JP2001314783A - 粉体塗装装置 - Google Patents

粉体塗装装置

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JP2001314783A JP2000136350A JP2000136350A JP2001314783A JP 2001314783 A JP2001314783 A JP 2001314783A JP 2000136350 A JP2000136350 A JP 2000136350A JP 2000136350 A JP2000136350 A JP 2000136350A JP 2001314783 A JP2001314783 A JP 2001314783A
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賢之 山口
Norihiko Sudo
徳彦 須藤
Seiji Takebe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被塗装物の垂直部及び水平部の外観仕上がりの
平滑性を良好に確保する。 【解決手段】被塗装物であるワークWに粉体塗装を施す
ための塗装ブース14は、第1の支持ゾーン16及び第
2の支持ゾーン18と、該第1の支持ゾーン16及び該
第2の支持ゾーン18のそれぞれと第1の仕切板20及
び第2の仕切板22を介して隣接形成される塗装ゾーン
24とを有する。前記塗装ゾーン24内には、前記第1
の仕切板20及び前記第2の仕切板22のそれぞれに固
着される第1の粉体塗装装置10が、前記ワークWの垂
直部に対向して複数個配設されている。さらに、前記第
1の仕切板20と前記第1の支持部26及び前記第2の
仕切板22と前記第2の支持部28とに連通して形成さ
れるスリット(図示せず)内を変位機構(図示せず)の
作用下に変位自在な可動アーム32に第2の粉体塗装装
置12が複数個配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンによって帯
電される粉体塗料を被塗装物に付着させる粉体塗装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉体塗料を使用して、例えば、
自動車のボンネットやドアなどの被塗装物に塗装を行う
場合、コロナ放電方式の粉体塗装装置が広く使用されて
いる。この種の塗装装置には、粉体塗料噴射口の半径方
向内方、若しくは、半径方向外方に静電印加用電極が配
設されている。このような構成において、この静電印加
用電極と接地された被塗装物との間に高電圧を印加し
て、該静電印加用電極からイオンを発生させる。そし
て、このイオンによって帯電された粉体塗料を被塗装物
に対して噴射し、該粉体塗料を該被塗装物の表面に付着
させることにより塗装が行われる。この場合、被塗装物
は、塗装ブース内に配置される。前記塗装ブース内に
は、静電印加用電極が粉体塗料噴射口の半径方向内方に
配設される塗装装置(以下、内電極型塗装装置と記
す)、又は、静電印加用電極が粉体塗料噴射口の半径方
向外方に配設される塗装装置(以下、外電極型塗装装置
と記す)のいずれか一方のみが配置される。
【0003】内電極型塗装装置では、静電印加用電極か
ら発生されるイオンが、放射状に噴射される粉体塗料の
内側及び外側に確実に発生するため、該粉体塗料に効率
良く帯電する。
【0004】一方、外電極型塗装装置では、静電印加用
電極から発生されるイオンが、放射状に噴射される粉体
塗料の外側に重点的に発生するため、換言すると、静電
印加用電極が粉体塗料噴射口より外側に配設されること
により、粉体塗料が壁となり該粉体塗料の内側にイオン
が発生することが可及的に阻止されるため、該粉体塗料
の外側が重点的に帯電し、内電極型塗装装置と比較して
噴射される粉体塗料全体に対する帯電効率が若干低下す
る傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記内
電極型塗装装置を用いて被塗装物に塗装を施した場合、
粉体塗料に対する帯電効率が良いため、該粉体塗料その
ものの静電反発が生じやすく、塗装した後の被塗装物の
外観仕上がりの平滑性が若干低下してしまうおそれがあ
る。但し、被塗装物の垂直部に塗装を施す場合において
は、放射状に噴射される粉体塗料の内側に確実にイオン
が発生するため、すなわち、粉体塗料の内側に電気力が
確実に作用するため、重力の作用下に内側の粉体塗料が
鉛直下方向に垂れ下がることがなく、塗装した後の被塗
装物の外観仕上がりの平滑性を確保できる。
【0006】一方、前記外電極型塗装装置を用いて被塗
装物に塗装を施した場合、前記内電極型塗装装置と比較
して該粉体塗料に対する帯電効率が若干低下するため、
該粉体塗料そのものの静電反発の発生を可及的に阻止で
き、塗装した後の被塗装物の外観仕上がりの平滑性を確
保することが可能となる。但し、被塗装物の垂直部に塗
装を施す場合においては、放射状に噴射される粉体塗料
の内側にイオンが発生することが可及的に阻止されてい
るため(粉体塗料の内側に電気力が作用しにくくなるた
め)、重力の作用下に内側の粉体塗料が鉛直下方向に垂
れ下がり易くなり、塗装した後の被塗装物の外観仕上が
りの平滑性が若干損なわれる可能性がある。
【0007】本発明は、従来の粉体塗料の塗装方法をさ
らに改良すべくなされたものであり、被塗装物の垂直部
に対しては、静電印加用電極が粉体塗料噴射口の半径方
向内方に配設される粉体塗装装置を用いることにより、
粉体塗料に対するイオンの帯電効率を向上させるととも
に、重力の作用下に粉体塗料が鉛直下方向に垂れ下がる
のを可及的に阻止して外観仕上がりの平滑性を確保し、
さらに、被塗装物の水平部に対しては、静電印加用電極
が粉体塗料噴射口の半径方向外方に配設される粉体塗装
装置を用いることにより、粉体塗料そのものの静電反発
の発生を可及的に阻止して外観仕上がりの平滑性を確保
することが可能な粉体塗装装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、接地される被
塗装物に対して粉体塗料を噴射する際、静電印加用電極
と該被塗装物との間に高電圧を印加して該静電印加用電
極からイオンを発生させ、該イオンによって粉体塗料を
帯電させることにより、該粉体塗料を該被塗装物の表面
に付着させる粉体塗装装置において、塗装ブースと、該
塗装ブース内に配置される前記被塗装物の垂直部に対し
て塗装を行う第1の粉体塗装装置と、該被塗装物の水平
部に対して塗装を行う第2の粉体塗装装置とを有し、前
記第1の粉体塗装装置は、環状の第1の粉体塗料噴射口
の半径方向内方に配置される複数の第1の静電印加用電
極を備え、前記第2の粉体塗装装置は、環状の第2の粉
体塗料噴射口の半径方向外方に配置される複数の第2の
静電印加用電極を備えることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、イオンによって粉体塗料
を帯電させ、かつ、帯電した該粉体塗料を被塗装物に付
着させるために用いる粉体塗装装置を、該被塗装物の垂
直部を塗装する場合と、該被塗装物の水平部を塗装する
場合とで使い分ける。被塗装物の垂直部を塗装する場
合、イオンを発生させるための静電印加用電極を粉体塗
料噴射口の半径方向内方に配設される粉体塗装装置を使
用する。これにより、放射状に噴射される粉体塗料の内
側及び外側に確実にイオンが発生し、該粉体塗料に対す
るイオンの帯電効率を向上させるとともに、該粉体塗料
の内側及び外側の電気力によって該粉体塗料が被塗装物
に確実に向かうため、重力の作用下に粉体塗料が鉛直下
方向に垂れ下がることを可及的に回避でき、塗装後の被
塗装物の外観仕上がりの平滑性を良好に確保できる。さ
らに、被塗装物の水平部を塗装する場合、イオンを発生
させるための静電印加用電極を粉体塗料噴射口の半径方
向外方に配設される粉体塗装装置を使用する。これによ
り、放射状に噴射される粉体塗料の外側が重点的に帯電
するため、該粉体塗料そのものの静電反発の発生を可及
的に阻止できるため、塗装後の被塗装物の外観仕上がり
の平滑性を良好に確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る粉体塗装装置につき
好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図7を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0011】本実施の形態に係る第1の粉体塗装装置1
0及び第2の粉体塗装装置12は、図1に示すように、
被塗装物であるワークWに粉体塗装を施す塗装ブース1
4内に配置される。この塗装ブース14は、該塗装ブー
ス14の両端側に設けられる第1の支持ゾーン16及び
第2の支持ゾーン18と、該第1の支持ゾーン16及び
第2の支持ゾーン18のそれぞれと第1の仕切板20及
び第2の仕切板22を介して隣接形成される塗装ゾーン
24とを有する。前記第1の支持ゾーン16内におい
て、鉛直方向に延在する第1の支持部26が前記第1の
仕切板20に固着され、同様に、前記第2の支持ゾーン
18内において、鉛直方向に延在する第2の支持部28
が前記第2の仕切板22に固着される。
【0012】塗装ゾーン24内の下方の略中央部には、
該塗装ゾーン24内にワークWを搬送するためのコンベ
ア30が立設される。また、前記塗装ゾーン24内に
は、前記第1の仕切板20と第2の仕切板22のそれぞ
れに配設される本実施の形態に係る第1の粉体塗装装置
10が、前記ワークWの垂直部に対向して複数個配置さ
れる。さらに、前記第1の仕切板20と前記第1の支持
部26及び前記第2の仕切板22と前記第2の支持部2
8とに連通して形成されるスリット(図示せず)内を変
位機構(図示せず)の作用下に変位自在な可動アーム3
2に、本実施の形態に係る第2の粉体塗装装置12が複
数個配設される。図1から諒解されるように、前記第2
の粉体塗装装置12は、前記ワークWの水平部に対向し
ている。
【0013】第1の粉体塗装装置10は、図2に示すよ
うに、外筒34と、該外筒34に一体的に形成され、先
端に向かうにつれて小径となる略円錐台状の先端部36
を備え、該外筒34の後端部38内には略円筒状の本体
40の一部分が挿入される。この外筒34の表面には、
該外筒34内において該外筒34の半径方向に周回して
形成される付着防止エア経路42に連通する複数の付着
防止エア噴出口44が、該外筒34の軸方向に直線状に
並列するように設けられる。この付着防止エア経路42
は、粉体塗料が噴射された際、該粉体塗料が外筒34に
付着するのを防止するための付着防止エアを供給する経
路である。
【0014】前記付着防止エア経路42の内側には、該
付着防止エア経路42を確保するために環状の付着防止
エアピース46が設けられ、該付着防止エアピース46
の内側先端に形成される凸部46aには、環状の第1の
抑制エアピース48に形成される凹部48aが嵌合され
る。この付着防止エアピース46及び第1の抑制エアピ
ース48と、環状の第2の抑制エアピース50が固着さ
れる粉体塗料経路ピース52とによって、抑制エア経路
54が形成される。この抑制エア経路54は、粉体塗料
が噴射された際、該粉体塗料が外筒34の半径方向外方
に必要以上に拡散するのを抑制するための抑制エアを供
給する。前記第2の抑制エアピース50と前記粉体塗料
経路ピース52との間には、Oリング56が介装され
る。
【0015】そして、前記外筒34の略中央部には略円
柱状の内筒58が設けられ、該内筒58の略中央部に
は、該内筒58に形成される厚肉部60を境界にして第
1の分散エア経路62と第2の分散エア経路64とが設
けられる。さらに、前記内筒58を囲繞するように、粉
体塗料噴射口66aを含む粉体塗料経路66が形成され
る。また、前記内筒58の厚肉部60に形成されるねじ
68に、分散チップ70の根元部72に形成されるねじ
74が螺着される。このねじ74内には中空部76が形
成され、この中空部76を介して前記第1の分散エア経
路62と前記第2の分散エア経路64とが連通される。
前記根元部72を囲繞し、かつ前記第2の分散エア経路
64を閉塞するように分散エア形成部材78が前記内筒
58の先端部に固着される。この分散エア形成部材78
には、前記根元部72の軸に対して所定間隔離間して形
成される分散エア噴出口80が複数設けられる。なお、
図2中、参照符号82及び84は、Oリングを示す。
【0016】前記分散エア形成部材78と前記分散チッ
プ70の頭部86との間には、環状の空隙部88が形成
される。この空隙部88に面して前記頭部86に電極カ
バー90が固着され、前記根元部72の軸を中心に所定
角度離間する8本のピン状の静電印加用電極92が該根
元部72の軸と直交する方向に指向して該電極カバー9
0に植設される(図2及び図3参照)。それぞれの静電
印加用電極92の後端側は電極リング94に連結され、
該電極リング94は高電圧発生器(図示せず)に電気的
に接続されている。
【0017】外筒34の後端部38には、本体40を囲
繞するように肩部にテーパ面98が形成される環状のイ
オントラップ本体96が装着される。このイオントラッ
プ本体96の外周面は前記外筒34の外周面と面一であ
り、該イオントラップ本体96には、該外筒34の軸を
中心に所定角度離間した8個の孔部100が該イオント
ラップ本体96の半径方向に形成される。各孔部100
内には、先端側が前記外筒34の外周面から突出するピ
ン状のイオントラップ電極102がそれぞれ配設され、
該イオントラップ電極102の後端側は接地された電極
リング104に連結されている。また、前記電極リング
104は、前記イオントラップ本体96内に設けられる
環状の電極カバー106に隣接している。
【0018】次に、第2の粉体塗装装置12を図4及び
図5に示す。この第2の粉体塗装装置12は、第1の粉
体塗装装置10と略同様の構成を有するものであり、第
1の粉体塗装装置10における構成要素と同一の構成要
素には同じ参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。なお、この第2の粉体塗装装置12では、静電印加
用電極92の配設位置が前記第1の粉体塗装装置10と
異なっている。
【0019】第2の粉体塗装装置12における8本のピ
ン状の静電印加用電極92は、図4及び図5に示すよう
に、粉体塗料経路ピース52の先端面に外筒34の軸に
対して所定間隔離間して埋設される電極カバー90にそ
れぞれ植設される。従って、前記静電印加用電極92
は、粉体塗料噴射口66aから半径方向外方に位置する
ことになる。
【0020】本実施の形態に係る第1の粉体塗装装置1
0及び第2の粉体塗装装置12は、基本的には以上のよ
うに構成されるものであり、次にその作用及び効果につ
いて説明する。
【0021】先ず、コンベア30の作用下に、塗装ブー
ス14の塗装ゾーン24内にワークWが搬送される(図
1参照)。次に、変位機構(図示せず)の作用下に可動
アーム32を第1の仕切板20と第1の支持部26及び
第2の仕切板22と第2の支持部28とに連通して形成
されるスリット(図示せず)内で変位させ、該可動アー
ム32を所定の位置に位置決めする。その後、前記ワー
クWの垂直部に対しては第1の粉体塗装装置10によっ
て塗装が施され、該ワークWの水平部に対しては第2の
粉体塗装装置12によって塗装が施される。このとき、
前記ワークWは、接地された状態にある。
【0022】ここで、ワークWの垂直部に対する第1の
粉体塗装装置10による塗装処理について説明する。
【0023】第1の粉体塗装装置10において、8本の
静電印加用電極92が連結される電極リング94が接続
された高電圧発生器(図示せず)により高電圧を発生し
て該静電印加用電極92に印加する。これにより、前記
静電印加用電極92からワークWに対してコロナ放電が
発生する。このとき、外筒34の後端部38に装着され
るイオントラップ本体96に設けられるイオントラップ
電極102は接地レベルにあるため、前記静電印加用電
極92からの電気力線は該イオントラップ電極102に
集中し、前記静電印加用電極92で発生したイオンの多
くは前記電気力線に沿って移動して該イオントラップ電
極102にトラップされる(図6中、一点鎖線矢印)。
【0024】この状態で、粉体塗料を粉体塗料噴射口6
6aからワークWに対して放射状に噴射することによ
り、前記静電印加用電極92から発生するイオンによっ
て粉体塗料が帯電してワークWに該粉体塗料が付着し、
該ワークWに塗装が施される。それと同時に、付着防止
エア噴出口44、抑制エア経路54及び分散エア噴出口
80からそれぞれ加圧エアが噴出される。分散エア噴出
口80から噴出される加圧エアは、分散チップ70を構
成する根元部72に衝突することにより方向転換し、分
散エアとして放射状外方へと噴出される。これにより、
粉体塗料噴射口66aから放射状に噴射されたイオンが
帯電された粉体塗料は、放射状外方へと分散される。し
かも、抑制エア経路54を介して噴出される抑制エア
が、所定の広がり角度を持って前方へ噴出されるため、
前記分散エアによって放射状外方へと分散された粉体塗
料は、過度の分散が抑制されることになる。さらに、付
着防止エア噴出口44から噴出される付着防止エアによ
り、外筒34の外周面に粉体塗料が付着するのを阻止し
ている。
【0025】なお、静電印加用電極92から発生したイ
オンにより帯電される粉体塗料は、該静電印加用電極9
2とイオントラップ電極102との間に形成される電界
から該イオントラップ電極102へ向かう静電気引力を
受けるが、抑制エア経路54を介して噴出される抑制エ
アにより該イオントラップ電極102に引き寄せられる
ことが抑制され、ワークWに向かうことになる。
【0026】ワークWの垂直部に対する第1の粉体塗装
装置10による塗装処理においては、放射状に噴射され
る粉体塗料の内側及び外側に確実にイオンが発生し、該
粉体塗料に対するイオンの帯電効率を向上させるととも
に、該粉体塗料の内側及び外側の電気力(図6中、実線
矢印)によって該粉体塗料が確実に被塗装物に向うた
め、重力の作用下に粉体塗料が鉛直下方向に垂れ下がる
ことを可及的に回避でき、塗装後の被塗装物の外観仕上
がりの平滑性を良好に確保することができる。
【0027】ワークWの水平部に対する第2の粉体塗装
装置12による塗装処理については、上記した第1の粉
体塗装装置10による塗装処理と略同様である。しかし
ながら、この第2の粉体塗装装置12においては、ワー
クWの水平部に対して塗装を施すため、重力の影響を受
けにくく、しかも、放射状に噴射される粉体塗料の外側
が重点的に帯電するため(図7中、実線矢印)、該粉体
塗料そのものの静電反発の発生を可及的に阻止でき、塗
装後の被塗装物の外観仕上がりの平滑性を良好に確保す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イオンによって粉体塗料を帯電させ、かつ、帯電した該
粉体塗料を被塗装物に付着させるために用いる粉体塗装
装置を、該被塗装物の垂直部を塗装する場合と、該被塗
装物の水平部を塗装する場合とで使い分ける。被塗装物
の垂直部に対しては、静電印加用電極が粉体塗料噴射口
の半径方向内方に配設される粉体塗装装置を用いること
により、粉体塗料に対するイオンの帯電効率を向上させ
るとともに、重力の作用下に粉体塗料が鉛直下方向に垂
れ下がるのを可及的に阻止して外観仕上がりの平滑性を
良好に確保することができる。さらに、被塗装物の水平
部に対しては、静電印加用電極が粉体塗料噴射口の半径
方向外方に配設される粉体塗装装置を用いることによ
り、粉体塗料そのものの静電反発の発生を可及的に阻止
して外観仕上がりの平滑性を良好に確保することができ
るという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る第1の粉体塗料装置及び第
2の粉体塗装装置が配設される塗装ブースの内部を概略
的に示す平面説明図である。
【図2】本実施の形態に係る第1の粉体塗装装置の要部
を示す一部省略断面説明図である。
【図3】図2における矢印A方向からの矢視説明図であ
る。
【図4】本実施の形態に係る第2の粉体塗装装置の要部
を示す一部省略断面説明図である。
【図5】図4における矢印B方向からの矢視説明図であ
る。
【図6】図2における第1の粉体塗装装置の静電印加用
電極からの電気力線及び粉体塗料噴射口から噴射される
粉体塗料を示す一部拡大平面説明図である。
【図7】図4における第2の粉体塗装装置の静電印加用
電極からの電気力線及び粉体塗料噴射口から噴射される
粉体塗料を示す一部拡大平面説明図である。
【符号の説明】
10…第1の粉体塗装装置 12…第2の
粉体塗装装置 14…塗装ブース 66…粉体塗
料経路 66a…粉体塗料噴射口 92…静電印
加用電極 W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 徳彦 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 武部 誠司 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB06 DD02 DD35 DD37 4D075 AA09 AA23 AA76 DB02 DC12 4F034 AA01 BA15 BB16 DA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地される被塗装物に対して粉体塗料を噴
    射する際、静電印加用電極と該被塗装物との間に高電圧
    を印加して該静電印加用電極からイオンを発生させ、該
    イオンによって粉体塗料を帯電させることにより、該粉
    体塗料を該被塗装物の表面に付着させる粉体塗装装置に
    おいて、 塗装ブースと、該塗装ブース内に配置される前記被塗装
    物の垂直部に対して塗装を行う第1の粉体塗装装置と、
    該被塗装物の水平部に対して塗装を行う第2の粉体塗装
    装置とを有し、 前記第1の粉体塗装装置は、環状の第1の粉体塗料噴射
    口の半径方向内方に配置される複数の第1の静電印加用
    電極を備え、 前記第2の粉体塗装装置は、環状の第2の粉体塗料噴射
    口の半径方向外方に配置される複数の第2の静電印加用
    電極を備えることを特徴とする粉体塗装装置。
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