JP2001320746A - ノイズ除去回路及びノイズ除去方法 - Google Patents

ノイズ除去回路及びノイズ除去方法

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JP2001320746A
JP2001320746A JP2000139113A JP2000139113A JP2001320746A JP 2001320746 A JP2001320746 A JP 2001320746A JP 2000139113 A JP2000139113 A JP 2000139113A JP 2000139113 A JP2000139113 A JP 2000139113A JP 2001320746 A JP2001320746 A JP 2001320746A
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circuit
signal
exchange
repeater
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JP2000139113A
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Yuichi Hirano
雄一 平野
Hiroshi Murata
浩 村田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加入者線交換機が給電している直流電圧の極性
反転、復極、或いは、給電、停止する場合にレピータ回
路において発生するノイズを除去する。 【解決手段】レピータ回路12と音声処理回路13とに
より構成し、レピータ回路12には、極性検出部8と、
直流給電検出部9と、コイル14と、直流ループ或いは
断続するリレー15と、直流阻止用コンデンサ10と、
16Hz検出部16と、加入者線交換機との信号授受に
必要なリレー17a、17b及びリレー18、終端抵抗
19と、ハイブリッドトランス11と、ネットワークで
あるBNW20とにより構成する。一方、音声処理回路
13は、送信増幅器21と、コーデック22と、遅延部
23と、ノイズマスクパルスを生成して発生したノイズ
を除去するノイズ除去部24と、エコーキャンセラ25
と、受信増幅器26とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気通信設備におけ
るノイズ除去回路及びノイズ除去方法に関し、特に加入
者線交換機等に収容する加入者線を、多重化装置等を用
いて内線延長する際に使用されるレピータ回路において
発生するノイズを除去するノイズ除去回路及びノイズ除
去方法に関する。なお、前記電気通信設備とは、電話網
等の通信回線網を構成するための設備のことであり、加
入者交換機や、多重化装置もこれに含まれる。
【0002】
【従来の技術】加入者線交換機が収容する複数の加入者
線を特定地域に張り出す際には、回線効率を高めるため
多重化装置等により構成する内線延長装置を用いること
が多い。多重化装置は、加入者線交換機の2線式加入者
回路に接続し、加入者線交換機と電話機間において取り
決められている制御信号の送出に対応するため、レピー
タ回路を備えている。制御信号の主なものは、加入者線
交換機から電話機に対して16Hz呼出信号、加入者線
に給電している直流電圧の極性反転、加入者線に給電し
ている直流電圧の断続等の制御信号であり、電話機から
加入者線交換機に対しては、ダイヤルパルス信号、電話
機のオフフック信号等である。前記制御信号に対し主信
号があり、この主信号とは、通話中の会話音声などを音
声帯域信号のことをいう。
【0003】図3は、加入者線交換機が収容する加入者
線を内線延長した際の構成例を示す図である。同図は、
加入者線交換機1と、内線延長を行う多重化装置2a、
2bと、前記多重化装置2aに収容され、加入者線交換
機1の内線トランクに接続するレピータ部3aと、前記
多重化装置2bに収容され、複数の電話機5a乃至5n
に接続するレピータ部3bと、前記多重化装置2aと2
b間を接続する中継回線4と、ユーザ側に設置され、前
記レピータ部3bに接続する電話機5a、5b、5nと
により構成する。図3の動作を説明すると、加入者線交
換機1に複数のユーザに設置した電話機5a、5b、5
nを接続するため、加入者線交換機1の図示を省略した
内線トランクに、多重化装置2aの対交換機インタフェ
ースを備えたレピータ部3aを接続する。レピータ部3
aは、複数のレピータ回路を備えており、ユーザ側に設
置した電話機5a、5b、5nに対応して夫々機能す
る。多重化装置2aは、レピータ部3aを介して加入者
線交換機1に接続する複数の回線を時分割多重化し、中
継回線4を経由して高速伝送する。一方、多重化装置2
bにおいては、伝送されてくる時分割多重化信号を分離
し、対電話機インタフェースを備えたレピータ部3bに
分配する。レピータ部3bは、複数のレピータ回路を備
えており、対応する電話機5a、5b、5nと接続す
る。従って、加入者線交換機1と電話機5a、5b、5
cは、直接接続している場合と同等に動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レピータ部を備えた多重化装置は、加入者線交換機が回
線に給電している直流電圧の極性を反転した際、及び、
加入者線交換機が回線に給電している直流電圧を断続し
た際にレピータ部の動作に起因したノイズが発生し、通
話路回線(音声帯域信号)に不要なノイズが送出される
ためにユーザ宅の電話機の通話品質が下がるという問題
が生じていた。図4は、従来のレピータ部を備えた多重
化装置を用いて構成した内線延長の例である。同図は、
加入者線交換機1と、レピータ回路6と伝送部7とを備
えた多重化装置2aと、中継回線4と、前記多重化装置
2aと同様の構成からなる多重化装置2bと、ユーザ宅
に設置した電話機5とにより構成する。また、前記レピ
ータ回路6には、極性検出部8と直流給電検出部9と直
流阻止用コンデンサ10と2線/4線変換を行うハイブ
リッドトランス(H)11とを備えている。前記極性検
出部8は加入者線交換機1に接続する加入者線を監視し
て極性状態を検出し、前記直流供給検出回路9は前記加
入者線の直流電流を検出するものである。尚、この例に
おけるレピータ回路6の構成については、説明に必要な
機能のみを記載してある。
【0005】図4において、加入者線交換機1が、例え
ば通話先電話機5の応答を認識したときに、レピータ回
路6に給電している直流電圧を極性反転すると、レピー
タ回路6に備えた直流電流を阻止するために挿入したコ
ンデンサ10に瞬時に電流が流れてノイズが生じ、ハイ
ブリッドトランス11を介して通話路上の音声帯域信号
にノイズが重畳したまま多重化装置2aから中継回線4
に送出されるので、ユーザ側の電話機5においてノイズ
が聞こえてしまう。又、反転した極性を復極する場合に
おいても同様なノイズを発生する。一方、加入者線交換
機1が直流電圧を給電(充電)或いは停止(放電)す
る、即ち、直流ループ形成の変化の際にも上述と同様
に、直流阻止用コンデンサ10に瞬時に電流が流れ、ハ
イブリッドトランス11を介してユーザ側の電話機5に
ノイズが送出される。
【0006】図5は、上述した直流阻止用コンデンサに
瞬時に電流が流れノイズを発生する際の波形例を示す図
である。(イ)は、加入者線交換機1が給電している直
流電圧の極性を反転或いは復極する際の波形を、(ロ)
は、前記(イ)に示した極性変化に伴ない、直流阻止用
コンデンサに流れる電流により発生する音声帯域信号の
ノイズ波形を示す。他方、(ハ)は、加入者線交換機1
が直流電圧を給電或いは停止する際の波形を、(ニ)
は、前記(ハ)に示した直流変化に伴ない、直流阻止用
コンデンサに流れる電流により発生する音声帯域信号の
ノイズ波形を示す。本発明は、上述したような従来のレ
ピータ回路によるノイズ発生の問題を解決するためにな
されたものであって、加入者線交換機が、給電している
直流電圧の極性を反転或いは復極する場合であっても、
或いは、加入者線交換機が直流電圧を給電或いは停止す
る場合であっても、通話路回線、即ち伝送すべき音声帯
域信号内に不要なノイズを出力することのないレピータ
回路のノイズ除去方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るノイズ除去回路及びノイズ除去方法は、
以下の構成をとる。請求項1記載のノイズ除去回路は、
交換機の加入者回路に接続して加入者線信号を収容する
装置に備えられるノイズ除去回路であって、前記交換機
が給電する直流電圧の極性反転を検出する極性反転検出
部と、前記交換機が給電する直流電圧の給電状態を検出
する直流給電検出部と、通話路上の信号を所定時間遅延
する遅延部と、前記極性反転検出部或いは前記直流給電
検出部からの出力に基づきノイズマスクパルスを生成す
るノイズ除去部とを備え、前記ノイズ除去部は、ノイズ
マスクパルスに対応して前記遅延部により遅延した信号
のレベルを下げるよう処理することを特徴とする。ま
た、請求項2記載のノイズ除去回路は、前記請求項1記
載のノイズ除去回路において、前記ノイズの遅延時間を
増大させた際に伴なって生じるエコーを消去するため、
エコーキャンセラを設けたことを特徴とする。また、請
求項3記載のノイズ除去方法は、交換機の加入者回路に
接続して加入者線信号を中継するレピータ回路における
ノイズ除去方法であって、前記交換機が給電する直流電
圧が極性反転及び給電断続する際に前記レピータ回路に
おいて発生するノイズを除去するために、極性反転検出
回路及び給電断続検出回路が出力する検出信号の立ち上
がりエッジ/立ち下がりエッジから所定の時間継続する
ノイズマスクパルスを生成し、発生する前記ノイズを遅
延させることによりノイズ発生のタイミング位置を前記
ノイズマスクパルスの立ち上がり/立ち下がりタイミン
グ位置に一致させ、ノイズマスクパルスの期間に前記ノ
イズを含む信号レベルを強制的に下げる或いはゼロにす
ることによりノイズを除去することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づいて
本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係るノイズ
除去回路の構成例を示す図であり、この例に示すノイズ
除去回路は、レピータ回路12と音声処理回路13と図
示を省略した多重化装置のCPUを備えて構成される。
なお、この図は上述した図3に示したように内線延長構
成された多重化装置にノイズ除去回路が設けられている
ものとする。前記レピータ回路12には、極性検出部8
と、直流給電検出部9と、直流ループの交流インピーダ
ンス高めるコイル14と、2W回路の直流ループを構成
或いはダイヤルパルスを送出するリレー15と、直流阻
止用コンデンサ10と、加入者線交換機1が出力する呼
出信号を検出する16Hz検出部16と、レピータ回路
12を待受け状態、或いは、通話状態に切替えるリレー
17a、17bと、ダイヤルパルス送出時に音声処理回
路13側へのパルスノイズ漏れを防ぐように切替えるリ
レー18と、リレー18の切替え時にハイブリッドトラ
ンス11を所定のインピーダンスにより終端する抵抗1
9と、2W回路を4W回路に変換するハイブリッドトラ
ンス(H)11と、ハイブリッドトランス11のインピ
ーダンスを整合するバランスネットワークであるBNW
20とにより構成する。一方、音声処理回路13は、4
W回路の送信増幅器21と、入力する音声帯域のアナロ
グ信号をディジタル信号に符号化、或いは逆に、入力す
るディジタル信号をアナログ信号に復号するコーデック
22と、符号化したディジタル信号を所定の時間遅延さ
せる遅延部23と、レピータ回路12において発生した
ノイズを除去するノイズ除去部24と、ディジタル信号
の遅延に伴ない発生するエコーを消去するエコーキャン
セラ25と、4W回路の受信増幅器26とにより構成す
る。
【0009】図1のレピータ回路12の動作を、本実施
例の電話機5が発信動作を行う場合について説明する。
即ち、図示を省略したユーザ側において電話機5をオフ
フックすると、直流ループ信号がユーザ側多重化装置を
経由して加入者交換機側多重化装置に着信する。前記加
入者線交換機側多重化装置にレピータ回路12及び音声
処理回路13が内蔵されており、図示を省略した多重化
装置のCPUからの制御によりレピータ回路12のリレ
ー15が閉じ、また、リレー17a、17bを、16H
z検出部16側から直流給電検出部9側へ切替えて加入
者線交換機1に接続する加入者回線の直流ループを閉じ
る。次に、ユーザ側に設置した電話機5からダイヤルパ
ルス信号が送出されると、レピータ回路12は、多重化
装置のCPUからの制御に基づき、前記ダイヤルパルス
信号に対応してリレー15を断続し、加入者線交換機1
にダイヤルパルス信号を送出する。その際、リレー18
は、抵抗19側に切り替わり、これにより音声処理回路
13にダイヤルパルス信号送出に伴なうノイズが周り込
まないよう処置する。その後、加入者線交換機1が回線
網を設定し、前記ダイヤルパルス信号による選択接続先
の電話機等を呼び出し、相手先電話機がこれに応答して
オフフックすると、加入者線交換機1は、レピータ回路
12に給電している直流電圧の極性を反転させ、通話状
態に移行する。極性検出部8は、直流電圧の極性反転を
検出し、ユーザ側の電話機に給電している直流電圧を反
転させるため、CPUに対してその旨を出力する。これ
を受けた多重化装置のCPUはシグナリング信号として
中継回線4に送出し、ユーザ側多重化装置が電話機に給
電している直流電圧を反転するのである。この極性反転
の際、レピータ回路12では、上述したようにコンデン
サ10に瞬時時に電流が流れ、ハイブリッドトランス1
1を介して音声処理回路13にノイズが回り込むことに
なる。
【0010】一方、本実施例の電話機5が着信動作を行
う場合について説明すると、加入者線交換機1は、着信
動作として、給電している直流電圧を極性反転すると共
に16Hz呼出信号を加入者線に送出する。そこで、レ
ピータ回路12の極性検出部8は直流電圧の極性反転
を、16Hz検出部16は16Hz呼出信号を夫々に検
出し、CPUにその旨を出力してシグナリング信号とす
る。この極性反転の際、上述と同様にコンデンサ10に
瞬時時に電流が流れ、ハイブリッドトランス11を介し
て音声処理回路13にノイズが回り込む。つまり、主信
号であるアナログ音声帯域信号にノイズが重畳したま
ま、音声処理回路13によりディジタル信号化されるの
である。次に、ユーザ側において電話機5をオフフック
して応答すると、ユーザ側多重化装置を経由して直流ル
ープ信号が中継回線4に送出され、加入者線交換機側多
重化装置により、前記直流ループ信号を受信後、レピー
タ回路12は、CPUを介した制御信号に基づいてリレ
ー15を閉じ、加入者線交換機1に接続する回線の直流
ループを閉じるよう動作する。
【0011】加入者線交換機1は、通話が終了していて
も電話機5がオンフックされない場合、一定時間経過後
に給電中の直流電圧を停止し、以降、電話機5のオンフ
ックを確認するために、電話機5がオンフックされるま
での間、所定のタイミングにより間欠的に直流電圧の給
電を繰り返す。一例としては、10秒に一回数百mse
c間の給電を行う(H&D;ハイアンドドライ)等の動
作が知られている。この給電の断続の際、上述と同様に
コンデンサ10に瞬時時に電流が流れ、ハイブリッドト
ランス11を介して音声処理回路13にノイズが回り込
むため、このままでは電話機5にノイズが聞こえてしま
うことになる。
【0012】次に、発生したノイズを如何に除去するか
を説明する。ここで対象とするノイズは、加入者線交換
機1がレピータ回路12に給電している直流電圧を極性
反転する際、或いは直流電圧の給電を断続する際に発生
するので、極性反転の検出時、或いは、給電の断続検出
時に、ノイズマスクパルスを生成し、このノイズマスク
パルスによりノイズを除去することとする。なお、実際
のノイズ除去処理はディジタル信号処理にて行なってお
り、ここでいうノイズマスクパルスとは、概念的にはノ
イズが発生するであろう時間窓のことを指す。図2に、
ノイズマスクパルス生成に係る波形のタイミングチャー
ト例の図を示す。まず、図2(a)を説明すると、
(イ)は、極性検出部8或いは直流検出回路9により極
性反転或いは直流給電を検出した際の波形を、(ロ)
は、前記(イ)により検出した波形の立ち上がり及び立
ち下がりタイミングに対応して生成するノイズマスクパ
ルスを、(ハ)は、通話路回線(ハイブリッドトランス
11からの送信信号)に発生したノイズを夫々示す。ノ
イズマスクパルスは、極性検出部8或いは直流検出回路
9の動作遅延のために、ノイズより遅れて生成されるた
め、このノイズマスクパルスを用いてノイズを除去する
ことは不可能である。そこで、図2(b)を説明する
と、(ニ)は、極性反転或いは直流給電を検出した際の
波形を、(ホ)は、前記(ニ)により検出した波形の立
ち上がり及び立ち下がりタイミングに対応して生成する
ノイズマスクパルスを、(ヘ)は、発生したノイズを含
む通話路回線上の信号を遅延部23にて所定時間遅延さ
せた際の波形を夫々示し、ノイズをノイズマスクパルス
の中央に位置するよう遅延部23の遅延量を設定し遅延
させているので、この(ホ)に示すノイズマスクパルス
を用いてノイズは除去可能である。そこで、ノイズの除
去は、図2(b)に示したタイミングにより実施する。
【0013】次に、図1の音声処理回路13の動作を説
明すると、発生したノイズは、音声処理回路13に備え
た送信増幅器21に入力され、前記送信増幅器21は符
号化するために適したレベルに増幅してコーデック22
に出力する。コーデック22においては、アナログ信号
であるノイズを所定のサンプリング周波数によりサンプ
リングし、サンプリング保持した電圧値をデジタル化す
るため量子化して、更に、一定の符号列に変換すること
により8ビット単位のデータからなるPCM信号とし、
1.5Mb/sのバースト信号を出力する。出力した8
ビットのデータは、遅延部23により所定の時間遅延さ
せる。遅延時間は、ノイズが発生してからノイズマスク
パルスが立ち上がるまでに必要とする時間であり、通常
数m〜数十msec程度である。そこで、例えば遅延部
23はシフトレジスタを複数段設けて構成し所定の時間
データの遅延を行う。尚、会話等の通常の通話データに
も同様に遅延が生ずるので、この遅延時間を数十mse
c以上に設定すると、通話時にエコーが発生して通話品
質が著しく劣化すためエコーキャンセラの挿入が必要と
なる。
【0014】次に、遅延部23により所定の時間遅延し
たデータは、ノイズ除去部24に入力し、ノイズ除去部
24はノイズマスクパルスを生成してノイズの除去を行
う。ノイズ除去部24においては、レピータ回路12に
備えた極性検出部8及び直流給電検出部9が出力する検
出信号が、CPUを介して入力され、検出信号の立ち上
がり及び立ち下がりから所定の時間、即ち、ノイズマス
クパルスに対応して入力されるデータを零に設定するこ
とによりノイズを除去する。ノイズの発生時間は、接続
する加入者線交換機に依存しており、加入者線交換機の
種類によっては数十m〜数百msecと異なるため、C
PUの制御により任意に設定可能としている。こうして
ノイズを除去した信号は、エコーキャンセラ25に入力
される。なお、エコーキャンセラは、ユーザ側の多重化
装置にも加入者線交換機側と同様に挿入し、2W/4W
変換を行うハイブリッドトランス介して回り込むエコー
を打ち消すよう動作させる。そこで、エコーキャンセラ
25について説明すると、エコーキャンセラ25は、受
信する電話機側からのデータ等によりエコー推定を行い
擬似エコーを生成し、加入者線交換機側からのデータか
ら疑似エコーを差し引くことにより、レピータ回路12
に備えたハイブリッドトランス11を介して回り込むエ
コーを消去するよう動作する。
【0015】エコーを消去したデータは、図示を省略し
た多重分離回路に入力し他のチャネルのデータと共に多
重化し中継回線4に送出する。一方、中継回線4を介し
て到来し、多重分離回路から音声処理回路13に出力さ
れる分離データは、音声処理回路13のコーデック22
に入力してアナログ信号に変換し、受信増幅器26を経
由してレピータ回路12に出力する。以上、発生したノ
イズを如何に除去するかを説明したが、上述の様に回路
を構成することにより、レピータ回路において発生する
ノイズの継続時間が加入者線交換機の種類により異なっ
ても、ソフトウェアーを変更することによりノイズマス
クパルスの継続時間の設定を変更することで容易に対応
可能であり、又、ノイズの遅延時間が数十msec以上
必要となる場合であっても、エコーキャンセラを設ける
ことにより通話品質を低下させることなく対応可能とな
る。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述したように、電話回線の内
線延長を行う際に、多重化装置を加入者線交換機に接続
するために必要なレピータ回路が、加入者線交換機が出
力する信号に起因してノイズを発生しても容易にノイズ
を除去することができ、通話品質の向上を図る上で大き
な効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレピータ回路のノイズ除去方法の
一実施例を示す構成図である。
【図2】ノイズマスクパルス生成に係る波形のタイミン
グチャート図を示す。
【図3】加入者線交換機が収容する加入者線を内線延長
した際の構成例である。
【図4】従来のレピータ部を備えた多重化装置を用いて
構成した内線延長の例である。
【図5】直流阻止用コンデンサに瞬時に電流が流れノイ
ズを発生する際の波形図である。
【符号の説明】
1・・加入者線交換機、 2a、2b・・多
重化装置、3a、3b・・レピータ部、 4・・
中継回線、5、5a、5b、5n・・電話機、 6・・
レピータ回路、7・・伝送部、 8
・・極性検出部、9・・直流給電検出部、 10
・・コンデンサ、11・・ハイブリッドトランス、
12・・レピータ回路、13・・音声処理回路、
14・・コイル、15・・リレー、
16・・16Hz検出部、17a、17b・・リ
レー、 18・・リレー、19・・抵抗、
20・・BNW、21・・送信増幅器、
22・・コーデック、23・・遅延部、
24・・ノイズ除去部、25・・エコ
ーキャンセラ、 26・・受信増幅器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換機の加入者回路に接続して加入者線信
    号を収容する装置に備えられるノイズ除去回路であっ
    て、 前記交換機が給電する直流電圧の極性反転を検出する極
    性反転検出部と、 前記交換機が給電する直流電圧の給電状態を検出する直
    流給電検出部と、 前記加入者線信号内の音声帯域信号を所定時間遅延する
    遅延部と、 前記極性反転検出部或いは前記直流給電検出部からの出
    力に基づきノイズマスクパルスを生成するノイズ除去部
    とを備え、 前記ノイズ除去部は、ノイズマスクパルスに対応して前
    記遅延部により遅延した音声帯域信号のレベルを下げる
    よう処理することを特徴とするノイズ除去回路。
  2. 【請求項2】前記ノイズの遅延時間を増大させた際に伴
    なって生じるエコーを消去するため、エコーキャンセラ
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のノイズ除去回
    路。
  3. 【請求項3】交換機の加入者回路に接続して加入者線信
    号を中継するレピータ回路におけるノイズ除去方法であ
    って、前記交換機が給電する直流電圧が極性反転及び給
    電断続する際に前記レピータ回路において発生するノイ
    ズを除去するために、 極性反転検出回路及び給電断続検出回路が出力する検出
    信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから所定の
    時間継続するノイズマスクパルスを生成し、 発生する前記ノイズを遅延させることによりノイズ発生
    のタイミング位置を前記ノイズマスクパルスの立ち上が
    り/立ち下がりタイミング位置に一致させ、 ノイズマスクパルスの期間に前記ノイズを含む信号レベ
    ルを強制的に下げる或いはゼロにすることによりノイズ
    を除去することを特徴とするノイズ除去方法。
JP2000139113A 2000-05-11 2000-05-11 ノイズ除去回路及びノイズ除去方法 Pending JP2001320746A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010263288A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Saxa Inc 音声ノイズ除去回路および方法
CN108494439A (zh) * 2018-03-19 2018-09-04 阳光电源股份有限公司 直流plc中继装置、系统和汇流箱

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