JP2001314515A - 医療用引裂きチューブ - Google Patents

医療用引裂きチューブ

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JP2001314515A
JP2001314515A JP2000139504A JP2000139504A JP2001314515A JP 2001314515 A JP2001314515 A JP 2001314515A JP 2000139504 A JP2000139504 A JP 2000139504A JP 2000139504 A JP2000139504 A JP 2000139504A JP 2001314515 A JP2001314515 A JP 2001314515A
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resin
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Koji Kojima
浩司 小島
Takeshi Kitsuka
武史 木塚
Kazuhisa Akaishi
和寿 赤石
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    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0662Guide tubes
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で四弗化エチレン樹脂等の高価な
材料をもちいることなく、また製造プロセスを複雑にす
ることなく低コストで形成可能な医療用引裂きチューブ
を提供する。 【解決手段】 2種類の樹脂材料からなる押出し成形体
によりチューブ本体1を形成し、このチューブ本体1
は、実質上3層構造であって、同一材料の内層3および
外層2と、これと異なる材料の中間層4からなり、この
中間層4はチューブ断面の円周方向に沿って複数箇所で
内外層材料により分断されている。あるいは、チューブ
本体1は、実質上内層7および外層8からなる2層構造
であって、内層7および外層8の境界面8は、チューブ
断面の円周方向に沿って連続する波形の形状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用カテーテル
やガイドワイヤ等の線状あるいは管状の医療器具を体内
に挿入あるいは留置する際に用いられる医療用引裂きチ
ューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用カテーテル等を生体の血管内に挿
入する場合、まず導入ガイド用のチューブを注射針等と
合せて血管内に刺し、注射針を引抜いてチューブを残
し、このチューブ内にカテーテル等を導入して血管内に
挿入する。このガイド用のチューブは、カテーテルを挿
入した後、体液の漏れ等を防止するため引抜かれて取り
除かれる。この場合、カテーテル側にハブが備わるため
カテーテルに沿ってチューブをそのまま引抜くことはで
きず、したがって、このガイド用チューブをその軸方向
に引裂きながら引抜く。このようなガイド用チューブ
(引裂きチューブ)は、容易に安定して引裂かれること
が必要である。
【0003】このような医療用引裂きチューブが実開
平6−74148号公報および実開平6−68760
号公報に開示されている。
【0004】上記の公報記載の引裂きチューブは、所
定構成比の四弗化エチレン樹脂(PTFE)とフッ素樹
脂の混合物をペースト押出し成形し、押出し方向への配
向性を持たせてチューブ軸方向に引裂き可能としたもの
である。
【0005】上記の公報記載の引裂きチューブ(ガイ
ド用シース)は、チューブの軸方向に沿って、別部材か
らなる引裂き用のラインを設けこのラインに沿ってチュ
ーブを引裂くものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の公報記載の引裂きチューブは、四弗化エチレン樹脂を
用いて形成されるため、高価なものとなり、ペースト押
出しによるチューブ成形プロセスのための専用の製造ラ
インが必要になり、プロセスが複雑で手間がかかるとと
もに、径の細いものやチューブ肉厚の薄いものなどは製
造が難しく、また焼成プロセスを伴うため品質が安定し
ない。
【0007】また、上記の公報記載の引裂きチューブ
では、チューブ軸方向に沿って引裂き用のライン部材を
別工程で組込まなければならず、製造プロセスが面倒に
なりコストも上昇する。
【0008】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、簡単な構成で四弗化エチレン樹脂等の高価な材料
をもちいることなく、また製造プロセスを複雑にするこ
となく低コストで形成可能な医療用引裂きチューブの提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、2種類の樹脂材料からなる押出し成形
体によりチューブ本体を形成し、このチューブ本体は、
実質上3層構造であって、同一材料の内層および外層
と、これと異なる材料の中間層からなり、この中間層は
チューブ断面の円周方向に沿って複数箇所で内外層材料
により分断されていることを特徴とする医療用引裂きチ
ューブを提供する。
【0010】この構成によれば、チューブ本体の筒体内
部に周囲と別材料の環状中間層が形成され、この環状中
間層は、チューブ断面の円周方向に沿って複数箇所で分
断されているため、この分断部分の境界面の接合強度が
低下し、チューブを両側反対方向に引っ張ると、チュー
ブはこの接合境界部分から引裂かれる。この場合、チュ
ーブは押出し成形体であって、軸方向(押出し方向)に
沿って同じ断面形状が連続するため、軸方向に沿ってチ
ューブが引裂かれる。
【0011】好ましい構成例では、前記2種類の樹脂材
料は強度が異なる樹脂材料であることを特徴としてい
る。
【0012】この構成によれば、強度が異なる樹脂材料
を押出し成形して3層構造のチューブを形成し、中間層
を円周方向に分断することにより強度差により容易に引
裂くことができる。
【0013】さらに前記目的を達成するため、本発明で
は、2種類の強度の異なる樹脂材料からなる押出し成形
体によりチューブ本体を形成し、このチューブ本体は、
実質上内層および外層からなる2層構造であって、内層
および外層の境界面は、チューブ断面の円周方向に沿っ
て連続する波形の形状であることを特徴とする医療用引
裂きチューブを提供する。
【0014】この構成によれば、チューブ本体に強度の
異なる樹脂による波形の境界面が円周に沿って形成され
るため、波形状に対応して円周に沿って強弱が繰返さ
れ、弱い部分(強い樹脂の厚さが薄い部分)からチュー
ブが引裂かれる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1(A)(B)は、それぞ
れ本発明の実施形態に係る引裂きチューブの断面図であ
る。(A)の例で示す引裂きチューブのチューブ本体1
は、実質上3層構造の押出し成形体であって、外層2と
内層3と、中間層4とにより構成される。中間層4は、
円周方向に沿って複数箇所(この例では6箇所)で分断
され分離部5が形成される。外層2と内層3は同じ樹脂
材料からなり、中間層4はこれ異なる材料、例えば内外
層より強度の弱い材料で形成される。中間層4の分離部
5は、内外層と同じ材料で形成される。
【0016】内外層および中間層の樹脂材料としては、
例えばポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン系樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体等のフッ素系樹脂、ポリアミドエラストマー、
ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマ
ー、ポリスチレンエラストマー、フッ素系エラストマー
等の各種熱可塑性エラストマー、またはこれらを2ある
いはそれ以上組合せたものが使用可能である。この場
合、外径が約1mm或はそれ以下の細径チューブや、肉
厚が約0.3mm或はそれ以下の薄肉チューブなどを精
度よく押出し成形でき、また滑り性も良好なフッ素系樹
脂を用いることが好ましい。
【0017】樹脂材料の硬度についてみれば、通常のカ
テーテルや留置針と同程度に適度な強度と柔軟性を確保
し且つ耐久性を持たせるために、例えばショアD硬度が
30〜80程度のものを用いる。
【0018】別材料からなる内外層と中間層は、上記樹
脂材料のうち2つの異なる材料で形成してもよいし、あ
るいは同一化学名称の上記樹脂材料であって、製造プロ
セス条件等を相違させて異なる性質をもつ材料としたも
のを別材料として用いてもよい(例えば強度の高いポリ
エチレンと強度の低いポリエチレン)。
【0019】このようなチューブ本体1を形成する押出
し成形機としては、公知の3層押出し成形機(樹脂通路
となる円錐状キャビティが3重に重なり、それらの出口
にマンドレルが装着され、各キャビティから樹脂が同時
にマンドレル上に供給され3層のチューブが押出し成形
される。)を用いることができる。この3層押出し成形
機の中間層キャビティの円環状出口部に、複数の棒材等
からなる分割部材を設け、これにより中間層樹脂の流れ
を円周方向に沿って複数箇所で分断することにより、こ
の中間層に上下キャビティ側からの樹脂が流れ込んで図
のような分離部5で複数に分割された中間層4が外層2
および内層3間に形成される。
【0020】このような構成により、強い樹脂材料(通
常のカテーテル等の強度を有する樹脂材料)からなる筒
体内に弱い樹脂材料が埋設された形状となり、その境界
面の接合強度が低下する。したがって、このチューブ本
体1を例えば図の矢印Aのように相互に左右反対方向に
引っ張ると、上下2箇所の中間層分離部5の半径方向の
境界面に沿った引裂きライン6に沿って引裂かれる。こ
のチューブ本体1は押出し成形体であり、断面形状は押
出し方向(チューブの軸方向)に沿って同じである。し
たがって、チューブ本体1は軸方向に沿って一定の円周
上の位置で引裂かれる。
【0021】(B)は別の実施形態の断面図である。こ
の実施形態のチューブ本体1は、内層7と外層8の実質
上2層構造の押出し成形体からなり、これらの境界に
は、円周方向に沿って波形の境界面9が形成される。内
層7は、通常のカテーテル等の強度を有する外層8より
強度の弱い樹脂材料で形成される。このような波形境界
面9を有する2層チューブは、公知の2層押出し成形機
(樹脂通路となる円錐状キャビティが2重に重なり、そ
れらの出口にマンドレルが装着され、各キャビティから
の樹脂が同時にマンドレル上に供給され2層のチューブ
が押出し成形される。)を用いることができる。この2
層押出し機の内外層キャビティ出口部の境界部分を波形
に形成することにより、あるいは一方の出口部の円周方
向に沿って複数の凸部を設けておくことにより、内外層
間に波形の境界面を形成することができる。樹脂材料と
しては、前述の(A)の場合と同様の材料を用いること
ができる。
【0022】このような断面形状において、弱い材料か
らなる内層7の波形の頂部10(外層8の波形の底部)
での強度が低下し、前述の(A)と同様に左右反対方向
に引っ張ると、このチューブ本体1は上下の波形頂部1
0を通る引裂きライン6で引裂かれ、押出しチューブの
押出し方向(チューブ本体1の軸方向)に沿って引裂か
れる。なお、内外層の強弱の樹脂材料は逆であってもよ
い。
【0023】図2(A)は、本発明が適用される引裂き
チューブ全体の使用時の構成説明図である。引裂きチュ
ーブ11は、チューブ本体1とその端部に設けた撮み部
(引裂き用のハブ)1aからなり、引裂く前の状態(1
点鎖線)で血管に刺し込まれカテーテル12あるいはガ
イドワイヤ等が挿入される。ハブ12aを有するカテー
テル12を挿入した後、引裂きチューブ11の撮み部
(引裂き用のハブ)1aを相互に反対方向に引っ張って
両側の対向位置の側面の軸方向に沿ってこのチューブ本
体1を引裂く。このとき前述の図1(A)あるいは
(B)に示したように、チューブ本体1内に弱い樹脂材
料で形成された分割中間層4あるいは波形境界面を持つ
内層7が設けられているため、チューブ本体1は軸方向
に沿って容易に円滑に引裂かれる。この場合、両撮み部
1a,1a間の引裂きラインに沿って予めカッター等で
切込みを形成しておいてもよい。あるいは、図2(B)
に示すように、両撮み部1a,1a間に予めV字状の切
欠き1bを形成しておいてもよい。また、撮み部1aを
省略してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、例え
ば強い材料と弱い材料の異なる2つの樹脂材料を用いて
通常のプロセスで容易に押出し成形することができ、高
価な四弗化エチレン樹脂を用いることなく、細径や肉厚
の薄いチューブであっても安定して高精度な押出し成形
体が得られる。また、チューブ断面の円周方向に沿って
複数箇所に、強度の弱い部分がほぼ均一に分散されて形
成されるため、引裂き開始位置が限定されず、円周方向
の任意の位置から引裂くことができ使用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る引裂きチューブの
断面図。
【図2】 本発明の引裂きチューブ使用時の全体構成説
明図。
【符号の説明】
1:チューブ本体、1a:撮み部、1b:切欠き、2:
外層、3:内層、4:中間層、5:分離部、6:引裂き
ライン、7:内層、8:外層、9:波形境界面、10:
頂部、11:引裂きチューブ、12:カテーテル、12
a:ハブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤石 和寿 静岡県磐田郡浅羽町浅羽3898−1 ジーマ 株式会社内 Fターム(参考) 4C081 AB13 AC09 BC03 CA021 CA031 CA041 CA161 CA211 CA231 CB011 CB051 CC01 DA03 DB07 DC04 EA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種類の樹脂材料からなる押出し成形体に
    よりチューブ本体を形成し、このチューブ本体は、実質
    上3層構造であって、同一材料の内層および外層と、こ
    れと異なる材料の中間層からなり、この中間層はチュー
    ブ断面の円周方向に沿って複数箇所で内外層材料により
    分断されていることを特徴とする医療用引裂きチュー
    ブ。
  2. 【請求項2】前記2種類の樹脂材料は強度が異なる樹脂
    材料であることを特徴とする請求項1に記載の医療用引
    裂きチューブ。
  3. 【請求項3】2種類の強度の異なる樹脂材料からなる押
    出し成形体によりチューブ本体を形成し、このチューブ
    本体は、実質上内層および外層からなる2層構造であっ
    て、内層および外層の境界面は、チューブ断面の円周方
    向に沿って連続する波形の形状であることを特徴とする
    医療用引裂きチューブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537691A (ja) * 2007-08-31 2010-12-09 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド ストーマ拡張器
CN113143416A (zh) * 2021-04-15 2021-07-23 湖南维迩医疗科技有限公司 一种可撕裂型带亲水涂层血管鞘

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