JP2001324048A - 減圧弁型パイロット弁のばね支持構造 - Google Patents

減圧弁型パイロット弁のばね支持構造

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JP2001324048A
JP2001324048A JP2000143859A JP2000143859A JP2001324048A JP 2001324048 A JP2001324048 A JP 2001324048A JP 2000143859 A JP2000143859 A JP 2000143859A JP 2000143859 A JP2000143859 A JP 2000143859A JP 2001324048 A JP2001324048 A JP 2001324048A
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spring
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small
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JP2000143859A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuzaki
浩 松崎
Nobuhiko Ichiki
伸彦 市来
Mitsuhisa Tougasaki
光久 東ヶ▲崎▼
Wataru Otsu
渉 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力設定用ばねの支持強度の低下を招かず
に、スプールの小径部の最大径を小さくすることができ
る減圧弁型パイロット弁のばね支持構造の提供。 【解決手段】 ポンプポート4、タンクポート5および
出力ポート6を有する本体側ハウジング10Aと、この
ハウジング10A内に摺動可能に設けられ、大径部25
Aと小径部25Bを有し、出力ポート6を、ポンプポー
ト4かタンクポート5に連通させるスプール24と、こ
のスプール24の小径部25Bの周囲に配置される圧力
設定用ばね16とを具備する減圧弁型パイロット弁に備
えられ、圧力設定用ばね16の上端が保持される上部ば
ね受け30と、この上部ばね受け30をスプール24の
小径部25Bに支持させる手段とを備えるとともに、こ
の支持させる手段が、小径部25Bに形成した溝35
と、この溝35内に嵌入され、上部ばね受け30の上方
向の移動を規制する止め輪36とから成る構成にしてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられ、アクチュエータを制御する方向切
換弁などの切換操作に活用される減圧弁型パイロット弁
のばね支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は例えば油圧ショベルに備えられる
減圧弁型パイロット弁のばね支持構造の基本構成の一例
を示す縦断面図である。はじめに、この図3に基づいて
本発明の対象とするばね、すなわち圧力設定用ばねの支
持構造が備えられる減圧弁型パイロット弁の概略構成に
ついて簡単に説明する。
【0003】図3に示す減圧弁型パイロット弁は、本体
を形成する本体側ハウジング10A及び蓋側ハウジング
10Bと、本体側ハウジング10Aに形成され、ポンプ
2に接続されるポンプポート4、本体側ハウジング10
Aに形成され、タンク3に接続されるタンクポート5、
及び本体側ハウジング10Aに形成され、例えば図示し
ない方向切換弁の制御室に接続される出力ポート6とを
備えている。
【0004】蓋側ハウジング10Bの上部には操作レバ
ー11が自在継ぎ手13を介して揺動可能に設けられ、
この操作レバー11の下方部分にカム12が設けられて
いる。蓋側ハウジング10Bにはカム12に押圧される
プッシャ14が上下動可能に設けられている。このプッ
シャ14はリターンばね15により最上位置に復帰す
る。
【0005】本体側ハウジング10Aには摺動穴23が
形成され、この摺動穴23にはプッシャ14による押し
下げ操作に伴って摺動可能なスプール24が設けられて
いる。
【0006】スプール24は大径部25Aと小径部25
Bを有している。スプール24の小径部25Bの周囲に
は本発明の支持構造の対象となるばねである圧力設定用
ばね16が設けられている。スプール24の大径部25
A内には、出力ポート6に連通し、軸方向に延設される
油道17が形成されるとともに、この油道17と、ポン
プポート4、タンクポート5とを選択的に連通させる切
換通路22が形成されている。
【0007】スプール24の大径部25Aの上端面と、
この上端面近傍の本体側ハウジング10Aと、大径部2
5Aの上端面近傍の小径部25B部分とにより油圧室2
0が形成されている。また、スプール24の大径部25
Aには、上述した油道17と油圧室20とを連通させる
連通路21が形成されている。
【0008】このように構成される減圧弁型パイロット
弁の動作は以下のとおりである。
【0009】同図3の状態では、プッシャ14及びスプ
ール24が最上位置にあり、同図3に示す2つの出力ポ
ート6のそれぞれは、油道17、切換通路22を介して
タンクポート5に連通している。したがって、図示しな
い方向切換弁の両端の制御室は共にタンク圧に保持さ
れ、中立状態となっている。
【0010】このような状態から例えば操作レバー11
を同図3の時計方向に回動させると、右側のプッシャ1
4が圧力設定用ばね16、リターンばね15の力に抗し
て下降し、圧力設定用ばね16の力によりスプール24
が下降し、切換通路22がポンプポート4に開口する状
態となる。したがって、ポンプ2から吐出されるパイロ
ット圧が、ポンプポート4、切換通路22、油道17、
出力ポート6を介して、図示しない方向切換弁の一方の
制御室に供給され、他方の制御室は前述したようにタン
ク3に接続された状態に保たれる。これにより、図示し
ない方向切換弁が切換えられ、図示しない主ポンプから
の圧油が方向切換弁を介して図示しないアクチュエータ
に供給され、そのアクチュエータを駆動することができ
る。
【0011】操作レバー11を中立位置に戻すと、上述
の図3の右側のスプール24及びプッシャ14が、圧力
設定用ばね16、リターンばね15の力により再び最上
位置に復帰し、前述した中立位置に戻る。
【0012】スプール14の押し下げ操作による圧力設
定用ばね16の撓みにより生じるばね力に応じて減圧さ
れた圧力が、出力ポート6から図示しない方向切換弁の
制御室に供給されるようになっている。
【0013】なお、この種の公知技術としては、例えば
特開平11−242525号公報に記載のものがある。
【0014】図4は上述した減圧弁型パイロット弁に備
えられる従来のばね支持構造、すなわち圧力設定用ばね
16の支持構造を示す断面図である。
【0015】この図4において、25Bは前述したスプ
ール24の小径部である。この小径部25Bは、上方部
分に段部を形成して成る細径部25B1を有し、また、
細径部25B1の上方部分にテーパ状の部分に連設させ
て微細径部25B2を有し、さらに、この微細径部25
B2の上方部分に段部を形成して成る細径部25B3を
有している。
【0016】細径部25B1,25B3の径寸法は互い
に同径に設定されるとともに、小径部25Bの最大径D
2よりも小さく設定されている。微細径部25B2の径
寸法D1は、細径部25B1,25B3の径寸法よりも
さらに小さく設定されている。
【0017】圧力設定用ばね16の上端は上部ばね受け
30に支持され、下端は下部ばね受け31に支持されて
いる。
【0018】微細径部25B2の上端と最上位に位置す
る細径部25B3の下端とによって形成される段部は、
上部ばね受け30を上方向の移動を規制するように小径
部25Bに支持させる第1支持手段を構成し、微細径部
25B2の下方に位置する細径部25B1の下端に形成
される段部は、下部ばね受け31を下方向の移動を規制
するように小径部25Bに支持させる第2支持手段を構
成している。
【0019】同図4中、t1は最上位に位置する細径部
25B3と上部ばね受け30との重なり代、t2は微細
径部25B2の下方に位置する細径部25B1と下部ば
ね受け31との重なり代である。
【0020】上述した上部ばね受け30、下部ばね受け
31、第1支持手段、及び第2支持手段によって、圧力
設定用ばね16を支持する従来のばね支持構造が構成さ
れている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した減圧弁型パイ
ロット弁においては、図3に示すスプール24の大径部
25Aの下端面に油圧が作用することによりスプール2
4を押し上げる力が生じ、大径部25Aの上端面に上述
と同じ大きさの油圧が作用することによりスプール24
を押し下げる力が生じる。ここで、大径部25Aの下端
面の面積と上端面の面積が同じであれば、スプール24
を押し上げる力と押し下げる力が相殺されることになる
が、実際には大径部25Aの上端面は小径部25Bの最
大径D2部分の横断面積に相応する面積だけ下端面より
も小さくなっている。したがって、小径部25Bの横断
面積に相当する面積と油圧との積によって決まる力が上
向きに作用する。つまり、操作レバー11の操作時にお
けるスプール24は、小径部25Bの最大径D2に依存
する力で常時上向きに付勢されている。
【0022】したがって、操作レバー11を操作するに
要する力は、上述したスプール24を上向きに付勢する
力以上の大きさとなる。一般に、この操作レバー11の
操作力については、できるだけ軽くすることが要望され
ている。このような事情に伴い、操作レバー11の操作
力を決める小径部25Bの最大径D2をできるだけ小さ
く設定することが好ましい。
【0023】ところで、上述した図4に示す従来技術
は、上部ばね受け30の上方向への移動を規制する重な
り代t1を設けるために、微細径部25B2の上にこの
微細径部25B2よりも径寸法の大きい細径部25B3
を設けたものである。すなわち、2つの細径部25B
1,25B3の間に、さらに径寸法の小さい微細径部2
5B2を形成したものである。しかし、このような微細
径部25B2は圧力設定用ばね16の力を受けたとき
に、曲げとか撓み変形を生じない強度、すなわち十分な
ばね支持強度を有する必要がある。
【0024】同図4に示す微細径部25B2の径寸法D
1が十分なばね支持強度を有するほぼ限界の細さである
としたとき、上部ばね受け30、下部ばね受け31を支
持する重なり代t1,t2を確保するためには、小径部
25Bの最大径D2も、これ以上小さくできないほぼ限
界の寸法となる。したがって、同図4に示す構成の従来
技術にあっては、スプール24の小径部25Bをより小
さな径寸法とすることができない問題がある。
【0025】なお、小径部25Bの最大径を、図4に示
す従来技術のD2よりも小さな径寸法に設定できれば、
スプール24の全体を小型にすることができる。これに
伴って、圧力設定用ばね16、リターンばね15、上部
ばね受け30、下部ばね受け31、プッシャ14、本体
側ハウジング10A、蓋側ハウジング10B等の各部品
を小型にすることができ、この減圧弁型パイロット弁の
コンパクト化を実現できる。このように減圧弁型パイロ
ット弁のコンパクト化が実現されれば、油圧ショベルに
装備する際の配置設計上きわめて有利となる。
【0026】本発明は、上記した従来技術における実状
からなされたもので、その目的は、圧力設定用ばねの支
持強度の低下を招くことなく、スプールの小径部の最大
径を小さくすることができる減圧弁型パイロット弁のば
ね支持構造を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ポンプポート、タンクポート及び出力ポ
ートを有するハウジングと、このハウジング内に摺動可
能に設けられ、大径部とこの大径部に連設される小径部
を有し、上記出力ポートを、上記ポンプポートと上記タ
ンクポートのうちのいずれかに連通させるスプールと、
このスプールの上記小径部の周囲に配置される圧力設定
用ばねとを具備し、建設機械に装備される減圧弁型パイ
ロット弁に備えられ、上記圧力設定用ばねの上端が保持
される上部ばね受けと、この上部ばね受けを上記スプー
ルの上記小径部に支持させる手段とを備えた減圧弁型パ
イロット弁のばね支持構造において、上記ばね受けをス
プールの小径部に支持させる手段が、上記小径部に形成
した溝と、この溝内に嵌入され、上記上部ばね受けの上
方向の移動を規制する止め輪とから成る構成にしてあ
る。
【0028】このように構成した本発明は、止め輪によ
って上部ばね受けをスプールの小径部に支持させること
ができるので、小径部に上部ばね受けの移動を規制する
段部を形成しなくて済む。すなわち、小径部の圧力設定
用ばねが装着される領域部分の上に段部を形成するため
の上述の領域部分よりも径寸法の大きい部分を設けなく
て済む。したがって、上述した小径部の圧力設定用ばね
が装着される領域部分と、止め輪の上の部分とを含めた
上方部分の全体を、圧力設定用ばねの十分な支持強度を
有する範囲の小さい径寸法に設定できる。また、上述し
た小径部の上方部分の径寸法を基準にして、この小径部
の最大径を設定できる。
【0029】ここで例えば、小径部の上方部分の全体の
径寸法を、前述した細径部より小さい微細径部の径寸法
D1程度とすることができる。前述の比較的大きい細径
部の径寸法を基準とすることなく、つまり微細径部D1
程度の小さい径寸法を基準にして小径部の最大径を設定
できる。すなわち、圧力設定用ばねの支持強度の低下を
招くことなく、スプールの小径部の最大径を従前の細径
部を基準とした最大径D2よりも小さい径寸法に設定す
ることができ、これによりスプールの小型化を実現でき
る。
【0030】上記した構成に加えて、上記圧力設定用ば
ねの下端が保持される下部ばね受けと、この下部ばね受
けを上記小径部に支持させる別の手段とを備えるととも
に、この別の手段が、上記小径部に形成した別の溝と、
この別の溝内に嵌入され、上記下部ばね受けの下方向の
移動を規制する別の止め輪とから成る構成にしてもよ
い。
【0031】このように構成したものでは、別の止め輪
によって下部ばね受けをスプールの小径部に支持させる
ことができるので、小径部に下部ばね受けの移動を規制
する段部を形成しなくて済み、別の止め輪の下方部分
も、2つの止め輪間に位置する小径部の部分と同等の径
寸法とすることができる。すなわち、小径部の全体を圧
力設定用ばねの十分な支持強度を有する範囲の十分に小
さい径寸法に設定でき、この径寸法を最大径とすること
ができる。
【0032】ここで例えば、小径部の全体の径寸法を前
述した細径部よりも小さい微細径部の径寸法D1程度と
することができる。
【0033】このようにすれば、圧力設定用ばねの支持
強度の低下を招くことなく、スプールの小径部の径寸法
(最大径)を従前の最大径D2よりもはるかに小さい径
寸法に設定でき、スプールのより小型化を実現できる。
【0034】また、上述した各構成を備えた減圧弁型パ
イロット弁は、一般に複数の減圧弁型パイロット弁が装
備される油圧ショベルに備えると好都合である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下,本発明の減圧弁型パイロッ
ト弁のばね支持構造の実施形態を図に基づいて説明す
る。
【0036】図1は本発明の減圧弁型パイロット弁のば
ね支持構造の一実施形態を示す縦断面図である。なお、
本実施形態が備えられる減圧弁型パイロット弁の基本構
成は前述した図4に示すものと例えば同等である。した
がって、以下の説明にあっては適宜図4も用いて説明を
おこなう。
【0037】はじめに、前述と重複するが、本実施形態
が備えられる減圧弁型パイロット弁の基本構成の要部に
ついて図4に基づいて説明する。
【0038】本実施形態が備えられる減圧弁型パイロッ
ト弁も建設機械例えば油圧ショベルに備えられるもの
で、同図4に示すように本体側ハウジング10Aと蓋側
ハウジング10Bから成るハウジングを備えている。本
体側ハウジング10Aには、ポンプ2に接続されるポン
プポート4、タンク3に接続されるタンクポート5と共
に、例えば図示しない方向切換弁の制御室に接続される
出力ポート6を備えている。
【0039】蓋側ハウジング10Bの上部には操作レバ
ー11が自在継ぎ手13を介して揺動可能に設けられ、
この操作レバー11の下方部分にはカム12が設けられ
ている。蓋側ハウジング10Bにはカム12に押圧され
るプッシャ14が上下動可能に設けられている。このプ
ッシャ14はリターンばね15により最上位置に復帰す
る。
【0040】本体側ハウジング10Aには摺動穴23が
形成され、この摺動穴23内にはスプール24が摺動可
能に設けられている。スプール24は大径部25Aと小
径部25Bを有している。スプール24の小径部25B
の周囲には本発明の支持構造の対象である圧力設定用ば
ね16が設けられている。スプール24の大径部25A
の上側の端面部分と、この端面部分近傍の本体側ハウジ
ング10Aと、大径部25Aの上側の端面部分近傍の小
径部25B部分とにより油圧室20が形成されている。
【0041】このように構成される減圧弁型パイロット
弁における減圧動作は前述と同様である。
【0042】上述したような減圧弁型パイロット弁に備
えられる本実施形態のばね支持構造は、図1に示すよう
に、圧力設定用ばね16の上端が保持されるばね受け3
0を、スプール24の小径部25Bに支持させる手段
が、小径部25Bの微細径部25B2に形成した溝35
と、この溝35内に嵌入され、上部ばね受け30の上方
向への移動を規制する止め輪36とから成る構成にして
ある。同図1に示す微細径部25B2の径寸法D1は、
前述した図4に示す微細径部25B2の径寸法と例えば
同等にしてある。したがって、圧力設定用ばね16に対
する十分な支持強度を有するほぼ限界の径寸法にしてあ
る。
【0043】本実施形態では、溝35に嵌入させた止め
輪36によって上部ばね受け30をスプール24の小径
部25Bに支持させることができるので、小径部25B
に上部ばね受け30の移動を規制する段部を形成しなく
て済む。したがって、小径部25Bの微細径部25B2
の圧力設定用ばね16が装着される領域部分と、止め輪
36の上の部分とを含めた上方部分の全体を、圧力設定
用ばね16の支持強度を有する範囲の十分に小さい径寸
法に設定できる。
【0044】すなわち、小径部25Bの上方部分の全体
を、図4に示す細径部25B1,25B3より小さい径
寸法の微細径部D1としてある。したがって、前述の図
4に示すように細径部25B1の径寸法を基準とするこ
となく、つまり微細径部D1程度の小さい径寸法を基準
にして小径部25Bの最大径を設定できる。本実施形態
では、下部ばね受け31を設置するために図1に示すよ
うに、微細径部25B2の下端に段部を形成してある
が、微細径部25B2の下方に位置する小径部25B部
分の最大径を、図4に示す細径部25B1を基準とした
最大径D2よりも小さい径寸法の最大径D3に設定して
ある。
【0045】このように構成した本実施形態にあって
は、上述のように圧力設定用ばね16に対する十分なば
ね支持強度を有する微細径部25Bを有するので、基本
的に圧力設定用ばね16の支持強度の低下を招くことが
なく、また、小径部25Bの最大径D3を微細径部25
B2の径寸法を基準とした小さな径寸法に設定でき、こ
れによりスプール24の全体の小型化を実現できる。
【0046】これに伴って、圧力設定用ばね16、リタ
ーンばね15、上部ばね受け30、下部ばね受け31、
プッシャ14、本体側ハウジング10A、蓋側ハウジン
グ10B等の各構成部品を小型にすることができる。こ
れにより、この減圧弁型パイロット弁のコンパクト化を
実現でき、この減圧弁型パイロット弁を油圧ショベルに
装備させる際の配置設計に対する自由度を大きくするこ
とができる。
【0047】図2は本発明の減圧弁型パイロット弁のば
ね支持構造の他の実施形態を示す断面図である。
【0048】この図2に示す他の実施形態では、特に、
圧力設定用ばね16の下端が保持される下部ばね受け3
1を、スプール24の小径部25Bに支持させる別の手
段も、前述した上部ばね受け30の支持手段と同様に、
小径部24の微細径部25B2に形成した別の溝37
と、この別の溝37内に嵌入され、下部ばね受け31の
下方向への移動を規制する別の止め輪38とから成る構
成にしてある。
【0049】上述した別の溝37に嵌入させた別の止め
輪38によって下部ばね受け31をスプール24の小径
部25Bに支持させることができるので、小径部25B
に下部ばね受け31の移動を規制する段部を形成しなく
て済み、これに伴い別の止め輪38の下方部分も、2つ
の止め輪30,31間に位置する小径部25Bの部分と
同等の径寸法としてある。すなわち、この他の実施形態
にあっては、小径部25Bの全体を、前述した図4に示
す細径部よりも小さくて、しかも十分なばね支持強度を
有するほぼ限界の径寸法である微細径部の径寸法D1と
してある。
【0050】このように構成した他の実施形態では、圧
力設定用ばね16の支持強度の低下を招くことなく、ス
プール24の小径部25Bの最大径を前述した図4に示
す最大径D2よりもはるかに小さい径寸法である微細径
部25B2の径寸法D1に設定でき、前述した図1に示
した実施形態よりもさらにスプール24の全体を小型に
することができる。これに伴って、減圧弁型パイロット
弁のさらなるコンパクト化を実現でき、油圧ショベルに
装備させる際の配置設計に対する自由度をより大きくす
ることができる。
【0051】なお、上記実施形態では、建設機械の一例
として油圧ショベルを挙げたが、本発明はこれに限られ
ず、減圧弁型パイロット弁を備えた建設機械であればい
ずれにも適用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧力設定
用ばねの支持強度の低下を招くことなく、スプールの小
径部の最大径を従来のものよりも小さくすることがで
き、より軽い操作を実現させることができるとともに、
スプールの小型化を実現でき、これに伴って減圧弁型パ
イロット弁のコンパクト化を実現でき、この減圧弁型パ
イロット弁を建設機械に装備させる際の配置設計に対す
る自由度を従来に比べて大きくすることができる。建設
機械が小型の建設機械で、配置設計に余裕がない場合な
どにあっては、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減圧弁型パイロット弁のばね支持構造
の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図3】油圧ショベルに備えられる減圧弁型パイロット
弁のばね支持構造の基本構成の一例を示す縦断面図であ
る。
【図4】従来の減圧弁型パイロット弁のばね支持構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
2 ポンプ 3 タンク 4 ポンプポート 5 タンクポート 6 出力ポート 10A 本体側ハウジング 16 圧力設定用ばね 23 摺動穴 24 スプール 25A 大径部 25B 小径部 25B2 微細径部 30 上部ばね受け 31 下部ばね受け 35 溝(支持させる手段) 36 止め輪(支持させる手段) 37 別の溝(別の手段) 38 別の止め輪(別の手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東ヶ▲崎▼ 光久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 大津 渉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H063 AA09 BB32 CC04 DA05 GG05 GG13 5H316 AA18 AA20 BB09 CC01 EE02 EE10 EE17 ES02 GG03 HH14 JJ01 JJ13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポート、タンクポート及び出力ポ
    ートを有するハウジングと、 このハウジング内に摺動可能に設けられ、大径部とこの
    大径部に連設される小径部を有し、上記出力ポートを、
    上記ポンプポートと上記タンクポートのうちのいずれか
    に連通させるスプールと、 このスプールの上記小径部の周囲に配置される圧力設定
    用ばねとを具備し、建設機械に装備される減圧弁型パイ
    ロット弁に備えられ、 上記圧力設定用ばねの上端が保持される上部ばね受け
    と、この上部ばね受けを上記スプールの上記小径部に支
    持させる手段とを備えた減圧弁型パイロット弁のばね支
    持構造において、 上記ばね受けをスプールの小径部に支持させる手段が、
    上記小径部に形成した溝と、この溝内に嵌入され、上記
    上部ばね受けの上方向の移動を規制する止め輪とから成
    ることを特徴とする減圧弁型パイロット弁のばね支持構
    造。
  2. 【請求項2】 上記圧力設定用ばねの下端が保持される
    下部ばね受けと、この下部ばね受けを上記小径部に支持
    させる別の手段とを備えるとともに、この別の手段が、
    上記小径部に形成した別の溝と、この別の溝内に嵌入さ
    れ、上記下部ばね受けの下方向の移動を規制する別の止
    め輪とから成ることを特徴とする請求項1記載の減圧弁
    型パイロット弁のばね支持構造。
  3. 【請求項3】 建設機械が油圧ショベルであることを特
    徴とする請求項1または2記載の減圧弁型パイロット弁
    のばね支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008538135A (ja) * 2005-03-25 2008-10-09 オー.エム.ティー.・オッフィチーナ・メッカニカ・タルタリニ・エス.アール.エル. ガス圧力調整器および調整器の組立および分解方法

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JP2008538135A (ja) * 2005-03-25 2008-10-09 オー.エム.ティー.・オッフィチーナ・メッカニカ・タルタリニ・エス.アール.エル. ガス圧力調整器および調整器の組立および分解方法

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