JP2001324318A - 配管等構造体における膜厚測定方法 - Google Patents
配管等構造体における膜厚測定方法Info
- Publication number
- JP2001324318A JP2001324318A JP2000142159A JP2000142159A JP2001324318A JP 2001324318 A JP2001324318 A JP 2001324318A JP 2000142159 A JP2000142159 A JP 2000142159A JP 2000142159 A JP2000142159 A JP 2000142159A JP 2001324318 A JP2001324318 A JP 2001324318A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflected wave
- wave
- film
- thin film
- scale
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 精度よく薄膜の膜厚を測定することの可能
な配管等構造体における膜厚測定方法を提供すること。 【解決手段】 コーティング膜又はスケール等の薄膜を
内面に有する配管又は容器等の構造体における外面から
超音波パルスを入射する。そして、構造体内面と薄膜外
面との界面で反射する第一反射波P1及び構造体内部と
薄膜内面との界面からぞれぞれ反射する第二反射波を構
造体外面で合成反射波Pmとして受信する。この合成反
射波Pmのうち第一反射波P1が第二反射波と識別でき
る状況下で第一反射波P1を基準反射波Prとしてサン
プリングする。合成反射波Pmから基準反射波Prを減
ずることにより補正反射波Pcを求め、この補正反射波
Pcの特徴量である補正反射波の開始基準点から最初に
値零となる点までの時間差により薄膜の膜厚を求める。
な配管等構造体における膜厚測定方法を提供すること。 【解決手段】 コーティング膜又はスケール等の薄膜を
内面に有する配管又は容器等の構造体における外面から
超音波パルスを入射する。そして、構造体内面と薄膜外
面との界面で反射する第一反射波P1及び構造体内部と
薄膜内面との界面からぞれぞれ反射する第二反射波を構
造体外面で合成反射波Pmとして受信する。この合成反
射波Pmのうち第一反射波P1が第二反射波と識別でき
る状況下で第一反射波P1を基準反射波Prとしてサン
プリングする。合成反射波Pmから基準反射波Prを減
ずることにより補正反射波Pcを求め、この補正反射波
Pcの特徴量である補正反射波の開始基準点から最初に
値零となる点までの時間差により薄膜の膜厚を求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーティング膜又
はスケール等の薄膜を内面に有する配管又は容器等の構
造体における膜厚の測定方法に関する。さらに詳しく
は、例えば火力発電所のボイラーチューブ内面に付着す
るスケール膜の膜厚管理や石油精製コンビナート、大型
船舶等の冷却装置の配管内面に施されるコーティング膜
の膜厚管理に用いることが可能な膜厚測定方法に関す
る。
はスケール等の薄膜を内面に有する配管又は容器等の構
造体における膜厚の測定方法に関する。さらに詳しく
は、例えば火力発電所のボイラーチューブ内面に付着す
るスケール膜の膜厚管理や石油精製コンビナート、大型
船舶等の冷却装置の配管内面に施されるコーティング膜
の膜厚管理に用いることが可能な膜厚測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】発電所の蒸気タービン施設では、ボイラ
から蒸気配管を伝って蒸気がタービンに送られる。この
際、蒸気配管の内面に発生した酸化スケール等の異物が
タービンの起動時に蒸気により運ばれ、タービンノズル
及びタービンブレードに衝突し、これらに損傷を与え
る。また、ボイラ本体では、管に付着したスケール等に
より、熱効率の低下をきたすと共に、局所的な温度上昇
による管の破裂を招く恐れがある。そこで、スケール膜
の膜厚を管理しその脱落を事前に防ぐことは重要であ
る。
から蒸気配管を伝って蒸気がタービンに送られる。この
際、蒸気配管の内面に発生した酸化スケール等の異物が
タービンの起動時に蒸気により運ばれ、タービンノズル
及びタービンブレードに衝突し、これらに損傷を与え
る。また、ボイラ本体では、管に付着したスケール等に
より、熱効率の低下をきたすと共に、局所的な温度上昇
による管の破裂を招く恐れがある。そこで、スケール膜
の膜厚を管理しその脱落を事前に防ぐことは重要であ
る。
【0003】ところで、スケール等の膜厚が十分に厚い
場合は、図3(b)に示すように、第一反射波(P1)
及び第二反射波(P2)それぞれの立ち上がり時刻T
1,T2が明確に識別でき、これらT1,T2の時間差
の半分にスケールの音速を掛け合わせることで、スケー
ル膜厚を求めることができる。
場合は、図3(b)に示すように、第一反射波(P1)
及び第二反射波(P2)それぞれの立ち上がり時刻T
1,T2が明確に識別でき、これらT1,T2の時間差
の半分にスケールの音速を掛け合わせることで、スケー
ル膜厚を求めることができる。
【0004】しかし、スケール等の膜厚が薄く、例えば
100μmよりも薄い場合は、探触子の性能及び試験材
の音響特性上、適用できる超音波の試験周波数並びにパ
ルス幅(高周波・広帯域)の制約から、図3(c)に示す
ように第一反波(P1)及び第二反射波(P2)それぞ
れの立ち上がり時刻が近接する。そして、第一反射波
(P1)及び第二反射波(P2)が重畳して、上記各波
の立ち上がり時刻を峻別することができないため、スケ
ール等の膜厚を求めることができなかった。
100μmよりも薄い場合は、探触子の性能及び試験材
の音響特性上、適用できる超音波の試験周波数並びにパ
ルス幅(高周波・広帯域)の制約から、図3(c)に示す
ように第一反波(P1)及び第二反射波(P2)それぞ
れの立ち上がり時刻が近接する。そして、第一反射波
(P1)及び第二反射波(P2)が重畳して、上記各波
の立ち上がり時刻を峻別することができないため、スケ
ール等の膜厚を求めることができなかった。
【0005】そこで、特開平9−287937号公報に
記載の技術によれば、受信した緩衝波を周波数解析する
ことによりスケール等の厚さを算出する手法が提唱され
ている。同手法によれば、スケール厚さの1/2波長の
周波数成分は管内部の水中に伝播するので、スケール内
面からの反射波からは当該成分が減少していると考えら
れている。そして、スケール伝播音速をV、エネルギー
減衰部の周波数f0とすれば、V/2f0によりスケー
ル厚さを算出できるとされている。
記載の技術によれば、受信した緩衝波を周波数解析する
ことによりスケール等の厚さを算出する手法が提唱され
ている。同手法によれば、スケール厚さの1/2波長の
周波数成分は管内部の水中に伝播するので、スケール内
面からの反射波からは当該成分が減少していると考えら
れている。そして、スケール伝播音速をV、エネルギー
減衰部の周波数f0とすれば、V/2f0によりスケー
ル厚さを算出できるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の実情に鑑
みて、本発明の目的は、上記手法とは異なる手法により
精度よく薄膜の膜厚を測定することの可能な配管等構造
体における膜厚測定方法を提供することにある。
みて、本発明の目的は、上記手法とは異なる手法により
精度よく薄膜の膜厚を測定することの可能な配管等構造
体における膜厚測定方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る特徴方法は、コーティング膜又はスケ
ール等の薄膜を内面に有する配管又は容器等の構造体に
おける外面から超音波パルスを入射すると共に前記構造
体内面と前記薄膜外面との界面で反射する第一反射波及
び構造体内部と前記薄膜内面との界面からぞれぞれ反射
する第二反射波を前記構造体外面で合成反射波として受
信し、この合成反射波のうち前記第一反射波が前記第二
反射波と識別できる状況下で第一反射波を基準反射波と
してサンプリングし、合成反射波から前記基準反射波を
減ずることにより補正反射波を求め、この補正反射波の
特徴量により前記薄膜の膜厚を求めることにある。
め、本発明に係る特徴方法は、コーティング膜又はスケ
ール等の薄膜を内面に有する配管又は容器等の構造体に
おける外面から超音波パルスを入射すると共に前記構造
体内面と前記薄膜外面との界面で反射する第一反射波及
び構造体内部と前記薄膜内面との界面からぞれぞれ反射
する第二反射波を前記構造体外面で合成反射波として受
信し、この合成反射波のうち前記第一反射波が前記第二
反射波と識別できる状況下で第一反射波を基準反射波と
してサンプリングし、合成反射波から前記基準反射波を
減ずることにより補正反射波を求め、この補正反射波の
特徴量により前記薄膜の膜厚を求めることにある。
【0008】また、前記補正反射波の特徴量としては、
例えば、この補正反射波の開始基準点から最初に値零と
なる点までの時間差dtが該当する。
例えば、この補正反射波の開始基準点から最初に値零と
なる点までの時間差dtが該当する。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る膜厚測定方法の特徴構成に
よれば、「補正反射波」を求めることで第一、第二反射
波の重畳による影響を除去し、精度よく薄膜の膜厚を測
定することが可能となった。特に、本発明によれば、例
えばスケール等の膜厚が100μmよりも薄い場合で
も、その膜厚を測定することが可能となった。
よれば、「補正反射波」を求めることで第一、第二反射
波の重畳による影響を除去し、精度よく薄膜の膜厚を測
定することが可能となった。特に、本発明によれば、例
えばスケール等の膜厚が100μmよりも薄い場合で
も、その膜厚を測定することが可能となった。
【0010】また、非破壊的手法によるため、抜管では
得られない広範囲なスケール分布の把握が可能となっ
た。
得られない広範囲なスケール分布の把握が可能となっ
た。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施形態についてさらに詳細に説明する。 図1
に、本発明に係る配管等構造体における膜厚測定方法に
使用する膜厚測定装置1のブロック図を示す。また、測
定対象となる構造体としては、図2に示すようにボイラ
ーチューブに用いられる内面にスケール膜60の付着し
た配管50を用いている。なお、配管50の内部には水
Wが充満している。
明の実施形態についてさらに詳細に説明する。 図1
に、本発明に係る配管等構造体における膜厚測定方法に
使用する膜厚測定装置1のブロック図を示す。また、測
定対象となる構造体としては、図2に示すようにボイラ
ーチューブに用いられる内面にスケール膜60の付着し
た配管50を用いている。なお、配管50の内部には水
Wが充満している。
【0012】先の膜厚測定装置1は、パーソナルコンピ
ューター7により制御されるパルサー2aで超音波パル
スを発生し、探触子3を介して配管外面51から配管5
0の中心に向かって垂直に超音波パルスを送信する。送
信された超音波パルスはまずスケール外面61と配管内
面52の界面である第一境界面B1において第一反射波
P1として探触子3側に復帰する。また、送信波はスケ
ール内面62と配管50内部、換言すれば、水Wとの界
面である第二境界面B2において第二反射波P2として
探触子3側に復帰する。
ューター7により制御されるパルサー2aで超音波パル
スを発生し、探触子3を介して配管外面51から配管5
0の中心に向かって垂直に超音波パルスを送信する。送
信された超音波パルスはまずスケール外面61と配管内
面52の界面である第一境界面B1において第一反射波
P1として探触子3側に復帰する。また、送信波はスケ
ール内面62と配管50内部、換言すれば、水Wとの界
面である第二境界面B2において第二反射波P2として
探触子3側に復帰する。
【0013】これらの第一、第二反射波P1,P2は、
レシーバー2b及びプリアンプ4により増幅され、フィ
ルター5によりノイズが除去された状態でA/Dコンバ
ーター6によりデジタル信号に変換され、パーソナルコ
ンピューター7で処理される。先の第一、第二反射波P
1,P2は、合成反射波Pmとして図3に示す如く補足
され、モニター8に表示される。
レシーバー2b及びプリアンプ4により増幅され、フィ
ルター5によりノイズが除去された状態でA/Dコンバ
ーター6によりデジタル信号に変換され、パーソナルコ
ンピューター7で処理される。先の第一、第二反射波P
1,P2は、合成反射波Pmとして図3に示す如く補足
され、モニター8に表示される。
【0014】図3(a)は、スケール膜60の厚さが1
00μmを越え、第一、第二反射波P1,P2が比較的
明瞭に区別できる合成反射波Pmの例を示す。本発明で
は、このようなスケール膜60の例から第一波P1の部
分に相当する符号Aで示す合成反射波Pmの前半部分を
基準反射波Prとしてサンプリングする。
00μmを越え、第一、第二反射波P1,P2が比較的
明瞭に区別できる合成反射波Pmの例を示す。本発明で
は、このようなスケール膜60の例から第一波P1の部
分に相当する符号Aで示す合成反射波Pmの前半部分を
基準反射波Prとしてサンプリングする。
【0015】図4はこの基準反射波Prを用いて補正を
行う例を示す。スケール膜60が100μm以下で薄い
場合は、スケール膜60の厚みの差が第一反射波に与え
る影響は少ないと考えられる。そこで、同図(a)に示
す合成反射波Pmから同図(b)に示す基準反射波Pr
を双方の立ち上がり時刻T1を一致させて減じること
で、同図(c)に示す標準化された補正反射波Pcを得
て、これにより膜厚の評価を行う。同図(c)に示すよ
うに、補正反射波Pcの立ち上がり時刻t0は明瞭にな
っている。
行う例を示す。スケール膜60が100μm以下で薄い
場合は、スケール膜60の厚みの差が第一反射波に与え
る影響は少ないと考えられる。そこで、同図(a)に示
す合成反射波Pmから同図(b)に示す基準反射波Pr
を双方の立ち上がり時刻T1を一致させて減じること
で、同図(c)に示す標準化された補正反射波Pcを得
て、これにより膜厚の評価を行う。同図(c)に示すよ
うに、補正反射波Pcの立ち上がり時刻t0は明瞭にな
っている。
【0016】図5では、スケール膜厚を零、30,5
0,75μmと変動させて測定した補正反射波Pcのグ
ラフである。スケール膜厚は、それぞれ関数(補正反射
波)faが零の場合、関数fbが30μmの場合,関数
fcが50μmの場合,関数fdが75μmの場合であ
る。
0,75μmと変動させて測定した補正反射波Pcのグ
ラフである。スケール膜厚は、それぞれ関数(補正反射
波)faが零の場合、関数fbが30μmの場合,関数
fcが50μmの場合,関数fdが75μmの場合であ
る。
【0017】補正反射波Pcの開始基準点である立ち上
がり時刻をt0とする。また、第一波が最初に零となる
点(ゼロクロス点)のfaにおける立ち上がり時刻をt
a、fbにおける立ち上がり時刻をtb、fcにおける
立ち上がり時刻をtc、fdにおける立ち上がり時刻を
tdとそれぞれ定義する。これら開始基準点の時刻t0
と最初にゼロクロス点となる立ち上がり時刻ta〜dと
の差異を時間差dtとすれば、補正反射波Pcのひとつ
の特徴量の例であるこの時間差dtは、図6に示すよう
に実測による膜厚と一定の関係にあることが判明した。
がり時刻をt0とする。また、第一波が最初に零となる
点(ゼロクロス点)のfaにおける立ち上がり時刻をt
a、fbにおける立ち上がり時刻をtb、fcにおける
立ち上がり時刻をtc、fdにおける立ち上がり時刻を
tdとそれぞれ定義する。これら開始基準点の時刻t0
と最初にゼロクロス点となる立ち上がり時刻ta〜dと
の差異を時間差dtとすれば、補正反射波Pcのひとつ
の特徴量の例であるこの時間差dtは、図6に示すよう
に実測による膜厚と一定の関係にあることが判明した。
【0018】最後に、本発明の実施のさらに異なる形態
の可能性について言及する。上記実施形態では、本発明
を配管内のスケール膜の膜厚測定に用いた。しかし、本
発明は配管以外の構造体、例えばタンクや圧力容器等に
ついても適用できる。また、内面コーティング膜等の膜
厚測定にも実施することができる。
の可能性について言及する。上記実施形態では、本発明
を配管内のスケール膜の膜厚測定に用いた。しかし、本
発明は配管以外の構造体、例えばタンクや圧力容器等に
ついても適用できる。また、内面コーティング膜等の膜
厚測定にも実施することができる。
【0019】上記実施形態では、薄膜の内側に水Wが存
在した。しかし、この薄膜の内側には水以外の油が存在
してもよく、また、空洞であってもよい。
在した。しかし、この薄膜の内側には水以外の油が存在
してもよく、また、空洞であってもよい。
【0020】上記実施形態では、ひとつの探触子3によ
り超音波を送受信した。しかし、超音波パルスの送信子
と受信子として異なる探触子を用いることも可能であ
る。
り超音波を送受信した。しかし、超音波パルスの送信子
と受信子として異なる探触子を用いることも可能であ
る。
【0021】上記補正反射波Pcの特徴量は上記時間差
dtに限られるものではない。例えば、第二、第三反射
波の極大、極小ピークの時間差及び第二、第三波の間の
零クロス点の時間差等も上記補正反射波Pcの特徴量と
なりうる。但し、不要な周波数成分が補正反射波Pcの
後半部ほど増えることや、識別の容易性から、上記時間
差dtが特徴量として最も優れている。
dtに限られるものではない。例えば、第二、第三反射
波の極大、極小ピークの時間差及び第二、第三波の間の
零クロス点の時間差等も上記補正反射波Pcの特徴量と
なりうる。但し、不要な周波数成分が補正反射波Pcの
後半部ほど増えることや、識別の容易性から、上記時間
差dtが特徴量として最も優れている。
【図1】本発明に係る膜厚測定方法に使用する膜厚測定
装置のブロック図である。
装置のブロック図である。
【図2】測定対象となる配管の一部断面図である。
【図3】合成反射波Pmの時間変動を示すグラフであっ
て、(a)は第一、第二反射波P1,P2が比較的分離
して識別できる場合、(b)は第一、第二反射波P1,
P2が明確に分離して識別できる場合、(c)は第一、
第二反射波P1,P2が重畳して分離が困難な場合をそ
れぞれ示す。
て、(a)は第一、第二反射波P1,P2が比較的分離
して識別できる場合、(b)は第一、第二反射波P1,
P2が明確に分離して識別できる場合、(c)は第一、
第二反射波P1,P2が重畳して分離が困難な場合をそ
れぞれ示す。
【図4】基準反射波Prを用いて補正を行う例を示し、
(a)は合成反射波Pm、(b)は基準反射波Pr、
(c)は補正反射波Pcをそれぞれ示す。
(a)は合成反射波Pm、(b)は基準反射波Pr、
(c)は補正反射波Pcをそれぞれ示す。
【図5】補正反射波Pcとスケール膜厚との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図6】スケール膜の膜厚について補正反射波Pcを用
いて導出した場合と実測値との相関を示すグラフであ
る。
いて導出した場合と実測値との相関を示すグラフであ
る。
1 膜厚測定装置 2a パルサー 2b レシーバー 3 探触子 4 プリアンプ 5 フィルター 6 A/Dコンバーター 7 パーソナルコンピューター 8 モニター 50 配管 51 配管外面 52 配管内面 60 スケール膜 61 スケール外面 62 スケール内面 B1 第一境界面 B2 第二境界面 W 水 P1 第一反射波 P2 第二反射波 Pm 合成反射波 Pr 基準反射波 Pc 補正反射波
フロントページの続き (72)発明者 今中 拓一 千葉県市原市五井9138 非破壊検査株式会 社内 Fターム(参考) 2F068 AA28 BB17 CC00 FF03 FF12 FF14 FF16 FF25 GG01 KK12 QQ05 QQ22 QQ41
Claims (2)
- 【請求項1】 コーティング膜又はスケール等の薄膜
(60)を内面に有する配管又は容器等の構造体(5
0)における外面(51)から超音波パルスを入射する
と共に前記構造体(50)内面(52)と前記薄膜(6
0)外面(61)との界面(B1)で反射する第一反射
波(P1)及び構造体(50)内部と前記薄膜(60)
内面(62)との界面(B2)からぞれぞれ反射する第
二反射波(P2)を前記構造体(50)外面(51)で
合成反射波(Pm)として受信し、この合成反射波(P
m)のうち前記第一反射波(P1)が前記第二反射波
(P2)と識別できる状況下で第一反射波(P1)を基
準反射波(Pr)としてサンプリングし、合成反射波
(Pm)から前記基準反射波(Pr)を減ずることによ
り補正反射波(Pc)を求め、この補正反射波(Pc)
の特徴量により前記薄膜(60)の膜厚を求める配管等
構造体における膜厚測定方法。 - 【請求項2】 前記補正反射波(Pc)の特徴量がこの
補正反射波の開始基準点から最初に値零となる点までの
時間差dtである請求項1に記載の配管等構造体におけ
る膜厚測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000142159A JP2001324318A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 配管等構造体における膜厚測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000142159A JP2001324318A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 配管等構造体における膜厚測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001324318A true JP2001324318A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18649180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000142159A Pending JP2001324318A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 配管等構造体における膜厚測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001324318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010243176A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Kanto Auto Works Ltd | 膜厚測定方法及び測定装置 |
CN111024218A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-04-17 | 中煤科工集团重庆研究院有限公司 | 基于自动跟踪的超声波相关检测方法 |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000142159A patent/JP2001324318A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010243176A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Kanto Auto Works Ltd | 膜厚測定方法及び測定装置 |
CN111024218A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-04-17 | 中煤科工集团重庆研究院有限公司 | 基于自动跟踪的超声波相关检测方法 |
CN111024218B (zh) * | 2019-12-27 | 2021-11-26 | 中煤科工集团重庆研究院有限公司 | 基于自动跟踪的超声波相关检测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5271274A (en) | Thin film process monitoring techniques using acoustic waves | |
Mariani et al. | Location specific temperature compensation of guided wave signals in structural health monitoring | |
Kushibiki et al. | Diffraction effects on bulk-wave ultrasonic velocity and attenuation measurements | |
JP2019113468A (ja) | 超音波検査システム | |
JPH08261809A (ja) | クランプオン型超音波流量計における温度圧力補償方法 | |
US5681995A (en) | Ultrasonic flaw detecting apparatus for inspecting multi-layer structure and method thereof | |
Goujon et al. | Behaviour of acoustic emission sensors using broadband calibration techniques | |
JP5461979B2 (ja) | 原子炉振動監視装置及びその監視方法 | |
JP2013130572A (ja) | 超音波厚さ測定方法及び装置 | |
Alzebda et al. | Ultrasonic sensing of temperature of liquids using inexpensive narrowband piezoelectric transducers | |
JP2011133241A5 (ja) | ||
JP2003004710A (ja) | 肉盛管の検査方法 | |
JP4795925B2 (ja) | 超音波厚さ測定方法および装置 | |
JP2001324318A (ja) | 配管等構造体における膜厚測定方法 | |
JP2006276032A (ja) | 配管検査方法および装置 | |
JP3930674B2 (ja) | 配管等構造体における膜厚測定方法 | |
JPH07198362A (ja) | 配管減肉測定方法と装置 | |
JP3589759B2 (ja) | 管内面のスケール厚さ測定装置 | |
RU2231753C1 (ru) | Способ измерения толщины изделия с помощью ультразвуковых импульсов | |
EP1199548B1 (en) | Method and apparatus for measuring LSAW propagation characteristics | |
van Deventer et al. | Thermostatic and dynamic performance of an ultrasonic density probe | |
JP3469405B2 (ja) | 温度計測装置 | |
JPH08271322A (ja) | 超音波液位測定法 | |
JP2001201487A (ja) | 超音波を用いたコンクリート構造物の非破壊検査方法及び装置 | |
Lee et al. | Wireless monitoring of the height of condensed water in steam pipes |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080212 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080722 |