JP2001314704A - 水処理用凝集剤 - Google Patents

水処理用凝集剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合ケイ酸溶液にもとづく水処理用凝集剤の
ゲル化を遅らせ、長期間保存を可能にすること。 【解決手段】 脱アルカリ金属処理を施すことによって
Si/X(X:アルカリ金属)のモル比を10〜40と
した重合ケイ酸溶液を主成分とし、水溶性アルコールを
5〜30 vol%含有し、かつSiO2 濃度が1〜10重
量%、pH1〜4であることを特徴とする水処理用凝集
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種用排水の凝集
処理に使用される水処理用凝集剤に関するものであり、
さらに詳しくは、保存安定性の向上した重合ケイ酸を含
有する水処理用凝集剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種用排水中の懸濁質、溶存有機
物、リン酸イオンを除去するために広く水の凝集処理が
行われている。これらの水の凝集処理においては、凝集
剤として、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、
硫酸第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、塩化第二鉄などのアルミ
ニウム系もしくは鉄系の無機金属塩凝集剤が利用されて
いる。一方、これらの無機金属塩凝集剤を単独で使用す
ると十分な凝集力が得られないため、高分子凝集剤が用
いられることも多く、特に上水処理の分野においては安
全性の高い高分子凝集剤として重合ケイ酸溶液を使用す
ることが検討されているが、重合ケイ酸溶液を用いた凝
集剤は極めてゲル化しやすいという欠点があり実用化に
は至っていない。そこで、こうしたゲル化の問題を解消
し、長時間の保存が可能な凝集剤とするための種々の試
みがなされている。
【0003】例えば、特許第2732067号には、第
二鉄イオンを安定剤として含有し、かつpH1.5以下で
あるケイ酸溶液からなる水処理用凝集剤が開示されてい
る。この公報において開示されている凝集剤は、水ガラ
スを酸性溶液に溶解させて得られるケイ酸溶液を重合さ
せた後、塩化第二鉄をはじめとする鉄塩を添加すること
によって安定化を図るものである。
【0004】また、特許第2759853号には、アル
カリ金属ケイ酸塩の水溶液に脱アルカリ金属処理を施し
た後、これを意図的にゲル化させ、再び液状化させて得
られる水処理用凝集剤が開示されている。ここで明らか
にされている凝集剤は、アルカリ金属濃度を低減させた
ケイ酸溶液のpHをいったん中性付近にすることによりゲ
ル化させ、再び液状化させることで長期間保存可能とし
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らがこれらの技術を詳細に検討したところ、以下のよ
うな問題点があることが判明した。
【0006】特許第2732067号に示される重合ケ
イ酸溶液は、Si濃度が0.5〜2%という低濃度の重
合ケイ酸溶液に第二鉄塩を大量に添加することによって
ゲル化時間を伸ばし、長期間の保存を可能にしたもので
あるが、この重合ケイ酸溶液はSi濃度を低濃度に維持
している間は安定であるものの、2%より高めると不安
定な状態になりゲル化しやすくなる。また、第二鉄塩を
大量に添加することによって5000時間以上という長
期の保存を可能とした実施例が示されているが、鉄濃度
が下がると途端にゲル化するという非常に不安定な状態
であることも判明した。また、使用時には用排水の組成
に応じてシリカ及び鉄の濃度をそれぞれ調整する必要が
あるが、鉄の含有量が多すぎるとこうした調整が困難に
なるという問題点を有する。
【0007】また、特許第2759853号における重
合ケイ酸溶液は、脱アルカリ金属処理を施した水ガラス
のpHを中性付近まで上昇させることで重合させ、いった
んゲル化させた後、加熱することによって再溶解させて
安定状態の重合ケイ酸溶液を得るという、三段階にわた
る製造工程が必要となる。またアルカリ金属ケイ酸溶液
の脱アルカリ金属処理にイオン交換樹脂を用いるため、
イオン交換樹脂の再生が必要となる。そのため操作が非
常に煩雑であり製造コストも高くなる。また、重合装置
内でいったんゲル化させる工程を経るとなると、機器の
取扱い上の問題があり工業的に生産することは困難であ
る。
【0008】本発明は、以上のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的は、長時間にわたってゲル化
しにくく保存安定性の向上した水処理用凝集剤を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような従来技術の
状況に鑑み、種々研究を重ねた結果、本発明者らは、脱
アルカリ金属処理を施しアルカリ金属濃度を低減させた
重合ケイ酸溶液に水溶性アルコールを含有させることに
よって、重合ケイ酸を含有する凝集剤がゲル化しにくい
安定な状態になることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明は、水処理用凝集剤が、
脱アルカリ金属処理を施すことによってSi/X(X:
アルカリ金属)のモル比を10〜40とした重合ケイ酸
溶液を主成分とし、水溶性アルコールを5〜30 vol%
含有し、SiO2 濃度が1〜10重量%、pHが1〜4で
あることを第一の特徴とするものであり、水溶性アルコ
ールが、メタノール、エタノール、プロパノールおよび
エチレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも
一種であることを第二の特徴とする。また、前記水処理
用凝集剤中に、金属塩を0.1〜10重量%含有するこ
とを第三の特徴とするものであり、金属塩が第二鉄塩で
あることを第四の特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における水処理用凝
集剤を詳細に説明する。
【0012】本発明の水処理用凝集剤は、脱アルカリ金
属処理を施すことによってSi/X(X:アルカリ金
属)のモル比が10〜40である重合ケイ酸溶液を主成
分とし、水溶性アルコールを5〜30 vol%含有するこ
とを特徴としている。
【0013】重合ケイ酸溶液としては特に限定されない
が、例えば、酸性溶液(塩酸、硫酸等の強酸)中に、水
ガラス原液を水で希釈したアルカリ金属ケイ酸水溶液を
添加することにより得られたものを用いることができ
る。
【0014】重合ケイ酸溶液におけるSi/X(X:ア
ルカリ金属)のモル比は10〜40とすることが好まし
い。10より小さい領域では、アルカリ金属の含有量が
多いため安定化の効果が得られにくい傾向にあり、40
を超える領域まで脱アルカリ金属処理を施すと、安定化
には効果があるものの、脱アルカリ金属処理に要する時
間が長くなりコストアップにつながるからである。通
常、アルカリ金属ケイ酸水溶液中には、Na,K等のア
ルカリ金属がSi/X(X:アルカリ金属)のモル比で
2.5〜5含まれているが、このアルカリ金属濃度を低
減させることによって、重合ケイ酸溶液のゲル化を遅ら
せることができ、凝集剤の保存安定性が向上する。
【0015】水溶性アルコールは、凝集剤中に5〜30
vol%含有することが好ましい。5vol%より小さい
と、安定化の効果が見られにくい傾向にあり、30 vol
%を超えて添加すると、安定化には効果があるもののコ
ストアップにつながるからである。
【0016】また、水溶性アルコールは特に限定はされ
ないが、炭素数が1〜6の低級アルコールが好適であ
り、特に、メタノール、エタノール、プロパノールおよ
びエチレングリコールが好ましい。これらの水溶性アル
コールは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0017】また、本発明の水処理用凝集剤はSiO2
濃度が1〜10重量%、pHが1〜4の範囲内であること
を特徴としている。
【0018】SiO2 濃度が1%より小さくなると凝集
力が小さすぎて実用に供さないし、10%を超えるとゲ
ル化しやすくなり、長期間保存することが困難となる。
また、凝集剤のpHが1より小さいかもしくは4より大き
い領域では、ケイ酸の反応性が非常に高くゲル化しやす
くなるという理由から、pHを1〜4の範囲内に調整する
必要がある。
【0019】本発明の水処理用凝集剤は、単独でも使用
可能であるが、用排水処理に使用する場合には、金属塩
と併用することで十分な凝集力が発揮される。
【0020】併用される金属塩は、硫酸アルミニウム、
ポリ塩化アルミニウムなどのアルミニウム塩、あるいは
硫酸第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、塩化第二鉄などの第二鉄
塩が好適であるが、その中でも特に第二鉄塩が好まし
い。
【0021】金属塩は凝集剤中に0.1〜10重量%と
なるように含有させるのが好ましい。0.1重量%より
少ないと凝集力が十分でなく実用に供さないし、10重
量%を越えて過剰に添加すると、用排水中における懸濁
物質の荷電状態が変化し、凝集力を失ってしまうからで
ある。
【0022】また、金属塩は上記方法で得られた凝集剤
に使用時に添加してもよいが、あらかじめ凝集剤中に添
加した状態で保存してもよい。特に、第二鉄塩は重合ケ
イ酸溶液を安定化する作用を有しており、脱アルカリ金
属処理および水溶性アルコール類による安定化作用との
相乗効果によって、より良好な保存安定性が得られる。
【0023】本発明における水処理用凝集剤の製造方法
を以下に示す。
【0024】まず、重合ケイ酸を製造する。重合ケイ酸
溶液は、酸性溶液中にアルカリ金属ケイ酸水溶液を添加
し、室温〜60℃において撹拌することによって得られ
る。
【0025】アルカリ金属ケイ酸水溶液は、水ガラス原
液を水で希釈し、SiO2 濃度2〜20重量%となるよ
うに調整したものを用いるのがよい。SiO2 濃度が2
重量%より小さくなると重合に長時間必要となる傾向が
あり、20重量%を越えると重合中にゲル化しやすくな
る傾向があるからである。
【0026】酸性溶液の種類は特に限定されないが、塩
酸、硫酸等の強酸を使用するのが好ましい。
【0027】ケイ酸の重合過程においては、酸性溶液に
アルカリ性のアルカリ金属ケイ酸水溶液を添加するのに
伴ってpHが上昇する。この際、アルカリ金属ケイ酸水溶
液を急速に添加するとpHの局所的な上昇によって反応が
進行しゲル化しやすくなるため、pHが緩やかに上昇する
ように適度な速度で滴下することが好ましい。
【0028】本発明においては、脱アルカリ金属処理を
施すことによってアルカリ金属濃度を低減させることを
特徴とするが、重合前のアルカリ金属ケイ酸水溶液に脱
アルカリ金属処理を施しても良く、また、重合後の重合
ケイ酸溶液に対して脱アルカリ金属処理を施しても良
い。
【0029】この脱アルカリ金属処理の方法としては特
に限定されないが、電気透析法が好適である。この電気
透析法においては、陽極と陰極の間に陽イオン交換膜と
陰イオン交換膜を交互にならべて構成される電気透析装
置を用いる。例えば、重合ケイ酸溶液を脱アルカリ金属
処理する場合には、脱塩室に重合ケイ酸溶液を、濃縮室
に電解質水溶液をそれぞれ供給する。さらに、両極に直
流電流を通電すると、脱塩室中のアルカリ金属イオンは
陽イオン交換膜を介して隣接する濃縮室へ透過し、脱ア
ルカリ金属処理された重合ケイ酸溶液が得られる。アル
カリ金属ケイ酸水溶液を脱アルカリ金属処理する場合も
同様である。
【0030】このようにして得られた脱アルカリ金属処
理された重合ケイ酸溶液に水溶性アルコールを含有させ
ることによって本発明の水処理用凝集剤が完成する。
【0031】水溶性アルコールは、ケイ酸溶液の重合後
に添加してもよく、また、酸性溶液中に添加しておいて
もよい。前者の場合は、重合ケイ酸溶液のゲル化を遅ら
せる作用によって凝集剤の保存安定化が図られ、また、
後者の場合には、重合中にゲル化しにくくなるという効
果がある。さらに、水溶性アルコールをケイ酸の重合前
及び重合後のいずれにも添加すれば、重合中のゲル化ト
ラブルを回避でき、かつ得られた凝集剤の保存安定化も
図られ、いっそう効果的である。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0033】尚、本実施例における極限粘度の値は、ウ
ベローデ粘度計を用いて測定した比粘度からHuggi
ns式を用いて算出した。
【0034】(実施例1)水ガラス原液4号品(日本化
学工業製)を水道水で希釈し、SiO2 濃度7重量%、
Si/Naのモル比4.7のケイ酸ソーダ水溶液250
0mlを作成した。これを溶液(A)とする。
【0035】電気透析装置(旭化成工業製SV−3型)
の脱塩室に溶液(A)1000mlを、濃縮室に2重量%
の水酸化ナトリウム水溶液1000mlを各々導入し、電
流密度1.0A/dm2 で、1時間通電し、脱塩室から、
SiO2 濃度7重量%、Si/Naのモル比11.3の
ケイ酸ソーダ水溶液1000mlを得た。
【0036】このケイ酸ソーダ水溶液500mlを、0.
3N−HCl 500ml中に滴下しながら室温中で撹拌
混合し、pH1.5、SiO2 濃度3.5重量%、Si/
Naのモル比11.3の重合ケイ酸溶液1000mlを得
た。これをビーカーに168ml分取し、水道水12mlと
エタノール20mlを加え、SiO2 濃度2.4重量%、
Si/Naのモル比11.3、エタノール10 vol%、
pH1.8、極限粘度0.10の凝集剤200mlを得た。
【0037】(実施例2)実施例1の凝集剤を100ml
分取し、塩化第二鉄を4.8g加え、SiO2 濃度2.
4重量%、Si/Naのモル比11.3、エタノール1
0 vol%、pH1.5、極限粘度0.20、鉄濃度1重量
%の凝集剤100mlを得た。
【0038】(実施例3)実施例1において、通電時間
を3時間とした以外は同様の方法で溶液(A)1000
mlに電気透析を施し、脱塩室から、SiO2 濃度7重量
%、Si/Naのモル比35.3のケイ酸ソーダ水溶液
1000mlを得た。
【0039】このケイ酸ソーダ水溶液500mlを0.1
5N−HCl 500ml中に滴下しながら室温中で撹拌
混合し、pH1.5、SiO2 濃度3.5重量%、Si/
Naのモル比35.3の重合ケイ酸溶液1000mlを得
た。これをビーカーに168ml分取し、水道水12mlと
エタノール20mlを加え、SiO2 濃度2.4重量%、
Si/Naのモル比35.3、エタノール10 vol%、
pH1.8、極限粘度0.10の凝集剤200mlを得た。
【0040】(実施例4)実施例3の凝集剤を100ml
分取し、塩化第二鉄を4.8g加え、SiO2 濃度2.
4重量%、Si/Naのモル比35.3、エタノール1
0 vol%、pH1.5、極限粘度0.20、鉄濃度1重量
%の凝集剤100mlを得た。
【0041】(比較例1)溶液(A)を100ml分取
し、1.3NのHCl 100ml中に、30分間かけて
滴下しながら室温下で撹拌混合した後、水137mlを加
え、SiO2 濃度2.4重量%、Si/Naのモル比
4.7、pH1.5、極限粘度0.10の凝集剤337ml
を得た。
【0042】(比較例2)比較例1で得られた凝集剤1
00mlを分取し、塩化第二鉄を4.8g加え、SiO2
濃度2.4重量%、Si/Naのモル比4.7、pH1.
3、極限粘度0.30、鉄濃度1重量%の凝集剤100
mlを得た。
【0043】以上のようにして得られた各凝集剤につい
て、以下の方法で安定化試験、凝集力試験を行った。
【0044】(安定性試験)凝集剤の保存安定性を評価
するために、以下のような安定性試験を行なった。実施
例1〜4および比較例1〜2の各凝集剤を25℃の恒温
槽中に保存し、ゲル化時間及び一定時間毎の極限粘度を
測定した。尚、ゲル化時間は凝集剤がゼリー状に固まり
流動性を失った時点までの時間とした。この結果を表1
に示し、さらに図1にグラフ化した。
【0045】 表1 ゲル時間(hr) 実施例1 1800 実施例2 >2000 実施例3 >2000 実施例4 >2000 比較例1 720 比較例2 1200
【0046】表1に示すように、比較例1のゲル化時間
が720時間であったのに対して、実施例1〜4ではい
ずれも2000時間を越える著しく長いゲル化時間を有
していた。この結果から、脱アルカリ金属処理と水溶性
アルコール類の添加が重合ケイ酸溶液の安定化に作用
し、凝集剤を安定な状態で長時間保存できることが確認
された。
【0047】(凝集力試験)前記実施例2,4及び比較
例2で得た水処理用凝集剤の凝集力をジャーテストによ
り評価した。水道水にカオリンを添加して原水濁度10
0度としたものを処理対象原水とし、凝集剤添加率0.
5ml/L、水温21℃、120rpm 3分の条件で撹拌
し、フロック出現時間、フロック粒径及び上澄み液濁度
を測定した。これらの試験の結果を表2に示す。
【0048】 表2 フロック出現時間 フロックの大きさ 上澄水濁度 実施例2 40秒 約5mm 0度 実施例4 40秒 約5mm 0度 比較例2 40秒 約5mm 0度
【0049】表2より、本発明の凝集剤が、フロック出
現時間、フロック粒径および上澄液濁度の各項目につい
て従来の凝集剤と同じく十分な凝集力を有することも確
認された。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、脱アルカリ金属処理に
よってアルカリ金属濃度を低減させ、さらに水溶性アル
コールを含有させることによって、重合ケイ酸溶液のゲ
ル化を遅らせることができ、長期間保存可能な水処理用
凝集剤が得られる。したがって、重合ケイ酸を含有する
凝集剤を容易に量産化することが可能となり、工業的に
も非常に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】凝集剤の経過時間と極限粘度の関係を示したグ
ラフである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D015 BA03 BA11 BB13 BB18 CA01 CA14 CA18 DA04 DA05 DA13 DA16 DA35 DC02 EA32 4D062 BA03 BB13 BB18 CA01 CA14 CA18 DA04 DA05 DA13 DA35 DC02 EA32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱アルカリ金属処理を施すことによって
    Si/X(X:アルカリ金属)のモル比を10〜40と
    した重合ケイ酸溶液を主成分とし、水溶性アルコールを
    5〜30 vol%含有し、かつSiO2 濃度が1〜10重
    量%、pH1〜4であることを特徴とする水処理用凝集
    剤。
  2. 【請求項2】 水溶性アルコールが、メタノール、エタ
    ノール、プロパノールおよびエチレングリコールからな
    る群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とす
    る請求項1記載の水処理用凝集剤。
  3. 【請求項3】 金属塩を0.1〜10重量%含有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の水処理用凝集
    剤。
  4. 【請求項4】 金属塩が第二鉄塩であることを特徴とす
    る請求項3記載の水処理用凝集剤。
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CN115010231A (zh) * 2022-07-07 2022-09-06 江苏富淼科技股份有限公司 一种聚铁类混凝剂的稳定剂及其应用
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