JP2001319339A - ライトワンス型光ディスク、ライトワンス型光ディスク用記録再生装置および記録媒体。 - Google Patents

ライトワンス型光ディスク、ライトワンス型光ディスク用記録再生装置および記録媒体。

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JP2001319339A JP2000138346A JP2000138346A JP2001319339A JP 2001319339 A JP2001319339 A JP 2001319339A JP 2000138346 A JP2000138346 A JP 2000138346A JP 2000138346 A JP2000138346 A JP 2000138346A JP 2001319339 A JP2001319339 A JP 2001319339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライトワンス型光ディスクの記録情報の不正
読み出しを防止する。 【解決手段】 ユーザデータを書き込むためのユーザ領
域と、少なくとも当該書き込み動作を行う際にシステム
によって利用されるシステム領域とを備えたライトワン
ス型光ディスクにおいて、前記システム領域の一部にセ
キュリティ対策のための情報を書き込んで出荷する。シ
ステム領域に書き込まれたセキュリティ対策のための情
報がユーザからの不可視状態を保って出荷されるため、
当該情報をユーザからの隠し情報とすることができ、こ
の隠し情報を利用することにより、記録情報の不正読み
出しの防止が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライトワンス型光
ディスク、ライトワンス型光ディスク用記録再生装置お
よび記録媒体に関する。詳しくは、1回だけデータを書
き込むことができるCD−R(Compact Disc Recordabl
e)に代表されるライトワンス型光ディスク、ライトワ
ンス型光ディスク用記録再生装置および記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種コンテンツやコンピュータプログラ
ム等の電子データの配布媒体として、CD−ROM(Co
mpact Disc Read Only Memory)が多用されている。C
D−ROMは、電子データを記録したマスタCDからプ
レス成型等によって製造された副生物であり、主に大量
配布のメディアに用いられるが、配布数(製造数)の少
ないサンプル版CDやプライベートCDなどには、ライ
トワンス型の光ディスク装置、すなわちCD−Rが用い
られる。CD−Rは透明なディスク基板と反射層(詳細
な構造は後述する。)との間に有機色素からなる記録層
を有している点でCD−ROMと構造上の相違があり、
専用の記録装置(CD−Rライター)を用いて当該記録
層に高出力レーザを照射し、熱的反応によって当該記録
層に情報ピットを形成することにより、ユーザ段階で情
報の記録を行うことができるものである。
【0003】CD−Rは上記のとおり情報の消去や上書
きができない(追記は可能)ライトワンス型である。す
なわち、一度書き込んだ情報の消去や書き換えが不可能
である。したがって、不正者による情報の消去や改ざん
を確実に防止できるという優れた利点を持つことから、
特に保全を要する電子データの配布や保管などの用途に
欠かせない記憶媒体となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ライトワンス型光ディスクにあっては、記録情報の消去
や改ざんを防止できるという優れた利点があるものの、
記録情報の読み出しが自由であるため、記録情報の不正
読み出しや不正コピーを防止できないという不都合があ
った。このため、秘匿を要する情報を記録したCD−R
の保管に際しては、厳格な管理規則を適用しなければな
らないが、このような管理規則の運用は相当困難で、多
くの場合、規則の不徹底や馴れなどから安易な傾向に流
れやすく、不心得な者によるCD−Rの持ち出しや情報
の読み出しを阻止できない結果、秘匿すべき情報の外部
流出ないしは不正にコピーされたCD−Rの出現を回避
できないという問題点があった。
【0005】なお、かかる問題点は、CD−Rに限ら
ず、可搬型の記憶デバイス一般にいえることであるが、
CD−Rについては特に深刻である。CD−Rは、その
ライトワンス型の特徴を活かして保全を要する電子デー
タの配布や保管などに広く用いられている現実に加え、
不要になったCD−Rを物理的に破壊(例えば、意図的
に傷をつけたり切断したりする)しない限り、用済み後
もその記録情報の不正読み取りが可能であるからであ
る。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、ライトワンス型光ディスクの記録情報の不正読み
出しを防止し、以って特に保全を要する電子データの配
布や保管などの用途に適合するライトワンス型光ディス
クを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のライトワ
ンス型光ディスクは、ユーザデータを書き込むためのユ
ーザ領域と、少なくとも当該書き込み動作を行う際にシ
ステムによって利用されるシステム領域とを備えたライ
トワンス型光ディスクにおいて、前記システム領域の一
部にセキュリティ対策のための情報を書き込んで出荷す
るようにしたことを特徴とする。これによれば、システ
ム領域に書き込まれたセキュリティ対策のための情報が
ユーザからの不可視状態を保って出荷される。
【0008】請求項2記載のライトワンス型光ディスク
は、請求項1記載のライトワンス型光ディスクにおい
て、前記システム領域は、ユーザデータを書き込む際の
レーザ強度キャリブレーション用領域であることを特徴
とする。これによれば、データの再生時にその存在が無
視される特定の領域(レーザ強度キャリブレーション用
領域)にセキュリティ対策のための情報が書き込まれて
出荷される。
【0009】請求項3記載のライトワンス型光ディスク
は、請求項1記載のライトワンス型光ディスクにおい
て、前記システム領域は、ユーザデータを書き込む際の
セッション情報の一時格納用領域、または、ユーザ領域
に書き込まれたユーザデータを再生する際に参照される
セッション情報格納用領域、若しくは、ユーザ領域の終
了位置を明示するための領域のいずれかであることを特
徴とする。これによれば、いずれもユーザからの直接的
なアクセスが許容されていない領域にセキュリティ対策
のための情報が書き込まれて出荷される。
【0010】請求項4記載のライトワンス型光ディスク
は、請求項1記載のライトワンス型光ディスクにおい
て、前記セキュリティ対策のための情報は、ユーザ認証
のための識別情報であることを特徴とする。これによれ
ば、ユーザ段階で、セキュリティ対策のための情報を利
用したユーザ認証が可能となる。
【0011】請求項5記載のライトワンス型光ディスク
は、請求項1記載のライトワンス型光ディスクにおい
て、前記セキュリティ対策のための情報は、前記ユーザ
データを暗号化するための鍵情報であることを特徴とす
る。これによれば、ユーザ段階で、セキュリティ対策の
ための情報を利用したユーザデータの暗号化が可能とな
る。
【0012】請求項6記載のライトワンス型光ディスク
は、請求項1記載のライトワンス型光ディスクにおい
て、前記セキュリティ対策のための情報は、前記ユーザ
領域に書き込まれた暗号化データを復号するするための
鍵情報であることを特徴とする。これによれば、ユーザ
段階で、セキュリティ対策のための情報を利用した暗号
化データの復号が可能となる。
【0013】請求項7記載のライトワンス型光ディスク
用記録再生装置は、システム領域の一部にセキュリティ
対策のための情報が書き込まれたライトワンス型光ディ
スクにアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段
によって読み出された前記セキュリティ対策のための情
報と外部から入力された認証情報との一致を判定してユ
ーザ認証を行う認証手段と、前記認証手段によって正規
ユーザの認証が行われた場合に前記ライトワンス型光デ
ィスクへの外部からのアクセスを許容する許容手段と、
を備えたことを特徴とする。これによれば、システム領
域の一部にセキュリティ対策のための情報が書き込まれ
たライトワンス型光ディスクを装填して、そのセキュリ
ティ対策のための情報を利用することにより、正規ユー
ザの認証処理が可能となり、例えば、前記ライトワンス
型光ディスクへのデータ記録や、前記ライトワンス型光
ディスクからのデータ再生の際のセキュリティが確保さ
れる。
【0014】請求項8記載の記録媒体は、システム領域
の一部にセキュリティ対策のための情報が書き込まれた
ライトワンス型光ディスクにアクセスするアクセス手段
と、前記アクセス手段によって読み出された前記セキュ
リティ対策のための情報と外部から入力された認証情報
との一致を判定してユーザ認証を行う認証手段と、前記
認証手段によって正規ユーザの認証が行われた場合に前
記ライトワンス型光ディスクへの外部からのアクセスを
許容する許容手段とを実現するためのプログラムを格納
したことを特徴とする。これによれば、マイクロコンピ
ュータを含むハードウェア資産と該プログラムとの有機
的結合によって前記アクセス手段、認証手段および許容
手段が実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明における
様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他
の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あ
くまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によ
って本発明の思想が限定されないことは明らかである。
また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャ
および周知の回路構成等(以下「周知事項」)について
はその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔
にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一
部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は
本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるの
で、以下の説明に当然含まれている。
【0016】図1は、ライトワンス型光ディスク(以下
「CD−R」という。)の外観図(a)およびその要部
拡大図(b)である。これらの図において、CD−R1
は、直径12cm(直径8cmのものもある。以下、直
径12cmのもので説明する。)のディスク状を有して
おり、ディスクの中心に直径15mmのセンターホール
1aが形成されている。ディスクの中心T0からセンタ
ホール1aの壁(ディスク内縁T1)までの距離は7.
5mm、T0からディスク外縁T7までの距離は60m
mであり、このT1〜T7の間に同心状の複数の記録領
域、すなわち、ディスクの内周側から順にPCA(Powe
r Calibration Area)、PMA(Program Memory Are
a)、リードイン(図では「RI」と略している。)、
データエリア(図では「UA」と略している。)および
リードアウト(図では「RO」と略している。)の各領
域が設けられている。
【0017】各領域を概説すると、T2〜T3に位置す
るPCAは、CD−R1にデータを記録する際に行われ
るレーザ強度調整のための試し書き領域である。この試
し書きは一般に100回程度可能であり、少なくとも1
回のデータ記録で1回分の領域を消費する。T3〜T4
に位置するPMAは、CD−R1でまだクローズしてい
ないセッションのトラックがあるとき、そのトラック番
号と開始/終了位置を一時的に保存する領域である。T
4〜T5に位置するリードイン(RI)は、セッション
トラックの先頭(ディスクの内周側)にある領域で、セ
ッションのTOC(Table Of Contents:CDに記録さ
れているトラック数、開始位置およびデータ領域の合計
の長さ)を保存する領域である。セッションをクローズ
すると、PMAに一時保存されていた情報がこのリード
イン(RI)に書き込まれる。
【0018】T5〜T6に位置するデータエリア(U
A)は、ユーザ段階で実際にデータが書き込まれる領域
である。データの記録容量は最大約680Mバイト(直
径8cmのものは最大約190Mバイト)であり、この
記憶容量は録音時間で表すと最大約74分(直径8cm
のものは最大約21分)になる。データエリア(UA)
は、リードイン(RI)のすぐ後ろから連続する所定サ
イズ(2Kバイト)単位の論理ブロックで管理されるよ
うになっており、各論理ブロックごとに0から最大約3
30000までのLBN(Logical Block Number)が割
り当てられるようになっている。T6〜T7に位置する
リードアウト(RO)は、セッションの最後(ディスク
の外周側)にある領域で、データエリア(UA)の最後
に到達したことを示す領域である。
【0019】これら各領域のディスク上の位置はT2と
T3を除いて規格化されている。すなわち、T4はT0
から23mm離れた位置、T5はT0から25mm離れ
た位置、T6はT0から58mm離れた位置となるよう
に規定されている。なお、図ではディスク外縁とリード
アウト(RO)の終了位置とを同一の符号(T7)で示
しているが、これは図示の都合である。リードアウト
(RO)の実際の終了位置はT0から58.5mm離れ
た位置になる。以下、特に断りのない限り、T7はリー
ドアウト(RO)の終了位置を表すものとする。なお、
リードアウト(RO)の開始と終了位置(T6およびT
7)はCD−R1に記録するデータの量に応じて変化す
る。上記の実際値(T6=58mm、T7=58.5m
m)は記憶データ量を最大にしたときのものである。
【0020】図2は、CD−R1の断面構造図である。
CD−R1は、透明で耐熱性、耐湿性および成形性に優
れ、且つ、所要の光学的特性(屈折率や複屈折など)を
備えた材料(例えばプラスチック)からなる基板1bの
上に、有機色素からなる記録層1c、アルミニウムなど
の金属材料からなる反射層1dおよび樹脂等の硬質材料
からなる保護層1eを積層して形成されており、断面全
体の厚さは1.2mmである。
【0021】CD−ROMとの構造上の相違は、記録層
1cを有する点、および記録層1cと基板1bとの間に
ウォッブルグルーブと呼ばれる渦巻状の案内溝1fが形
成されている点にある。CD−R1へのデータの記録は
基板1bの裏側から案内溝1fに沿って記録用の強いレ
ーザを照射し、記録層1cを加熱して情報ピット(pi
t:再生用のレーザ反射光を変調するための物理的変形
変質部分)を形成することにより行われる。
【0022】図3は、CD−R1の各記録領域のフォー
マット概念図である。この図において、PCA、PM
A、リードイン(RI)、データエリア(UA)および
リードアウト(RO)はそれぞれ、図1(b)における
同名部分に対応する。PCAおよびPMAのサイズ(情
報書き込み可能容量)は製造者ごとに異なり、一定では
ないが、上述の試し書き回数(一般に100回程度)や
セッション情報の一時記憶回数に見合った必要量、例え
ば、PCAで約3.5Mバイト程度、PMAで約2Mバ
イト程度の容量が確保されている。ちなみに、これらの
例示容量からPCAの開始位置(T2)とPMAの開始
位置(T3)は、規格化されたリードイン(RI)の開
始位置(T4)を基準として、「T2=T4−約35
秒」の位置、「T3=T4−約13秒」の位置と書き表
すことができる。
【0023】既述のとおり、PCAはデータ記録を行う
際の試し書き領域、PMAはクローズされていないセッ
ション情報を一時的に格納する領域であり、これら二つ
の領域(PCA/PMA)はデータ記録時にのみ利用
(アクセス)される領域である。一方、リードイン(R
I)はクローズされたセッション情報をTOCとして記
録する領域、データエリア(UA)は実際にデータが書
き込まれる領域、リードアウト(RO)はデータエリア
の終わりを明示する領域であり、これら三つの領域(リ
ードイン/データエリア/リードアウト)はデータ記録
時と再生時の両方で利用(アクセス)される領域であ
る。
【0024】他方、これらすべての領域をユーザからの
アクセス容易性の点で見ると、すなわち、CD−R1の
読み取り装置を備えたパーソナルコンピュータ等の利用
者からその記憶内容を通常のツール(典型的には当該パ
ーソナルコンピュータに搭載されたオペレーティングシ
ステム上のファイルシステムなど)を用いて容易にアク
セスできるか否かの点で評価すると、データエリア(U
A)については当然ながらその記憶内容の全容把握は可
能であるが、他の領域(PCA、PMA、リードインお
よびリードアウト)の内容把握は不可能である。
【0025】もちろん、特殊なツールを使用すれば可能
ではあるが、そのようなツールは一般のユーザにとって
入手困難であるから、かかる例外的なツールの利用を除
けば、データエリア以外の他の領域(PCA、PMA、
リードインおよびリードアウト)は、システムからのア
クセスだけが許可された特殊な領域であるということが
できる。以下、この特殊領域のことを「システム領域」
といい、ユーザからのアクセスが許可された領域のこと
を「ユーザ領域」ということにする。すなわち、データ
エリア(UA)はユーザ領域、それ以外のPCA、PM
A、リードイン(RI)およびリードアウト(RO)は
システム領域である。
【0026】さて、本実施の形態におけるCD−R1の
特徴は、製造時に、システム領域の一部にCD−R1の
固有情報(以下「ID情報」という。)と所定の暗号鍵
情報を書き込む点にある。ID情報はCD−R1の全製
造数にわたってユニークな値(重複しない値)を持つこ
とが望ましいが、製造数が膨大になる場合、情報ビット
が多ビット化してシステム領域の記憶容量を圧迫する懸
念があるため、例えば、製造ロットごとや製造ラインご
とまたは製造時期ごとに異なる情報としてもよい。
【0027】このID情報は、後述するように、ユーザ
段階でのCD−R1へのアクセス照合に用いられる。デ
ータの再生を行うアプリケーションでIDの入力を要求
し、入力されたIDとシステム領域に書き込まれている
IDとの一致を判定して、一致の場合のみアクセスを許
可する。これにより、不正なユーザ(IDを知らないユ
ーザ)によるデータの再生や複製を阻止し、データの流
出や不正生成物の出現を回避することができる。
【0028】一方、システム領域に一緒に書き込まれる
鍵情報は、ユーザ段階でデータエリアに書き込まれる生
データを暗号化するために用いられる。すなわち、デー
タの記録を行うアプリケーションで暗号鍵を読み出し、
この暗号鍵を用いて生データを暗号化データに変換した
後、その暗号化データをCD−R1のデータエリアに書
き込む。この暗号鍵は暗号化データを復号する際にも用
いられる。すなわち、データの再生時に、データの再生
を行うアプリケーションでIDの入力を要求し、入力さ
れたIDとシステム領域に書き込まれているIDとの一
致を判定して、一致の場合に暗号鍵と暗号化データを読
み出し、その暗号鍵を用いて暗号化データを復号し、生
データに変換してユーザの利用に供する。
【0029】したがって、IDを知らない不正なユーザ
は、データへのアクセス自体を拒否されるから、不正な
データの読み取りを回避できると共に、万が一、何らか
の手段でアクセスが成功したとしても、システム領域に
書き込まれた暗号鍵へのアクセスは通常の技術知識では
不可能であるから、暗号化データを生データに復号する
ことができず、この点において万全の保全策を講じるこ
とができる。
【0030】図4は、製造時にシステム領域に書き込ま
れるID情報と暗号鍵を含むデータフォーマットの例示
構造図である。この図において、第一の例(a)は、8
バイトのID情報、8バイトのDES(Data Encryptio
n Standard:アメリカ連邦政府標準暗号規格)暗号鍵、
2バイトの製造年、1バイトの製造月および1バイトの
製造日の各情報から構成された全部で20バイトの大き
さを有している。また、第二の例(b)は、8バイトの
ID情報、24バイトのトリプルDES暗号鍵、2バイ
トの製造年、1バイトの製造月および1バイトの製造日
の各情報から構成された全部で36バイトの大きさを有
している。
【0031】いずれのフォーマットを採用するかは、も
っぱら暗号鍵の信頼性を重視するか、または、システム
領域の記憶容量圧迫を回避するかで決まる。なお、図示
のバイト数や暗号鍵の種類およびフォーマット構造はあ
くまでも例示である。要はCD−R1の固体識別が可能
な情報(ID情報)と、生データを暗号化データに変換
できる共に暗号化データから生データに復号できる所定
のキー情報(暗号鍵)とを製造時にCD−R1のシステ
ム領域に書き込んでおけばよい。
【0032】図5は、ライトワンス型光ディスク記録再
生装置(以下「CD−R記録再生装置」という。)の概
略的なブロック構成図である。このCD−R記録再生装
置10は、CD−R1のクランピングエリア(図1
(a)のT1〜T2の間に設けられた情報非記録エリ
ア)を担持して所定方向に回転駆動するスピンドルモー
タ12と、CD−R1の基板1bを透して記録層1cに
記録用または再生用のレーザ(一般に波長770〜83
0nmの赤外レーザ)13を照射する光ピックアップ1
4と、光ピックアップ14の内部に設けられた不図示の
シークモータと協調して光ピックアップ14をディスク
の半径方向に移動させる粗動モータ15とを備えると共
に、スピンドルモータ12の回転速度を制御するディス
ク回転制御部16と、粗動モータ15の回転速度と回転
方向を制御する粗動モータ制御部17と、光ピックアッ
プ14の位置やレーザ強度の制御を行うピックアップ制
御部18と、光ピックアップ14からの読み取り信号や
光ピックアップ14への書き込み信号の波形変換等の制
御を行う再生/記録制御部19とを備え、さらに、これ
らの各制御部を統括するコントローラ20を備える。こ
のコントローラ20は、発明の要旨に記載のアクセス手
段、認証手段および許容手段に相当する。
【0033】CD−R記録再生装置10は、パーソナル
コンピュータ等のホスト装置21の拡張スロットに内蔵
され(または外付けされ)、ホスト装置21とコントロ
ーラ20との間を所定の信号規格(例えば、SCSI:
Small Computer System Interface)のケーブル21a
で接続して用いられる。
【0034】このような構成を有するCD−R記録再生
装置10は、以下に示すとおり、CD−R1への情報の
記録とその記録情報の再生を行うことができる。なお、
CD−R1はCD−ROMコンパチのデバイスであり、
CD−R記録再生装置10は、CD−ROMの情報再生
も可能であるが、本発明とは直接の関連がないため説明
を省略する。
【0035】<CD−R1への情報の記録動作>ホスト
装置21でCD−R記録専用アプリケーションプログラ
ム(以下「AP」と省略する。)を実行すると、まず、
APからのレーザ強度キャリブレーションコマンドがコ
ントローラ20に伝えられる。コントローラ20はこの
コマンドに応答して各制御部に所要の指令を伝え、光ピ
ックアップ14をCD−R1のPCA空領域(試し書き
されていない領域)に位置させると共に、スピンドルモ
ータ12の回転速度を制御(光ピックアップ14の現在
位置における相対速度が所定速度となるように制御)し
た後、光ピックアップ14から暫定強度(5.5〜8m
Wの間の任意パワー)の記録用レーザ13をPCA空領
域に照射して試し書きを行う。
【0036】次いで、コントローラ20は、再生記録制
御部19を介してPCAに試し書きされたデータを読み
取り、そのデータをホスト装置21のAPに返送する。
APは、試し書きデータと期待値とを比較してレーザ強
度の適否を判定し、判定結果が“否”であればレーザ強
度を増減調節して再びレーザ強度キャリブレーションコ
マンドを発行する一方、判定結果が“適”であれば、C
D−R1への情報の記録動作を開始する。
【0037】この記録動作は、ユーザによって適宜に選
択された所要の記録データをAPからコントローラ20
に伝え、このコントローラ20の制御の下、各制御部を
介してスピンドルモータ12の回転制御および光ピック
アップ14の位置制御を行いつつ、上記記録データで光
ピックアップ14からの記録用レーザ13を変調しなが
らCD−R1のデータエリアに記録を行っていくという
ものである。そして、記録を完了すると、すべてのセッ
ションを閉じ、そのセッション情報のTOCをリードイ
ン(RI)に書き込むと共に、最終セッションの後にリ
ードアウト(RO)を形成する。
【0038】<CD−R1の記録情報の再生動作>CD
−R1の記録情報を再生する際に上記AP(CD−R記
録専用アプリケーションプログラム)は不要である。但
し、CD−R1のファイルシステムとホスト装置21の
ファイルシステムとの相互変換を行うためのドライバソ
フトは必須である。ユーザはこのドライバソフトを介し
てCD−R記録再生装置10を利用することにより、ホ
スト装置21に装備されたハードディスク等の他の記憶
デバイスとの区別を意識せずにCD−R1のファイルシ
ステムにアクセスすることができる。すなわち、ユーザ
にはオペレーティングシステムのファイルシステムによ
って認識されたファイル構造が見えるから、ユーザは、
他の記憶デバイスに格納されたファイルと同様の手順で
CD−R1内の目的とするファイルを選択し、そのファ
イルをコピーして他の記憶デバイスに貼り付けたり、ま
たはEXE形式等の実行ファイルの場合は当該ファイル
をオープンして実行したりすることができる。
【0039】CD−R記録再生装置10は、このファイ
ルアクセスに際して、リードイン(RI)内のTOC情
報を読み出してホスト装置21のドライバソフトに提供
すると共に、当該ドライバソフトから特定ファイルの読
み出しコマンドを受け取った場合は、リードイン(R
I)内のTOC情報を参照して当該ファイルのデータが
書き込まれたデータエリア(UA)のトラックを特定
し、そのトラックの開始位置に光ピックアップ14を位
置させると共に、スピンドルモータ12の回転速度を制
御し、光ピックアップ14から再生用のレーザ(パワー
が0.2mW程度に抑えられる点を除き記録用のレーザ
と同じもの)13をCD−R1に照射して当該ファイル
データを読み取り、その読み取りデータをホスト装置2
1に転送するという一連の動作を実行する。
【0040】以上のとおり、本実施の形態のCD−R記
録再生装置10は、CD−R1への情報の書き込みを行
うことができると共に、CD−R1に書き込まれた情報
の再生も行うことができる。このCD−R記録再生装置
10は、ユーザ段階でCD−R1への情報の書き込みを
行う場合に必要不可欠な構成要素であるが、ユーザ段階
で、CD−R1に書き込まれた情報の再生を行う場合も
必要とされる構成要素である。CD−R1はCD−RO
Mコンパチのデバイスで、昨今のパーソナルコンピュー
タ等のほとんどにはCD−ROM再生装置が搭載されて
おり、そのCD−ROM再生装置を利用してCD−R1
の情報再生を行うことも可能であるが、このCD−RO
M再生装置は、CD−R1のシステム領域にあらかじめ
書き込まれたID情報や暗号鍵にアクセスできないか
ら、やはり、CD−R1に書き込まれた情報の再生を行
う場合もCD−R記録再生装置10は欠かせない構成要
素である。
【0041】また、CD−R記録再生装置10はもっぱ
らユーザ段階で使用される装置であるが、CD−R1へ
の情報書き込み機能に注目すると、その基本的動作は、
CD−R1の製造段階で行われるID情報や暗号鍵の書
き込みにも適用可能であるから、以下の説明では上記の
CD−R記録再生装置10をユーザ段階と製造段階の両
方で使用されるものとして話を進める。
【0042】<出荷時情報記録処理>図6は、CD−R
1の製造時におけるID情報と暗号鍵の書き込み動作
(以下「出荷時情報記録処理」という。)を示すフロー
チャートである。なお、製造時にはCD−R記録再生装
置10の記録機能しか利用しないため、図示のフローチ
ャートでは、CD−R記録再生装置10のことを便宜的
に「記録機」と略称している。但し、この用語(記録
機)には、CD−R記録再生装置10に限らず、製造段
階専用の“記録機”であってもよい旨の意図も含まれて
いる。
【0043】図において、出荷時情報記録処理を開始す
ると、まず、未記録のCD−R1(フロー中では「ディ
スク」と称する。)を用意し、このCD−R1を記録機
に装填する(ステップS11)。次に、ホスト装置21
を操作してCD−R1への記録情報を手入力または自動
生成する(ステップS12)。この記録情報はCD−R
1のID情報や所定の秘密鍵および当日の日付(作成日
付)などであり、そのフォーマットは、図4(a)また
は(b)に示すとおりである。
【0044】次いで、ホスト装置21から記録機に対し
て情報記録命令を発行すると(ステップS13)、記録
機はこの命令に応答してレーザ強度キャリブレーション
処理を実行し、適正なパワーに記録用レーザ13を設定
した後、光ピックアップ14をCD−R1の記録領域の
“特定位置”に移動制御する(ステップS14)。この
特定位置は原理的にはユーザからの直接的なアクセスが
認められていない領域、すなわち、システム領域(PC
A、PMA、リードインまたはリードアウト)の未使用
領域上の任意位置である。特に好ましくは、データ再生
時にその存在が無視される領域として当業者に広く認知
されているPCAまたはPMA上の(未使用領域上の)
任意位置である。以下、説明の便宜上、上記“特定位
置”をPCAの未使用領域上の任意位置とする。
【0045】次いで、記録機は、ホスト装置21から記
録情報(ステップS12で生成した情報)を受け取り、
その記録情報を用いて記録用レーザ13を変調しつつ、
記録用レーザ13をCD−R1の透明な基板1bを介し
て記録層1cの案内溝1fに照射し、案内溝1f直下の
記録層1cに情報ピットを形成して、前記記録情報のC
D−R1への書き込みを行う(ステップS15)。記録
情報の書き込み開始位置は、上記ステップS14で実行
された光ピックアップ14の移動位置、すなわち、PC
Aの未使用領域上の任意位置であり、記録情報の書き込
み終了位置は当該位置から記録情報のサイズ(例えば、
図4のフォーマットに従えば20バイトまたは36バイ
ト)に相当する分だけ離れた位置である。
【0046】次いで、記録機は、光ピックアップ14を
上記特定位置、すなわち、PCAの未使用領域上の任意
位置に移動すると共に、当該位置を再生開始位置、記録
情報のサイズに相当する分だけ離れた位置を再生終了位
置として、システム領域に書き込んだ記録情報の再生を
行い、この再生情報をホスト装置21に転送する。ホス
ト装置21は、記録機から転送された再生データと上記
記録情報とを比較照合してベリファイ検査を行い(ステ
ップS16)、両者が一致していれば正常に書き込みを
行えたと判断してその旨を作業者に報知する一方、そう
でなければ書き込みを失敗したと判断してその旨を作業
者に報知する(ステップS17)。作業者は、正常書き
込み報知の場合に当該CD−R1を出荷棚へ移動し(ス
テップS18)、書き込み失敗報知の場合に当該CD−
R1を不良品棚へ移動する(ステップS19)。そし
て、以上の処理を用意されたCD−R1がなくなるまで
繰り返して実行する(ステップS20)。
【0047】したがって、この「出荷時情報記録処理」
によれば、未記録のCD−R1のシステム領域にID情
報、暗号鍵および作成日付などの隠し情報を書き込んで
市場に出荷し、ユーザに届けることができる。そして、
ユーザ段階で、以下に説明するデータ書き込み処理、デ
ータ再生処理またはディスクコピー処理を行う際に、上
記の隠し情報を利用した本実施の形態特有の処理を実行
することができる。
【0048】<ユーザによるデータ書き込み処理>図7
は、ユーザ段階で実行されるデータ書き込み動作(以下
「ユーザによるデータ書き込み処理」という。)を示す
フローチャートである。この処理では、ユーザは、前述
の出荷時情報記録処理によって隠し情報が書き込まれた
CD−R1を市場で入手し、そのCD−R1をCD−R
記録再生装置10にセットして、所要のユーザデータを
当該CD−R1に記録する。このユーザデータについ
て、とりわけ重要な点は、特定の人に対してのみ再生を
許可する非公開のデータ、すなわち、秘匿を要するデー
タである点にある。従来、この種の秘匿を要するデータ
をCD−Rに記録する場合は、例えば、所定の暗号鍵で
データを暗号化してCD−Rに記録し、そのCD−Rと
一緒に当該暗号化データの復号鍵を収めたフロッピィデ
ィスク等の記憶媒体を配布していた。しかし、このよう
な複数媒体の同時配布は手間がかかる上、配布先での紛
失等の可能性もあり、管理が面倒であるという欠点があ
る。
【0049】本実施の形態のCD−R1は、一つの記憶
媒体に暗号化データと、その暗号化データの復号鍵とを
収めて配布するので、配布先で紛失することもなく、管
理を容易にして上記不都合を解消できるというメリット
がある。
【0050】図7において、ユーザによるデータ書き込
み処理を開始すると、CD−R記録再生装置10は、ホ
スト装置21からの書き込み命令の有無を判定する(ス
テップS31)。そして、書き込み命令があると、ホス
ト装置21に対してID入力要求を発行し(ステップS
32)、ホスト装置21は、画面上にID入力を促がす
旨の所定のGUI(Graphical User Interface)を表示
してユーザによるキーボード等からのID入力を受け付
け(ステップS33)、入力されたID情報をCD−R
記録再生装置10に転送する。
【0051】CD−R記録再生装置10は、CD−R1
のシステム領域に書き込まれているID情報を読み出し
て、ホスト装置21から転送されたID情報との一致を
判定し(ステップS34)、不一致であればそのまま処
理を終了する一方、一致であれば、CD−R1のシステ
ム領域に書き込まれている暗号鍵を読み出してホスト装
置21に転送する(ステップS35)。ホスト装置21
は、その暗号鍵を用いて上記ユーザデータを暗号化デー
タに変換し(ステップS36)、当該暗号化データをC
D−R記録再生装置10に転送する。CD−R記録再生
装置10は、転送された暗号化データをCD−R1のデ
ータエリアに記録(ステップS37)した後、処理を終
了する。
【0052】図8は、上記「ユーザによるデータ書き込
み処理」のタイムランを示す図であり、図中のパーソナ
ルコンピュータ31は上述のホスト装置21に相当する
もの、CD−Rライター32は上述のCD−R記録再生
装置10に相当するもの、CD−R33は上述のCD−
R1に相当するものである。
【0053】この図において、ユーザは、CD−R33
をCD−Rライター32に装填すると共に、パーソナル
コンピュータ31を操作して所要の書き込み命令をCD
−Rライター32に発行する。CD−Rライター32は
この書き込み命令に応答してID要求をパーソナルコン
ピュータ31に返し、パーソナルコンピュータ31は画
面上にID入力を促がす旨のGUIを表示する。ユーザ
は、そのGUIに従って所定のID情報(CD−R33
の購入時に販売員等から知らされたID情報)を入力
し、パーソナルコンピュータ31は入力されたID情報
をCD−Rライター32に転送する。
【0054】CD−Rライター32は、CD−R33の
システム領域にあらかじめ書き込まれているID情報を
読み出し、パーソナルコンピュータ31から転送された
ID情報との一致を判定して、不一致であれば処理を中
止して書き込みを拒否する一方、一致していれば、CD
−R33のシステム領域にあらかじめ書き込まれている
暗号鍵を読み出してパーソナルコンピュータ31に転送
する。パーソナルコンピュータ31は、その暗号鍵を用
いてユーザデータを暗号化し、暗号化データをCD−R
ライター32に転送する。CD−Rライター32は暗号
化データをCD−R33のデータエリアに記録した後、
記録動作の完了をパーソナルコンピュータ31に通知し
て、以上一連の「ユーザによるデータ書き込み処理」を
終了する。
【0055】したがって、この「ユーザによるデータ書
き込み処理」によれば、CD−Rのシステム領域にあら
かじめ書き込まれたID情報を用いてユーザ認証を行う
ことができると共に、認証ユーザ(正規ユーザ)によっ
て行われるデータ書き込みの際に、CD−Rのシステム
領域にあらかじめ書き込まれた暗号鍵を用いてユーザデ
ータの暗号化を行い、その暗号化データをCD−Rに書
き込むことができる。
【0056】その結果、ユーザは、ホスト装置を操作し
て書き込み対象のユーザデータの指定とID情報の入力
とを行うだけでよく、当該ユーザデータの暗号化処理お
よび暗号化データのCD−Rへの書き込みを自動化して
作業性の改善を図ることができる。
【0057】<ユーザによるデータ再生処理>図9は、
ユーザ段階で実行されるデータ再生動作(以下「ユーザ
によるデータ再生処理」という。)を示すフローチャー
トである。この処理では、ユーザは、前述のユーザによ
るデータ書き込み処理によって暗号化データが書き込ま
れたCD−R1を入手し、そのCD−R1をCD−R記
録再生装置10にセットして、そのCD−R1から暗号
鍵と暗号化データを読み出し、暗号鍵を用いて暗号化デ
ータを復号するという一連の処理を実行する。この一連
の処理において、とりわけ重要な点は、二種類のユーザ
が存在することにある。第一のユーザは正当なID情報
を知っているユーザ(以下「正規ユーザ」という。)で
あり、第二のユーザは正当なID情報を知らないユーザ
(以下「不正ユーザ」という。)である。
【0058】図9において、ユーザによるデータ再生処
理を開始すると、CD−R記録再生装置10は、ホスト
装置21からの再生命令の有無を判定する(ステップS
41)。そして、再生命令があると、ホスト装置21に
対してID入力要求を発行し(ステップS42)、ホス
ト装置21は、画面上にID入力を促がす旨の所定のG
UIを表示してユーザによるキーボード等からのID入
力を受け付け(ステップS43)、入力されたID情報
をCD−R記録再生装置10に転送する。
【0059】CD−R記録再生装置10は、CD−R1
のシステム領域に書き込まれているID情報を読み出し
て、ホスト装置21から転送されたID情報との一致を
判定し(ステップS44)、不一致であれば不正ユーザ
と判断してそのまま処理を終了する一方、一致であれば
正規ユーザと判断して、CD−R1のシステム領域に書
き込まれている暗号鍵とデータエリアに書き込まれてい
る暗号化データとを読み出してホスト装置21に転送す
る(ステップS45)。ホスト装置21は、その暗号鍵
を用いて暗号化データを復号し、当該復号データに対す
る正規ユーザのアクセスを許容した後、処理を終了す
る。
【0060】図10は、上記「ユーザによるデータ再生
処理」のタイムランを示す図であり、図中のパーソナル
コンピュータ31は上述のホスト装置21に相当するも
の、CD−Rライター32は上述のCD−R記録再生装
置10に相当するもの、CD−R33は上述のCD−R
1に相当するものである。
【0061】この図において、ユーザは、CD−R33
をCD−Rライター32に装填すると共に、パーソナル
コンピュータ31を操作して所要の再生命令をCD−R
ライター32に発行する。CD−Rライター32はこの
再生命令に応答してID要求をパーソナルコンピュータ
31に返し、パーソナルコンピュータ31は画面上にI
D入力を促がす旨のGUIを表示する。ユーザは、その
GUIに従って所定のID情報(CD−R33の配布先
から正当に通知されたID情報)を入力し、パーソナル
コンピュータ31は入力されたID情報をCD−Rライ
ター32に転送する。
【0062】CD−Rライター32は、CD−R33の
システム領域にあらかじめ書き込まれているID情報を
読み出し、パーソナルコンピュータ31から転送された
ID情報との一致を判定して、不一致であれば不正ユー
ザと判断し、処理を中止して再生を拒否する一方、一致
していれば正規ユーザと判断し、CD−R33のシステ
ム領域にあらかじめ書き込まれている暗号鍵とデータエ
リアに書き込まれている暗号化データとを読み出してパ
ーソナルコンピュータ31に転送する。パーソナルコン
ピュータ31は、その暗号鍵を用いて暗号化データを復
号し、正規ユーザからのアクセスを許容した後、以上一
連の「ユーザによるデータ再生処理」を終了する。
【0063】したがって、この「ユーザによるデータ再
生処理」によれば、CD−Rのシステム領域にあらかじ
め書き込まれたID情報を用いて正規ユーザと不正ユー
ザとを識別することができると共に、正規ユーザによっ
てデータ再生処理が行われている場合に限り、CD−R
のシステム領域に書き込まれた暗号鍵とデータエリアに
書き込まれた暗号化データとをホスト装置に転送し、ホ
スト装置で暗号化データの復号を行い、復号された生デ
ータへのアクセス(例えば、データの閲覧ないし実行
等)を許容することができる。
【0064】その結果、不正ユーザを排除してデータの
再生を行うことができ、データの不正閲覧および不正実
行等を防止し、以って、CD−Rのセキュリティ性を向
上することができる。
【0065】<ユーザによるディスクコピー処理>図1
1は、ユーザ段階で実行されるディスクコピー動作(以
下「ユーザによるディスクコピー処理」という。)を示
すフローチャートである。この処理では、ユーザは、前
述のユーザによるデータ書き込み処理によって暗号化デ
ータが書き込まれたCD−R1を入手し、そのCD−R
1をCD−R記録再生装置10にセットして、そのCD
−R1から暗号鍵と暗号化データを読み出し、当該暗号
鍵を用いて暗号化データを復号し、その復号データを別
のCD−R記録再生装置10にセットされた未使用のC
D−Rに書き込む(コピーする)という一連の処理を実
行する。この一連の処理においても、正当なID情報を
知っている正規ユーザと正当なID情報を知らない不正
ユーザの二種類のユーザが存在する。
【0066】図11において、ユーザによるディスクコ
ピー処理を開始すると、コピー元のCD−R1を装填し
たCD−R記録再生装置(以下「コピー元CD−R記録
再生装置」という。)10は、ホスト装置21からのコ
ピー命令の有無を判定する(ステップS51)。そし
て、コピー命令があると、ホスト装置21に対してID
入力要求を発行し(ステップS52)、ホスト装置21
は、画面上にID入力を促がす旨の所定のGUIを表示
してユーザによるキーボード等からのID入力を受け付
け(ステップS53)、入力されたID情報をコピー元
CD−R記録再生装置10に転送する。
【0067】コピー元CD−R記録再生装置10は、C
D−R1のシステム領域に書き込まれているID情報を
読み出して、ホスト装置21から転送されたID情報と
の一致を判定し(ステップS54)、不一致であれば不
正ユーザと判断してCD−R1のデータエリアに書き込
まれた暗号化データを読み出してホスト装置21に転送
(ステップS55)する一方、一致であれば正規ユーザ
と判断してCD−R1のシステム領域に書き込まれてい
るID情報と暗号鍵およびデータエリアに書き込まれて
いる暗号化データを読み出してホスト装置21に転送す
る(ステップS56)。
【0068】ホスト装置21は、その転送データにID
情報と暗号鍵が含まれているか否かを判定し、ID情報
と暗号鍵が含まれていればそのID情報と暗号鍵および
暗号化データを順次にコピー先のCD−R記録再生装置
10(以下「コピー先CD−R記録再生装置」とい
う。)10に転送し、または、ID情報と暗号鍵が含ま
れていなければ転送データ(暗号化データ)それ自体を
コピー先CD−R記録再生装置10に転送する。
【0069】コピー先CD−R記録再生装置10は、転
送されたデータにID情報と鍵情報が含まれている場
合、前述の「出荷時情報記録処理」(図6参照)と同様
の手順で、そのID情報と鍵情報をコピー先のCD−R
に記録した後、暗号化データをコピー先のCD−Rのデ
ータエリアに記録し、または、転送されたデータにID
情報と鍵情報が含まれていない場合は、暗号化データを
コピー先のCD−Rのデータエリアに記録した後、記録
完了をホスト装置21に通知して一連のディスクコピー
処理を終了する。
【0070】図12は、上記「ユーザによるディスクコ
ピー処理」のタイムランを示す図であり、図中のパーソ
ナルコンピュータ31は上述のホスト装置21に相当す
るもの、左側のCD−R33aはコピー元のCD−R1
に相当するもの、左側のCD−Rライター32aは上述
のコピー元CD−R記録再生装置10に相当するもの、
右側のCD−Rライター32bは上述のコピー先CD−
R記録再生装置10に相当するもの、右側のCD−R3
3bはコピー先のCD−Rに相当するものである。すな
わち、この例では、左側のCD−R33aの記録情報を
右側のCD−R33bにディスクコピーする例を示して
いる。
【0071】この図において、ユーザは、コピー元とコ
ピー先のCD−R33a、33bをそれぞれCD−Rラ
イター32a、32bに装填すると共に、パーソナルコ
ンピュータ31を操作して所要のコピー命令をコピー元
CD−Rライター32aに発行する。コピー元CD−R
ライター32aはこのコピー命令に応答してID要求を
パーソナルコンピュータ31に返し、パーソナルコンピ
ュータ31は画面上にID入力を促がす旨のGUIを表
示する。ユーザは、そのGUIに従って所定のID情報
(CD−R33aの配布先から正当に通知されたID情
報)を入力し、パーソナルコンピュータ31は入力され
たID情報をコピー元CD−Rライター32aに転送す
る。
【0072】コピー元CD−Rライター32aは、CD
−R33aのシステム領域にあらかじめ書き込まれてい
るID情報を読み出し、パーソナルコンピュータ31か
ら転送されたID情報との一致を判定して、不一致であ
れば不正ユーザと判断し、暗号化データのみの限定的コ
ピーを許容する一方、一致していれば正規ユーザと判断
し、CD−R33aのシステム領域にあらかじめ書き込
まれているID情報と暗号鍵およびデータエリアに書き
込まれている暗号化データを読み出してパーソナルコン
ピュータ31に転送する。
【0073】パーソナルコンピュータ31は、コピー先
CD−Rライター32bに書き込み命令を発行すると共
に、コピー元のCD−R33aから読み出したID情
報、暗号鍵および暗号化データをコピー先CD−Rライ
ター32bに転送する。コピー先CD−Rライター32
bはそのID情報と暗号鍵をCD−R33bのシステム
領域に書き込むと共に、その暗号化データをCD−R3
3bのデータエリアに書き込み、その書き込み完了をホ
スト装置21に通知して、以上一連の「ユーザによるデ
ィスクコピー処理」を終了する。
【0074】したがって、この「ユーザによるディスク
コピー処理」によれば、コピー元CD−Rのシステム領
域にあらかじめ書き込まれたID情報を用いて正規ユー
ザと不正ユーザとを識別することができると共に、正規
ユーザによってディスクコピー処理が行われている場合
に限り、コピー元CD−Rのシステム領域に書き込まれ
たID情報と暗号鍵およびデータエリアに書き込まれた
暗号化データをホスト装置に転送し、ホスト装置からコ
ピー先CD−Rライターに転送して、コピー先CD−R
に書き込む(コピーする)ことができる。
【0075】その結果、正規ユーザだけにディスクコピ
ーを許可してコピー元CD−Rの完全副生物を製造させ
ることができる一方、不正ユーザに対しては暗号化デー
タのみの限定的コピーを許可し、実質的に再利用不能
(暗号を解読しない限りデータを利用できない)な未完
成副生物を製造させることができ、海賊版CD等の不正
複製物の出現を防止して、CD−Rのセキュリティ性の
向上を図ることができる。
【0076】<まとめ>以上、説明したとおり、本実施
の形態のCD−R1は、ユーザによる直接的なアクセス
が認められていない特定の領域(システム領域)にID
情報や暗号鍵といった隠し情報を書き込んで出荷するか
ら、ユーザ段階のデータ書き込みやデータ再生の際に用
いられるCD−Rライター(CD−R記録再生装置1
0)に、その隠し情報を利用したセキュリティ機能を実
装しておくことにより、CD−R1へのアクセス権限の
認証を行うことが可能となり、正規ユーザに対してのみ
データ書き込みやデータ再生を許可することができる。
【0077】したがって、ライトワンス型の特徴(デー
タの消去や改ざんが不可能)に加えて、さらに、積極的
なセキュリティ性を持たせたCD−R1を市場に提供す
ることができ、特に秘匿を要するデータの保管や配布の
分野に適用してきわめて好ましいライトワンス型光ディ
スクを実現できるという社会的有益性を奏することがで
きる。
【0078】なお、以上の説明では、ID情報や暗号鍵
などの隠し情報をシステム領域に書き込んでいるが、こ
のシステム領域とは、ユーザによる直接的なアクセスが
許容された領域(典型的にはデータエリア)以外の領域
という意味であり、前述のPCAやPMAはもちろんの
こと、リードインであってもよいし、リードアウトであ
ってもよく、あるいは、これ以外の領域が存在するなら
ば、その領域であってもよい。
【0079】また、暗号鍵については、特に説明を加え
なかったが、一般的に知られている様々な暗号化方式
(例えば、前述のDES方式以外にも、FEAL:Fast
Encipherment Algorithmなどの方式がある。)のいず
れを採用してもかまわない。解読の困難性、暗号化処理
や復号処理のオーバヘッドおよび暗号化データのボリュ
ーム等を勘案して適切な方式を採用すればよい。
【0080】また、前記説明のID情報や暗号鍵を利用
したセキュリティ機能は、もっぱらCD−R記録再生装
置10のコントローラ20やホスト装置21のメインボ
ードに実装されたマイクロコンピュータならびに各種周
辺機器を含むハードウェア資産と、オペレーティングシ
ステムや各種プログラム(ドライバソフトを含む)など
のソフトウェア資産との有機的結合によって機能的に実
現されるものであるが、ハードウェア資産およびオペレ
ーティングシステムは汎用のものを利用できるから、前
記説明のID情報や暗号鍵を利用したセキュリティ機能
にとって欠くことのできない必須の事項は、実質的に、
前述の「ユーザによるデータ書き込み処理」(図7参
照)、「ユーザによるデータ再生処理」(図9参照)お
よび「ユーザによるディスクコピー処理」(図11参
照)などのプログラムに集約されているということがい
える。
【0081】したがって、本発明に係るID情報や暗号
鍵を利用したセキュリティ機能は、それらのプログラム
のすべてまたはその要部を格納した、フロッピィディス
ク、光ディスク、コンパクトディスク、磁気テープ、ハ
ードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体若しく
はこれらの記録媒体を含む構成品(ユニット品や完成品
または半完成品)を包含する。なお、その記録媒体また
は構成品は、それ自体が流通経路にのるものはもちろん
のこと、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供す
るものも含まれる。
【0082】また、以上の説明では、ライトワンス型光
ディスクとしてCD−Rの例を示したが、これに限らな
い。例えば、DVD(Digital Video DiscまたはDigita
l Versatile Disc)−Rも1回だけのデータ書き込みを
行うことができるから、もちろんライトワンス型光ディ
スクの仲間である。上記説明をDVD−Rに適用する場
合、CD−RをDVD−Rと読み替えると共に、CD−
R記録再生装置やCD−RライターをそれぞれDVD−
R記録再生装置、DVD−Rライターと読み替ればよ
い。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、システム
領域に書き込まれたセキュリティ対策のための情報がユ
ーザからの不可視状態を保って出荷されるため、当該情
報をユーザからの隠し情報とすることができる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、データの再
生時にその存在が無視される特定の領域(レーザ強度キ
ャリブレーション用領域)にセキュリティ対策のための
情報が書き込まれて出荷される。当該領域はユーザに対
して不可視であるばかりか、当業者にとってもレーザ強
度キャリブレーション用として広く理解されているた
め、かかる専門知識を有する当業者に対しても不可視性
を確保することができる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、いずれもユ
ーザからの直接的なアクセスが許容されていない領域に
セキュリティ対策のための情報が書き込まれて出荷され
る。したがって、当該情報をユーザからの隠し情報とす
ることができる。
【0086】請求項4記載の発明によれば、ユーザ段階
で、セキュリティ対策のための情報を利用したユーザ認
証が可能となる。したがって、かかる認証結果を用いて
不正ユーザを排除でき、データの記録や再生時のセキュ
リティを向上することができる。
【0087】請求項5記載の発明によれば、ユーザ段階
で、セキュリティ対策のための情報を利用したユーザデ
ータの暗号化が可能となる。したがって、万が一不正認
証された場合でも、生データが露呈しないため、データ
の秘匿性を確保することができる。
【0088】請求項6記載の発明によれば、ユーザ段階
で、セキュリティ対策のための情報を利用した暗号化デ
ータの復号が可能となる。したがって、万が一不正認証
された場合でも、セキュリティ対策のための情報が読み
取られない限り、生データが露呈せず、データの秘匿性
を確保することができる。
【0089】請求項7記載の発明によれば、システム領
域の一部にセキュリティ対策のための情報が書き込まれ
たライトワンス型光ディスクを装填して、そのセキュリ
ティ対策のための情報を利用することにより、正規ユー
ザの認証処理が可能となり、例えば、前記ライトワンス
型光ディスクへのデータ記録や、前記ライトワンス型光
ディスクからのデータ再生の際のセキュリティを確保で
きる。したがって、ライトワンス型光ディスクの特徴
(データの消去や改ざんが不可能)に加えて、より積極
的なデータ保全策を講じることができ、特に秘匿を要す
るデータの保管や配布の分野に用いて好適なライトワン
ス型光ディスク用記録再生装置を提供できる。
【0090】請求項8記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを含むハードウェア資産と該プログラムとの
有機的結合によって前記アクセス手段、認証手段および
許容手段を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライトワンス型光ディスクの外観図およびその
要部拡大図である。
【図2】CD−Rの断面構造図である。
【図3】CD−Rの各記録領域のフォーマット概念図で
ある。
【図4】製造時にシステム領域に書き込まれるID情報
と暗号鍵を含むデータフォーマットの例示構造図であ
る。
【図5】ライトワンス型光ディスク記録再生装置の概略
的なブロック構成図である。
【図6】CD−Rの製造時におけるID情報と暗号鍵の
書き込み動作(出荷時情報記録処理)を示すフローチャ
ートである。
【図7】ユーザ段階で実行されるデータ書き込み動作
(ユーザによるデータ書き込み処理)を示すフローチャ
ートである。
【図8】ユーザによるデータ書き込み処理のタイムラン
を示す図である。
【図9】ユーザ段階で実行されるデータ再生動作(ユー
ザによるデータ再生処理)を示すフローチャートであ
る。
【図10】ユーザによるデータ再生処理のタイムランを
示す図である。
【図11】ユーザ段階で実行されるディスクコピー動作
(ユーザによるディスクコピー処理)を示すフローチャ
ートである。
【図12】ユーザによるディスクコピー処理のタイムラ
ンを示す図である。
【符号の説明】
PCA Power Calibration Area(システム領域、レー
ザ強度キャリブレーション用領域) PMA Program Memory Area(システム領域、セッシ
ョン情報の一時格納用領域) RI リードイン(セッション情報格納用領域) RO リードアウト(ユーザ領域の終了位置を明示する
ための領域) UA ユーザエリア(ユーザ領域) 1 CD−R(ライトワンス型光ディスク) 10 CD−R記録再生装置(ライトワンス型光ディス
ク用記録再生装置) 20 コントローラ(アクセス手段、認証手段、許容手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 洋信 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA03 BA05 BA07 CA09 5D044 BC05 CC06 DE02 DE50 DE70 GK17 5D066 DA02 DA20 5D090 AA01 BB03 CC04 DD03 FF24 FF49 GG24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザデータを書き込むためのユーザ領
    域と、少なくとも当該書き込み動作を行う際にシステム
    によって利用されるシステム領域とを備えたライトワン
    ス型光ディスクにおいて、 前記システム領域の一部にセキュリティ対策のための情
    報を書き込んで出荷するようにしたことを特徴とするラ
    イトワンス型光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記システム領域は、ユーザデータを書
    き込む際のレーザ強度キャリブレーション用領域である
    ことを特徴とする請求項1記載のライトワンス型光ディ
    スク。
  3. 【請求項3】 前記システム領域は、ユーザデータを
    書き込む際のセッション情報の一時格納用領域、また
    は、ユーザ領域に書き込まれたユーザデータを再生する
    際に参照されるセッション情報格納用領域、若しくは、
    ユーザ領域の終了位置を明示するための領域のいずれか
    であることを特徴とする請求項1記載のライトワンス型
    光ディスク。
  4. 【請求項4】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    ユーザ認証のための識別情報であることを特徴とする請
    求項1記載のライトワンス型光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    前記ユーザデータを暗号化するための鍵情報であること
    を特徴とする請求項1記載のライトワンス型光ディス
    ク。
  6. 【請求項6】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    前記ユーザ領域に書き込まれた暗号化データを復号する
    するための鍵情報であることを特徴とする請求項1記載
    のライトワンス型光ディスク。
  7. 【請求項7】 システム領域の一部にセキュリティ対策
    のための情報が書き込まれたライトワンス型光ディスク
    にアクセスするアクセス手段と、 前記アクセス手段によって読み出された前記セキュリテ
    ィ対策のための情報と外部から入力された認証情報との
    一致を判定してユーザ認証を行う認証手段と、 前記認証手段によって正規ユーザの認証が行われた場合
    に前記ライトワンス型光ディスクへの外部からのアクセ
    スを許容する許容手段と、 を備えたことを特徴とするライトワンス型光ディスク用
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】 システム領域の一部にセキュリティ対策
    のための情報が書き込まれたライトワンス型光ディスク
    にアクセスするアクセス手段と、 前記アクセス手段によって読み出された前記セキュリテ
    ィ対策のための情報と外部から入力された認証情報との
    一致を判定してユーザ認証を行う認証手段と、 前記認証手段によって正規ユーザの認証が行われた場合
    に前記ライトワンス型光ディスクへの外部からのアクセ
    スを許容する許容手段とを実現するためのプログラムを
    格納したことを特徴とする記録媒体。
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