情報伝達を行うことにより、媒体の長
さデータが所定の制御部で獲得できる。
【0082】(3)偶発的に広げられた媒体同士の搬送
間隔、又は故意に広げられた媒体同士の搬送間隔で、ス
ライスレベルの設定の基準値となるセンサの出力レベル
が測定されるので、飽和レベルに等しい出力が得られ易
くなる。その結果、高精度なスライスレベル調整が可能
となり、長時間連続運転されるような装置において、ス
ライスレベルの自動化が実現できる。また、複数の制御
部で制御されている場合でも、制御部間での情報伝達を
行うことにより、広げられた搬送間隔の位置が所定の制
御部で把握できる。
【0083】(4)スライスレベルの測定値を、常時、
不揮発性メモリに記録しておき、ステム起動時には、新
たにスライスレベルの調整を実行し、ここで得られた新
規スライスレベル、及び不揮発性メモリに記録された前
回スライスレベルを両者のレベル差に基づき選択可能と
する。これにより、最適なスライスレベルを採用するこ
とができる。
【0084】次に、図13を参照して、この発明の第2
のポイントである、発光部(光源)の発光制御について
説明する。
【0085】図13に示すように、スイッチ101がオ
ンし、ドライバ回路103が動作すると、発光部Sa〜
Seは発光する。スイッチ101のオン/オフは、主制
御部1におけるCPU2により制御される。ドライバ回
路103の動作は、発光部点灯タミング回路102から
のタイミング信号に基づき制御される。
【0086】上記説明したように、媒体搬送制御システ
ムでは、フィーダ110で取り込まれた媒体は、搬送路
116により搬送される。図2に示す搬送部のユニット
制御部20により、搬送に関する各種制御がなされる。
例えば、ユニット制御部20には、搬送路116を駆動
させるモータMからの信号が入力されており、この信号
をモニタすることにより、搬送制御状態を監視すること
ができる。さらに、搬送部のユニット制御部20は主制
御部1に接続されている。つまり、主制御部1のCPU
2において搬送制御状態を監視することもできる。その
結果、CPU2により検出される搬送制御状態に基づ
き、スイッチ101のオン/オフを制御して、発光部S
a〜Seの発光を制御することができる。特に、搬送制
御状態から媒体搬送停止が判明したときには、発光部S
a〜Seの発光を停止させる。これにより、媒体の搬送
が停止時における無駄な発光を停止することができ、消
費電力を節約することができ、さらには発光部Sa〜S
eの寿命低下を防止することもできる。
【0087】また、先に説明したスライスレベル調整の
タイミングにあわせて、発光部の発光を制御するように
してもよい。例えば、搬送制御状態から媒体搬送停止が
判明した後、まず、スライスレベル調整を実行し、スラ
イスレベル調整終了後に発光部の発光を停止させるよう
に制御してもよい。或いは、搬送制御状態から媒体搬送
停止が判明した後、まず、発光部の発光を停止させ、続
いて搬送制御状態から媒体搬送再開が判明したときに、
発光部の発光を再開させるとともにスライスレベル調整
を実行させるように制御してもよい。或いは、所定のタ
イミングでスライスレベル調整を実行させ、搬送制御状
態から媒体搬送停止が判明したときに、発光部の発光を
停止させるように制御してもよい。或いは、カバーが閉
じた状態が検知されているときに限りスライスレベル調
整を許可し、搬送制御状態から媒体搬送停止が判明した
ときに、発光部の発光を停止させるようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】この発明によれば、下記のスライスレベ
ル自動調整装置、スライスレベル自動調整方法、及び媒
体搬送装置を提供できる。
【0089】(1)媒体の搬送状態を監視するためのセ
ンサからの出力レベルのオン/オフを切り分けるための
スライスレベルを正確に自動調整することが可能なスラ
イスレベル自動調整装置及びスライスレベル自動調整方
法。
【0090】(2)無駄な電力消費を抑制するととも
に、センサの光源の寿命低下を防止することが可能な媒
体搬送装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスライスレベル自動調整装置及びス
ライスレベル自動調整方法の適用例である媒体搬送制御
システムの概略機構を示す断面図である。
【図2】媒体搬送制御システムの制御系を示すブロック
図である。
【図3】図2に示す主制御部1及びユニット制御部20
の主要な構成をより詳細に示す図である。
【図4】異なる長さの媒体が搬送されたときのセンサか
らの出力レベルの変化及び出力レベルの測定タイミング
を示す図である。
【図5】光学式センサを構成する発行部及び受光部の関
係を示すとともに、受光部の径と媒体の搬送時間から生
じる媒体検知のタイムラグを説明するための図である。
【図6】媒体の通過とともに変化するセンサの出力レベ
ルの変化を示すグラフ部である。
【図7】イレギュラーな媒体の形状を示す図である。
【図8】媒体の長さを測定するための2連センサを示す
図である。
【図9】媒体の長さを測定するためのラインセンサを示
す図である。
【図10】媒体長データテーブルの一例を示す図であ
る。
【図11】偶発的な媒体の搬送間隔の広がりを利用する
方法、及び故意に媒体の搬送間隔を広げる方法により、
センサレベルの測定タイミングを作り出す処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】媒体位置管理テーブルの一例を示す図であ
る。
【図13】発光部の発光制御を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…主制御部、2…CPU、20…ユニット制御部、2
2…A/Dコンバータ、23…センサレベルメモリ、2
4…比較手段、25…スライスレベルメモリ、26…比
較結果メモリ、36…コマンド解析部、60…ポートO
N/OFFメモリ、61…パラレル−シリアル変換器、
62…シリアル回線、63…シリアル−パラレル変換
器、64…出力ポート回路、65…モータ制御回路、1
10…フィーダ、112、114…スタッカ、116…
搬送路、118…リジェクト庫、S(Sa、Sb、…、
Sn)…センサ、G(Ga、Gb)…ゲート、101…
スイッチ、102…発光部点灯タイミング回路、103
…ドライバ回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体を検知するセンサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサにより媒体が検知されている状態から媒体が
    検知されなくなった状態に変化するタイミングを前記判
    定手段により得て、このタイミングから所定時間が経過
    した後の前記センサからの出力レベルを基準として、前
    記所定スライスレベルを調整するスライスレベル調整手
    段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  2. 【請求項2】媒体を所定速度で連続して搬送する搬送手
    段と、 前記搬送手段により搬送される媒体を挟んで対向する位
    置に配置された発光部及び受光部を有し、発光部からの
    光を受光部で受光して光量に応じたレベルの信号を出力
    するセンサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサにより媒体が検知されている状態から媒体が
    検知されなくなった状態に変化する変化のタイミングを
    前記判定手段により得て、前記搬送手段による搬送速度
    及び前記受光部の受光径に基づき、前記変化のタイミン
    グから前記センサからの出力レベルが飽和レベルに達す
    るまでに必要とされるマージン時間を予測し、前記変化
    のタイミングから前記マージン時間が経過した後の前記
    センサからの出力レベルを基準として、前記所定スライ
    スレベルを調整するスライスレベル調整手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  3. 【請求項3】物体を検知するセンサからの出力レベルを
    所定スライスレベルと比較して出力レベルの変化を検出
    し、 前記センサにより物体が検知されている状態から物体が
    検知されなくなった状態に変化するタイミングを得て、 得られたタイミングから所定時間経過した後の前記セン
    サからの出力レベルを基準として前記所定スライスレベ
    ルを調整する、 ことを特徴とするスライスレベル自動調整方法。
  4. 【請求項4】媒体を所定速度で搬送する搬送手段と、 媒体の長さデータを記憶する記憶手段と、 前記搬送手段により搬送される媒体を検知するセンサ
    と、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサにより媒体が検知される媒体検知のタイミン
    グ、及び前記センサにより媒体が検知されている状態か
    ら媒体が検知されなくなった状態に変化する変化のタイ
    ミングを前記判定手段により得て、前記記憶手段に記憶
    された媒体の長さデータ及び前記搬送手段による搬送速
    度から媒体が前記センサを通過するのに要する移動時間
    を得て、前記媒体検知のタイミングから前記移動時間が
    経過し、且つ前記変化のタイミングから所定時間が経過
    した後の前記センサからの出力レベルを基準として、前
    記所定スライスレベルを調整するスライスレベル調整手
    段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  5. 【請求項5】媒体を所定速度で連続して搬送する搬送手
    段と、 前記搬送手段により搬送される各媒体を識別管理する管
    理手段と、 前記搬送手段による媒体の搬送方向に対して略直交する
    方向に配置されたセンサ群を有し、このセンサ群により
    前記搬送手段により搬送される媒体の長さを測定する媒
    体長測定手段と、 前記媒体長測定手段により測定された媒体の長さデータ
    を記憶する記憶手段と、 前記搬送手段により搬送される媒体を挟んで対向する位
    置に配置された発光部及び受光部を有し、発光部からの
    光を受光部で受光して光量に応じたレベルの信号を出力
    するセンサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサにより媒体が検知される媒体検知のタイミン
    グ、及び前記センサにより媒体が検知されている状態か
    ら媒体が検知されなくなった状態に変化する変化のタイ
    ミングを前記判定手段により得て、前記記憶手段に記憶
    された媒体の長さデータ及び前記搬送手段による搬送速
    度から媒体が前記センサを通過するのに要する移動時間
    を得て、前記搬送手段による搬送速度及び前記受光部の
    受光径に基づき、前記変化のタイミングから前記センサ
    からの出力レベルが飽和レベルに達するまでに必要とさ
    れるマージン時間を予測し、前記媒体検知のタイミング
    から前記移動時間が経過し、且つ前記変化のタイミング
    から前記マージン時間が経過した後の前記センサからの
    出力レベルを基準として、前記所定スライスレベルを調
    整するスライスレベル調整手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  6. 【請求項6】間欠的に媒体を取り込む取込手段と、 前記取込手段により取り込まれた媒体を所定速度で搬送
    する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される媒体を検知するセンサ
    と、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記取り込み手段により取り込まれた媒体を必要に応じ
    てリジェクトするリジェクト手段と、 前記取込手段により第1の媒体を取り込んだ後、この第
    1の媒体に続く第2の媒体が前記リジェクト手段により
    リジェクトされたとき、前記センサにより前記第1の媒
    体が検知されている状態から第1の媒体が検知されなく
    なった状態に変化するタイミングを前記判定手段により
    得て、このタイミングから所定時間が経過した後の前記
    センサからの出力レベルを基準として、前記所定スライ
    スレベルを調整するスライスレベル調整手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  7. 【請求項7】所定の間隔で媒体を取り込む取込手段と、 前記取込手段により取り込まれた媒体を所定速度で搬送
    する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される媒体を検知するセンサ
    と、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記所定スライスレベルを調整するときには、前記搬送
    手段により搬送される媒体の搬送間隔をチェックし、媒
    体の搬送間隔が所定間隔以下の場合には、第1の媒体を
    取り込んだ後、この第1の媒体に続く第2の媒体の取り
    込みを一時的にスキップさせる取込制御手段と、 前記センサにより前記第1の媒体が検知されている状態
    から第1の媒体が検知されなくなった状態に変化するタ
    イミングを前記判定手段により得て、このタイミングか
    ら所定時間が経過した後の前記センサからの出力レベル
    を基準として、前記所定スライスレベルを調整するスラ
    イスレベル調整手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  8. 【請求項8】所定の間隔で媒体を取り込む取込手段と、 前記取込手段により取り込まれた媒体を所定速度で搬送
    する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される各媒体を識別管理する管
    理手段と、 前記搬送手段により搬送される媒体を挟んで対向する位
    置に配置された発光部及び受光部を有し、発光部からの
    光を受光部で受光して光量に応じたレベルの信号を出力
    するセンサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記取り込み手段により取り込まれた媒体を必要に応じ
    てリジェクトするリジェクト手段と、 前記取込手段により第1の媒体を取り込んだ後、この第
    1の媒体に続く第2の媒体が前記リジェクト手段により
    リジェクトされたとき、前記センサにより第1の媒体が
    検知されている状態から第1の媒体が検知されなくなっ
    た状態に変化する変化のタイミングを前記判定手段によ
    り得て、前記搬送手段による搬送速度及び前記受光部の
    受光径に基づき、前記変化のタイミングから前記センサ
    からの出力レベルが飽和レベルに達するまでに必要とさ
    れるマージン時間を予測し、前記変化のタイミングから
    前記マージン時間が経過した後の前記センサからの出力
    レベルを基準として、前記所定スライスレベルを調整す
    る第1のスライスレベル調整手段と、 前記リジェクト手段によるリジェクトが所定時間内に実
    行されなかった場合であって、前記搬送手段により搬送
    される媒体の搬送間隔が所定間隔以下の場合には、第1
    の媒体を取り込んだ後、この第1の媒体に続く第2の媒
    体の取り込みを一時的にスキップさせ、前記センサによ
    り第1の媒体が検知されている状態から第1の媒体が検
    知されなくなった状態に変化する変化のタイミングを前
    記判定手段により得て、前記搬送手段による搬送速度及
    び前記受光部の受光径に基づき、前記変化のタイミング
    から前記センサからの出力レベルが飽和レベルに達する
    までに必要とされるマージン時間を予測し、前記変化の
    タイミングから前記マージン時間が経過した後の前記セ
    ンサからの出力レベルを基準として、前記所定スライス
    レベルを調整する第2のスライスレベル調整手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  9. 【請求項9】媒体を搬送する搬送路を有し、この搬送路
    に沿って媒体を所定速度で搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送路を搬送される各媒体を識別管
    理する管理手段と、 前記搬送手段により搬送路を搬送される媒体を検知する
    センサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサからの出力レベルを基準として、前記所定ス
    ライスレベルを調整するスライスレベル調整手段と、 前記搬送手段による媒体の搬送が停止した場合には、前
    記管理手段により前記搬送路上に媒体が存在しないこと
    が確認されたときに限り、前記スライスレベル調整手段
    によるスライスレベル調整を許可する制御手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  10. 【請求項10】媒体を搬送する搬送路を有し、この搬送
    路に沿って媒体を所定速度で搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送路を搬送される媒体を検知する
    センサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサからの出力レベルを基準として、前記所定ス
    ライスレベルを調整するスライスレベル調整手段と、 前記搬送路を覆うカバーの開閉を検知する検知手段と、 前記搬送手段による媒体の搬送が停止した場合には、前
    記検知手段によりカバーが閉じた状態が検知されている
    ときに限り、前記スライスレベル調整手段によるスライ
    スレベル調整を許可する制御手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  11. 【請求項11】媒体を搬送する搬送路を有し、この搬送
    路に沿って媒体を所定速度で搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送路を搬送される媒体を検知する
    センサと、 前記センサからの出力レベルを所定スライスレベルと比
    較して出力レベルの変化を検出し、前記センサによる媒
    体検知を判定する判定手段と、 前記センサにより媒体が検知されている状態から媒体が
    検知されなくなった状態に変化するタイミングを前記判
    定手段により得て、このタイミングから所定時間が経過
    した後の前記センサからの出力レベルを基準として、前
    記所定スライスレベルを調整するスライスレベル調整手
    段と、 前記スライスレベル調整手段によるスライスレベルの調
    整を定期的に実行させる制御手段と、 前記スライスレベル調整手段により調整されたスライス
    レベルを記憶する不揮発性の記憶手段と、 前記搬送手段による媒体の搬送が停止し、媒体の搬送が
    再開された場合、前記スライスレベル調整手段によるス
    ライスレベルの調整を実行させ、ここで得られた新規ス
    ライスレベルと前記記憶手段に記憶された前回スライス
    レベルとを比較して、その差が所定値より大きい場合に
    は前回スライスレベルを採用し、その差が所定値以下の
    場合には新規スライスレベルを採用するスライスレベル
    選択手段と、 を備えたことを特徴とするスライスレベル自動調整装
    置。
  12. 【請求項12】媒体を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段による媒体の搬送を制御する搬送制御手段
    と、 前記搬送手段により搬送される媒体を挟んで対向する位
    置に配置された発光部及び受光部を有し、この発光部か
    らの光を受光部で受光し、この受光された光量に応じた
    レベルの信号から、媒体を検知する媒体検知手段と、 前記搬送制御手段による搬送制御状態に基づき、前記発
    光部の発光を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  13. 【請求項13】媒体を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段による媒体の搬送を制御する搬送制御手段
    と、 前記搬送手段により搬送される媒体を挟んで対向する位
    置に配置された発光部及び受光部を有し、この発光部か
    らの光を受光部で受光し、この受光された光量に応じた
    レベルの信号を出力する光検出手段と、 前記光検出手段から出力される信号レベルと所定スライ
    スレベルとを比較し、この信号レベルの変化から、媒体
    を検知する媒体検知手段と、 前記媒体検知手段により媒体が検知されている状態から
    媒体が検知されなくなった状態に変化するタイミングを
    得て、このタイミングから所定時間が経過した後の前記
    光検出手段からの出力レベルを基準として、前記所定ス
    ライスレベルを調整するスライスレベル調整手段と、 前記搬送制御手段による搬送制御状態に基づき、前記発
    光部の発光を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  14. 【請求項14】前記制御手段は、 前記搬送制御手段による搬送制御状態から判明する媒体
    搬送停止時に前記発光部の発光を停止させる、 ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の媒
    体搬送装置。
  15. 【請求項15】前記制御手段は、 前記搬送制御手段による搬送制御状態から判明する媒体
    搬送停止後に、前記スライスレベル調整手段によるスラ
    イスレベル調整を実行させ、スライスレベル調整終了後
    に前記発光部の発光を停止させる、 ことを特徴とする請求項13に記載の媒体搬送装置。
  16. 【請求項16】前記制御手段は、 前記搬送制御手段による搬送制御状態から判明する媒体
    搬送停止時に前記発光部の発光を停止させ、前記搬送制
    御手段による搬送制御状態から判明する媒体搬送再開時
    に前記発光部の発光を再開させるとともに前記スライス
    レベル調整手段によるスライスレベル調整を実行させ
    る、 ことを特徴とする請求項13に記載の媒体搬送装置。
  17. 【請求項17】前記制御手段は、 所定のタイミングで前記スライスレベル調整手段による
    スライスレベル調整を実行させ、前記搬送制御手段によ
    る搬送制御状態から判明する媒体搬送停止時に前記発光
    部の発光を停止させる、 ことを特徴とする請求項13に記載の媒体搬送装置。
  18. 【請求項18】前記搬送手段を覆うカバーの開閉を検知
    する開閉検知手段を備え、 前記制御手段は、 前記開閉検知手段によりカバーが閉じた状態が検知され
    ているときに限り、前記スライスレベル調整手段による
    スライスレベル調整を許可し、前記搬送制御手段による
    搬送制御状態から判明する媒体搬送停止時に前記発光部
    の発光を停止させる、 ことを特徴とする請求項13に記載の媒体搬送装置。
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