JP2001320053A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】劣化に耐性のあるGOLD構造のTFTを、よ
り少ない工程で好適に作製する技術を提供する。そして
あらゆる半導体装置において、TFTの特性を改善し、
半導体装置の動作特性および信頼性の向上を実現させる
ことを目的としている。 【解決手段】上記GOLD構造のTFTにおけるプロセ
ス簡略化のため、耐熱性導電性材料からなる第一の薄膜
層、及び同一エッチング雰囲気で第一の薄膜層よりエッ
チング速度が大きい耐熱性導電性材料からなる第二の薄
膜層から成り、第一の薄膜層の上に第二の薄膜層が積層
されたゲート電極を形成し、前記ゲート電極をマスクと
してソース及びドレイン領域、及びLDD領域を形成す
る方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板上に薄膜トラン
ジスタ(以下、TFTと記す)で構成された回路を有す
る半導体装置およびその作製方法に関する。特に本発明
は上記TFTにおいて、ホットキャリアによるオン電流
値の劣化を防ぐための手段として、LDD領域を、ゲー
ト絶縁膜を介してゲート絶縁膜と一部重ねて配置させ
た、GOLD(Gate-drain Over Lapped LDD)構造を好
適に作成できる技術を提供する。尚、本明細書において
半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能する
装置全般を指し、アクティブマトリクスLCDを代表す
る電気光学装置及びその電気光学装置を搭載した電子機
器をその範疇に含んでいる。
【0002】
【従来の技術】TFTのオフ電流値を低減するための構
造として、低濃度ドレイン(LDD:Lightly Doped Dr
ain)構造が知られている。この構造はチャネル形成領
域と、高濃度に不純物元素を添加して形成するソース領
域またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を添
加した領域を設けたものであり、この領域をLDD領域
と呼んでいる。
【0003】また、ホットキャリアによるオン電流値の
劣化を防ぐための手段として、LDD領域を上記に加
え、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と重ねて配置させ
た部分にも形成する、いわゆるGOLD(Gate-drain O
verlapped LDD)構造が知られている。このような構造
とすることで、ドレイン近傍の高電界が緩和されてホッ
トキャリア注入を防ぎ、劣化現象の防止に有効であるこ
とが知られている。
【0004】アクティブマトリクス型の液晶表示装置に
代表される電気光学装置において、スイッチング素子や
能動回路を、TFTを用いて構成する技術が開発されて
いる。TFTはガラスなどの基板上に気相成長法などに
より半導体膜を形成し、その半導体膜を活性層として形
成する。近年、活性層の半導体膜を結晶化させる技術が
進み、結晶構造を含む半導体(以下、結晶質半導体と記
す)膜(代表的には、結晶質シリコン或いは多結晶シリ
コン)を活性層としたTFTでは、高い電界効果移動度
が得られることから、各種の機能回路を同一のガラス基
板上に形成することが可能となった。そして画素TFT
の他に駆動回路においてシフトレジスタ回路、レベルシ
フタ回路、バッファ回路、サンプリング回路などを実現
することができた。このような回路は、nチャネル型T
FTとpチャネル型TFTとから成るCMOS回路を基
本として形成されていた。このような駆動回路の実装技
術が根拠となり、液晶表示装置において軽量化および薄
型化を推進するためには、画素部の他に駆動回路を同一
基板上に一体形成できる結晶質半導体層を活性層とする
TFTが適していることが明らかとなってきた。
【0005】例えば、駆動回路のバッファ回路などは高
い駆動電圧が印加されるため、高電圧が印加されても壊
れないように耐圧を高めておく必要がある。また電流駆
動能力を高めるために、オン電流値(TFTがオン動作
時に流れるドレイン電流)を十分確保する必要がある。
従って上記駆動回路には特に劣化に耐性のあるGOLD
構造を用いるのが望ましい。
【0006】従来GOLD構造TFTプロセスにおい
て、ゲート電極を形成する前に第一の不純物領域を開口
したレジストを形成し、ドーピングして第一の不純物領
域を形成するため、プロセス上マスクが一枚増えること
となる。フォトマスクを1枚使用することは、その前後
の工程において、被膜の成膜およびエッチングなどの工
程の他に、レジスト剥離、洗浄や乾燥工程などが付加さ
れ、フォトリソグラフィーの工程においても、レジスト
塗布、プレベーク、露光、現像、ポストベークなどの煩
雑な工程が行われることを意味する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は劣化に耐性の
ある、GOLD構造の外側にLDD領域を有するTFT
を、より少ない工程で作製する技術を提供するものであ
る。アクティブマトリクス型の液晶表示装置等の電気光
学装置に代表されるようなあらゆる半導体装置におい
て、TFTの特性を改善し、半導体装置の動作特性およ
び信頼性の向上を実現させることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記GOL
D構造の外側にLDD領域を有するTFTにおけるプロ
セス簡略化のため、耐熱性導電性材料からなる第一の
層、及び同一エッチング雰囲気で第一の層よりエッチン
グ速度が大きくすることができる耐熱性導電性材料から
なる第二の層から成り、前記第一の層の上に前記第二の
層が積層された、2層からなるゲート電極を形成し、前
記2層からなるゲート電極をマスクとしてソース及びド
レイン領域、第一の不純物領域、第二の不純物領域を形
成する方法を提供する。特に2層からなるゲート電極の
うち、第一の層の材料において、膜中に酸素を添加する
ことを特徴とする。
【0009】本発明の構成は、半導体装置において、半
導体層と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極を有し、前記ゲ
ート電極は、前記ゲート絶縁膜に接して形成された、T
a、Ti、Wから選ばれた一つの元素を含む酸化物また
は酸化窒化物からなる第一の層と、前記第一の層の内側
に形成されたTa、Ti、Wから選ばれた一つの元素か
ら成る第二の層とから成り、前記半導体層は、チャネル
形成領域と、前記チャネル形成領域に接し、かつ前記第
一の層と重なるように形成される第一の不純物領域と、
前記ゲート電極の外側に形成された第三の不純物領域
と、前記第一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間
に形成された第二の不純物領域とを有することを特徴と
している。
【0010】本発明の半導体装置の作製方法に関する構
成は、半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の工程
と、Ta、Ti、Wから選ばれた一つの元素の窒化物か
らなる第一の層を形成する第2の工程と、前記第一の層
を酸素プラズマ処理する第3の工程と、Ta、Ti、W
から選ばれた一つの元素から成る第二の層を形成する第
4の工程と、前記第二の層を選択的にエッチングし、前
記第一の層の内側に第二の層を形成する第5の工程と、
前記第一の層と前記第二の層をエッチングする第6の工
程と、前記第二の層の外側に、一導電型の不純物元素を
添加し、第三の不純物領域を形成する、第7の工程と、
前記第一の層と前記第二の層をエッチングする第8の工
程と、前記第一の層と前記第二の層をエッチングし、前
記第一の層の内側に第二の層を形成する第9の工程と、
前記半導体に、前記一導電型の不純物元素を添加し、前
記第一の層と重なるように形成される第一の不純物領域
と、前記第一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間
に第二の不純物領域を形成する、第10の工程と、を有
することを特徴としている。
【0011】また、他の発明の構成は、半導体上にゲー
ト絶縁膜を形成する第1の工程と、Ta、Ti、Wから
選ばれた一つの元素の酸化窒化物からなる第一の層を形
成する第2の工程と、Ta、Ti、Wから選ばれた一つ
の元素から成る第二の層を形成する第3の工程と、前記
第二の層を選択的にエッチングし、前記第一の層の内側
に第二の層を形成する第4の工程と、前記第一の層と前
記第二の層をエッチングする第5の工程と、前記第二の
層の外側に、一導電型の不純物元素を添加し、第三の不
純物領域を形成する、第6の工程と、前記第一の層と前
記第二の層をエッチングする第7の工程と、前記第一の
層と前記第二の層をエッチングし、前記第一の層の内側
に第二の層を形成する第8の工程と、前記半導体に、前
記一導電型の不純物元素を添加し、前記第一の層と重な
るように形成される第一の不純物領域と、前記第一の不
純物領域と前記第三の不純物領域の間に第二の不純物領
域を形成する、第9の工程と、を有することを特徴とし
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で最終的に完成されるGO
LD構造の外側にLDD領域を有するTFTを図16に
示す。図16に示す形状は、第一の層1603、第二の層16
01にそれぞれTaNにOが添加されたもの、及びWを用
いている。図16中ではn型の不純物が添加されてお
り、第一の不純物領域1604、第二の不純物領域1605、第
三の不純物領域1606、として示されている。また、ゲー
ト絶縁膜1602は、エッチング工程を経ることにより、異
なる不純物領域に対し、異なる膜厚で形成される。この
第一の不純物領域、第二の不純物領域、第三の不純物領
域、を有するTFT構造を、以下GOLD+LDD構造
と呼ぶことにする。この形状は、第二の層1601の端部を
テーパー形状に加工する工程を経て形成される。
【0013】タングステンのような耐熱性導電性材料を
高速でかつ精度良くエッチングして、さらに端部をテー
パー形状とするためには、高密度プラズマを用いたドラ
イエッチング法を適用する。高密度プラズマを得る手法
にはマイクロ波や誘導結合プラズマ(Inductively Coup
led Plasma:ICP)を用いたエッチング装置が適して
いる。特に、ICPエッチング装置はプラズマの制御が
容易であり、処理基板の大面積化にも対応できる。
【0014】マルチスパイラルコイルを適用したICP
を用いたエッチング装置を用いると、前記耐熱性導電性
材料のエッチングを良好に行うことができる。ここで
は、松下電器産業(株)製のICPを用いたドライエッ
チング装置(Model E645−□ICP)を用いた。
図21は、ガラス基板上に所定のパターンに形成された
W膜について、そのパターン端部のテーパー形状につい
て調べた結果を示す。ここで、テーパー部の角度は基板
表面(水平面)とテーパー部の傾斜部とが角度として定
義する(図4においてθ1で示す角度)。ここでは、共
通条件として放電電力(コイルに印加する高周波電力、
13.56MHz)を3.2W/cm2、圧力1.0Paとして
エッチングガスにCF4とCl2を用いた。図21(A)
はテーパー部の角度について、基板側にかけるバイアス
電力(13.56MHz)依存性を示す。エッチングガス
の流量はCF4、Cl2共に30SCCMとした。テーパー部
の角度はバイアス電力が128〜384mW/cm2の範囲で
70〜20°まで変化させることが可能であることが明
らかとなった。また、図21(B)はテーパー部の角度
のエッチングガス流量比依存性について調べた結果を示
す。CF4とCl2の合計の流量を60SCCMとして、CF
4のみを20〜40SCCMの範囲で変化させた。このとき
バイアス電力は128mW/cm2とした。その結果、テーパ
ー部の角度は60〜80°まで変化させることが可能で
あった。
【0015】このようにテーパー部の角度は基板側にか
けるバイアス電力によって大きく変化を示し、バイアス
電力をさらに高め、また、圧力を変化させることにより
テーパー部の角度を5〜45°まで変化させることがで
きる。
【0016】表1はゲート電極を形成する前記耐熱性導
電性材料のICPエッチング装置における加工特性を示
す。ここでは、W膜とTa膜の他に、ゲート電極用の材
料としてしばしば用いられるモリブデンータングステン
(Mo−W)合金(組成比はMo:W=48:50wt
%)の例を示す。表1にはエッチング速度、適用するエ
ッチングガス、およびゲート電極の下地となるゲート絶
縁膜との選択比の代表的な値を示す。ゲート絶縁膜はプ
ラズマCVD法で作製する酸化シリコン膜または酸化窒
化シリコン膜であり、ここで選択比はゲート絶縁膜のエ
ッチング速度に対する、それぞれの材料におけるエッチ
ング速度の割合として定義する。
【0017】
【表1】
【0018】Ta膜のエッチング速度は140〜160
nm/minで選択比も6〜8が選られ、W膜のエッチング速
度70〜90nm/min、また選択比2〜4に対して優れた
値となっている。従って、被加工性という観点からはT
a膜も適しているが、表中に示さない値として、抵抗率
が20〜30μΩcmであり、W膜の10〜16μΩc
mに比べて若干高い点が難点となる。一方、Mo−W合
金はエッチング速度が40〜60nm/minと遅く、また選
択比は0.1〜2となりこの材料は被加工性という観点
から必ずしも適していないことが覗われる。このよう
に、表1からはTa膜が最も良い結果を示していること
がわかるが、前述のように抵抗率を考慮するとW膜が総
合的には適していると判断される。
【0019】ここでは、W膜を一例として示したが、前
記耐熱性導電性材料についてICPエッチング装置を用
いると、容易にパターンの端部をテーパー形状として加
工することができる。
【0020】本発明ではこのようなテーパー形状を形成
する方法を適用して上記GOLD+LDD構造のTFT
を作製する。具体的には図6に示すように、ゲート電極
の形状を、段階を経て変化させ、その過程でドーピング
を行う。図6においては、リンを注入するn型TFTの
例を示している。図6の説明では、前記第一の層及び第
二の層が成膜された後、ゲート電極が形成されるプロセ
スを順に示している。
【0021】まず、バイアス電圧が高く、第二の層のエ
ッチレートと第一の層のエッチレートとの比(以下選択
比と記す)が大きいエッチング雰囲気で、前記2層から
なるゲート電極を異方性エッチする。すると図6(a)
のごとく第二の層608がテーパー形状となり第一の層604
が残るゲート電極が形成される。
【0022】次にバイアス電圧を変えずに、選択比が、
図6(a)の場合より小さくなるエッチング雰囲気で、
エッチングを行う。すると図6(b)のごとく第一の層6
05が第二の層609の端部よりテーパー形状を成したゲー
ト電極が形成される。このときイオン化した導電型制御
用の不純物元素を、電界で加速してゲート絶縁膜(ゲー
ト電極と半導体層とに密接してその両者の間に設けられ
るゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜からその周辺の領域
に延在する絶縁膜を含めてゲート絶縁膜と称する)を通
過させて、半導体層にリンを添加しソース及びドレイン
領域615を形成する。本明細書中において、この不純物
元素の添加方法を便宜上「スルードープ法」と呼ぶ。
【0023】そしてさらに、バイアス電圧が図6
(a)、図6(b)の形成時に比べて低く、選択比が、図
6(a)の場合より小さいエッチング雰囲気で、図6
(a)、図6(b)と比べて等方性のエッチングを行う。
すると図6(c)のごとく図6(b)の場合よりテーパー
が後退した第一の層606及び第二の層610のゲート電極が
形成される。
【0024】その後、バイアス電圧が図6(a)、図6
(b)の形成時に比べて低く、選択比が、図6(c)の場
合より大きくなるエッチング雰囲気で、エッチングを行
う。すると図6(d)のごとく第一の層607が露出したゲ
ート電極が形成される。このときイオン化した導電型制
御用の不純物元素を、第一の層より成るゲート電極とゲ
ート絶縁膜を通過させ、スルードープを行う。このとき
の不純物元素は、図6(B)の場合に比べて低濃度で添
加し、これにより第一の不純物領域613及び第二の不純
物領域614を形成する。
【0025】本発明では、第一の層の膜中に、酸素が添
加されていることを特徴とする。その好適な例として、
酸素を添加したTaNが挙げられる。酸素を添加したT
aNを、以下TaONと記述する。第二の層として好適
な材料には、Wが挙げられる。TaON、Wとも耐熱性
に優れ、抵抗率の低いWとエッチレートを低く設定で
き、図6に述べる形状を形成しやすい。なお、上記材料
はCF4及びCl2をエッチングガスとして用い、ドライ
エッチングできる。選択比を上げるためには、上記ガス
に酸素を添加することが有効である。
【0026】第一の層の膜中に酸素が添加されているこ
とを特徴とする理由は、図6(d)のスルードープの段
階における第一の不純物領域613の上方に位置する第一
の層607の膜厚を小さくできることに起因する、TFT
特性向上があげられる。
【0027】図6(D)においては、第一の不純物領域
の上方に位置する第一の層607を通過させるスルードー
プ法を行うことで、当該第一の層607の厚さにより半導
体層に添加される不純物元素の濃度は制御される。そし
てこの第一の不純物領域の上方に位置する第一の層607
の膜厚は、上記選択比で制御することが好ましい。なぜ
なら電界特性や不純物添加濃度を設計上決める、第二の
層612とゲート絶縁膜616の膜厚を変えずに済むからであ
る。すなわちエッチングによって図6(D)のごとく形
状を形成する際、第一の不純物領域613の上方に位置す
る第一の層607の膜厚を薄くするためには、上記選択比
を大きくし、第一の層607の膜厚を厚くするためには上
記選択比を小さくする。
【0028】第一の層がTaNより成る場合、充分な上
記エッチレートの差が無いため、第一の不純物領域の上
方に位置する第一の層が厚くなる。このため上記の作製
方法で形成したGOLD+LDD構造のTFT素子の特
性において、ゲート電極とゲート絶縁膜を通過させ、第
一の不純物領域の部分にリンを充分注入できないことが
ある。このため充分な耐性が得られないことがあった。
第一の層にTaNを用いたままで、これを解決すべく図
6(d)の段階で第一の不純物領域にリンを充分注入す
ると、これに伴い第二の不純物領域の濃度を高くなる。
第二の不純物領域の濃度が高くなれば、第二の不純物領
域で電界を緩和することができなくなり、オフ電流が上
がるなど、TFTとして良好な特性を示さないことがあ
る。
【0029】そこで、第一の不純物領域の部分に注入さ
れるリンを阻止する第一の層の膜厚を薄くすることで、
第二の不純物領域の濃度を従来の構造と変えず、第一の
不純物領域の部分に注入されるリン濃度を増やすことが
できる。そのためには、図6(d)の段階で、選択比
が、より大きくなるようなエッチング雰囲気もしくは膜
特性とすることが必要となる。具体的には、上記第一の
層の膜中への酸素の添加で上記エッチレートの差を大き
くする。
【0030】選択比が、第一の層の酸素添加によってど
の程度変化するかを調べるべく、実験を行った。以下に
その結果を示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2は、ガラス上にスパッタ成膜法でTa
N膜を30nm成膜し、TaN膜に酸素プラズマ処理を行
った後、シート抵抗を測定した結果を示す。表2中に見
られるように、酸素プラズマ処理を行ったいずれのサン
プルも、酸化のため抵抗値が上がっている。しかし第一
の不純物領域に電界をかけるには充分低く、上記すべて
の条件で第一の層を酸素添加処理できると思われる。
【0033】このTaN膜について、SIMSによって
表面からの酸素濃度を測定した結果を図15に示す。こ
のサンプルは、ガラス基板上にTaNを150nm積層し
ている。表面層、すなわちグラフの左側において、測定
時に表面からの情報が10nmまで影響することを考慮す
ると、膜中の酸素濃度は1×1021 atoms/cm3程度と見
られる。これはTaNが自然に酸素を吸蔵したものと考
えられる。このことから、膜中の酸素濃度は1×1021
atoms/cm3以上であれば、TaON膜であると我々は判
断した。
【0034】
【表3】
【0035】表3は、ガラス上にスパッタ成膜法でTa
N膜を成膜し、表2と同条件の酸素プラズマ処理を行っ
た後、エッチングレートを測定した結果を示す。いずれ
の前記シート抵抗が上がっているサンプル処理方法にお
いても、エッチレートが上がっていることが分かる。表
2及び表3では酸素プラズマ処理において、処理時間を
変えて測定している。処理時間が増えるにつれ、シート
抵抗が上がり、エッチレートが減ることから、酸素が添
加されるにつれエッチレートが小さくなると推測でき
る。
【0036】ここでは第一の層としてTaNを上げた
が、適したエッチングガスを用い、エッチレートを遅く
することができる物質なら利用することができると考え
られる。具体的にはTi、W及びその酸化物もしくは酸
化窒化物も有効と思われる。第一の層への酸素添加方法
も、酸素プラズマ処理に限定されず、例えばスパッタ成
膜時に酸素ガスを流す方法が有効と考えられる。
【0037】以上より、選択比を変えることにより、第
一の層の膜厚を薄くすることが可能であることが分かっ
た。そこで、この第一の層の膜厚を変化させたときのT
FT特性をシミュレーションした。シミュレーション
は、第一の層による不純物注入の阻止能を考慮し、ゲー
ト電極の導電率は考慮していない。TFTのサイズは、
基板平面に沿って8μm×8μmであり、ドレイン電圧
を14Vと固定している。
【0038】図21は、ゲート電極の第一の層を、膜厚
において5nmから30nmまで変化させたときの、Vg-
Id曲線をシミュレーションした結果である。膜厚によ
るVg-Id特性の変化は小さいといえる。
【0039】図22は、ゲート電極の第一の層を、膜厚
において5nmから30nmまで変化させたときの、Siに
おける電界強度曲線である。このとき、ゲート電極に2
0V印加している。縦軸は電界強度であり、横軸はTF
Tにおける位置を示している。横軸の単位はμmであ
り、第一の不純物領域及び第二の不純物領域は0.5μ
mで形成されている。1付近がチャネルと第一の不純物
領域の境界であり、ここの領域付近の電界はPN接合部
となるため高い。1.5付近が第一の不純物領域と第二
の不純物領域の境界であり、この領域付近の電界が、劣
化の原因となる。図22中では、膜厚が薄くなるにつれ
領域付近の電界は小さくなり、劣化はおきにくくなるこ
とが予想される。すなわち、第一の層を薄くするような
GOLD+LDD構造のTFTは劣化に対し有効であ
る。
【0040】
【実施例】[実施例1]本発明の実施例を、図1〜図4を
用いて説明する。ここでは、画素部の画素TFTおよび
保持容量と、画素部の周辺に設けられる駆動回路のTF
Tを同時に作製する方法について工程に従って詳細に説
明する。
【0041】図1(A)において、基板101にはコー
ニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに
代表されるバリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケ
イ酸ガラスなどのガラス基板の他に、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(P
EN)、ポリエーテルサルフォン(PES)など光学的
異方性を有しないプラスチック基板を用いることができ
る。ガラス基板を用いる場合には、ガラス歪み点よりも
10〜20℃程度低い温度であらかじめ熱処理しておい
ても良い。そして、基板101のTFTを形成する表面
に、基板101からの不純物拡散を防ぐために、酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜な
どの絶縁膜から成る下地膜102を形成する。例えば、
プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製さ
れる酸化窒化シリコン膜102aを10〜200nm(好
ましくは50〜100nm)、同様にSiH4、N2Oから
作製される酸化窒化水素化シリコン膜102bを50〜
200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積
層形成する。ここでは下地膜102を2層構造として示
したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させて
形成しても良い。
【0042】酸化窒化シリコン膜は従来の平行平板型の
プラズマCVD法を用いて形成する。酸化窒化シリコン
膜102aは、SiH4を10SCCM、NH3を100SCC
M、N 2Oを20SCCMとして反応室に導入し、基板温度3
25℃、反応圧力40Pa、放電電力密度0.41W/c
m2、放電周波数60MHzとした。一方、酸化窒化水素化
シリコン膜102bは、SiH4を5SCCM、N2Oを12
0SCCM、H2を125SCCMとして反応室に導入し、基板
温度400℃、反応圧力20Pa、放電電力密度0.41
W/cm2、放電周波数60MHzとした。これらの膜は、基板
温度を変化させ、反応ガスの切り替えのみで連続して形
成することもできる。
【0043】このようにして作製した酸化窒化シリコン
膜102aは、密度が9.28×1022/cm3であり、フ
ッ化水素アンモニウム(NH4HF2)を7.13%とフ
ッ化アンモニウム(NH4F)を15.4%含む混合溶
液(ステラケミファ社製、商品名LAL500)の20
℃におけるエッチング速度が約63nm/minと遅く、緻密
で硬い膜である。このような膜を下地膜に用いると、こ
の上に形成する半導体層にガラス基板からのアルカリ金
属元素が拡散するのを防ぐのに有効である。
【0044】次に、25〜80nm(好ましくは30〜
60nm)の厚さで非晶質構造を有する半導体層103
aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの公知の方法
で形成する。例えば、プラズマCVD法で非晶質シリコ
ン膜を55nmの厚さに形成する。非晶質構造を有する
半導体膜には、非晶質半導体層や微結晶半導体膜があ
り、非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶質構造を
有する化合物半導体膜を適用しても良い。また、下地膜
102と非晶質半導体層103aとは両者を連続形成す
ることも可能である。例えば、前述のように酸化窒化シ
リコン膜102aと酸化窒化水素化シリコン膜102b
をプラズマCVD法で連続して成膜後、反応ガスをSi
4、N2O、H2からSiH4とH2或いはSiH4のみに
切り替えれば、一旦大気雰囲気に晒すことなく連続形成
できる。その結果、酸化窒化水素化シリコン膜102b
の表面の汚染を防ぐことが可能となり、作製するTFT
の特性バラツキやしきい値電圧の変動を低減させること
ができる。
【0045】そして、結晶化の工程を行い非晶質半導体
層103aから結晶質半導体層103bを作製する。そ
の方法としてレーザーアニール法や熱アニール法(固相
成長法)、またはラピットサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。前述のようなガラス基板
や耐熱性の劣るプラスチック基板を用いる場合には、特
にレーザーアニール法を適用することが好ましい。RT
A法では、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、メタルハラ
イドランプ、キセノンランプなどを光源に用いる。或い
は特開平7−130652号公報で開示された技術に従
って、触媒元素を用いる結晶化法で結晶質半導体層10
3bを形成することもできる。結晶化の工程ではまず、
非晶質半導体層が含有する水素を放出させておくことが
好ましく、400〜500℃で1時間程度の熱処理を行
い含有する水素量を5atomic%以下にしてから結晶化さ
せると膜表面の荒れを防ぐことができるので良い。
【0046】また、プラズマCVD法で非晶質シリコン
膜の形成工程において、反応ガスにSiH4とアルゴン
(Ar)を用い、成膜時の基板温度を400〜450℃
として形成すると、非晶質シリコン膜の含有水素濃度を
5atomic%以下にすることもできる。このような場合に
おいて水素を放出させるための熱処理は不要となる。
【0047】結晶化をレーザーアニール法にて行う場合
には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザ
ーやアルゴンレーザーをその光源とする。パルス発振型
のエキシマレーザーを用いる場合には、レーザー光を線
状に加工してレーザーアニールを行う。レーザーアニー
ル条件は実施者が適宣選択するものであるが、例えば、
レーザーパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネ
ルギー密度を100〜500mJ/cm2(代表的には300
〜400mJ/cm2)とする。そして線状ビームを基板全面
に渡って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率
(オーバーラップ率)を80〜98%として行う。この
ようにして図1(B)に示すように結晶質半導体層10
3bを得ることができる。
【0048】そして、結晶質半導体層103b上に第1
のフォトマスク(PM1)を用い、フォトリソグラフィ
ーの技術を用いてレジストパターンを形成し、ドライエ
ッチングによって結晶質半導体層を島状に分割し、図1
(C)に示すように島状半導体層104〜108を形成
する。結晶質シリコン膜のドライエッチングにはCF 4
とO2の混合ガスを用いる。
【0049】このような島状半導体層に対し、TFTの
しきい値電圧(Vth)を制御する目的でp型を付与する
不純物元素を1×1016〜5×1017atomic/cm3程度
の濃度で島状半導体層の全面に添加しても良い。半導体
に対してp型を付与する不純物元素には、ホウ素
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など
周期律表第13族の元素が知られている。その方法とし
て、イオン注入法やイオンドープ法(或いはイオンシャ
ワードーピング法)を用いることができるが、大面積基
板を処理するにはイオンドープ法が適している。イオン
ドープ法ではジボラン(B26)をソースガスとして用
いホウ素(B)を添加する。このような不純物元素の注
入は必ずしも必要でなく省略しても差し支えないが、特
にnチャネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に
収めるために好適に用いる手法である。
【0050】ゲート絶縁膜109はプラズマCVD法ま
たはスパッタ法を用い、膜厚を40〜150nmとして
シリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、12
0nmの厚さで酸化窒化シリコン膜から形成する。ま
た、SiH4とN2OにO2を添加させて作製された酸化
窒化シリコン膜は、膜中の固定電荷密度が低減されてい
るのでこの用途に対して好ましい材料となる。勿論、ゲ
ート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定され
るものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または
積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜
を用いる場合には、プラズマCVD法で、オルトケイ酸
テトラエチル(Tetraethyl Ortho-silicate:TEO
S)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度30
0〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度
0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができ
る。このようにして作製された酸化シリコン膜は、その
後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜と
して良好な特性を得ることができる。
【0051】そして、図1(D)に示す様に、ゲート絶
縁膜109上にゲート電極を形成するための第1の導電
膜110と第2の導電膜111とを形成する。本実施例
では、第1の導電膜110をTaONで5〜30nmの厚
さに形成し、第2の導電膜をWで300〜400nmの厚
さに形成する。
【0052】TaON膜はスパッタ法で形成し、Taの
ターゲットをAr及びN2、O2でスパッタする。この場
合、Ar及びN2に適量のXeやKrを加えると、Ta
N膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することがで
きる。
【0053】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タング
ステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
できる。いずれにしてもゲート電極として使用するため
には低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μ
Ωcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大き
くすることで低抵抗率化を図ることができるが、W中に
酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され
高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、
純度99.9999%のWターゲットを用い、さらに成
膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮
してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩc
mを実現することができる。
【0054】上記例ではTaON膜とW膜を、連続成膜
している。これは大気開放せず処理する、スループット
の早い好適な手段である。
【0055】次に図2に示すように、レジストによるマ
スク112〜117を形成し、ゲート電極を形成するた
めの第1のエッチング処理を行う。エッチング方法に限
定はないが、好適にはICP(Inductively Coupled Pl
asma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッ
チング用ガスにCF4とCl2とO2を混合し、0.5〜
2Pa、好ましくは1Paの圧力でコイル型の電極に500
WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成し
て行う。基板側(試料ステージ)にも100WのRF(1
3.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電
圧を印加する。CF4とCl2とO2を混合した場合には
W膜のエッチレートはTaON膜より大きい。このよう
な条件によりW膜を異方性エッチングし、かつ、それよ
り遅いエッチング速度で第一の層であるTaONを異方
性エッチングする。
【0056】W膜やTaON膜のCF4とCl2の混合ガ
スによるエッチング反応は、生成されるラジカルまたは
イオン種と反応生成物の蒸気圧から推測することができ
る。WとTaONのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較す
ると、Wのフッ化物であるWF6が極端に高く、その他
のWCl5、TaF5、TaCl5は同程度である。従っ
て、CF4とCl2の混合ガスではW膜及びTaON膜共
にエッチングされる。しかし、この混合ガスに適量のO
2を添加するとCF4とO2が反応してCOとFになり、
FラジカルまたはFイオンが多量に発生する。その結
果、フッ化物の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増
大する。一方、TaONはFが増大しても相対的にエッ
チング速度の増加は少ない。また、TaONはWに比較
して酸化されやすいので、O2を添加することでTaO
Nの表面が酸化される。TaONの酸化物はフッ素や塩
素と反応しないためさらにTaON膜のエッチング速度
は低下する。従って、W膜とTaON膜とのエッチング
速度に差を作ることが可能となりW膜のエッチング速度
をTaON膜よりも大きくすることが可能となる。
【0057】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることにより、基板側に
印加するバイアス電圧の効果により第二の層すなわちW
の端部がテーパー形状となる。テーパー部の角度は15
〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなく
エッチングするためには、10〜20%程度の割合でエ
ッチング時間を増加させると良い。W膜に対する酸化窒
化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には3)である
ので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化シリコ
ン膜が露出した面は20〜50nm程度エッチングされる
ことになる。
【0058】その後同様にICPエッチング法を用い、
エッチングガスにCF4とCl2を混合して、1Paの圧力
でコイル型の電極に500WのRF電力(13.56MHz)を供
給し、プラズマを生成してWとTaONのエッチングを
行う。基板側(試料ステージ)には100WのRF(13.
56MHz)電力を投入し、第1のエッチング処理と同様の
自己バイアス電圧を印加する。このような条件によれば
W膜とTaON膜のエッチレートの差すなわち選択比は
酸素を添加した上記エッチング条件にくらべ小さくな
り、W膜及びTaON膜がエッチングされる。こうし
て、第1のエッチング処理により第一の層と第二の層か
ら成る第1の形状の導電層118〜123(第一の層1
18a〜123aと第二の層118b〜123b)を形
成する。130はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導
電層118〜123で覆われない領域は20〜50nm程
度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0059】そして、第1のドーピング処理を行い、n
型を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法
はイオンドープ法若しくはイオン注入法で行えば良い。
イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1
14atoms/cm2とし、加速電圧を60〜100keVとして
行う。n型を付与する不純物元素として15族に属する
元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用い
るが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電層
118〜123がn型を付与する不純物元素に対するマ
スクとなり、自己整合的に第1の不純物領域124〜1
29が形成される。第1の不純物領域124〜129に
は1×1020〜1×1021atomic/cm3の濃度範囲でn型
を付与する不純物元素を添加する。
【0060】次に図3(C)に示すように第2のエッチ
ング処理を行う。このときもICPエッチング法を用
い、エッチングガスにCF4とCl2を混合して、1Paの
圧力でコイル型の電極に500WのRF電力(13.56MHz)
を供給し、プラズマを生成してWとTaONのエッチン
グを行う。基板側(試料ステージ)には20WのRF(1
3.56MHz)電力を投入し、第1のエッチング処理より小
さい自己バイアス電圧を印加する。
【0061】その後ICPエッチング法を用い、エッチ
ングガスにCF4とCl2とO2を混合して、1Paの圧力
でコイル型の電極に500WのRF電力(13.56MHz)を供
給し、プラズマを生成して行う。基板側(試料ステー
ジ)には20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、自己
バイアス電圧を印加する。このような条件によりW膜を
異方性エッチングし、かつ、それより遅いエッチング速
度で第一の層であるTaONを異方性エッチングする。
【0062】こうして第2の形状の薄膜層1118〜1
123(第一の層1118a〜1123aと第二の層1
118b〜1123b)を形成する。1130はゲート
絶縁膜であり、第2の形状の薄膜層1118〜1123
で覆われない領域はさらに20〜50nm程度エッチング
され薄くなった領域が形成される。
【0063】そして、図7(A)に示すように第2のド
ーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処理
よりもドーズ量を下げ高加速電圧の条件でn型を付与す
る不純物元素をドーピングする。例えば、加速電圧を7
0〜120keVとし、1×1013/cm2のドーズ量で行
い、図2で島状半導体層に形成された第1の不純物領域
の内側に新たな不純物領域を形成する。ドーピングは、
第二の形状の薄膜層1118〜1123を不純物元素に
対するマスクとして用い、第二の層1118a〜112
3aの下側の領域にも不純物元素が添加されるようにド
ーピングする。こうして、第二の1118a〜1123
aと重なる第3の不純物領域131〜136と、第1の
不純物領域と第3の不純物領域との間の第2の不純物領
域1131〜1136とを形成する。n型を付与する不
純物元素は、第2の不純物領域で1×1017〜1×10
19atoms/cm3の濃度となるようにし、第3の不純物領域
で1×1016〜1×1018atoms/cm3の濃度となるよう
にする。このように、第2の不純物領域と、第3の不純
物領域と、を併せてLDD領域と呼ぶ。これはボロンを
不純物とするP型の場合も同様である。
【0064】そして、pチャネル型TFTを形成する島
状半導体層104、106にソース領域およびドレイン
領域とする高濃度p型不純物領域140、141を形成
する。ここでは、ゲート電極1118a、1123aをマ
スクとしてp型を付与する不純物元素を添加し、自己整
合的に高濃度p型不純物領域を形成する。このとき、n
チャネル型TFTを形成する島状半導体層105、10
7、108は、第3のフォトマスク(PM3)を用いて
レジストマスク137〜139を形成し全面を被覆して
おく。ここで形成される不純物領域140、141はジ
ボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する。
そして、ゲート電極と重ならない高濃度p型不純物領域
140a、141aのボロン(B)濃度は、3×1020
〜3×1021atomic/cm3となるようにする。また、第
一のゲート電極と重なる不純物領域140b、141b
は、ゲート絶縁膜と第一のゲート電極を介して不純物元
素が添加されるので、実質的に低濃度p型不純物領域と
して形成され、少なくとも1.5×1019atomic/cm3
以上の濃度とする。この高濃度p型不純物領域140
a、141aおよび低濃度p型不純物領域140b、1
41bには、前工程においてリン(P)が添加されてい
て、高濃度p型不純物領域140a、141aには1×
1020〜1×1021atomic/cm3の濃度で、低濃度p型
不純物領域140b、141bには1×1016〜1×1
19atomic/cm3の濃度で含有しているが、この工程で
添加するボロン(B)の濃度をリン(P)濃度の1.5
から3倍となるようにすることにより、pチャネル型T
FTのソース領域およびドレイン領域として機能するた
めに何ら問題は生じなかった。
【0065】その後、図4(A)に示すように、ゲート
電極およびゲート絶縁膜上から第1の層間絶縁膜142
を形成する。第1の層間絶縁膜は酸化シリコン膜、酸化
窒化シリコン膜、窒化シリコン膜、またはこれらを組み
合わせた積層膜で形成すれば良い。いずれにしても第1
の層間絶縁膜142は無機絶縁物材料から形成する。第
1の層間絶縁膜142の膜厚は100〜200nmとす
る。ここで、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラズ
マCVD法でTEOSとO2とを混合し、反応圧力40P
a、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.5
6MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成
することができる。また、酸化窒化シリコン膜を用いる
場合には、プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3
から作製される酸化窒化シリコン膜、またはSiH4
2Oから作製される酸化窒化シリコン膜で形成すれば
良い。この場合の作製条件は反応圧力20〜200Pa、
基板温度300〜400℃とし、高周波(60MHz)電
力密度0.1〜1.0W/cm2で形成することができる。
また、SiH4、N2O、H2から作製される酸化窒化水
素化シリコン膜を適用しても良い。窒化シリコン膜も同
様にプラズマCVD法でSiH4、NH3から作製するこ
とが可能である。
【0066】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化する工程を行
う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニー
ル法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラ
ピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用すること
ができる。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、
好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜
700℃、代表的には500〜600℃で行うものであ
り、本実施例では550℃で4時間の熱処理を行った。
また、基板101に耐熱温度が低いプラスチック基板を
用いる場合にはレーザーアニール法を適用することが好
ましい(図4(B))。
【0067】活性化の工程に続いて、雰囲気ガスを変化
させ、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜
450℃で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層
を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された
水素により島状半導体層にある1016〜1018/cm3のダ
ングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の
手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起され
た水素を用いる)を行っても良い。いずれにしても、島
状半導体層104〜108中の欠陥密度を10 16/cm3
下とすることが望ましく、そのために水素を0.01〜
0.1atomic%程度付与すれば良かった。
【0068】活性化および水素化の工程が終了したら、
有機絶縁物材料からなる第2の層間絶縁膜143を1.
0〜2.0μmの平均厚を有して形成する。有機樹脂材
料としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリ
イミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用
することができる。例えば、基板に塗布後、熱重合する
タイプのポリイミドを用いる場合には、クリーンオーブ
ンで300℃で焼成して形成する。また、アクリルを用
いる場合には、2液性のものを用い、主材と硬化剤を混
合した後、スピナーを用いて基板全面に塗布した後、ホ
ットプレートで80℃で60秒の予備加熱を行い、さら
にクリーンオーブンで250℃で60分焼成して形成す
ることができる。
【0069】このように、第2の層間絶縁膜を有機絶縁
物材料で形成することにより、表面を良好に平坦化させ
ることができる。また、有機樹脂材料は一般に誘電率が
低いので、寄生容量を低減することができる。しかし、
吸湿性があり保護膜としては適さないので、本実施例の
ように、第1の層間絶縁膜142として形成した酸化シ
リコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜などと
組み合わせて用いると良い。
【0070】その後、第4のフォトマスク(PM4)を
用い、所定のパターンのレジストマスクを形成し、それ
ぞれの島状半導体層に形成されたソース領域またはドレ
イン領域に達するコンタクトホールを形成する。コンタ
クトホールの形成はドライエッチング法により行う。こ
の場合、エッチングガスにCF4、O2、Heの混合ガス
を用い有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁膜143を
まずエッチングし、その後、続いてエッチングガスをC
4、O2として第1の層間絶縁膜142をエッチングす
る。さらに、島状半導体層との選択比を高めるために、
エッチングガスをCHF3に切り替えてゲート絶縁膜1
30をエッチングすることにより、良好にコンタクトホ
ールを形成することができる。
【0071】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し第5のフォトマスクでレジストマスク
パターンを形成しエッチングによって、ソース配線とド
レイン配線を形成する。ドレイン配線を例としてこの構
成を説明すると、Ti膜を50〜150nmの厚さで形成
し、島状半導体層のソースまたはドレイン領域を形成す
る半導体膜とコンタクトを形成する。そのTi膜上に重
ねてAl膜を300〜400nmの厚さで形成し、さらに
Ti膜または窒化チタン(TiN)膜を100〜200
nmの厚さで形成して3層またはTiとTiNを組み合わ
せ、3層以上の層を有する構造とする。その後、第5の
フォトマスクによりレジストマスクパターンを形成し、
エッチングによってソース配線とドレイン配線を形成す
る。このとき、課題を解決する手段で記したように、酸
素プラズマを用いた処理、熱酸化処理を行い、Al層の
端部に酸化膜を形成する。その後、透明導電膜を全面に
形成し、第6のフォトマスクを用いたパターニング処理
およびエッチング処理により画素電極を形成する。画素
電極は、有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁膜上に形
成され、画素TFTのドレイン配線と重なる部分を設け
電気的な接続を形成している。
【0072】透明導電膜の材料は、酸化インジウム(I
23)や酸化インジウム酸化スズ合金(In23―S
nO2;ITO)などをスパッタ法や真空蒸着法などを
用いて形成して用いることができる。このような材料の
エッチング処理は塩酸系の溶液により行う。
【0073】こうして6枚のフォトマスクにより、同一
の基板上に、駆動回路のTFTと画素部の画素TFTと
を有した基板を完成させることができる。駆動回路には
第1のpチャネル型TFT(A)200a、第1のnチ
ャネル型TFT(A)201a、第2のpチャネル型T
FT(A)202a、第2のnチャネル型TFT(A)
203a、画素部には画素TFT204、保持容量20
5が形成されている。本明細書では便宜上このような基
板をアクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0074】駆動回路の第1のpチャネル型TFT
(A)200aには、島状半導体層104にチャネル形
成領域206、LDD領域207、高濃度p型不純物領
域から成るソース領域208、ドレイン領域209を有
した構造となっている。第1のnチャネル型TFT
(A)201aには、島状半導体層105にチャネル形
成領域210、低濃度n型不純物領域で形成されゲート
電極119と重なるLDD領域211、高濃度n型不純
物領域で形成するソース領域212、ドレイン領域21
3を有している。チャネル長3〜7μmに対して、ゲー
ト電極119と重なるLDD領域を第一の不純物領域と
してそのチャネル長方向の長さは0.1〜1.5μm、
好ましくは0.3〜0.8μmとする。この第一の不純
物領域の長さはゲート電極119の厚さとテーパー部の
角度θ1から制御する。
【0075】図4(C)では、駆動回路のnチャネル型
TFTおよびpチャネル型TFTを一対のソース・ドレ
イン間に一つのゲート電極を設けたシングルゲートの構
造とし、画素TFTをダブルゲート構造としたが、これ
らのTFTはいずれもシングルゲート構造としても良い
し、複数のゲート電極を一対のソース・ドレイン間に設
けたマルチゲート構造としても差し支えない。
【0076】図7は画素部のほぼ一画素分を示す上面図
である。図中に示すA−A'断面が図4(C)に示す画
素部の断面図に対応している。画素TFT204は、ゲ
ート電極122は図示されていないゲート絶縁膜を介し
てその下の島状半導体層108と交差し、さらに複数の
島状半導体層に跨って延在してゲート配線を兼ねてい
る。図示はしていないが、島状半導体層には、図4
(C)で説明したソース領域、ドレイン領域、LDD領
域が形成されている。また、230はソース配線148
とソース領域225とのコンタクト部、231はドレイ
ン配線153とドレイン領域227とのコンタクト部で
ある。保持容量205は、画素TFT204のドレイン
領域227から延在する半導体層228、229とゲー
ト絶縁膜を介して容量配線123が重なる領域で形成さ
れている。この構成において半導体層228には、価電
子制御を目的とした不純物元素は添加されていない。
【0077】以上の様な構成は、画素TFTおよび駆動
回路が要求する仕様に応じて各回路を構成するTFTの
構造を最適化し、半導体装置の動作性能と信頼性を向上
させることを可能としている。さらにゲート電極を、耐
熱性を有する導電性材料で形成することによりLDD領
域やソース領域およびドレイン領域の活性化を容易とし
ている。
【0078】さらに、ゲート電極にゲート絶縁膜を介し
て重なるLDD領域を形成する際に、導電型を制御する
目的で添加した不純物元素に濃度勾配を持たせてLDD
領域を形成することで、特にドレイン領域近傍における
電界緩和効果が高まることが期待できる。
【0079】アクティブマトリクス型の液晶表示装置の
場合、第1のpチャネル型TFT(A)200aと第1
のnチャネル型TFT(A)201aは高速動作を重視
するシフトレジスタ回路、バッファ回路、レベルシフタ
回路などを形成するのに用いる。図4(C)ではこれら
の回路をロジック回路部として表している。第1のnチ
ャネル型TFT(A)201aのLDD領域211はホ
ットキャリア対策を重視した構造となっている。さら
に、耐圧を高め動作を安定化させるために、図5(A)
で示すようにこのロジック回路部のTFTを第1のpチ
ャネル型TFT(B)200bと第1のnチャネル型T
FT(B)201bで形成しても良い。このTFTは、
一対のソース・ドレイン間に2つのゲート電極を設けた
ダブルゲート構造であり、このようなTFTは本実施例
の工程を用いて同様に作製できる。第1のpチャネル型
TFT(B)200bには、島状半導体層にチャネル形
成領域236a、236b、低濃度p型不純物領域から
成りゲート電極118と重なるLDD領域237a、2
37b、高濃度p型不純物領域から成るソース領域23
8とドレイン領域239、240を有した構造となって
いる。第1のnチャネル型TFT(B)201bには、
島状半導体層にチャネル形成領域241a、241b、
低濃度n型不純物領域で形成されゲート電極119と重
なるLDD領域242a、242b、高濃度n型不純物
領域で形成するソース領域243とドレイン領域24
4、245を有している。チャネル長はいずれも3〜7
μmとして、ゲート電極と重なるLDD領域を第一の不
純物領域としてそのチャネル長方向の長さは0.1〜
1.5μm、好ましくは0.3〜0.8μmとする。
【0080】また、アナログスイッチで構成するサンプ
リング回路には、同様な構成とした第2のpチャネル型
TFT(A)202aと第2のnチャネル型TFT
(A)203aを適用することができる。サンプリング
回路はホットキャリア対策と低オフ電流動作が重視され
るので、図5(B)で示すようにこの回路のTFTを第
2のpチャネル型TFT(B)202bと第2のnチャ
ネル型TFT(B)203bで形成しても良い。この第
2のpチャネル型TFT(B)202bは、一対のソー
ス・ドレイン間に3つのゲート電極を設けたトリプルゲ
ート構造であり、このようなTFTは本実施例の工程を
用いて同様に作製できる。第2のpチャネル型TFT
(B)202bには、島状半導体層にチャネル形成領域
246a、246b、246c、低濃度p型不純物領域
から成りゲート電極120と重なるLDD領域247
a、247b、247c、高濃度p型不純物領域から成
るソース領域249とドレイン領域250〜252を有
した構造となっている。第2のnチャネル型TFT
(B)203bには、島状半導体層にチャネル形成領域
253a、253b、低濃度n型不純物領域で形成され
ゲート電極121と重なるLDD領域254a、254
b、高濃度n型不純物領域で形成するソース領域255
とドレイン領域256、257を有している。
【0081】このように、TFTのゲート電極の構成を
シングルゲート構造とするか、複数のゲート電極を一対
のソース・ドレイン間に設けたマルチゲート構造とする
かは、回路の特性に応じて実施者が適宣選択すれば良
い。そして、本実施例で完成したアクティブマトリクス
基板を用いることで透過型の液晶表示装置を作製するこ
とができる。
【0082】[実施例2]実施例1では、TaON膜と
W膜を連続成膜している。これは例えばマルチチャンバ
ーを有するスパッタ装置などで、大気開放せず処理する
好適な成膜手段である。それ以外にもTaN膜を成膜
し、後に酸化する方法がある。ゲート電極を形成する
際、TaN膜はTaのターゲットをAr及びN2でスパ
ッタ成膜する。その後、酸素を含むプラズマに曝しTa
N膜を酸化させるとTaON膜を得ることができる。
【0083】しかしながら、何らかの都合でTa成膜時
酸素を流せない場合があれば、後にアニールを行うこと
で酸化する手段をとる。例えば、TaN膜を大気雰囲
気、もしくは窒素雰囲気において550℃でアニールす
る。あるいは前記耐熱性導電性材料から成る第一の層
に、酸素雰囲気でアニールしたとき、導電性が良好で、
エッチング特性が上記加工に対し良好であり、酸素を透
過するものであれば、第一の層及び第二の層を成膜後ア
ニールするという手段をとることができる。
【0084】[実施例3]実施例1では、駆動回路のn
チャネル型TFT及び画素TFTに同じGOLD+LD
D構造を形成する例を示した。しかしながら画素TFT
と駆動回路のTFTとでは、それらの回路の動作条件は
必ずしも同一ではなく、そのことからTFTに要求され
る特性も少なからず異なっている。画素TFTはnチャ
ネル型TFTから成り、スイッチング素子として液晶に
電圧を印加して駆動させるものである。液晶は交流で駆
動させるので、フレーム反転駆動と呼ばれる方式が多く
採用されている。この方式では消費電力を低く抑えるた
めに、画素TFTに要求される特性はオフ電流値(TF
Tがオフ動作時に流れるドレイン電流)を十分低くする
ことである。一方、駆動回路のバッファ回路などは高い
駆動電圧が印加されるため、高電圧が印加されても壊れ
ないように耐圧を高めておく必要がある。また電流駆動
能力を高めるために、オン電流値(TFTがオン動作時
に流れるドレイン電流)を十分確保する必要がある。
【0085】また、上記オフ電流値やオン電流値の他に
も注目すべき点はある。例えば、画素TFTと、シフト
レジスタ回路やバッファ回路などの駆動回路のTFTと
では、そのバイアス状態も必ずしも同じではない。例え
ば、画素TFTにおいてはゲート電極に大きな逆バイア
ス(nチャネル型TFTでは負の電圧)が印加される
が、駆動回路のTFTは基本的に逆バイアス状態で動作
することはない。また、動作速度に関しても、画素TF
Tは制御回路のTFTの1/100以下で良い。また、
GOLD+LDD構造はオン電流値の劣化を防ぐ効果は
高いが、その反面、通常のLDD構造と比べてオフ電流
値が大きくなる可能性がある。従って、画素TFTに適
用するには改善の余地がある。また逆に通常のLDD構
造はオフ電流値を抑える効果は高いが、ドレイン近傍の
電界を緩和してホットキャリア注入による劣化を防ぐ効
果は低い。このように、アクティブマトリクス型液晶表
示装置のような動作条件の異なる複数の集積回路を有す
る半導体装置において、求められる特性にあわせた構造
で形成することが望ましい。
【0086】すなわち、画素TFTと駆動回路のTFT
との構造を変えることで、液晶表示装置として良好な特
性を示すことが期待される。具体的には、実施例1によ
り形成される上記GOLD+LDD構造において、高濃
度n型不純物領域を、マスクを用いて形成することで、
片方の第二の不純物領域の長さを変えることが出来る。
このときTFT特性から言えば、第二の不純物領域の長
さが長くなるとともに抵抗は上がり、Ioff及びIonの値
が下がることになる。また、この部分の電位変動が緩や
かになり、劣化がおきにくくなることが期待される。
【0087】また、実施例1では第二の不純物領域の長
さを第一の層及び第二の層のテーパー形状で決めてい
る。従ってプロセスにおける基板面内分布特性が均一で
ないと、第二の不純物領域の長さが面内で変わることが
予想される。このことからも高濃度n型不純物領域を、
マスクを用いて形成する利点である。このプロセスを、
図20を用いて説明する。ここでも図6と同様、ゲート
電極の形状を、段階を経て変化させ、その過程でドーピ
ングを行う。図20においては、リンを注入するn型T
FTの例を示している。
【0088】まず、バイアス電圧が高く、選択比が大き
いエッチング雰囲気で、前記2層からなるゲート電極を
異方性エッチする。すると図20(a)のごとく第二の層2
008がテーパー形状となり第一の層2004が残るゲート電
極が形成される。次にバイアス電圧を変えずに、選択比
が、図20(a)の場合より小さくなるエッチング雰囲気
で、エッチングを行う。すると図20(b)のごとく第一
の層2005が第二の層2009の端部よりテーパー形状を成し
たゲート電極が形成される。そして、バイアス電圧が図
20(a)、図20(b)の形成時に比べて低く、選択比が、
図20(a)の場合より小さいエッチング雰囲気で、図20
(a)、図20(b)と比べて等方性のエッチングを行う。
すると図20(c)のごとく図6(b)の場合よりテーパー
が後退した第一の層2006及び第二の層2010よりなるゲー
ト電極が形成される。
【0089】その後、バイアス電圧が図20(a)、図20
(b)の形成時に比べて低く、選択比が、図20(c)の場
合より大きくなるエッチング雰囲気で、エッチングを行
う。すると図20(d)のごとく第一の層2007が露出した
ゲート電極が形成される。このときイオン化した導電型
制御用の不純物元素を、第一の層より成るゲート電極と
ゲート絶縁膜を通過させ、スルードープを行う。これに
より第一の不純物領域2013及び第二の不純物領域2014を
形成する。そしてさらに、図20(f)のごとくソース及
びドレイン領域を形成する領域を開口するようなレジス
ト2012を形成する。このときイオン化した導電型制御用
の不純物元素を、半導体層に添加しソース及びドレイン
領域を形成する。このときの不純物元素は、図20(d)
の場合に比べて高い濃度で添加する。これにより、ソー
ス及びドレイン領域2016が形成される。以上の工程でマ
スクを用いて第二の不純物領域の長さを決めることが出
来る。 [実施例4]本実施例では、実施例1で示したアクティ
ブマトリクス基板のTFTの活性層を形成する結晶質半
導体層の他の作製方法について示す。結晶質半導体層は
非晶質半導体層を熱アニール法やレーザーアニール法、
またはRTA法などで結晶化させて形成するが、その他
に特開平7−130652号公報で開示されている触媒
元素を用いる結晶化法を適用することもできる。その場
合の例を、図8を用いて説明する。
【0090】図8(A)で示すように、実施例1と同様
にして、ガラス基板1101上に下地膜1102a、1
102b、非晶質構造を有する半導体層1103を25
〜80nmの厚さで形成する。非晶質半導体層は非晶質シ
リコン(a−Si)膜、非晶質シリコン・ゲルマニウム
(a−SiGe)膜、非晶質炭化シリコン(a−Si
C)膜,非晶質シリコン・スズ(a−SiSn)膜など
が適用できる。これらの非晶質半導体層は水素を0.1
〜40atomic%程度含有するようにして形成すると良
い。例えば、非晶質シリコン膜を55nmの厚さで形成す
る。そして、重量換算で10ppmの触媒元素を含む水
溶液をスピナーで基板を回転させて塗布するスピンコー
ト法で触媒元素を含有する層1104を形成する。触媒
元素にはニッケル(Ni)、ゲルマニウム(Ge)、鉄
(Fe)、パラジウム(Pd)、スズ(Sn)、鉛(P
b)、コバルト(Co)、白金(Pt)、銅(Cu)、
金(Au)などである。この触媒元素を含有する層11
04は、スピンコート法の他に印刷法やスプレー法、バ
ーコーター法、或いはスパッタ法や真空蒸着法によって
上記触媒元素の層を1〜5nmの厚さに形成しても良い。
【0091】そして、図8(B)に示す結晶化の工程で
は、まず400〜500℃で1時間程度の熱処理を行
い、非晶質シリコン膜の含有水素量を5atomic%以下に
する。非晶質シリコン膜の含有水素量が成膜後において
最初からこの値である場合にはこの熱処理は必ずしも必
要でない。そして、ファーネスアニール炉を用い、窒素
雰囲気中で550〜600℃で1〜8時間の熱アニール
を行う。以上の工程により結晶質シリコン膜から成る結
晶質半導体層1105を得ることができる(図8
(C))。しかし、この熱アニールによって作製された
結晶質半導体層1105は、光学顕微鏡観察により巨視
的に観察すると局所的に非晶質領域が残存していること
が観察されることがあり、このような場合、同様にラマ
ン分光法では480cm-1にブロードなピークを持つ非
晶質成分が観測される。そのため、熱アニールの後に実
施例1で説明したレーザーアニール法で結晶質半導体層
1105を処理してその結晶性を高めることは有効な手
段として適用できる。
【0092】図9は同様に触媒元素を用いる結晶化法の
実施例であり、触媒元素を含有する層をスパッタ法によ
り形成するものである。まず、実施例1と同様にして、
ガラス基板1201上に下地膜1202a、1202
b、非晶質構造を有する半導体層1203を25〜80
nmの厚さで形成する。そして、非晶質構造を有する半導
体層1203の表面に0.5〜5nm程度の酸化膜(図示
せず)を形成する。このような厚さの酸化膜は、プラズ
マCVD法やスパッタ法などで積極的に該当する被膜を
形成しても良いが、100〜300℃に基板を加熱して
プラズマ化した酸素雰囲気中に非晶質構造を有する半導
体層1203の表面を晒しても良いし、過酸化水素水
(H22)を含む溶液に非晶質構造を有する半導体層1
203の表面を晒して形成しても良い。或いは、酸素を
含む雰囲気中で紫外線光を照射してオゾンを発生させ、
そのオゾン雰囲気中に非晶質構造を有する半導体層12
03を晒すことによっても形成できる。
【0093】このようにして表面に薄い酸化膜を有する
非晶質構造を有する半導体層1203上に前記触媒元素
を含有する層1204をスパッタ法で形成する。この層
の厚さに限定はないが、10〜100nm程度の厚さに形
成すれば良い。例えば、Niをターゲットとして、Ni
膜を形成することは有効な方法である。スパッタ法で
は、電界で加速された前記触媒元素から成る高エネルギ
ー粒子の一部が基板側にも飛来し、非晶質構造を有する
半導体層1203の表面近傍、または該半導体層表面に
形成した酸化膜中に打ち込まれる。その割合はプラズマ
生成条件や基板のバイアス状態によって異なるものであ
るが、好適には非晶質構造を有する半導体層1203の
表面近傍や該酸化膜中に打ち込まれる触媒元素の量を1
×1011〜1×1014atom/cm2程度となるようにすると
良い。
【0094】その後、触媒元素を含有する層1204を
選択的に除去する。例えば、この層がNi膜で形成され
ている場合には、硝酸などの溶液で除去することが可能
であり、または、フッ酸を含む水溶液で処理すればNi
膜と非晶質構造を有する半導体層1203上に形成した
酸化膜を同時に除去できる。いずれにしても、非晶質構
造を有する半導体層1203の表面近傍の触媒元素の量
を1×1011〜1×1014atom/cm2程度となるようにし
ておく。そして、図9(B)で示すように、図8(B)
と同様にして熱アニールによる結晶化の工程を行い、結
晶質半導体層1205を得ることができる(図8
(C))。
【0095】図8または図9で作製された結晶質半導体
層1105、1205から島状半導体層104〜108
を作製すれば、実施例1と同様にしてアクティブマトリ
クス基板を完成させることができる。しかし、結晶化の
工程においてシリコンの結晶化を助長する触媒元素を使
用した場合、島状半導体層中には微量(1×1017〜1
×1019atomic/cm3程度)の触媒元素が残留する。勿
論、そのような状態でもTFTを完成させることが可能
であるが、残留する触媒元素を少なくともチャネル形成
領域から除去する方がより好ましかった。この触媒元素
を除去する手段の一つにリン(P)によるゲッタリング
作用を利用する手段がある。
【0096】この目的におけるリン(P)によるゲッタ
リング処理は、図4(B)で説明した活性化工程で同時
に行うことができる。この様子を図10で説明する。ゲ
ッタリングに必要なリン(P)の濃度は高濃度n型不純
物領域の不純物濃度と同程度でよく、活性化工程の熱ア
ニールにより、nチャネル型TFTおよびpチャネル型
TFTのチャネル形成領域から触媒元素をその濃度でリ
ン(P)を含有する不純物領域へ偏析させることができ
る(図10で示す矢印の方向)。その結果その不純物領
域には1×1017〜1×1019atomic/cm3程度の触媒
元素が偏析した。このようにして作製したTFTはオフ
電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移
動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0097】[実施例5]本実施例では実施例1で作製
したアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。まず、
図11(A)に示すように、図4(C)の状態のアクテ
ィブマトリクス基板に柱状スペーサから成るスペーサを
形成する。スペーサは数μmの粒子を散布して設ける方
法でも良いが、ここでは基板全面に樹脂膜を形成した後
これをパターニングして形成する方法を採用した。この
ようなスペーサの材料に限定はないが、例えば、JSR
社製のNN700を用い、スピナーで塗布した後、露光
と現像処理によって所定のパターンに形成する。さらに
クリーンオーブンなどで150〜200℃で加熱して硬
化させる。
【0098】スペーサの配置は任意に決定すれば良い
が、好ましくは、図11(A)で示すように、画素部に
おいてはドレイン配線153(画素電極)のコンタクト
部231と重ねてその部分を覆うように柱状スペーサ4
06を形成すると良い。コンタクト部231は平坦性が
損なわれこの部分では液晶がうまく配向しなくなるの
で、このようにしてコンタクト部231にスペーサ用の
樹脂を充填する形で柱状スペーサ406を形成すること
でディスクリネーションなどを防止することができる。
また、駆動回路のTFT上にもスペーサ405a〜40
5eを形成しておく。このスペーサは駆動回路部の全面
に渡って形成しても良いし、図11で示すようにソース
配線およびドレイン配線を覆うようにして設けても良
い。
【0099】その後、配向膜407を形成する。通常液
晶表示素子の配向膜にはポリイミド樹脂を用る。配向膜
を形成した後、ラビング処理を施して液晶分子がある一
定のプレチルト角を持って配向するようにした。画素部
に設けた柱状スペーサ406の端部からラビング方向に
対してラビングされない領域が2μm以下となるように
した。また、ラビング処理では静電気の発生がしばしば
問題となるが、駆動回路のTFT上に形成したスペーサ
405a〜405eにより静電気からTFTを保護する
効果を得ることができる。また図では説明しないが、配
向膜407を先に形成してから、スペーサ406、40
5a〜405eを形成した構成としても良い。
【0100】対向側の対向基板401には、遮光膜40
2、透明導電膜403および配向膜404を形成する。
遮光膜402はTi膜、Cr膜、Al膜などを150〜
300nmの厚さで形成する。そして、画素部と駆動回路
が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを
シール剤408で貼り合わせる。シール剤408にはフ
ィラー(図示せず)が混入されていて、このフィラーと
スペーサ406、405a〜405eによって均一な間
隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両
基板の間に液晶材料409を注入する。液晶材料には公
知の液晶材料を用いれば良い。例えば、TN液晶の他
に、電場に対して透過率が連続的に変化する電気光学応
答性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶を用いるこ
ともできる。この無しきい値反強誘電性混合液晶には、
V字型の電気光学応答特性を示すものもある。このよう
にして図11(B)に示すアクティブマトリクス型液晶
表示装置が完成する。
【0101】図12はこのようなアクティブマトリクス
基板の上面図を示し、画素部および駆動回路部とスペー
サおよびシール剤の位置関係を示す上面図である。実施
例1で述べたガラス基板101上に画素部604の周辺
に駆動回路として走査信号駆動回路605と画像信号駆
動回路606が設けられている。さらに、その他CPU
やメモリなどの信号処理回路607も付加されていても
良い。そして、これらの駆動回路は接続配線603によ
って外部入出力端子602と接続されている。画素部6
04では走査信号駆動回路605から延在するゲート配
線群608と画像信号駆動回路606から延在するソー
ス配線群609がマトリクス状に交差して画素を形成
し、各画素にはそれぞれ画素TFT204と保持容量2
05が設けられている。
【0102】図11において画素部において設けた柱状
スペーサ406は、すべての画素に対して設けても良い
が、図12で示すようにマトリクス状に配列した画素の
数個から数十個おきに設けても良い。即ち、画素部を構
成する画素の全数に対するスペーサの数の割合は20〜
100%とすることが可能である。また、駆動回路部に
設けるスペーサ405a〜405eはその全面を覆うよ
うに設けても良いし各TFTのソースおよびドレイン配
線の位置にあわせて設けても良い。図12では駆動回路
部に設けるスペーサの配置を610〜612で示す。そ
して、図12で示すシール剤619は、基板101上の
画素部604および走査信号駆動回路605、画像信号
駆動回路606、その他の信号処理回路607の外側で
あって、外部入出力端子602よりも内側に形成する。
【0103】このようなアクティブマトリクス型液晶表
示装置の構成を図13の斜視図を用いて説明する。図1
3においてアクティブマトリクス基板は、ガラス基板1
01上に形成された、画素部604と、走査信号駆動回
路605と、画像信号駆動回路606とその他の信号処
理回路607とで構成される。画素部604には画素T
FT204と保持容量205が設けられ、画素部の周辺
に設けられる駆動回路はCMOS回路を基本として構成
されている。走査信号駆動回路605と画像信号駆動回
路606からは、それぞれゲート配線122とソース配
線148が画素部604に延在し、画素TFT204に
接続している。また、フレキシブルプリント配線板(Fl
exible Printed Circuit:FPC)613が外部入力端
子602に接続していて画像信号などを入力するのに用
いる。FPC613は補強樹脂614によって強固に接
着されている。そして接続配線603でそれぞれの駆動
回路に接続している。また、対向基板401には図示し
ていない、遮光膜や透明電極が設けられている。
【0104】このような構成の液晶表示装置は、実施例
1で示したアクティブマトリクス基板を用いて形成する
ことができる。実施例1で示すアクティブマトリクス基
板を用いると透過型の液晶表示装置を得ることができ
る。
【0105】[実施例6]図14は実施例1で示したア
クティブマトリクス基板の回路構成の一例であり、直視
型の表示装置の回路構成を示す図である。このアクティ
ブマトリクス基板は、画像信号駆動回路606、走査信
号駆動回路(A)(B)605、画素部604を有して
いる。尚、本明細書中において記した駆動回路とは、画
像信号駆動回路606、走査信号駆動回路605を含め
た総称である。
【0106】画像信号駆動回路606は、シフトレジス
タ回路501a、レベルシフタ回路502a、バッファ
回路503a、サンプリング回路504を備えている。
また、走査信号駆動回路(A)(B)185は、シフト
レジスタ回路501b、レベルシフタ回路502b、バ
ッファ回路503bを備えている。
【0107】シフトレジスタ回路501a、501bは
駆動電圧が5〜16V(代表的には10V)であり、こ
の回路を形成するCMOS回路のTFTは、図4(C)
の第1のpチャネル型TFT(A)200aと第1のn
チャネル型TFT(A)201aで形成する。或いは、
図5(A)で示す第1のpチャネル型TFT(B)20
0bと第1のnチャネル型TFT(B)201bで形成
しても良い。また、レベルシフタ回路502a、502
bやバッファ回路503a、503bは駆動電圧が14
〜16Vと高くなるので図5(A)で示すようなマルチ
ゲートのTFT構造とすることが望ましい。マルチゲー
ト構造でTFTを形成すると耐圧が高まり、回路の信頼
性を向上させる上で有効である。
【0108】サンプリング回路504はアナログスイッ
チから成り、駆動電圧が14〜16Vであるが、極性が
交互に反転して駆動される上、オフ電流値を低減させる
必要があるため、図4(C)で示す第2のpチャネル型
TFT(A)202aと第2のnチャネル型TFT
(A)203aで形成することが望ましい。或いは、オ
フ電流値を効果的に低減させるために図5(B)で示す
第2のpチャネル型TFT(B)200bと第2のnチ
ャネル型TFT(B)201bで形成しても良い。
【0109】また、画素部は駆動電圧が14〜16Vで
あり、低消費電力化の観点からサンプリング回路よりも
さらにオフ電流値を低減することが要求され、図4
(C)で示す画素TFT204のようにマルチゲート構
造を基本とする。
【0110】尚、本実例の構成は、実施例1に示した工
程に従ってTFTを作製することによって容易に実現す
ることができる。本実施例では、画素部と駆動回路の構
成のみを示しているが、実施例1の工程に従えば、その
他にも信号分割回路、分周波回路、D/Aコンバータ、
γ補正回路、オペアンプ回路、さらにメモリ回路や演算
処理回路などの信号処理回路、あるいは論理回路を同一
基板上に形成することが可能である。このように、本発
明は同一基板上に画素部とその駆動回路とを含む半導体
装置、例えば信号制御回路および画素部を具備した液晶
表示装置を実現することができる。
【0111】[実施例7]本発明は、TFTを有する半
導体装置に関するものであり、特に劣化に対し有効なG
OLD+LDD構造のTFTの作製技術に関する。従っ
て、半導体ウエハにLSIを代表する半導体素子を形成
する場合にも適用できる。これには実施例5のごとく、
ウエハ上に反射電極を形成することで、反射型の液晶表
示装置を作製する利用法も含まれる。このときも、実施
例1と同様なプロセスで、ゲート絶縁膜及びゲート電極
を形成し、GOLD+LDD構造を形成できる。
【0112】[実施例8]本発明を実施して作製された
アクティブマトリクス基板および液晶表示装置並びにE
L型表示装置は様々な電気光学装置に用いることができ
る。そして、そのような電気光学装置を表示媒体として
組み込んだ電子機器全てに本発明を適用することがでで
きる。電子機器としては、パーソナルコンピュータ、デ
ジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯情報端末(モバイル
コンピュータ、携帯電話、電子書籍など)、ナビゲーシ
ョンシステムなどが上げられる。
【0113】図17(A)は携帯情報端末であり、本体
2201、画像入力部2202、受像部2203、操作
スイッチ2204、表示装置2205で構成される。本
発明は表示装置2205やその他の信号制御回路に適用
することができる。
【0114】このような携帯型情報端末は、屋内はもと
より屋外で使用されることも多い。長時間の使用を可能
とするためにはバックライト使用せず、外光を利用する
反射型の液晶表示装置が低消費電力型として適している
が、周囲が暗い場合にはバックライトを設けた透過型の
液晶表示装置が適している。このような背景から反射型
と透過型の両方の特徴を兼ね備えたハイブリット型の液
晶表示装置が開発されているが、本発明はこのようなハ
イブリット型の液晶表示装置にも適用できる。表示装置
2205はタッチパネル3002、液晶表示装置300
3、LEDバックライト3004により構成されてい
る。タッチパネル3002は携帯型情報端末の操作を簡
便にするために設けている。タッチパネル3002の構
成は、一端にLEDなどの発光素子3100を、他の一
端にフォトダイオードなどの受光素子3200が設けら
れ、その両者の間に光路が形成されている。このタッチ
パネル3002を押して光路を遮ると受光素子3200
の出力が変化するので、この原理を用いて発光素子と受
光素子を液晶表示装置上でマトリクス状に配置させるこ
とにより、入力媒体として機能させることができる。
【0115】図17(B)はハイブリット型の液晶表示
装置の画素部の構成であり、画素TFT204および保
持容量205上の第2の層間絶縁膜上にドレイン配線2
63と画素電極262が設けられている。このような構
成は、実施例1を適用すれば形成することができる。こ
のときドレイン配線は実施例1で示したような積層構造
を成し、画素電極を兼ねる構成としている。画素電極2
62は実施例1で説明した透明導電膜材料を用いて形成
する。液晶表示装置3003をこのようなアクティブマ
トリクス基板から作製することで携帯型情報端末に好適
に用いることができる。
【0116】図18(A)はパーソナルコンピュータで
あり、マイクロプロセッサやメモリーなどを備えた本体
2001、画像入力部2002、表示装置2003、キ
ーボード2004で構成される。本発明は表示装置20
03やその他の信号処理回路を形成することができる。
【0117】図18(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本発明は表示装置2102やその他
の信号制御回路に適用することができる。
【0118】図18(D)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示装置2402、スピーカー部2
403、記録媒体2404、操作スイッチ2405で構
成される。尚、記録媒体にはDVD(Digital Versati
le Disc)やコンパクトディスク(CD)などを用い、
音楽プログラムの再生や映像表示、ビデオゲームやイン
ターネットを介した情報表示などを行うことができる。
本発明は表示装置2402やその他の信号制御回路に好
適に利用することができる。
【0119】図18(E)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示装置2502、接眼部2503、操作
スイッチ2504、受像部(図示しない)で構成され
る。本発明は表示装置2502やその他の信号制御回路
に適用することができる。
【0120】図19(A)はフロント型プロジェクター
であり、光源光学系および表示装置2601、スクリー
ン2602で構成される。本発明は表示装置やその他の
信号制御回路に適用することができる。図19(B)は
リア型プロジェクターであり、本体2701、光源光学
系および表示装置2702、ミラー2703、スクリー
ン2704で構成される。本発明は表示装置やその他の
信号制御回路に適用することができる。
【0121】なお、図19(C)に、図19(A)およ
び図19(B)における光源光学系および表示装置26
01、2702の構造の一例を示す。光源光学系および
表示装置2601、2702は光源光学系2801、ミ
ラー2802、2804〜2806、ダイクロイックミ
ラー2803、ビームスプリッター2807、液晶表示
装置2808、位相差板2809、投射光学系2810
で構成される。投射光学系2810は複数の光学レンズ
で構成される。図19(C)では液晶表示装置2808
を三つ使用する三板式の例を示したが、このような方式
に限定されず、単板式の光学系で構成しても良い。ま
た、図19(C)中において矢印で示した光路には適宣
光学レンズや偏光機能を有するフィルムや位相を調節す
るためのフィルムや、IRフィルムなどを設けても良
い。また図19(D)は、図19(C)における光源光
学系2801の構造の一例を示した図である。本実施例
では、光源光学系2801はリフレクター2811、光
源2812、レンズアレイ2813、2814、偏光変
換素子2815、集光レンズ2816で構成される。
尚、図19(D)に示した光源光学系は一例であって図
示した構成に限定されるものではない。
【0122】またここでは図示しなかったが、本発明で
はその他にも、ナビゲーションシステムやイメージセン
サの読み取り回路などに適用することが可能である。こ
のように本願発明の適用範囲はきわめて広く、あらゆる
分野の電子機器に適用することが可能である。また、本
実施例の電子機器は実施例1〜5の技術を用いて実現す
ることができる。
【0123】
【発明の効果】本発明を用いることで、半導体装置の製
造において、その歩留まりを向上させ、工程を削減する
ことができる。また半導体装置においては、信頼性を向
上させる。
【0124】本発明の半導体装置の作製方法に従えば、
駆動回路部のpチャネル型TFT、nチャネル型TFT
および画素TFTをゲート電極と重なるLDD構造とし
たアクティブマトリクス基板を5枚のフォトマスクで製
造することができる。このようなアクティブマトリクス
基板から透過型の液晶表示装置を6枚のフォトマスクで
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図2】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図3】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図4】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図5】 駆動回路のTFTの構成を示す断面図。
【図6】 GOLD+LDD構造TFTの作製工程を示
す断面図。
【図7】 画素部の画素を示す上面図。
【図8】 結晶質半導体層の作製工程を示す断面図。
【図9】 結晶質半導体層の作製工程を示す断面図。
【図10】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程
を示す断面図。
【図11】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作
製工程を示す断面図。
【図12】 液晶表示装置の入出力端子、配線、回路配
置、スペーサ、シール剤の配置を説明する上面図。
【図13】 液晶表示装置の構造を示す斜視図。
【図14】 液晶表示装置の回路構成を説明するブロッ
ク図。
【図15】 TaN膜の酸素濃度を示すSIMS測定結
果。
【図16】 本発明のGOLD+LDD構造TFTを示
す断面図。
【図17】 携帯型情報端末の一例を示す図。
【図18】 半導体装置の一例を示す図。
【図19】 投影型液晶表示装置の構成を示す図。
【図20】 高濃度n型不純物領域をマスクを用いて形
成する場合のプロセスを示す断面図。
【図21】 第一の層の厚さを変化させたときのI-V
シミュレーション結果。
【図22】 第一の層の厚さを変化させたときの電界強
度シミュレーション結果。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/43 H01L 21/302 J 5F110 21/336 29/62 G H04N 5/66 102 29/78 616A 617M 617K (72)発明者 高山 徹 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内 Fターム(参考) 2H092 GA59 JA25 JA28 JA40 JA46 JB58 KA04 KB25 MA05 MA08 MA17 MA27 MA30 MA37 NA27 4M104 AA01 AA08 AA10 BB14 BB26 BB36 CC05 DD01 DD08 DD16 DD17 DD18 DD20 DD34 DD37 DD43 DD66 DD86 DD88 DD89 EE03 EE14 FF08 FF17 FF18 FF22 GG20 HH16 5C058 AA09 AB01 BA35 5C094 AA21 AA31 BA03 BA43 CA19 DA12 EA04 EA05 EA07 EB02 5F004 BA20 DA01 DA04 DA26 DB10 DB12 EB02 5F110 AA14 AA16 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD12 DD13 DD14 DD15 DD17 DD25 EE01 EE04 EE06 EE14 EE23 EE28 EE44 EE48 FF02 FF04 FF12 FF28 FF30 GG01 GG02 GG13 GG25 GG28 GG32 GG34 GG43 GG45 GG51 GG52 HJ01 HJ04 HJ06 HJ12 HJ13 HJ23 HL01 HL03 HL04 HL07 HL12 HL22 HL23 HL27 HM15 NN02 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN27 NN35 NN72 PP01 PP02 PP03 PP05 PP34 PP35 QQ04 QQ09 QQ11 QQ24 QQ25 QQ28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体層と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
    を有する半導体装置において、前記ゲート電極は、前記
    ゲート絶縁膜に接して形成された第一の層と、前記第一
    の層の内側に形成された第二の層とから成り、前記第1
    の層はTa、Ti、Wから選ばれた少なくとも一種の元
    素を含む酸化物または酸化窒化物であり、前記第2の層
    はTa、Ti、Wから選ばれた少なくとも一種の元素を
    含む金属であり、前記半導体層は、チャネル形成領域
    と、前記チャネル形成領域に接し、かつ前記第一の層と
    重なるように形成される第一の不純物領域と、前記ゲー
    ト電極の外側に形成された第三の不純物領域と、前記第
    一の不純物領域と前記第三の不純物領域の間に形成され
    た第二の不純物領域とを有することを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記半導体装置は、パ
    ーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、携帯型情報端
    末、デジタルカメラ、デジタルビデオディスクプレーヤ
    ー、電子遊技機器、プロジェクターであることを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の
    工程と、前記ゲート絶縁膜上にTa、Ti、Wから選ば
    れた一つの元素の窒化物からなる第一の層を形成する第
    2の工程と、前記第一の層を酸素プラズマ処理する第3
    の工程と、前記第3の工程の後に、前記第一の層上にT
    a、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第二の層
    を形成する第4の工程と、前記第二の層を選択的にエッ
    チングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を形成す
    る第5の工程と、前記第一の層と前記第二の層をエッチ
    ングする第6の工程と、前記第二の層の外側に、一導電
    型の不純物元素を添加し、第三の不純物領域を形成す
    る、第7の工程と、前記第一の層と前記第二の層をエッ
    チングする第8の工程と、前記第一の層と前記第二の層
    をエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を
    形成する第9の工程と、前記半導体に、前記一導電型の
    不純物元素を添加し、前記第一の層と重なるように形成
    される第一の不純物領域と、前記第一の不純物領域と前
    記第三の不純物領域の間に第二の不純物領域を形成する
    第10の工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    作製方法。
  4. 【請求項4】半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の
    工程と、前記ゲート絶縁膜上にTa、Ti、Wから選ば
    れた一つの元素の窒化物からなる第一の層を形成する第
    2の工程と、前記第一の層を酸素プラズマ処理する第3
    の工程と、前記第3の工程の後に、前記第一の層上にT
    a、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第二の層
    を形成する第4の工程と、前記第二の層を選択的にエッ
    チングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を形成す
    る第5の工程と、前記第一の層と前記第二の層をエッチ
    ングする第6の工程と、前記第一の層と前記第二の層を
    エッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を形
    成する第7の工程と、前記半導体に、前記一導電型の不
    純物元素を添加し、前記第一の層と重なるように形成さ
    れる第一の不純物領域と、前記第一の不純物領域と前記
    第三の不純物領域の間に第二の不純物領域を形成する、
    第8の工程と、前記第二の不純物領域の外側に、一導電
    型の不純物元素を添加し、第三の不純物領域を形成する
    第9の工程とを有することを特徴とする半導体装置の作
    製方法。
  5. 【請求項5】半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の
    工程と、前記ゲート絶縁膜上にTa、Ti、Wから選ば
    れた一つの元素の酸化窒化物からなる第一の層を形成す
    る第2の工程と、前記第3の工程の後に、前記第一の層
    上にTa、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第
    二の層を形成する第3の工程と、前記第二の層を選択的
    にエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を
    形成する第4の工程と、前記第一の層と前記第二の層を
    エッチングする第5の工程と、前記第二の層の外側に、
    一導電型の不純物元素を添加し、第三の不純物領域を形
    成する、第6の工程と、前記第一の層と前記第二の層を
    エッチングする第7の工程と、前記第一の層と前記第二
    の層をエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の
    層を形成する第8の工程と、前記半導体に、前記一導電
    型の不純物元素を添加し、前記第一の層と重なるように
    形成される第一の不純物領域と、前記第一の不純物領域
    と前記第三の不純物領域の間に第二の不純物領域を形成
    する第9の工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の作製方法。
  6. 【請求項6】半導体上にゲート絶縁膜を形成する第1の
    工程と、前記ゲート絶縁膜上にTa、Ti、Wから選ば
    れた一つの元素の酸化窒化物からなる第一の層を形成す
    る第2の工程と、前記第3の工程の後に、前記第一の層
    上にTa、Ti、Wから選ばれた一つの元素から成る第
    二の層を形成する第3の工程と、前記第二の層を選択的
    にエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の層を
    形成する第4の工程と、前記第一の層と前記第二の層を
    エッチングする第5の工程と、前記第一の層と前記第二
    の層をエッチングし、前記第一の層の内側に前記第二の
    層を形成する第6の工程と、前記半導体に、前記一導電
    型の不純物元素を添加し、前記第一の層と重なるように
    形成される第一の不純物領域と、前記第一の不純物領域
    と前記第三の不純物領域の間に第二の不純物領域を形成
    する、第7の工程と、前記第二の不純物領域の外側に、
    一導電型の不純物元素を添加し、第三の不純物領域を形
    成する第8の工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項3乃至請求項6のいずれか一項にお
    いて、前記半導体装置は、パーソナルコンピュータ、ビ
    デオカメラ、携帯型情報端末、デジタルカメラ、デジタ
    ルビデオディスクプレーヤー、電子遊技機器、プロジェ
    クターであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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