JP2001317377A - ガスタービンエンジンの補機駆動ユニット - Google Patents

ガスタービンエンジンの補機駆動ユニット

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JP2001317377A JP2000134270A JP2000134270A JP2001317377A JP 2001317377 A JP2001317377 A JP 2001317377A JP 2000134270 A JP2000134270 A JP 2000134270A JP 2000134270 A JP2000134270 A JP 2000134270A JP 2001317377 A JP2001317377 A JP 2001317377A
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Akira Doiguchi
晃 土井口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットに
おいて、ギヤボックスから補機を取り外すことなく補機
駆動軸を駆動してコンプレッサ軸を回転させる。 【解決手段】 ギヤボックス12に工具挿入孔12fを
形成し、この工具挿入孔12fに挿入した工具81の先
端に設けたギヤ81bを補機駆動軸34に設けたギヤ4
7に噛合させることにより、前記工具81で補機駆動軸
34を回転させる。補機駆動軸34はガスタービンエン
ジンのコンプレッサ軸に接続されているため、工具81
でコンプレッサ軸を回転させてコンプレッサブレードの
目視検査を行うことができる。ギヤボックス12に予め
工具挿入孔12fを形成したので、補機52を取り外す
ことなく補機駆動軸32を回転させることが可能とな
り、メンテナンス性が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンのエンジンケーシングにギヤボックスを取り付け、
ギヤボックスに支持した補機駆動軸で補機を駆動する補
機駆動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニッ
トとして、例えば特開昭60−192838号公報に記
載されたものが公知である。このガスタービンエンジン
はエンジンケーシングの外壁面に取り付けられた2個の
ギヤボックスを備えており、それぞれのギヤボックスは
エンジンケーシングの内部に設けた遊星歯車機構のリン
グギヤから駆動力を伝達されて複数の補機を駆動するよ
うになっている。
【0003】ところで、かかるガスタービンエンジンの
補機駆動ユニットにおいて、エンジンケーシング内のコ
ンプレッサ軸に設けられたコンプレッサブレードを、エ
ンジンケーシングを分解することなく検査すべく、エン
ジンケーシング内にファイバースコープを挿入してコン
プレッサ軸をゆっくりと回転させ、コンプレッサ軸に設
けられた全てのコンプレッサブレードを目視で検査する
方法が知られている。そのために、従来はギヤボックス
から補機を取り外して補機駆動軸の軸端部を露出させ、
その軸端部にクランク状の工具を係合させて手動で回転
させることにより、補機駆動軸に接続されたコンプレッ
サ軸を回転させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メンテ
ナンスの度にギヤボックスから補機を取り外す上記従来
の手法は、その補機の着脱に多くの時間や労力が必要で
あるために作業性が低いという問題があった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットにおい
て、ギヤボックスから補機を取り外すことなく補機駆動
軸を駆動してコンプレッサ軸を回転させることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンケー
シングに取り付けたギヤボックスの外壁面に補機を支持
し、エンジンケーシングの内部に設けたコンプレッサ軸
の駆動力をギヤボックスに支持した補機駆動軸を介して
補機に伝達するガスタービンエンジンの補機駆動ユニッ
トにおいて、ギヤボックスに工具挿入孔を形成し、この
工具挿入孔に挿入した工具に設けたギヤを補機駆動軸に
設けたギヤに噛合させることにより、前記工具でコンプ
レッサ軸を回転させることを特徴とするガスタービンエ
ンジンの補機駆動ユニットが提案される。
【0007】上記構成によれば、ギヤボックスに形成し
た工具挿入孔に工具を挿入し、その工具に設けたギヤを
補機駆動軸に設けたギヤに噛合させて手動で回転させる
と、工具の駆動力が補機駆動軸を介してコンプレッサ軸
に伝達されるため、コンプレッサ軸に取り付けられたコ
ンプレッサブレードを回転させながらファイバースコー
プ用いて目視で検査することができる。ギヤボックスに
工具を挿入する工具挿入孔を予め形成したので、ギヤボ
ックスから補機を取り外すことなく補機駆動軸を回転さ
せることが可能となり、メンテナンス性が大幅に向上す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの
正面図(図3の1−1線矢視図)、図2はガスタービン
エンジンの補機駆動ユニットの後面図(図3の2−2線
矢視図)、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の
要部拡大図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2
の6−6線断面図、図7は図6の工具挿入孔を蓋体で閉
塞した状態を示す図、図8は図3の8部拡大図、図9は
シール保持部材の斜視図である。
【0010】図1〜図5に示すように、航空機用のガス
タービンエンジンEは概略円筒状のエンジンケーシング
11を備えており、そのエンジンケーシング11の下部
外壁面に補機駆動ユニットAが取り付けられる。補機駆
動ユニットAはエンジンケーシング11の外壁面に沿う
ように円弧状に湾曲したギヤボックス12を備えてお
り、ギヤボックス12の上面に形成した割り面12aが
エンジンケーシング11の下面に突設した取付フランジ
13の割り面13aに4本のボルト14,14,15,
15で固定される。エンジンケーシング11の取付フラ
ンジ13の割り面13aおよびギヤボックス12の割り
面12aはガスタービンエンジンEの回転軸(コンプレ
ッサ軸あるいはタービン軸)の軸線に対して平行な平面
から構成されており、その前部において取付フランジ1
3の板状の取付部13bを下向きに貫通するボルト1
4,14をギヤボックス12の割り面12aに螺合し、
その後部においてギヤボックス12の板状の取付部12
bを上向きに貫通するボルト15,15を取付フランジ
13の割り面13aに螺合することにより、補機駆動ユ
ニットAがエンジンケーシング11に固定される。この
とき、ギヤボックス12の割り面12aおよび取付フラ
ンジ13の割り面13a間に位置決め用のノックピン2
3…が装着される。
【0011】ガスタービンエンジンEの軸線上に配置さ
れた回転軸であるコンプレッサ軸(図示せず)により駆
動されるラジアルドライブ軸16は、その半径方向外端
が後方に偏倚することにより前記軸線から後下方に斜め
に延びている。ギヤボックス12の割り面12aの中央
にギヤハウジング17がボルト18…で固定されてお
り、駆動ベベルギヤ19が割り面12aの中央に設けた
ボールベアリング20とギヤハウジング17に設けたロ
ーラベアリング21とによって回転自在に支持される。
そしてラジアルドライブ軸16の下端が駆動ベベルギヤ
19にスプライン結合22される。
【0012】ギヤボックス12をエンジンケーシング1
1の取付フランジ13に結合するには、図5においてギ
ヤボックス12をラジアルドライブ軸16と平行な矢印
a方向に斜めに上昇させ、駆動ベベルギヤ19をラジア
ルドライブ軸16の下端にスプライン結合22する。そ
して最後にギヤボックス12を真上に向けて矢印b方向
に移動させ、ノックピン23…をギヤボックス12の割
り面12aおよび取付フランジ13の割り面13aに係
合させる。このとき、ラジアルドライブ軸16が矢印
c,c′方向に僅かにこじられるが、上端を支持された
ラジアルドライブ軸16の下端は矢印c,c′方向に若
干撓むことができるため、組付けに支障はない。
【0013】以上のように、ギヤボックス12の割り面
12aおよび取付フランジ13の割り面13aをコンプ
レッサ軸の軸線と平行に配置したので、エンジンケーシ
ング11の下面とギヤボックス12の前部上面との距離
H(図5参照)を短縮し、ギヤボックス12をエンジン
ケーシング11にできるだけ接近させてガスタービンエ
ンジンE全体をコンパクト化することができる。その理
由は、従来のようにギヤボックス12の割り面12aお
よび取付フランジ13の割り面13aを前傾したラジア
ルドライブ軸16に直交するように形成すると、両割り
面12a,13aの後部の高さ(ボルト15,15の位
置)を無闇に高くできないことから、両割り面12a,
13aの前部の高さ(ボルト14,14の位置)が必然
的に低くなり、そのために取付フランジ13が厚くなっ
て前記距離Hが増加してしまうからである。
【0014】ギヤボックス12には第1補機駆動軸3
1、第2補機駆動軸32、第3補機駆動軸33および第
4補機駆動軸34が、その長手方向を前後方向に(コン
プレッサ軸の軸線と平行に)に向け、かつ左右方向(エ
ンジンケーシング11の円周方向)に所定距離だけ離間
してエンジンケーシング11の下部外壁面に沿うように
配置される。
【0015】ギヤボックス12にボールベアリング35
およびローラベアリング36で支持された第1補機駆動
軸31は被動ベベルギヤ37および第1スパーギヤ38
を備えており、被動ベベルギヤ37はラジアルドライブ
軸16に結合された駆動ベベルギヤ19に噛合する。ま
たギヤボックス12に一対のローラベアリング39,4
0で支持された第2補機駆動軸32は第2スパーギヤ4
1を備えており、この第2スパーギヤ41は第1補機駆
動軸31の第1スパーギヤ38に噛合する。またギヤボ
ックス12に一対のローラベアリング42,43で支持
された第3補機駆動軸33は、前記第1補機駆動軸31
の第1スパーギヤ38に噛合する第3スパーギヤ44を
備えるとともに、ギヤボックス12に一対のローラベア
リング45,46で支持された第4補機駆動軸34は、
前記第3補機駆動軸33の第3スパーギヤ44に噛合す
る第4スパーギヤ47を備える。
【0016】従って、コンプレッサ軸の駆動力はラジア
ルドライブ軸16の駆動ベベルギヤ19→第1補機駆動
軸31の被動ベベルギヤ37→第1補機駆動軸31の第
1スパーギヤ38→第2補機駆動軸32の第2スパーギ
ヤ41の経路で伝達され、第1補機駆動軸31および第
2補機駆動軸32を駆動する。また第1補機駆動軸31
の駆動力は、その第1スパーギヤ38→第3補機駆動軸
33の第3スパーギヤ44→第4補機駆動軸34の第4
スパーギヤ47の経路で伝達され、第3補機駆動軸33
および第4補機駆動軸34を駆動する。
【0017】ギヤボックス12の前面には補機としての
スタータモータ51および油圧ポンプ52が取り付けら
れ、ギヤボックス12の後面には補機としての燃料ポン
プ53およびオイルポンプ54が取り付けられる。スタ
ータモータ51は第1補機駆動軸31により駆動され、
油圧ポンプ52は第4補機駆動軸34により駆動され
る。また燃料ポンプ53は第3補機駆動軸33により駆
動され、オイルポンプ54は第2補機駆動軸32により
駆動される。
【0018】スタータモータ51はガスタービンエンジ
ンEの始動時に第1補機駆動軸31およびラジアルドラ
イブ軸16を介してエンジンEのコンプレッサ軸を駆動
するためのもので、そのモータ軸55は第1補機駆動軸
31の前端にスプライン結合される。尚、ガスタービン
エンジンEの始動後は、スタータモータ51はガスター
ビンエンジンEにより駆動されてジェネレータとして機
能する。
【0019】油圧ポンプ52は機体の各種油圧装置を作
動させる油圧を発生させるもので、ギヤボックス12の
前面にアダプタ56を介して取り付けられ、そのポンプ
軸57は第4補機駆動軸34の前端にスプライン結合さ
れる。
【0020】第4補機駆動軸34には、エアーを含むオ
イルからオイルだけを分離するオイル分離器58が設け
られる。中空に形成された第4補機駆動軸34にはエア
ー入口開口34a…およびエアー出口開口34bが形成
されており、放射状に配置された多数のベーン59a…
を備えたロータ59がエアー入口開口34a…の周囲を
囲むように取り付けられる。エアーを含むオイルがロー
タ59のベーン59a…に接触すると、オイルが遠心力
が半径方向外側にはね飛ばされ、エアーだけがエアー入
口開口34a…、第4補機駆動軸34の内部空間、エア
ー出口開口34bおよびエアー排出管60を経てギヤボ
ックス12の外部に排出される。
【0021】燃料ポンプ53はガスタービンエンジンE
に燃料を供給するためのもので、そのポンプ軸61は第
3補機駆動軸33の後端にスプライン結合される。
【0022】燃料ポンプ53の前部、すなわちギヤボッ
クス12との結合部の近傍に、ステータおよびロータを
有するジェネレータ62が設けられる。ステータは燃料
ポンプ53のケーシング63の内面に固定されており、
コア64およびその外周に巻回されたコイル65から構
成され、またロータは第3補機駆動軸33の外周に固定
された複数のマグネット66…から構成される。
【0023】オイルポンプ54はガスタービンエンジン
Eおよびギヤボックス12の各部を潤滑するオイルを供
給するためのもので、何れも外接型ギヤポンプから構成
されるギヤボックススカベンジポンプ67と、エンジン
スカベンジポンプ68と、フィードポンプ69とを備え
ている。ギヤボックススカベンジポンプ67およびエン
ジンスカベンジポンプ68は共通の駆動ポンプ軸70お
よび被動ポンプ軸71を備え、またフイードポンプ69
は専用の駆動ポンプ軸72および被動ポンプ軸73を備
えており、前者の駆動ポンプ軸70の前端を第2補機駆
動軸32の後端にスプライン結合し、かつ前者の駆動ポ
ンプ軸70の後端を後者の駆動ポンプ軸72の前端にス
プライン結合することにより、第2補機駆動軸32で3
セットのポンプ67,68,69を駆動するようになっ
ている。
【0024】第4スパーギヤ47のギヤ歯に対向する2
個の速度センサ74,74がギヤボックス12に支持さ
れており、それら速度センサ74,74はコネクタ7
5,75を介して制御装置に接続される。
【0025】尚、図1における符号12cはスタータモ
ータ51が取り付けられるギヤボックス12の座面であ
り、符号56aは油圧ポンプ52が取り付けられるアダ
プタ56の座面である。また図2における符号12dは
燃料ポンプ53が取り付けられるギヤボックス12の座
面であり、符号12eはオイルポンプ54が取り付けら
れるギヤボックス12の座面である。
【0026】図2および図6に示すように、ギヤボック
ス12の後面右側に工具挿入孔12fが形成される。ク
ランク状の工具81の先端にはジャーナル81aおよび
ギヤ81bが形成されており、ジャーナル81aをギヤ
ボックス12の工具挿入孔12fに挿入すると、ギヤ8
1bが第4スパーギヤ47に噛合する。従って、工具8
1を手動で回転させると、ギヤ81bの回転が第4スパ
ーギヤ47→第3スパーギヤ44→第1スパーギヤ38
→被動ベベルギヤ37→駆動ベベルギヤ19→ラジアル
ドライブ軸16を経てガスタービンエンジンEのコンプ
レッサ軸を回転させるため、ファイバースコープを使用
してコンプレッサブレードの目視検査を行うことができ
る。
【0027】このように、ギヤボックス12に予め形成
した工具挿入孔12fに工具81を挿入してギヤボック
ス12の補機駆動軸31〜34を回転させるので、何れ
かの補機51,52,53,54をギヤボックス12か
ら取り外し、露出した補機駆動軸31〜34の軸端部に
工具を挿入して回転させる必要がなくなり、メンテナン
ス性が大幅に向上する。尚、工具81の不使用時には、
ギヤボックス12の工具挿入孔12fは蓋体82を2本
のボルト83,83で固定することにより閉鎖される
(図7参照)。
【0028】図1および図4から明らかなように、油圧
ポンプ52をギヤボックス12に支持するためのアダプ
タ56は円形のフランジ56bを備えており、このフラ
ンジ56bを貫通する6本のボルト84…でアダプタ5
6がギヤボックス12に固定される。従って、油圧ポン
プ52が4本のボルト85…で固定される正方形の座面
56aの大きさだけが異なる複数のアダプタ56を用意
しておき、そのうちから任意のアダプタ56を選択して
使用すれば、ギヤボックス12そのものを設計変更する
ことなく種々の大きさの油圧ポンプ52を装着すること
ができ、汎用性が高められる。
【0029】図8および図9から明らかなように、ギヤ
ボックス12にスタータモータ51を支持する座面12
cの内側に円形の凹部12gが形成されており、この凹
部12gに環状のシール保持部材86が嵌合する。シー
ル保持部材86は外周面にOリング支持溝86aを備
え、内周面に半径方向内側に突出する第1フランジ86
bを備え、第1補機駆動軸31の軸端側に位置する側面
に半径方向外側に突出する第2フランジ86cを一体に
備える。シール保持部材86のOリング支持溝86aに
は凹部12gの内周面との間をシールするOリング87
が支持され、またシール保持部材86の第1フランジ8
6bとギヤボックス12のフランジ12hとの間に第1
補機駆動軸31との軸端部外周をシールするシール部材
88が支持される。ギヤボックス12の座面12cに固
定されたスタータモータ51に一体に形成した環状の凸
部51aがギヤボックス12の凹部12gに嵌合してお
り、この凸部51gの先端と凹部12gの底壁との間に
シール保持部材86が挟まれて抜け止めされる。
【0030】従って、シール部材88をメンテナンスす
るには、スタータモータ51をギヤボックス12から取
り外した後に、シール保持部材86の第2フランジ86
cに工具を引っかけて凹部12gから引き出せば、シー
ル部材88が凹部12g内に完全に露出するため、専用
の工具等を必要とせずにシール部材88を簡単に着脱す
ることができる。これにより、シール保持部材86を用
いずにギヤボックス12にシール部材88を直接支持し
た場合に比べて、作業性が大幅に向上する。しかもスタ
ータモータ51の凸部51aを利用してシール保持部材
86を抜け止めするので、サークリップ等の特別の抜け
止め部材が不要になって部品点数が削減される。
【0031】またギヤボックス12に、その凹部12g
に臨むオイル溝12iを形成することにより、ローラベ
アリング36とシール部材88とに挟まれた空間にオイ
ルを供給して該ローラベアリング36の潤滑効果を高め
ることができる。このとき、シール保持部材86がオイ
ル溝12iの壁面の一部を構成するので、そのオイル溝
12iの加工が容易になる。
【0032】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0033】例えば、実施例では油圧ポンプ52に接続
された第4補機駆動軸34を工具81で駆動している
が、他の任意の補機駆動軸を工具81で駆動しても良
い。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ギヤボックスに形成した工具挿入孔に工具を
挿入し、その工具に設けたギヤを補機駆動軸に設けたギ
ヤに噛合させて手動で回転させると、工具の駆動力が補
機駆動軸を介してコンプレッサ軸に伝達されるため、コ
ンプレッサ軸に取り付けられたコンプレッサブレードを
回転させながらファイバースコープ用いて目視で検査す
ることができる。ギヤボックスに工具を挿入する工具挿
入孔を予め形成したので、ギヤボックスから補機を取り
外すことなく補機駆動軸を回転させることが可能とな
り、メンテナンス性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの正
面図(図3の1−1線矢視図)
【図2】ガスタービンエンジンの補機駆動ユニットの後
面図(図3の2−2線矢視図)
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】図6の工具支持孔を蓋体で閉塞した状態を示す
【図8】図3の8部拡大図
【図9】シール保持部材の斜視図
【符号の説明】
11 エンジンケーシング 12 ギヤボックス 12f 工具挿入孔 34 第4補機駆動軸(補機駆動軸) 47 第4スパーギヤ(ギヤ) 52 油圧ポンプ(補機) 81 工具 81b ギヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンケーシング(11)に取り付け
    たギヤボックス(12)の外壁面に補機(52)を支持
    し、エンジンケーシング(11)の内部に設けたコンプ
    レッサ軸の駆動力をギヤボックス(12)に支持した補
    機駆動軸(34)を介して補機(52)に伝達するガス
    タービンエンジンの補機駆動ユニットにおいて、 ギヤボックス(12)に工具挿入孔(12f)を形成
    し、この工具挿入孔(12f)に挿入した工具(81)
    に設けたギヤ(81b)を補機駆動軸(34)に設けた
    ギヤ(47)に噛合させることにより、前記工具(8
    1)でコンプレッサ軸を回転させることを特徴とするガ
    スタービンエンジンの補機駆動ユニット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006335345A (ja) * 2005-05-30 2006-12-14 Agusta Spa 改良されたヘリコプターの駆動装置
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