JP2001319329A - ライトワンス型光ディスク用記録装置および記録媒体 - Google Patents

ライトワンス型光ディスク用記録装置および記録媒体

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JP2001319329A
JP2001319329A JP2000138392A JP2000138392A JP2001319329A JP 2001319329 A JP2001319329 A JP 2001319329A JP 2000138392 A JP2000138392 A JP 2000138392A JP 2000138392 A JP2000138392 A JP 2000138392A JP 2001319329 A JP2001319329 A JP 2001319329A
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Yukihide Omura
幸秀 大村
Ryuichi Sunakawa
隆一 砂川
Hironobu Shimizu
洋信 清水
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の製造者のライトワンス型光ディスクを
使用した場合にのみ、そのライトワンス型光ディスクに
セキュリティ性を持たせ、それ以外のライトワンス型光
ディスクとの差別化を図る。 【解決手段】 ユーザデータを書き込むためのユーザ領
域と少なくとも当該書き込み動作を行う際にシステムに
よって利用されるシステム領域とを備えたライトワンス
型光ディスク用の記録装置において、前記ライトワンス
型光ディスクの製造者を調べて所定の製造者(によって
作られたライトワンス型光ディスク:図8においては
「サポートディスク」)である場合に、前記システム領
域の一部にセキュリティ対策のための情報を書き込む。
所定の製造者によって作られたライトワンス型光ディス
クについてのみ、そのシステム領域の一部にセキュリテ
ィ対策のための情報が書き込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライトワンス型光
ディスク用記録装置および記録媒体に関する。詳しく
は、1回だけデータを書き込むことができるCD−R
(Compact Disc Recordable)に代表されるライトワン
ス型光ディスクに適用する記録装置および記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種コンテンツやコンピュータプログラ
ム等の電子データの配布媒体として、CD−ROM(Co
mpact Disc Read Only Memory)が多用されている。C
D−ROMは、電子データを記録したマスタCDからプ
レス成型等によって製造される複製物であり、主に大量
配布のメディアに用いられるが、配布数(製造数)の少
ないサンプル版CDやプライベートCDなどには、ライ
トワンス型の光ディスク装置、典型的にはCD−Rが用
いられる。CD−Rは透明なディスク基板と反射層(詳
細な構造は後述する。)との間に有機色素からなる記録
層を有している点でCD−ROMと構造上の相違があ
り、専用の記録装置(CD−Rライター)を用いて当該
記録層に高出力レーザを照射し、熱的反応によって当該
記録層に情報ピットを形成することにより、ユーザ段階
で情報の記録を行うことができるものである。
【0003】CD−Rは上記のとおり情報の消去や上書
きができない(追記は可能)ライトワンス型である。す
なわち、一度書き込んだ情報の消去や書き換えが不可能
である。したがって、不正者による情報の消去や改ざん
を確実に防止できるという優れた利点を持つことから、
特に保全を要する電子データの保管や配布などの用途に
欠かせない記憶媒体となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1) しかしなが
ら、従来のライトワンス型光ディスクにあっては、記録
情報の消去や改ざんを防止できるという優れた利点があ
るものの、記録情報の読み出しが自由であるため、記録
情報の不正読み出しや不正コピーを防止できないという
不都合があった。このため、秘匿を要する情報を記録し
たCD−Rの保管に際しては、厳格な管理規則を適用し
なければならないが、このような管理規則の運用は相当
困難で、多くの場合、規則の不徹底や馴れなどから安易
な傾向に流れやすく、不心得な者によるCD−Rの持ち
出しや情報の読み出しを阻止できない結果、秘匿すべき
情報の外部流出ないしは不正にコピーされたCD−Rの
出現を回避できないという問題点があった。なお、かか
る問題点は、CD−Rに限らず、可搬型の記憶デバイス
一般にいえることであるが、CD−Rについては特に深
刻である。CD−Rは、そのライトワンス型の特徴を活
かして保全を要する電子データの配布や保管などに広く
用いられている現実に加え、不要になったCD−Rを物
理的に破壊(例えば、意図的に傷をつけたり切断したり
する)しない限り、用済み後もその記録情報の不正読み
取りが可能であるからである。
【0005】(2) また、従来のライトワンス型光デ
ィスク、例えば、CD−Rにあっては、記録層に高出力
レーザを照射し、熱的反応による情報ピットを形成する
ことによって、ユーザ段階で情報の記録を行うものであ
るが、まれに、情報ピットの形成に失敗(書き込み失
敗)したり、あるいは、情報ピットを形成できたとして
もその形成が不十分で読み出しの際にエラーを発生した
り(読み出し失敗)することがある。こうしたトラブル
は、特にノーブランド品を用いた場合に経験することが
ある。一般にノーブランド品の製造者責任は不明確であ
り、正規品(製造者を明示したもの)に比べて品質の悪
いCD−Rの存在を否定できないからである。このよう
な背景を考慮すると、理想的にはユーザに対して正規品
の使用を推奨すべきであるが、実際にはノーブランド品
は正規品に比べて安価に入手できることなどの理由か
ら、ノーブランド品の利用者は結構多く、一部とはいえ
粗悪品の存在に起因する上記トラブルの発生が問題とな
っている。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、所定の製造者のライトワンス型光ディスクを使用
した場合にのみ、そのライトワンス型光ディスクにセキ
ュリティ性を持たせることができ、以って、それ以外の
ライトワンス型光ディスクとの差別化を図ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のライトワ
ンス型光ディスク用記録装置は、ユーザデータを書き込
むためのユーザ領域と少なくとも当該書き込み動作を行
う際にシステムによって利用されるシステム領域とを備
えたライトワンス型光ディスク用の記録装置において、
前記ライトワンス型光ディスクの内部に電子的再生可能
に記録された製造者情報を調べて所定の製造者情報であ
る場合に、前記システム領域の一部にセキュリティ対策
のための情報を書き込むようにしたことを特徴とする。
これによれば、所定の製造者によって作られたライトワ
ンス型光ディスクについてのみ、そのシステム領域の一
部にセキュリティ対策のための情報が書き込まれる。
【0008】請求項2記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、請求項1記載のライトワンス型光ディス
ク用記録装置において、前記システム領域は、ユーザデ
ータを書き込む際のレーザ強度キャリブレーション用領
域であることを特徴とする。これによれば、データの再
生時にその存在が無視される特定の領域(レーザ強度キ
ャリブレーション用領域)にセキュリティ対策のための
情報が書き込まれる。
【0009】請求項3記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、請求項1記載のライトワンス型光ディス
ク用記録装置において、前記システム領域は、ユーザデ
ータを書き込む際のセッション情報の一時格納用領域、
または、ユーザ領域に書き込まれたユーザデータを再生
する際に参照されるセッション情報格納用領域、若しく
は、ユーザ領域の終了位置を明示するための領域のいず
れかであることを特徴とする。これによれば、いずれも
ユーザからの直接的なアクセスが許容されていない領域
にセキュリティ対策のための情報が書き込まれる。
【0010】請求項4記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、請求項1記載のライトワンス型光ディス
ク用記録装置において、前記セキュリティ対策のための
情報は、前記ライトワンス型光ディスクの固体識別のた
めの識別情報であることを特徴とする。これによれば、
ライトワンス型光ディスクの固体識別に基づくセキュリ
ティ対策が可能となる。
【0011】請求項5記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、請求項1記載のライトワンス型光ディス
ク用記録装置において、前記セキュリティ対策のための
情報は、ユーザ認証のための識別情報であることを特徴
とする。これによれば、セキュリティ対策のための情報
を利用したユーザ認証が可能となる。
【0012】請求項6記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、請求項1記載のライトワンス型光ディス
ク用記録装置において、前記セキュリティ対策のための
情報は、前記ユーザデータを暗号化するための鍵情報で
あることを特徴とする。これによれば、セキュリティ対
策のための情報を利用したユーザデータの暗号化が可能
となる。
【0013】請求項7記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、請求項1記載のライトワンス型光ディス
ク用記録装置において、前記セキュリティ対策のための
情報は、前記ユーザ領域に書き込まれた暗号化データを
復号するための鍵情報であることを特徴とする。これに
よれば、セキュリティ対策のための情報を利用した暗号
化データの復号が可能となる。
【0014】請求項8記載のライトワンス型光ディスク
用記録装置は、ライトワンス型光ディスクにアクセスす
るアクセス手段と、前記アクセス手段を介して前記ライ
トワンス型光ディスクから製造者情報を読み出す読み出
し手段と、前記アクセス手段によって読み出された製造
者情報が所定の製造者情報であるか否かを判定する判定
手段と、前記判定手段の判定結果が否でない場合に前記
ライトワンス型光ディスクのシステム領域にセキュリテ
ィ対策のための情報を書き込む書き込み手段と、を備え
たことを特徴とする。これによれば、所定の製造者によ
って作られたライトワンス型光ディスクについてのみ、
そのシステム領域にセキュリティ対策のための情報が書
き込まれる。
【0015】請求項9記載の記録媒体は、ライトワンス
型光ディスクにアクセスするアクセス手段と、前記アク
セス手段を介して前記ライトワンス型光ディスクから製
造者情報を読み出す読み出し手段と、前記アクセス手段
によって読み出された製造者情報が所定の製造者情報で
あるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定
結果が否でない場合に前記ライトワンス型光ディスクの
システム領域にセキュリティ対策のための情報を書き込
む書き込み手段とを実現するためのプログラムを格納し
たことを特徴とする。これによれば、マイクロコンピュ
ータを含むハードウェア資産と該プログラムとの有機的
結合によって前記アクセス手段、読み出し手段、判定手
段および書き込み手段が実現される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明における
様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他
の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あ
くまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によ
って本発明の思想が限定されないことは明らかである。
また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャ
および周知の回路構成等(以下「周知事項」)について
はその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔
にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一
部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は
本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるの
で、以下の説明に当然含まれている。
【0017】図1は、ライトワンス型光ディスク(以下
「CD−R」という。)の外観図(a)およびその要部
拡大図(b)である。これらの図において、CD−R1
は、直径12cm(直径8cmのものもある。以下、直
径12cmのもので説明する。)のディスク状を有して
おり、ディスクの中心に直径15mmのセンターホール
1aが形成されている。ディスクの中心T0からセンタ
ホール1aの壁(ディスク内縁T1)までの距離は7.
5mm、T0からディスク外縁T7までの距離は60m
mであり、このT1〜T7の間に同心状の複数の記録領
域、すなわち、ディスクの内周側から順にPCA(Powe
r Calibration Area)、PMA(Program Memory Are
a)、リードイン(図では「RI」と略している。)、
データエリア(図では「UA」と略している。)および
リードアウト(図では「RO」と略している。)の各領
域が設けられている。
【0018】各領域を概説すると、T2〜T3に位置す
るPCAは、CD−R1にデータを記録する際に行われ
るレーザ強度調整のための試し書き領域である。この試
し書きは一般に100回程度可能であり、少なくとも1
回のデータ記録で1回分の領域を消費する。T3〜T4
に位置するPMAは、CD−R1でまだクローズしてい
ないセッションのトラックがあるとき、そのトラック番
号と開始/終了位置を一時的に保存する領域である。T
4〜T5に位置するリードイン(RI)は、セッション
トラックの先頭(ディスクの内周側)にある領域で、セ
ッションのTOC(Table Of Contents:CDに記録さ
れているトラック数、開始位置およびデータ領域の合計
の長さ)を保存する領域である。セッションをクローズ
すると、PMAに一時保存されていた情報がこのリード
イン(RI)に書き込まれる。
【0019】T5〜T6に位置するデータエリア(U
A)は、ユーザ段階で実際にデータが書き込まれる領域
である。データの記録容量は最大約680Mバイト(直
径8cmのものは最大約190Mバイト)であり、この
記憶容量は録音時間で表すと最大約74分(直径8cm
のものは最大約21分)になる。データエリア(UA)
は、リードイン(RI)のすぐ後ろから連続する所定サ
イズ(2Kバイト)単位の論理ブロックで管理されるよ
うになっており、各論理ブロックごとに0から最大約3
30000までのLBN(Logical Block Number)が割
り当てられるようになっている。T6〜T7に位置する
リードアウト(RO)は、セッションの最後(ディスク
の外周側)にある領域で、データエリア(UA)の最後
に到達したことを示す領域である。
【0020】これら各領域のディスク上の位置はT3を
除いて規格化されている。すなわち、T2はT0から2
2.5mm離れた位置、T4はT0から23mm離れた
位置、T5はT0から25mm離れた位置、T6はT0
から58mm離れた位置となるように規定されている。
なお、図ではディスク外縁とリードアウト(RO)の終
了位置とを同一の符号(T7)で示しているが、これは
図示の都合である。リードアウト(RO)の実際の終了
位置はT0から58.5mm離れた位置になる。以下、
特に断りのない限り、T7はリードアウト(RO)の終
了位置を表すものとする。ちなみに、リードアウト(R
O)の開始と終了位置(T6およびT7)はCD−R1
に記録するデータの量に応じて変化する。上記の実際値
(T6=58mm、T7=58.5mm)は記憶データ
量を最大にしたときのものである。
【0021】図2は、CD−R1の断面構造図である。
CD−R1は、透明で耐熱性、耐湿性および成形性に優
れ、且つ、所要の光学的特性(屈折率や複屈折など)を
備えた材料(例えばプラスチック)からなる基板1bの
上に、有機色素からなる記録層1c、アルミニウムなど
の金属材料からなる反射層1dおよび樹脂等の硬質材料
からなる保護層1eを積層して形成されている。断面全
体の厚さは1.2mmである。
【0022】CD−ROMとの構造上の相違は、記録層
1cを有する点、および記録層1cと基板1bとの間に
ウォッブルグルーブと呼ばれる渦巻状の案内溝1fが形
成されている点にある。CD−R1へのデータの記録は
基板1bの裏側から案内溝1fに沿って記録用の強いレ
ーザを照射し、記録層1cを加熱して情報ピット(pi
t:再生用のレーザ反射光を変調するための物理的変形
変質部分)を形成することにより行われる。
【0023】図3は、CD−R1の案内溝1f(ウォッ
ブルグルーブ)を示す模式図である。案内溝1fは同図
(a)に示すように、ディスクの内周側から外周側(ま
たは外周側から内周側)に向かって一筆書きの要領で連
続して形成されており、案内溝1fの幅は約0.5〜
0.7μm、間隔は約1.6μmである。ユーザ段階に
おけるデータ記録は、案内溝1fに沿って、その案内溝
1f(または案内溝1fの間のランド部)直下の記録層
1cに情報ピットを形成することによって行われる。な
お、CD−R1の裏側から見て案内溝1fの凸部分をラ
ンド(山)、凹部分をグルーブ(谷)といい、一般に谷
の部分をウォッブルグループというが、本明細書では山
と谷を区別しない。
【0024】ここで、案内溝1fの一の役割は、ユーザ
段階のデータ記録時にディスクの回転速度を制御するた
めのタイミング情報を保持することにある。この役割の
ため、案内溝1fは、同図(b)に示すように、所定の
周期T1(例えばT1は22.05kHzに相当する周
期)で蛇行(「ウォブリング」ともいう。)する形状に
形成されている。データの記録時には、この蛇行を光ピ
ックアップでトレースして周期T1を検出し、その検出
周期T1が一定となるようにディスクの回転速度を制御
することにより、データ記録時の光ピックアップとディ
スク間の相対速度を一定に保つ。
【0025】案内溝1fの他の役割は、ディスク上の各
記録領域(PCA、PMA、RI、UAおよびRO)の
位置情報をはじめとした様々なディスク情報を保持する
ことにある。ディスク情報はATIP(Absolute Time
In Pregroove:通称「Aチップ」という。)とも呼ばれ
ており、ATIPには、上記の位置情報のほかに、基準
の記録レーザ強度やディスク回転速度、アプリケーショ
ンコードあるいはディスクタイプなどの各種情報が含ま
れると共に、さらに、ディスクの製造者を特定可能な情
報(以下「製造者情報」という。)も含まれる。例え
ば、リードイン(RI)の開始位置情報はディスクの製
造者ごとに異なるため、この開始位置情報を製造者情報
として利用することができる。
【0026】実際の案内溝1fは、例えば、同図(c)
に示すように、さらに細かく蛇行(または変形)してお
り、その細蛇行の周期T2によってATIP情報を多重
化している。データの記録時にその周期(周波数)差を
利用してタイミング情報とATIP情報を分離抽出し、
タイミング情報を用いてディスクの回転制御を行うと共
に、ATIP情報を用いてデータ記録位置等の制御を行
うことが可能となる。
【0027】なお、図示の例では、案内溝1fの細蛇行
周期T2によってATIP情報の多重化を行っている
が、この態様に限定されない。要は、データの記録時に
案内溝1fをトレースしてそのトレース信号からATI
P情報を再生できればよく、例えば、案内溝1fの側壁
に凹凸等の物理的特異変形部分を形成し、その特異変形
部分の間隔等からATIP情報を再生することも可能で
ある。以下、説明の都合上、ATIP情報は上記の細蛇
行周期T2によって多重化されているものとする。
【0028】図4は、CD−R1に案内溝1fを形成す
るために、主としてディスクの製造段階で用いられる製
造装置10の構成図である。この図において、製造装置
10は、周期T1のタイミング情報に基づいて同期信号
用ウォブリング信号(以下「同期ウォッブル信号」とい
う。)を発生する第1ウォブリング信号発生回路11
と、少なくともディスクの製造者情報を含むATIP信
号に基づいてATIPウォッブル信号を発生する第2ウ
ォブリング信号発生回路12と、第1アンプ13を介し
て同期ウォッブル信号を取り込み、この同期ウォッブル
信号を用いて、不図示のレーザ光源から発射されたレー
ザ光を変調する第1光変調器15と、第2アンプ14を
介してATIPウォッブル信号を取り込み、このATI
Pウォッブル信号を用いて、第1光変調器15を通過し
たレーザ光を変調する第2光変調器16と、第2光変調
器16を通過したレーザ光を反射するミラー17と、ミ
ラー17で反射されたレーザ光を絞り込んでCD−R1
の記録面に照射する対物レンズ18と、CD−R1を回
転駆動するモータ19とを備え、上記レーザ光の記録面
への照射位置をCD−R1の半径方向に移動させつつ、
当該CD−R1を回転駆動することにより、図3(a)
に示す渦巻き状の案内溝1fを形成する。
【0029】ここで、第1光変調器15を通過したレー
ザ光は同期ウォッブル信号による変調を受けており、さ
らに第2光変調器16を通過したレーザ光はATIPウ
ォッブル信号による変調を受けている。すなわち、レー
ザ光は都合2回、変調されることとなる。したがって、
CD−R1の記録面に形成される案内溝1fは、同期ウ
ォッブル信号の周期T1とATIPウォッブル信号の周
期T2との合成周期に対応して“ウォブリング”(蛇
行)することとなり、結局、図3(c)に示すように、
二つの周期(T1、T2)を有する合成蛇行形状が得ら
れる。
【0030】図5は、CD−R1の各記録領域のフォー
マット概念図である。この図において、PCA、PM
A、リードイン(RI)、データエリア(UA)および
リードアウト(RO)はそれぞれ、図1(b)における
同名部分に対応する。PCAおよびPMAのサイズ(情
報書き込み可能容量)は特に決められていないが、前述
の試し書き回数(一般に100回程度)やセッション情
報の一時記憶回数に見合った必要量、例えば、PCAで
約3.5Mバイト程度、PMAで約2Mバイト程度の容
量が確保されている。ちなみに、これらの例示容量から
PCAの開始位置(T2)とPMAの開始位置(T3)
は、規格化されたリードイン(RI)の開始位置(T
4)を基準として、「T2=T4−約35秒」の位置、
「T3=T4−約13秒」の位置と書き表すことができ
る。
【0031】既述のとおり、PCAはデータ記録を行う
際の試し書き領域、PMAはクローズされていないセッ
ション情報を一時的に格納する領域であるから、これら
二つの領域(PCA/PMA)はデータ記録時にのみ利
用(アクセス)される領域である。一方、リードイン
(RI)はクローズされたセッション情報をTOCとし
て記録する領域、データエリア(UA)は実際にデータ
が書き込まれる領域、リードアウト(RO)はデータエ
リアの終わりを明示する領域であるから、これら三つの
領域(リードイン/データエリア/リードアウト)はデ
ータ記録時と再生時の両方で利用(アクセス)される領
域である。
【0032】他方、これらすべての領域をユーザからの
アクセス容易性の点で見ると、すなわち、CD−R1の
読み取り装置を備えたパーソナルコンピュータ等の利用
者からその記憶内容を通常のツール(典型的には当該パ
ーソナルコンピュータに搭載されたオペレーティングシ
ステム上のファイルシステムなど)を用いて容易にアク
セスできるか否かの点で評価すると、データエリア(U
A)については当然ながらその記憶内容の全容把握は可
能であるが、他の領域(PCA、PMA、リードインお
よびリードアウト)の内容把握は不可能である。
【0033】もちろん、特殊なツールを使用すれば可能
ではあるが、そのようなツールは一般のユーザにとって
入手困難であるため、かかる例外的なツールの利用を除
けば、データエリア以外の他の領域(PCA、PMA、
リードインおよびリードアウト)は、システムからのア
クセスだけが許可された特殊な領域であるということが
できる。以下、この特殊領域のことを「システム領域」
といい、ユーザからのアクセスが許可された領域のこと
を「ユーザ領域」ということにする。すなわち、データ
エリア(UA)はユーザ領域、それ以外のPCA、PM
A、リードイン(RI)およびリードアウト(RO)は
システム領域である。
【0034】さて、本実施の形態におけるCD−R1の
ポイントは、後述するように、ユーザ段階でデータ記
録を行う際にCD−R1の製造者(CD−R1に書き込
まれている製造者情報)を調べ、その製造者(製造者情
報)が所定のサポートリストに記載されている場合に、
当該CD−R1のシステム領域の一部にCD−R1の固
体識別情報(以下「ID情報」という。)と、所定の暗
号鍵情報とを書き込むようにした点にある。また、デ
ータ記録時に暗号鍵を用いて記録データを暗号化し、当
該暗号化データを当該CD−R1に書き込むようにした
点にある。さらに、暗号化データを記録したCD−R
1のデータ再生やディスクコピーを行う際に、前記ID
情報に基づくユーザ認証を行うようにした点にある。
【0035】これらの〜のポイントによって、秘匿
を要するデータの管理や配布にセキュリティ性を持たせ
ることができるようになる。すなわち、データを暗号化
してCD−R1に記録できる()とともに、この暗号
化データを再生(復号)する際に、ID情報によるユー
ザ認証を行い()、正規ユーザ(ID情報を知ってい
るユーザ)に対してのみデータ再生を許可することがで
きるようになる。
【0036】かかるセキュリティ機能は、CD−R1に
最初から付加されているものではなく、ある条件を満た
した場合に付加される機能である。すなわち、CD−R
1の製造者が所定のサポートリストに記載されている場
合にのみ()付加される限定的な機能であり、言い換
えれば、サポートリストに記載されていない製造者(ま
たは製造者不明)のCD−Rには付加されない機能であ
るから、この機能の有無によってCD−Rの差別化を図
ることができる。
【0037】冒頭で説明したように、ユーザが市場で入
手可能なCD−R1は、製造者を明示した正規品とそれ
以外の非正規品(ノーブランド品)とに分けられる。ノ
ーブランド品は低価格であるものの粗悪品の存在を否定
できないため、まれではあるが正常なデータ記録を行え
ないことがあった。特に重要なデータの管理や配布用途
には正規品の使用を強制すべきであるが、そのような強
制は実際上困難であるから、ノーブランド品の使用に伴
うデータ書き込み失敗や読み出し失敗等のトラブルの可
能性を否めなかった。
【0038】本実施の形態におけるCD−R1は、ユー
ザリストに記載された製造者のCD−R1を使用するこ
とにより、ユーザは上記のセキュリティ機能を利用でき
るようになる。換言すれば、ユーザリストに記載されて
いないノーブランド品を使用した場合は上記のセキュリ
ティ機能を利用できないから、特に秘匿を要するデータ
の保管や配布に適用する場合、ユーザは正規品を使用せ
ざるを得なくなり、結果的にノーブランド品の使用を排
除して、粗悪品に起因する記録データの書き込み失敗や
読み出し失敗といったトラブルを回避することができる
という格別のメリットが得られる。
【0039】CD−R1のシステム領域に書き込むID
情報はCD−R1の全製造数にわたってユニークな値
(重複しない値)を持つことが望ましいが、製造数が膨
大になる場合、情報ビットが多ビット化してシステム領
域の記憶容量を圧迫する懸念があるため、例えば、製造
ロットごとや製造ラインごとまたは製造時期ごとに異な
る情報としてもよい。このID情報は、後述するよう
に、データ再生やデータコピーを行う際のCD−R1へ
のアクセス照合に用いられる。データの再生等を行うア
プリケーションでIDの入力を要求し、入力されたID
とシステム領域に書き込まれているIDとの一致を判定
して、一致の場合のみアクセスを許可する。これによ
り、不正なユーザ(IDを知らないユーザ)によるデー
タの再生や複製を阻止し、データの流出や不正生成物の
出現を回避することができる。
【0040】ID情報の入手方法は、次の二つのものが
考えられる。第一の方法はID情報を印刷した紙片をC
D−R1のパッケージに入れて一緒に出荷するというも
のである。ユーザはその紙片を見ながらID情報を入力
する。この方法はパッケージソフトの分野で一般的に行
われているインストール登録方法と類似しており、紙片
を紛失しない限り、最も確実で簡単な方法である。な
お、この方法の変形として、パッケージの表面やラベル
にID情報を印刷したりすることもあるが、いずれもC
D−R1と一緒に適切なID情報をユーザに届けるとい
う点で同一である。第二の方法はインターネット上の所
定のWebサイトからID情報を入手するというもので
ある。このWebサイトはあらゆるメーカ製のCD−R
についてユニークなID情報を発行できるように構成さ
れた動的Webサイトであり、ユーザからのID情報発
行要求に応答して適切なID情報を当該ユーザ宛てに交
付することができるものである。このようなWebサイ
トは、例えば、WWWサーバ上で動作するASP(Acti
ve Server Pages)やCGI(Common Gateway Interfac
e)等のサーバサイドスクリプトエンジンとデータベー
スとの組み合わせで構築することができる。この場合、
CD−Rのパッケージには事前に登録用のコード情報
(メーカ別またはその他の識別情報を示すコード情報)
を印刷した紙片を入れておくことが望ましい。ユーザは
このコード情報を用いてID情報の交付を要求する。W
ebサイトは入力されたコード情報と交付済みID情報
とをデータベースに登録して管理する。さらに第二の方
法は次のように発展させることもできる。ユーザは初回
のID情報発行要求時にそのユーザ専用のユーザ識別情
報をWebサイトから受け取り、当該ユーザは以降のI
D情報発行要求時にそのユーザ識別情報を用いてWeb
サイトにアクセスする。このようにすると、Webサイ
トは交付済みID情報の履歴管理をユーザ識別情報ごと
(すなわち、各ユーザごと)に行うことが可能となり、
ユーザは過去に使用したID情報の履歴情報をWebサ
イトにアクセスしていつでも見ることができる。したが
って、ユーザにとっては、自分で履歴管理をしなくても
よいというメリットが得られる。
【0041】一方、システム領域に一緒に書き込まれる
鍵情報は、ユーザ段階でデータエリアに書き込まれる生
データを暗号化するために用いられる。すなわち、デー
タの記録を行うアプリケーションで暗号鍵を読み出し、
この暗号鍵を用いて生データを暗号化データに変換した
後、その暗号化データをCD−R1のデータエリアに書
き込む。この暗号鍵は暗号化データを復号する際にも用
いられる。すなわち、データの再生時に、データの再生
を行うアプリケーションでIDの入力を要求し、入力さ
れたIDとシステム領域に書き込まれているIDとの一
致を判定して、一致の場合に暗号鍵と暗号化データを読
み出し、その暗号鍵を用いて暗号化データを復号し、生
データに変換してユーザの利用に供する。
【0042】したがって、IDを知らない不正なユーザ
は、データへのアクセス自体を拒否されるから、不正な
データの読み取りを回避できると共に、万が一、何らか
の手段でアクセスが成功したとしても、システム領域に
書き込まれた暗号鍵へのアクセスは通常の技術知識では
不可能であるから、暗号化データを生データに復号する
ことができず、この点において万全の保全策を講じるこ
とができる。
【0043】図6は、システム領域に書き込まれるID
情報と暗号鍵を含むデータフォーマットの例示構造図で
ある。この図において、第一の例(a)は、8バイトの
ID情報、8バイトのDES(Data Encryption Standa
rd:アメリカ連邦政府標準暗号規格)暗号鍵、2バイト
の製造年、1バイトの製造月および1バイトの製造日の
各情報から構成された全部で20バイトの大きさを有し
ている。また、第二の例(b)は、8バイトのID情
報、24バイトのトリプルDES暗号鍵、2バイトの製
造年、1バイトの製造月および1バイトの製造日の各情
報から構成された全部で36バイトの大きさを有してい
る。
【0044】いずれのフォーマットを採用するかは、も
っぱら暗号鍵の信頼性を重視するか、または、システム
領域の記憶容量圧迫を回避するかで決まる。なお、図示
のバイト数や暗号鍵の種類およびフォーマット構造はあ
くまでも例示である。要はCD−R1の固体識別が可能
な情報(ID情報)と、生データを暗号化データに変換
できると共に暗号化データから生データに復号できる所
定のキー情報(暗号鍵)とをCD−R1のシステム領域
に書き込んでおけばよい。
【0045】図7は、ライトワンス型光ディスク記録再
生装置(以下「CD−R記録再生装置」という。)の概
略的なブロック構成図である。このCD−R記録再生装
置30は、CD−R1のクランピングエリア(図1
(a)のT1〜T2の間に設けられた情報非記録エリ
ア)を担持して所定方向に回転駆動するスピンドルモー
タ31と、CD−R1の基板1bを透して記録層1cに
記録用または再生用のレーザ(一般に波長770〜83
0nmの赤外レーザ)32を照射する光ピックアップ3
3と、光ピックアップ33の内部に設けられた不図示の
シークモータと協調して光ピックアップ33をディスク
の半径方向に移動させる粗動モータ34とを備えると共
に、スピンドルモータ31の回転速度を制御するディス
ク回転制御部35と、粗動モータ34の回転速度と回転
方向を制御する粗動モータ制御部36と、光ピックアッ
プ33の位置やレーザ強度の制御を行うピックアップ制
御部37と、CD−R1の案内溝1fのトレース信号か
ら同期ウォッブル信号やATIPウォッブル信号を検出
して、ディスク回転制御のためのタイミング情報や少な
くともディスクの製造者を特定可能な情報を含むATI
P情報を再生するウォブリング制御部38と、光ピック
アップ33からの読み取り信号や光ピックアップ33へ
の書き込み信号の波形変換等の制御を行う再生/記録制
御部39とを備え、さらに、これらの各制御部を統括す
るコントローラ40を備える。このコントローラ40
は、発明の要旨に記載のアクセス手段、読み出し手段、
判定手段および書き込み手段に相当する。
【0046】CD−R記録再生装置30は、パーソナル
コンピュータ等のホスト装置41の拡張スロットに内蔵
され(または外付けされ)、ホスト装置41とコントロ
ーラ40との間を所定の信号規格(例えば、SCSI:
Small Computer System Interface)のケーブル41a
で接続して用いられる。
【0047】このような構成を有するCD−R記録再生
装置30は、以下に示すとおり、CD−R1への情報の
記録とその記録情報の再生を行うことができる。なお、
CD−R1はCD−ROMコンパチのデバイスであり、
CD−R記録再生装置30は、CD−ROMの情報再生
も可能であるが、本発明とは直接の関連がないため説明
を省略する。
【0048】<CD−R1への情報の記録動作>ホスト
装置41でCD−R記録専用アプリケーションプログラ
ム(以下「AP」と省略する。)を実行すると、まず、
APからのレーザ強度キャリブレーションコマンドがコ
ントローラ40に伝えられる。コントローラ40はこの
コマンドに応答して各制御部に所要の指令を伝え、光ピ
ックアップ33をCD−R1のPCA空領域(試し書き
されていない領域)に位置させると共に、スピンドルモ
ータ31の回転速度を制御(光ピックアップ33の現在
位置における相対速度が所定速度となるように制御)し
た後、光ピックアップ33から暫定強度(5.5〜8m
Wの間の任意パワー)の記録用レーザ32をPCA空領
域に照射して試し書きを行う。光ピックアップ33の位
置制御およびスピンドルモータ31の回転速度制御はC
D−R1の案内溝1fのトレース信号から再生された情
報(タイミング情報およびATIP情報)に従って行わ
れる。
【0049】次いで、コントローラ40は、再生/記録
制御部39を介してPCAに試し書きされたデータを読
み取り、そのデータをホスト装置41のAPに返送す
る。APは、試し書きデータと期待値とを比較してレー
ザ強度の適否を判定し、判定結果が“否”であればレー
ザ強度を増減調節して再びレーザ強度キャリブレーショ
ンコマンドを発行する一方、判定結果が“適”であれ
ば、CD−R1への情報の記録動作を開始する。
【0050】この記録動作は、ユーザによって適宜に選
択された所要の記録データをAPからコントローラ40
に伝え、このコントローラ40の制御の下、各制御部を
介してスピンドルモータ31の回転制御および光ピック
アップ33の位置制御を行いつつ、上記記録データで光
ピックアップ33からの記録用レーザ32を変調しなが
らCD−R1のデータエリアに記録を行っていくという
ものである。そして、記録を完了すると、すべてのセッ
ションを閉じ、そのセッション情報のTOCをリードイ
ン(RI)に書き込むと共に、最終セッションの後にリ
ードアウト(RO)を形成する。
【0051】<CD−R1の記録情報の再生動作>CD
−R1の記録情報を再生する際に上記AP(CD−R記
録専用アプリケーションプログラム)は不要である。但
し、CD−R1のファイルシステムとホスト装置41の
ファイルシステムとの相互変換を行うためのドライバソ
フトは必須である。ユーザはこのドライバソフトを介し
てCD−R記録再生装置30を利用することにより、ホ
スト装置41に装備されたハードディスク等の他の記憶
デバイスとの区別を意識せずにCD−R1のファイルシ
ステムにアクセスすることができる。すなわち、ユーザ
にはオペレーティングシステムのファイルシステムによ
って認識されたファイル構造が見えるから、ユーザは、
他の記憶デバイスに格納されたファイルと同様の手順で
CD−R1内の目的とするファイルを選択し、そのファ
イルをコピーして他の記憶デバイスに貼り付けたり、ま
たはEXE形式等の実行ファイルの場合は当該ファイル
をオープンして実行したりすることができる。
【0052】CD−R記録再生装置30は、このファイ
ルアクセスに際して、リードイン(RI)内のTOC情
報を読み出してホスト装置41のドライバソフトに提供
すると共に、当該ドライバソフトから特定ファイルの読
み出しコマンドを受け取った場合は、リードイン(R
I)内のTOC情報を参照して当該ファイルのデータが
書き込まれたデータエリア(UA)のトラックを特定
し、そのトラックの開始位置に光ピックアップ33を位
置させると共に、スピンドルモータ31の回転速度を制
御し、光ピックアップ33から再生用のレーザ(パワー
が0.2mW程度に抑えられる点を除き記録用のレーザ
と同じもの)13をCD−R1に照射して当該ファイル
データを読み取り、その読み取りデータをホスト装置4
1に転送するという一連の動作を実行する。
【0053】以上のとおり、本実施の形態のCD−R記
録再生装置30は、CD−R1への情報の書き込みを行
うことができると共に、CD−R1に書き込まれた情報
の再生も行うことができる。このCD−R記録再生装置
30は、ユーザ段階でCD−R1への情報の書き込みを
行う場合に必要不可欠な構成要素であるが、ユーザ段階
で、CD−R1に書き込まれた情報の再生を行う場合も
必要とされる構成要素である。CD−R1はCD−RO
Mコンパチのデバイスで、昨今のパーソナルコンピュー
タ等のほとんどにはCD−ROM再生装置が搭載されて
おり、そのCD−ROM再生装置を利用してCD−R1
の情報再生を行うことも可能であるが、このCD−RO
M再生装置は、CD−R1のシステム領域に書き込まれ
たID情報や暗号鍵にアクセスできないから、やはり、
CD−R1に書き込まれた情報の再生を行う場合もCD
−R記録再生装置30は欠かせない構成要素である。
【0054】<ユーザによるデータ書き込み処理>図8
は、ユーザ段階で実行されるデータ書き込み動作(以下
「ユーザによるデータ書き込み処理」という。)を示す
フローチャートである。この処理では、ユーザは、デー
タ未記録のCD−R1を市場で入手し、そのCD−R1
をCD−R記録再生装置30にセットして、所要のユー
ザデータを当該CD−R1に記録する。このユーザデー
タについて、とりわけ重要な点は、特定の人に対しての
み再生を許可する非公開のデータ、すなわち、秘匿を要
するデータである点にある。従来、この種の秘匿を要す
るデータをCD−Rに記録する場合は、例えば、所定の
暗号鍵でデータを暗号化してCD−Rに記録し、そのC
D−Rと一緒に当該暗号化データの復号鍵を収めたフロ
ッピィディスク等の記憶媒体を配布していた。しかし、
このような複数媒体の同時配布は手間がかかる上、配布
先での紛失等の可能性もあり、管理が面倒であるという
欠点がある。
【0055】本実施の形態のCD−R1は、一つの記憶
媒体に暗号化データと、その暗号化データの復号鍵とを
収めて配布するので、配布先で紛失することもなく、管
理を容易にして上記不都合を解消できるというメリット
がある。
【0056】図8において、ユーザによるデータ書き込
み処理を開始すると、CD−R記録再生装置30は、ホ
スト装置41からの書き込み命令の有無を判定する(ス
テップS31)。そして、書き込み命令があると、CD
−R1のディスク情報を取得する(ステップS32)。
このディスク情報は当該CD−R1の製造者を特定可能
な情報であり、例えば、ATIP情報に含まれる、リー
ドイン(RI)の開始位置情報である。この開始位置情
報はディスクの製造者ごとに異なるため、この開始位置
情報から製造者を割り出すことが可能であるからであ
る。
【0057】ディスク情報を取得すると、次に、そのデ
ィスク情報と所定のサポートリストとを照合して、当該
CD−R1の製造者がサポートリストに記載されている
か否かを判定する(ステップS33)。サポートリスト
は、例えば、コントローラ40の内部に設けられた不揮
発性メモリ(好ましくはリストの更新を可能にするため
フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ)
に記録されたものであり、当該CD−R1の製造者がサ
ポートリストに記載されていない場合は、当該CD−R
1は後述のセキュリティモードをサポートしないディス
ク(非サポートディスク)であるとして、ユーザデータ
を平文(暗号化されない生のデータ)で当該CD−R1
のユーザエリア(UA)に記録(ステップS34)した
後、処理を終了する。なお、上記サポートリストのダウ
ンロードサービスを構築しておくことが望ましい。この
ような配布方式は、例えば、WWW(Wold Wide Web)
サーバやFTP(File Transform Protocol)サーバ等
のインターネット技術を用いることによって容易に実現
することができる。
【0058】一方、当該CD−R1の製造者がサポート
リストに記載されている場合は、当該CD−R1は後述
のセキュリティモードをサポートするディスク(サポー
トディスク)であるとして、まず、ID情報と暗号鍵を
生成する(ステップS35)。ID情報は、前述したよ
うに、例えば、ユーザの身元情報と引き換えに第三者機
関から取得したものである。次に、その暗号鍵を用いて
ユーザデータを暗号化(ステップS36)した後、ID
情報および暗号鍵ならびに記録日付等の情報を当該CD
−R1のシステム領域に書き込み(ステップS37)、
さらに、暗号化データを当該CD−R1のユーザエリア
(UA)に書き込んで(ステップS38)処理を終了す
る。なお、ステップS37において、CD−R1のシス
テム領域に書き込むID情報や所暗号鍵ならびに記録日
付等の情報のフォーマットは、図4(a)または(b)
に示すとおりである。
【0059】図9は、上記「ユーザによるデータ書き込
み処理」のタイムランを示す図であり、図中のパーソナ
ルコンピュータ51は上述のホスト装置41に相当する
もの、CD−Rライター52は上述のCD−R記録再生
装置30に相当するもの、CD−R53は上述のCD−
R1に相当するものである。
【0060】この図において、ユーザは、CD−R53
をCD−Rライター52に装填すると共に、パーソナル
コンピュータ51を操作して所要の書き込み命令をCD
−Rライター52に発行する。CD−Rライター52は
この書き込み命令に応答して、CD−R53のディスク
情報を取得し、そのディスク情報に含まれる製造者情報
と所定のサポートリストとを照合してサポートディスク
であるか否かを判定する。そして、サポートディスクで
なければ、パーソナルコンピュータ51にノーマルモー
ドでの動作を通知し、パーソナルコンピュータ51はこ
の通知に応答してユーザデータを平文でCD−Rライタ
ー52に転送し、CD−Rライター52はパーソナルコ
ンピュータ51から転送された平文のユーザデータをC
D−R53のユーザエリア(UA)に書き込む。
【0061】一方、ディスク情報に含まれる製造者情報
と所定のサポートリストとを照合した結果、サポートデ
ィスクであることを判定した場合は、CD−Rライター
52はパーソナルコンピュータ51に対してセキュリテ
ィモードでの動作を通知し、パーソナルコンピュータ5
1はこの通知に応答して、ID情報(例えば、前述の第
三者機関から取得)と暗号鍵を生成すると共に、その暗
号鍵を用いてユーザデータを暗号化し、これらのデータ
(ID情報、暗号鍵および暗号化データ)をCD−Rラ
イター52に転送する。CD−Rライター52はパーソ
ナルコンピュータ51から転送されたID情報と暗号鍵
をCD−R53のシステム領域に書き込むと共に、暗号
化データをCD−R53のユーザエリア(UA)に書き
込み、以上一連の「ユーザによるデータ書き込み処理」
を終了する。
【0062】したがって、この「ユーザによるデータ書
き込み処理」によれば、所定のサポートリストに記載さ
れた製造者情報をもつCD−Rについてのみ、そのシス
テム領域にID情報と暗号鍵を書き込むことができると
共に、そのユーザエリアに当該暗号鍵で暗号化したユー
ザデータを書き込むことができる一方、ノーブランド品
等の他のCD−Rについては、平文のデータ書き込みを
行うことができる。
【0063】その結果、セキュリティ性を希望するユー
ザは、積極的にサポートディスク(サポートリストに記
載された製造者情報をもつCD−R)を使用することと
なり、結局、粗悪品の存在を否定できないノーブランド
CD−Rの使用を事実上禁止して、CD−Rのデータ書
き込みの信頼性確保を図ることができる。
【0064】<ユーザによるデータ再生処理>図10
は、ユーザ段階で実行されるデータ再生動作(以下「ユ
ーザによるデータ再生処理」という。)を示すフローチ
ャートである。この処理では、ユーザは、前述のユーザ
によるデータ書き込み処理によって、ID情報および暗
号鍵ならびに暗号化データが書き込まれたCD−R1を
入手し、そのCD−R1をCD−R記録再生装置30に
セットして、そのCD−R1から暗号鍵と暗号化データ
を読み出し、暗号鍵を用いて暗号化データを復号すると
いう一連の処理を実行する。この一連の処理において、
とりわけ重要な点は、二種類のユーザが存在することに
ある。第一のユーザは正当なID情報を知っているユー
ザ(以下「正規ユーザ」という。)であり、第二のユー
ザは正当なID情報を知らないユーザ(以下「不正ユー
ザ」という。)である。
【0065】図10において、ユーザによるデータ再生
処理を開始すると、CD−R記録再生装置30は、ホス
ト装置41からの再生命令の有無を判定する(ステップ
S41)。そして、再生命令があると、ホスト装置41
に対してID入力要求を発行し(ステップS42)、ホ
スト装置41は、画面上にID入力を促がす旨の所定の
GUI(Graphical User Interface)を表示してユーザ
によるキーボード等からのID入力を受け付け(ステッ
プS43)、入力されたID情報をCD−R記録再生装
置30に転送する。
【0066】CD−R記録再生装置30は、CD−R1
のシステム領域に書き込まれているID情報を読み出し
て、ホスト装置41から転送されたID情報との一致を
判定し(ステップS44)、不一致であれば不正ユーザ
と判断してそのまま処理を終了する一方、一致であれば
正規ユーザと判断して、CD−R1のシステム領域に書
き込まれている暗号鍵とデータエリアに書き込まれてい
る暗号化データとを読み出してホスト装置41に転送す
る(ステップS45)。ホスト装置41は、その暗号鍵
を用いて暗号化データを復号し、当該復号データに対す
る正規ユーザのアクセスを許容した後、処理を終了す
る。
【0067】図11は、上記「ユーザによるデータ再生
処理」のタイムランを示す図であり、図中のパーソナル
コンピュータ51は上述のホスト装置41に相当するも
の、CD−Rライター52は上述のCD−R記録再生装
置30に相当するもの、CD−R53は上述のCD−R
1に相当するものである。
【0068】この図において、ユーザは、CD−R53
をCD−Rライター52に装填すると共に、パーソナル
コンピュータ51を操作して所要の再生命令をCD−R
ライター52に発行する。CD−Rライター52はこの
再生命令に応答してID要求をパーソナルコンピュータ
51に返し、パーソナルコンピュータ51は画面上にI
D入力を促がす旨のGUIを表示する。ユーザは、その
GUIに従って所定のID情報(CD−R53の配布先
から正当に通知されたID情報)を入力し、パーソナル
コンピュータ51は入力されたID情報をCD−Rライ
ター52に転送する。
【0069】CD−Rライター52は、CD−R53の
システム領域に書き込まれているID情報を読み出し、
パーソナルコンピュータ51から転送されたID情報と
の一致を判定して、不一致であれば不正ユーザと判断
し、処理を中止して再生を拒否する一方、一致していれ
ば正規ユーザと判断し、CD−R53のシステム領域に
書き込まれている暗号鍵とデータエリアに書き込まれて
いる暗号化データとを読み出してパーソナルコンピュー
タ51に転送する。パーソナルコンピュータ51は、そ
の暗号鍵を用いて暗号化データを復号し、正規ユーザか
らのアクセスを許容した後、以上一連の「ユーザによる
データ再生処理」を終了する。
【0070】したがって、この「ユーザによるデータ再
生処理」によれば、CD−Rのシステム領域に書き込ま
れているID情報を用いて正規ユーザと不正ユーザとを
識別することができると共に、正規ユーザによってデー
タ再生処理が行われている場合に限り、CD−Rのシス
テム領域に書き込まれた暗号鍵とデータエリアに書き込
まれた暗号化データとをホスト装置に転送し、ホスト装
置で暗号化データの復号を行い、復号された生データへ
のアクセス(例えば、データの閲覧ないし実行等)を許
容することができる。
【0071】その結果、不正ユーザを排除してデータの
再生を行うことができ、データの不正閲覧および不正実
行等を防止し、以って、CD−Rのセキュリティ性を向
上することができる。
【0072】<ユーザによるディスクコピー処理>図1
2は、ユーザ段階で実行されるディスクコピー動作(以
下「ユーザによるディスクコピー処理」という。)を示
すフローチャートである。この処理では、ユーザは、前
述のユーザによるデータ書き込み処理によって、ID情
報および暗号鍵ならびに暗号化データが書き込まれたC
D−R1を入手し、そのCD−R1をCD−R記録再生
装置30にセットして、そのCD−R1から暗号鍵と暗
号化データを読み出し、当該暗号鍵を用いて暗号化デー
タを復号し、その復号データを別のCD−R記録再生装
置30にセットされた未使用のCD−Rに書き込む(コ
ピーする)という一連の処理を実行する。この一連の処
理においても、正当なID情報を知っている正規ユーザ
と正当なID情報を知らない不正ユーザの二種類のユー
ザが存在する。
【0073】図12において、ユーザによるディスクコ
ピー処理を開始すると、コピー元のCD−R1を装填し
たCD−R記録再生装置(以下「コピー元CD−R記録
再生装置」という。)10は、ホスト装置41からのコ
ピー命令の有無を判定する(ステップS51)。そし
て、コピー命令があると、ホスト装置41に対してID
入力要求を発行し(ステップS52)、ホスト装置41
は、画面上にID入力を促がす旨の所定のGUIを表示
してユーザによるキーボード等からのID入力を受け付
け(ステップS53)、入力されたID情報をコピー元
CD−R記録再生装置30に転送する。
【0074】コピー元CD−R記録再生装置30は、C
D−R1のシステム領域に書き込まれているID情報を
読み出して、ホスト装置41から転送されたID情報と
の一致を判定し(ステップS54)、不一致であれば不
正ユーザと判断してCD−R1のデータエリアに書き込
まれた暗号化データを読み出してホスト装置41に転送
(ステップS55)する一方、一致であれば正規ユーザ
と判断してCD−R1のシステム領域に書き込まれてい
るID情報と暗号鍵およびデータエリアに書き込まれて
いる暗号化データを読み出してホスト装置41に転送す
る(ステップS56)。
【0075】ホスト装置41は、その転送データにID
情報と暗号鍵が含まれているか否かを判定し、ID情報
と暗号鍵が含まれていればそのID情報と暗号鍵および
暗号化データを順次にコピー先のCD−R記録再生装置
30(以下「コピー先CD−R記録再生装置」とい
う。)10に転送し、または、ID情報と暗号鍵が含ま
れていなければ転送データ(暗号化データ)それ自体を
コピー先CD−R記録再生装置30に転送する。
【0076】コピー先CD−R記録再生装置30は、転
送されたデータにID情報と鍵情報が含まれている場
合、前述の「ユーザによるデータ書き込み処理」(図8
参照)と同様の手順で、そのID情報と鍵情報をコピー
先のCD−Rに記録した後、暗号化データをコピー先の
CD−Rのデータエリアに記録し、または、転送された
データにID情報と鍵情報が含まれていない場合は、暗
号化データをコピー先のCD−Rのデータエリアに記録
した後、記録完了をホスト装置41に通知して一連のデ
ィスクコピー処理を終了する。
【0077】図13は、上記「ユーザによるディスクコ
ピー処理」のタイムランを示す図であり、図中のパーソ
ナルコンピュータ51は上述のホスト装置41に相当す
るもの、左側のCD−R53aはコピー元のCD−R1
に相当するもの、左側のCD−Rライター52aは上述
のコピー元CD−R記録再生装置30に相当するもの、
右側のCD−Rライター52bは上述のコピー先CD−
R記録再生装置30に相当するもの、右側のCD−R5
3bはコピー先のCD−Rに相当するものである。すな
わち、この例では、左側のCD−R53aの記録情報を
右側のCD−R53bにディスクコピーする例を示して
いる。
【0078】この図において、ユーザは、コピー元とコ
ピー先のCD−R53a、53bをそれぞれCD−Rラ
イター52a、52bに装填すると共に、パーソナルコ
ンピュータ51を操作して所要のコピー命令をコピー元
CD−Rライター52aに発行する。コピー元CD−R
ライター52aはこのコピー命令に応答してID要求を
パーソナルコンピュータ51に返し、パーソナルコンピ
ュータ51は画面上にID入力を促がす旨のGUIを表
示する。ユーザは、そのGUIに従って所定のID情報
(CD−R53aの配布先から正当に通知されたID情
報)を入力し、パーソナルコンピュータ51は入力され
たID情報をコピー元CD−Rライター52aに転送す
る。
【0079】コピー元CD−Rライター52aは、CD
−R53aのシステム領域に書き込まれているID情報
を読み出し、パーソナルコンピュータ51から転送され
たID情報との一致を判定して、不一致であれば不正ユ
ーザと判断し、暗号化データのみの限定的コピーを許容
する一方、一致していれば正規ユーザと判断し、CD−
R53aのシステム領域に書き込まれているID情報と
暗号鍵およびデータエリアに書き込まれている暗号化デ
ータを読み出してパーソナルコンピュータ51に転送す
る。
【0080】パーソナルコンピュータ51は、コピー先
CD−Rライター52bに書き込み命令を発行すると共
に、コピー元のCD−R53aから読み出したID情
報、暗号鍵および暗号化データをコピー先CD−Rライ
ター52bに転送する。コピー先CD−Rライター52
bはそのID情報と暗号鍵をCD−R53bのシステム
領域に書き込むと共に、その暗号化データをCD−R5
3bのデータエリアに書き込み、その書き込み完了をホ
スト装置41に通知して、以上一連の「ユーザによるデ
ィスクコピー処理」を終了する。
【0081】したがって、この「ユーザによるディスク
コピー処理」によれば、コピー元CD−Rのシステム領
域に書き込まれているID情報を用いて正規ユーザと不
正ユーザとを識別することができると共に、正規ユーザ
によってディスクコピー処理が行われている場合に限
り、コピー元CD−Rのシステム領域に書き込まれたI
D情報と暗号鍵およびデータエリアに書き込まれた暗号
化データをホスト装置に転送し、ホスト装置からコピー
先CD−Rライターに転送して、コピー先CD−Rに書
き込む(コピーする)ことができる。
【0082】その結果、正規ユーザだけにディスクコピ
ーを許可してコピー元CD−Rの完全複製物を製造させ
ることができる一方、不正ユーザに対しては暗号化デー
タのみの限定的コピーを許可し、実質的に再利用不能
(暗号を解読しない限りデータを利用できない)な未完
成複製物を製造させることができ、海賊版CD等の不正
複製物の出現を防止して、CD−Rのセキュリティ性の
向上を図ることができる。
【0083】<まとめ>以上、説明したとおり、本実施
の形態のCD−R1は、サポートリストに記載された製
造者のCD−R1を使用して記録データの書き込みを行
う場合に限り、その記録データを暗号化して書き込む一
方、サポートリストに記載されていない製造者(または
製造者不明)のCD−Rを使用して記録データの書き込
みを行う場合は当該記録データを平文で書き込むように
したから、秘匿を要するデータの保管や配布を行おうと
するユーザは、当然のことながら積極的に上記サポート
リストに記載された製造者のCD−R1を使用すること
となり、その結果、ノーブランド品の使用を阻止して粗
悪品に起因する書き込みや読み出しのトラブルを回避す
ることができるという格別有益な効果が得られる。
【0084】また、CD−R1のシステム領域に、暗号
鍵と共にID情報を書き込むため、このID情報を用い
て、事後のデータ再生やデータコピーの際のユーザ認証
を行うことができ、正規ユーザに対してのみデータ再生
やデータコピーを許容することができるうえ、万が一不
正にコピーされた場合でも、そのID情報から追跡調査
を行うことができる。
【0085】また、かかるメリットを奏するためには製
造時に、CD−R1のディスク情報に製造者を特定可能
な情報を含めるとともに、上記のサポートリストに製造
者の情報を登録するだけでよく、しかも、ATIP情報
のリードイン開始位置情報などの既存情報を製造者の特
定情報に利用できるから、新たな工程を追加する必要も
ないという製造上のメリットもある。
【0086】なお、以上の説明では、ID情報や暗号鍵
などの隠し情報をシステム領域に書き込んでいるが、こ
のシステム領域とは、ユーザによる直接的なアクセスが
許容された領域(典型的にはデータエリア)以外の領域
という意味であり、前述のPCAやPMAはもちろんの
こと、リードインであってもよいし、リードアウトであ
ってもよく、あるいは、これ以外の領域が存在するなら
ば、その領域であってもよい。
【0087】また、暗号鍵については、特に説明を加え
なかったが、一般的に知られている様々な暗号化方式
(例えば、前述のDES方式以外にも、FEAL:Fast
Encipherment Algorithmなどの方式がある。)のいず
れを採用してもかまわない。解読の困難性、暗号化処理
や復号処理のオーバヘッドおよび暗号化データのボリュ
ーム等を勘案して適切な方式を採用すればよい。
【0088】また、前記説明のID情報や暗号鍵を利用
したセキュリティ機能は、もっぱらCD−R記録再生装
置30のコントローラ40やホスト装置41のメインボ
ードに実装されたマイクロコンピュータならびに各種周
辺機器を含むハードウェア資産と、オペレーティングシ
ステムや各種プログラム(ドライバソフトを含む)など
のソフトウェア資産との有機的結合によって機能的に実
現されるものであるが、ハードウェア資産およびオペレ
ーティングシステムは汎用のものを利用できるから、前
記説明のID情報や暗号鍵を利用したセキュリティ機能
にとって欠くことのできない必須の事項は、実質的に、
前述の「ユーザによるデータ書き込み処理」(図8参
照)、「ユーザによるデータ再生処理」(図10参照)
または「ユーザによるディスクコピー処理」(図12参
照)などのプログラムに集約されているということがい
える。
【0089】したがって、本発明に係るID情報や暗号
鍵を利用したセキュリティ機能は、それらのプログラム
のすべてまたはその要部を格納した、フロッピィディス
ク、光ディスク、コンパクトディスク、磁気テープ、ハ
ードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体若しく
はこれらの記録媒体を含む構成品(ユニット品や完成品
または半完成品)を包含する。なお、その記録媒体また
は構成品は、それ自体が流通経路にのるものはもちろん
のこと、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供す
るものも含まれる。
【0090】また、以上の説明では、ライトワンス型光
ディスクとしてCD−Rの例を示したが、これに限らな
い。例えば、DVD(Digital Video DiscまたはDigita
l Versatile Disc)−Rも1回だけのデータ書き込みを
行うことができるから、もちろんライトワンス型光ディ
スクの仲間である。上記説明をDVD−Rに適用する場
合、CD−RをDVD−Rと読み替えると共に、CD−
R記録再生装置やCD−RライターをそれぞれDVD−
R記録再生装置、DVD−Rライターと読み替ればよ
い。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、所定の製
造者によって作られたライトワンス型光ディスクについ
てのみ、そのシステム領域の一部にセキュリティ対策の
ための情報が書き込まれる。したがって、特に秘匿を要
するデータの保管や配布を行う際に、当該所定の製造者
によって作られたライトワンス型光ディスクの使用を強
制することができる。
【0092】請求項2記載の発明によれば、データの再
生時にその存在が無視される特定の領域(レーザ強度キ
ャリブレーション用領域)にセキュリティ対策のための
情報が書き込まれるため、当該領域はユーザに対して不
可視であるばかりか、当業者にとってもレーザ強度キャ
リブレーション用として広く理解されているため、かか
る専門知識を有する当業者に対しても不可視性を確保で
き、セキュリティを保つことができる。
【0093】請求項3記載の発明によれば、いずれもユ
ーザからの直接的なアクセスが許容されていない領域に
セキュリティ対策のための情報が書き込まれるため、当
該情報をユーザからの隠し情報とすることができる。
【0094】請求項4記載の発明によれば、ライトワン
ス型光ディスクの固体識別に基づくセキュリティ対策が
可能となり、不正コピー等を防止し、データ再生時のセ
キュリティを向上することができる。
【0095】請求項5記載の発明によれば、セキュリテ
ィ対策のための情報を利用したユーザ認証が可能とな
り、その認証結果を用いて不正ユーザを排除し、データ
再生時のセキュリティを向上することができる。
【0096】請求項6記載の発明によれば、セキュリテ
ィ対策のための情報を利用したユーザデータの暗号化が
可能となり、万が一不正認証された場合でも、生データ
が露呈しないため、データの秘匿性を確保することがで
きる。
【0097】請求項7記載の発明によれば、セキュリテ
ィ対策のための情報を利用した暗号化データの復号が可
能となり、万が一不正認証された場合でも、セキュリテ
ィ対策のための情報が読み取られない限り、生データが
露呈せず、データの秘匿性を確保することができる。
【0098】請求項8記載の発明によれば、所定の製造
者によって作られたライトワンス型光ディスクについて
のみ、そのシステム領域にセキュリティ対策のための情
報が書き込まれる。したがって、特に秘匿を要するデー
タの保管や配布を行う際に、当該所定の製造者によって
作られたライトワンス型光ディスクの使用を強制するこ
とができる。
【0099】請求項9記載の発明によれば、マイクロコ
ンピュータを含むハードウェア資産と該プログラムとの
有機的結合によって前記アクセス手段、読み出し手段、
判定手段および書き込み手段を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライトワンス型光ディスクの外観図およびその
要部拡大図である。
【図2】CD−Rの断面構造図である。
【図3】CD−Rに形成される案内溝(ウォッブルグル
ーブ)を示す模式図である。
【図4】CD−Rに案内溝を形成するために主としてデ
ィスクの製造段階で用いられる製造装置の構成図であ
る。
【図5】CD−Rの各記録領域のフォーマット概念図で
ある。
【図6】製造時にシステム領域に書き込まれるID情報
と暗号鍵を含むデータフォーマットの例示構造図であ
る。
【図7】ライトワンス型光ディスク記録再生装置の概略
的なブロック構成図である。
【図8】ユーザ段階で実行されるデータ書き込み動作
(ユーザによるデータ書き込み処理)を示すフローチャ
ートである。
【図9】ユーザによるデータ書き込み処理のタイムラン
を示す図である。
【図10】ユーザ段階で実行されるデータ再生動作(ユ
ーザによるデータ再生処理)を示すフローチャートであ
る。
【図11】ユーザによるデータ再生処理のタイムランを
示す図である。
【図12】ユーザ段階で実行されるディスクコピー動作
(ユーザによるディスクコピー処理)を示すフローチャ
ートである。
【図13】ユーザによるディスクコピー処理のタイムラ
ンを示す図である。
【符号の説明】
PCA Power Calibration Area(システム領域、レー
ザ強度キャリブレーション用領域) PMA Program Memory Area(システム領域、セッシ
ョン情報の一時格納用領域) RI リードイン(セッション情報格納用領域) RO リードアウト(ユーザ領域の終了位置を明示する
ための領域) UA ユーザエリア(ユーザ領域) 1 CD−R(ライトワンス型光ディスク) 10 CD−R記録再生装置(ライトワンス型光ディス
ク用記録装置) 20 コントローラ(アクセス手段、読み出し手段、判
定手段、書き込み手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 洋信 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB01 AB05 AB07 BC05 CC04 DE49 DE50 5D066 DA12 5D090 AA01 BB03 CC14 DD02 DD05 FF24 GG32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザデータを書き込むためのユーザ領
    域と少なくとも当該書き込み動作を行う際にシステムに
    よって利用されるシステム領域とを備えたライトワンス
    型光ディスク用の記録装置において、 前記ライトワンス型光ディスクの内部に電子的再生可能
    に記録された製造者情報を調べて所定の製造者情報であ
    る場合に、前記システム領域の一部にセキュリティ対策
    のための情報を書き込むようにしたことを特徴とするラ
    イトワンス型光ディスク用記録装置。
  2. 【請求項2】 前記システム領域は、ユーザデータを書
    き込む際のレーザ強度キャリブレーション用領域である
    ことを特徴とする請求項1記載のライトワンス型光ディ
    スク用記録装置。
  3. 【請求項3】 前記システム領域は、ユーザデータを書
    き込む際のセッション情報の一時格納用領域、または、
    ユーザ領域に書き込まれたユーザデータを再生する際に
    参照されるセッション情報格納用領域、若しくは、ユー
    ザ領域の終了位置を明示するための領域のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項1記載のライトワンス型光デ
    ィスク用記録装置。
  4. 【請求項4】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    前記ライトワンス型光ディスクの固体識別のための識別
    情報であることを特徴とする請求項1記載のライトワン
    ス型光ディスク用記録装置。
  5. 【請求項5】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    ユーザ認証のための識別情報であることを特徴とする請
    求項1記載のライトワンス型光ディスク用記録装置。
  6. 【請求項6】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    前記ユーザデータを暗号化するための鍵情報であること
    を特徴とする請求項1記載のライトワンス型光ディスク
    用記録装置。
  7. 【請求項7】 前記セキュリティ対策のための情報は、
    前記ユーザ領域に書き込まれた暗号化データを復号する
    ための鍵情報であることを特徴とする請求項1記載のラ
    イトワンス型光ディスク用記録装置。
  8. 【請求項8】 ライトワンス型光ディスクにアクセスす
    るアクセス手段と、 前記アクセス手段を介して前記ライトワンス型光ディス
    クから製造者情報を読み出す読み出し手段と、 前記アクセス手段によって読み出された製造者情報が所
    定の製造者情報であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果が否でない場合に前記ライトワ
    ンス型光ディスクのシステム領域にセキュリティ対策の
    ための情報を書き込む書き込み手段と、 を備えたことを特徴とするライトワンス型光ディスク用
    記録装置。
  9. 【請求項9】 ライトワンス型光ディスクにアクセスす
    るアクセス手段と、前記アクセス手段を介して前記ライ
    トワンス型光ディスクから製造者情報を読み出す読み出
    し手段と、 前記アクセス手段によって読み出された製造者情報が所
    定の製造者情報であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果が否でない場合に前記ライトワ
    ンス型光ディスクのシステム領域にセキュリティ対策の
    ための情報を書き込む書き込み手段とを実現するための
    プログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
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