JP2001317374A - ガスタービンエンジンの補機駆動ユニット - Google Patents

ガスタービンエンジンの補機駆動ユニット

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JP2001317374A
JP2001317374A JP2000134268A JP2000134268A JP2001317374A JP 2001317374 A JP2001317374 A JP 2001317374A JP 2000134268 A JP2000134268 A JP 2000134268A JP 2000134268 A JP2000134268 A JP 2000134268A JP 2001317374 A JP2001317374 A JP 2001317374A
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seal
drive shaft
holding member
flange
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Akira Doiguchi
晃 土井口
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットに
おいて、ギヤボックスに支持した補機駆動軸の外周面を
シールするシール部材の着脱を容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 ギヤボックス12の凹部12gに嵌合す
るシール保持部材86の第1フランジ86bとギヤボッ
クス12のフランジ12hとの間にシール部材88を保
持し、このシール部材88で補機駆動軸31の外周面を
シールする。シール保持部材86の側面に形成した第2
フランジ86cに工具を係合させてギヤボックス12の
凹部12gから抜き取ると、該凹部12g内にシール部
材88が完全に露出するため、そのシール部材88を短
時間で簡単に交換することができる。またシール保持部
材86のOリング支持溝86aに支持したOリング87
によって凹部12gの内周面とシール保持部材86との
間がシールされるので、そこからオイルが漏れるのを確
実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンのエンジンケーシングにギヤボックスを取り付け、
ギヤボックスに支持した補機駆動軸で補機を駆動する補
機駆動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニッ
トとして、例えば特開昭60−192838号公報に記
載されたものが公知である。このガスタービンエンジン
はエンジンケーシングの外壁面に取り付けられた2個の
ギヤボックスを備えており、それぞれのギヤボックスは
エンジンケーシングの内部に設けた遊星歯車機構のリン
グギヤから駆動力を伝達されて複数の補機を駆動するよ
うになっている。
【0003】ところで、かかるガスタービンエンジンの
補機駆動ユニットにおいて、ギヤボックスから外部に延
出する補機駆動軸の外周面とギヤボックスの軸孔の内周
面との間をシールするシール部材を、従来はギヤボック
スの軸孔に直接支持していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ギヤボ
ックスの軸孔にシール部材を直接支持すると、メンテナ
ンスのためにシール部材を着脱する場合に専用の工具が
必要になったり、焼きばめや冷しばめのような面倒な工
程が必要になって多くの作業時間を要するという問題が
あった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットにおい
て、ギヤボックスに支持した補機駆動軸の外周面をシー
ルするシール部材の着脱を容易に行えるようにすること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンケー
シングに取り付けたギヤボックスの外壁面に開口する凹
部に、シール部材を保持するシール保持部材を着脱自在
に嵌合し、シール保持部材により保持したシール部材を
貫通してギヤボックスの外部に延出する補機駆動軸の軸
端部に補機を接続したガスタービンエンジンの補機駆動
ユニットであって、前記シール保持部材は、ギヤボック
スの凹部の内周面との間をシールするOリングを保持す
るOリング支持溝と、ギヤボックスの凹部の底壁と協働
してシール部材を軸方向に固定する第1フランジと、補
機駆動軸の軸端側の側面に形成されて工具が係合可能な
第2フランジとを備えたことを特徴とするガスタービン
エンジンの補機駆動ユニットが提案される。
【0007】上記構成によれば、シール保持部材をギヤ
ボックスの凹部に嵌合した状態では、凹部の底壁とシー
ル保持部材の第1フランジとの間に第1シール部材を保
持して補機駆動軸の外周面を確実にシールすることがで
きる。またギヤボックスの外壁面に開口する凹部からシ
ール保持部材を抜き取るだけで該凹部内にシール部材が
完全に露出するため、そのシール部材を短時間で簡単に
交換することができる。またシール保持部材のOリング
支持溝に支持したOリングによって凹部の内周面とシー
ル保持部材との間がシールされるので、そこからオイル
が漏れるのを確実に防止することができる。しかもシー
ル保持部材の側面に第2フランジを形成したので、その
第2フランジに工具を係合させてシール保持部材をギヤ
ボックスの凹部から簡単に抜き取ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの
正面図(図3の1−1線矢視図)、図2はガスタービン
エンジンの補機駆動ユニットの後面図(図3の2−2線
矢視図)、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の
要部拡大図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2
の6−6線断面図、図7は図6の工具挿入孔を蓋体で閉
塞した状態を示す図、図8は図3の8部拡大図、図9は
シール保持部材の斜視図である。
【0010】図1〜図5に示すように、航空機用のガス
タービンエンジンEは概略円筒状のエンジンケーシング
11を備えており、そのエンジンケーシング11の下部
外壁面に補機駆動ユニットAが取り付けられる。補機駆
動ユニットAはエンジンケーシング11の外壁面に沿う
ように円弧状に湾曲したギヤボックス12を備えてお
り、ギヤボックス12の上面に形成した割り面12aが
エンジンケーシング11の下面に突設した取付フランジ
13の割り面13aに4本のボルト14,14,15,
15で固定される。エンジンケーシング11の取付フラ
ンジ13の割り面13aおよびギヤボックス12の割り
面12aはガスタービンエンジンEの回転軸(コンプレ
ッサ軸あるいはタービン軸)の軸線に対して平行な平面
から構成されており、その前部において取付フランジ1
3の板状の取付部13bを下向きに貫通するボルト1
4,14をギヤボックス12の割り面12aに螺合し、
その後部においてギヤボックス12の板状の取付部12
bを上向きに貫通するボルト15,15を取付フランジ
13の割り面13aに螺合することにより、補機駆動ユ
ニットAがエンジンケーシング11に固定される。この
とき、ギヤボックス12の割り面12aおよび取付フラ
ンジ13の割り面13a間に位置決め用のノックピン2
3…が装着される。
【0011】ガスタービンエンジンEの軸線上に配置さ
れた回転軸であるコンプレッサ軸(図示せず)により駆
動されるラジアルドライブ軸16は、その半径方向外端
が後方に偏倚することにより前記軸線から後下方に斜め
に延びている。ギヤボックス12の割り面12aの中央
にギヤハウジング17がボルト18…で固定されてお
り、駆動ベベルギヤ19が割り面12aの中央に設けた
ボールベアリング20とギヤハウジング17に設けたロ
ーラベアリング21とによって回転自在に支持される。
そしてラジアルドライブ軸16の下端が駆動ベベルギヤ
19にスプライン結合22される。
【0012】ギヤボックス12をエンジンケーシング1
1の取付フランジ13に結合するには、図5においてギ
ヤボックス12をラジアルドライブ軸16と平行な矢印
a方向に斜めに上昇させ、駆動ベベルギヤ19をラジア
ルドライブ軸16の下端にスプライン結合22する。そ
して最後にギヤボックス12を真上に向けて矢印b方向
に移動させ、ノックピン23…をギヤボックス12の割
り面12aおよび取付フランジ13の割り面13aに係
合させる。このとき、ラジアルドライブ軸16が矢印
c,c′方向に僅かにこじられるが、上端を支持された
ラジアルドライブ軸16の下端は矢印c,c′方向に若
干撓むことができるため、組付けに支障はない。
【0013】以上のように、ギヤボックス12の割り面
12aおよび取付フランジ13の割り面13aをコンプ
レッサ軸の軸線と平行に配置したので、エンジンケーシ
ング11の下面とギヤボックス12の前部上面との距離
H(図5参照)を短縮し、ギヤボックス12をエンジン
ケーシング11にできるだけ接近させてガスタービンエ
ンジンE全体をコンパクト化することができる。その理
由は、従来のようにギヤボックス12の割り面12aお
よび取付フランジ13の割り面13aを前傾したラジア
ルドライブ軸16に直交するように形成すると、両割り
面12a,13aの後部の高さ(ボルト15,15の位
置)を無闇に高くできないことから、両割り面12a,
13aの前部の高さ(ボルト14,14の位置)が必然
的に低くなり、そのために取付フランジ13が厚くなっ
て前記距離Hが増加してしまうからである。
【0014】ギヤボックス12には第1補機駆動軸3
1、第2補機駆動軸32、第3補機駆動軸33および第
4補機駆動軸34が、その長手方向を前後方向に(コン
プレッサ軸の軸線と平行に)に向け、かつ左右方向(エ
ンジンケーシング11の円周方向)に所定距離だけ離間
してエンジンケーシング11の下部外壁面に沿うように
配置される。
【0015】ギヤボックス12にボールベアリング35
およびローラベアリング36で支持された第1補機駆動
軸31は被動ベベルギヤ37および第1スパーギヤ38
を備えており、被動ベベルギヤ37はラジアルドライブ
軸16に結合された駆動ベベルギヤ19に噛合する。ま
たギヤボックス12に一対のローラベアリング39,4
0で支持された第2補機駆動軸32は第2スパーギヤ4
1を備えており、この第2スパーギヤ41は第1補機駆
動軸31の第1スパーギヤ38に噛合する。またギヤボ
ックス12に一対のローラベアリング42,43で支持
された第3補機駆動軸33は、前記第1補機駆動軸31
の第1スパーギヤ38に噛合する第3スパーギヤ44を
備えるとともに、ギヤボックス12に一対のローラベア
リング45,46で支持された第4補機駆動軸34は、
前記第3補機駆動軸33の第3スパーギヤ44に噛合す
る第4スパーギヤ47を備える。
【0016】従って、コンプレッサ軸の駆動力はラジア
ルドライブ軸16の駆動ベベルギヤ19→第1補機駆動
軸31の被動ベベルギヤ37→第1補機駆動軸31の第
1スパーギヤ38→第2補機駆動軸32の第2スパーギ
ヤ41の経路で伝達され、第1補機駆動軸31および第
2補機駆動軸32を駆動する。また第1補機駆動軸31
の駆動力は、その第1スパーギヤ38→第3補機駆動軸
33の第3スパーギヤ44→第4補機駆動軸34の第4
スパーギヤ47の経路で伝達され、第3補機駆動軸33
および第4補機駆動軸34を駆動する。
【0017】ギヤボックス12の前面には補機としての
スタータモータ51および油圧ポンプ52が取り付けら
れ、ギヤボックス12の後面には補機としての燃料ポン
プ53およびオイルポンプ54が取り付けられる。スタ
ータモータ51は第1補機駆動軸31により駆動され、
油圧ポンプ52は第4補機駆動軸34により駆動され
る。また燃料ポンプ53は第3補機駆動軸33により駆
動され、オイルポンプ54は第2補機駆動軸32により
駆動される。
【0018】スタータモータ51はガスタービンエンジ
ンEの始動時に第1補機駆動軸31およびラジアルドラ
イブ軸16を介してエンジンEのコンプレッサ軸を駆動
するためのもので、そのモータ軸55は第1補機駆動軸
31の前端にスプライン結合される。尚、ガスタービン
エンジンEの始動後は、スタータモータ51はガスター
ビンエンジンEにより駆動されてジェネレータとして機
能する。
【0019】油圧ポンプ52は機体の各種油圧装置を作
動させる油圧を発生させるもので、ギヤボックス12の
前面にアダプタ56を介して取り付けられ、そのポンプ
軸57は第4補機駆動軸34の前端にスプライン結合さ
れる。
【0020】第4補機駆動軸34には、エアーを含むオ
イルからオイルだけを分離するオイル分離器58が設け
られる。中空に形成された第4補機駆動軸34にはエア
ー入口開口34a…およびエアー出口開口34bが形成
されており、放射状に配置された多数のベーン59a…
を備えたロータ59がエアー入口開口34a…の周囲を
囲むように取り付けられる。エアーを含むオイルがロー
タ59のベーン59a…に接触すると、オイルが遠心力
が半径方向外側にはね飛ばされ、エアーだけがエアー入
口開口34a…、第4補機駆動軸34の内部空間、エア
ー出口開口34bおよびエアー排出管60を経てギヤボ
ックス12の外部に排出される。
【0021】燃料ポンプ53はガスタービンエンジンE
に燃料を供給するためのもので、そのポンプ軸61は第
3補機駆動軸33の後端にスプライン結合される。
【0022】燃料ポンプ53の前部、すなわちギヤボッ
クス12との結合部の近傍に、ステータおよびロータを
有するジェネレータ62が設けられる。ステータは燃料
ポンプ53のケーシング63の内面に固定されており、
コア64およびその外周に巻回されたコイル65から構
成され、またロータは第3補機駆動軸33の外周に固定
された複数のマグネット66…から構成される。
【0023】オイルポンプ54はガスタービンエンジン
Eおよびギヤボックス12の各部を潤滑するオイルを供
給するためのもので、何れも外接型ギヤポンプから構成
されるギヤボックススカベンジポンプ67と、エンジン
スカベンジポンプ68と、フィードポンプ69とを備え
ている。ギヤボックススカベンジポンプ67およびエン
ジンスカベンジポンプ68は共通の駆動ポンプ軸70お
よび被動ポンプ軸71を備え、またフイードポンプ69
は専用の駆動ポンプ軸72および被動ポンプ軸73を備
えており、前者の駆動ポンプ軸70の前端を第2補機駆
動軸32の後端にスプライン結合し、かつ前者の駆動ポ
ンプ軸70の後端を後者の駆動ポンプ軸72の前端にス
プライン結合することにより、第2補機駆動軸32で3
セットのポンプ67,68,69を駆動するようになっ
ている。
【0024】第4スパーギヤ47のギヤ歯に対向する2
個の速度センサ74,74がギヤボックス12に支持さ
れており、それら速度センサ74,74はコネクタ7
5,75を介して制御装置に接続される。
【0025】尚、図1における符号12cはスタータモ
ータ51が取り付けられるギヤボックス12の座面であ
り、符号56aは油圧ポンプ52が取り付けられるアダ
プタ56の座面である。また図2における符号12dは
燃料ポンプ53が取り付けられるギヤボックス12の座
面であり、符号12eはオイルポンプ54が取り付けら
れるギヤボックス12の座面である。
【0026】図2および図6に示すように、ギヤボック
ス12の後面右側に工具挿入孔12fが形成される。ク
ランク状の工具81の先端にはジャーナル81aおよび
ギヤ81bが形成されており、ジャーナル81aをギヤ
ボックス12の工具挿入孔12fに挿入すると、ギヤ8
1bが第4スパーギヤ47に噛合する。従って、工具8
1を手動で回転させると、ギヤ81bの回転が第4スパ
ーギヤ47→第3スパーギヤ44→第1スパーギヤ38
→被動ベベルギヤ37→駆動ベベルギヤ19→ラジアル
ドライブ軸16を経てガスタービンエンジンEのコンプ
レッサ軸を回転させるため、ファイバースコープを使用
してコンプレッサブレードの目視検査を行うことができ
る。
【0027】このように、ギヤボックス12に予め形成
した工具挿入孔12fに工具81を挿入してギヤボック
ス12の補機駆動軸31〜34を回転させるので、何れ
かの補機51,52,53,54をギヤボックス12か
ら取り外し、露出した補機駆動軸31〜34の軸端部に
工具を挿入して回転させる必要がなくなり、メンテナン
ス性が大幅に向上する。尚、工具81の不使用時には、
ギヤボックス12の工具挿入孔12fは蓋体82を2本
のボルト83,83で固定することにより閉鎖される
(図7参照)。
【0028】図1および図4から明らかなように、油圧
ポンプ52をギヤボックス12に支持するためのアダプ
タ56は円形のフランジ56bを備えており、このフラ
ンジ56bを貫通する6本のボルト84…でアダプタ5
6がギヤボックス12に固定される。従って、油圧ポン
プ52が4本のボルト85…で固定される正方形の座面
56aの大きさだけが異なる複数のアダプタ56を用意
しておき、そのうちから任意のアダプタ56を選択して
使用すれば、ギヤボックス12そのものを設計変更する
ことなく種々の大きさの油圧ポンプ52を装着すること
ができ、汎用性が高められる。
【0029】図8および図9から明らかなように、ギヤ
ボックス12にスタータモータ51を支持する座面12
cの内側に円形の凹部12gが形成されており、この凹
部12gに環状のシール保持部材86が嵌合する。シー
ル保持部材86は外周面にOリング支持溝86aを備
え、内周面に半径方向内側に突出する第1フランジ86
bを備え、第1補機駆動軸31の軸端側に位置する側面
に半径方向外側に突出する第2フランジ86cを一体に
備える。シール保持部材86のOリング支持溝86aに
は凹部12gの内周面との間をシールするOリング87
が支持され、またシール保持部材86の第1フランジ8
6bとギヤボックス12のフランジ12hとの間に第1
補機駆動軸31との軸端部外周をシールするシール部材
88が支持される。ギヤボックス12の座面12cに固
定されたスタータモータ51に一体に形成した環状の凸
部51aがギヤボックス12の凹部12gに嵌合してお
り、この凸部51gの先端と凹部12gの底壁との間に
シール保持部材86が挟まれて抜け止めされる。
【0030】従って、シール部材88をメンテナンスす
るには、スタータモータ51をギヤボックス12から取
り外した後に、シール保持部材86の第2フランジ86
cに工具を引っかけて凹部12gから引き出せば、シー
ル部材88が凹部12g内に完全に露出するため、専用
の工具等を必要とせずにシール部材88を簡単に着脱す
ることができる。これにより、シール保持部材86を用
いずにギヤボックス12にシール部材88を直接支持し
た場合に比べて、作業性が大幅に向上する。しかもスタ
ータモータ51の凸部51aを利用してシール保持部材
86を抜け止めするので、サークリップ等の特別の抜け
止め部材が不要になって部品点数が削減される。
【0031】またギヤボックス12に、その凹部12g
に臨むオイル溝12iを形成することにより、ローラベ
アリング36とシール部材88とに挟まれた空間にオイ
ルを供給して該ローラベアリング36の潤滑効果を高め
ることができる。このとき、シール保持部材86がオイ
ル溝12iの壁面の一部を構成するので、そのオイル溝
12iの加工が容易になる。
【0032】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0033】例えば、実施例では第1補機駆動軸31の
スタータモータ51側の軸端部に本発明を適用している
が、本発明は他の任意の補機駆動軸の任意の軸端部に適
用することができる。
【0034】また実施例ではスタータモータ51の凸部
51aでシール保持部材86を抜け止めしているが、サ
ークリップ等の任意の手段でシール保持部材86を抜け
止めすることができる。
【0035】またシール保持部材86の第1フランジ8
6bおよび第2フランジ86cは必ずしも360°に亘
って形成する必要はなく、第1フランジ86bはシール
部材88を軸方向に保持できれば良く、第2フランジ8
6cは工具が係合できれば良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、シール保持部材をギヤボックスの凹部に嵌合
した状態では、凹部の底壁とシール保持部材の第1フラ
ンジとの間に第1シール部材を保持して補機駆動軸の外
周面を確実にシールすることができる。またギヤボック
スの外壁面に開口する凹部からシール保持部材を抜き取
るだけで該凹部内にシール部材が完全に露出するため、
そのシール部材を短時間で簡単に交換することができ
る。またシール保持部材のOリング支持溝に支持したO
リングによって凹部の内周面とシール保持部材との間が
シールされるので、そこからオイルが漏れるのを確実に
防止することができる。しかもシール保持部材の側面に
第2フランジを形成したので、その第2フランジに工具
を係合させてシール保持部材をギヤボックスの凹部から
簡単に抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの正
面図(図3の1−1線矢視図)
【図2】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの後
面図(図3の2−2線矢視図)
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図6の工具支持孔を蓋体で閉塞した状態を示す
【図8】図3の8部拡大図
【図9】シール保持部材の斜視図
【符号の説明】
11 エンジンケーシング 12 ギヤボックス 12g 凹部 31 第1補機駆動軸(補機駆動軸) 51 スタータモータ(補機) 86 シール保持部材 86a Oリング支持溝 86b 第1フランジ 86c 第2フランジ 87 Oリング 88 シール部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンケーシング(11)に取り付け
    たギヤボックス(12)の外壁面に開口する凹部(12
    g)に、シール部材(88)を保持するシール保持部材
    (86)を着脱自在に嵌合し、シール保持部材(86)
    により保持したシール部材(88)を貫通してギヤボッ
    クス(12)の外部に延出する補機駆動軸(31)の軸
    端部に補機(51)を接続したガスタービンエンジンの
    補機駆動ユニットであって、 前記シール保持部材(86)は、ギヤボックス(12)
    の凹部(12g)の内周面との間をシールするOリング
    (87)を保持するOリング支持溝(86a)と、ギヤ
    ボックス(12)の凹部(12g)の底壁と協働してシ
    ール部材(88)を軸方向に固定する第1フランジ(8
    6b)と、補機駆動軸(31)の軸端側の側面に形成さ
    れて工具が係合可能な第2フランジ(86c)と、を備
    えたことを特徴とするガスタービンエンジンの補機駆動
    ユニット。
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