JP2001315102A - 替刃鋸 - Google Patents

替刃鋸

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JP2001315102A
JP2001315102A JP2000133445A JP2000133445A JP2001315102A JP 2001315102 A JP2001315102 A JP 2001315102A JP 2000133445 A JP2000133445 A JP 2000133445A JP 2000133445 A JP2000133445 A JP 2000133445A JP 2001315102 A JP2001315102 A JP 2001315102A
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Yoshie Kijima
吉重 木島
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KIJIMA SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被切断材に対して切断姿勢を殊更変え
なくても鋸刃の掛かり具合を替えられる替刃鋸を開発す
る事にある。 【解決手段】 縦引き用の鋸刃(12)と横引き用の鋸刃
(1)とが両側辺(4a1)(4a2)にそれぞれ形成された替刃鋸
本体(1)と、替刃鋸本体(1)の中子(5)に取り付けられた
柄(3)とから構成された替刃鋸(A)であって、替刃鋸本体
(1)の中心線(CL2)が柄(3)の中心線(CL1)に対して傾斜す
るように柄(3)に取り付けられている事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柄に対して替刃鋸
本体を傾斜させる事で、切断姿勢を変えずに鋸刃の被切
断材に対する掛かり方を自在に替え、被切断材に対する
最初の切込時の刃の飛びをなくし、正確に切り込む事が
出来、しかもその後の切削効率に優れた替刃鋸に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鋸身(20)の一方の側辺に縦目(24)、他方
の側辺に江戸目(21)が形成され、鋸身(20)の中心線(22)
に沿って平行に柄(23)が配設されている従来の替刃鋸
(B)を用いて柱や板材などの被切断材(10)を切断する場
合、図7のように被切断材(10)の繊維方向に沿って切断
する縦引き、図示しないが繊維に対して直角方向に引く
横引き、繊維に対して斜めに引く斜め引きなど色々な切
断方法があるが、いずれの場合でも最初の切り込みが重
要で、その切り込みがずれると被切断材(10)の切り口に
傷が発生し、被切断材(10)が高価な床柱のような場合、
それが無駄になってしまう事がある。そのため作業者
は、通常、切り始めには被切断材(10)に対して替刃鋸
(B)を寝かせ鋸刃の掛かりを浅くし、切り込み位置がず
れないように慎重に替刃鋸(B)を引く。
【0003】縦引きの場合に用いられる縦目(24)は、ノ
ミの刃のような形をしており、被切断材(10)を削り取っ
て切断して行くような構造になっている。そして、一般
的に目が粗いため切削抵抗が大きく、縦引きの場合は繊
維に沿って切り込んで行くため切り込みが横引きに比べ
て容易であるものの、場合によっては切り始めに刃が飛
んで前述のように被切断材(10)に傷を付ける事がある。
従って、縦引きの場合でも切り始めは容易に刃が被切断
材(10)に切り込んで行くナイフエッジ状の刃の江戸目(2
1)の方が適している。そこで作業者は縦引きの場合でも
替刃鋸(B)を出来るだけ寝かせ、刃が飛ばないように注
意して江戸目(21)側で最初切れ目を入れ、被切断材(10)
に切れ目が入ると、鋸身(20)は切り溝から外れる事がな
いので、替刃鋸(B)を反転させて持ち替え、縦目(24)側
で切断を継続する。
【0004】勿論、縦目(24)で切り始める事も可能で、
その場合も最初のひと引きを、替刃鋸(B)を出来る限り
寝かして刃が飛ばないように慎重に引き、切れ目が正確
に入った後はそのまま力を入れて切り込んで行く。最初
の切れ目が入った後の継続的切断は、被切断材(10)に対
して替刃鋸(B)を立てて鋸刃の掛かりを大きくする事に
よって、力を必要以上に入れることなく効率的に切断す
る。
【0005】この様に縦引きの場合、切り始めとその後
の切断とによって被切断材(10)に対して鋸刃の掛かりを
大きくしたり小さくしたりするのであるが、被切断材(1
0)に対する替刃鋸(B)の角度を調節し、さらにその角度
に応じて作業を行い易いよう体勢を変えなければならず
面倒であった。
【0006】また、江戸目(21)で被切断材(10)を横引き
や斜め引きで切断する場合でも、被切断材(10)の繊維を
切断するので切断抵抗が大きく、切り始めに刃が飛ばな
いように被切断材(10)に対して替刃鋸(B)を十分寝かせ
て刃の掛かりを浅く調節し慎重に切り込みを入れ、その
後、替刃鋸(B)を立てて切り込んでいく。以上のように
縦引き、横引き或いは斜め引きの場合、切り込み時とそ
れ以後の切断とは異なる切り方になり、正確な切断をす
るためにはそれなりの熟練が必要であった。
【0007】また替刃鋸(B)を用いて被切断材(10)を切
断する場合、鋸身(20)のほぼ全体を使用する事になる
が、従来例の場合、柄(23)内に嵌め込まれ、中子(26)を
保持するための中子保持金具(27)の先端部分(25)が柄(2
3)の先端から突出し、鋸身(20)の首(28)を両側から挟み
付けていたため切断中に勢い余って先端部分(25)が被切
断材(10)に衝突し被切断材(10)に傷を付けることがあっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
第1に被切断材に対して切断姿勢を殊更変えなくても鋸
刃の掛かり具合を変えられ、第2に中子を柄に固定する
中子保持金具の先端が切断中に被切断材に接触して被切
断材を傷付けるような事のない替刃鋸を開発する事にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】「請求項1」に記載の替
刃鋸(A)は、「縦引き用の鋸刃(12)と横引き用の鋸刃(1
1)とが両側辺(4a1)(4a2)にそれぞれ形成された替刃鋸本
体(1)と、替刃鋸本体(1)の中子(5)に取り付けられた柄
(3)とから構成された替刃鋸(A)であって、替刃鋸本体
(1)の中心線(CL2)が柄(3)の中心線(CL1)に対して傾斜す
るように柄(3)に取り付けられている」事を特徴とす
る。
【0010】この鋸(A)は替刃鋸であるので、柄(3)に対
する替刃鋸本体(1)の取付方を変える事で縦引き用の鋸
刃(12)或いは横引き用の鋸刃(11)が形成されている各側
辺(4a1)(4a2)の、被切断材(10)に対する掛かり方を自由
に変える事が出来る。まず、縦引き用の鋸刃(12)が形成
されている側辺(4a2)が、横引き用の鋸刃(11)が形成さ
れている側辺(4a1)に比べて被切断材(10)に対して掛か
り方が深くなる場合を説明する。
【0011】この場合で縦引きを行う場合、図2のよう
に被切断材(10)に対して掛かりの浅い横引き用の鋸刃(1
1)が形成されている側辺(4a1)側でまず、被切断材(10)
の所定箇所に切り込みを慎重に入れ、続いて替刃鋸(A)
を反転させて図1に示すように縦引き用の鋸刃(12)が形
成されている側辺(4a2)で被切断材(10)の縦引きを行な
う。最初の切込時は、替刃鋸本体(1)自体が柄(3)に対し
て傾斜しているので、従来例のように作業者が殊更体を
傾けて替刃鋸(B)を寝かし、慎重に最初のひと引きをす
る必要がなく、通常の姿勢で替刃鋸(A)は十分被切断材
(10)に対して寝た状態となり、正確な最初の切込が可能
となる。
【0012】最初の切込が行なわれると替刃鋸(A)を反
転させ、縦引き用の縦目(12)で被切断材(10)の縦引きを
行なうが、この時、柄(3)に対して縦引き用の縦目(12)
が形成されている側辺(4a2)は、被切断材(10)に対して
掛りが深くなっているため、殊更替刃鋸(A)を立てなく
とも十分替刃鋸(A)を立てた状態で切断していく事が出
来る。従って、請求項1に記載の替刃鋸(A)は、切断の
際に殊更作業者が切断姿勢を変える必要がなく、そのま
まの姿勢で正確且効率良く切断することが出来る。
【0013】これとは逆に、替刃鋸本体(1)を差し替え
て縦引き用の縦目(12)が形成されている側辺(4a2)側の
方が、被切断材(10)に対して掛りが浅くなるようにして
もよく、作業者の好みで柄(3)に対する替刃鋸本体(1)の
取り付け方を変える事が出来る。
【0014】「請求項2」に記載の替刃鋸(A1)は、請求
項1に記載の替刃鋸(A)の第1実施例で、(a) 中子(5)の
側辺(5b)が当接する中子固定空間部(3a)の内側辺(3b)が
柄(3)の中心線(CL1)に平行に形成されており、(b) 中
子固定空間部(3a)の内側辺(3b)に当接する中子(5)の側
辺(5b)が替刃鋸本体(1)の中心線(CL2)に対して傾斜する
ように形成されている事を特徴とする。
【0015】「請求項3」に記載の替刃鋸(A2)は、請求
項1に記載の替刃鋸(A)の第2実施例で、(a) 中子(5)
の側辺(5b)が当接する中子固定空間部(3a)の内側辺(3b)
が柄(3)の中心線(CL1)に対して傾斜するように形成され
ており、(b) 中子固定空間部(3a)の内側辺(3b)に当接
する中子(5)の側辺(5b)が替刃鋸本体(1)の中心線(CL2)
に平行に形成されている事を特徴とする。
【0016】第1実施例(A1)の場合は、中子(5)の側辺(5
b)が傾斜している場合であるのに対して第2実施例(A2)
の場合は、中子固定空間部(3a)の内側辺(3b)が傾斜して
いる場合である。傾斜方向は図1(第1実施例(A1))の場
合、中子(5)の尾に向かって次第に幅が狭くなるように
形成してあるが、図示していないが逆に幅が広くなるよ
うに形成されていてもよい。その場合、柄(3)に対する
替刃鋸本体(1)の側辺(4a1)(4a2)のが向き方向が逆にな
る。図3(第2実施例(A2))の場合は、中子固定空間部(3
a)の内側辺(3b)が柄(3)の中心線(CL1)に対して傾いてい
る場合で、その例としては中子固定空間部(3a)全体が柄
(3)の中心線(CL1)に対して傾いている場合、或いは図示
していないが中子固定空間部(3a)の内側辺(3b)(3c)間の
幅が後端に向けて次第に狭くなるように形成されている
場合、逆に前述同様図示していないが逆に幅が広くなる
ように形成されている場合などがある。
【0017】しかしながら、何れの場合でも替刃鋸本体
(1)の中子(5)を柄(3)に形成された中子固定空間部(3a)
に挿入し、中子(5)の一方の側辺(5b)を中子固定空間部
(3a)の一方の内側辺(3b)に当接させて固定した場合、柄
(3)の中心線(CL1)に対して替刃鋸本体(1)の中心線(CL2)
が傾斜して固定されるようになる。
【0018】「請求項4」は、請求項1〜3に記載の替
刃鋸(A)の縦引き用側辺(4a2)の鋸刃の形状に付いての更
なる限定で、(a)縦引き用鋸刃が形成されている側辺(4a
2)の後部(4c)の刃が江戸目(11)で形成されており、(b)
前部(4b)の刃が、複数の江戸目(11)と、江戸目(11)の次
に形成された縦目(12)と、縦目(12)の次に形成された溝
部(13)とで構成されていることを特徴とする。
【0019】このように縦引き用側辺(4a2)の後部(4c)
の刃が江戸目(11)で形成されていると、縦引きの場合、
最初から縦引き用側辺(4a2)のこの部分(4c)で最初のひ
と引きによる切り目を入れ、続いて前部(4b)で縦引きを
継続して行なうことが出来、替刃鋸(A)を持ち替える必
要がない。
【0020】又、前部(4b)の刃が、複数の江戸目(11)
と、江戸目(11)の次に形成された縦目(12)とを有するの
で、左右対称にナイフエッジの刃が形成された江戸目(1
1)によって形成された鋭い2本の平行切溝間を縦目(12)
が削り取っていくので、切り口が非常に美しいだけでな
く、縦目(12)の次に形成された溝部(13)によって削り取
られた切り粉が排出され、替刃鋸目に切り粉が詰らず、
効果的な切断が可能となる。
【0021】「請求項5」は江戸目(11)が形成されてい
る後部(4c)の範囲に関し、「後部(4c)の範囲は、側辺(4
a2)の後端(e)から前記側辺(4a2)の全長の3分の1から
5分の1である」事を特徴とするもので、縦引き作業の
場合、一般的に側辺(4a2)の前3分の2程度が使用される
ので、江戸目(11)の範囲をこの程度に押さえておけば縦
引き作業に差し支える事がない。
【0022】「請求項6」は中子保持金具(6)の形状に
関し「柄(3)内に配設され、中子(5)を柄(3)に保持する
ための中子固定空間部(3a)を有する中子保持金具(6)の
先端部分(6a)が柄(3)内に配設されている」ことを特徴
とするもので、先端部分(6a)が柄(3)から突出していな
ければ切断作業時に勢い余って柄(3)が被切断材(10)に
突き当たっても従来例のように中子保持金具(27)の先端
部分(25)が被切断材(10)に接触して被切断材(10)を傷付
けるというようなことがなく、安心して切断作業を進め
ることが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る替刃鋸(A)を
図示実施例に従って説明する。図1、2及び3、4は第
1実施例の替刃鋸(A1)に関し、替刃鋸本体(1)と柄(3)と
から構成されている。替刃鋸本体(1)を構成する板(2a)
の両側辺(4a1)(4a2)には縦引き用の鋸刃と横引き用の鋸
刃とがそれぞれ形成され、板(2a)の後端(e)から連続し
て一体に突出している首(2b)とで鋸身(4)が形成され、
更に首(2)の後端から連続して一体に中子(5)が突出して
替刃鋸本体(1)が形成される。
【0024】本実施例(A1)では中子(5)の幅は中子(5)の
後端に近付くにつれて次第に小さくなるように形成され
ている。従って、中子(5)の側辺(5b)(5c)は鋸身(4)の中
心線(CL2)に対して傾斜する事になる。また、本実施例
(A1)では中子(5)の側辺(5b)(5c)が鋸身(4)の中心線(CL
2)に対称となっているが、非対称のものであってもよ
い。いずれにしても側辺(5b)又は/及び(5c)は鋸身(4)
の中心線(CL2)に対して傾斜している。また中子(5)の両
側辺(5b)(5c)或いは一方にネジ止め用の凹部(5a)が形成
されており、その位置は後述する理由から中子(5)の中
間付近が好ましい。
【0025】板(2a)の両側辺(4a1)(4a2)には前述のよう
に縦引き用の鋸刃と横引き用の鋸刃とが形成されてい
る。側辺(4a1)に形成されている横引き用の鋸刃は側辺
(4a1)全長にわたって図4に示すような江戸目(11)が形
成されている。一方、他の側辺(4a2)には縦引き用の鋸
刃が形成されているのであるが、縦引き用の鋸刃として
側辺(4a2)の全長に亙って縦目を形成してもよい。ま
た、図5に示すように特殊な形状にしてもよい。
【0026】特殊形状の縦引き用の鋸刃について説明す
ると、側辺(4a2)は前部(4b)と後部(4c)に別れており、
後部(4c)の刃は、側辺(4a2)の後端(e)から側辺(4a2)の
長さの3分の1〜5分の1の距離迄で、図4に示すよう
な江戸目(11)が形成されている。そして前部(4b)の刃
は、図5に示すように4枚(勿論、これに限られず2枚
或いは3枚でもよいし又は5枚以上でもよい)連続して
形成された江戸目(11)、最後尾の江戸目(11)の次に形成
された1枚の縦目(12)、縦目(12)の次に形成された1つ
の溝部(13)とから成る組み合わせ刃(14)が複数組み連続
して形成されている。
【0027】柄(3)には中子(5)が挿入・固定される中子
保持金具(6)が配設されている。中子保持金具(6)は、板
金を折返して断面細長いロ字状に形成されたもので、中
子(5)が挿入出来る幅及び厚み及び奥行きが設けられて
おり、この部分が中子固定空間部(3a)となる。第1実施
例(A1)では前記中子固定空間部(3a)の両内側辺(3b)(3c)
は柄(3)の中心線(CL1)に平行となっている。また、柄
(3)内に挿入・固着された中子保持金具(6)の先端部分(6
a)は柄(3)の先端と一致しており、柄(3)の先端から突出
していない。
【0028】柄(3)と中子保持金具(6)には互いに一致す
る箇所に挿通孔(9)が形成されており、更に柄(3)に中子
(5)を挿入し、首(2b)が柄(3)の先端に当接した時に、前
記挿通孔(9)の位置が中子(5)に形成された凹部(5a)の位
置と一致するようになっている。そして、挿通孔(9)に
はナット(8)が埋設されており、ナット(8)にネジ(7)を
螺入した時、ネジ(7)の先端が凹部(5a)に嵌り込み、且
つ中子(5)の一方の側辺(5b)を中子保持金具(6)の中子固
定空間部(3a)の一方の側辺(3b)に押圧させて柄(3)に固
定するようになっている。勿論、ネジ(7)を用いず、圧
入によって固定する事も可能である。
【0029】図1、2の場合、中子(5)の側辺(5b)(5c)
は中子(5)の後端に近付くにつれて替刃鋸本体(1)の中心
線(CL2)に近付くように傾斜しているが、凹部(5a)がネ
ジ(7)によって押さえられる事により、その一方の傾斜
側辺(5b)或いは(5c)が前記中子固定空間部(3a)のネジ
(7)とは反対側の内側辺(3b)に接することになり、替刃
鋸本体(1)の中心線(CL2)が柄(3)の中心線(CL1)に対して
傾いた状態で中子固定空間部(3a)内に固定されている。
【0030】次に本発明の作用について説明する。本発
明は替刃鋸(A1)であるから、替刃鋸本体(1)の柄(3)に対
する装着方向を変える事で、縦引き用鋸刃が形成されて
いる側辺(4a2)を、横引き用鋸刃が形成されている側辺
(CL1)に比べて被切断材(10)に対する掛かりをより深く
したり逆により浅くする事が出来るが、まず、図1、2
に示すように縦引き用鋸刃が形成されている側辺(4a2)
が、横引き用鋸刃が形成されている側辺(CL1)に比べて
被切断材(10)に対する掛かりがより深くなる方向に取り
付けた場合を説明する。
【0031】(a) 側辺(4a2)全体が縦目で形成されてい
る場合、図2のように被切断材(10)に対する掛かりが浅
い方の側辺(4a1)側に形成されている江戸目(11)で所定
箇所に慎重に切れ目を入れる。次に、替刃鋸(A1)を持ち
替えて、被切断材(10)に対する掛かりが深い方の側辺(4
a2)側に形成されている縦目(12)で切れ目に沿って縦引
きを継続し、被切断材(10)を繊維方向に沿って切断す
る。この場合、最初のひと引きに使用する江戸目(11)が
形成されている側辺(4a1)は、柄(3)の中心線(CL1)に対
して替刃鋸本体(1)の中心線(CL2)が傾斜しているので、
被切断材(10)に対する掛かりが浅く、逆に縦引きの場合
は掛かりが深くなるので、殊更切断作業の姿勢を変えな
くともそのままの姿勢で正確且つ効果的な切断が可能と
なる。
【0032】(b) これに対して側辺(4a2)が前述のよう
な特殊形状の場合、最初から図1のように被切断材(10)
に対する掛かりの深い方の側辺(4a2)側の後部(4c)に形
成されている江戸目(11)で所定箇所(2)に慎重に切れ目
を入れる。この場合側辺(4a2)は、被切断材(10)に対し
て刃の掛かりが深くなっているが、後部(4c)に形成され
ている刃は江戸目(11)で形成されているため、掛かりが
若干深くなったとしても繊維に略沿って切り込んで行く
ので刃が飛ぶという危険性は小さい。
【0033】被切断材(10)に切り込みを入れた後は、続
いて前部(4b)に形成された組み合わせ刃(14)で効率よく
切断を行うのであるが、前部(4b)の刃は江戸目(11)だけ
でなく縦目(12)も形成されている事、柄(3)に対して刃
の掛かりが大きいため、従来のように殊更替刃鋸(B)を
立て無理な体勢で作業を行う必要がない事、江戸目(11)
によって切り込まれた2本の平行な切断線内を縦目(12)
によって削り取る事、更にこの時点で発生した切り粉は
溝部(13)を通って外部に排出されてしまい、替刃鋸目に
目詰まりが発生しない事などから、替刃鋸(A1)を持ち変
えることなくそのままの状態で切り始めとその後の切断
とで刃を使い分け出来、効果的な縦引き切断が行われる
事になる。
【0034】(c) また、この状態で横切りを行なう場
合、被切断材(10)に対する掛かりが浅い状態の取り付け
方で切断してもよいが、ネジ(7)を緩め、替刃鋸本体(1)
を差し替え、再度ネジ(7)で固定してから横切り用の鋸
刃が形成されている側辺(4a1)が被切断材(10)に対する
掛かりが深くなるように取り付け、その状態で切断して
もよい。後者の場合、最初のひと引きで切れ目を入れる
場合に十分に注意して刃が飛ばないようにすれば、その
後の切断は刃が立った状態で行えるので、効率良く切断
する事が出来る。
【0035】また、前述の縦引き、横引き或いは斜め引
きの場合で、勢いが余って柄(3)が被切断材(10)に衝突
するようなことがあるが、中子保持金具(6)の先端(6a)
は柄(3)から側に突出していないため、従来例とは異な
り、切断中に被切断材(10)に傷を付けるというような事
はない。
【0036】なお、以上の場合で中子(5)の側辺(5b)(5
c)の傾斜方向は、中子(5)の後端に向かって次第に幅狭
になっていく場合を説明したが、逆に幅広になる場合も
当然存在する。また、本発明の第2実施例(A2)は、図3
に示すように中子(5)の側辺(5b)(5c)と中子保持金具(6)
の内側辺(3b)との関係が第1実施例(A1)と逆であるだけ
であり、替刃鋸本体(1)を柄(3)に装着した場合、替刃鋸
本体(1)と柄(3)の関係は第1実施例(A1)と同じになる。
【0037】
【発明の効果】本発明の替刃鋸は柄の中心線に対して鋸
身の中心線が傾斜しているため、被切断材に対して刃の
掛かりを容易に使い分けることが出来、作業者が切断姿
勢を殊更変えなくとも効率良く作業が出来、さらに中子
を柄に保持するための中子保持金具が柄内に配設されて
いるため、たとえ切断作業時に勢い余って柄の先端が被
切断材に突き当たったとして被切断材を傷付ける事がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例による縦引き若しくは斜め引
き時の使用状態を示す正面図
【図2】図1の横引き時の使用状態を示す正面図
【図3】本発明第2実施例による縦引き若しくは斜め引
き時の使用状態を示す正面図
【図4】本発明の江戸目の拡大図
【図5】本発明の組み合わせ刃の拡大図
【図6】本発明における中子と柄の関係を示す中子部分
の断面斜視図
【図7】従来例による縦引き若しくは斜め引き時の使用
状態を示す正面図
【符号の説明】
(1)…替刃鋸 (2)…替刃鋸本体 (3)…柄 (3a)…中子固定空間部 (3b)…内側辺 (4)…鋸身 (4a)…刃 (5)…中子 (5b)…側辺

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦引き用の鋸刃と横引き用の鋸刃と
    が両側辺にそれぞれ形成された両刃の替刃鋸本体と、替
    刃鋸本体の中子に取り付けられた柄とから構成された替
    刃鋸であって、 替刃鋸本体の中心線が柄の中心線に対して傾斜するよう
    に柄に取り付けられている事を特徴とする替刃鋸。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の替刃鋸において、 (a)中子の側辺が当接する中子固定空間部の内側辺が柄
    の中心線に平行に形成されており、 (b)中子固定空間部の内側辺に当接する中子の側辺が替
    刃鋸本体の中心線に対して傾斜するように形成されてい
    る事を特徴とする替刃鋸。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の替刃鋸において、 (a)中子の側辺が当接する中子固定空間部の内側辺が柄
    の中心線に対して傾斜するように形成されており、 (b)中子固定空間部の内側辺に当接する中子の側辺が替
    刃鋸本体の中心線に平行に形成されている事を特徴とす
    る替刃鋸。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の替刃鋸におい
    て、 (a)縦引き用鋸刃が形成されている側辺の後部の刃が江
    戸目で形成されており、 (b)前部の刃が、 複数の江戸目と、 江戸目の次に形成された縦目と、 縦目の次に形成された溝部とで構成されていることを特
    徴とする替刃鋸。
  5. 【請求項5】 請求項4の後部が、側辺の後端から
    前記側辺の全長の3分の1から5分の1である事を特徴
    とする替刃鋸。
  6. 【請求項6】 柄内に配設され、中子を柄に保持す
    るための中子固定空間部を有する中子保持金具の先端が
    柄内に配設されていることを特徴とする請求項1〜5に
    記載の替刃鋸。
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