JP2001315616A - シートベルト結合具及びその使用方法 - Google Patents

シートベルト結合具及びその使用方法

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JP2001315616A
JP2001315616A JP2000133941A JP2000133941A JP2001315616A JP 2001315616 A JP2001315616 A JP 2001315616A JP 2000133941 A JP2000133941 A JP 2000133941A JP 2000133941 A JP2000133941 A JP 2000133941A JP 2001315616 A JP2001315616 A JP 2001315616A
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Yuji Hori
祐二 堀
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K BRAINS KK
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Brains Kk K
K BRAINS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャイルドシートや人体保護服を使用した場
合、自動車用シートから、それらを取り外す際、シート
ベルトの取り外しが(抜脱が)極めて容易に行えるシー
トベルト結合具(包囲部材を含む)を提供すること。更
に、緊急離脱時にもスムースに且つ的確にシートベルト
の取り外しが行えるシートベルト結合具を提供するこ
と。 【解決手段】 一方の第1のシートベルトS1に取り付
けられたタング部材1、2と他方の第2のシートベルト
S2に取り付けられた受け部材3とを有するシートベル
ト結合具Aであって、タング部材1、2の周囲を可撓性
の包囲部材4、5で弾圧的に覆ったシートベルト結合
具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の事故時に効
果を発揮するシートベルト結合具及びその使用方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、子供等の衝突事故時の衝撃を緩和
するものとして、チャイルドシートを着用することが法
制化により義務付けられるようになった。何故なら、シ
ートベルトの使用だけでは、衝突事故時に必ずしも安全
な姿勢を維持できないからである。すなわち、衝突事故
時にシートベルトが幼児の首部に対して食い込むように
作用したり、或いは、下腹部に食い込むように作用した
りする(ジャックナイフ現象)危険があるのに対して、
チャイルドシートを使用した場合、まずそのようなこと
はない。
【0003】一般にチャイルドシートの使用方法として
は、先ず、自動車用シートにチャイルドシートを取り付
け、その取り付けたチャイルドシートに、今度は幼児を
拘束する方法が採用されている。現在、この種のチャイ
ルドシートについては、拘束機能に対して多くの改良工
夫がなされており、上記シートベルトのみを使用する場
合のような危険な現象を生ずることなく、比較的安定し
た着座姿勢(すなわち、事故前の着座姿勢に極力近い姿
勢)を保持できるものとして認識されつつある。
【0004】しかし、自動車用シートに固定されたシー
トベルトを介してチャイルドシートを取り付けようとす
る場合、シートベルトをチャイルドシートに設けられた
通穴に装着(挿通)する操作が必ず必要となる。また、
逆に、チャイルドシートをシートから取り外す場合、チ
ャイルドシートの通穴からシートベルトを抜脱する必要
がある。
【0005】ここで、シートベルトの結合部についてい
うと、チャイルドシートに装着する長尺な方のシートベ
ルトの先端には、タングタップが取り付けられており、
他方の短尺な方のシートベルトの先端には、そのタング
タップを受け入れて係止する受け部材が取り付けられて
いる。ここで前者のタングタップには、大きく分けて、
ダブル型のタングタップとシングル型のタングタップと
がある。
【0006】〔ダブル型のタングタップ〕前者のダブル
型の場合は、タングタップ2に直線状の2列の切り欠き
穴2A,2Bが設けられており、この間の中央支持部2
1に、シートベルトS1のベルト自体が掛止されている
(図7参照)。このようにタングタップ2とシートベル
トS1との取り付け構造においては、両者の間に動きの
自由度があるため、ベルトに対してタングタップ2の後
端部、具体的には後方支持部22が起き上がる傾向にあ
る(図8参照)。この起き上がり現象は、極端には、ベ
ルトに対してタングタップ2が垂直の状態にまで至る。
一方、タングタップ2の後方支持部22及び前方支持部
23の一部、特に角が、他部材に引っ掛かり易くなって
いる。
【0007】〔シングル型のタングタップ〕また、後者
のシングル型の場合は、タングタップ1に直線状の1列
の切り欠き穴1Aが設けられており、この後方支持部1
2にシートベルトS1のベルト自体が掛止されている
(図9参照)。そのため、同様にベルトに対してタング
タップの後方支持部12が起き上がる傾向にある(図1
0参照)。
【0008】この起き上がり現象は、前述のダブル型タ
ングタップと同様に、極端には、ベルトに対してタング
タップ2が垂直の状態にまでなることがあり、また、タ
ングタップ2の前方支持部11の角が他部材に引っ掛か
り易くなっている。以上のようなダブル型やシングル型
のタングタップ1,2を使用した場合は、着用済のチャ
イルドシート7からシートベルトSを抜脱しようとする
と、それが困難となることがある。
【0009】例えば、ダブル型のタングタップ2を例に
あげると、シートベルト結合具の受け部材からタングタ
ップ2の係止を外し、長尺側のシートベルトS1をチャ
イルドシート7から引き抜こうとすると、シートベルト
S1に取り付けたタングタップ2が起き上がってチャイ
ルドシートの通穴7Aの出口周辺に引っ掛かる現象が生
ずる(図11参照)。このように極端な状態とならない
までも、引き抜く際、タングタップの前方支持部21及
び後方支持部22の角が通穴7Aの出口周辺に引っ掛か
るという現象も発生する。このようにタングタップ2の
引っ掛かりにより、シートベルトS1がチャイルドシー
ト7から抜けなくなるのである。
【0010】ところで、今述べたチャイルドシート7と
同じような衝撃防止機能を有するものとして、現在、衝
突防止用人体保護服(人体保護ベスト)が開発されてい
る。この人体保護服6は、本発明者等が既に特願平11
ー133381号として出願しているもので、図12で
概略的に示すように、幼児の上身体に着用する上着(ベ
スト)と足部を拘束するベルトを備えた人体保護服であ
る。
【0011】図13は、本発明者等が既に考案した人体
保護服を着用して子供が自動車シートに拘束された状態
を示す概略図である。因みに、この人体保護服6は、ま
た補強帯を縫い付けることにより、JISD0401規
格の衝突事故時の安全性を保証する指数である、頭部重
心位置の移動量L1及び膝部関節支点の移動量L2の両
方を下記の範囲とするように製作されている。 1) 頭部重心位置の移動量L1≦600mm 2) 膝部関節支点の移動量L2≦700mm この人体保護服は、子供が着用した状態で、直接、シー
トベルトが装着され自動車シートに固定されるのであ
る。具体的には、この場合、人体保護服の後身頃と子供
の背の間にシートベルトを挿通させる。
【0012】又は、人体保護服6には後身頃が二重にな
っているタイプ(第1後身頃6A,第2後身頃6B)が
あるが、その場合は、二重により形成される空間にシー
トベルトS1を挿通させるのである(図13参照)。さ
て、このような状態で人体保護服と共に子供をシートベ
ルトを介してシートに固定するのであるが、今度は、シ
ートベルトを人体保護服から取り外す場合に、やはり先
述したチャイルドシートと同様な問題が生じる。
【0013】すなわち、シートベルトS1を引き抜こう
とすると、シートベルトS1に取り付けられたタングタ
ップ2が起き上がって、人体保護服6の後身頃の縁に引
っ掛かる現象が生ずる(図14参照)。更にまた、タン
グタップの角部が人体保護服6の後身頃の縁に引っ掛か
る現象が発生する。
【0014】このようにタングタップ2の引っ掛かりに
より、シートベルトSが人体保護服6から抜け難くなる
のである。特に、人体保護服を使用した場合、車内での
緊急脱出時においては、即座に人体保護服から子供を引
き離す際、シートベルトがスムースに人体保護服からす
り抜ける必要がある。そのことからも、シートベルトを
人体保護服から素早くしかも的確に抜脱させることは極
めて重要であることが理解できよう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の諸問
題点の解決を意図したものである。即ち、本発明の目的
は、チャイルドシートや人体保護服を使用した場合、自
動車用シートから、それらを取り外す際、シートベルト
の取り外しが(抜脱が)極めて容易に行えるシートベル
ト結合具(包囲部材を含む)及びその使用方法を提供す
るものである。更に、緊急離脱時にもスムースに且つ的
確にシートベルトの取り外しが行えるシートベルト結合
具及びその使用方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者等は、
このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、意外
にも単にシートベルトのタングタップの周囲を覆うこと
により、上記問題点を解決できることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0017】即ち、本発明は、(1)、受け部材とタン
グ部材とを有するシートベルト結合具において、タング
部材の周囲を可撓性の包囲部材で弾圧的に覆ったシート
ベルト結合具に存する。
【0018】そして、(2)、一方の第1のシートベル
トに取り付けられたタング部材と他方の第2のシートベ
ルトに取り付けられた受け部材とを有するシートベルト
結合具であって、タング部材の周囲を可撓性の包囲部材
で弾圧的に覆ったシートベルト結合具に存する。
【0019】そしてまた、(3)、タング部材の支持部
にシートベルトが取り付けられているシートベルト結合
具に存する。
【0020】そしてまた、(4)、タング部材の中央支
持部にシートベルトが取り付けられているシートベルト
結合具に存する。
【0021】そしてまた、(5)、第1のシートベルト
が衝突防止用人体保護服に装着されるものであるシート
ベルト結合具に存する。
【0022】そしてまた、(6)、第1のシートベルト
がチャイルドシートに装着されるものであるシートベル
ト結合具に存する。
【0023】そしてまた、(7)、上記(1)〜(6)
のいずれか1つのシートベルト結合具を備えた自動車用
シートに存する。
【0024】そしてまた、(8)、受け部材とタング部
材とを有するシートベルト結合具に使用され、タング部
材の周囲を弾圧的に覆うことが可能である可撓性の包囲
部材に存する。
【0025】そしてまた、(9)、包囲部材が平布状に
形成され、結合具により筒状にしてタング部材の周囲を
弾圧的に覆うことが可能である可撓性の包囲部材に存す
る。
【0026】そしてまた、(10)、一方の第1のシー
トベルトに取り付けられたタング部材と他方の第2のシ
ートベルトに取り付けられた受け部材とを有する自動車
用シートベルト結合具の使用方法であって、タング部材
の周囲を可撓性の包囲部材で覆うことにより、衝突防止
用人体保護服又はチャイルドシートを自動車シートから
取り外す際、衝突防止用人体保護服又はチャイルドシー
トからタング部材が抜脱し易くしたシートベルトの使用
方法に存する。
【0027】本発明は、その目的に沿ったものであれ
ば、上記1〜7の中から選ばれた2つ以上を組み合わせ
た構成も採用可能である。本発明は以上のような構成を
具備しているので、自動車用シートからチャイルドシー
トや人体保護服を取り外す際、シートベルトの取り外し
が(抜脱が)極めて容易に行える。また、緊急離脱時に
もスムースに且つ的確にシートベルトを取り外すことが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を挙げ
図面に基づいて本発明を説明する。なお、従来のものと
同じ部分を意味するところは適宜同じ符号を用いる。図
1は、本発明のシートベルト結合具を示すものである。
このシートベルト結合具Aの本体は公知の構造のもので
ある。ところでシートベルトSは、チャイルドシート7
又は人体保護服6に装着(挿通)される比較的長尺のシ
ートベルト(第1のシートベルトS1)と、装着されな
い短尺のシートベルト(第2のシートベルトS1)とが
ある。
【0029】通常、前者の第1のシートベルトS1には
タング部材1,2、いわゆるタングタップが取り付けら
れており、後者の第2のシートベルトS2には、タング
タップ1,2を受け入れて係止する受け部材3(所謂、
バックル部材)が取り付けられている。タング部材(以
下、タングタップと称す)には、大きく分けてシングル
型のタングタップとダブル型のタングタップとがある。
【0030】図1(A)はシングル型のタングタップで
ある。構造的に言えば、タングタップ1には第1のシー
トベルトS1を通す直線状の1列の切り欠き穴1Aが設
けられており、挿通された第1のシートベルトS1はタ
ング部材の後方支持部12に取り付けられて支持されて
いる(ベルト自体が掛止される)。
【0031】一方、図1(B)はダブル型のタングタッ
プである。構造的に言えば、タングタップ2には第1の
シートベルトS1を通す直線状の2列の切り欠き穴2
A,2Bが設けられており、挿通された第1のシートベ
ルトS1は切り欠き穴2A,2Bの間の中央支持部21
に取り付けられて支持されている(ベルト自体が掛止さ
れる)。
【0032】このようにシートベルト結合具Aは、一方
の第1のシートベルトS1に固定されるタングタップ
1,2と、他方の第2のシートベルトS2に固定される
受け部材3で構成される。本発明は、このシートベルト
結合具Aのうちの第1のシートベルトS1のタングタッ
プ1,2の周囲を以下に述べる可撓性の包囲部材4,5
で弾圧的に覆ったことを主な特徴点とする。この包囲部
材4,5の機能としては、タングタップ1,2の角が露
出しないように、またタングタップ1,2が起き上がる
ようなことのないようにタングタップ1,2の周囲を覆
うことが条件である。
【0033】また、包囲部材4,5は、タングタップ
1,2を包み込むような状態で装着できるように、且つ
一旦装着した後は抜け難いように、可撓性を有すること
が条件である。可撓性を有する包囲部材の具体的な材料
としては、例えば、繊維(編地、織地、編織地、網地
等)、エラステック、ゴム、軟質性のプラスチック等が
採用される。可撓性の包囲部材4,5の具体的な形態と
しては、筒状(パイプ状)、平布状等がある。
【0034】図2は可撓性の包囲部材が筒状の形態をし
た例を示す。尚、ここでは適宜シングル型のタングタッ
プ1を用いる例で示した(当然、ダブル型のタングタッ
プでもよい)。このような形態をした包囲部材4をタン
グタップ1に装着するには、具体的には、包囲部材の開
口部41を指等を使ってやや広げ、そのまま広げた開口
部41をタングタップ1に被せるように押し込む〔図2
(A)参照〕。このように、包囲部材4が装着されたタ
ングタップ1の角は、包囲部材4によりなだらかな曲線
状に覆われる〔図2(B)参照〕。このような状態で
は、先述したように、タングタップ1とシートベルトS
1との間の動きに自由度はない。
【0035】また図3は可撓性の平布状の形態をした包
囲部材の例である。尚、ここではダブル型のタングタッ
プ2を用いた例で示した(当然、シングル型のタングタ
ップでもよい)。ここで包囲部材5は、使用前は平布状
であり、結合具、例えばタッチフアスナー51等によっ
て円筒状に結合されるように形成されている。
【0036】このような形状をした包囲部材5をタング
タップ2に装着するには、具体的には、平面状に広げた
状態の包囲部材5を、直接、タングタップ2の側方に当
てがい、そのまま包み込みタッチフアスナー51により
両端を固定して装着する〔図3(A)参照〕。以上のよ
うに、包囲部材4,5を装着したタングタップ1,2
は、周囲に角が露出していなく、当然、タングタップ
1,2の起き上がりも無くなる。
【0037】また更なる効果としては、タングタップ
1,2とシートベルトS1との取り付け部分においてシ
ートベルトS1をスライドさせる際、抵抗感(いわゆる
節度感)があって、シートベルトS1に対するタングタ
ップ1,2の位置決めが容易で且つ確実となる。なお、
包囲部材は、外側に位置する面4Aが抵抗の少ないもの
とし(例えばコーティング処理を行う)、内側に位置す
る面4Bが、抵抗力の大きいものとすることが好ましい
(図2参照)。何故ならば、外側は人体保護服やチャイ
ルドシートに接触する部分であり、内側はタングタップ
を押さえておく部分であるからである。次に、人体保護
服6やチャイルドシート7を使った場合の適用例を、以
下に示す。
【0038】〔人体保護服〕図4は、本発明者等が既に
考案した人体保護服を着用して子供が自動車用シートに
拘束された状態を示す概略図である。図5は、人体保護
服において第1のシートベルトを的確に抜き去る状態を
概略的に示す。図4は人体保護服6を背面から見た状態
であり、下側の第1後身頃6Aの上に補強帯体が直接逢
着されている第2後身頃6Bを備え、この第2後身頃6
Bを第1後身頃6Aに縫い付けずに積極的に両者間に空
間が形成されている。この第1後身頃6Aと第2後身頃
6Bとの間の空間に第1のシートベルトS1が挿通され
ている。そうすることで、直接、人体にシートベルトS
1が接触しないため着用性が非常によい等のメリットが
ある。
【0039】今、緊急脱出する必要が生じたと想定する
と、同乗者は、シートベルト結合具Aを外して、長尺な
第1のシートベルトS1を人体保護服6から引き抜こう
とする。すなわち、第1後身頃6Aと第2後身頃6Bと
の間に形成された空間を挿通された状態の第1のシート
ベルトS1を引き抜く。この場合、シートベルトS1の
タングタップ1,2は、包囲部材4で覆われているた
め、前述したような角が露出してなく、また起き上がり
現象も生じない。その結果、タングタップ1,2が人体
保護服6の後身頃の縁に引っ掛かることなくスムース且
つ的確に離脱することができるのである(図5参照)。
また、先述したように、包囲部材の外面に、例えばコー
ティング処理等が施されたものであると、滑り易くな
り、タングタップを人体保護服6からよりスムースに抜
脱することができる。
【0040】〔チャイルドシート〕図6は、チャイルド
シートにおいて、第1のシートベルトを的確に抜き去る
状態を概略的に示す。ここでは、不必要になったチャイ
ルドシート7を自動車用シートから取り外す場合を想定
する。今、チャイルドシートを取り外す必要が生じたた
め、同乗者は、シートベルト結合具Aを外して、長尺の
第1のシートベルトS1をチャイルドシート7から引き
抜こうとする。
【0041】この場合、シートベルトS1のタングタッ
プ1,2は、包囲部材4で覆われているため、前述した
ような角が露出してなく、また起き上がり現象も生じな
い。そのため、タングタップ1,2がチャイルドシート
の通穴7Aの周囲に引っ掛かることなくスムース且つ的
確に抜脱することができる。また、先述したように、包
囲部材の外面に、例えばコーティング処理等が施された
ものであると、滑り易くなり、タングタップをチャイル
ドシート7からよりスムースに抜脱することができる。
【0042】このように本発明のシートベルト結合具A
を人体保護服6やチャイルドシート7に適用する場合、
極めてスムース且つ的確な抜脱が可能となる。以上、本
発明を説明してきたが、本発明は、実施の形態に限定さ
れるものではなく、その本質から逸脱しない範囲で、他
の種々な変形例が可能であることは言うまでもない。例
えば、タングタップの周囲を包囲部材で覆う場合、タン
グタップの後端部の起き上がりを阻止することを意図と
すればタングタップの一部領域を、すなわち少なくとも
タングタップの後方支持部領域を包囲部材で覆うように
してもよい。このように必ずしもタングタップ全体を包
囲部材で覆う必要はないが、上記実施の形態で説明した
ようにすることが最も好適ではある。また、例えば、可
撓性の包囲部材を対象となるシートベルト結合具は、受
け部材及びタングタップとの係止によるものであれば適
用可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明のシートベルト結合具において
は、タングタップを可撓性の包囲部材で覆っているた
め、人体保護服を自動車シートから取り外す際、人体保
護服にタングタップが引っ掛かるようなことが回避され
る。そのため、人体保護服を素早く且つ確実に取り外す
ことができる。もっとも、取り付ける場合にも素早く且
つ確実である。同様に、チャイルドシートにおいても、
タングタップが引っ掛ることがないため使用済のチャイ
ルドシートの取り外しがスムースに行える。また人体保
護服やチャイルドシートの取り付けも、当然、スムース
に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のシートベルト結合具を示すも
のであり、(A)は、シングル型のもの、(B)はダブ
ル型のものである。
【図2】図2は可撓性の包囲部材が筒状の形態をした例
を示したものであり、(A)は包囲部材を取り付ける前
の状態、(B)は包囲部材を取り付けた後の状態をそれ
ぞれ示す。
【図3】図3は可撓性の包囲部材が平板状の形態をした
例を示したものであり、(A)は包囲部材を取り付ける
前の状態、(B)は包囲部材を取り付けた後の状態をそ
れぞれ示す。
【図4】図4は、既に考案した人体保護服を着用して子
供がシートに拘束された状態を示す概略図である。
【図5】図5は、人体保護服において第1のシートベル
トを的確に抜き去る状態を概略的に示す。
【図6】図6は、チャイルドシートにおいて、第1のシ
ートベルトを的確に抜き去る状態を概略的に示す。
【図7】図7は、ダブル型のシートベルトの掛止状態を
示す。
【図8】図8は、ダブル型のシートベルトの掛止状態の
別の例を示す。
【図9】図9は、シングル型のシートベルトの掛止状態
を示す。
【図10】図10は、シングル型のシートベルトの掛止
状態の別の例を示す。
【図11】図11は、チャイルドシートの通穴の出口周
辺に引っ掛かる現象を示す。
【図12】図12は、幼児の上身体に着用する上着(ベ
スト)と足部を拘束するベルトを備えた人体保護服を示
す。
【図13】図13は、人体保護服を着用して子供が自動
車シートに拘束された状態を示す概略図である。
【図14】図14は、人体保護服の後身頃の端部に引っ
掛かる現象を示す。
【符号の説明】
A…シートベルト結合具 S…シートベルト S1…第1のシートベルト S2…第2のシートベルト 1…シングル型のタング部材(タングタップ) 1A…切り欠き穴 11…前方支持部 12…後方支持部 2…ダブル型のタング部材(タングタップ) 2A,2B…切り欠き穴 21…中央支持部 23…前方支持部 22…後方支持部 3…受け部材(バックル部材) 4…包囲部材(筒状) 41…開口部 5…包囲部材(平布状) 51…タッチファスナー 6…人体保護服 6A…第1後身頃 6B…第2後身頃 7…チャイルドシート 7A…通穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け部材とタング部材とを有するシート
    ベルト結合具において、タング部材の周囲を可撓性の包
    囲部材で弾圧的に覆ったことを特徴とするシートベルト
    結合具。
  2. 【請求項2】 一方の第1のシートベルトに取り付けら
    れたタング部材と他方の第2のシートベルトに取り付け
    られた受け部材とを有するシートベルト結合具であっ
    て、タング部材の周囲を可撓性の包囲部材で弾圧的に覆
    ったことを特徴とするシートベルト結合具。
  3. 【請求項3】 タング部材の支持部にシートベルトが取
    り付けられていることを特徴とする請求項2記載のシー
    トベルト結合具。
  4. 【請求項4】 タング部材の中央支持部にシートベルト
    が取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の
    シートベルト結合具。
  5. 【請求項5】 第1のシートベルトが衝突防止用人体保
    護服に装着されるものであることを特徴とする請求項2
    記載のシートベルト結合具。
  6. 【請求項6】 第1のシートベルトがチャイルドシート
    に装着されるものであることを特徴とする請求項2記載
    のシートベルト結合具。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜6のいずれか1項記載の
    シートベルト結合具を備えた自動車用シート。
  8. 【請求項8】 受け部材とタング部材とを有するシート
    ベルト結合具に使用され、タング部材の周囲を弾圧的に
    覆うことが可能であることを特徴とする可撓性の包囲部
    材。
  9. 【請求項9】 包囲部材が平布状に形成され、結合具に
    より筒状にしてタング部材の周囲を弾圧的に覆うことが
    可能であることを特徴とする請求項8記載の可撓性の包
    囲部材。
  10. 【請求項10】 一方の第1のシートベルトに取り付け
    られたタング部材と他方の第2のシートベルトに取り付
    けられた受け部材とを有する自動車用シートベルト結合
    具の使用方法であって、タング部材の周囲を可撓性の包
    囲部材で覆うことにより、衝突防止用人体保護服又はチ
    ャイルドシートを自動車シートから取り外す際、衝突防
    止用人体保護服又はチャイルドシートからタング部材が
    抜脱し易くしたことを特徴とするシートベルトの使用方
    法。
JP2000133941A 2000-05-02 2000-05-02 シートベルト結合具及びその使用方法 Pending JP2001315616A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2460428A (en) * 2008-05-29 2009-12-02 Graham Edward Cox Seat belt tongue cover
JP2010125992A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Honda Motor Co Ltd エアバッグ付きジャケット
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