JP2001315319A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2001315319A
JP2001315319A JP2000134884A JP2000134884A JP2001315319A JP 2001315319 A JP2001315319 A JP 2001315319A JP 2000134884 A JP2000134884 A JP 2000134884A JP 2000134884 A JP2000134884 A JP 2000134884A JP 2001315319 A JP2001315319 A JP 2001315319A
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JP2000134884A
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Tetsuya Hamada
徹也 浜田
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Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低・中濃度部分におけるドットの重なりを可
能な限り防止し、ハイライト部の明度を維持することに
よって、高品位な画像を出力することができる画像形成
装置及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 入力多値画像値Inに誤差値dInが加
算器100により加算されたIn+dInが多値誤差拡
散出力値発生器101に入力されると、入力値に応じた
多値誤差拡散出力値Outを出力する。比較器102
は、誤差値を含む入力多値画像値In+dInと発生し
た多値誤差拡散出力値Outとを比較し、セレクタ10
3は、多値誤差拡散出力値Outと積算された誤差値I
n+dIn−Outを分別して出力する。蓄積誤差バッ
ファ104は、誤差値In+dIn−Outを蓄積し、
割算器105は、蓄積された誤差値を周辺画素に所定の
比率で分配する。濃度パターンマトリックス106は、
入力された多値誤差拡散出力値Outを、それぞれ対応
する各濃度パターンマトリックスに変換して、所定の出
力2値画像値107を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
び画像形成方法に関わり、特に、画像データをカラー出
力する際に、低・中濃度部分において明度の高い擬似中
間調処理を行う画像形成装置および画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコスト、装置が小型化しやすい、カラー化が
容易、等からプリンタや複写機等に利用されている。こ
の方法を用いたインクジェット記録装置では、ノズルか
らインクを噴射して記録紙にインクを付着させることに
より画像が形成される。
【0003】記録ヘッドは、記録速度向上のため複数の
記録素子を集積配列してインク吐出口および流路を複数
集積したもの(以下、マルチヘッドという)が用いられ
ている。さらにカラー対応としては、複数個の上記マル
チヘッドを備えたものが一般的に用いられている。
【0004】インクジェット記録装置において、良好な
画像を得るためには、発色性、階調性に加え、一様性が
重要である。一様性の改良の一つとして、誤差拡散法を
用いた方式が知られている。
【0005】誤差拡散法は、原稿画像の1部分(画素)
の色(入力値)に対し、その色に対応するインクの色と
する出力値を決め、出力値と入力値の差分を誤差として
周辺の未処理画素に拡散させることにより、画素近傍で
平均濃度を保存するというものである。
【0006】入力多値画像値を2値、または、入力多値
画像値よりも少ないレベルの多値で、表現する擬似中間
調処理法としては、誤差拡散法が知られており、“An A
daptive Algorithm for Spatial Gray Scale”in socie
ty for Information Display1975 Symposium Digest of
Technical Papers,1975,36で、発表されている。
【0007】この誤差拡散法について、以下、説明す
る。まず、注目画素をP、その画素の濃度をVとし、注
目画素Pの周辺の未2値化画素をそれぞれP0、P1、
P2、P3とし、それらの画素の濃度を、それぞれV
0、V1、V2、V3とし、2値化のための閾値をTと
する。
【0008】このとき、着目する注目画素Pにおける2
値化処理による誤差Eを、注目画素Pの周辺画素P0、
P1、P2、P3に、経験的に求めた重み係数、W0、
W1、W2、W3で重み付け処理をして振り分け、振り
分けられた誤差を、周辺画素値に加算していき、マクロ
的に出力画像の平均濃度を入力画像の濃度と等しくす
る。
【0009】この時、出力2値データをOUTとする
と、以下の式により周辺画素P0、P1、P2、P3に
対する誤差E0、E1、E2、E3を求めることができ
る。
【0010】 V>=T ならば OUT=1、E=V−Vmax V<T ならば OUT=0、E=V−Vmin (Vmax:最大濃度、Vmin:最小濃度) E0=E×W0、E1=E×W1、E2=E×W2、E
3=E×W3 以上の操作を画素ごとに順次行っていく。
【0011】また、Katoh,Y.Arai,Y.Yasudaによる「多
値誤差拡散法」(National Conference of Communicatio
n,Department in Showa 53 Year,Society of Electroni
c Communication in Japan(1973),pp504(Japanese))で
は、1つの固定閾値ではなく、複数の閾値を設ける誤差
拡散法を実現しており、その結果として、複数の閾値に
対応した多値の出力値データを得るようにしている。
【0012】このようにして得られた多値画像値を、イ
ンクジェット等の画像形成装置で印字するためには、多
値画像値を2値データにする処理が必要である。
【0013】多値データを2値データに変換する手法の
一つとして、多値データに対応する濃度を実現する2値
のドットパターンに置き換えるという手法がある。
【0014】この場合、多値データに対し、一対一にド
ットパターンを対応させ、2値データに変換する必要が
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述した多値誤差拡散
及び通常の誤差拡散法を用いて2値データに変換する手
法において、カラー画像データを取り扱う場合、それぞ
れの色ごとに独立して、2値データ変換処理を行う必要
がある。
【0016】ここで、各色ごとの生成される2値データ
に関しては、相互関係は、存在しない。この2値化デー
タをインクジェットプリンタ等のメディア面に各インク
を付着させることにより、出力画像を形成する画像形成
装置を用いて出力すると、印字ドットの少ない領域に関
しても、あるインクの上に別のインクが重ねて印字され
る可能性がある。
【0017】通常、インクの重なりが発生すると、色相
の変化とともに明度が低下する。これが、低・中濃度部
分に発生すると、本来ならば、明るい色調で表現したい
ハイライト部などの明度が減少し、出力画像の品位が損
なわれる問題を生じる。
【0018】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、そのの目的は、低・中濃
度部分におけるドットの重なりを可能な限り防止し、ハ
イライト部の明度を維持することによって、高品位な画
像を出力することができる画像形成装置及び画像形成方
法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わる一実施の形態例では、以下の構成を
備える。すなわち、多値階調の元画像データの1画素を
各階調に対応するドットを有する基本2値ドット配列に
より表現する画像形成装置であって、前記基本2値ドッ
ト配列が、同じ階調を有する異なる種類のインクごとに
異なるドット配列を有することを特徴とする。
【0020】また例えば、前記基本2値ドット配列中の
前記インクを塗るセルの位置は、乱数を用いて決定され
ることを特徴とする。
【0021】また例えば、前記階調は、前記基本2値ド
ット配列中の前記インクを塗るセルの数を変更して表現
されることを特徴とする。
【0022】また例えば、前記基本2値ドット配列は、
1種類のインク、同じ種類の濃度の異なるインク、ある
いは、異なる種類の複数のインクのいずれかを用いて塗
られることを特徴とする。
【0023】また例えば、前記インクは、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックのうちの少なくとも1つを含
むことを特徴とする。
【0024】また例えば、異なる階調を表現する前記基
本2値ドット配列を複数個使用して1つの階調を表現す
ることを特徴とする。
【0025】また例えば、前記複数個の前記基本2値ド
ット配列を選択するために、乱数が用いられることを特
徴とする。
【0026】上記目的を達成するために、本発明に係わ
る一実施の形態例では、以下の構成を備える。すなわ
ち、多値階調の元画像データの1画素を各階調に対応す
るドットを有する基本2値ドット配列により表現する画
像形成方法であって、前記基本2値ドット配列が、同じ
階調を有する異なる種類のインクごとに異なるドット配
列を有することを特徴とする。
【0027】また例えば、前記基本2値ドット配列中の
前記インクを塗るセルの位置は、乱数を用いて決定され
ることを特徴とする。
【0028】また例えば、前記階調は、前記基本2値ド
ット配列中の前記インクを塗るセルの数を変更して表現
されることを特徴とする。
【0029】また例えば、前記基本2値ドット配列は、
1種類のインク、同じ種類の濃度の異なるインク、ある
いは、異なる種類の複数のインクのいずれかを用いて塗
られることを特徴とする。
【0030】また例えば、前記インクは、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックのうちの少なくとも1つを含
むことを特徴とする。
【0031】また例えば、異なる階調を表現する前記基
本2値ドット配列を複数個使用して1つの階調を表現す
ることを特徴とする。
【0032】また例えば、前記複数個の前記基本2値ド
ット配列を選択するために、乱数が用いられることを特
徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
に係わる一実施の形態例を説明する。
【0034】以下の本実施の形態例の説明では、画像形
成装置および画像形成方法として説明しているが、本発
明の範囲を記載例のみに限定する趣旨のものではない。
【0035】[第1の実施の形態例] [全体構成図]図7は、本発明の第1の実施の形態であ
るインクジェット記録装置1000の斜視図である。
【0036】インクジェット記録装置1000の給紙位
置に挿入された記録媒体1060は、送りローラ109
0によって、記録ヘッドユニット1030の記録可能領
域へ搬送される。
【0037】記録可能領域における記録媒体の下部に
は、プラテン1080が設けられている。キャリッジ1
010は、ガイド軸a1040とガイド軸b1050の
2つのガイド軸によって定められた方向に移動可能な構
成となっており、記録領域を往復走査する。
【0038】キャリッジ1010には、複数の色インク
を吐出する記録ヘッドと、それぞれの記録ヘッドにイン
クを供給するインクタンクを含む記録ヘッドユニット1
030が搭載されている。
【0039】インクジェット記録装置1000に設けら
れる複数の色のインクは、ブラック(Bk)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色であ
る。キャリッジが移動可能な領域の左端には、下部に回
復系ユニット1100があり、非記録時に記録ヘッドの
吐出口部をキャップしたりする。この左端を記録ヘッド
のホームポジションと呼ぶ。
【0040】スイッチ部&表示部1070のスイッチ部
は、記録装置の電源のオン/オフや各種記録モードの設
定時等に使用され、表示部は、記録装置の状態を表示す
る役割をする。
【0041】[記録ヘッドユニット]図8は、記録ヘッ
ドユニット1030の斜視図である。
【0042】この例は、ブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの各色インクが全て独立に交換可能な構成の場
合である。
【0043】キャリッジ1010には、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローを吐出する記録ヘッド1020
と、Bk用タンク20K、C用タンク20C、M用タン
ク20M、Y用タンク20Yが搭載されている。
【0044】各タンクは、記録ヘッドとの接続部を介し
て記録ヘッドと接続し、吐出口にインクを供給する。こ
の例以外にも、例えば、4色のタンクが一体構造であっ
ても良く、また、CとMとYのタンクが一体構造でBk
とは独立であっても良い。
【0045】[インクを吐出させる記録方式]図9は、
記録ヘッドの発熱体付近の拡大断面図である。
【0046】インクジェット記録装置1000には、各
インク吐出口に対応して、電気・熱変換体である発熱体
が配置され、記録情報に対応する駆動信号を発熱体に印
加することにより、ノズルからインクが吐出する記録方
式が採用されている。
【0047】発熱体300は、全てのノズルに対して、
それぞれ独立に発熱可能な構成となっている。発熱体3
00の発熱により、急速に加熱されたノズル内のインク
は、膜沸騰により気泡を形成し、この気泡生成の圧力に
より、図9に示すように、インク滴350が記録媒体3
10に向かって吐出され、記録媒体上に文字や画像を形
成する。
【0048】この時、吐出される各色のインク滴の体積
は、1〜100ng程度である。吐出口230の各々に
は、吐出口に連通するインク液路が設けられており、イ
ンク液路が配設される部位の後方には、これら液路にイ
ンクを供給するための共通液室320が設けられてい
る。
【0049】吐出口の各々に対応するインク液路には、
これら吐出口からインク滴を吐出させるため熱を発生さ
せる発熱体300や発熱体300に電力を供給するため
の電極配線が設けられている。
【0050】発熱体300や電極配線は、シリコン等か
らなる基板330上に成膜技術によって形成される。発
熱体300の上には、インクと発熱体が直接接触しない
ように保護膜360が形成されている。
【0051】さらに、この基板上には、樹脂やガラス材
よりなる隔壁340を積層することによって、上記吐出
口、インク液路、共通液室等が構成されている。
【0052】このように、電気・熱変換体である発熱体
を使用した記録方式は、インク滴吐出時に熱エネルギー
印加により形成される気泡を使用しているため、通常バ
ブルジェット(登録商標)記録方式と呼ばれている。
【0053】[インクジェット記録装置のブロック図]
図10は、インクジェット記録装置1000のブロック
図である。
【0054】ホストコンピュータ4000から、記録す
べき文字や画像のデータ(以下、画像データという)
が、インクジェット記録装置1000の受信バッファ4
010に入力される。
【0055】ここで、正しくデータが転送されているか
どうかを確認するデータや、インクジェット記録装置1
000の動作状態を知らせるデータが、インクジェット
記録装置1000からホストコンピュータに返される。
【0056】受信バッファ4010のデータは、制御部
(CPU)4020の管理のもとで、メモリ部4030
に転送され、RAM(ランダムアクセスメモリ)に一時
的に記憶される。
【0057】駆動機構制御部4040は、制御部(CP
U)4020からの指令により、キャリッジモータやラ
インフィードモータ等の駆動機構部4050を駆動す
る。
【0058】センサ/SW制御部4060は、各種セン
サやSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部4070
からの信号を制御部(CPU)4020に送る。表示素
子制御部4080は、制御部(CPU)4020からの
指令により、表示パネル群のLEDや液晶表示素子等か
らなる表示素子部4090を制御する。
【0059】記録ヘッド制御部4100は、制御部(C
PU)4020からの指令により記録ヘッド部4110
を制御する。また、記録ヘッド4110の状態を示す温
度情報等をセンスし制御部(CPU)4020に伝え
る。
【0060】なお、制御部(CPU)4020には、後
述する画像処理部4120がある。 [画像処理部]図1は、画像処理部4120の概略ブロ
ック図である。
【0061】図1において、100は、加算器であり、
入力多値画像値Inに誤差値dInが加算され、In+
dInを発生する。101は、誤差値dInが加算され
た入力多値画像値In+dInに応じて、出力されるべ
き多値誤差拡散出力値Outを発生させる多値誤差拡散
出力値発生器である。
【0062】102は、誤差値を含む入力多値画像値I
n+dInと発生した多値誤差拡散出力値Outとを比
較し、積算された誤差値In+dIn−Outを生成す
る比較器であり、103は、多値誤差拡散出力値Out
と積算された誤差値In+dIn−Outを分別するセ
レクタである。
【0063】104は、誤差値In+dIn−Outを
蓄積する蓄積誤差バッファであり、105は、蓄積され
た誤差値を周辺画素に所定の比率で分配する割算器であ
る。
【0064】106は、濃度パターンマトリックスであ
り、入力された多値誤差拡散出力値Outを、それぞれ
対応する各濃度パターンマトリックスに変換して出力2
値画像値107を生成する。
【0065】[2値画像値による濃度表示]次に、出力
2値画像値107の詳細および出力2値画像値107を
用いた混色による明度低下の防止について説明する。
【0066】図2および図3は、基本2値ドットパター
ンと、それを用いた濃度パターンマトリックスの例を説
明する図である。図4は、多値誤差拡散出力値Outと
対応する基本2値ドットパターンを用いた各濃度パター
ンマトリックスとの関係を示した図である。
【0067】図5は、ブラック、シアン、マゼンタ、イ
エローの各色インクの濃度パターンマトリックスとし
て、ドット配列が同じ基本2値ドットパターンを採用し
た場合に生じる混色による明度低下の例を示す図であ
る。
【0068】図6は、ブラック、シアン、マゼンタ、イ
エローの各色インクの濃度パターンマトリックスとし
て、ドット配列が異なる基本2値ドットパターンを採用
した場合に、混色による明度低下を避ける例を示す図で
ある。
【0069】以上の構成において、以下にその動作を説
明する。
【0070】図1で示したように、入力多値画像値In
は、誤差拡散処理により生じた誤差値dInが加算さ
れ、In+dInが、多値誤差拡散出力値発生器101
に入力される。多値誤差拡散出力値発生器101から
は、多値誤差拡散出力値Outが発生し、セレクタ10
3で分離された多値誤差拡散出力値Outは、濃度パタ
ーンマトリックス106によって、2値化処理され出力
2値画像値107に変換される。
【0071】ここで、2値化処理について、図2を用い
て説明する。
【0072】図2(a)に示す元画像の1ピクセルに対
して、図2(b)に一例を示すn×mのドット配列から
なる基本2値ドットパターンを用いた2値化処理を行う
と、例えば、図3に示すような濃度パターンマトリック
スが得られる。
【0073】この処理は、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの各色インクそれぞれの多値誤差拡散出力
値Outに対して行われる。
【0074】図2からわかるように、各色の基本2値ド
ットパターンは、n×mのドット配列から構成されてい
るため(a)に示す元画像の1ピクセルは、2値化処理
により(b)に示すようにn×m倍される。図2(b)
の例では、n×mのドット配列として、4×2のドット
配列を用いる例を示している。
【0075】なお、図2に示す4×2のドット配列から
なる基本2値ドットパターンを用いて、多値誤差拡散出
力値である各色の濃度を2値化処理する方法について、
図3を用いて説明する。
【0076】図2(b)に示す4×2のドット配列から
なる基本2値ドットパターンの例では、8個のドットを
それぞれ塗りつぶす/塗りつぶさないことにより、図3
(a)〜図3(i)に一例を示す9段階の濃度(濃度1
〜濃度9)を表現できる濃度パターンマトリックスが得
られる。
【0077】そこで、図3に示す濃度マトリックスを用
いると、各インクの多値誤差拡散出力値は、それぞれ9
段階の濃度で表示できる。
【0078】なお、図4は、入力多値画像値、多値誤差
拡散出力値、濃度パターンマトリックスが一対一の関係
で結ばれていることを示している。
【0079】すなわち、図4で、ある入力多値画像値に
対して、対応する多値誤差拡散出力値Outが得られ、
この多値誤差拡散出力値Outが、例えば、1の場合に
は、この多値誤差拡散出力値Out=1に対応する2値
化処理された出力2値画像値図の濃度2が、各色ごとに
得られる。
【0080】[低・中濃度部における混色による明度低
下]次に、混色による明度低下について、説明する。
【0081】インクジェット記録装置1000では、各
インク、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローを混合
して、所定の色を印字するが、混合すると、混合する前
の各インクの明度より、混色後のインクの明度が低下す
る。
【0082】マクロ的には、インクが混色することによ
り、所定の色を実現するわけであるが、混色により明度
が低下するため、特に、低・中濃度の各インク色を混合
して作成される部分(ハイライト部)における明るい感
じが減少し、その部分の原画の再現性が悪く感じられて
しまう。
【0083】なお、混色後のインクの明度が低下すると
感じられるのは、インクの濃度が低・中濃度の場合であ
り、インクの色が高濃度になると、本来、明度があまり
重要とならなくなるためドットの重なりによる明度低下
も問題とならない。
【0084】図5を用いて、低・中濃度部における明度
低下について説明する。
【0085】図5(a)に示すように、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの各色インクそれぞれに対し
て、基本2値ドットパターンを用いた濃度パターンマト
リックス(4×2のドット配列)をもちいて、多値誤差
拡散出力値Outを表現する。ここで、各色の多値誤差
拡散出力値Outが2の場合は、図3(c)の濃度3と
なる。この時、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
の各インクを用いた印字を、図3(c)の濃度3を用い
て作成したのが、図5(a)であり、図5(a)を重ね
て所定の色を作成した場合、図5(b)に示すように、
それぞれの色が重なりあい、混色による明度低下をおこ
す。これが、混色による明度低下の原因である。
【0086】[混色による明度低下の防止]そこで、上
記問題を解決するため、本発明の第1の実施形態として
は、図6(a)に示すように、各印字色ごとに、異なる
ドット配列の基本2値ドットパターンを用いるようにす
る。
【0087】この各色ごとに異なるドット配列の基本2
値ドットパターンを使用することにより、図6(b)に
示すように、各色を重ねても各ドットは重ならなくな
る。
【0088】このことから、明度が重要となる低・中濃
度部分(例えば、図6(a)に示す多値誤差拡散出力値
Outが2の場合など)において、上述の混色による明
度低下を避けることができる。
【0089】なお、図6(b)では、混色を避けるため
各色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のイン
クを異なる位置に印字しているが、ドットの大きさが微
少である場合は、マクロ的に人間の目には、ある領域内
の微少ドットの区別ができないため、各インク色は混合
して見える。
【0090】従って、図6(b)に示すように、実際に
は混色していなくても、マクロ的に所望の色を実現して
いるように見える。
【0091】なお、高濃度部分に関しては、既に説明し
たように、本来、明度があまり重要とならないため、ド
ットの重なりによる明度低下も問題とならない。
【0092】以上述べたように、多値誤差拡散出力値O
utを基本2値ドットパターンを用いて置き換える場合
に、印字する各色ごとに、異なるドット配列の基本2値
ドットパターン用いることにより、低・中濃度部におい
て、混色の際のドットが重なって印字されることによる
明度の低下を防止することができる。
【0093】その結果、低・中濃度の各インク色を混合
して作成される部分(ハイライト部)における明るい感
じが再現でき、ハイライト部が美しい、高品位な画像を
形成することが可能である。
【0094】なお、第1の実施の形態例では、基本2値
ドットパターンは、8ドットで構成しているが、本発明
は、これに限定されることはないのは、いうまでもな
い。
【0095】また、基本2値ドットパターンは、同じ色
の濃度の異なる複数のドットにより構成されるとして
も、同様にして実施可能である。
【0096】また、第1の実施の形態例では、すべての
色に対して異なるドット配列の基本2値ドットパターン
を採用することにより、低・中濃度部で各色のドットが
可能な限り重ならないように構成しているが、この構成
を全ての色に適応せず、ある特定の色に限定してもよ
い。
【0097】[第2の実施の形態例]以上説明した第1
の実施の形態例においては、画像形成装置および画像形
成方法としてインクジェット記録装置を例として説明し
たが、本発明は、以上の例に限定されるものではなく、
他の画像形成装置および画像形成方法に適用してもよい
ことはもちろんである。
【0098】以下、本発明の画像形成装置の第2の実施
の形態例であるインクジェット記録装置2000につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。
【0099】第2の実施の形態例において用いる基本構
成は、図10に示す第1の実施の形態例と同様の構成で
あるため、同じものは同じ符号を付してその詳細な説明
は、省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0100】第2の実施の形態例では、上記第1の実施
の形態例と異なり、図11に示すように、制御部(CP
U)5020の画像処理部5120は、各色ごとに濃度
パターンマトリックスを複数有し、それぞれの濃度パタ
ーンマトリックスを用いて、出力2値画像値を生成す
る。その他の構成、動作は、上記第1の実施の形態例と
全く同様である。
【0101】[画像処理部]図12は、画像処理部51
20のブロック図である。
【0102】図12において、100は、加算器であ
り、入力多値画像値Inに誤差値dInが加算され、I
n+dInを発生する。101は、誤差値dInが加算
された入力多値画像値In+dInに応じて、出力され
るべき多値誤差拡散出力値Outを発生させる多値誤差
拡散出力値発生器である。
【0103】102は、誤差値を含む入力多値画像値I
n+dInと発生した多値誤差拡散出力値Outとを比
較し、積算された誤差値In+dIn−Outを生成す
る比較器であり、103は、多値誤差拡散出力値Out
と積算された誤差値In+dIn−Outを分別するセ
レクタである。
【0104】104は、積算された誤差値In+dIn
−Outを蓄積する蓄積誤差バッファであり、105
は、蓄積された誤差値を周辺画素に所定の比率で分配す
る割算器である。以上の各機能は、第1の実施の形態例
と同じである。
【0105】507は、多値誤差拡散出力値Outを各
色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)ごとの多
値誤差拡散出力値Outを分離するセレクタである。5
08は、濃度パターンマトリックスであり、各色(ブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエロー)ごとの多値誤差拡
散出力値Outを2値化処理して、出力2値画像値50
9を発生する。
【0106】[濃度パターンマトリックスを用いた2値
画像値の表示]次に、出力2値画像値509の詳細およ
び出力2値画像値509を用いた混色による明度低下の
防止について説明する。
【0107】図13は、入力多値画像値In、多値誤差
拡散出力値Outと基本2値ドットパターンを用いた濃
度のパターンマトリックスとの関係を示した図である。
【0108】図14は、異なる濃度を表す濃度パターン
マトリックスを作成するときに使用する2種の基本2値
ドット配列の併用例の一例を示す図である。
【0109】後述するように、この2種の基本2値ドッ
ト配列を併用すると、元画像の極低濃度部を再現しやす
くなる。
【0110】例えば、図13に示す入力多値画像値がI
の範囲にある場合の多値誤差拡散出力値Xに対応す
る濃度マトリックスは、図14(a)および図14
(b)に示すように、ドット配列Aとドット配列Bを
併用する。
【0111】ドット配列Aとドット配列Bを併用する
ことにより、ドット配列Aまたはドット配列Bをそれ
ぞれ単独で使用した場合には表現できない元画像の極低
濃度部を再現しやすくなる。
【0112】図15、図16は、多値誤差拡散出力値に
対して、図14に示す2種の基本2値ドット配列を用い
て2値化処理した画像データの作成方法を説明する図で
ある。
【0113】図17は、各色インクで、同じドット配列
の濃度パターンマトリックスを使用した場合における各
色ドットの重なりによって生じる混色による明度低下の
例を示す図である。
【0114】図18は、各色インクで、異なるドット配
列の濃度パターンマトリックスを使用した場合における
各色ドットの重なりを避けることによって混色による明
度低下を防ぐ例を示す図である。
【0115】図19、図20は、濃度パターンマトリッ
クスを利用して、混色時に色ごとに相補的位置に基本2
値ドットパターンが配置されることによる各色のドット
の重なりを防止する手法の説明図である。
【0116】以上の構成において、以下にその動作を説
明する。
【0117】前述のように、入力多値画像値Inには、
誤差拡散処理により生じる誤差値dInが加算され、I
n+dInが多値誤差拡散出力値発生器501に入力す
る。この入力に対して、多値誤差拡散出力値発生器50
1からは、多値誤差拡散出力値Outが出力され、セレ
クタ503で分離された多値誤差拡散出力値Outは、
さらに、セレクタ507で各出力色ごとに分離されてか
ら、濃度パターンマトリックス508で、各色ごとに2
値化処理された出力2値画像値509を発生する。
【0118】[元画像の極低濃度部の再現]ここで、第
2の実施の形態例における2値化処理の特徴について、
図13および図14を用いて説明する。
【0119】なお、第2の実施の形態例においても、元
画像の1ピクセルを表現する基本2値ドット配列および
基本2値ドット配列を用いた各濃度パターンマトリック
スは、例えば、図2および図14などを用いて行うもの
とする。
【0120】また、n×mの基本2値ドット配列は、元
画像の1ピクセルに対応するので、生成する2値画像値
が元画像に対しn×m倍されるのは、第1の実施の形態
例の場合と同様である。
【0121】図13において、元画像の色である入力多
値画像値が図に示すIすなわち極低濃度の範囲にある
場合、多値誤差拡散出力値Xは、Xとなる。
【0122】例えば、図15に一例を示すように9ピク
セルの元画像の入力多値画像値が全てIの場合を考え
てみる。
【0123】ドット配列Bのみを用いた濃度パターンマ
トリックスで印字すると、図14(c)に示すように、
9ピクセルの濃度パターンマトリックスは、全てドット
配列Bから構成されるため、再現される色は無色とな
り、元画像を全く再現できないことになる。
【0124】しかるに、図14(b)に示すように、X
に対応するドット配列が、ドット配列Aとドット配
列Bのいずれか一方を選択できるとすると、2値化処理
後の9ピクセルの濃度パターンマトリックスは、例え
ば、図14(d)となる。
【0125】図14(d)の場合は、9ピクセルに対応
する濃度パターンマトリックス全体の中に、ドット配列
が4個、ドット配列Bが5個混在する。そのため、
9ピクセルに対応する濃度パターンマトリックス全体と
して元画像を再現できることになる。
【0126】なお、図14において、ドット配列Aとド
ット配列Bは乱数を用いて発生させる。また、基本2値
ドットパターンAのドットの位置A0iも乱数を用いて
発生させる。
【0127】[元画像が階調データの場合への適応]次
に、元画像256階調データに対して、上述の複数の濃
度パターンマトリックスを適応する方法について説明す
る。
【0128】図16に示すように、256階調の元画像
データであるに対して、多値誤差拡散処理を行うと、図
16(a)または図16(c)に示すように、入力多値
画像値が多値誤差拡散出力値X〜Xまでのn階調の
データに量子化される。
【0129】このn階調のデータのうち、図16(a)
に示すX成分の多値誤差拡散出力値に対して、各ピク
セルごとに、図14に示す濃度X成分に対応するドッ
ト配列Aとドット配列Bのいずれか一方を用いて、2
値化処理を繰り返し適用すると、図16(b)となる。
【0130】ここで、ドット配列Aとドット配列B
は、乱数を用いて発生させる。また、ドット配列A
ドット位置も乱数を用いて発生させる。
【0131】同様にして、図16(c)に示すX成分
の多値誤差拡散出力値に対して、各ピクセルごとに、図
14に示す濃度X成分に対応するドット配列Aとド
ット配列Bのいずれか一方を用いて、2値化処理を繰り
返し適用すると、図16(d)となる。
【0132】この操作を全てのX成分について行う。
【0133】以上の作業を各多値誤差拡散の出力値毎に
全画像データに行うことにより、最終的に多値誤差拡散
出力値は出力2値画像値に変換される。
【0134】[低・中濃度部における明度低下の防止]
上述した濃度パターンマトリックスをすべての出力色に
使用して2値化処理を行った場合、図17に示すように
生成される画像は、ある位置にだけドットが重なってし
まうため、ドット重なりによる明度低下によって低・中
濃度部における明度の低下を招き、画像品位が低下す
る。
【0135】そこで、第2の実施の形態例では、図18
に示すように、各色毎に、濃度パターンマトリックスを
それぞれの色のドットが重ならないようにするため、図
14に示した何も印字しないドット配列Bとドットを一
つもしくはそれ以上を印字するドット配列Aとが同じ
確率で出現するようにし、しかもドット配列Bのドット
の位置が同じ確率で任意の位置に出現するようにして、
濃度パターンマトリックスを作成する。
【0136】このようにして作成した濃度パターンマト
リックスの一例が図18であり、濃度パターンマトリッ
クス内に配置されるドットは、それぞれの色ごとに重な
らない位置に配置されている。
【0137】なお、印刷時には、インクの色を重ねて新
たな色を形成するが、上述のようにドットがずれている
場合は、ドットの重なりによる新たな色の形成は行われ
ない。しかし、印字ドットのずれが微少であるため、あ
る空間に各色のドットが平均的に分布されていれば人の
目にはそれらのドットを個別に識別することもなく、混
色されてある一様な色として認識される。
【0138】その結果、ある領域内に各色のドットが分
配されて配置され、それぞれの色のドットは重ならなく
なり、各色のドット重なりによる明度低下を防止し、低
・中濃度部における明度低下による画像の劣化を防止で
きる。
【0139】[基本2値ドットパターンの配置方法]濃
度パターンマトリックス内に配置される基本2値ドット
パターンの配置方法について、図19および図20を用
いて説明する。
【0140】図19には、濃度パターンマトリックスの
一例を示した。
【0141】図19に示すように、濃度パターンマトリ
ックスには、0〜255までの数字を各4個ずつマトリ
ックス全体に対して均質、かつ乱数的に配置されてい
る。
【0142】説明を簡単にするために、シアンとマゼン
タで説明する。
【0143】シアンの濃度パターンマトリックスがある
所定の濃度を実現するために、シアン基本2値ドットパ
ターンAを256−n/256個、シアン基本2値ドッ
トパターンBをn/256個の比率で混在させる。
【0144】この場合に、濃度パターンマトリックスに
記された数字の0〜n−1までの位置にシアン基本2値
ドットパターンAを配置し、残りの部分にシアン基本2
値ドットパターンBを配置するようにする。
【0145】同様にして、マゼンタに関しては、マゼン
タの濃度パターンマトリックスが所定の濃度を実現する
ために、マゼンタ基本2値ドットパターンBを256−
m/256個、マゼンタ基本2値ドットパターンAをm
/256個の比率で混在させこの場合に、濃度パターン
マトリックスに記された数字の255〜255−mまで
の位置にマゼンタ基本2値ドットパターンBを配置し、
残りの部分に関してはマゼンタ基本2値ドットパターン
Aを配置するようにする。
【0146】このようにシアンとマゼンタで異なる初期
値から、一定数の基本2値ドットパターンで濃度パター
ンマトリックスを構成していくことで、濃度パターンマ
トリックス内で、同じ位置に異なる色を印字する確率
を、特に、ハイライト部などに関しては減少することが
できる。
【0147】以上のような構成により、画像生成時の各
色のドット重なりによる明度低下に起因する低・中濃度
部における画像劣化の問題を解決し、ハイライト部の明
度の高い高品位な画像を出力する。
【0148】また、上記第2の実施の形態例では、濃度
パターンマトリックスを構成する複数の基本2値ドット
パターンを濃度パターンマトリックス内に乱数的に配置
するとした。しかし、本発明はこれに限定されることな
く、規則的に配置するなど別の配置方法でもよいのはい
うまでもない。
【0149】[効果]以上、説明した本発明の実施の形
態例をまとめると下記のようになる。
【0150】(1)元画像データの1ピクセルに相当す
るi×jドットの基本2値ドットパターンを印字色ごと
にお互いのドット位置が重ならないように作成し、入力
された多値画像の元画像データを任意に定められた閾値
を基準に量子化し、多値誤差拡散の出力値を対応する濃
度を実現する前記基本2値ドットパターンで置き換える
ことにより2値データに変換する画像形成方法におい
て、多値誤差拡散出力値を2値ドットパターンに変換す
る際に、低・中濃度部においてドットの重なりを可能な
限り減少させることにより、各色のドットの重なりによ
る明度低下を防止し、ハイライト部における明度を維持
し、高品位な画像を形成することができる。
【0151】(2)前記基本2値ドットパターン作成手
段により作成された、印字色ごとにお互いのドット位置
が重ならないドット配置で表現濃度の異なる基本2値ド
ットパターンを複数組み合わせ、多値誤差拡散の出力値
に対応する新たな濃度を実現するn×mの濃度パターン
マトリックスを作成し、濃度パターンマトリックスによ
り、前記多値誤差拡散の出力値を2値データに変換する
ことにより、各色の濃度パターンマトリックスにより2
値化処理を行う際に、各印字色ごとに基本2値ドットパ
ターンの配列状態の異なる濃度パターンマトリックスを
使用することにより、低・中濃度部におけるドットの重
なりによる明度低下を防止し、ハイライト部の明度の高
い高品位な画像を出力することができる。(3)濃度パ
ターンマトリックス作成方法において、複数の基本2値
ドットパターンを乱数的にn×mの濃度パターンマトリ
ックス内に配置し、さらに特定色の基本2値ドットパタ
ーンの配置と他の印字色の基本2値ドットパターンの濃
度パターンマトリックスにおける配置が相補的に異なら
せることにより、印字ドットをある面積内に均質にばら
撒きながら、さらに低・中濃度部における異なる色のド
ットの重なりによる明度低下を防止し、ハイライト部の
明度の高い高品位な画像を生成することができる。
【0152】(4)i×jの基本2値ドットパターン
が、複数濃度もしくは複数種類のインク種により構成さ
れることにより、階調数を増加させ、なおかつ、低・中
濃度部における異なる色のドットの重なりによる明度低
下を防止し、ハイライト部の明度の高い高品位な画像を
生成することができる。
【0153】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例え
ば、ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リー
ダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用して
も、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファク
シミリ装置など)に適用してもよい。
【0154】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0155】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0156】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、図4および図12での説明に対応する
プログラムコードが格納されることになる。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低・中濃度部分におけるドットの重なりを可能な限り防
止し、ハイライト部の明度を維持することによって、高
品位な画像を出力することができる画像形成装置及び画
像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一発明の実施の形態例の画像処
理部の概略ブロック図である。
【図2】元画像データと基本2値ドットパターンとの関
係を説明する図である。
【図3】基本2値ドットパターンを用いた各濃度のパタ
ーンマトリックスの例を示した図である。
【図4】入力多値画像値、多値誤差拡散出力値、出力2
値画像値の関係を説明する図である。
【図5】各色で同じドット配置の基本2値ドットパター
ンを使用した場合に混色による明度が低下することを説
明する図である。
【図6】各色で異なるドット配置の基本2値ドットパタ
ーンを使用した場合に混色による明度が低下しないこと
を説明する図である。
【図7】本発明に係わる一発明の実施の形態例のインク
ジェット記録装置の斜視図である。
【図8】記録ヘッドユニットの斜視図である。
【図9】記録ヘッドの発熱体付近の拡大断面図である。
【図10】本発明に係わる一発明の実施の形態例のイン
クジェット記録装置のブロック図である。
【図11】本発明に係わる一発明の実施の形態例のイン
クジェット記録装置のブロック図である。
【図12】本発明に係わる一発明の実施の形態例の画像
処理部の概略ブロック図である。
【図13】入力多値画像値、多値誤差拡散出力値、出力
2値画像値の関係を説明する図である。
【図14】1種類および2種類のドットパターンを使用
した場合の基本2値ドットパターンによる明度の再現を
説明する図である。
【図15】2種類のドット配置の基本2値ドットパター
ンを使用する濃度マトリックスを説明する図である。
【図16】元画像、多値誤差拡散出力値、異なる基本2
値ドットパターンを使用する濃度マトリックスを適用し
た2値化画像データ値の関係を説明する図である。
【図17】各色で同じドット配置の基本2値ドットパタ
ーンを使用した場合に混色による明度が低下することを
説明する図である。
【図18】各色で異なるドット配置の基本2値ドットパ
ターンを使用した場合に混色による明度が低下しないこ
とを説明する図である。
【図19】濃度パターンマトリックス内に配置される基
本2値ドットパターンの配置例を示す図である。
【図20】2種の基本2値ドットパターンを説明する図
である。
【符号の説明】
4120 画像処理部 100 加算機 101 多値誤差拡散出力値発生器 102 比較器 103 セレクタ 104 蓄積誤差バッファ 105 割算器 106 濃度パターンマトリックス 107 出力2値画像値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/52 H04N 1/46 B Fターム(参考) 2C056 EA04 EA06 EC76 EC79 ED05 EE02 2C057 AF39 CA05 2C262 AA02 AA24 AA26 AA27 AB13 BB03 BB14 BB27 DA08 GA21 5C074 AA05 AA10 BB16 CC26 DD04 DD06 DD24 DD28 FF15 GG09 5C079 HB03 HB06 KA15 LA17 LA31 LA34 LC09 MA11 NA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値階調の元画像データの1画素を各階
    調に対応するドットを有する基本2値ドット配列により
    表現する画像形成装置であって、 前記基本2値ドット配列が、同じ階調を有する異なる種
    類のインクごとに異なるドット配列を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記基本2値ドット配列中の前記インク
    を塗るセルの位置は、乱数を用いて決定されることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記階調は、前記基本2値ドット配列中
    の前記インクを塗るセルの数を変更して表現されること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記基本2値ドット配列は、1種類のイ
    ンク、同じ種類の濃度の異なるインク、あるいは、異な
    る種類の複数のインクのいずれかを用いて塗られること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記インクは、シアン、マゼンタ、イエ
    ロー、ブラックのうちの少なくとも1つを含むことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 異なる階調を表現する前記基本2値ドッ
    ト配列を複数個使用して1つの階調を表現することを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記複数個の前記基本2値ドット配列を
    選択するために、乱数が用いられることを特徴とする請
    求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 多値階調の元画像データの1画素を各階
    調に対応するドットを有する基本2値ドット配列により
    表現する画像形成方法であって、 前記基本2値ドット配列が、同じ階調を有する異なる種
    類のインクごとに異なるドット配列を有することを特徴
    とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記基本2値ドット配列中の前記インク
    を塗るセルの位置は、乱数を用いて決定されることを特
    徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記階調は、前記基本2値ドット配列
    中の前記インクを塗るセルの数を変更して表現されるこ
    とを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像形
    成方法。
  11. 【請求項11】 前記基本2値ドット配列は、1種類の
    インク、同じ種類の濃度の異なるインク、あるいは、異
    なる種類の複数のインクのいずれかを用いて塗られるこ
    とを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項
    に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記インクは、シアン、マゼンタ、イ
    エロー、ブラックのうちの少なくとも1つを含むことを
    特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記
    載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 異なる階調を表現する前記基本2値ド
    ット配列を複数個使用して1つの階調を表現することを
    特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記複数個の前記基本2値ドット配列
    を選択するために、乱数が用いられることを特徴とする
    請求項13に記載の画像形成方法。
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